JP5744442B2 - 光学機器及び光学機器の制御方法 - Google Patents

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本発明は、機器に加わる揺れを検出して画像のブレを補正する機能を有する光学機器及び光学機器の制御方法に関する。
例えば、ビデオカメラ等の光学機器や撮像装置では、装置の揺れ(手振れ)等により生じた撮像画像のブレを補正する像ブレ補正機能が種々提案されている。しかしながら、像ブレ補正機能を備えた光学機器や撮像装置で、像ブレ補正に関わる信号を処理するフィルタの特性を急激に切替えると、フィルタの出力信号が不連続になり、違和感のある映像となる問題が生じる。切り替え時に安定した映像を得ることができない。フィルタの特性変更として、たとえばパンニング或いはチルティングのように意図的に装置本体を動かす場合や温度特性によって補正光学系の駆動特性を変更する場合が挙げられる。例えばパンニングの場合、パンニング状態(或いはチルティング状態)であるかの判定を行い、その時々の状態に適したフィルタの特性に切替える制御が行われている。パンニング(或いはチルティング)時の補正特性の切替えは、例えばフィルタのカットオフ周波数を切替えることで行われている。なお、下記特許文献1では、急激な切り替えを避けるため、フィルタのカットオフ周波数もしくは時定数を所定の時間をかけて徐々に切替えることにより、安定した映像が得られるようにする技術が提案されている。
特開平8−313950号公報
しかしながら、特許文献1に示されるような従来の像ブレ補正機能においては、次のような問題があった。従来手法では、フィルタの特性が一旦切り替わると、通常の特性に戻るまでに所定の時間を要する。たとえば、パンニングが終了したと判定されてから所定の時間が経過するまではフィルタのカットオフ周波数が高域側に変移したままとなる。これでは像ブレ補正の対象となる手振れ成分に含まれる低周波成分も減衰させてしまうことになり、低周波成分における像ブレ補正性能が劣化することがある。このように、フィルタの特性変更時に像ブレ補正性能が劣化するという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、像ブレ補正機能に係るフィルタの特性変更に伴う不都合な画像のブレを防止し、フィルタの特性変更時の像ブレ補正性能を向上させることを目的とする。
本発明の光学機器は、撮像画像のブレを補正する機能を有する光学機器であって、前記光学機器の振れを検出する振れ検出手段と、前記振れ検出手段の出力信号に含まれる周波数成分のうち、任意の周波数帯域の成分を通過させるデジタルフィルタと、前記デジタルフィルタの出力に基づいて前記撮像画像に生じるブレを補正する補正手段と、前記振れ検出手段の出力に基づいてパンニング・チルティング動作の判定を行い、パンニング状態或いはチルティング状態でないと判定した場合に前記デジタルフィルタのカットオフ周波数を第1のカットオフ周波数に設定し、前記パンニング状態或いは前記チルティング状態であると判定した場合に前記デジタルフィルタのカットオフ周波数を前記第1のカットオフ周波数より高い値に変移させる制御手段と、前記デジタルフィルタの前記周波数帯域を変更する際に前記デジタルフィルタの出力信号に生じるオフセットを推定するオフセット推定手段とを有し、前記制御手段は、前記デジタルフィルタの前記周波数帯域を変更する場合に、前記デジタルフィルタの出力信号に生じるオフセットを打ち消すように、前記デジタルフィルタに逐次保持され前記デジタルフィルタでの演算に用いる過去の演算結果を更新するよう前記デジタルフィルタを制御することを特徴とする。
本発明によれば、像ブレ補正機能に係るフィルタの特性変更に伴う不都合な画像のブレを防止し、フィルタの特性変更時の像ブレ補正性能を向上させる。
第1の実施形態における光学機器の構成例を示す図である。 フィルタの構成例を示す図である。 第1の実施形態でのフィルタ制御処理の例を示すフローチャートである。 第1の実施形態におけるローパスフィルタのカットオフ周波数の変化を示す図である。 第1の実施形態におけるフィルタ制御を説明するための図である。 第2の実施形態における光学機器の構成例を示す図である。 第2の実施形態でのフィルタ制御処理の例を示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるフィルタ制御を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態における光学機器の構成例を示すブロック図である。図1には、第1の実施形態における光学機器を適用した撮像装置100Aを一例として示している。
図1において、角速度センサ101は、撮像装置100Aに加わる振れを検出する。角速度センサ101は、例えば振動ジャイロの角速度センサを含み、手振れ等による装置自体の振れを角速度信号として検出し、その角速度信号をDCカットフィルタ102に供給する。DCカットフィルタ102は、角速度センサ101からの角速度信号に含まれる直流(DC)成分を遮断して、該角速度信号の交流成分、すなわち振動成分のみをアンプ103に供給する。なお、DCカットフィルタ102として、所定の周波数帯域で入力信号を遮断するハイパスフィルタ(高域通過フィルタ、以下「HPF」)を用いても良い。アンプ103は、DCカットフィルタ102からの角速度信号(振動成分)を、最適な感度に増幅してA/D(アナログ−デジタル)変換器104に供給する。A/D変換器104は、アンプ103からの角速度信号をデジタル化し、角速度データとしてマイコン(マイクロコンピュータ)121に供給する。
マイコン121は、HPF105、ローパスフィルタ(低域通過フィルタ、以下「LPF」)106、パンニング制御部107A、オフセット推定部108A、焦点距離補正部109、制御フィルタ110、及び演算器122を有する。HPF105は、任意の周波数帯域でその特性を可変し得る機能を有しており、A/D変換器104から供給される角速度データに含まれる低周波成分を遮断して高周波数帯域の信号を出力する。LPF106は、任意の周波数帯域でその特性を可変し得る機能を有しており、HPF105から出力される角速度データを積分し、その積分結果を角変位データとして出力する。HPF105及びLPF106は、例えば、図2に示すような1次のIIR(Infinite Impulse Response)フィルタで構成されている。
図2は、HPF105及びLPF106に適用可能なIIRフィルタの構成例を示す図である。図2において、加算器202は、入力端201に入力された入力X(n)と乗算器204の出力とを加算し、その演算結果を中間値W(n)として出力する。遅延器203は、中間値W(n)を遅延させて中間値W(n−1)として出力する。乗算器204は、中間値W(n−1)に重み係数aを乗じて出力する。また、乗算器205は中間値W(n)に重み係数bを乗じて出力し、乗算器206は中間値W(n−1)に重み係数cを乗じて出力する。加算器207は、乗算器205の出力と乗算器206の出力とを加算し、その演算結果を出力端208より出力Y(n)として出力する。
図1に戻り、パンニング制御部107Aは、LPF106から出力された角変位データに基づいてパンニング・チルティング動作の判定を行い、判定結果に応じてパンニング制御を行う。パンニング制御部107Aは、LPF106から出力された角変位データ(積分結果)が所定の閾値以上であるならば、パンニング状態或いはチルティング状態であると判定し、LPF106の周波数帯域をその状態に適した値に設定する。具体的には、パンニング制御部107Aは、パンニング状態或いはチルティング状態であると判定した場合には、LPF106での積分演算に用いるカットオフ周波数を高域側(時定数が短くなる方向)に変移させる。これにより、補正位置が徐々に移動範囲中心へとセンタリングし、LPF106から出力される角変位データの値が基準値(撮像装置100Aに振れが加わっていない状態において角変位データがとりうる値)に徐々に近づいていく。一方、パンニング制御部107Aは、パンニング状態或いはチルティング状態でないと判定した場合には、LPF106での積分演算に用いるカットオフ周波数を低域側(時定数が長くなる方向)に変移させる。これにより、LPF106での積分演算に用いるカットオフ周波数が元の状態(通常動作時の状態)に戻され、パンニング制御を解除することになる。
オフセット推定部108Aは、パンニング制御部107AによってLPF106のカットオフ周波数が変更される際に、LPF106の出力信号に生じるオフセットを予め推定するためのものである。本実施形態では、オフセット推定部108Aの出力により、パンニング・チルティング動作を行うのに応じLPF106の周波数特性が変更されることに伴って発生する出力信号のオフセットを打ち消すようにLPF106が制御される。
撮像光学系117は、ズーミングやフォーカシング等の動作を行い、被写体像を撮像素子119に結像する。ズームエンコーダ118は、撮像光学系117のズーム位置を検出し、マイコン121内部の焦点距離補正部109に出力する。焦点距離補正部109は、ズームエンコーダ118の出力を用いて撮像光学系117の焦点距離を算出し、算出した焦点距離とLPF106の出力(角変位データ)とから補正光学系114の駆動量を算出する。制御フィルタ110には、演算器122により算出された、焦点距離補正部109の出力と、補正光学系114の位置を検出する位置検出センサ115の出力がA/D変換器116によりデジタル化された値(位置検出データ)との差分が入力される。パルス幅変調部111は、制御フィルタ110の出力をパルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)信号に変換して出力する。モータ駆動部112は、パルス幅変調部111からのPWM信号出力に基づいて補正光学系114を動かすためのモータ113を駆動する。このようにして補正光学系114を駆動することで、撮像面への入射光の光軸を変えて撮像画像に生じる像ブレを光学的に補正する。
撮像素子119は、撮像光学系117によって結像された被写体像を電気信号に変換し、信号処理部120に供給する。信号処理部120は、撮像素子119により得られた信号から、例えばNTSCフォーマットに準拠したビデオ信号(映像信号)を生成して撮像画像データとして出力する。
次に、図1に示した撮像装置100Aにおけるパンニング制御部107A及びオフセット推定部108Aにより実行されるLPF106の制御について説明する。図3は、撮像装置100Aにおけるフィルタ制御処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS301にて、A/D変換器104は、角速度センサ101から出力され、DCカットフィルタ102及びアンプ103を介した角速度信号をデジタルデータ(角速度データ)に変換する。ステップS302にて、HPF105は、A/D変換器104から出力される角速度データの低周波成分を演算によって除去し、像ブレ補正の対象となる手振れ信号のみを抽出する。
ステップS303にて、パンニング制御部107Aは、LPF106で角速度データを積分して得られる角変位データが、所定の閾値以上であるか否かを判定する。言い換えれば、パンニング制御部107Aは、角変位データに基づいてパンニング・チルティング動作であるか否かの判定を行う。なお、このステップS303での判定で用いられる角変位データは、前回までに取得した角速度データを積分した結果を用いている。ステップS303において角変位データが所定の閾値以上でないと判定された場合にはステップS304へ進み、ステップS304にて、パンニング制御部107Aは、内部に有するLPF制御に係るパンニング制御フラグをOFF(オフ)に設定する。続いて、ステップS305にて、パンニング制御部107Aは、LPF106のカットオフ周波数を通常時のカットオフ周波数に設定する。一方、ステップS303において角変位データが所定の閾値以上であると判定された場合にはステップS306へ進み、ステップS306にて、パンニング制御部107Aは、内部に有するLPF制御に係るパンニング制御フラグをON(オン)に設定する。続いて、ステップS307にて、パンニング制御部107Aは、LPF106のカットオフ周波数をパンニング動作時のカットオフ周波数(通常時のカットオフ周波数より高い値)に設定する。
ここで、LPF106のカットオフ周波数は、角変位データの大きさに基づいて決定される。例えば、カットオフ周波数と角変位データの大きさとは、図4のグラフに示すような関係を有する。LPF106のカットオフ周波数は、LFMAXを上限として角変位データ(絶対値)に比例して上昇していくようになっている。また、ステップS303において角変位データと比較される所定の閾値をLPTHとすると、角変位データが閾値LPTH未満の場合のLPF106のカットオフ周波数はLFMINとする。このLFMINは、LPF106の通常時のカットオフ周波数である。すなわち、LPF106のカットオフ周波数は、角変位データが大きいほどカットオフ周波数が高くなり、基準値へ収束する時間が短くなるようにしている。
ステップS308にて、パンニング制御部107Aは、前回の演算に用いたLPF106のカットオフ周波数と今回新たに設定されたLPF106のカットオフ周波数とを比較して、カットオフ周波数が変更されたか否かを判定する。ステップS308においてカットオフ周波数が変更されたと判定された場合には、ステップS309にて、パンニング制御部107Aは、オフセット推定部108Aの出力に基づいて演算に用いる中間値を更新するようLPF106を制御する。これにより、LPF106での演算に用いる中間値が、オフセット推定部108Aの出力に応じて更新される。ここで、更新対象の中間値は、LPF106において逐次保持され内部での演算に用いる過去の演算結果であり、図2に示した中間値W(n−1)に相当する。そして、ステップS310にて、LPF106は、HPF105の出力を用いて演算(積分演算)を行い、その結果を角変位データとして出力する。なお、ステップS308においてカットオフ周波数が変更されていないと判定された場合には、ステップS309の処理はスキップしてステップS310へ進む。ステップS310の処理を実行後、ステップS301へ戻る。
ここで、前述したステップS309におけるLPF106での演算に用いる中間値の算出方法について具体的に説明する。まず、図2に示したデジタルフィルタの差分方程式は、下記の(式1)で表される。
Figure 0005744442
ここで、変更される前のカットオフ周波数における乗算器204、205、206の各係数をa0、b0、c0とし、新たに設定するカットオフ周波数における乗算器204、205、206の各係数をa1、b1、c1とする。このとき、デジタルフィルタに入力X(n)が入力された場合の出力Y0(n)、Y1(n)は下記の(式2)のようになる。
Figure 0005744442
ここで、デジタルフィルタのカットオフ周波数が変更される前後において、出力結果が同じ値になるようにしたいのでY0(n)=Y1(n)とすると、新たに設定したカットオフ周波数における中間値W1(n−1)は下記の(式3)で表すことができる。
Figure 0005744442
すなわち、カットオフ周波数が変更される前後の各係数と変更される前の中間値とから新たに中間値を算出し、算出した中間値に更新することによって、デジタルフィルタの出力を連続的につなぐことができる。したがって、デジタルフィルタの出力信号の連続性を維持し、違和感のない映像を得ることが可能となる。
次に、図5を参照して第1の実施形態における撮像装置の有効性について説明する。図5は、第1の実施形態におけるフィルタ制御を説明するための図であり、パンニング動作を行ったときの各部の出力信号を示している。図5においては、LPF106のカットオフ周波数の変更時に中間値の更新を実施した場合と実施しない場合とを比較するために、それぞれの場合について図示している。図5(a)は、パンニング動作を行った場合に角速度センサ101から出力される角速度信号をA/D変換器104によりデジタル化して得られた角速度データの時間による変化を示したグラフである。LPF106のカットオフ周波数の変更時に中間値の更新を実施しない場合における、LPF106から出力される角変位データを図5(b)に、LPF106のカットオフ周波数を図5(c)に示している。また、LPF106のカットオフ周波数の変更時に中間値の更新を実施した場合における、LPF106から出力される角変位データを図5(d)に、LPF106のカットオフ周波数を図5(e)に示している。
図3のステップS303においてパンニング制御に移行する閾値をLPTHとし、図5(b)に示すように設定する。時間T11までの間は、LPF106から出力される角変位データが(−LPTH)〜LPTHの範囲内であるため、LPF106のカットオフ周波数は、角変位データの大きさにかかわらずLFMINに設定される。図5(c)に示すように、時間T11までは、角速度データはLPF106のカットオフ周波数がLFMINの状態で積分される。時間T11において、角変位データが閾値LPTHを超えるので、図4に示したように角変位データに応じたカットオフ周波数に逐次変更されてLPF106の演算が行われる。ところが、LPF106のカットオフ周波数の変更時に中間値の更新を実施していないので、図5(b)に示すようにLPF106の出力が不連続な信号となる。このような角変位データに基づいて画像の像ブレ補正を行うと、撮像画像が不自然にブレるといった不都合が生じてしまう。また、時間T12〜T13の間は、LPF106のカットオフ周波数が度々上がり、その都度角変位データに不連続が生じている。そのため、画像の不自然なブレや、LPF106のカットオフ周波数が上がった状態であるために手振れ信号の低周波成分に対する像ブレ補正効果が劣化するという問題が生じる。
それに対して、本実施形態における撮像装置においては、角変位データに基づいてLPF106のカットオフ周波数を変更するとともに、LPF106での演算に用いる中間値を更新することにより、角変位データに不連続が生じないように制御を行っている。図3のステップS303においてパンニング制御に移行する閾値をLPTHとし、図5(d)に示すように設定する。時間T11までの間は、LPF106から出力される角変位データが(−LPTH)〜LPTHの範囲内であるため、LPF106のカットオフ周波数は、角変位データの大きさにかかわらずLFMINに設定される。図5(e)に示すように、時間T11までは、角速度データはLPF106のカットオフ周波数がLFMINの状態で積分される。時間T11において、角変位データが閾値LPTHを超えるので、図4に示したように角変位データに応じたカットオフ周波数に逐次変更されてLPF106の演算が行われる。本実施形態では、LPF106のカットオフ周波数の変更時に中間値(LPF106に逐次保持されて演算に用いる過去の演算結果)の更新を実施するので、図5(d)に示すように時間T11〜T12においてLPF106の出力結果が不連続となることはない。また、時間T12において、角変位データが再び(−LPTH)〜LPTHの範囲内に収まるため、LPF106のカットオフ周波数がLFMINに設定され、通常時の手振れ補正に復帰する。図5(b)に示した場合と比較すると、本実施形態では時間T12〜T13の間において手振れ信号の低周波成分まで補正することが可能となる。
第1の実施形態によれば、パンニング・チルティング動作の判定結果によってLPF106のカットオフ周波数(周波数帯域)を変更するとともに、カットオフ周波数の変更時にはLPF106での演算に用いる中間値を変更する。これにより、LPF106のカットオフ周波数を急激に変更することが可能となり、またカットオフ周波数を急激に変更してもLPF106の出力に不連続な信号が出力されることを防ぐことができる。したがって、パンニング動作中或いはパンニング動作終了後においても任意に所望の特性に変更することが可能となり、カットオフ周波数を所定時間かけて徐々に変更することが不要となり、パンニング動作終了後の像ブレ補正効果を向上することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態に対して、さらに角速度センサ101から出力される角速度信号をデジタル化して得られた角速度データに基づいて、HPF105のカットオフ周波数を制御して角速度データの低周波成分を減衰させるようにするものである。図6は、第2の実施形態における光学機器の構成例を示すブロック図である。図6には、第2の実施形態における光学機器を適用した撮像装置100Bを一例として示している。また、図6において、図1に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図6に示す撮像装置100Bは、パンニング制御部107Bが角変位データに応じてLPF106のカットオフ周波数の制御を行うのに加え、角速度データに応じてHPF105のカットオフ周波数の制御を行う点が、図1に示した撮像装置100Aと異なる。さらに、HPF105のカットオフ周波数を変更する際、それに伴って発生する出力信号のオフセットを打ち消すように、オフセット推定部108Bの出力に基づいて、演算に用いる中間値を更新するようHPF105が制御される。
パンニング制御部107Bは、図1に示したパンニング制御部107Aと同様に、LPF106から出力される角変位データを用いてパンニング・チルティング動作の判定を行い、LPF106のカットオフ周波数をその状態に適した値に設定する。さらに、パンニング制御部107Bは、A/D変換器104から出力される角速度データを用いてパンニング・チルティング動作の判定を行い、HPF105のカットオフ周波数を設定する。例えば、パンニング制御部107Bは、A/D変換器104から出力される角速度データが第1の閾値以上になったときにHPF105のカットオフ周波数を高域側に変移させ、第2の閾値以内になったときにHPF105のカットオフ周波数を低域側に変移させる。これにより、LPF106に入力される角速度データの大きさを制限することができ、LPF106から出力される角変位データが異常に大きな値となることを防止することができる。例えば急速なパンニング動作などにより、角速度センサ101から出力される角速度信号が非常に大きな値となったとする。この場合でも、HPF105のカットオフ周波数を高域側に変移させて低周波数成分を減衰させることで、LPF106から出力される角変位データを中心付近に戻すことができる。なお、第1の閾値と第2の閾値とは異なる値であっても良いし、同じ値であっても良い。
オフセット推定部108Bは、パンニング制御部107Bによってデジタルフィルタ105、106のカットオフ周波数が変更される際に、そのデジタルフィルタ105、106の出力信号に生じるオフセットを予め推定するためのものである。オフセット推定部108Bの出力により、デジタルフィルタ105、106のカットオフ周波数の変更に伴って発生する出力信号のオフセットを打ち消すようにデジタルフィルタ105、106が制御される。
次に、図6に示した撮像装置100Bにおけるパンニング制御部107B及びオフセット推定部108Bにより実行されるデジタルフィルタ105、106の制御について説明する。なお、角変位データに基づいてLPF106のカットオフ周波数を制御する処理については、第1の実施形態における図3のフローチャートに示した処理と同様であるので、その説明は省略する。
図7は、撮像装置100BにおけるHPF105に係るフィルタ制御処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS701にて、A/D変換器104は、角速度センサ101から出力され、DCカットフィルタ102及びアンプ103を介した角速度信号をデジタルデータ(角速度データ)に変換する。ステップS702にて、パンニング制御部107Bは、内部に有するHPF制御に係るパンニング制御フラグがON(オン)であるか否かを判定する。
ステップS702においてHPF制御に係るパンニング制御フラグがONであると判定された場合にはステップS703へ進み、ステップS703にて、パンニング制御部107Bは、角速度データが所定の閾値(第2の閾値)以内か否かを判定する。ステップS703において角速度データが所定の閾値(第2の閾値)以内であると判定された場合にはステップS704へ進み、ステップS704にて、パンニング制御部107Bは、HPF制御に係るパンニング制御フラグをOFF(オフ)に設定する。続いて、ステップS705にて、パンニング制御部107Bは、HPF105のカットオフ周波数を通常時のカットオフ周波数、すなわち低域側の値に設定する。なお、ステップS703において角速度データが所定の閾値(第2の閾値)以内でないと判定された場合には、ステップS704及びS705の処理をスキップしてステップS709へ進む。
一方、ステップS702においてHPF制御に係るパンニング制御フラグがOFFであると判定された場合にはステップS706へ進み、ステップS706にて、パンニング制御部107Bは、角速度データが所定の閾値(第1の閾値)以上か否かを判定する。ステップS706において角速度データが所定の閾値(第1の閾値)以上であると判定された場合には、ステップS707へ進み、ステップS707にて、パンニング制御部107Bは、HPF制御に係るパンニング制御フラグをONに設定する。続いて、ステップS708にて、パンニング制御部107Bは、HPF105のカットオフ周波数をパンニング動作時のカットオフ周波数、すなわち高域側の値に設定する。なお、ステップS706において角速度データが所定の閾値(第1の閾値)以上でないと判定された場合には、ステップS707及びS708の処理をスキップしてステップS709へ進む。
ステップS709にて、パンニング制御部107Bは、前回の演算に用いたHPF105のカットオフ周波数と今回新たに設定されたHPF105のカットオフ周波数とを比較して、カットオフ周波数が変更されたか否かを判定する。ステップS709においてカットオフ周波数が変更されたと判定された場合には、ステップS710にて、パンニング制御部107Bは、オフセット推定部108Bの出力に基づいて演算に用いる中間値を更新するようHPF105を制御する。これにより、HPF105での演算に用いる中間値が、オフセット推定部108Bの出力に応じて更新される。ここで、更新対象の中間値は、HPF105において逐次保持され内部での演算に用いる過去の演算結果であり、図2に示した中間値W(n−1)に相当する。なお、ステップS709においてカットオフ周波数が変更されていないと判定された場合には、ステップS710の処理はスキップしてステップS711へ進む。ステップS711にて、HPF105は、演算を行いA/D変換器104から出力される角速度データの低周波成分を除去する。ステップS712にて、LPF106は、HPF105の出力を用いて演算(積分演算)を行い、その結果を角変位データとして出力する。ステップS712の処理を実行後、ステップS701へ戻る。
ここで、ステップS710におけるHPF105での演算に用いる中間値の更新方法について説明する。図6に示したHPF105は、図1に示したLPF106と同様に図2に示したような1次のIIRフィルタで構成されている。HPF105とLPF106との相違点は、演算に用いる係数a、b、cの値が異なるという点のみである。したがって、中間値の演算は、図1に示したLPF106と同様に、乗算器204、205、206における変更前のカットオフ周波数での各係数a0、b0、c0、及び新たに設定するカットオフ周波数での各係数a1、b1、c1の関係から求められる。新たに設定したカットオフ周波数における中間値W1(n−1)は、前述した(式3)で表すことができる。このように、カットオフ周波数が変更される前後の各係数と変更される前の中間値とから新たに中間値を算出し、算出した中間値に更新することによって、デジタルフィルタの出力を連続的につなぐことが可能である。
次に、図8を参照して第2の実施形態における撮像装置の有効性について説明する。図8は、第2の実施形態におけるフィルタ制御を説明するための図であり、パンニング動作を行ったときの各部の出力信号を示している。図8においては、HPF105のカットオフ周波数の変更時に中間値の更新を実施した場合と実施しない場合とを比較するために、それぞれの場合について図示している。図8(a)は、パンニング動作を行った場合に角速度センサ101から出力される角速度信号をA/D変換器104によりデジタル化して得られた角速度データの時間による変化を示したグラフである。図8(b)は、HPF105の演算に用いるカットオフ周波数の時間による変化を示したグラフである。HPF105のカットオフ周波数の変更時に中間値の更新を実施しない場合における、HPF105から出力される角速度データを図8(c)に示している。また、HPF105のカットオフ周波数の変更時に中間値の更新を実施した場合における、HPF105から出力される角速度データを図8(d)に示している。
図7のステップS706においてパンニング制御に移行する閾値(第1の閾値)をPTH、ステップS703においてパンニング制御を解除する閾値(第2の閾値)をPETHとし、図8(a)に示すように設定する。時間T21までの間は、角速度データが第1の閾値PTHの範囲内であるため、HPF105は、パンニング制御がOFFである場合のカットオフ周波数であるHFCLに設定される。時間T21において、角速度データが第1の閾値PTHを超えるので、パンニング制御を行うと判定がなされ、図8(b)に示すように、HPF105は、パンニング制御時のカットオフ周波数であるHFCHに設定される。そして、時間T22において、角速度データが第2の閾値PETHを下回るので、パンニング制御が解除され、HPF105は、パンニング制御がOFFである場合のカットオフ周波数であるHFCLに設定される。
ここで、HPF105のカットオフ周波数の変更時に中間値の更新を実施していない場合のHPF105の出力に注目してみると、図8(c)に示すように時間T21及びT22において、HPF105の出力が不連続な信号となる。このような角速度データを積分して得られた角変位データに基づいて画像の像ブレ補正を行うと、撮像画像が不自然にブレるといった不都合が生じてしまう。
一方、本実施形態における撮像装置においては、角速度データに基づいてHPF105のカットオフ周波数を変更するとともに、HPF105での演算に用いる中間値を更新することにより、角速度データに不連続が生じないように制御を行っている。図8(d)の時間T21及びT22に示すようにHPF105の出力結果が不連続となることはない。また、図8(e)は、図8(d)に示した角速度データをLPF106によって積分した角変位データを示している。図8(e)に示されるように、LPF106の出力波形に不連続が生じることはなく、ここで得られた角変位データに基づいて像ブレ補正を行うことにより、良好な像ブレ補正を行うことができる。
第2の実施形態によれば、パンニング・チルティング動作の判定結果によってデジタルフィルタ105、106のカットオフ周波数(周波数帯域)を変更するとともに、その変更時にはデジタルフィルタ105、106での演算に用いる中間値を変更する。これにより、デジタルフィルタ105、106のカットオフ周波数を急激に変更することが可能となり、またデジタルフィルタ105、106の出力に不連続な信号が出力されることを防ぐことができる。したがって、パンニング動作中或いはパンニング動作終了後においても任意に所望の特性に変更することが可能となり、カットオフ周波数を所定時間かけて徐々に変更することが不要となり、パンニング終了後の像ブレ補正効果を向上することが可能となる。
なお、前述した説明では、デジタルフィルタとして1次のIIRフィルタを用いた場合を一例として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、デジタルフィルタとして2次以上のIIRフィルタやFIRフィルタを用いても良い。また、像ブレ補正を行う手段として、補正光学系119(例えばシフトレンズ)を一例として説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、可変頂角プリズム(VAP)や、撮像素子を光軸に垂直な方向(直交する方向)に駆動する方法等を用いて像ブレ補正を行ってもよい。また、画像の切出し位置を振れ検出に応じて動かすことにより、電子的に像ブレ補正を行う方法等にも用いることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、第1の実施形態および第2の実施形態と同じ機器構成で、本発明のIIRフィルタを、補正光学系を制御するための制御フィルタに適用することができる。即ち、図1または図6における制御フィルタ110をデジタルフィルタで構成して、補正部材としての補正光学系114(例えばシフトレンズ)の制御特性(たとえば位相遅れ補償)を変更可能にする。この構成は、補正光学系114の駆動に粘性のある部材(たとえばゲル)が関係するときのように、温度の変化によって粘性が変更し、補正光学系114の制御特性を変更する必要のある場合に用いることができる。
本実施例においては、補正部材としての補正光学系114に補正部材周囲の温度を計測する不図示の温度計測手段を有しており、この温度計測結果が制御フィルタ110に入力する構成となっている。そして、この温度計測手段によって計測された補正部材周囲の温度が変化する前後の各係数と、変化する前の中間値とから新たに中間値を算出し、現在保持している中間値を新たに算出した中間値に更新する。これにより、制御フィルタ110の出力を連続的につなぐことができる。たとえば、温度計測手段によって計測された温度が高くなった場合は、像ブレ補正に用いる像ブレ補正信号の位相遅れ量が小さくなるように中間値を更新することによって、温度変化前後の制御フィルタ110の出力を連続的につなぐことができる。ここで更新対象の中間値は、制御フィルタ110において逐次保持され内部での演算に用いる過去の演算結果であり、図2に示した中間値W(n−1)に相当する。
これによって制御フィルタ110の出力信号の連続性を維持することができ、制御特性を変更したことによるシフトレンズ位置の急峻な変化を防止し、違和感のない映像を得ることが可能となる。
(本発明の他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
なお、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100A・100B…撮像装置、101…角速度センサ、105…ハイパスフィルタ、106…ローパスフィルタ、107A・107B…パンニング制御部、108A・108B…オフセット推定部、109…焦点距離補正部、114…補正光学系

Claims (8)

  1. 撮像画像のブレを補正する機能を有する光学機器であって、
    前記光学機器の振れを検出する振れ検出手段と、
    前記振れ検出手段の出力信号に含まれる周波数成分のうち、任意の周波数帯域の成分を通過させるデジタルフィルタと、
    前記デジタルフィルタの出力に基づいて前記撮像画像に生じるブレを補正する補正手段と、
    前記振れ検出手段の出力に基づいてパンニング・チルティング動作の判定を行い、パンニング状態或いはチルティング状態でないと判定した場合に前記デジタルフィルタのカットオフ周波数を第1のカットオフ周波数に設定し、前記パンニング状態或いは前記チルティング状態であると判定した場合に前記デジタルフィルタのカットオフ周波数を前記第1のカットオフ周波数より高い値に変移させる制御手段と、
    前記デジタルフィルタの前記周波数帯域を変更する際に前記デジタルフィルタの出力信号に生じるオフセットを推定するオフセット推定手段とを有し、
    前記制御手段は、前記デジタルフィルタの前記周波数帯域を変更する場合に、前記デジタルフィルタの出力信号に生じるオフセットを打ち消すように、前記デジタルフィルタに逐次保持され前記デジタルフィルタでの演算に用いる過去の演算結果を更新するよう前記デジタルフィルタを制御することを特徴とする光学機器。
  2. 前記制御手段は、前記パンニング状態或いは前記チルティング状態の判定時及び前記パンニング状態或いは前記チルティング状態の動作中及び前記パンニング状態或いは前記チルティング状態の終了時に、前記デジタルフィルタの前記周波数帯域を変更する場合に、前記デジタルフィルタの出力信号に生じるオフセットを打ち消すように、前記デジタルフィルタに逐次保持され前記デジタルフィルタでの演算に用いる過去の演算結果を更新するよう前記デジタルフィルタを制御することを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記デジタルフィルタは、ローパスフィルタを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光学機器。
  4. 前記制御手段は、前記振れ検出手段の出力を積分して得られる角変位の大きさに基づいて前記ローパスフィルタの前記周波数帯域を変更することを特徴とする請求項3に記載の光学機器。
  5. 前記デジタルフィルタは、ハイパスフィルタを有することを特徴とする請求項又はに記載の光学機器。
  6. 前記制御手段は、前記振れ検出手段の出力である角速度の大きさに基づいて前記ハイパスフィルタの前記周波数帯域を変更することを特徴とする請求項5に記載の光学機器。
  7. 撮像画像のブレを補正する機能を有する光学機器の制御方法であって、
    前記光学機器の振れを検出する振れ検出工程と、
    前記振れ検出工程で得られる信号に含まれる周波数成分のうち、任意の周波数帯域の成分を通過させるデジタルフィルタの出力に基づいて前記撮像画像に生じるブレを補正する補正工程と、
    前記振れ検出工程の出力に基づいてパンニング・チルティング動作の判定を行い、パンニング状態或いはチルティング状態でないと判定した場合に前記デジタルフィルタのカットオフ周波数を第1のカットオフ周波数に設定し、前記パンニング状態或いは前記チルティング状態であると判定した場合に前記デジタルフィルタのカットオフ周波数を前記第1のカットオフ周波数より高い値に変移させる制御工程と、
    前記デジタルフィルタの前記周波数帯域を変更する際に前記デジタルフィルタの出力信号に生じるオフセットを推定するオフセット推定工程とを有し、
    前記制御工程では、前記デジタルフィルタの前記周波数帯域を変更する場合に、前記デジタルフィルタの出力信号に生じるオフセットを打ち消すように、前記デジタルフィルタに逐次保持され前記デジタルフィルタでの演算に用いる過去の演算結果を更新するよう前記デジタルフィルタを制御することを特徴とする光学機器の制御方法。
  8. 前記制御工程は、前記パンニング状態或いは前記チルティング状態の判定時及び前記パンニング状態或いは前記チルティング状態の動作中及び前記パンニング状態或いは前記チルティング状態の終了時に、前記デジタルフィルタの前記周波数帯域を変更する場合に、前記デジタルフィルタの出力信号に生じるオフセットを打ち消すように、前記デジタルフィルタに逐次保持され前記デジタルフィルタでの演算に用いる過去の演算結果を更新するよう前記デジタルフィルタを制御することを特徴とする請求項7に記載の光学機器の制御方法。
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