JP5743389B2 - 物干し具 - Google Patents
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Description
このような物干し具によれば,パイプを曲げ加工するだけでフレームを構成できるから,簡単な構成で,ある程度強度的にも優れたフレームを得ることができる。
しかしながら,このような従来の物干し具は,パイプの断面形状が円形であった。このため,パイプを曲げ加工する際に,曲げ用のジグとの当接等に起因して,本願の図9に示すように,曲げ部Cの内側C1に,凹状の潰れや曲げ傷が生じやすいという難点を有していた。このような凹状の潰れや曲げ傷はパイプの断面形状が円形であることによって生じやすいと同時に,外観上目立ち易いという難点も有していた。
前記フレームを構成するアルミニウムパイプの断面形状を上下方向に長い長円形とし、
前記アルミニウムパイプの内部には水平方向に伸びるリブを設け、
前記アルミニウムパイプの底面を平面として該底面にピンチを吊すための穴を設け、
前記フレームは平面視で一対の平行直線部の端部同士を、直線部を有しない単一の円弧部で連結したことを特徴とする。
この物干し具によれば,フレームを構成するアルミニウムパイプの断面形状が上下方向に長い長円形となっているので,当該アルミニウムパイプを曲げ加工する際,曲げ部の外周と内周との,周方向に関する長さの差が,パイプ断面が円形である場合に比べて小さくなる。
したがって,従来に比べ,曲げ部の内側に凹状の潰れや曲げ傷が生じにくくなる。
しかも,フレームを構成するアルミニウムパイプの断面形状が上下方向に長い長円形となっているので,物干し具の使用時において要求される水平軸周りに関するねじれに対する強度が,断面円形である場合に比べて,相対的に向上する。
したがって,従来に比べて,相対的に軽量でねじれ強さが大きく使い勝手の良い物干し具を得ることができる。
また、前記アルミニウムパイプの内部には水平方向に伸びるリブを設けたので、リブの存在によって,パイプの内側が外側に向かって変形しにくくなるため,曲げ部内側における凹状の潰れが一層生じ難くなる。
また、前記パイプの底面は平面として該底面にピンチを吊すための穴を設けたので、フレーム底面へのドリルを用いた穴開け加工を容易に行うことができるようになるため,ピンチを吊す穴を容易に加工することができるようになる。
図1に示すように,この物干し具1は,使用時に水平方向に配置される,パイプからなる曲げ部11を有するフレーム10を備えた物干し具であって,フレーム10を構成するパイプの断面形状を上下方向に長い長円形としたことを特徴としている。
メインフレーム10を構成するパイプは,アルミニウム製のパイプである。この金属製のパイプは,公知の製法(例えば押し出し成形や抽伸(引き抜き)製法)により作製でき,そのパイプをジグを使って曲げ加工することでメインフレーム10を作製することができる。
この複数個の穴13は,曲げ加工されたメインフレーム10を工作機械上に例えば図3に示すように配置し,穴13と同数(この実施の形態では16本)のドリルDを用いて,1回の穴開け加工で一括して形成することができる。
吊り部材50は,吊り金具51と,連結部材52とを有している。
吊り金具51は1本のバネ部材で構成されており,略リング状の部分(以下,リング部という)51rと,その上部にあってメインフレーム10に掛けるためのフック部51fとを有している。吊り金具51は,フック部51fを,その幅を狭めるようにしてメインフレーム10の穴13に挿入した後のフック部51fのバネ性による原位置への復帰によってメインフレーム10に取り付けることができる。
リング部51rに連結部材52を介してピンチ20が吊り下げられる。連結部材52としては,公知の金属製リングを用いることができる。連結部材52は吊り金具51のリング部51rとピンチ20のバネ21とを連結している。
(a)フレーム10を構成するパイプの断面形状が上下方向に長い長円形となっているので,例えば図6(a)に示すように,仮想線で示す直線状のパイプ10’をフレーム10のように曲げ加工する際,曲げ部11の外周11bと内周11cとの,周方向に関する長さの差(外周11bの曲率半径Rbと内周11cの曲率半径Rcとの差によって生じる差)が,断面が円形である場合に比べて小さくなる。
すなわち,例えば図6(b)に示すように断面が円形である場合の曲率半径Rb’とRc’の差Rb’−Rc’に比べて,図6(c)に示すように断面が上下方向に長い長円形である場合の曲率半径RbとRcの差Rb−Rcの方が小さくなる。
したがって,従来に比べ,曲げ部11の内側11cに凹状の潰れや曲げ傷が生じにくくなる。特に,パイプがアルミニウム製である場合,従来の構成であると凹状の潰れや曲げ傷が生じ易かったが,この実施の形態によれば,パイプがアルミニウム製である場合でも,凹状の潰れや曲げ傷が生じにくくなる。したがって,この発明はフレーム10をアルミニウムパイプで構成する場合に特に有効である。
しかも,フレーム10を構成するパイプの断面形状が上下方向に長い長円形となっているので,例えば図2に示す物干し具1の使用時において要求される水平軸周りに関するねじれTに対する強度が,断面円形である場合に比べて,相対的に向上する。
したがって,従来に比べて,相対的に軽量でねじれ強さが大きく使い勝手の良い物干し具を得ることができる。
例えば図7(a)に示すように,ドリルDで穴を開けようとする面が湾曲していると,ドリルDの歯が矢印で示すように湾曲面に沿って逃げやすくなる。そのため,穴の位置がずれたり,穴の形状が変形したりしやすくなり,適正位置に適正な穴を開けることが困難になる。図(c)に示すように断面円形の場合も同様である。
これに対し,この実施の形態によれば,図7(b)に示すように,パイプ(10)の底面12は平面としてあるので,ドリルDの歯が逃げ難くなる。したがって,適正位置に適正な穴を開けることが容易になる。図(d)に示すように断面円形のパイプの底面を平面とした場合も同様の効果が得られる。
このように構成すると,リブ10rの存在によって,パイプの内側が外側に向かって変形しにくくなる(すなわちパイプ内空間が凹みにくくなる)。このため,曲げ部内側における凹状の潰れが一層生じ難くなる。
10 フレーム(パイプ)
10r リブ
11 曲げ部
12 底面(平面)
Claims (1)
- 使用時に水平方向に配置される,アルミニウムパイプからなる曲げ部を有するフレームを備えた物干し具であって,
前記フレームを構成するアルミニウムパイプの断面形状を上下方向に長い長円形とし、
前記アルミニウムパイプの内部には水平方向に伸びるリブを設け、
前記アルミニウムパイプの底面を平面として該底面にピンチを吊すための穴を設け、
前記フレームは平面視で一対の平行直線部の端部同士を、直線部を有しない単一の円弧部で連結したことを特徴とする物干し具。
Priority Applications (1)
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JP2009205739A JP5743389B2 (ja) | 2009-09-07 | 2009-09-07 | 物干し具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009205739A JP5743389B2 (ja) | 2009-09-07 | 2009-09-07 | 物干し具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011055881A JP2011055881A (ja) | 2011-03-24 |
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Family Applications (1)
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2009
- 2009-09-07 JP JP2009205739A patent/JP5743389B2/ja not_active Expired - Fee Related
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