JPH10149063A - 複写装置 - Google Patents

複写装置

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JPH10149063A
JPH10149063A JP8306506A JP30650696A JPH10149063A JP H10149063 A JPH10149063 A JP H10149063A JP 8306506 A JP8306506 A JP 8306506A JP 30650696 A JP30650696 A JP 30650696A JP H10149063 A JPH10149063 A JP H10149063A
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JP
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warm
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JP8306506A
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English (en)
Inventor
Takamoto Nabeshima
孝元 鍋島
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 節電モードの実行時にコピー動作を指示する
場合において、ウォーミングアップ時間を有効に利用し
てコピー作業の効率化を図ると共に、当該ウォーミング
アップの待ち時間による操作者の不快感を低減する。 【解決手段】 節電モード実行時に、原稿束を原稿自動
搬送装置の原稿給紙トレイに載置すると、定着ローラの
ヒータに給電されウォーミングアップが開始される(ス
テップS3)。一方、原稿量検出センサにより検出され
た原稿量から原稿読取時間Trが算出されると共に(ス
テップS5)、定着ローラの温度からウォーミングアッ
プ時間Twuが計算され(ステップS7)、両者から原
稿読取開始のタイミングTs(=Twu−Tr)が決定
される(ステップS8)。そして、上記ウォーミングア
ップ開始からTs後に原稿読取を開始し(ステップS1
1)、ウォーミングアップ終了次第プリントを開始する
(ステップS13)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定着装置を備えた
複写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の電子写真式の複写装置において
は、感光体ドラムに形成されたトナー像を転写チャージ
ャの静電力により、複写紙などの記録シート上に転写す
る。その後、このトナー像が転写された記録シートを定
着装置に移送し、ヒータが内蔵された定着ローラによっ
て、例えば160℃程度の高温で加圧することにより、
当該トナー粒子を記録シート表面に溶融付着して定着さ
せるようにしている。
【0003】ところで、最近は、省エネルギーのため、
事務機器の分野においても節電の要請が強く、特に複写
装置においては、上述のように定着温度が高温であるた
めヒータによる消費電力が大きく、そのため適切な節電
機能を備えたものが望まれている。この節電機能は、例
えば、操作者が最後に複写装置に入力操作した後、所定
時間経過しても入力操作がない場合に、自動的に定着装
置の目標温度を例えば60℃程度の低温に下げて消費電
力を低下させ(以下、「ローパワーモード」とい
う。)、あるいはさらに定着装置や他の駆動部への電力
の供給を一切遮断する(以下、「オートパワーオフモー
ド」という。)ことにより達成される(以下、このロー
パワーモードおよびオートパワーオフモードの双方もし
くは一方のみを「節電モード」という。)。
【0004】このような節電モードの実行により、不使
用時における無駄な電力の消費が低減するので、省エネ
ルギーの目的を有効に達成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような節電機能は、省エネルギーに貢献する一方で、コ
ピー作業の効率の低下を招くことになる。例えば、上述
のオートパワーオフモードが実行されている状態で、操
作者がコピー動作の開始を指示する場合には、メインス
イッチをオンにして、定着ローラの温度が定着温度まで
上昇するまでの時間(この時間を以下、「ウォーミング
アップ時間」という。)だけ待たなければならず、それ
だけコピー作業の効率が低下することになる。
【0006】従来の複写装置においては、このウォーミ
ングアップ時間経過後に、コピー可能となったことを操
作パネルなどに表示し、そこで操作者がプリントキーを
押下して始めて、原稿給紙トレイにセットされた原稿を
自動原稿搬送装置により搬送してイメージリーダ部での
読取を開始するようになっているので、全原稿のコピー
終了まで時間がかかり、作業効率が悪い。
【0007】しかし、特にデジタル式の複写装置におい
ては、原稿の読取動作自体は、定着装置の温度とは無関
係のはずであり、原稿読取動作をウォーミングアップ時
間が経過するまで待っていなければならないという必然
性はない。そこで、ウォーミングアップ開始と同時に原
稿読取動作を実行させるようにすれば、ウォーミングア
ップ終了後にすぐにプリント動作を開始でき、コピー作
業の効率が向上することになる。
【0008】ところが、通常、ウォーミングアップ時間
は、全原稿の読取りに必要な時間(以下、「原稿読取時
間」という。)に比較して十分長く、全原稿の読取動作
が終了しても、さらにウォーミングアップ時間が経過し
てプリント動作が開始されるまで長い間待たされること
になる。操作者は、原稿読取りの終了と共にすぐにプリ
ント動作が開始されると期待していたにもかかわらず、
ウォーミングアップ完了までさらに余分な時間待たされ
ることに対して不快感を抱く結果となる。このような不
快感が蓄積していくと、操作者にとって潜在的なストレ
スとなり、心理的な面から作業効率の低下を引き起こす
原因ともなりかねない。
【0009】本発明は、上述のような問題に鑑み、ウォ
ーミングアップ時間を有効に利用することによりコピー
作業の効率化を図ると共に、操作者に不快感を与えない
複写装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る複写装置は、セットされた原稿を読取
る原稿読取手段と、前記原稿読取手段によって得られた
画像データを記憶する画像記憶手段と、前記記憶された
画像データに基づいて記録シート上にトナー画像を形成
するトナー画像形成手段と、前記トナー画像が形成され
た記録シートを所定の定着温度で定着する定着手段と、
を備えた複写装置であって、前記原稿読取手段による原
稿の読取り時間を予め算出する原稿読取時間算出手段
と、前記定着手段の温度を検出し、この検出温度に基づ
き前記定着温度にいたるまでのウォーミングアップ時間
を算出するウォーミングアップ時間算出手段と、前記原
稿読取時間とウォーミングアップ時間の双方の算出結果
に基づいて、前記原稿読取手段による原稿読取の態様を
制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】また、本発明は、前記原稿読取手段が、セ
ットされた複数枚の原稿を連続して読取り可能であり、
さらに前記原稿読取時間算出手段は、原稿読取手段にセ
ットされた原稿量を検出する原稿量検出手段を備え、こ
の検出された原稿量から全原稿の読取り時間を算出する
ことを特徴とする。さらに、本発明は、前記制御手段
が、前記原稿読取時間がウォーミングアップ時間より短
い場合に、当該ウォーミングアップ時間終了時にほぼ全
原稿の読取が終了するように、前記原稿読取手段による
原稿読取り開始のタイミングを制御することを特徴とす
る。
【0012】さらに、また、本発明は、前記制御手段
が、前記原稿読取時間がウォーミングアップ時間より短
い場合に、当該ウォーミングアップ時間内に全原稿の読
取りを実行すると共に、その際における原稿非読取時間
を、少なくとも一連の原稿読取動作の前後に分散するよ
うに、前記原稿読取手段による原稿読取り開始のタイミ
ングを制御することを特徴とする。
【0013】さらに、また、本発明は、前記制御手段
が、前記原稿読取手段による原稿読取速度もしくは原稿
給紙タイミングまたはその両者を変更する変更手段を備
え、この変更手段により前記原稿読取時間が前記ウォー
ミングアップ時間とほぼ同じかもしくはこれより長くな
るように原稿読取手段の動作を制御するとともに、ウォ
ーミングアップ開始とほぼ同時に原稿読取を開始するよ
うにしたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る複写装置の実
施の形態を、単色(モノクローム)のデジタル複写装置
を例にして説明する。 (1)デジタル複写装置全体の構成 まず、当該デジタル複写装置(以下、単に「複写装置」
という。)の全体の構成を図1により説明する。
【0015】本複写装置は、原稿を搬送しながらその画
像を読み取ってコピーする、いわゆるシートスルースキ
ャン方式の複写装置であって、同図に示すように複写装
置本体200の上部に、原稿を連続して搬送するための
原稿自動搬送装置300を装着して構成されている。複
写装置本体200は、原稿画像を読み取るイメージリー
ダ部10と、このイメージリーダ部10で読み取った画
像を再現するプリンタ部20とからなる。
【0016】イメージリーダ部10のスキャナ11は、
原稿を照射する露光ランプ12と、当該原稿からの反射
光を水平方向に反射する第1ミラー13とを備え、この
第1ミラー13に反射された原稿画像は、さらに第2、
第3ミラー14、15、集光レンズ16を介して、CC
Dイメージセンサ(以下、単に「CCDセンサ」とい
う。)17に入射する。
【0017】当該イメージリーダ部10の上面には、シ
ートスルー用原稿ガラス板18と手置き用原稿ガラス板
19が設けられおり、シートスルースキャン方式で原稿
を読み取る場合には、スキャナ11は、シートスルー用
原稿ガラス板18の下方に固定され、原稿自動搬送装置
300により搬送されてくる原稿を順次読み取ってい
く。
【0018】また、手置きで原稿を載置して原稿読取を
実行する場合には、原稿自動搬送装置300を上方に開
放して、原稿を手置き用原稿ガラス板19上にセット
し、スキャナ11を、図の矢印Aの方向に移動させて、
当該原稿画像をスキャンする(このようなスキャン方法
は、一般に、ミラースキャン方式と呼ばれる。)。この
際、第2ミラー14、第3ミラー15が対となって上記
スキャナ11と同方向に、その移動速度の半分の速度で
(矢印B参照)で移動するようになっており、これによ
り原稿面から集光レンズ16までの距離が常に一定に保
たれて、CCDセンサ17のセンサ面で結像することが
できる。
【0019】CCDセンサ17に入射した原稿の反射光
は、電気信号に変換され、これにより得られた画像デー
タは、画像信号処理部110においてA/D変換されて
デジタル信号となり、さらにシェーディング補正や濃度
変換、エッジ強調など必要な処理を加えられた後、内部
の画像メモリ111(図6参照)に格納される。この画
像データは、必要に応じて制御部100により読み出さ
れ、次に述べる露光走査部20Aに出力される。
【0020】プリンタ部20は、公知の電子写真方式で
画像形成を行うものであって、露光走査部20Aと、画
像形成プロセス部20Bと、給紙部20C等からなる。
露光走査部20Aのレーザダイオード21は、上記制御
部100からの駆動信号を受けてレーザ光を発し、この
レーザ光は、定速で回転駆動されるポリゴンミラー23
のミラー面で反射して偏向され、fθレンズ25および
ミラー26a、26bを介して、画像形成プロセス部2
0Bにおける感光体ドラム27の表面を露光走査する。
【0021】感光体ドラム27は、上記露光を受ける前
にクリーナ28で表面の残留トナーを除去され、さらに
イレーサランプ29に照射されて除電された後、帯電チ
ャージャ30により一様に帯電されており、このように
一様に帯電した状態で上記レーザ光による露光を受ける
と、感光体ドラム27の表面に静電潜像が形成される。
この静電潜像は、現像器31からトナーの供給を受けて
現像され、これにより感光体ドラム27表面にトナー像
が形成される。
【0022】一方、所定の記録シート(不図示)が、上
記感光体ドラム27の像形成動作と同期して、給紙部2
0Cの用紙カセット40〜42のいずれかから、給紙ロ
ーラ401、411、421、タイミングローラ33お
よび搬送ベルト34等の給紙機構によって感光体ドラム
27下方の転写位置まで搬送される。この転写位置にお
いて、搬送ベルト34の裏側に設置された転写チャージ
ャ32の静電力により感光体ドラム27に形成されたト
ナー像が記録シート上に転写される。
【0023】トナー像が転写された記録シートは、搬送
ベルト35により定着装置36まで搬送されて定着され
る。図2は、この定着装置36付近の拡大図である。同
図に示すように定着装置36は、1対の定着ローラ36
1、362を備え、上方の定着ローラ361内部には、
ヒータ363が設けられ、定着ローラ361の上方に
は、その表面温度を検出するための定着温度検出センサ
364が設けられている。
【0024】このように構成された定着装置36に、上
面にトナー像が転写された記録シートS1が搬送されて
くると、定着ローラ361、362に挟持され圧接され
ながらさらに前方に送られる。定着ローラ361は、ヒ
ータ363により所定の定着温度(約160℃)に加熱
されており、このような高温で記録シートS1が加圧さ
れると、その表面のトナー粒子がシートに溶融付着して
定着する。定着後の記録シートS1は、排出ローラ37
を介して排紙トレイ38上に排出される。
【0025】次に、原稿自動搬送装置300の構成につ
いて説明する。図3は、当該原稿自動搬送装置300の
要部の構成を示す拡大縦断面図であり、同図に示すよう
にこの原稿自動搬送装置300は、原稿をセットするた
めの原稿給紙トレイ310と、セットされた原稿を1枚
ずつ原稿読取位置Pに搬送し、その後外部に排出する搬
送ユニット320と、当該排出された原稿を積載する原
稿排出トレイ330と、手置き用原稿ガラス板19にセ
ットされた原稿を上から押さえて固定すると共に外光を
遮断する手置き原稿押さえ部340と、からなる。
【0026】ガイド板311(図4参照)に沿って原稿
給紙トレイ310上にセットされた所定サイズの(本実
施の形態ではA4サイズ縦通しとする。)の原稿束S2
は、搬送ユニット320の原稿給紙ローラ321により
1番下の原稿から1枚ずつ給紙され、シートスルー用原
稿ガラス板18の原稿読取位置Pを通過する際に、イメ
ージリーダ部10によりその原稿画像を読み取られた
後、原稿排出ローラ323により原稿排出トレイ330
上に排出される。これらの原稿給紙ローラ321、原稿
排出ローラ323は、図示しない駆動モータにより所定
速度で回転駆動される。
【0027】搬送ユニット320内部のシートスルー用
原稿ガラス板18に対向する部分には、原稿押さえ部材
322が設置され、搬送されてきた原稿の原稿面がシー
トスルー用原稿ガラス板18に接して、その画像が鮮明
にイメージリーダ部10で読み込まれるようにガイドす
る。また、搬送ユニット320の給紙口には原稿量検出
センサ324が設置され、原稿給紙トレイ310上の原
稿の有無およびその原稿量を検出するようになっている
が、この構成については後述する。
【0028】原稿自動搬送装置300全体は、奥側の1
辺を支軸にして上方に開放可能であって、手置きで原稿
を読み取らせたい場合には、当該原稿自動搬送装置30
0を上方に開放して、原稿を手置き用原稿ガラス板19
にセットし、原稿自動搬送装置300を閉じて、当該原
稿を手置き原稿押さえ部340下面に設けられたスポン
ジシート等からなる弾力層341で押さえ、スキャナ1
1および第2、第3のミラー14、15を前述のように
移動させてCCDセンサ17で原稿画像を読み取ってミ
ラースキャンを行う。
【0029】なお、図3のイメージリーダ部10におけ
る16aは、集光レンズ16およびCCDセンサ17を
収納するケーシングであって、これにより不要な外光の
入射を遮断すると共に、集光レンズ16とCCDセンサ
17の距離を一定に保ち、常に原稿画像がCCDセンサ
17のセンサ面に結像するようになっている。図4は、
上記原稿の搬送方向から見たときの原稿量検出センサ3
24の構成を示す図である。同図に示すように、この原
稿量検出センサ324は、赤外光を発する赤外発光ダイ
オード(LED)3241と、この赤外光の反射光の入
射位置を検出する光電素子(Position Sen
sitive Device)(以下、単に「PSD」
という。)3243等からなる。
【0030】赤外発光ダイオード3241から発光され
た赤外光は、送光用集光レンズ3242により集光され
て原稿束の上面で反射し、受光用集光レンズ3244を
介して所定角度で上記PSD3243のセンサ面に入射
する。図に示すように、このPSD3243のセンサ面
への赤外光の入射位置は、原稿束S2の厚み、すなわち
原稿量によって異なり、原稿量が多いほど入射角が傾い
て、その入射位置が出力端子b側に移動する。PSD3
243は、当該赤外光の入射位置に応じて端子a,bか
らの出力比が異なるように構成されており、この出力比
に基づき後述するように制御部100において原稿量が
求められる。
【0031】また、原稿給紙トレイ310に原稿が全く
ない場合には、赤外発光ダイオード3241から発光さ
れた赤外光は、原稿給紙トレイ310に設けられた凹部
312に入射して散乱するので、PSD3243に入射
する赤外光が極端に減少し、その信号出力の低下により
原稿が原稿給紙トレイ310上に残っていないと判断さ
れる。
【0032】なお、この凹部312の表面に、反射防止
膜をコーティングすれば、入射した赤外光がほとんどP
SD3243方向に反射されなくなり、一層確実に原稿
の有無を判断することができる。また、複写装置の右側
面には、メインスイッチ50(図1)が設けられると共
に、イメージリーダ部10前面には、操作パネル60
(図1破線部)が設けられている。
【0033】図5(a)は、この操作パネル60の構成
の一例を示す図であり、各種のコピーモードを表示する
液晶タッチパネル61、複写枚数や複写倍率などを入力
するためのテンキー62、コピー動作を開始させるため
のスタートキー63、設定された複写枚数を標準値
「1」に戻すためのクリアキー64、複写装置内部に設
定された諸条件を標準値に戻すためのパネルリセットキ
ー65、プリント動作を中止させるためのストップキー
66、割り込み動作を指示するための割込みキー67、
およびこの割込みキー67の操作により現在割込み実行
中である旨を表示するための表示ランプ67aなどのほ
か、原稿の枚数を入力するための原稿枚数設定キー68
が設置されている。
【0034】なお、液晶タッチパネル61は、液晶表示
板の表面に透明なタッチパネルを積層したものであっ
て、図5(a)に示すように複写枚数、複写濃度、複写
倍率および用紙のサイズなどの複写時の動作状態のほか
に、紙詰まり(ジャム)の発生、記録シートの不足(ペ
ーパーエンプティ)の表示などの複写装置の各種の異常
状態が表示されると共に、所定の表示の表面にタッチす
ることにより、目的の入力操作が可能なようになってい
る。
【0035】また、操作者が、上記原稿枚数設定キー6
8を押下すると、液晶タッチパネル61の表示画面が図
5(b)に示す原稿枚数設定モードの画面に切り換えら
れ、操作者がテンキー62から原稿の枚数を入力すれ
ば、原稿枚数表示部611にその枚数が表示され、終了
キー612にタッチすることにより、当該枚数が制御部
100内に設定されて、図5(a)の画面に復帰する。 (2)制御部100の構成 図6は、制御部100の構成を示すブロック図である。
【0036】同図に示すように制御部100は、CPU
101と、赤外発光ダイオード3241の出力を制御す
るLED駆動回路102と、PSD3243の出力信号
に基づいて赤外光の入射位置を求める演算回路103
と、節電モードへの移行時間等を計時するためのタイマ
ー104と、コピーモードなどの設定内容を一時記憶し
ておくRAM105と、各部の制御プログラムを格納す
るROM106と、からなる。
【0037】CPU101は、ROM106内に格納さ
れている制御プログラムに従って、原稿自動搬送装置3
00やイメージリーダ部10、プリンタ部20の各動作
を統一的に制御して円滑なコピー動作を達成する。ま
た、CPU101は、操作パネル60からの入力操作の
有無をモニターしており、入力操作ごとにタイマー10
4による計時を開始し、第1の設定時間内に入力操作が
ない場合に、定着装置36のヒータ363の設定温度を
60℃程度に下げて温度制御するローパワーモードを実
行する。また、さらに入力操作がなされずに第2の設定
時間が経過した場合には、電源ユニット70に指示し
て、上記ヒータ363や他の消費電力の大きな駆動系な
どへの電力の供給を停止させてオートパワーオフモード
を実行させる(以下、この第1、第2の設定時間をそれ
ぞれ、「LP時間」、「APO時間」と呼ぶ。)。
【0038】これらの時間は、当該複写装置の使用頻度
などにより予め設定されて、ROM106に格納される
が、標準的な値として、例えばLP時間が30分程度、
APO時間が2時間程度に設定される。また、LED駆
動回路102は、赤外発光ダイオード3241を駆動し
て一定強度の赤外光を発光させ、演算回路103は、P
SD3243の出力端子a、bからの出力信号の出力比
に基づいて赤外光のPSD3243への入射位置を決定
し、その結果を入射位置情報としてCPU101に送
る。CPU101は、当該入射位置情報を受けて、原稿
量(枚数n)を求める。
【0039】この原稿枚数nは、例えば、ROM106
に上記入射位置情報に対応して予め設定された原稿枚数
のテーブルを格納しておき、このテーブルと照合するこ
とにより容易に求めることができる。CPU101は、
この原稿枚数nに基づいて、全部の原稿を読み取るのに
必要な原稿読取時間Trを算出する。すなわち、CPU
101は、ROM106から原稿自動搬送装置300の
標準搬送速度S(cm/s)および給紙間隔(より正確
には、先の原稿を搬送した後次の原稿を送るまでの給紙
タイミングt(秒))のデータを読み出すと共に、原稿
の送り方向の長さL(cm)(本実施の形態では、A4
サイズ縦方向の長さ)および上記原稿枚数nから次式に
より全原稿の読取時間Tr(秒)を計算する。
【0040】Tr=nL/S+(n−1)t 一方、定着温度検出センサ364により定着ローラ36
1の温度が検出され、この検出値に基づいてウォーミン
グアップ時間Twuが計算される。すなわち、ROM1
06には、ヒータ363の加熱能力Q1(kcal/
s)と、定着ローラ361を1℃上昇させるために必要
な熱容量Q2(kcal/℃)と定着温度T1(℃)の
データが格納されており、上記定着温度検出センサ36
4による検出温度をT2(温度)とすると、ウォーミン
グアップ時間Twu(秒)は、次式により求められる。
【0041】Twu=(T1−T2)Q2/Q1 CPU101は、このようにして求められた原稿読取時
間Trとウォーミングアップ時間Twuに基づき、原稿
自動搬送装置300およびイメージリーダ部10による
原稿読取動作を制御し、コピー作業が効率よく、しかも
不快感を感じないで行えるようにする。詳しくは後述す
る。 (3)制御部100による原稿読取制御 次に、節電モード実行時にコピー動作の指示があった場
合における、上記制御部100による原稿読取制御の例
を図7〜図13のフローチャートに基づき説明する。 (第1の制御例)図7は、上記原稿読取制御における第
1の制御例のメインルーチンを示すフローチャートであ
る。
【0042】節電モード時に原稿自動搬送装置300の
原稿給紙トレイ310に原稿束をセットすると原稿量検
出センサ324により原稿が検出され、定着装置36の
ウォーミングアップが開始される(ステップS1〜S
3)。この節電モードは、図8のフローチャートに基づ
き実行される。まず、タイマー104内部のカウンタを
クリアにし(ステップS101)、カウントアップを開
始する(ステップS102)。そして、操作パネル60
から何らかの入力操作があったか否かを判断し、入力操
作がなければ、現在ローパワーモードを実行中か否かを
判断する(ステップS103、S104)。ローパワー
モードの実行中でなければ、タイマー104による計時
がLP時間を経過しているか否かを判断し、経過してい
なければ再びステップS103に戻って、操作パネル6
0への入力操作を待つが、LP時間が経過しておれば、
まず、ローパワーモードを実行し(ステップS105、
S106)、その後タイマー104による計時がさらに
APO時間を経過しているか否かを判断する(ステップ
S107)。また、ステップS104において、すでに
ローパワーモード実行中である場合には、そのままステ
ップS107に移って、上記APO時間の経過を判断す
る。
【0043】そして、ステップS107において、AP
O時間を経過していた場合には、定着装置36のヒータ
363およびその他の駆動系への電源の供給を停止して
オートパワーオフモードを実行するが(ステップS10
8)、APO時間をまだ経過していない場合には、再び
ステップS103に戻って、操作パネル60への入力操
作の有無を判断する。
【0044】このステップS103において、操作パネ
ル60への入力操作があった場合には、ステップS10
9に移って、まず、ローパワーモードを実行中か否かを
判断し、ローパワーモードの実行中であれば、定着装置
36の定着ローラ361の温度を定着温度に復帰させる
べくヒータ363への電力の供給を増加し(ステップS
110)、ローパワーモードの実行中でなければ、定着
ローラ361の温度は定着温度に維持されているので、
そのままステップS101に戻り、カウントをクリアし
て再びカウントアップを開始し(ステップS102)、
以下、上記動作を繰り返す。
【0045】これにより、操作スイッチへの入力操作が
ないまま時間が徒過し、LP時間経過しても入力操作が
ない場合には、ローパワーモードを実行し、さらにAP
O時間が経過した場合にはオートパワーオフモードを実
行することになり、2段階での節電モードの実行が可能
となる。図7に戻り、このようにステップS1において
節電モードが実行されている間に原稿がセットされると
定着ローラ361を定着温度まで上昇させるウォーミン
グアップが開始され(ステップS2、S3)、原稿量検
出センサ324の出力信号に基づき、上述したように原
稿給紙トレイ310にセットされた原稿量(枚数n)が
検出され(ステップS4)、さらに原稿読取時間Trが
計算される(ステップS5)。
【0046】一方、この原稿読取時間Trの計算と並行
して、定着温度検出センサ364により定着ローラ36
1の温度(定着部温度)が検出され、この検出値に基
き、上述した方法によりウォームアップ時間Twuが計
算される(ステップS6、S7)。このようにして求め
られた原稿読取時間Trとウォーミングアップ時間Tw
uに基づき、ステップS8において原稿読取り開始のタ
イミングを決定する。このタイミングは、ウォーミング
アップ開始から原稿読取り開始までの時間Tsを求める
ことにより決定される。
【0047】図9は、当該ステップS8の原稿読取り開
始のタイミング決定のサブルーチンを示すフローチャー
トである。CPU101は、まず、上記原稿読取時間T
rとウォーミングアップ時間Twuとを比較し(ステッ
プS201)、Twu≦Trであれば、ウォーミングア
ップ開始と同時に原稿読取を開始するようにTs=0と
し(ステップS202)、Twu>Trであれば、Ts
=Twu−Trとして、ウォーミングアップ開始後、時
間(Twu−Tr)経過後に原稿読取を開始するように
Tsを決定し、メインルーチンにリターンする。
【0048】なお、この時間(Twu−Tr)は、実質
的に原稿読取動作が実行されていない時間を意味するの
で、以下「原稿非読取時間」という。図7に戻り、この
ようにしてステップS8で原稿読取開始のタイミングを
決定後、タイマー104でカウントアップする(ステッ
プS9)。上述のステップS4からステップS8までの
動作は、ステップS3のウォーミングアップ開始と同時
に行われ、ほぼ瞬時に時間Tsが決定されるので、この
カウントアップの開始は、上記ウォーミングアップの開
始とほぼ同時に行われることになる。
【0049】そして、原稿読取開始時間Tsの経過によ
り原稿読取を開始し(ステップS11)、ウォーミング
アップが終了するのを待って、プリンタ部20でのプリ
ント動作を開始し(ステップS12、S13)、これに
より原稿読取制御のメインルーチンを終了する。このよ
うに本制御例によれば、ウォーミングアップ完了まで待
たなくても所定のタイミングで原稿読取を開始し、ウォ
ーミングアップ完了とほぼ同時に原稿読取を終了すると
共にプリント動作を開始するので、コピー作業の効率を
向上させると共に操作者の待たされているという不快感
を軽減させることができる。 (第2の制御例)この原稿読取制御の第2の制御例にお
けるメインルーチンは、上記第1の制御例(図7)と同
じであって、ただ、そのステップS8の原稿読取開始の
タイミング決定のサブルーチンの内容が異なるだけであ
る。
【0050】すなわち、第1の制御例においては、Ts
=Twu−Trとして原稿読取開始時間Tsを決定した
が(図9のステップS203)、この時間Tsの間は、
複写装置はコピー動作を一切行わないわけであるから
(原稿非読取時間)、この時間が長くなると、操作者は
やはり長時間待たされているという感覚を持つと考えら
れる。そこで、本制御例においては、上記原稿非読取時
間(Twu−Tr)を原稿読取動作の前後に分散するよ
うにしている。
【0051】図10は、本制御例における原稿読取り開
始のタイミング決定のフローチャートである。図9とス
テップ番号の同じものは同じ内容を示している。CPU
101は、まず、上記原稿読取時間Trとウォーミング
アップ時間Twuとを比較して(ステップS201)、
Twu≦Trであれば、ウォーミングアップ開始と同時
に原稿読取を開始するようにTs=0とし(ステップS
202)、Twu>Trであれば、Ts=(Twu−T
r)/2として、ウォーミングアップ開始後、時間(T
wu−Tr)/2経過後に原稿読取を開始するようにT
sを決定し、メインルーチンにリターンする。
【0052】これにより、原稿読取終了後、プリントが
開始されるまでに、さらに時間(Twu−Tr)/2だ
け待つことになるが、この待ち時間は従来に比べて半分
となっているので、操作者の不快感の生じる程度を低減
できる。なお、この原稿非読取時間(Twu−Tr)の
配分は、上述のように原稿読取動作の前後に2等分する
のではなく、適当な割合で比例配分するようにしてもよ
い。また、場合によっては、さらに、原稿非読取時間を
3つ以上に分割して、一連の原稿読取動作の途中にも非
読取時間を介在させることも考えられるが、原稿の読取
を途中で中断することは、却って紙詰まりなどのトラブ
ル発生の誤解を操作者に抱かせることになるので、あま
り好ましくないであろう。 (第3の制御例)上記第1、第2の制御例においては、
原稿読取開始のタイミングを制御するのみであったた
め、どうしても原稿非読取時間の発生を避けることはで
きない。
【0053】一般的に、外見上装置が動作した状態で、
待たされている場合と、全く外見上動作していない状態
で待たされている場合では、同じ時間待たされても前者
の方が心理的に不快を感じる度合いが少ないといえるの
で、本制御例においては、原稿読取時間Trをほぼウォ
ーミングアップ時間Twuと等しくなるように原稿読取
動作を制御することにより、プリント開始までの原稿非
読取時間をなくし、操作者の待たされているという不快
感を軽減するようにしている。
【0054】図11は、本制御例の原稿読取制御のメイ
ンルーチンを示すフローチャートであるが、ステップS
31〜S37およびステップS39〜S41は、それぞ
れ図7に示した第1の制御例のメインルーチンにおける
ステップS1〜S7、ステップS11〜S13と同じで
あって、ステップS38のみが異なっている。すなわ
ち、節電モード実行されている間に、原稿束S2が原稿
給紙トレイ310にセットされると定着ローラ361を
定着温度まで上昇させるためのウォーミングアップを開
始する(ステップS31、S32、S33)と共に、原
稿量検出センサ324からの検出信号に基づき、セット
された原稿量(枚数n)を算出し(ステップS34)、
これにより原稿読取時間Trを計算する。一方、この原
稿読取時間Trの計算と並行して、定着温度検出センサ
364により定着ローラ361の温度が検出され、この
検出値に基づいてウォーミングアップ時間Twuが計算
される(ステップS36、S37)。
【0055】このようにして求められた原稿読取時間T
rとウォーミングアップ時間Twuに基づき、ステップ
S38において原稿給紙間隔を決定する。図12は、こ
の原稿給紙間隔の決定のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。CPU101は、まず、上記原稿読取時間
Trとウォーミングアップ時間Twuとを比較し(ステ
ップS301)、Twu≦Trであれば、標準の給紙の
タイミングTbを、給紙タイミングTcとする(ステッ
プS305)。Twu≦Trでなければ、すなわちTw
u>Trであれば、原稿非読取時間Ts=Twu−Tr
を求めて、これを原稿枚数nから1差し引いた数(nー
1)、すなわちn枚の原稿搬送において給紙間隔が生じ
る個数で除算して、給紙間隔の延長時間Tpを求め(ス
テップS301、S302、S303)、この延長時間
Tpを上記標準の給紙タイミングTbに加えて新たな給
紙タイミングTcとする(ステップS304)。
【0056】図11に戻り、上述のようにして決定され
た給紙タイミングTcで原稿自動搬送装置300からの
原稿給紙を制御しながら原稿の読取がなされる(ステッ
プS39)。なお、上記ステップS34からステップS
38までの動作は、ステップS33のウォーミングアッ
プ開始と同時に行われ、ほぼ瞬時に給紙タイミングTc
が決定されるので、この原稿読取開始は、上記ウォーミ
ングアップの開始とほぼ同時に行われ、先の原稿を搬送
した後、上記給紙タイミングTc経過して次の原稿を搬
送する動作を、原稿給紙トレイ310に原稿がなくなる
まで繰り返しながら、各原稿の画像をイメージリーダ部
10で読み取る。
【0057】そして、ウォーミングアップが終了するの
を待って、上記読み取った原稿のプリントを開始し(ス
テップS40、S41)、これにより原稿読取開始制御
のメインルーチンを終了する。 (第4の制御例)上記第3の制御例では、原稿の給紙間
隔を調整することにより、読取時間Trをほぼウォーミ
ングアップ時間Twuと等しくなるように制御するよう
にしているが、本制御例においては、原稿自動搬送装置
300による原稿の給紙速度を制御して各原稿の読取速
度自体を遅くすることにより、ウォーミングアップ時間
中の原稿非読取時間をなくすようにしている。
【0058】従って、その原稿読取制御のメインルーチ
ンを示すフローチャートは、図11に示す第3の制御例
の場合とほぼ同じであって、ただ、そのステップS38
の「原稿給紙間隔決定」の処理内容が、「原稿給紙速度
決定」になるだけであるので、メインルーチンについて
は、特に図示せず、また共通する部分についての説明も
省略し、当該原稿給紙速度決定の処理内容についてのみ
以下説明する。
【0059】図13は、当該原稿給紙速度の決定処理の
サブルーチンを示すフローチャートである。CPU10
1は、まず、上記原稿読取時間Trとウォーミングアッ
プ時間Twuとを比較し(ステップS401)、Twu
≦Trであれば、標準の給紙速度Sbを制御給紙速度S
cとし(ステップS405)、Twu>Trであれば、
全原稿の搬送距離を求め、これをウォーミングアップ時
間Twuで除して給紙速度Spを求める。
【0060】全原稿の搬送距離は、原稿の送り方向の長
さL、必要な給紙間隔dおよび原稿枚数nにより、nL
+(n−1)dと表されるので、その給紙速度Spは、
次式により求められる(ステップS402)。 Sp={nL+(n−1)d}/Twu そこで、ステップS403において、制御給紙速度Sc
として上記Spを設定してリターンする(ステップS4
03)。
【0061】そして、CPU101で原稿自動搬送装置
300における原稿給紙速度を上記制御給紙速度Scに
制御しながら、原稿読取が実行される(図11、ステッ
プS39参照)。なお、この給紙速度Scの変化に応じ
てイメージリーダ部10のCCDセンサ17による画素
ごとの副走査方向の画像読取のタイミングを示す画素ク
ロックの発生間隔もCPU101により変更されること
になる。
【0062】図14は、上記各制御例における効果を従
来の原稿読取制御と比較して示す図である。ただし、各
制御例において、原稿読取時間Trがウォーミングアッ
プ時間Twuより長い場合には、上述したように、通常
の原稿読取速度でウォーミングアップ開始と同時に原稿
読取を開始し、当該原稿読取終了の有無にかかわらず、
ウォーミングアップ完了後直ちに読取済みの画像データ
のプリントを開始すればよい。従って、図14には、原
稿読取時間Trがウォーミングアップ時間Twuより短
い場合における読取制御のタイムチャートのみが開示さ
れている。
【0063】同図の(a)に示すように従来例において
は、ウォーミングアップが終了してから始めて原稿の読
取を開始し、しばらくしてプリント動作を開始していた
ので、それだけプリント終了時間が遅くならざるを得な
かったが、本発明の各制御例((b)〜(e))によれ
ば、いずれもウォーミングアップ終了時には原稿読取動
作を終了してすぐにプリントを開始できるので、コピー
動作の終了までに要する時間を短縮してコピー作業の効
率化を図ることができる。
【0064】そして、(b)に示す第1の制御例では、
読取開始のタイミングを時間Tsだけずらすことによ
り、原稿読取終了時とウォーミングアップ終了時を一致
させている。これにより、操作者が期待しているように
原稿読取終了後すぐにプリント開始できることになり、
不快感が生じない。(c)に示す第2の制御例では、ウ
ォーミングアップ時間中の原稿非読取時間を原稿読取動
作の開始前と終了後に分けているので、操作者の「待た
されている」という不快感を分散することができる。こ
れは、原稿非読取時間が長時間になるという場合に有効
である。この場合、原稿読取終了後すぐにプリント開始
されるという要請に対しては若干後退するが、読取開始
まで長時間待たされるという不快感は解消されるので、
総体的には操作者の不快感を低減することができる。
【0065】また、(d)、(e)に示す第3、第4の
制御例では、原稿読取時間Trをウォーミングアップ時
間Twuに一致させることにより、原稿非読取時間Ts
を皆無にして、操作者に待たされているという実感を感
じさせないので、待ち時間による不快感がほとんど生じ
ず、この点において第1、第2の制御例より優れてい
る。
【0066】すなわち、第3の制御例においては、給紙
間隔を延長することにより、第4の制御例では原稿搬送
速度を遅くすることにより、原稿読取時間Trがウォー
ミングアップ時間Twuと等しくなるように制御し、そ
れぞれ原稿非読取時間Tsをなくしている。特に、第4
の制御例においては高速で原稿を搬送する必要がないの
で、その分、消費電力を低く抑えることができるという
効果もある。 (4)変形例 以上、本発明を実施の形態や変形例に基づいて説明して
きたが、本発明の内容が、上述のものに限定されないの
はもちろんであり、他に次のような変形例が考えられ
る。
【0067】(4−1)例えば、上記原稿読取制御の第
3の制御例と第4の制御例を組み合わせて、原稿搬送速
度および給紙間隔を共に変更することにより原稿読取時
間Trを制御してもよい。また、原稿枚数が少ないとき
に第3、第4の制御例による原稿読取を実行すると、給
紙間隔が非常に長くなったり、あるいは読取速度を極端
に遅くしなければならず、操作者が却って違和感や不快
感を感じるおそれがある。このような場合には第1、第
2の制御例の方が適切であると考えられるので、例え
ば、本複写装置に原稿読取制御のモードのセレクトスイ
ッチを設けて、これを操作者が適宜操作することによ
り、あるいは検出した原稿量に基づいてどの制御例を実
行するかについてのプログラムをROM106に格納し
て、このプログラムに基づいてCPU101が読取制御
を行うことにより、原稿量に応じた適切な読取制御をさ
せるようにすればよい。
【0068】(4−2)また、第1、第3、第4の制御
例において、それぞれの原稿読取終了時とウォーミング
アップ完了時を必ずしも厳密に一致させる必要はなく、
両者が多少前後したとしても、従来例に比べれば、十分
に不快感解消の効果を得られる。特に、第3、第4の制
御例においては、原稿読取時間Trがウォーミングアッ
プ時間Twuより多少長くなっても、ウォーミングアッ
プ完了と共に既に読取済みの原稿の画像データについて
プリント動作を開始させればよく、作業効率には全く影
響を与えず、操作者に不快感も生じない。
【0069】(4−3)原稿量検出センサ324とし
て、他の距離センサなどを用いてもよい。もちろん精度
の高いセンサを使用すればするほど、本発明による原稿
読取制御の精度を高くすることができる。また、原稿に
ページ番号が付されている場合などにおいては、操作者
がすぐにその原稿枚数を知ることができるので、上述し
たように操作パネル60の原稿枚数設定キー68(図5
(a))を押下して、液晶タッチパネル61の画面を図
5(b)に変えて、原稿枚数を直接入力するようにすれ
ば、より正確な枚数に基づく原稿読取制御が可能とな
る。
【0070】(4−4)上述の実施の形態においては、
ウォーミングアップ時間Twuを計算する際に、定着温
度検出センサ364による定着ローラ361の温度、ヒ
ータ363の加熱能力Q1(kcal/s)と、定着ロ
ーラ361を1℃上昇させるために必要な熱容量Q2
(kcal/℃)と定着温度T1(℃)のデータのみに
よって計算したが、加熱能力は、周囲の温度(環境温
度)の影響を受け易いので、定着装置36に保温カバー
を設けたり、または、複写装置内部の環境温度を検出す
る温度検出センサを設置して、例えば、ROM106に
当該環境温度ごとに実現される定着ローラ361の温度
上昇率のデータを予め格納しておき、これらによりウォ
ーミングアップ時間Twuをより正確に求めるようにし
てもよい。
【0071】(4−5)また、上述の実施の形態におい
ては、原稿のサイズをA4サイズ縦通しとして、その搬
送方向の長さLから原稿読取時間Trを求めたが、実際
には種々のサイズの原稿がセットされるので、ROM1
06内に各原稿サイズにおける搬送方向の長さを格納す
ると共に、操作パネル60に原稿サイズの入力スイッチ
を設けて操作者が予め入力するか、あるいは、原稿給紙
トレイ310に公知の原稿サイズ検出センサを設置して
自動的に原稿サイズを検出することにより、当該原稿サ
イズに応じて的確な原稿読取時間Trを求めるようにす
ればよい。
【0072】(4−6)なお、本発明は、上述のように
単色のデジタル複写装置に限らず、フルカラーのデジタ
ル複写装置にも適用できる。また、シートスルースキャ
ン方式の原稿読取のみならず、ミラースキャン方式の原
稿読取に対応した原稿自動搬送装置を有する複写装置に
も適用できる。
【0073】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、原稿読取時間算出手段により原稿読取手段にセット
された原稿の読取時間を予め算出すると共に、ウォーミ
ングアップ時間算出手段により定着手段の温度を検出し
て、この検出温度に基づき所定の定着温度にいたるまで
のウォーミングアップ時間を算出し、制御手段によって
当該原稿読取時間とウォーミングアップ時間の双方の算
出結果に基づいて原稿読取手段による原稿読取の態様を
合理的に制御することにより、コピー作業の効率を下げ
ずにしかも操作者に不快感を与えない原稿読取制御を達
成することが可能となる。
【0074】また、本発明によれば、前記原稿読取手段
がセットされた複数枚の原稿を連続して読取り可能であ
ると共に、前記原稿読取時間算出手段は、当該原稿読取
手段にセットされた原稿量を検出する原稿量検出手段を
備えているので、原稿が複数枚あっても、原稿量検出手
段により検出された原稿量からその読取時間を算出する
ことができる。
【0075】さらに、本発明によれば、前記制御手段
が、ウォーミングアップ時間終了時にほぼ全原稿の読取
が終了するように、前記原稿読取手段による原稿読取り
開始のタイミングを制御するので、ウォーミングアップ
時間経過時にすぐに画像形成動作に移行することがで
き、コピー作業が効率的に行えると共に操作者にも不快
感を与えない。
【0076】また、さらに、本発明によれば、前記制御
手段が、ウォーミングアップ時間内に全原稿の読取りを
実行すると共に、その際における原稿非読取時間を、少
なくとも一連の原稿読取動作の前後に分散するように、
前記原稿読取手段による原稿読取り開始のタイミングを
制御するので、操作者に長い時間待たされているという
不快感を与えない。
【0077】また、さらに、本発明によれば、前記制御
手段が、前記原稿読取手段による原稿読取速度もしくは
原稿給紙タイミングまたはその両者を変更する変更手段
を備え、これにより、原稿読取時間がウォーミングアッ
プ時間とほぼ同じかもしくはこれより長くなるように原
稿読取手段を制御するとともに、ウォーミングアップ開
始とほぼ同時に原稿読取を開始するようにしたので、ウ
ォーミングアップ時間中、読取動作が実行され、操作者
にとって待たされているという不快感が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複写装置の実施の形態の全体の構
成を示す図である。
【図2】上記複写装置の定着装置の構成を示す図であ
る。
【図3】上記複写装置における原稿自動搬送装置の要部
の縦断面図である。
【図4】上記原稿自動搬送装置における原稿量検出セン
サの構成を示す図である。
【図5】上記複写装置の操作パネルの構成を示す図であ
る。
【図6】上記複写装置内部に設置された制御部の構成を
示すブロック図である。
【図7】原稿読取制御の第1の制御例のメインルーチン
を示すフローチャートである。
【図8】図7のフローチャートにおける節電モードのサ
ブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】図7のフローチャートの読取開始タイミング決
定のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図10】原稿読取制御の第2の制御例における読取開
始タイミング決定のサブルーチンを示すフローチャート
である。
【図11】原稿読取制御の第3の制御例のメインルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図12】図11のフローチャートにおける原稿給紙間
隔決定のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図13】原稿読取制御の第4の制御例における原稿給
紙速度決定のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図14】各制御例における原稿読取制御のタイムチャ
ートを従来例と比較して示す図である。
【符号の説明】
10 イメージリーダ部 20 プリンタ部 36 定着装置 60 操作パネル 100 制御部 101 CPU 102 LED駆動回路 103 演算回路 104 タイマー 105 RAM 106 ROM 110 画像信号処理部 111 画像メモリ 200 複写装置本体 300 原稿自動搬送装置 324 原稿量検出センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セットされた原稿を読取る原稿読取手段
    と、 前記原稿読取手段によって得られた画像データを記憶す
    る画像記憶手段と、 前記記憶された画像データに基づいて記録シート上にト
    ナー画像を形成するトナー画像形成手段と、 前記トナー画像が形成された記録シートを所定の定着温
    度で定着する定着手段と、を備えた複写装置であって、 前記原稿読取手段による原稿の読取り時間を予め算出す
    る原稿読取時間算出手段と、 前記定着手段の温度を検出し、この検出温度に基づき前
    記定着温度にいたるまでのウォーミングアップ時間を算
    出するウォーミングアップ時間算出手段と、 前記原稿読取時間とウォーミングアップ時間の双方の算
    出結果に基づいて、前記原稿読取手段による原稿読取の
    態様を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする
    複写装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿読取手段は、セットされた複数
    枚の原稿を連続して読取り可能であり、さらに前記原稿
    読取時間算出手段は、原稿読取手段にセットされた原稿
    量を検出する原稿量検出手段を備え、この検出された原
    稿量から全原稿の読取り時間を算出することを特徴とす
    る請求項1記載の複写装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記算出された全原稿
    の読取り時間がウォーミングアップ時間より短い場合
    に、当該ウォーミングアップ時間終了時にほぼ全原稿の
    読取りが終了するように、前記原稿読取手段による原稿
    読取り開始のタイミングを制御することを特徴とする請
    求項1または2記載の複写装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記原稿読取時間がウ
    ォーミングアップ時間より短い場合に、当該ウォーミン
    グアップ時間内に全原稿の読取りを実行させると共に、
    その際に生じる原稿非読取時間を、少なくとも一連の原
    稿読取動作の前後に分散するように、前記原稿読取手段
    による原稿読取り開始のタイミングを制御することを特
    徴とする請求項1または2記載の複写装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記原稿読取手段によ
    る原稿読取速度もしくは原稿給紙のタイミングまたはそ
    の両者を変更する変更手段を備え、 この変更手段により、前記原稿読取時間が前記ウォーミ
    ングアップ時間とほぼ同じかもしくはこれより長くなる
    ように原稿読取手段の動作を制御するとともに、ウォー
    ミングアップ開始とほぼ同時に原稿読取を開始するよう
    にしたことを特徴とする請求項1または2記載の複写装
    置。
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