JP5741525B2 - 車両用無線通信装置および車車間情報通信システム - Google Patents

車両用無線通信装置および車車間情報通信システム Download PDF

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Description

本発明は、車車間通信および路車間通信の双方の無線通信が可能な車両用無線通信装置、および、その車両用無線通信装置と路側機とを有する車車間情報通信システムに関する。
車両で使用され、路側に設置された路側機が備える無線通信装置との間で路車間通信を行なう技術が知られている。また、車両間で無線通信を行なう車車間通信技術も知られている。そして、車車間通信および路車間通信の双方を行なうことができる無線通信装置も知られている(たとえば特許文献1)。
特開2008−99085号公報
車両用通信装置が普及するまでの間は、車車間通信を行なうことができる通信装置を搭載した別の車両が自車両の通信圏内に存在していない場合も多い。そのため、自車両が車車間通信可能な無線通信装置を備えていても、車車間通信で情報を送受信することができない場合も多い。なお、以下では、車車間通信で送受信する情報を車車間情報という。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、車両用通信装置を備えている車両が少ない状況でも、車両用通信装置を備えている他車両との間で車車間情報の送受信が行えない事態を少なくすることができる車両用通信装置、および、車車間情報通信システムを提供することにある。
その目的を達成するための車両用通信装置に係る発明は、複数の車両でそれぞれ用いられ、車車間通信と路車間通信とが可能な無線通信部(31)およびこの無線通信部を制御する制御部(32)を備えた車両用無線通信装置(30)であって、
前記制御部は、車車間通信で送信する情報である車車間情報を取得した場合に、その車車間情報の種類が、予め設定された特定車車間情報であるか否かを判断する情報種類判断手段(S11)と、特定車車間情報であると判断した場合に、配信方向を指定する配信方向情報を含む路側機用情報を作成する路側機用情報作成手段(S13−S15)と、
作成した路側機用情報を前記特定車車間情報に付加して前記無線通信部から送信する送信処理手段(S16)とを備えることを特徴とする。
また、前述の目的を達成するための車車間情報通信システムに係る発明は、上記車両用無線通信装置(30)を複数備えるとともに、路側に設置されて路車間通信を行なう複数の路側機(10)を備える車車間情報通信システム(1)であって、
前記路側機は、別の路側機を特定して情報送信が可能となっており、且つ、前記特定車車間情報および路側機用情報を受信した場合に、その路側機用情報に含まれている配信方向情報に基づいて定まる方向に存在する別の路側機に、受信した特定車車間情報および路側機用情報を転送する情報転送手段(S21−S23)と、他の路側機から送信された特定車車間情報を受信したことに基づいて、受信したその特定車車間情報を、自身の路車間通信エリアに送信する路車間送信手段(S24−S27)とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、車両用無線通信装置は、取得した車車間情報が特定車車間情報であった場合には、路側機用情報を付加して特定車車間情報を送信し、この特定車車間情報を路側機が受信した場合、配信方向に基づいて定まる別の路側機にその特定車車間情報を転送する。また、別の路側機から転送された特定車車間情報を受信した場合には、その特定車車間情報を自身の路車間通信エリアに送信する。よって、特定車車間情報については、路車間通信を用いて間接的に車車間で送受信が行えることになるので、車両用無線通信装置を備えている車両が少ない状況でも、車両用無線通信装置を備えている他車両と、特定車車間情報の送受信を行えない事態を少なくすることができる。
加えて、本発明では、車両用無線通信装置が特定車車間情報の配信方向を決定しており、路側機は、車両用無線通信装置において決定された配信方向にしか特定車車間情報を転送しない。従って、配信方向の指定がなく、全ての方向に特定車車間情報を配信する場合に比較して、路側機が通信するデータ量を少なくすることができる。
また、通常の車車間通信では、ブロードキャストにより全ての方向に車車間情報を送信するので、その情報が不要な方向にも情報が送信されることになるのに対し、本発明では、特定車車間情報の配信方向を決定している。そのため、特定車車間情報が不要な方向へ、その特定車車間情報を送信してしまうことも抑制できる。
本発明の実施形態となる車車間情報通信システム1の構成を概念的に示す図である。 路側機10の構成図である。 車載機30の構成図である。 車載機30の制御部32が行なう、車車間情報生成送信処理を示すフローチャートである。 路側機10Aが設置された交差点を過ぎていない車両20Aと、その交差点をすぎている車両20Bを示す図である。 路側機10の制御部13が行なう、特定車車間情報に関する処理を示すフローチャートである。 TTLで規定される情報伝達範囲を例示する図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1の概念図に示すように、本実施形態の車車間情報通信システム1は、複数の路側機10と、複数の車載機30とを備えている。
図1では、路側機10は各交差点に1つ設けられている。ただし、路側機10の設置位置は必ずしも交差点である必要はなく、交差点とその隣りの交差点との間に設けられてもよい。また、各交差点に設けられる必要もない。各路側機10は、隣接する複数の路側機10と有線接続されており、接続されている複数の路側機10のうちから路側機10を特定して、情報の送受信が可能になっている。特定する路側機10は、接続されている路側機10の全部でも一部でも可能である。なお、路側機間の接続が無線であってもよい。
車載機30は車両20に搭載されている。この車載機30は特許請求の範囲の車両用無線通信装置に相当しており、詳細は後述するが、車車間通信機能と路車間通信機能を備えている。図1に示す概念図では、複数の車両20のうち、2台の車両のみがこの車載機30を備えている。また、車載機30を搭載した2台の車両間の距離は、車載機30による車車間通信の通信範囲を超えているものとする。
図2に構成を示すように、路側機10は、無線通信部11、路側機間通信部12、制御部13、記憶部14を備えている。この他に、道路やその周辺の障害物を検知する障害物センサ、カメラなどが備えられていてもよい。
無線通信部11は、路側機10の周囲に設定された路車間通信エリアに種々の情報を送信するとともに、車両20の無線通信部31(図3参照)が送信する電波も受信する。この無線通信部11が用いる電波は、例えば700MHz帯、5.9GHz帯であり、無線通信部11が送受信を行なう周波数帯は、車車間通信で用いる周波数帯と同一である。従って、この無線通信部11は、車車間通信の目的で車載機30から送信される電波も受信できる。
路側機間通信部12は、この路側機10と接続されている他の路側機10に備えられている路側機間通信部12との間で情報の送受信を行なう。
記憶部14には、たとえば、路側機10が設置された交差点を含む道路線形情報が記憶されている。また、後述する特定車車間情報および路側機用情報も一時的に記憶される。
制御部13には、無線通信部11からの信号、記憶部14に記憶された記憶内容が供給される。また、図2には示していない種々のセンサや通信部と接続されて、信号サイクル情報、交差点周辺の物体検知情報などが入力されるようになっていてもよい。この制御部13は、公知のCPU及び内蔵メモリを有して構成されるコンピュータであり、そのCPUが、内蔵メモリに予め記憶されているプログラムを実行することによって各種機能を実現する。
具体的には、制御部13は、路側機用情報が付加された特定車車間情報を無線通信部11が受信し、それを無線通信部11から取得した場合には、その路側機用情報に基づいて特定車車間情報を送信および転送する処理を行なう。
この処理においては、詳細は後述するが、特定車車間情報を別の路側機10に転送するか否か、および、どの方向の路側機10に転送するかを決定する。また、転送するか否かに関わらず、特定車車間情報を、無線通信部11を用いてこの制御部13を備える路側機10の路車間通信エリアにブロードキャストする。
車載機30は、図3に構成図を示すように、無線通信部31、制御部32、GPS受信部33を備える。なお、図示していないが、その他に、運転支援のための情報を表示する表示部や、運転支援のための音声を出力する音声出力部、光ビーコン受信機などを備えていてもよい。
無線通信部31は、車車間通信および路車間通信で情報の送受信を行なうために、周知の変調部、復調部、増幅部などを備える。これら車車間通信および路車間通信は、本実施形態では、同じ周波数帯であり、一組の変調部、復調部、増幅部で車車間通信および路車間通信が可能である。つまり、この無線通信部31が送信する車車間情報は、路側機10も受信可能である。ただし、車車間通信と路車間通信に対して別々の通信部を備えていてもよい。
GPS受信部33は、GPS(global positioning system)が備える人工衛星が逐次送信する電波を受信、復調して信号を取り出し、この信号を制御部32へ逐次出力する。
制御部32は、内部に周知のCPU、ROM・RAM・EEPROMなどのメモリ、I/O、及びこれらの構成を接続するバスライン(いずれも図示せず)等が備えられている。この制御部32は、GPS受信部33から入力される信号に基づいて自車両の現在位置を示す座標(緯度・経度)を逐次演算する。また、制御部32には、無線通信部31からの信号も入力され、さらに、車両内の他の装置から種々の情報・信号が入力される。
制御部32に入力される種々の情報の一例としては車車間情報がある。車車間情報は、車載機30が搭載されている車両20の他の装置から取得する情報であって、他の車両20にとって有用であると考えられる、予め設定された種類の情報である。
制御部32は、車車間情報を取得した場合には、その取得した車車間情報を無線通信部31から送信する。この送信において、車車間通信と路車間通信とでハードウェアが異なる場合にはもちろん車車間通信用のハードウェアを用いる。また、送信方式は、ユニキャストでもよいが、ここではブロードキャストとする。
制御部32は、さらに、取得した車車間情報が特定車車間情報である場合、路側機用情報も付加して、その特定車車間情報をブロードキャストする。
次に、図4を用いて、車車間情報を取得したときに制御部32が実行する、車車間情報生成送信処理を説明する。ステップS11では、取得した車車間情報の内容を判断することで、特定車車間情報を生成・送信する必要があるイベントが発生したか否かを判断する。特定車車間情報とは、車車間情報のうちで、路側機用情報を付加して送信する情報として予め設定されている種類の情報である。特定車車間情報に設定される情報は、緊急性は比較的低い情報である。なお、ここでの緊急性は、この特定車車間情報を最終的に取得する車両にとっての緊急性である。すなわち、図4の処理を実行している制御部32を有する車載機30と通信を行なう路側機10とは別の路側機10の通信エリアに位置している車両にとっての緊急性である。
この特定車車間情報の一例としては、たとえば、渋滞検知、急制動、エアバック展開、緊急車両の検知などがある。これらの情報は、前述のように、車両の他の装置から取得する。なお、渋滞検知は、たとえば、車両の現在位置の時間変化から判断する。急制動の発生やエアバック展開はブレーキ、エアバックを制御するECUからそれぞれ取得する。緊急車両の検知は、緊急車両に搭載された車車間通信装置との間の車車間通信で取得する。急制動やエアバック展開は、急制動やエアバック展開があった車両の直後の車両にとっては緊急性が高いものの、ある程度の距離が離れれば、緊急性はそれほど高くない。そのため、特定車車間情報に設定してもよいのである。
特定車車間情報でない場合(S11:No)、つまり、通常の車車間情報である場合、ステップS17へ進んで送信する車車間情報を作成する。次いで、ステップS18において、ステップS17で作成した車車間情報を無線通信部31から送信する。一方、特定車車間情報である場合には(S11:Yes)、ステップS12へ進む。
ステップS12では、路側機10と通信可能か否かを判断する。路側機10は、逐次、自信の通信エリアに向けて情報を送信しているので、路側機10からの情報を受信できるか否かで、便宜的にこのステップS12の判断を行う。ステップS12がNoの場合にもステップS17へ進む。一方、ステップS12がYesの場合にはステップS13へ進む。
ステップS13では、配信方向を決定する。配信方向は、車両位置および特定車車間情報の種類により決定する。車両位置が、車載機30が通信可能な路側機10が設置された交差点を過ぎていない場合(たとえば図5に示す車両20Aの位置)には、配信方向を進行方向後ろ方向とする。ただし、この後ろ方向には斜め後ろ方向も含まれる。なお、図5において、路側機10Aを中心とする破線の円は、路側機10Aの通信エリアを概念的に示すものである。
一方、車両位置がその交差点を過ぎている場合(たとえば図5に示す車両20Bの位置)には配信方向に横方向を加える。配信方向に横方向を含めると、路側機10Aは、路側機10Cや路側機10Dにも情報を転送することになる。さらに、前方での車の横転などを考慮して、配信方向に前方を含ませてもよい。
車両位置によらず、配信方向に後ろ方向を含めているのは、車車間情報は、通常、その車車間情報を送信する車両で生じた情報であり、車両で生じた情報は、その車両の後方に存在する他車両の走行に影響する可能性が高いからである。特定車車情報も、当然、車車間情報であるので、車両位置によらず、配信方向に後ろ方向を含めているのである。
車両位置が交差点を過ぎている場合には、さらに、横方向も配信方向に含めている理由は、道路R2や道路R3を走行し、交差点で右左折して自車両が走行中の道路R1に入る他車両が存在する可能性があるからである。
なお、交差点を過ぎているか否かの判断は、たとえば、交差点に設置された路側機10から受信する交差点位置情報と、自車両の現在位置とに基づいて行う。その他にも、路側機10から交差点およびその周辺の道路形状を示す道路線形情報を取得でき、且つ、光ビーコンからの信号を受信したことにより、その時点での自車位置が決定できる場合には、道路線形情報と走行距離とに基づいて交差点を過ぎているか否かを判断してもよい。
また、配信方向は、特定車車間情報の種類も考慮して決定する。たとえば、特定車車間情報の種類が渋滞検知、急制動、エアバック展開である場合には、配信方向は、自車両の進行方向後ろ方向とする。しかし、特定車車間情報が緊急車両の検知である場合には、配信方向に、後ろ方向に加え、自車両の前方も含ませる。緊急車両は自車両の後方から前方へ走行することもあるからである。ただし、緊急車両との車車間通信により、緊急車両の進路が分かっている場合には、その緊急車両の進路方向を配信方向とする。
このようにして配信方向を自車両あるいは緊急車両の進行方向を基準にして決定したら、その配信方向を方角に変換する。
ステップS14では、TTL(Time To Live)および保持時刻を決定する。TTLは特許請求の範囲の転送回数に相当する情報であり、TTLは0、1、2等の整数である。このTTLは、配信方向別の異なる値を設定可能であり、どの配信方向のTTLを幾つにするかは、情報の種類とTTLとの予め設定された関係を用いて決定する。たとえば、配信方向を全方向とする場合でも、車車間情報は後方の他車両にとって有用である可能性が高いことから、前、横方向よりも、後方のTTLが大きい値に設定されている。
また、保持時刻は、特許請求の範囲の保持期限情報であり、現在時刻に保持時間を加えた時刻である。保持時間も、情報の種類と保持時間との予め設定された関係を用いて決定する。この関係において、たとえば、情報の種類が緊急車両の検知であれば保持時間は短く、情報の種類が渋滞であれば、比較的長い保持時間が設定されている。
ステップS15では、送信用の特定車車間情報を作成する。この送信用の特定車車間情報は、制御部32が車両内の他の装置から取得した車車間情報に路側機情報が付加されたものである。路側機用情報は、路側機10が特定車車間情報の転送およびブロードキャストを行うのに必要な情報であり、ステップS13で決定した配信方向に、ステップS14で決定したTTL、保持時刻を加えたものである。
ステップS16では、ステップS15で作成した特定車車間情報を送信する。この送信はブロードキャストで行い、路側機10にも、路側機用情報が付加された特定車車間情報は受信される。
次に、路側機10が行う特定車車間情報に関する処理を、図6を用いて説明する。路側機10は、この図6に示す処理を、比較的短い情報送受信周期で周期的に実行する。
ステップS21では、特定車車間情報を受信したか否かを判断する。なお、特定車車間情報は、車両から直接に受信する場合と、他の路側機10から転送されたものを受信する場合とがある。特定車車間情報を受信していない場合(S21:No)にはステップS24へ進み、特定車車間情報を受信した場合にはステップS22へ進む。
ステップS22では、特定車車間情報に付加されている路側機用情報に含まれているTTLが0であるか否かを判断する。TTLが0である場合(S22:Yes)にはステップS24へ進み、TTLが1以上であれば(S22:No)、ステップS23へ進む。
ステップS23では、路側機用情報に含まれているTTLを1減算した後に、路側機用情報に含まれている配信方向で指定された方向に隣接する路側機10へ、特定車車間情報を路側機用情報とともに転送する。
図7にTTLで規定される情報伝達範囲を例示している。なお、図7の例では、路側機10A以外の路側機10B〜10Jは、簡略化して丸印で示している。図7の例では、車両20AがTTL=3の路側機用情報を付加して特定車車間情報を送信している。また、図示していないが、配信方向は後ろ方向となっている。
この情報を路側機10Aが受信すると、TTLを1減算し、TTL=2とした上で、配信方向に従い路側機10Bに情報を転送する。路側機10Bは、TTLが1以上であるのでS22がNoとなり、TTLを1減算してTTL=1とした上で、次の路側機10C、10D、10Eに、特定車車間情報および路側機用情報を転送する。なお、路側機10Bにとって、路側機10C、10Dは、横方向(実際には図4のステップS13で説明したように方角で指定されている)ではない。しかし、特定車車間情報は、路側機10Aから転送されていることから、路側機10Bは、特定車車間情報を送信した車両20Aは、路側機10Aの方向に存在することが分かる。よって、路側機10C、10Dは、車両20Aにとって、斜め後ろ方向であることが分かるので、路側機10C、10Dにも、特定車車間情報および路側機用情報を転送するのである。このようにして、TTLを1ずつ減算しつつ特定車車間情報を転送することで、その情報の伝達範囲を制限できる。
説明を図6に戻す。ステップS24では、記憶部14に保持している特定車車間情報があるか否かを判断する。保持している特定車車間情報がなければ(S24:No)、図6の処理を終了する。保持している特定車車間情報があれば(S24:Yes)、ステップS25へ進む。
ステップS25では、特定車車間情報に付加されている路側機用情報の保持時刻を過ぎたか否かを判断する。保持時刻を過ぎていれば(S25:Yes)、ステップS26へ進む。
ステップS26では、記憶部14に保持している特定車車間情報および付随する路側機用情報を削除する。その後、図6の処理を終了する。
保持時刻をまだ過ぎていない場合(S25:No)には、ステップS27へ進み、保持している特定車車間情報を、自身の路車間通信エリアにブロードキャストする。この通信エリアに存在しており、車載機30を備えた車両20は、その特定車車間情報を受信することができる。
以上、説明した実施形態の車車間情報通信システム1によれば、車載機30は、取得した車車間情報が特定車車間情報であった場合には(S11:Yes)、路側機用情報を付加して特定車車間情報を送信しており(S16)、路側機10は、特定車車間情報を受信した場合、配信方向に基づいて定まる他の路側機10にその特定車車間情報を転送する(S23)。また、路側機10は、特定車車間情報をブロードキャストする(S27)。よって、特定車車間情報については、路車間通信を用いて間接的に車車間で送受信が行えることになるので、車載機30を備えている車両が少ない状況でも、車載機30を備えている他車両と特定車車間情報の送受信を行えない事態を少なくすることができる。
加えて、本実施形態の車車間情報通信システム1では、特定車車間情報の配信方向を車載機30が決定しており、路側機10は、車載機30において決定された配信方向にしか特定車車間情報を転送しない。従って、配信方向の指定がなく、全ての方向に特定車車間情報を配信する場合に比較して、路側機10が通信するデータ量を少なくすることができる。
また、通常の車車間通信では、ブロードキャストにより全ての方向に車車間情報を送信するので、その情報が不要な方向にも情報が送信されることになるのに対し、本実施形態では、特定車車間情報の配信方向を決定している。そのため、特定車車間情報が不要な方向へ、その特定車車間情報を送信してしまうことも抑制できる。
また、特定車車間情報に付加する路側機用情報に、配信方向に加えて、TTLおよび保持時刻を含ませており、これらによって、不要な範囲へ情報を送信してしまうこと、および、古くなって、有用ではなくなった情報を送信してしまうことを抑制できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(変形例1)
前述の実施形態では、路側機10は、TTLが1以上であれば、路側機用情報に含まれる配信方向によって定まる方向に、必ず、特定車車間情報を転送していた。しかし、この変形例1では、路側機10も、転送要否の判断を行なう。
具体的には、変形例1では、図6のステップS23において、配信方向で指定された方向に隣接する路側機10へ向かう道路が一方通行であって、且つ、その道路を逆走する方向である場合には、その方向へは特定車車間情報を転送しない。
なお、この判断を行なうために、路側機10の記憶部14には、周辺道路が一方通行道路であるか否か、および、一方通行道路である場合には、その道路の走行可能方向が記憶されている。
(変形例2)
前述の実施形態では、配信方向を、車両位置および特定車車間情報の種類により決定していた(S13)。しかし、いずれか一方のみに基づいて配信方向を決定してもよい。たとえば、特定車車間情報の種類のみに基づいて配信方向を決定する場合には、交差点に対する車両位置を考慮せずに配信方向を決定することになる。また、これらを両方とも考慮せず、進行方向のみに基づいて配信方向を決定してもよい。
(変形例3)
前述の実施形態では、路側機10と通信可能か否かを判断した上で、特定車車間情報に路側機用情報を付加して送信していた(S12)。しかし、特定車車間情報であれば、路側機10と通信可能か否かを判断せずに、路側機用情報を付加して送信してもよい。
(変形例4)
前述の実施形態では、配信方向に加えて、TTLおよび保持時刻を路側機用情報に含ませていた。しかし、TTLおよび保持時刻のいずれか一方、または、両方を路側機用情報に含ませなくてもよい。
TTLを路側機用情報に含ませない態様では、路側機10は、車両から特定車車間情報を受信した路側機10は、配信方向に隣接する路側機10に特定車車間情報を転送する。一方、特定車車間情報を他の路側機10から受信した場合(つまり転送された場合)には、その特定車車間情報を転送することはせずに、ブロードキャストのみを行なう。
また、保持時刻を含ませない場合には、各路側機10が、特定車車間情報を受信した時点を基準として、その特定車車間情報をブロードキャストする期間を設定する。
1:車車間情報通信システム、 10:路側機、 11:無線通信部、 12:路側機間通信部、 13:制御装置、 14:記憶部、 20:車両、 30:車載機(車両用無線通信装置)、 31:無線通信部、 32:制御部、 33:GPS受信機

Claims (10)

  1. 複数の車両でそれぞれ用いられ、車車間通信と路車間通信とが可能な無線通信部(31)およびこの無線通信部を制御する制御部(32)を備えた車両用無線通信装置(30)であって、
    前記制御部は、
    車車間通信で送信する情報である車車間情報を取得した場合に、その車車間情報の種類が、予め設定された特定車車間情報であるか否かを判断する情報種類判断手段(S11)と、
    特定車車間情報であると判断した場合に、配信方向を指定する配信方向情報を含む路側機用情報を作成する路側機用情報作成手段(S13−S15)と、
    作成した路側機用情報を前記特定車車間情報に付加して前記無線通信部から送信する送信処理手段(S16)とを備えることを特徴とする車両用無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の車両用無線通信装置(30)を複数備えるとともに、路側に設置されて路車間通信を行なう複数の路側機(10)を備える車車間情報通信システム(1)であって、
    前記路側機は、
    別の路側機を特定して情報送信が可能となっており、且つ、
    前記特定車車間情報および路側機用情報を受信した場合に、その路側機用情報に含まれている配信方向情報に基づいて定まる方向に存在する別の路側機に、受信した特定車車間情報および路側機用情報を転送する情報転送手段(S21−S23)と、
    他の路側機から送信された特定車車間情報を受信したことに基づいて、受信したその特定車車間情報を、自身の路車間通信エリアに送信する路車間送信手段(S24−S27)とを備える
    ことを特徴とする車車間情報通信システム。
  3. 請求項1おいて、
    前記路側機用情報作成手段は、前記配信方向情報に加えて転送回数も前記路側機用情報に含ませることを特徴とする車両用無線通信装置。
  4. 請求項2において、
    前記車両用無線通信装置の制御部が備える前記路側機用情報作成手段は、前記配信方向情報に加えて転送回数も前記路側機用情報に含ませ、
    前記路側機の情報転送手段は、受信した特定車車間情報に転送回数が含まれている場合、その転送回数が0であれば、受信した特定車車間情報を転送しない一方、転送回数が1よりも大きければ、転送回数を1減算した上で、受信した特定車車間情報および路側機用情報を転送する
    ことを特徴とする車車間情報通信システム。
  5. 請求項1または3の車両用無線通信装置において、
    前記路側機用情報作成手段は、この車両用無線通信装置が、交差点に設置されている路側機と通信可能である場合、車両位置に基づいて配信方向を決定するようになっており、この車両用無線通信装置が用いられている車両が、その路側機が設置されている交差点を通過していなければ、車両位置に基づいて定める配信方向を、この車両の進行方向後方とする一方、この車両用無線通信装置が用いられている車両が、その路側機が設置されている交差点を通過していれば、車両位置に基づいて定める配信方向に、この車両の進行方向後方に加えて、この車両の進行方向と交差する方向も含めることを特徴とする車両用無線通信装置。
  6. 請求項3において、
    前記路側機用情報作成手段は、前記転送回数を配信方向別に異ならせることを特徴とする車両用無線通信装置。
  7. 請求項6において、
    前記路側機用情報作成手段は、前記配信方向として、進行方向後方に加えて、進行方向前方および進行方向に交差する方向の少なくともいずれか一方を含ませる場合、進行方向後方の転送回数を、他の方向よりも大きくすることを特徴とする車両用無線通信装置。
  8. 請求項1、3、5〜7のいずれか1項において、
    前記路側機用情報作成手段は、前記路側機用情報に、前記特定車車間情報を保持する期限を指定する保持期限情報も含ませることを特徴とする車両用無線通信装置。
  9. 請求項8において、
    前記保持期限情報を、前記特定車車間情報の種類に応じて異ならせることを特徴とする車両用無線通信装置。
  10. 請求項2または4に記載の車車間情報通信システムであって、
    前記路側機の情報転送手段は、路側機用情報に含まれている配信方向情報に基づいて定まる方向であっても、その方向が一方通行道路を逆走する方向である場合には、前記特定車車間情報を転送しないことを特徴とする車車間情報通信システム。
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