JP5742515B2 - 伝送システムおよび誤り訂正制御方法 - Google Patents

伝送システムおよび誤り訂正制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、伝送システムにおいて誤り訂正を制御する方法に係わる。
情報通信の高速化および/または伝送路の長距離化をサポートする技術の1つとして、誤り訂正符号が使用されることが多い。誤り訂正符号は、受信器において受信信号のビット誤りを訂正することができる。
光伝送ネットワークにおいて広く採用されているOTN(Optical Transport Network)においては、FEC(Forward Error Correction)を利用して伝送エラーを訂正する技術が標準化されている。例えば、ITU-T G.709では、RS-FECが標準化されている。また、G.975.1においては、RS-FECよりも訂正能力の高いSuper FECが規定されている。
なお、誤り訂正能力を高くするためには、より複雑な演算が必要となる。すなわち、例えば、誤り訂正回路をLSI等の回路モジュールで実現する場合、誤り訂正能力を高くしようとすると、回路モジュールのトランジスタ数が増加し、消費電力が増大する傾向にある。
関連する技術として、下記の誤り訂正方式が提案されている。中継局、移動局及び固定局とで構成される大ゾーン方式の無線伝送システムにおいて、各局には複数種類の誤り訂正方法を含む誤り訂正手段を備えておき、無線伝送路の回線品質に応じて誤り訂正方法を選択する構成とする。回線品質が劣化したときに誤り訂正方法を順次切り換えることにより、回線品質の原因に応じて誤り率を最小にする誤り訂正方法を選択し、伝送効率をいたずらに低下することなく良好な回線品質での無線伝送が実現できる。(例えば、特許文献1)また、特許文献2、3にも、誤り訂正に係わる技術が記載されている。
特開平9−116486号公報 特開2004−15172号公報 特開2010−41108号公報
ビット誤りの影響を抑制するためには、誤り訂正の能力が高いことが好ましい。特に、伝送距離が長いシステムでは、温度変化などの様々な要因を考慮して、最も能力の高い誤り訂正方式が固定的に設定されることが多い。ところが、上述のように、誤り訂正の能力とその消費電力は、トレードオフの関係にある。このため、従来の伝送システムでは、誤り訂正に係わる消費電力が必要以上に大きくなることがある。
この問題は、たとえば、伝送路の品質に応じて誤り訂正方式を変更することにより解決できるかも知れない。しかし、誤り訂正方式を変更するためには、送信器および受信器においてそれぞれ誤り訂正に係わる処理を変更する必要がある。このとき、例えば、ネットワークオペレータからの指示に応じて誤り訂正方式を変更する場合、送信器および受信器が互いに同期して処理を切り替えることは困難である。そして、送信器と受信器との間で誤り訂正処理を切り替えるタイミングがずれると、受信器において一時的に主信号(例えば、データ信号)を再生できなくなる。
また、送信器と受信器との間で通知される誤り訂正方式の変更を指示する情報が、ビットエラー等で正しく伝達されないときは、送信器および受信器が互いに異なる誤り訂正方式で動作することになる。この場合も、誤り訂正方式の変更に際して、受信器は主信号を再生できなくなる。
本発明の課題は、伝送システムの誤り訂正モードの変更時にデータ途切れを回避または抑制する方法または構成を提供することである。
本発明の1つの態様の誤り訂正制御方法は、第1の伝送装置から第2の伝送装置へ信号を伝送する伝送システムにおいて、前記第2の伝送装置から前記第1の伝送装置へ、誤り訂正モードの変更を要求するモード変更要求を送信し、前記第1の伝送装置において、前記モード変更要求を受信すると、所定の周期で前記第1の伝送装置から前記第2の伝送装置へ、所定の変更タイミング値を所定の順に送信し、前記第1の伝送装置において、前記送信する変更タイミング値が所定の値のときに、前記第1の伝送装置の誤り訂正モードを変更し、前記第2の伝送装置において、前記第1の伝送装置から前記所定の周期で受信した変更タイミング値に基づいて、前記第2の伝送装置の誤り訂正モードを変更する。
上述の態様によれば、伝送システムの誤り訂正モードの変更時にデータ途切れを回避または抑制することができる。
実施形態の伝送システムの一例の構成を示す図である。 OTNのフレーム構造を示す図である。 実施形態の伝送装置の構成を示す図である。 誤り訂正コントローラの構成および機能を説明する図である。 誤り訂正モードを変更するシーケンスの概略を示す図である。 FTFLを利用して制御情報を伝送する方法を説明する図である。 (a)はFault Indicationコードについて説明する図、(b)は制御情報の実施例を示す図である。 送信側装置の動作を示すフローチャート(その1)である。 送信側装置の動作を示すフローチャート(その2)である。 受信側装置の動作を示すフローチャート(その1)である。 受信側装置の動作を示すフローチャート(その2)である。 誤り訂正制御のシーケンスを示す図(その1)である。 誤り訂正制御のシーケンスを示す図(その2)である。 誤り訂正制御のシーケンスを示す図(その3)である。 誤り訂正制御のシーケンスを示す図(その4)である。 誤り訂正制御のシーケンスを示す図(その5)である。 誤り訂正制御のシーケンスを示す図(その6)である。 カウンタ値の連続性を利用して誤り訂正を制御する方法を示すフローチャートである。
図1は、実施形態の伝送システムの一例の構成を示す図である。図1に示す例では、実施形態の伝送システム1は、伝送装置10と伝送装置20との間で信号を伝送する。以下の説明では、伝送システム1は、ITU−Tで標準化されているOTNで信号を伝送するものとする。
図2は、OTNのフレーム構造を示す図である。OTNフレームにおいては、クライアントデータは、ペイロード(OPUk Payload)に格納される。このペイロードにOPUオーバヘッドを付加することでOPUフレームが生成される。また、OPUフレームにODUkオーバヘッドを付加することでODUフレームが生成される。ODUkオーバヘッドは、図2に示すTCMACT、TCM6〜TCM4、FTFL、TCM3〜TCM1、PM、EXP、GCC1〜GCC2、APC/PCCを含む。さらに、ODUフレームにOTUkオーバヘッドおよびOTUk誤り訂正符号(OTUk FEC)を付加することでOTNフレームが生成される。OTUkオーバヘッドは、SM、GCC0を含む。また、OTNフレームは、OTUk誤り訂正符号を含まないことがある。なお、OTNのフレーム構造の詳細については説明を省略する。
伝送装置10は、フレーム処理部11、誤り訂正回路14、光送信器15、光受信器16、誤り訂正回路17を備える。フレーム処理部11は、送信フレーム処理部12および受信フレーム処理部13を備える。
送信フレーム処理部12は、クライアントデータに、上述したOPUオーバヘッド、OTUkオーバヘッド、OTUkオーバヘッドを付加してフレームを生成する。誤り訂正回路14は、必要に応じて、送信フレーム処理部12から出力されるフレームに誤り訂正符号を付加する。すなわち、誤り訂正回路14は、誤り訂正符号のエンコーダとして動作する。そして、光送信器15は、誤り訂正回路14から出力されるOTNフレームを光信号に変換して送信する。この光信号は、光伝送路を介して伝送され、伝送装置20により受信される。
光受信器16は、伝送装置20から送信される光信号を受信する。なお、伝送装置20は、伝送装置10と同様に、OTNフレームを送信する。誤り訂正回路17は、受信フレーム信号に対して誤り訂正処理を行う。すなわち、誤り訂正回路17は、誤り訂正符号のデコーダとして動作する。そして、受信フレーム処理部13は、受信フレームのオーバヘッドを参照してフレーム処理を行い、伝送装置20から送信されたクライアントデータを抽出する。
伝送装置20は、フレーム処理部21、誤り訂正回路24、光送信器25、光受信器26、誤り訂正回路27を備える。フレーム処理部21は、送信フレーム処理部22および受信フレーム処理部23を備える。伝送装置20の構成および動作は、伝送装置10と実質的に同じなので、説明は省略する。
図3は、実施形態の伝送装置の構成を示す図である。図3に示す伝送装置30は、図1に示す伝送システム1においては、伝送装置10または伝送装置20に相当する。
実施形態の伝送装置30は、受信回路として、光受信器41、フレーム同期回路42、バッファ43、FECデコーダ44a、44b、誤り訂正率検出器45a、45b、セレクタ46、フレーマ47、BIP8検出器48を備える。また、伝送装置30は、送信回路として、フレーマ51、FECエンコーダ52a、52b、セレクタ53、光送信器54を備える。さらに、伝送装置30は、誤り訂正コントローラ60を備える。
なお、伝送装置30が、例えば、図1に示す伝送装置10として動作する場合、光受信器41は、光受信器16に相当する。FECデコーダ44a、44b、セレクタ46は、誤り訂正回路17に含まれる。フレーマ47は、受信フレーム処理部13に相当する。フレーマ51は、送信フレーム処理部12に相当する。FECエンコーダ52a、52b、セレクタ53は、誤り訂正回路14に含まれる。そして、光送信器54は、光送信器15に相当する。
光受信器41は、伝送装置30に対向する伝送装置(以下、相手伝送装置と呼ぶことがある。)から送信される光信号を受信する。この光信号は、OTNフレームを伝送する。そして、光受信器41は、受信した光信号を電気信号に変換して出力する。フレーム同期回路42は、光受信器41から出力される電気信号において所定の信号パターンを検出することにより、フレーム同期を確立する。すなわち、受信信号からOTNフレームが順番に抽出される。
バッファ43は、相手伝送装置から受信したOTNフレームを、順番に、一時的に格納する。バッファ43から順番に読み出されるOTNフレームは、セレクタ46、FECデコーダ44a、FECデコーダ44bに導かれる。FECデコーダ44aおよびFECデコーダ44bは、各OTNフレームに対して互いに異なる方式で誤り訂正を行う。この例では、FECデコーダ44aは、ITU-T G.709で規定されているRS-FECで各OTNフレームに対して誤り訂正を行う。また、FECデコーダ44bは、G.975.1で規定されているSuper FECで各OTNフレームに対して誤り訂正を行う。なお、Super FECの誤り訂正能力は、RS-FECよりも高い。ただし、Super FECの消費電力は、RS-FECよりも大きい。そして、FECデコーダ44a、44bにより誤り訂正が行われたOTNフレームは、セレクタ46に導かれる。なお、バッファ43は、バッファ43からセレクタ46への3つの経路のレイテンシの差分を吸収するように動作する。
セレクタ46は、誤り訂正コントローラ60から与えられるモード指示信号に従って、バッファ43の出力信号、FECデコーダ44aの出力信号、FECデコーダ44bの出力信号のいずれか1つを選択する。ここで、誤り訂正コントローラ60は、誤り訂正モードとして、誤り訂正を行わないモード(モード0)、RS-FECで誤り訂正を行うモード(モード1)、Super FECで誤り訂正を行うモード(モード2)のいずれか1つを指示するモード指示信号を生成する。なお、この実施例では、「誤り訂正モード」は、誤り訂正を行わない動作モードも含むものとする。ただし、本発明において、「誤り訂正モード」は、誤り訂正を行わない動作モードを含まなくてもよい。
モード0を指示するモード指示信号が与えられると、セレクタ46は、バッファ43の出力信号(すなわち、誤り訂正が行われていないOTNフレーム)を選択する。モード1を指示するモード指示信号が与えられると、セレクタ46は、FECデコーダ44aの出力信号(すなわち、RS-FECで誤り訂正が行われたOTNフレーム)を選択する。モード2を指示するモード指示信号が与えられると、セレクタ46は、FECデコーダ44bの出力信号(すなわち、Super FECで誤り訂正が行われたOTNフレーム)を選択する。
なお、モード指示信号がモード0を表すときは、FECデコーダ44a、44bは動作を停止してもよい。モード指示信号がモード1を表すときは、FECデコーダ44bは動作を停止してもよい。モード指示信号がモード2を表すときは、FECデコーダ44aは動作を停止してもよい。
フレーマ47は、セレクタ46から出力されるOTNフレームのオーバヘッドを参照して予め決められたフレーム処理を行う。そして、フレーマ47は、OTNフレームのペイロード領域からクライアントデータを抽出して出力する。また、フレーマ47は、OTNフレームのオーバヘッドから誤り訂正制御に係わる情報を抽出して誤り訂正コントローラ60に導く。
誤り訂正率検出器45aは、FECデコーダ44aにおいて訂正されたビット誤りの個数をカウントし、誤り訂正率を検出する。また、誤り訂正率検出器45bは、FECデコーダ44bにおいて訂正されたビット誤りの個数をカウントし、誤り訂正率を検出する。ここで、FECデコーダ44a、44bは、それぞれ、各フレームを処理するごとに、訂正したビット誤りの個数を表す信号を出力するものとする。そして、誤り訂正率検出器45a、45bにより検出された誤り訂正率は、誤り訂正コントローラ60に通知される。
BIP8(Bit Interleaved Parity-8)検出器48は、セレクタ46の出力信号に対してパリティチェックにより、誤り率を検出する。ここで、BIP8検出器48は、FECデコーダ44a、44bによる誤り訂正が行われないときにのみ、誤り率を検出するようにしてもよい。そして、BIP8検出器48により検出された誤り率は、誤り訂正コントローラ60に通知される。
フレーマ51は、相手伝送装置へ送信するクライアントデータにオーバヘッドを付加してフレームを生成する。このオーバヘッドは、誤り訂正制御に係わる情報を含むようにしてもよい。なお、誤り訂正制御に係わる情報は、誤り訂正コントローラ60から与えられる。
フレーマ51により生成されるフレームは、セレクタ53、FECエンコーダ52a、FECエンコーダ52bに導かれる。FECエンコーダ52a、52bは、それぞれ、FECデコーダ44a、44bに対応する方式で、各フレームに誤り訂正符号を付加する。すなわち、FECエンコーダ52aは、ITU-T G.709で規定されているRS-FECで各フレームに対して誤り訂正符合を付加する。FECエンコーダ52bは、G.975.1で規定されているSuper FECで各フレームに対して誤り訂正符合を付加する。そして、FECエンコーダ52a、52bにより誤り訂正符号が付加されたフレームは、セレクタ53に導かれる。
セレクタ53は、誤り訂正コントローラ60から与えられるモード指示信号に従って、フレーマ51の出力信号、FECエンコーダ52aの出力信号、FECエンコーダ52bの出力信号のいずれか1つを選択する。そして、モード0を表すモード指示信号が与えられると、セレクタ53は、フレーマ51の出力信号(すなわち、誤り訂正符号が付加されていないOTNフレーム)を選択する。モード1を表すモード指示信号が与えられると、セレクタ53は、FECエンコーダ52aの出力信号(すなわち、RS-FECで誤り訂正符号が付加されたOTNフレーム)を選択する。モード2を表すモード指示信号が与えられると、セレクタ53は、FECエンコーダ52bの出力信号(すなわち、Super FECで誤り訂正符号が付加されたOTNフレーム)を選択する。
モード指示信号がモード0を表すときは、FECエンコーダ52a、52bは動作を停止してもよい。モード指示信号がモード1を表すときは、FECエンコーダ52bは動作を停止してもよい。モード指示信号がモード2を表すときは、FECエンコーダ52aは動作を停止してもよい。
なお、セレクタ46に与えられるモード指示信号とセレクタ53に与えられるモード指示信号は、互いに独立している。セレクタ46に与えられるモード指示信号は、相手伝送装置から伝送装置30への信号伝送に適用される誤り訂正モードを指示する。また、セレクタ53に与えられるモード指示信号は、伝送装置30から相手伝送装置への信号伝送に適用される誤り訂正モードを指示する。
光送信器54は、光変調器を含み、セレクタ53の出力信号を伝送する光信号を生成する。この光信号は、相手伝送装置へ伝送される。
誤り訂正コントローラ60は、誤り訂正率検出器45a、45bにより検出される誤り訂正率、またはBIP8検出器48により検出される誤り率に基づいて、誤り訂正モードを変更するか否かを決定する。この例では、伝送システム1は、上述したように、誤り訂正モードとして「0:誤り訂正なし(No-FEC)」「1:RS-FEC」「2:Super FEC」を提供する。そして、誤り訂正コントローラ60は、例えば、以下のようにして誤り訂正モードを変更するか否かを決定する。
(1)モード2(Super FEC)で動作しているとき
(1a)誤り訂正率が5×10-5よりも小さければ、モード1に変更
(1b)その他の場合は、モード2を維持
(2)モード1(RS-FEC)で動作しているとき
(2a)誤り訂正率が5×10-5よりも大きければ、モード2に変更
(2b)誤り訂正率が1×10-15よりも小さければ、モード0に変更
(2c)その他の場合は、モード1を維持
(3)モード0(誤り訂正なし)で動作しているとき
(3a)誤り率が所定の閾値よりも大きければ、モード1に変更
(3b)その他の場合は、モード0を維持
誤り訂正率についての閾値(5×10-5、1×10-15)は、ITU-T G.709/G975.1に記載されているCode Gainに基づいている。
図4は、誤り訂正コントローラ60の構成および機能を説明する図である。誤り訂正コントローラ60は、この実施例では、プロセッサ61およびメモリ62を含む。メモリ62は、例えば、半導体メモリである。そして、メモリ62には、送信器制御エリア70および受信器制御エリア80が設けられている。
送信器制御エリア70は、伝送装置30を送信器として動作させるための、誤り訂正処理に係わる情報およびプログラムを記憶する。すなわち、誤り訂正コントローラ60は、カウンタ71、通知部72、モード変更部73、状態フラグ74を有する。
カウンタ71は、誤り訂正コントローラ60が相手伝送装置からモード変更要求を受信すると、カウント動作を開始する。このとき、カウンタ71は、所定の周期でカウント値を1ずつデクリメントする。或いは、カウンタ71は、所定の周期でカウント値を1ずつインクリメントしてもよい。なお、モード変更要求は、誤り訂正モードの変更を要求する情報、および変更先の誤り訂正モード(目的モード)を表す情報を含む。
通知部72は、カウンタ71の値を、相手伝送装置へ送信する。このとき、通知部72は、例えば、カウンタ71が値を更新するごとに、そのカウンタ値を相手伝送装置へ送信する。
モード変更部73は、カウンタ71が所定の値に達したときに、現在の誤り訂正モードを、モード変更要求により指定されている誤り訂正モード(すなわち、目的モード)へ変更する。例えば、カウンタ71が所定の初期値をデクリメントする場合には、カウンタ71がゼロに達したときに、モード変更部73は誤り訂正モードを変更する。モード変更部73による誤り訂正モードの変更は、セレクタ53にモード指示信号を与える動作、および目的モードに対応するFECエンコーダ(52a、52b)を起動する動作により実現される。
相手伝送装置から受信するモード変更要求が「0:誤り訂正なし」を指示するときは、モード変更部73は、セレクタ53にフレーマ51の出力信号を選択させる。モード変更要求が「1:RS-FEC」を指示するときは、モード変更部73は、FECエンコーダ52aを起動すると共に、セレクタ53にFECエンコーダ52aの出力信号を選択させる。モード変更要求が「2:Super FEC」を指示するときは、モード変更部73は、FECエンコーダ52bを起動すると共に、セレクタ53にFECエンコーダ52bの出力信号を選択させる。
状態フラグ74は、伝送装置30内の送信器の動作状態を表す。この例では、「1」は送信器において誤り訂正モードを変更する動作が行われている状態を表し、「0」は送信器において誤り訂正モードを変更する動作が行われていない状態を表す。
受信器制御エリア80は、伝送装置30を受信器として動作させるための、誤り訂正処理に係わる情報およびプログラムを記憶する。すなわち、誤り訂正コントローラ60は、誤りモニタ81、カウンタ値モニタ82、モード変更部83、状態フラグ84を有する。
誤りモニタ81は、誤り訂正率検出器45a、45bにより検出される誤り訂正率、およびBIP8検出器48により検出される誤り率に基づいて、誤り訂正モードを変更すべきか否かを判定する。例えば、伝送システムが「モード2:Super FEC」で動作しているときは、誤り訂正率が5×10-5よりも小さければ、「モード1:RS-FEC」に変更すべきと判定され、誤り訂正率が5×10-5以上であれば、「モード2:Super FEC」を維持すべきと判定される。そして、誤りモニタ81は、誤り訂正モードを変更すべきと判定すると、相手伝送装置へモード変更要求を送信する。
また、誤りモニタ81は、相手伝送装置へモード変更要求を送信した後に、誤り訂正率または誤り率に基づいて誤り訂正モードの変更が不要であると判定すると、相手伝送装置へキャンセル要求を送信する。例えば、受信信号の誤り率が一時的に高くなったときは、誤りモニタ81は、モード変更要求を送信し、その後にキャンセル要求を送信することになる。
カウンタ値モニタ82は、相手伝送装置から順番に受信するカウンタ71の値をモニタし、その連続性をチェックする。そして、相手伝送装置から順番に受信するカウンタ71の値が不連続であったときは、カウンタ値モニタ82は、相手伝送装置へキャンセル要求を送信する。
なお、キャンセル要求は、誤りモニタ81が先に送信したモード変更要求をキャンセルする。したがって、相手伝送装置は、キャンセル要求を受信すると、先に受信しているモード変更要求に応じた誤り訂正モードの変更を行わない。
モード変更部83は、相手伝送装置から受信するカウンタ値が所定の値に達したときに、誤り訂正モードを変更する。例えば、相手伝送装置のカウンタ71が所定の初期値をデクリメントする場合には、相手伝送装置から受信するカウンタ値がゼロに達したときに、モード変更部83は誤り訂正モードを変更する。このとき、モード変更部83は、現在の誤り訂正モードを、誤りモニタ81により判定された目的モードへ変更する。この結果、1組の伝送装置において、同じ誤り訂正モードへの変更が実現される。また、モード変更部83による誤り訂正モードの変更は、セレクタ46にモード指示信号を与える動作、および目的モードに対応するFECデコーダ(44a、44b)を起動する動作により実現される。
誤りモニタ81により判定された目的モードが「0:誤り訂正なし」であったときは、モード変更部83は、セレクタ46にバッファ43の出力信号を選択させる。誤りモニタ81により判定された目的モードが「1:RS-FEC」であったときは、モード変更部83は、FECデコーダ44aを起動すると共に、セレクタ46にFECデコーダ44aの出力信号を選択させる。誤りモニタ81により判定された目的モードが「2:Super FEC」であったときは、モード変更部83は、FECデコーダ44bを起動すると共に、セレクタ46にFECデコーダ44bの出力信号を選択させる。
状態フラグ84は、伝送装置30内の受信器の動作状態を表す。この例では、「1」は受信器において誤り訂正モードを変更する動作が行われている状態を表し、「0」は受信器において誤り訂正モードを変更する動作が行われていない状態を表す。
なお、図4に示す例では、誤り訂正コントローラ60の機能は、プロセッサ61を用いてコンピュータプログラムを実行することにより実現される。この場合、カウンタ71、通知部72、モード変更部73、誤りモニタ81、カウンタ値モニタ82、モード変更部83の一部または全部が、コンピュータプログラムで提供される。
ただし、誤り訂正コントローラ60の構成は、図4に示す実施例に限定されるものではなく、他の構成であってもよい。例えば、誤り訂正コントローラ60の機能の一部または全部を、ASIC、FPGA等の回路で実現してもよい。
図5は、実施形態の誤り訂正制御方法において誤り訂正モードを変更するシーケンスの概略を示す図である。ここでは、図2に示す伝送装置10から伝送装置20へのデータ伝送を例として説明する。
伝送装置20(受信側装置)は、伝送装置10(送信側装置)から受信する信号の誤り訂正率または誤り率をモニタする。そして、誤り訂正率または誤り率が所定の条件を満たすと、伝送装置20は、伝送装置10に対してモード変更要求を送信する。モード変更要求は、目的モード(すなわち、変更後の誤り訂正モード)を表す情報を含む。
伝送装置10は、伝送装置20からモード変更要求を受信すると、カウンタ71を起動する。カウンタ71には、所定の初期値が与えられる。そして、伝送装置10は、所定の周期でカウント値を1ずつデクリメントする。このとき、伝送装置10は、カウンタ71を更新すると、そのカウンタ値を伝送装置20へ送信する。
伝送装置10は、カウンタ71がゼロに達したか否かを判定する。カウンタ71がゼロに達していなければ、伝送装置10は、カウント動作を継続する。カウンタ71がゼロに達すると、伝送装置10は、伝送装置20から受信したモード変更要求に基づいて、現在の誤り訂正モードを目的モードに変更する。
伝送装置20は、伝送装置10から受信するカウンタ値がゼロに達したか否かを判定する。受信したカウンタ値がゼロに達していなければ、伝送装置20は、モニタ動作を継続する。受信したカウンタ値がゼロであれば、伝送装置20は、現在の誤り訂正モードを目的モードに変更する。
このように、実施形態の誤り訂正制御方法においては、回線の品質に応じて誤り訂正モードが動的に切り替えられる。したがって、回線に品質が良好なときは、能力の低い誤り訂正方式(または、誤り訂正を行わないモード)が使用されるので消費電力を抑制することができる。また、誤り訂正モードの切り替えは、図5に示すシーケンスで自動的に行われるので、ネットワークを管理するための労力およびコストを削減できる。
また、受信側装置は、送信側装置において生成されるカウンタ値に基づいて誤り訂正モードを切り替えるタイミングを検出する。このため、送信側装置および受信側装置は、誤り訂正モードを切り替えるタイミングを合わせることができる。したがって、誤り訂正モードの切替え時に伝送フレームを再生できない状態は回避または抑制され、連続したデータ伝送が可能である。
なお、伝送装置20から伝送装置10へモード変更要求が送信された後、伝送装置20において誤り訂正率または誤り率が所定の条件を満たさない状態に戻ると、伝送装置20は、伝送装置10へキャンセル要求を送信する。伝送装置10は、キャンセル要求を受信すると、カウンタ71を停止する。そうすると、カウンタ値はゼロに達することはない。したがって、伝送装置10および伝送装置20は、いずれも、誤り訂正モードを変更することなく、現在の誤り訂正モードを維持する。
<制御情報の伝送方法>
実施形態の伝送システム1は、この例では、図2に示すOTNフレームを伝送する。そして、伝送システム1において、誤り訂正の変更に係わる制御情報(カウンタ値、モード変更要求、キャンセル要求など)は、OTNフレームのオーバヘッドを利用して伝送装置10、20間で伝送される。すなわち、制御情報は、伝送システム1の主信号に付加されて伝送される。したがって、伝送装置10、20間で誤り訂正モードを切り替えるタイミングを合わせることができ、誤り訂正モードの切替え時に主信号が途切れることはない。ここで、「主信号」は、伝送装置10、20間でクライアントデータを伝送するフレームに相当する。なお、伝送システム1の主信号から独立して伝送装置10、20間で制御信号を伝送する場合には、伝送装置10、20間の伝送遅延により、伝送装置10、20が誤り訂正モードを切り替えるタイミングを合わせることは困難である。
実施形態の誤り訂正制御方法では、制御信号は、図2に示すFTFLを利用して伝送される。FTFLは、ITU-T G.709において規定されているように、マルチフレーム方式で情報を伝送する。すなわち、FTFLは、図6(a)に示すように、256個のフレームを1個のマルチフレームとして情報を伝送する。この場合、第1〜第128番目のフレームは、フォワードフィールドとして、フォワード方向(例えば、伝送装置10から伝送装置20へ向かう方向)へ情報を伝送するために割り当てられる。また、第129〜第256番目のフレームは、バックワードフィールドとして、バックワード方向(例えば、伝送装置20から伝送装置10へ向かう方向)へ情報を伝送するために割り当てられる。
各マルチフレームの第1フレームのFTFLは、Fault Indicationコードをフォワード方向に伝送するためのFault Indicationフィールドとして使用される。また、各マルチフレームの第129フレームのFTFLは、Fault Indicationコードをバックワード方向に伝送するためのFault Indicationフィールドとして使用される。
実施形態の誤り訂正制御方法の制御情報は、上述のFault Indicationフィールドを利用して伝送される。ただし、この実施例では、2個のマルチフレームを利用して1セットの制御情報が伝送される。
この場合、フォワード方向(例えば、伝送装置10から伝送装置20へ向かう方向)においては、図6(b)に示すように、各マルチフレームの第1フレーム(すなわち、第1フレームおよび第257フレーム)のFTFLを利用して1セットの制御情報(カウンタ値など)が伝送される。また、バックワード方向(例えば、伝送装置20から伝送装置10へ向かう方向)においては、図6(c)に示すように、各マルチフレームの第129フレーム(すなわち、第129フレームおよび第385フレーム)のFTFLを利用して1セットの制御情報(モード変更要求、キャンセル要求など)が伝送される。
図7(a)は、G.709で規定されているFault Indicationコードについて説明する図である。Fault Indicationコードは、実質的に、8ビットのFault Indicationフィールドの中の下位の2ビットで識別される。換言すれば、Fault Indicationフィールドの中の上位の6ビットは、実質的に、使用されていない。そこで、実施形態の誤り訂正制御方法においては、制御情報は、Fault Indicationフィールドの中の上位の6ビットを利用して伝送される。
図7(b)は、制御情報の実施例を示す図である。制御情報は、2個のマルチフレームを利用して伝送される。すなわち、2個のFault Indicationフィールドを利用して1セットの制御情報が伝送される。
第1マルチフレームの第1〜第4ビット、および第2マルチフレームの第1〜第2ビットは、フォワード方向にカウンタ値を伝送するために使用される。この場合、カウンタ値として「0」〜「63」を伝送することができる。第2マルチフレームの第3〜第4ビットは、目的モード(すなわち、変更後の誤り訂正モード)を識別するために使用される。この実施例では、「00」は「誤り訂正なし」を表し、「01」は「MS-FEC」を表し、「10」は「Super FEC」を表す。
各マルチフレームの第5ビットは、当該マルチフレームが第1マルチフレームであるか第2マルチフレームであるかを識別する。例えば、2個のマルチフレームセットの中の第1マルチフレームに対しては「0」が付与され、第2マルチフレームに対しては「1」が付与される。各マルチフレームの第6ビットは、モード変更ビットとして使用される。たとえば、「1」は、誤り訂正モードの変更を表し、「0」は、誤り訂正モードの維持を表す。この場合、「モード変更ビット=1」を伝送することでモード変更要求を実現してもよい。また、「モード変更ビット=1」を伝送することでキャンセル要求を実現してもよい。なお、モード変更ビットの値は、第1マルチフレームおよび第2マルチフレームにおいて互いに同じである。
<フローチャート>
図8〜図9は、送信側装置(すなわち、伝送装置内の送信器)の動作を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、誤り訂正コントローラ60(例えば、カウンタ71、通知部72、モード変更部73)により実行される。
S1において、誤り訂正コントローラ60は、最も訂正能力の高い誤り訂正モードを選択する。例えば、誤り訂正モードとして「Super FEC」「RS-FEC」「誤り訂正なし」が提供されている場合には、「Super FEC」が選択される。この場合、誤り訂正コントローラ60は、FECエンコーダ52bを起動すると共に、セレクタ53にFECエンコーダ52bの出力信号を選択させる。すなわち、送信側装置は、Super FECに基づく誤り訂正符号が付加されたOTNフレームを送信する。
なお、図8〜図9において、各ステップの近傍に示す「0」または「1」は、状態フラグ74を表す。「1」は、誤り訂正モードを変更する処理が実行されている状態を表す。「0」は、誤り訂正モードを変更する処理が実行されていない状態を表す。したがって、状態フラグ74の初期状態は「0」である。
S2において、誤り訂正コントローラ60は、モード変更要求の到着をモニタする。モード変更要求は、図5を参照しながら説明したように、受信側装置において所定の条件が満たされたときに生成される。また、モード変更要求は、図6〜図7に示す例では、バックワード方向に伝送されるFault Indicationフィールドの第6ビットに「1」を設定することで実現される。さらに、モード変更要求は、目的モード(すなわち、変更後の誤り訂正モード)を表す情報を含む。そして、モード変更要求を受信すると、誤り訂正コントローラ60は、S3の処理を実行する。
S3において、誤り訂正コントローラ60は、モード変更要求で通知された目的モードを表す目的モード情報を所定のメモリ領域に保持する。また、誤り訂正コントローラ60は、状態フラグ74を「0」から「1」に更新する。さらに、誤り訂正コントローラ60は、カウンタ71に初期値を与える。初期値は、例えば、5以上の整数である。
続いて、誤り訂正コントローラ60は、所定の周期で、S4〜S7の処理を繰り返し実行する。「所定の周期」は、この実施例では、2個のマルチフレームを伝送するために要する時間に相当する。すなわち、「所定の周期」は、512個のOTNフレームに対して割り当てられる時間に相当する。
誤り訂正コントローラ60は、S4において、キャンセル要求の到着をモニタする。キャンセル要求は、図5を参照しながら説明したように、受信側装置において所定の条件が満たされなくなったときに生成される。キャンセル要求が検出されなければ、S5において、誤り訂正コントローラ60はカウンタ71を1だけデクリメントする。そして、S6において、誤り訂正コントローラ60は、カウンタ71の値を受信側装置へ送信する。このとき、カウンタ値は、図6〜図7を参照しながら説明したように、第1番目および第257番目のフレームのFTFL(すなわち、フォワード方向のFault Indicationフィールド)を利用して伝送される。
さらに、S7において、誤り訂正コントローラ60は、カウンタ71の値がゼロであるか否かを判定する。そして、カウンタ71の値がゼロでなければ、誤り訂正コントローラ60の処理はS4に戻る。すなわち、カウンタ71の値は、512フレーム時間が経過する毎に1ずつデクリメントされる。一方、カウンタ71の値がゼロであれば、誤り訂正コントローラ60はS8〜S10を実行する。
S8において、誤り訂正コントローラ60は、S2で受信したモード変更要求に基づいて、誤り訂正モードを目的モードに変更する。S9において、誤り訂正コントローラ60は、状態フラグ74を「1」から「0」に更新する。
S10において、誤り訂正コントローラ60は、新たな誤り訂正モードが「誤り訂正を行わないモード」か否かを判定する。そして、新たな誤り訂正モードが「誤り訂正を行わないモード」であれば、誤り訂正コントローラ60の処理はS21へ移行する。また、新たな誤り訂正モードが「誤り訂正を行わないモード」でなければ、誤り訂正コントローラ60の処理はS2に戻る。
キャンセル要求が検出されたときは(S4:Yes)、誤り訂正コントローラ60は、S11において、状態フラグ74を「1」から「0」に更新する。送信側装置は、誤り訂正モードを変更する処理を停止する。そして、誤り訂正コントローラ60は、S4で受信したキャンセル要求に対応するキャンセル応答を、受信側装置へ送信する。キャンセル応答は、例えば、第1番目および第257番目のフレームのFTFL(すなわち、フォワード方向のFault Indicationフィールド)を利用して伝送される。この場合、キャンセル応答は、更新された状態フラグ74(すなわち「0」)を図7(b)に示すモード変更ビットに書き込むことにより実現される。
S21〜S29は、誤り訂正モードが「誤り訂正を行わないモード」であるときの送信側装置の動作を示す。S21〜S28、S29の動作は、図8に示すS2〜S9、S11の動作と実質的に同じである。よって、S21〜S29についての説明は省略する。ただし、S21〜S28により誤り訂正モードが変更されたときは、誤り訂正コントローラ60の処理はS2へ移行する。
図10〜図11は、受信側装置(すなわち、伝送装置内の受信器)の動作を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、誤り訂正コントローラ60(例えば、誤りモニタ81、カウンタ値モニタ82、モード変更部83)により実行される。
S31において、誤り訂正コントローラ60は、最も訂正能力の高い誤り訂正モードを選択する。例えば、誤り訂正モードとして「Super FEC」「RS-FEC」「誤り訂正なし」が提供されている場合には、「Super FEC」が選択される。この場合、誤り訂正コントローラ60は、FECデコーダ44bを起動すると共に、セレクタ46にFECデコーダ44bの出力信号を選択させる。
S32〜S33において、誤り訂正コントローラ60は、相手伝送装置から受信する信号の誤り訂正率をモニタする。現在の誤り訂正モードがSuper FECであれば、誤り訂正コントローラ60は、誤り訂正率検出器45bにより検出される誤り訂正率を取得する。現在の誤り訂正モードがRS-FECであれば、誤り訂正コントローラ60は、誤り訂正率検出器45aにより検出される誤り訂正率を取得する。そして、誤り訂正コントローラ60は、取得した誤り訂正率と現在の過り訂正モードに対して設定されている閾値とを比較する。
閾値との比較の結果、誤り訂正モードを変更する必要がないと判定したときは、誤り訂正コントローラ60は、誤り訂正率をモニタする動作を継続する。一方、誤り訂正モードを変更する必要があると判定したときは、誤り訂正コントローラ60の処理はS34へ移行する。
なお、誤り訂正率をモニタする動作は、継続的に行われる。すなわち、誤り訂正コントローラ60がS34〜S42の処理を実行する期間も、受信信号の誤り訂正率は、常時、モニタされているものとする。
S32〜S33の処理についての実施例を示す。ここでは、Super FECに対応する閾値として5×10-5が与えられているものとする。RS-FECに対しては、上限閾値として5×10-5が与えられ、下限閾値として1×10-15が与えられているものとする。この場合、現在の誤り訂正モードがSuper FECであるときに誤り訂正率が5×10-5よりも低下すると、誤り訂正コントローラ60は、消費電力を小さくするために、誤り訂正モードをRS-FECに変更すべきと判定する。現在の誤り訂正モードがRS-FECであるときに誤り訂正率が5×10-5を超えると、誤り訂正コントローラ60は、誤り訂正能力を高くするために、誤り訂正モードをSuper FECに変更すべきと判定する。現在の誤り訂正モードがRS-FECであるときに誤り訂正率が1×10-15よりも低下すると、誤り訂正コントローラ60は、消費電力を小さくするために、誤り訂正モードを「誤り訂正を行わないモード」に変更すべきと判定する。
S34において、誤り訂正コントローラ60は、モード変更要求を作成して相手伝送装置へ送信する。また、誤り訂正コントローラ60は、状態フラグ84を「0」から「1」に更新する。モード変更要求は、例えば、第129番目および第385番目のフレームのFTFL(すなわち、バックワード方向のFault Indicationフィールド)を利用して伝送される。この場合、モード変更要求は、図7(b)に示すモード変更ビットに「1」を書き込むことにより実現される。このとき、モード変更要求は、目的モードを識別する情報を含む。目的モードを識別する情報は、図7(b)に示す例では、第2マルチフレーム内のFault Indicationフィールドの第3〜第4ビットを利用して伝送される。
S35〜S38において、誤り訂正コントローラ60は、受信信号の誤り訂正率をモニタしながら、相手伝送装置から通知されるカウンタ値を待ち受ける。このカウンタ値は、相手伝送装置において所定の周期で更新されて順番に送信される。したがって、誤り訂正コントローラ60は、相手伝送装置から、更新されたカウンタ値を順番に受け取る。このとき、相手伝送装置から受信したカウンタ値がゼロでなければ、誤り訂正コントローラ60は、S35〜S38の処理を繰り返す。そして、相手伝送装置から受信したカウンタ値がゼロであれば、誤り訂正コントローラ60の処理はS39へ移行する。
S39において、誤り訂正コントローラ60は、S32〜S33における判定に基づいて、誤り訂正モードを目的モードに変更する。S40において、誤り訂正コントローラ60は、状態フラグ84を「1」から「0」に更新する。
S41において、誤り訂正コントローラ60は、新たな誤り訂正モードが「誤り訂正を行わないモード」か否かを判定する。そして、新たな誤り訂正モードが「誤り訂正を行わないモード」であれば、誤り訂正コントローラ60の処理はS51へ移行する。また、新たな誤り訂正モードが「誤り訂正を行わないモード」でなければ、誤り訂正コントローラ60の処理はS32に戻る。
S35〜S38において、モード変更要求をキャンセルすべき事象が検出されると(S35:Yes)、誤り訂正コントローラ60は、S42において、相手伝送装置へキャンセル要求を送信する。このとき、誤り訂正コントローラ60は、状態フラグ84を「1」から「0」に更新する。キャンセル要求は、例えば、第129番目および第385番目のフレームのFTFL(すなわち、バックワード方向のFault Indicationフィールド)を利用して伝送される。この場合、モード変更要求は、図7(b)に示すモード変更ビットに「0」を書き込むことにより実現される。
たとえば、現在の誤り訂正モードがSuper FECであり、受信信号の誤り訂正率が一時的に5×10-5よりも低下し、その後、誤り訂正率が5×10-5よりも高い状態に戻ったものとする。この場合、誤り訂正コントローラ60は、誤り訂正モードをRS-FECに変更するためのモード変更要求を相手伝送装置へ送信し、その後、そのモード変更要求をキャンセルするためのキャンセル要求を相手伝送装置へ送信する。一方、現在の誤り訂正モードがRS-FECである場合は、誤り訂正率が一時的に5×10-5よりも高くなった後に5×10-5よりも低い状態に戻ったときに、キャンセル要求が生成される。また、現在の誤り訂正モードがRS-FECである場合は、誤り訂正率が一時的に1×10-15よりも低下した後に1×10-15よりも高い状態に戻ったときも、キャンセル要求が生成される。
S35〜S38において、キャンセル要求に対応するキャンセル応答を相手伝送装置から受信すると(S36:Yes)、誤り訂正コントローラ60は、S37〜S39をスキップし、S40において状態フラグ84を「1」から「0」に更新する。すなわち、誤り訂正コントローラ60は、誤り訂正モードを変更する動作を終了する。なお、キャンセル応答は、相手伝送装置において、S11またはS29で生成される。
このように、実施形態の誤り訂正制御方法においては、回線品質の一時的な変動に起因するモード変更要求は、その後にキャンセルされることがある。したがって、誤り訂正モードの切替え頻度が抑制される。
S51〜S60は、誤り訂正モードが「誤り訂正を行わないモード」であるときの受信側装置の動作を示す。S51〜S59、S60の動作は、図10に示すS32〜S40、S42の動作と類似している。よって、S51〜S59、S60については、S32〜S40、S42との差異を説明する。
S51〜S52において、誤り訂正コントローラ60は、相手伝送装置から受信する信号の誤り率をモニタする。このとき、誤り訂正コントローラ60は、BIP8検出器48により検出される誤り率を取得する。そして、誤り訂正コントローラ60は、取得した誤り率と現在の過り訂正モードに対して設定されている閾値とを比較する。
閾値との比較の結果、誤り訂正モードを変更する必要がないと判定したときは、誤り訂正コントローラ60は、誤り率をモニタする動作を継続する。一方、誤り訂正モードを変更する必要があると判定したときは、誤り訂正コントローラ60は、S53において、モード変更要求を作成して相手伝送装置へ送信する。この場合、モード変更要求により指定される目的モードは、例えば、最も能力の低い誤り訂正方式(この例では、RS-FEC)である。
S54〜S59、S60の動作は、図10に示すS35〜S40、S42の動作と実質的に同じである。したがって、これらのステップの処理については説明を省略する。
このように、実施形態の誤り訂正制御方法においては、受信側装置において誤り訂正モードを変更すべき事象を検出したときに、受信側装置は、誤り訂正モードを実際に変更する前に、モード変更要求を送信側装置を送信する。そして、送信側装置で生成されるカウンタ値を受信側装置へ、順次、通知することにより、送信側装置および受信側装置において誤り訂正モードを切り替えるタイミングを合わせることができる。
このとき、送信側装置で生成されるカウンタ値は、主信号に付加されて受信側装置に通知される。このため、新たな誤り訂正モードが適用された最初の主信号フレームが受信側装置に到着したときに、受信側装置は、誤り訂正モードを新たなモードに切り替えることができる。したがって、送信側装置と受信側装置との間の伝送遅延時間にかかわらず、データ途切れを回避しながら誤り訂正モードの変更が可能である。
また、実施形態の誤り訂正制御方法では、送信側装置で生成されるカウンタ値は、マルチフレーム方式で受信側装置へ伝送される。一例においては、512フレームを利用して1つのカウンタ値が伝送される。したがって、カウンタ値を各フレームに付加する場合と比較すると、実施形態の方法においては、カウンタ値を伝送するために必要なビット数が少なくなる。
<実施例>
図12〜図17は、誤り訂正制御の実施例を示す。ここでは、伝送装置10から伝送装置20へのデータ伝送に対する誤り訂正モードの変更について説明する。また、伝送装置10、20が誤り訂正モードXで動作しているときに、誤り訂正モードYへの変更を表すモード変更要求が、伝送装置20から伝送装置10へ送信されたものとする。
伝送装置10は、上述したように、所定の周期でカウンタ71をデクリメントする。この実施例では、512フレーム(2マルチフレーム)毎にカウンタ値が1ずつデクリメントされている。また、この実施例では、伝送装置10、20間の伝送遅延は、1024フレーム(4マルチフレーム)に相当する時間としている。なお、伝送時間は、ここでは、マルチフレームを処理するための時間も含む。
図12は、誤り訂正モードを変更する通常のシーケンスを示す。伝送装置10において、カウンタ71は1ずつデクリメントされている。また、伝送装置20は、伝送装置10から、順番に、そのカウンタ値を受信する。
伝送装置10は、カウンタ値がゼロになると、誤り訂正モードをモードXからモードYへ変更する。図12では、伝送装置10は、時刻T1において、誤り訂正モードをモードXからモードYへ変更する。一方、伝送装置20は、伝送装置10から受信するカウンタ値がゼロになると、誤り訂正モードをモードXからモードYへ変更する。図12では、伝送装置20は、時刻T2において、誤り訂正モードをモードXからモードYへ変更する。
上記シーケンスにおいて、たとえば、時刻T1に伝送装置10から送信されたフレームは、時刻T2に伝送装置20に到着する。したがって、伝送装置10が時刻T1に誤り訂正モードを変更し、伝送装置20が時刻T2に誤り訂正モードを変更すると、誤り訂正復号の失敗に起因するフレーム欠落が発生することはない。すなわち、データ伝送を継続しながら誤り訂正モードを動的に変更することができる。
図13は、モード変更要求をキャンセルするシーケンスを示す。ここでは、伝送装置20から伝送装置10へキャンセル要求が送信される。例えば、伝送装置10、20間の回線の品質の劣化が一時的であったときは、伝送装置20は、モード変更要求を送信した後にキャンセル要求を送信することがある。
図13に示す例では、伝送装置10は、カウンタ値が「3」であるときに伝送装置20からキャンセル要求を受信している。この場合、伝送装置10は、カウンタ71を停止する。そして、伝送装置10は、受信したキャンセル要求に対応するキャンセル応答を伝送装置20へ送信する。図8に示すフローチャートにおいては、キャンセル要求の受信に応じてS4が「Yes」と判定される。そうすると、以降、S5のデクリメント処理が実行されないので、カウンタ71は停止する。また、S11において、キャンセル応答が送信される。
伝送装置10においては、カウンタ71がゼロになることはないので、誤り訂正モードXが維持される。また、伝送装置20は、伝送装置10から「カウンタ値=ゼロ」を受信しないので、誤り訂正モードXが維持される。すなわち、伝送装置10、20は、同じ誤り訂正モードで動作を継続する。なお、図10に示すフローチャートにおいて、S35〜S38の処理の中でキャンセル応答を受信すると、伝送装置20の誤り訂正コントローラ60は、誤り訂正モードを変更するS39をスキップする。
図14は、モード変更要求のキャンセルが間に合わない場合のシーケンスを示す。伝送装置20は、図13に示す例と同様に、伝送装置10へキャンセル要求を送信する。ただし、図14に示す例では、キャンセル要求が伝送装置10に到着する前に、伝送装置10のカウンタ71は既にゼロになっている。
この場合、伝送装置10は、カウンタ値がゼロになったときに、誤り訂正モードをモードXからモードYへ変更する。また、伝送装置10は、キャンセル要求を受信する前に、伝送装置20へ「カウンタ値=ゼロ」を送信する。そうすると、伝送装置20は、キャンセル応答を受信することなく、「カウンタ値=ゼロ」を受信する。したがって、伝送装置20も、誤り訂正モードをモードXからモードYへ変更する。
このように、伝送装置10にキャンル要求が到着する前に伝送装置10において誤り訂正モードが変更された場合には、伝送装置20は、伝送装置10と同様に誤り訂正モードを変更する。したがって、伝送装置10、20間で誤り訂正モードの不整合を回避することができる。
図15は、ビット誤りに起因してモード変更要求をキャンセルするシーケンスを示す。伝送装置10は、伝送装置20から不図示のモード変更要求を受信すると、カウンタ71をデクリメントする。ここで、カウンタ値は、1ずつデクリメントされる。すなわち、カウンタ値は連続している。したがって、伝送装置20が順番に受信するカウンタ値も連続している。
図15に示す例では、伝送装置10から送信された「カウンタ値=5」を表すデータにビット誤りが発生し、伝送装置20は「カウンタ値=2」を受信する。ここで、伝送装置20は、伝送装置10から受信するカウンタ値の連続性をモニタしている。そして、伝送装置20は、カウンタ値の不連続を検出すると、キャンセル要求を生成して伝送装置10へ送信する。また、伝送装置20は、カウンタ値の不連続を検出すると、補助カウンタを起動する。補助カウンタは、伝送装置10から順番に受信するカウンタ値の連続性を維持するように動作する。図15に示す実施例では、伝送装置20が不連続を検出する直前に受信したカウンタ値は「6」である。したがって、補助カウンタは、「5」からカウントダウン動作を開始する。なお、伝送装置20は、伝送装置10から新たなカウンタ値を受信するタミングで、補助カウンタをカウントダウンする。すなわち、補助カウンタは、この実施例では、512フレーム毎に更新される。
伝送装置10は、伝送装置20からキャンセル要求を受信すると、カウンタ71を停止する。この場合、伝送装置10は、誤り訂正モードを変更しない。そして、伝送装置10は、キャンセル要求に対応するキャンセル応答を伝送装置20へ送信する。伝送装置20は、キャンセル応答を受信すると、補助カウンタを停止し、誤り訂正モードを維持する。このように、伝送装置10、20は、誤り訂正モードを変更することなく、モードXを維持する。
伝送装置20に順番に到着するカウンタ値が不連続であるときは、伝送装置10、20間の回線の信頼性が低いと考えられる。そして、回線の信頼性が低いときは、先に送信したモード変更要求の内容が、伝送装置10に正しく伝達されないおそれがある。例えば、伝送装置20が「目的モード=Y」を表すモード変更要求を送信したにもかかわらず、伝送装置10に到着したモード変更要求が「目的モードZ」を表していたときは、伝送装置10、20間で誤り訂正モードが異なってしまう。よって、伝送装置20は、カウンタ値の不連続を検出すると、先のモード変更要求をキャンセルするための要求を伝送装置10へ送信する。この結果、伝送装置10、20間で誤り訂正モードが異なる状況は回避される。
図16は、ビット誤りに起因して生成したキャンセルが間に合わない場合のシーケンスを示す。ここでは、伝送装置20は、「カウンタ値=4」の次に「カウンタ値=7」を受信している。この場合、伝送装置20は、カウンタ値の不連続を検出するので、キャンセル要求を生成して伝送装置10へ送信する。また、伝送装置20は、上述の補助カウンタを起動する。図16に示す実施例では、伝送装置20が不連続を検出する直前に受信したカウンタ値は「4」である。したがって、補助カウンタは、「3」からカウントダウン動作を開始する。
上述のようにして、伝送装置20から伝送装置10へキャンセル要求が送信される。ところが、図14に示す実施例と同様に、このキャンセル要求が伝送装置10に到着する前に、伝送装置10のカウンタ71は既にゼロになっている。よって、伝送装置10は、誤り訂正モードをモードXからモードYへ変更する。
一方、伝送装置20においては、補助カウンタのカウント動作が継続する。そして、キャンセル応答を受信する前に補助カウンタの値がゼロになると、伝送装置20は、誤り訂正モードをモードXからモードYへ変更する。ここで、補助カウンタのカウントダウン動作は、伝送装置10からカウンタ値を受信するタミングと同期している。すなわち、伝送装置20は、伝送装置10から受信するカウンタ値がゼロとなると見込まれるタイミングにおいて、誤り訂正モードを変更する。したがって、伝送装置10、20間で誤り訂正モードの不整合を回避することができる。
図17は、ビット誤りに起因して生成したキャンセルが間に合わない場合の他のシーケンスを示す。ここでは、伝送装置10から送信された「カウンタ値=ゼロ」を表すデータにビット誤りが発生し、伝送装置20は「カウンタ値=4」を受信する。なお、伝送装置10は、カウンタ値がゼロに到達した時点で、誤り訂正モードをモードXからモードYへ変更する。
伝送装置20は、カウンタ値の不連続を検出すると、直前に受信したカウンタ値をチェックする。この実施例では、直前に受信したカウンタ値は「1」である。すなわち、不連続が検出されたタイミングは、伝送装置20が「カウンタ値=ゼロ」を受信すると見込まれるタイミングである。この場合、伝送装置10において誤り訂正モードは既に変更されている。したがって、伝送装置20は、キャンセル要求を生成することなく、誤り訂正モードをモードXからモードYへ変更する。
このように、伝送装置20は、伝送装置10から受信するカウンタ値がゼロになると見込まれるタイミングにおいては、伝送装置10から実際に受信するカウンタ値によらず、誤り訂正モードを変更する。これにより、伝送装置10、20間で誤り訂正モードの不整合を回避することができる。なお、図15、図16においては、伝送装置20がカウンタ値の不連続を検出すると、キャンセル要求を生成して伝送装置10へ送信する構成であるが、直前に受信したカウンタ値から見込まれるタイミングで誤り訂正モードを変更することもできる。
図18は、カウンタ値の連続性を利用して誤り訂正を制御する方法を示すフローチャートである。図18に示すフローチャートの処理は、例えば、図10に示すS37〜S40の代わりに、またはS37〜S40と並列に実行される。
S71において、誤り訂正コントローラ60は、相手伝送装置から送信されるカウンタ値を受信する。なお、誤り訂正コントローラ60は、先に受信したカウンタ値を記録している。ここで、誤り訂正コントローラ60は、少なくとも直前に受信したカウンタ値を記録している。
S72において、誤り訂正コントローラ60は、相手伝送装置から順番に受信するカウンタ値の連続性をチェックする。このとき、誤り訂正コントローラ60は、直前に受信したカウンタ値と新たに受信したカウンタ値の差分が1であるか否かを判定する。受信したカウンタ値が連続していれば、誤り訂正コントローラ60は、S73〜S75の処理を実行する。S73〜S75は、実質的にS38〜S40と同じである。すなわち、受信したカウンタ値がゼロであれば、誤り訂正モードを目的モードに変更し、状態フラグ84をクリアする。
受信したカウンタ値が不連続であれば(S72:Yes)、誤り訂正コントローラ60は、S76において、直前に受信したカウンタ値が「1」であるか否かを判定する。そして、直前に受信したカウンタ値が「1」であれば、誤り訂正コントローラ60は、S74〜S75において誤り訂正モードを変更する。
直前に受信したカウンタ値が「1」でなかったときは、誤り訂正コントローラ60は、S77において、キャンセル要求を生成して相手伝送装置へ送信する。また、誤り訂正コントローラ60は、S78において、補助カウンタを起動する。上述したように、補助カウンタの初期値は、直前に受信したカウンタ値よりも1だけ小さい値である。また、補助カウンタは、相手伝送装置がカウンタ値を送信するタイミングに同期して、カウントダウン動作を行う。
S79〜S80において、誤り訂正コントローラ60は、キャンセル応答の到着および補助カウンタをモニタする。補助カウンタの値がゼロに達する前に相手伝送装置からキャンセル応答を受信した場合は、誤り訂正コントローラ60は、誤り訂正モードを変更することなく、S75において状態フラグ84を「1」から「0」に更新する。この場合、誤り訂正コントローラ60は、誤り訂正モードを変更することなく、変更処理を終了する。一方、相手伝送装置からキャンセル応答を受信する前に補助カウンタの値がゼロに達した場合は、誤り訂正コントローラ60は、S74において、誤り訂正モードを目的モードに変更し、その後に状態フラグ84を更新する。
例えば、図15に示す実施例では、伝送装置20は、「カウンタ値=6」の次に「カウンタ値=2」を受信すると、S77でキャンセル要求を送信し、S78で補助カウンタを起動する。この後、伝送装置20は、補助カウンタがゼロに達する前に伝送装置10からキャンセル応答を受信する。よって、S79において「Yes」と判定され、伝送装置20は誤り訂正モードを変更しない。
図16に示す実施例では、図15に示す実施例と同様に、伝送装置20は、S77でキャンセル要求を送信し、S78で補助カウンタを起動する。この後、伝送装置20が伝送装置10からキャンセル応答を受信する前に、補助カウンタがゼロに達する。よって、S80において「Yes」と判定され、伝送装置20は誤り訂正モードを変更する。
図17に示す実施例では、伝送装置20は、「カウンタ値=1」の次に「カウンタ値=4」を受信する。この場合、S76において「Yes」と判定される。そうすると、伝送装置20は、キャンセル要求を送信することなく、S74において誤り訂正モードを変更する。
このように、実施形態の誤り訂正制御方法においては、送信側装置は、モード変更要求を受信すると、所定の周期で、所定の規則に従って変更タイミング値を所定の順で生成して受信側装置へ送信する。実施例では、伝送装置10は、モード変更要求を受信すると、所定の周期で、1ずつデクリメントされるカウンタ値を順番に生成して伝送装置20へ送信する。また、受信側装置は、送信側装置から順番に受信する変更タイミング値が上述の規則から外れたときは、過去に受信した変更タイミング値および上述の規則に基づいて決定される、送信側装置から受信する変更タイミング値が所定の値となるタイミングにおいて、誤り訂正モードを変更する。実施例では、伝送装置20は、伝送装置10から順番に受信するカウンタ値の不連続を検出すると、過去に受信したカウンタ値の連続性に基づいて、伝送装置10から受信するカウンタ値がゼロとなるべきタイミングを決定または推定する。そして、伝送装置20は、決定または推定したタイミングにおいて、誤り訂正モードを変更する。したがって、伝送装置10から伝送装置20へ通知される、誤り訂正モードの変更を指示する情報がビットエラー等で正しく伝達されない場合であっても、伝送装置10、20は、互いに同期して誤り訂正モードを変更できる。
ここで、カウンタ値の連続性を利用する処理の信頼性について検討する。以下の説明では、各OTNフレームにおいてBIP8により8ビットの誤りが検出される通信環境を想定する。
BIP8の演算範囲は、OPUオーバヘッドおよびOPUペイロードである。即ち、BIP8は、15240バイトのデータに対して演算を行う。ここで、カウンタ値は、FTFL領域に格納されて伝送される。よって、BIP8演算で1ビットの誤りが検出されたとすると、カウンタ値がその誤りによって影響を受ける確率は、1/15240である。すなわち、BIP8により8ビットの誤りが検出される通信環境においては、カウンタ値がその誤りによって影響を受ける確率は、8/15240である。なお、本実施例では、FTFL領域内の一部のビットのみがカウンタ値を伝送するために使用されるので、実際の確率は8/15240よりも低くなる。
ところで、相手伝送装置から順番に受信するカウンタ値が連続していれば、FTFL領域のデータは誤っていないと考えられる。たとえば、相手伝送装置から順番に受信した2つのカウンタ値が連続していれば、FTFL領域の誤り率は、(8/15240)2である。したがって、カウンタ値が連続する個数とFTFL領域の誤り率との関係は、下記の通りである。
Figure 0005742515
ここで、ITU-Tで規定されているRS-FECの誤り率の下限閾値は1×10-15である。そうすると、5つのカウンタ値が連続していれば、FTFL領域の誤り率がこの下限閾値よりも小さくなる。すなわち、順番に受信する5以上のカウンタ値が連続していれば、FTFL領域の誤り率が十分に小さいと判定される。他方、図17に示す例では、伝送装置20が受信するカウンタ値は、初期値から「1」までの期間、誤りが発生することなく連続している。このとき、初期値が5であるものとすると、5つのカウンタ値が連続しており、FTFL領域の誤り率が十分に小さいと考えられる。したがって、カウンタ71に与える初期値は、5以上であることが好ましい。
なお、伝送装置間の伝送遅延は、光ファイバの屈折率を1.5とすると、例えばOTU4において、0.004280822フレーム/km程度である。すなわち、伝送距離が1000kmであっても、伝送遅延は約4フレームである。ここで、実施形態の誤り訂正制御方法においては、512フレーム毎にカウンタ値が更新されて送信される。この場合、伝送距離が1000kmである伝送システムであっても、伝送遅延がカウンタ値に与える影響は約0.008である。したがって、カウンタ71に与える初期値を計算する際に、伝送遅延の影響を無視することができる。なお、OTU1〜OTU3においては、伝送遅延がカウンタ値に与える影響はさらに小さい。
以上のようにカウンタ値を用いた実施例を記載したが、送信側と受信側で認識している規則性のある変更タイミング値を用いることができる。例えば、変更タイミング値は、連続したカウンタである必要はなく、1、3、5、7のように奇数列の値でもよく、送信側と受信側が認識してれば、2、1、5、8、6のように、まったく自由な順番の数字を組み合わせで構成することができる。
以上記載した各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。なお、本発明は、以下の付記に限定されるものではない。
(付記1)
第1の伝送装置から第2の伝送装置へ信号を伝送する伝送システムにおいて誤り訂正を制御する方法であって、
前記第2の伝送装置から前記第1の伝送装置へ、誤り訂正モードの変更を要求するモード変更要求を送信し、
前記第1の伝送装置において、前記モード変更要求を受信すると、所定の周期で前記第1の伝送装置から前記第2の伝送装置へ、所定の変更タイミング値を所定の順に送信し、
前記第1の伝送装置において、前記送信する変更タイミング値が所定の値のときに、前記第1の伝送装置の誤り訂正モードを変更し、
前記第2の伝送装置において、前記第1の伝送装置から前記所定の周期で受信した変更タイミング値に基づいて、前記第2の伝送装置の誤り訂正モードを変更する
ことを特徴とする誤り訂正制御方法。
(付記2)
前記第2の伝送装置は、前記第1の伝送装置から受信する信号の誤り訂正率が所定の条件を満たすときに、前記モード変更要求を前記第1の伝送装置へ送信する
ことを特徴とする付記1に記載の誤り訂正制御方法。
(付記3)
前記第2の伝送装置は、誤り訂正を行わないモードで動作しているときは、前記第1の伝送装置から受信する信号の誤り率が所定の条件を満たすときに、前記モード変更要求を前記第1の伝送装置へ送信する
ことを特徴とする付記1に記載の誤り訂正制御方法。
(付記4)
前記第1の伝送装置は、前記モード変更要求を受信すると、所定の周期で、所定の規則に従って前記変更タイミング値を順番に生成して前記第2の伝送装置へ送信し、
前記第2の伝送装置は、前記第1の伝送装置から前記所定の周期で受信する変更タイミング値が前記規則に従っているときは、受信した変更タイミング値が前記所定の値のときに、前記第2の伝送装置の誤り訂正モードを変更し、
前記第2の伝送装置は、前記第1に伝送装置から順番に受信する変更タイミング値が前記規則から外れたときは、過去に受信した変更タイミング値および前記規則に基づいて決定される、前記第1の伝送装置から受信する変更タイミング値が前記所定の値となるタイミングにおいて、前記第2の伝送装置の誤り訂正モードを変更する
ことを特徴とする付記1に記載の誤り訂正制御方法。
(付記5)
前記第1の伝送装置は、前記送信する変更タイミング値が前記所定の値のときに、前記第1の伝送装置の誤り訂正モードを前記モード変更要求により指定された目的モードへ変更し、
前記第2の伝送装置は、前記第1の伝送装置から前記所定の周期で受信した変更タイミング値に基づいて、前記第2の伝送装置の誤り訂正モードを前記目的モードへ変更する
ことを特徴とする付記1に記載の誤り訂正制御方法。
(付記6)
前記変更タイミング値は、前記所定の周期でカウンタをデクリメントまたはインクリメントしたカウンタ値である
ことを特徴とする付記1に記載の誤り訂正制御方法。
(付記7)
前記第1の伝送装置は、前記モード変更要求を受信すると、所定の周期で所定の初期値から前記カウンタを1ずつデクリメントまたはインクリメントし、
前記第1の伝送装置は、前記カウンタを更新したときに前記カウンタの値を前記第2の伝送装置へ送信し、
前記第2の伝送装置は、前記第1の伝送装置から順番に受信する前記カウンタの値が不連続であったときに、前記モード変更要求をキャンセルするキャンセル要求を前記第1の伝送装置へ送信し、
前記第1の伝送装置は、前記カウンタが前記所定の値に達する前に前記キャンセル要求を受信すると、前記カウンタを停止する
ことを特徴とする付記6に記載の誤り訂正制御方法。
(付記8)
前記第2の伝送装置は、前記不連続が検出される前の前記カウンタの値の連続性に基づいて決定される、前記第1の伝送装置から受信する前記カウンタの値が前記所定の値となるタイミングの前に、前記キャンセル要求に対応する応答を前記第1の伝送装置から受信しないときは、誤り訂正モードを変更する
ことを特徴とする付記7に記載の誤り訂正制御方法。
(付記9)
前記第1の伝送装置は、前記モード変更要求を受信すると、所定の周期で所定の初期値から前記カウンタを1ずつデクリメントまたはインクリメントし、
前記第1の伝送装置は、前記カウンタを更新したときに前記カウンタの値を前記第2の伝送装置へ送信し、
前記第2の伝送装置は、前記カウンタの値の連続性に基づいて決定される、前記第1の伝送装置から受信する前記カウンタの値が前記所定の値となるタイミングにおいて、誤り訂正モードを変更する
ことを特徴とする付記6に記載の誤り訂正制御方法。
(付記10)
前記第2の伝送装置は、前記第1の伝送装置から受信する信号の誤り訂正率または誤り率が所定の閾値よりも高くなると、前記モード変更要求を送信し、
前記第2の伝送装置は、前記モード変更要求を送信した後に、前記第1の伝送装置から受信する信号の誤り訂正率または誤り率が前記閾値よりも低くなると、前記モード変更要求をキャンセルするキャンセル要求を送信し、
前記第1の伝送装置は、前記カウンタが前記所定の値に達する前に前記キャンセル要求を受信すると、前記カウンタを停止する
ことを特徴とする付記6に記載の誤り訂正制御方法。
(付記11)
前記第2の伝送装置は、前記第1の伝送装置から受信する信号の誤り訂正率または誤り率が所定の閾値よりも低くなると、前記モード変更要求を送信し、
前記第2の伝送装置は、前記モード変更要求を送信した後に、前記第1の伝送装置から受信する信号の誤り訂正率または誤り率が前記閾値よりも高くなると、前記モード変更要求をキャンセルするキャンセル要求を送信し、
前記第1の伝送装置は、前記カウンタが前記所定の値に達する前に前記キャンセル要求を受信すると、前記カウンタを停止する
ことを特徴とする付記6に記載の誤り訂正制御方法。
(付記12)
前記カウンタの値は、前記第1の伝送装置から前記第2の伝送装置へ伝送されるデータを格納するフレームに付加されるオーバヘッドを利用して前記第1の伝送装置から前記第2の伝送装置へ伝送される
ことを特徴とする付記6〜11のいずれか1つに記載の誤り訂正制御方法。
(付記13)
前記カウンタの値は、マルチフレーム方式で前記オーバヘッドを利用して前記第1の伝送装置から前記第2の伝送装置へ伝送される
ことを特徴とする付記12に記載の誤り訂正制御方法。
(付記14)
第1の伝送装置から第2の伝送装置へ信号を伝送する伝送システムであって、
前記第2の伝送装置は、誤り訂正モードの変更を要求するモード変更要求を前記第1の伝送装置へ送信し、
前記第1の伝送装置は、前記モード変更要求を受信すると、所定の周期で所定の変更タイミング値を所定の順に前記第2の伝送装置へ送信し、
前記第1の伝送装置は、前記送信する変更タイミング値が所定の値のときに、前記第1の伝送装置の誤り訂正モードを変更し、
前記第2の伝送装置は、前記第1の伝送装置から前記所定の周期で受信した変更タイミング値に基づいて、前記第2の伝送装置の誤り訂正モードを変更する
ことを特徴とする伝送システム。
(付記15)
相手伝送装置から信号を受信する伝送装置であって、
複数の誤り訂正モードの中から指定された誤り訂正モードで受信信号を処理する誤り訂正回路と、
前記誤り訂正回路が使用する誤り訂正モードを指定する誤り訂正コントローラと、を備え、
前記誤り訂正コントローラは、
前記受信信号の誤り訂正率または誤り率が所定の条件を満たすときに、誤り訂正モードを変更することを要求するモード変更要求を前記相手伝送装置へ送信し、
前記モード変更要求に起因して前記相手伝送装置から所定の周期で所定の順に送信される所定の変更タイミング値を受信し、
前記相手伝送装置から前記所定の周期で受信した変更タイミング値に基づいて、前記誤り訂正回路が使用する誤り訂正モードを変更する
ことを特徴とする伝送装置。
(付記16)
相手伝送装置へ信号を送信する伝送装置であって、
複数の誤り訂正モードの中から指定された誤り訂正モードで前記相手伝送装置へ送信する信号を処理する誤り訂正回路と、
前記誤り訂正回路が使用する誤り訂正モードを指定する誤り訂正コントローラと、を備え、
前記誤り訂正コントローラは、
前記相手伝送装置からモード変更要求を受信すると、所定の周期で、前記相手伝送装置において誤り訂正モードを変更するタイミングを指示する情報として、所定の変更タイミング値を所定の順に前記相手伝送装置へ送信し、
前記変更タイミング値が所定の値のときに、誤り訂正モードを変更する
ことを特徴とする伝送装置。
1 伝送システム
10、20 伝送装置
12、22 送信フレーム処理部
13、23、受信フレーム処理部
14、24 誤り訂正回路(エンコーダ)
17、27 誤り訂正回路(デコーダ)
44a、44b FECデコーダ
45a、45b 誤り訂正率検出器
48 BIP8検出器
52a、52b FECエンコーダ
60 誤り訂正コントローラ

Claims (7)

  1. 第1の伝送装置から第2の伝送装置へ信号を伝送する伝送システムにおいて誤り訂正を制御する方法であって、
    前記第2の伝送装置から前記第1の伝送装置へ、誤り訂正モードの変更を要求するモード変更要求を送信し、
    前記第1の伝送装置において、前記モード変更要求を受信すると、所定の周期で前記第1の伝送装置から前記第2の伝送装置へ、所定の変更タイミング値を所定の順に送信し、
    前記第1の伝送装置において、前記送信する変更タイミング値が所定の値のときに、前記第1の伝送装置の誤り訂正モードを変更し、
    前記第2の伝送装置において、前記第1の伝送装置から前記所定の周期で受信した変更タイミング値に基づいて、前記第2の伝送装置の誤り訂正モードを変更するものであり、
    前記変更タイミング値は、前記所定の周期でカウンタをデクリメントまたはインクリメントしたカウンタ値であり、
    前記第1の伝送装置は、前記モード変更要求を受信すると、所定の周期で所定の初期値から前記カウンタを1ずつデクリメントまたはインクリメントし、
    前記第1の伝送装置は、前記カウンタを更新したときに前記カウンタの値を前記第2の伝送装置へ送信し、
    前記第2の伝送装置は、前記第1の伝送装置から順番に受信するカウンタの値の連続性をモニタし、
    前記第2の伝送装置は、前記第1の伝送装置から順番に受信するカウンタの値の不連続を検出すると、その不連続が検出される直前に受信したカウンタの値を初期値として補助カウンタを起動し、前記第1の伝送装置からカウンタの値を受信する毎に前記補助カウンタを1ずつデクリメントまたはインクリメントし、前記補助カウンタの値が前記所定の値となるタイミングにおいて、誤り訂正モードを変更する
    ことを特徴とする誤り訂正制御方法。
  2. 前記第2の伝送装置は、前記第1の伝送装置から受信する信号の誤り訂正率が所定の条件を満たすときに、前記モード変更要求を前記第1の伝送装置へ送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の誤り訂正制御方法。
  3. 前記第2の伝送装置は、誤り訂正を行わないモードで動作しているときは、前記第1の伝送装置から受信する信号の誤り率が所定の条件を満たすときに、前記モード変更要求を前記第1の伝送装置へ送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の誤り訂正制御方法。
  4. 第1の伝送装置から第2の伝送装置へ信号を伝送する伝送システムにおいて誤り訂正を制御する方法であって、
    前記第2の伝送装置から前記第1の伝送装置へ、誤り訂正モードの変更を要求するモード変更要求を送信し、
    前記第1の伝送装置において、前記モード変更要求を受信すると、所定の周期で前記第1の伝送装置から前記第2の伝送装置へ、所定の変更タイミング値を所定の順に送信し、
    前記第1の伝送装置において、前記送信する変更タイミング値が所定の値のときに、前記第1の伝送装置の誤り訂正モードを変更し、
    前記第2の伝送装置において、前記第1の伝送装置から前記所定の周期で受信した変更タイミング値に基づいて、前記第2の伝送装置の誤り訂正モードを変更するものであり、
    前記変更タイミング値は、前記所定の周期でカウンタをデクリメントまたはインクリメントしたカウンタ値であり、
    前記第1の伝送装置は、前記モード変更要求を受信すると、所定の周期で所定の初期値から前記カウンタを1ずつデクリメントまたはインクリメントし、
    前記第1の伝送装置は、前記カウンタを更新したときに前記カウンタの値を前記第2の伝送装置へ送信し、
    前記第2の伝送装置は、前記第1の伝送装置から順番に受信する前記カウンタの値が不連続であったときに、前記モード変更要求をキャンセルするキャンセル要求を前記第1の伝送装置へ送信し、
    前記第1の伝送装置は、前記カウンタが前記所定の値に達する前に前記キャンセル要求を受信すると、前記カウンタを停止する
    ことを特徴とする誤り訂正制御方法。
  5. 前記第2の伝送装置は、前記不連続が検出される前の前記カウンタの値の連続性に基づいて決定される、前記第1の伝送装置から受信する前記カウンタの値が前記所定の値となるタイミングの前に、前記キャンセル要求に対応する応答を前記第1の伝送装置から受信しないときは、誤り訂正モードを変更する
    ことを特徴とする請求項に記載の誤り訂正制御方法。
  6. 第1の伝送装置から第2の伝送装置へ信号を伝送する伝送システムであって、
    前記第2の伝送装置は、誤り訂正モードの変更を要求するモード変更要求を前記第1の伝送装置へ送信し、
    前記第1の伝送装置は、前記モード変更要求を受信すると、所定の周期で所定の変更タイミング値を所定の順に前記第2の伝送装置へ送信し、
    前記第1の伝送装置は、前記送信する変更タイミング値が所定の値のときに、前記第1の伝送装置の誤り訂正モードを変更し、
    前記第2の伝送装置は、前記第1の伝送装置から前記所定の周期で受信した変更タイミング値に基づいて、前記第2の伝送装置の誤り訂正モードを変更するものであり、
    前記変更タイミング値は、前記所定の周期でカウンタをデクリメントまたはインクリメントしたカウンタ値であり、
    前記第1の伝送装置は、前記モード変更要求を受信すると、所定の周期で所定の初期値から前記カウンタを1ずつデクリメントまたはインクリメントし、
    前記第1の伝送装置は、前記カウンタを更新したときに前記カウンタの値を前記第2の伝送装置へ送信し、
    前記第2の伝送装置は、前記第1の伝送装置から順番に受信するカウンタの値の連続性をモニタし、
    前記第2の伝送装置は、前記第1の伝送装置から順番に受信するカウンタの値の不連続を検出すると、その不連続が検出される直前に受信したカウンタの値を初期値として補助カウンタを起動し、前記第1の伝送装置からカウンタの値を受信する毎に前記補助カウンタを1ずつデクリメントまたはインクリメントし、前記補助カウンタの値が前記所定の値となるタイミングにおいて、誤り訂正モードを変更する
    ことを特徴とする伝送システム。
  7. 相手伝送装置から信号を受信する伝送装置であって、
    複数の誤り訂正モードの中から指定された誤り訂正モードで受信信号を処理する誤り訂正回路と、
    前記誤り訂正回路が使用する誤り訂正モードを指定する誤り訂正コントローラと、を備え、
    前記誤り訂正コントローラは、
    前記受信信号の誤り訂正率または誤り率が所定の条件を満たすときに、誤り訂正モードを変更することを要求するモード変更要求を前記相手伝送装置へ送信し、
    前記モード変更要求に起因して前記相手伝送装置から所定の周期で所定の順に送信される所定の変更タイミング値を受信し、
    前記相手伝送装置から前記所定の周期で受信した変更タイミング値に基づいて、前記誤り訂正回路が使用する誤り訂正モードを変更するものであり、
    前記変更タイミング値は、前記相手伝送装置において前記所定の周期で所定の初期値からカウンタを1ずつデクリメントまたはインクリメントしたカウンタ値であり、
    前記誤り訂正コントローラは、前記相手伝送装置から順番に受信するカウンタの値の連続性をモニタし、
    前記誤り訂正コントローラは、前記相手伝送装置から順番に受信するカウンタの値の不連続を検出すると、その不連続が検出される直前に受信したカウンタの値を初期値として補助カウンタを起動し、前記相手伝送装置からカウンタの値を受信する毎に前記補助カウンタを1ずつデクリメントまたはインクリメントし、前記補助カウンタの値が前記所定の値となるタイミングにおいて、誤り訂正モードを変更する
    ことを特徴とする伝送装置。
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