JP6421594B2 - 移動体通信システム、車載端末 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載された通信端末(つまり車載端末)が、道路に設置された通信端末及び他車両に搭載された車載端末の少なくとも何れか一方と無線通信を実施する移動体通信システム、及び、その移動体通信システムで用いられる車載端末に関する。
非特許文献1には、車両に搭載された通信端末(以降、車載端末)が、他の車載端末や、道路に設置された通信端末(以降、路側機)と通信する際の規格であるWAVE(Wireless Access in Vehicular Environment)の通信アーキテクチャが規定されている。
この非特許文献1によれば、車載端末と、例えば路側機などの、所定のサービスを提供するサービス提供元が管理する通信端末(サービス提供端末とする)とは、コントロールチャネルと、サービスチャネルという2種類のチャネルを用いて通信を行う。
サービスチャネルは、サービスの提供(及び享受)を実施するための情報の送受信などに用いられるチャネルである。また、コントロールチャネルは、車載端末とサービス提供端末とがサービスチャネルを用いた通信を開始するための情報(WSA:Wave Service Advertisement)等を配信するために用いられるチャネルである。サービスチャネルとして用いられる周波数は複数用意されており、WSAには、そのWSAの配信元が提供するサービスの種別を示すサービス種別情報や、そのサービスの提供に用いるサービスチャネル(つまり周波数)を特定するためのチャネル情報が含まれている。
サービス提供端末は、自端末が提供するサービスに対応するWSAを、コントロールチャネルを用いて逐次ブロードキャストしており、例えば当該WSAに対して車載端末からの応答があった場合に、その車載端末とサービスチャネルを用いた通信を開始する。
車載端末は、WSAを受信した場合には、そのWSAに含まれるサービス種別情報に応じた処理を実施する。すなわち、受信したWSAのサービス種別情報を参照し、そのWSAの配信元が提供するサービスの種別が、自端末において利用可能なサービスの種別である場合には、その受信したWSAに示される所定のサービスチャネルをオープンする。ここでの、サービスチャネルをオープンするとは、そのWSAの配信元と所定のサービスチャネルを用いた通信を開始することを指す。一方、受信したWSAの配信元が提供するサービスの種別が、自端末が利用可能なサービスの種別ではない場合には、サービスチャネルのオープンは実施しない。
なお、車載端末(又はその車載端末のユーザ)が享受するサービスとしては、店舗等におけるサービスや商品の受け渡しに対する決済を行うサービス(決済サービス)などが考えられる。
IEEE1609.0(Guide for Wireless Access in Vehicular Environment)
サービス提供端末がWSAを配信するエリアは、通常、そのサービスの提供の対象とする車両(厳密には車載端末)が通過する領域と一致するように形成されることが好ましい。しかしながら、サービス提供端末が配信したWSAが、そのサービスの提供の対象とする車両が通過する領域内に収まるとは限らない。例えば、サービス提供端末から送信されたWSAが大型車両のボディなどで反射され、サービスの対象としない車両が走行する領域(例えば対向車線)まで到達してしまうことが考えられる。その結果、車載端末が、自端末にとっては利用可能なサービスであっても、不要なサービスに対応するWSAを受信する場合がある。
自端末にとっては不要なサービスに対応するWSAとは、例えば、自端末が搭載された車両(以降、自車両)が走行する車線とは異なる車線(例えば対向車線など)を走行する車両用のサービスを提供するサービス提供端末から配信されたWSAなどが該当する。
従来構成において車載端末は、WSAに含まれるサービス種別情報を参照し、当該WSAに示されるサービスチャネルをオープンするべきか否かを判断する。このため、車載端末は、本来自端末にとっては不要なサービスに対応するWSAを受信した場合であっても、そのWSAに示されるサービスの種別が、自端末において利用可能なサービスの種別である場合には、そのWSAに示されるサービスチャネルをオープンしてしまう。すなわち、車載端末が、自端末にとって不要なサービスに対応するサービスチャネルをオープンしてしまう場合が想定される。
ところで、例えば決済サービスなど、そのサービスを提供するサービス提供端末と車載端末との通信の安定性が重要視されるサービスも考えられる。そこで、車載端末とサービス提供端末との通信の安定性を向上させるために、車載端末がいったん所定のサービスに対応するサービスチャネルをオープンした場合には、所定の通信手順に則った通信終了処理が完了するまで(タイムアウトなども含む)は、他のサービスチャネルをオープンできなくする態様も考えられる。
そのような態様において、車載端末が自端末にとって不要なサービスに対応するWSAを受信し、かつ、その不要なサービスのためのサービスチャネルをオープンしてしまった場合には、その通信の終了処理が完了するまでは他のサービスチャネルをオープンできなくなってしまう。そして、自端末にとって不要なサービスのためのサービスチャネルをオープンすることによって、本来自端末にとって必要なサービスのためのサービスチャネルをオープンできなくなったり、サービスチャネルのオープンが遅れてしまったりすることが懸念される。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、車載端末が、自端末にとって不要なサービスを提供するサービス提供端末とのサービスチャネルを用いた通信を開始することを抑制できる移動体通信システム、及び車載端末を提供することにある。
その目的を達成するための第1の移動体通信システムの発明は、車両で用いられる少なくとも1つの車載端末(1)と、車載端末と無線通信を実施することで、車載端末に対して所定のサービスを提供するための一連の処理を実施する少なくとも1つのサービス提供端末(2)と、を備える移動体通信システムであって、サービス提供端末は、予め割り当てられた複数のサービスチャネルのうちの何れか1つを用いて車載端末と、サービスを提供するための通信を実施する提供側サービスチャネル通信部(G12)と、サービスチャネルとは異なる、予め割り当てられたコントロールチャネルを用いて、サービスチャネルを用いた通信を開始するための情報であるサービス開始用情報を配信する提供側コントロールチャネル通信部(G11)と、を備え、サービス開始用情報は、サービスの種別を示すサービス種別情報と、複数のサービスチャネルのうち、サービス提供端末が車載端末との通信に利用するサービスチャネルを、当該サービス開始用情報を受信した車載端末が特定するためのサービスチャネル情報と、サービスの対象とする車載端末の条件を表す対象端末情報と、を含み、対象端末情報は、サービスを提供するべき車載端末の移動速度の範囲を含み車載端末は、コントロールチャネルを用いたサービス提供端末との通信を実施し、少なくともサービス開始用情報を受信する車載側コントロールチャネル通信部(F11)と、複数のサービスチャネルのうち、コントロールチャネル通信部が受信したサービス開始用情報に含まれるサービスチャネル情報に基づいて定まるサービスチャネルを用いて、サービス提供端末と通信を実施する車載側サービスチャネル通信部(F12)と、自端末が利用可能なサービスの種別を記憶するサービス記憶部(11M)と、サービス開始用情報に含まれるサービス種別情報と、サービス記憶部が記憶している自端末が利用可能なサービスの種別に基づいて、サービス提供端末が提供しているサービスが自端末において利用可能なサービスであるか否かを判定するサービス種別判定部(F3)と、自端末についての情報であって、自端末がサービス提供端末にとってのサービスの対象とする車載端末であるか否かを判定するための情報である判定用情報として自端末の移動方向を取得する判定用情報取得部(F4)と、判定用情報取得部が取得した自端末の移動方向が、対象端末情報に示される移動方向と一致していることを条件として、自端末はサービスの対象とする車載端末であると判定するサービス対象判定部(F5)と、を備え、車載側サービスチャネル通信部は、サービス種別判定部によってサービス提供端末が提供しているサービスが自端末において利用可能なサービスであると判定され、かつ、サービス対象判定部によって自端末がサービスの対象とする車載端末であると判定された場合に、サービスチャネルを用いたサービス提供端末との通信を開始する一方、サービス種別判定部によってサービス提供端末が提供しているサービスが自端末において利用可能なサービスではないと判定された場合、又は、サービス対象判定部によって自端末がサービスの対象とする車載端末ではないと判定された場合には、サービスチャネルを用いたサービス提供端末との通信を開始しないことを特徴とする。
また、上記目的を達成するための第2の移動体通信システムの発明は、車両で用いられる少なくとも1つの車載端末(1)と、車載端末と無線通信を実施することで、車載端末に対して所定のサービスを提供するための一連の処理を実施する少なくとも1つのサービス提供端末(2)と、を備える移動体通信システムであって、サービス提供端末は、予め割り当てられた複数のサービスチャネルのうちの何れか1つを用いて車載端末と、サービスを提供するための通信を実施する提供側サービスチャネル通信部(G12)と、サービスチャネルとは異なる、予め割り当てられたコントロールチャネルを用いて、サービスチャネルを用いた通信を開始するための情報であるサービス開始用情報を配信する提供側コントロールチャネル通信部(G11)と、を備え、サービス開始用情報は、サービスの種別を示すサービス種別情報と、複数のサービスチャネルのうち、サービス提供端末が車載端末との通信に利用するサービスチャネルを、当該サービス開始用情報を受信した車載端末が特定するためのサービスチャネル情報と、サービスの対象とする車載端末の条件を表す対象端末情報と、を含み、対象端末情報は、サービスを提供するべき車載端末の移動速度の範囲を含み、車載端末は、コントロールチャネルを用いたサービス提供端末との通信を実施し、少なくともサービス開始用情報を受信する車載側コントロールチャネル通信部(F11)と、複数のサービスチャネルのうち、車載側コントロールチャネル通信部が受信したサービス開始用情報に含まれるサービスチャネル情報に基づいて定まるサービスチャネルを用いて、サービス提供端末と通信を実施する車載側サービスチャネル通信部(F12)と、自端末が利用可能なサービスの種別を記憶するサービス記憶部(11M)と、サービス開始用情報に含まれるサービス種別情報と、サービス記憶部が記憶している自端末が利用可能なサービスの種別に基づいて、サービス提供端末が提供しているサービスが自端末において利用可能なサービスであるか否かを判定するサービス種別判定部(F3)と、自端末についての情報であって、自端末がサービス提供端末にとってのサービスの対象とする車載端末であるか否かを判定するための情報である判定用情報として自端末の移動速度を取得する判定用情報取得部(F4)と、判定用情報取得部が取得した自端末の移動速度が、対象端末情報に示される移動速度の範囲内に収まっていることを条件として、自端末はサービスの対象とする車載端末であると判定するサービス対象判定部(F5)と、を備え、車載側サービスチャネル通信部は、サービス種別判定部によってサービス提供端末が提供しているサービスが自端末において利用可能なサービスであると判定され、かつ、サービス対象判定部によって自端末がサービスの対象とする車載端末であると判定された場合に、サービスチャネルを用いたサービス提供端末との通信を開始する一方、サービス種別判定部によってサービス提供端末が提供しているサービスが自端末において利用可能なサービスではないと判定された場合、又は、サービス対象判定部によって自端末がサービスの対象とする車載端末ではないと判定された場合には、サービスチャネルを用いたサービス提供端末との通信を開始しないことを特徴とする。
以上の構成においてサービス提供端末は、サービス種別情報と、サービスチャネル情報と、対象端末情報と、を含むサービス開始用情報を、コントロールチャネルを用いて配信する。一方、車載端末はサービス開始用情報を受信すると、サービス種別判定部及びサービス対象判定部が、そのサービス開始用情報に含まれる情報に基づいて種々の判定を行う。
より具体的に、サービス種別判定部は、その受信したサービス開始情報に含まれるサービス種別情報に基づいて、そのサービス開始用情報を配信したサービス提供端末(以降、配信元とする)が提供しているサービスが、自端末において利用可能なサービスであるか否かを判定する。
また、サービス対象判定部は、サービス開始用情報に含まれる対象端末情報と、判定用情報取得部が取得している判定用情報に基づいて、自端末は配信元が提供するサービスの対象であるか否かを判定する。
なお、対象端末情報が示すサービスの対象とする車載端末の条件としては、例えば、車載端末の位置情報や、進行方向、走行速度などを用いることができる。仮に、サービスの対象とする車載端末の条件として車載端末の位置情報を用いる場合には、対象端末情報は、サービスの提供を実施するエリア(サービス提供エリアとする)を示す情報とすればよい。
その場合、判定用情報取得部は自端末の現在位置を取得し、サービス対象判定部は、自端末がサービス提供エリア内に存在する場合に、自端末がそのサービスの対象であると判定する一方、自端末がサービス提供エリア外に存在する場合には、自端末はそのサービスの対象ではないと判定すれば良い。
そして、車載側サービスチャネル通信部は、サービス対象判定部によって自端末がサービスの対象とする車載端末ではないと判定された場合には、サービスチャネルを用いたサービス提供端末との通信を開始しない。
つまり、車載端末は、自端末が利用可能なサービスに対応するサービス開始用情報を受信した場合であっても、サービス対象判定部によって自端末がそのサービスの対象ではないと判定されている場合には、サービスチャネルを用いたサービス提供端末との通信を開始しない。
ここで、対象端末情報は、サービスの対象とする車載端末の条件を表す情報であるため、サービス対象判定部によって自端末がそのサービスの対象ではないと判定される場合とは、受信したサービス開始用情報に対応するサービスが自端末にとって必要なサービスではない可能性が高い。
したがって以上の構成によれば、車載端末が、自端末にとって不要なサービスを提供するサービス提供端末とのサービスチャネルを用いた通信を開始することを抑制できる。
また、仮に車載端末を、いったん或るサービス提供端末とサービスチャネルを用いた通信を開始した場合には所定の通信手順に則ってその通信が終了するまで他のサービス提供端末と他のサービスチャネルを用いた通信を開始できない態様とする場合であっても、以上の構成によれば、自端末にとって不要なサービスのためのサービスチャネルを用いた通信は開始されにくい。そのため、不要なサービスに対応するサービス開始用情報を受信することによって本来必要なサービスのための通信の開始が遅れたり、開始できなくなってしまったりする恐れも低減することができる。
また、上記目的を達成するための第1の車載端末の発明は、車両で用いられ、所定のサービスを提供するサービス提供端末(2)と無線通信を実施することでサービスを享受するための一連の処理を実施する車載端末(1)であって、予め割り当てられたコントロールチャネルを用いてサービス提供端末との通信を実施し、サービス提供端末から配信されるサービス開始用情報を受信する車載側コントロールチャネル通信部(F11)と、コントロールチャネルとは異なる、予め割り当てられた複数のサービスチャネルのうちの何れか1つを用いてサービス提供端末と通信を実施する車載側サービスチャネル通信部(F12)と、を備え、サービス開始用情報は、サービス提供端末が提供するサービスの種別を示すサービス種別情報と、複数のサービスチャネルのうち、サービス提供端末が車載端末との通信に利用するサービスチャネルを車載端末が特定するためのサービスチャネル情報と、サービスの対象とする通信端末の条件を表す対象端末情報と、を含むものであって、対象端末情報は、サービスを提供するべき車載端末の移動方向を含み、車載端末は、さらに、自端末が利用可能なサービスの種別を記憶するサービス記憶部(11M)と、サービス開始用情報に含まれるサービス種別情報と、サービス記憶部が記憶している自端末が利用可能なサービスの種別に基づいて、サービス提供端末が提供しているサービスが自端末において利用可能なサービスであるか否かを判定するサービス種別判定部(F3)と、自端末についての情報であって、自端末がサービス提供端末にとってのサービスの対象とする通信端末であるか否かを判定するための情報である判定用情報として自端末の移動方向を取得する判定用情報取得部(F4)と、判定用情報取得部が取得した自端末の移動方向が、対象端末情報に示される移動方向と一致していることを条件として、自端末はサービスの対象とする車載端末であると判定するサービス対象判定部(F5)と、を備え、車載側サービスチャネル通信部は、サービス種別判定部によってサービス提供端末が提供しているサービスが自端末において利用可能なサービスであると判定され、かつ、サービス対象判定部によって自端末がサービスの対象とする通信端末であると判定された場合に、サービスチャネルを用いたサービス提供端末との通信を開始する一方、サービス種別判定部によってサービス提供端末が提供しているサービスが自端末において利用可能なサービスではないと判定された場合、又は、サービス対象判定部によって自端末がサービスの対象とする通信端末ではないと判定された場合には、サービスチャネルを用いたサービス提供端末との通信を開始しないことを特徴とする。
さらに、上記目的を達成するための第2の車載端末の発明は、所定のサービスを提供するサービス提供端末(2)と無線通信を実施することでサービスを享受するための一連の処理を実施する車載端末(1)であって、予め割り当てられたコントロールチャネルを用いてサービス提供端末との通信を実施し、サービス提供端末から配信されるサービス開始用情報を受信する車載側コントロールチャネル通信部(F11)と、コントロールチャネルとは異なる、予め割り当てられた複数のサービスチャネルのうちの何れか1つを用いてサービス提供端末と通信を実施する車載側サービスチャネル通信部(F12)と、を備え、サービス開始用情報は、サービス提供端末が提供するサービスの種別を示すサービス種別情報と、複数のサービスチャネルのうち、サービス提供端末が車載端末との通信に利用するサービスチャネルを車載端末が特定するためのサービスチャネル情報と、サービスの対象とする通信端末の条件を表す対象端末情報と、を含むものであって、対象端末情報は、サービスを提供するべき車載端末の移動速度の範囲を含み、車載端末は、さらに、自端末が利用可能なサービスの種別を記憶するサービス記憶部(11M)と、サービス開始用情報に含まれるサービス種別情報と、サービス記憶部が記憶している自端末が利用可能なサービスの種別に基づいて、サービス提供端末が提供しているサービスが自端末において利用可能なサービスであるか否かを判定するサービス種別判定部(F3)と、自端末についての情報であって、自端末がサービス提供端末にとってのサービスの対象とする通信端末であるか否かを判定するための情報である判定用情報として自端末の移動速度を取得する判定用情報取得部(F4)と、判定用情報取得部が取得した自端末の移動速度が、対象端末情報に示される移動速度の範囲内に収まっていることを条件として、自端末はサービスの対象とする車載端末であるとサービス対象判定部(F5)と、を備え、車載側サービスチャネル通信部は、サービス種別判定部によってサービス提供端末が提供しているサービスが自端末において利用可能なサービスであると判定され、かつ、サービス対象判定部によって自端末がサービスの対象とする通信端末であると判定された場合に、複数のサービスチャネルのうち、サービス開始用情報に含まれるサービスチャネル情報に基づいて定まるサービスチャネルを用いたサービス提供端末との通信を開始する一方、サービス種別判定部によってサービス提供端末が提供しているサービスが自端末において利用可能なサービスではないと判定された場合、又は、サービス対象判定部によって自端末がサービスの対象とする通信端末ではないと判定された場合には、複数のサービスチャネルのうち、サービス開始用情報に含まれるサービスチャネル情報に基づいて定まるサービスチャネルを用いたサービス提供端末との通信を開始しないことを特徴とする。
この車載端末は、上記移動体通信システムの発明で用いられる車載端末として動作するための構成を備える。すなわち、以上の構成によれば、上述の移動体通信システムの発明と同様の効果を奏することができる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態に係る移動体通信システム100の概略的な構成を示すブロック図である。 路側機2が実施する通信の流れを説明するための図である。 路側制御部22の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 WSAの概略的な構成の一例を示す図である。 制御部11の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 制御部11が実施するWSA受信関連処理について説明するためのフローチャートである。 実施形態の作動及び効果について説明するための図である。 変形例1における作動及び効果について説明するための図である。 変形例2における作動及び効果について説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る移動体通信システム100の概略的な構成の一例を示す図である。図1に示すように、移動体通信システム100は、道路沿いに設置された通信端末である路側機2と、車両に搭載された通信端末である車載器1を備える。車載器1が請求項に記載の車載端末に相当する。
なお、図1では便宜上、1つしか路側機2を示していないが、移動体通信システム100全体としては、複数備えてあってもよい。車載器1は、複数の車両のそれぞれに搭載されるものである。したがって、移動体通信システム100全体としては複数の車載器1を備える。以降において、車載器1と路側機2とを区別しない場合には、単に通信端末と称する。
車載器1と路側機2とは、非特許文献1に記載のWAVE(Wireless Access in Vehicular Environment)の規格に準拠して、周知の路車間通信を実施する。また、車載器1は、他の車載器1とWAVEの規格に準拠した車車間通信を実施してもよい。各通信端末にとっての無線通信可能なエリア(以降、無線通信エリア)は適宜設計されれば良い。
移動体通信システム100が備える通信端末(すなわち車載器1及び路側機2)のそれぞれには、複数の通信端末をそれぞれ識別するための識別コード(端末IDとする)が設定されている。また、各通信端末が送信するデータには、その送信端末の端末IDが含まれており、データを受信した通信端末は、当該データに含まれる端末IDによって送信端末を特定できるようになっている。
また、各通信端末は、予め割り当てられた周波数(チャネルとも称される)を用いて、路車間通信や車々間通信を実施する。より具体的には、車載器1と路側機2との通信(つまり路車間通信)は、コントロールチャネルと、複数のサービスチャネルの何れか1つと、を用いて実施される。
コントロールチャネルは、同報通信が行われるチャネルである。コントロールチャネルは、例えば、路側機2によって車載器1と路側機2との間で所定のサービスチャネルを用いた通信を開始するためのメッセージであるWSA(Wave Service Advertisement)を配信するため等に用いられる。
サービスチャネルは、無線通信エリアに存在する特定の通信端末との通信に用いられるチャネルである。すなわち、サービスチャネルでは、ユニキャスト方式又はマルチキャスト方式の通信が行われる。サービスチャネルは、例えば、車載器1と路側機2とが、所定のサービスの提供(及び享受)に関連する情報の送受信などに用いられる。
ここでは一例として、移動体通信システム100は4つのサービスチャネルを備えるものとし、それぞれ第1サービスチャネル、第2サービスチャネル、第3サービスチャネル、第4サービスチャネルと称する。コントロールチャネル、及び複数のサービスチャネルは、何れも異なる周波数を用いて実現される。
便宜上、第1サービスチャネル、第2サービスチャネル、第3サービスチャネル、第4サービスチャネルはそれぞれ順に、第1周波数、第2周波数、第3周波数、第4周波数で行われ、コントロールチャネルは第5周波数で行われるものとする。第1、第2、第3、第4、第5周波数は何れも、5.8GHz帯や5.9GHz帯に属する周波数である。
なお、通信端末においては、各サービスチャネルは、そのサービスチャネルに設定されている番号(チャネル番号)で区別されればよい。また、サービスチャネルやコントロールチャネルは、5.8GHz帯や5.9GHz帯の他、2.4GHz帯に属する周波数を用いて実現されても良いし、その他の周波数帯に属する周波数を用いて実現されても良い。さらに、各チャネルは、同一周波数において時分割多重技術を用いて実現されても良い。以降、路側機2及び車載器1の概要及びその構成について説明する。
(路側機2について)
まずは路側機2の概要について述べる。路側機2は、路側機2が形成する無線通信エリア内に存在する車載器1と路車間通信を実施し、種々の情報を車載器1に配信したり、車載器1から種々の情報を取得したりすることで所定のサービスを実施する。この路側機2が請求項に記載のサービス提供端末の一例に相当する。
路側機2は、その路側機2が提供するサービスに適した位置に設けられていればよく、例えば、交差点や、交差点と交差点とを接続する道路(いわゆるリンク)の途中、特定の施設(例えば駐車場や店舗、有料道路)への出入口等に設けられていれば良い。また、路側機2の無線通信エリアは、路側機2がサービスを提供すべき車両が通過しうる領域を含み、かつ、サービスの対象とすべきではない車両が通過する領域を含まないように形成されることが好ましい。
なお、本実施形態において車載器1と、その車載器1が搭載された車両とは互いに一対一に対応するものとし、動作の主体又は客体が厳密には車載器1である場合にも、適宜その車載器1が搭載された車両を動作の主体又は客体として、本実施形態の構成及び作動を説明する。例えば、路側機2にとってのサービスを提供すべき車両とは、サービスを提供すべき車載器1(又はユーザ)を意味し、路側機2にとってのサービスを提供すべきではない車両とは、サービスを提供すべきではない車載器1(またはそのユーザ)を意味する。
例えば路側機2が、当該路側機2周辺の交通状況に対するドライバの認知・判断を支援するための情報(運転支援情報とする)を配信するサービス(交通情報配信サービスとする)を提供する場合には、交差点や道路の途中に設置されればよい。ここでの運転支援情報とは、路側機周辺の渋滞情報や、路側機周辺において運転者の死角となる領域の車両、歩行者、障害物などの存在の有無などを表す。路側機周辺とは、路側機の位置を基準として適宜設計される範囲であればよい。
なお、路側機2が、或る車線を走行する車両に対してのみ関係する運転支援情報を配信する路側機である場合には、その無線通信エリアは、他の車線を覆わないように形成されることが好ましい。
また、路側機2が、所定の施設におけるサービスや商品の受け渡しに対する決済を行うサービス(決済サービス)を提供する場合には、その施設の出入口付近において、所望の無線通信エリアを形成するように設置されればよい。
路側機2を用いた決済サービスを提供する施設とは、飲食店や、銀行、クリーニング店、ガソリンスタンドなどの種々の店舗の他、有料駐車場などが該当する。その他、路側機2は、例えば有料道路の入口及び出口のそれぞれに設けられ、路車間通信によって当該有料道路を利用した車両に対して、その利用内容(走行区間や時間帯等)に応じた課金を実施することを目的として用いられていてもよい。さらに、路側機2は、車載器1やその車載器1が搭載された車両の異常を診断するサービスを提供するものであってもよい。
路側機2は、コントロールチャネルを用いてWSAを逐次(例えば100ミリ秒毎に)ブロードキャストしており、例えば当該WSAに対して車載器1からの応答があった場合に、その車載器1とサービスチャネルを用いた通信を開始する。そして、サービスチャネルを用いた通信によって車載器1と種々の情報を送受信することで、決済サービス等の種々のサービスを提供するための一連の処理を実施する。
以上で述べた路側機2は、図1に示すように路側通信部21と、路側制御部22とを備える。路側通信部21と路側制御部22は相互通信可能に接続されている。
路側通信部21は、第1〜第5周波数の電波を送信及び受信可能なアンテナを備えており、そのアンテナを介して、路側機2が形成する無線通信エリア内に存在する車載器1と路車間通信を実施する。路側通信部21は、車載器1から受信した信号を復調して路側制御部22に出力するとともに、路側制御部22から入力されたデータを変調し、さらに電波に変換して送信する。
路側通信部21は、コントロールチャネルによる通信を実施するモードと、サービスチャネルによる通信を実施するモードの、2つの動作モードを備える。つまり、車載器1とのコントロールチャネルを用いた通信、及び、サービスチャネルを用いた通信の両方ともが、この路側通信部21を介して行われる。
図2は、路側機2が実施する通信の流れの一例を示す概念図である。路側機2は、図2に示すように所定の時間(例えば50ミリ秒)毎に、コントロールチャネルを用いた通信と、サービスチャネルを用いた通信とを切り替えて実施する。なお、コントロールチャネルによる通信を実施するモードと、サービスチャネルによる通信を実施するモードとの切り替えは、路側制御部22からの指示に基づいて実行されればよい。
コントロールチャネルが継続する時間Tc、及びサービスチャネルが継続する時間Tsは、適宜設計されればよい。また、それぞれの継続時間は、必要に応じて動的に変更されてもよい。さらに、コントロールチャネルを用いて逐次配信するWSAに対して、車載器1からの応答を受信するまでは、コントロールチャネルによる通信を維持する態様としてもよい。なお、第1サービスチャネルから第4サービスチャネルのうち、何れのサービスチャネルを用いるかは、路側機毎(又はサービス毎に)予め設定されている。ここでは、路側機2は、第1サービスチャネルを用いるように設定されているものとする。
路側制御部22は、通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU、ROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、RAMなどの揮発性メモリ、I/O、及びこれらの構成を接続するバスライン(何れも図示略)などを備えている。
路側制御部22が備える路側メモリ22Mは、不揮発性の記憶媒体であって、例えば路側制御部22が備えるフラッシュメモリやROMなどによって実現される。路側メモリ22Mには、種々の処理を実行するためのプログラムモジュールやデータ、路側機2に割り当てられている端末ID等が格納されている。また、サービスの提供に利用するサービスチャネルについての情報(チャネル番号等)も、この路側メモリ22Mに格納されている。
路側制御部22は、上述のプログラムモジュールを実行することによって実現する機能ブロックとして、図3に示すように、路側通信制御部G1、及びサービス処理部G2を備える。なお、路側制御部22が実行する機能の一部又は全部は、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
路側通信制御部G1は、路側通信部21の動作を制御し、コントロールチャネルによる通信と、サービスチャネルによる通信との切り替えを行う。路側通信制御部G1は、路側通信部21の動作モードに応じた、路側通信部21から送信するべきデータを生成して、路側通信部21から送信させる。また、路側通信部21が受信したデータを取得してサービス処理部G2に提供する。
路側通信制御部G1は、より細かい機能ブロックとして、路側CCH通信処理部G11と、路側SCH通信処理部G12を備える。なお、各部の名称中のCCHは、コントロールチャネル(Control Channel)を意味し、SCHは、サービスチャネル(Service Channel)を意味している。
路側CCH通信処理部G11は、コントロールチャネルを用いた通信の制御を担当する。すなわち、この路側CCH通信処理部G11が請求項に記載の提供側コントロールチャネル通信部に相当する。路側CCH通信処理部G11は、コントロールチャネルを用いて送信するべきデータを生成し、当該データを路側通信部21に送信させる。また、路側CCH通信処理部G11は、路側通信部21がコントロールチャネルを用いた通信を実施している期間において受信したデータを取得して、サービス処理部G2に提供する。
例えば路側CCH通信処理部G11は、自端末が提供するサービスに対応するWSAを生成し、路側通信部21から送信させる。このWSAが請求項に記載のサービス開始用情報に相当する。
図4は、WSAの構成の一例を示す図である。WSAは、図4に示すように、ヘッダ、サービス種別情報、利用チャネル情報、及び対象車両情報を含む。ヘッダは、受信側の通信端末(つまり車載器1)においてその受信データがWSAであると認識するための情報である。ヘッダには例えば、WAVE規格のバージョンを示す情報や、WSAとWAVEで用いられる他のメッセージとを区別する情報などが含まれていればよい。
サービス種別情報は、この路側機2が提供するサービスの種別を示す情報である。サービス種別情報は、予めサービスの種別毎に設定されているサービスIDによって表される。WSAを受信した車載器1は、そのWSAに含まれるサービス種別情報を参照することで、そのWSAに対応するサービスの種別、つまり、WSAの配信元である路側機2が提供するサービスの種別を特定することができる。
利用チャネル情報は、第1〜第4サービスチャネルのうち、この路側機2がサービスの提供に利用するサービスチャネルのチャネル番号を示す情報である。車載器1は、この利用チャネル情報を参照することで、この路側機2がサービスの提供に利用するサービスチャネルを特定することができる。利用チャネル情報が請求項に記載のサービスチャネル情報に相当する。
対象車両情報は、路側機2によるサービスの提供の対象とする車載器1(及びその車載器1が搭載された車両)と、対象としない車載器1(及びその車載器1が搭載された車両)とを区別するための条件(対象車両条件とする)を示す情報である。本実施形態では一例として、対象車両情報は、サービスの提供の対象とするエリア(以降、サービス提供エリア)を示す情報とする。
サービス提供エリアは、サービスの提供のための通信をするべき車両が通過する領域を含み、かつ、サービスの提供のための通信をするべきではない車両が通過する領域を含まないように、適宜設計されれば良い。対象車両情報としてのサービス提供エリアの情報は、その境界線を、緯度や経度といった座標データを用いて表すものとすれば良い。この対象車両情報が請求項に記載の対象端末情報に相当する。
路側SCH通信処理部G12は、所定のサービスチャネルを用いた通信の制御を担当する。すなわち、この路側SCH通信処理部G12が請求項に記載の提供側サービスチャネル通信部に相当する。例えば、サービスチャネルを用いて送信するべきデータを生成し、当該データを路側通信部21に送信させる。また、路側通信部21がサービスチャネルを用いた通信を実施している期間において受信したデータを取得して、サービス処理部G2に提供する。
サービス処理部G2は、路側通信制御部G1から提供される情報に基づいて、無線通信エリア内にいる車載器1に対して、所定のサービス(例えば決済サービス等)を提供する。なお、本実施形態において路側機2が車載器1に対してサービスを提供するということは、路側機2が車載器1を介して、その車載器1が搭載された車両、又はその車両の乗員に対してサービスを提供する態様も含む。
(車載器1について)
次に、車載器1について説明する。車載器1は、コントロールチャネルを介して所定の条件を満たすWSAを受信した場合には、そのWSAに基づき、そのWSAの配信元である路側機2と所定のサービスチャネルを用いた通信を開始する。そして、そのサービスチャネルを用いて路側機2と種々の情報を送受信することで、その路側機2が提供するサービスを享受する。以降では、路側機2と所定のサービスチャネルを用いた通信を開始することを、サービスチャネルをオープンするとも表現する。
また、本実施形態において車載器1は、或る路側機2とサービスチャネルを用いた通信を実施している場合には、その路側機2との通信が所定の終了手続きに則って終了するまでは、他のサービスチャネルでの通信を行わない態様となっている。なお、ここでの所定の終了手続きとは、路側機2からの応答が一定時間返ってこない場合にその路側機2との通信を終了とする処理(タイムアウト処理)も含む。
なお、車載器1は、所定のサービスチャネルをオープンしていない状態においては、コントロールチャネルを受信したり、任意のサービスチャネルを用いて他の車載器1と車車間通信を実施したりする。
車載器1は、図1に示すように、制御部11、狭域通信部12、広域通信部13、GNSS受信機14、加速度センサ15、及びジャイロセンサ16を備える。制御部11は、狭域通信部12、広域通信部13、GNSS受信機14、加速度センサ15、及びジャイロセンサ16のそれぞれと、相互通信可能に接続されている。
狭域通信部12は、第1〜第5周波数の電波を送信及び受信可能なアンテナを備えており、そのアンテナを介して、無線通信エリア内に存在する他の通信端末(例えば路側機2)と無線通信を実施する。すなわち、狭域通信部12は、アンテナで受信した信号を復調して制御部11に出力するとともに、制御部11から入力されたデータを変調し、さらに電波に変換して送信する。
狭域通信部12は、路側通信部21と同様に、コントロールチャネルによる通信を実施するモードと、サービスチャネルによる通信を実施するモードの、2つの動作モードを備える。車載器1におけるコントロールチャネルを用いた通信、及び、サービスチャネルを用いた通信は、両方ともこの狭域通信部12を介して行われる。
なお、コントロールチャネルによる通信からサービスチャネルによる通信への切り替え、及び、サービスチャネルによる通信からコントロールチャネルによる通信への切り替えは、制御部11からの指示に基づいて実施されれば良い。また、サービスチャネルによる通信として、第1サービスチャネルから第4サービスチャネルのうち、何れのサービスチャネルを用いるかもまた、制御部11からの指示に基づいて決定されればよい。
広域通信部13は、公衆通信回線網に接続し、広域通信を行う。広域通信部13は、受信信号を復調して制御部11に提供するとともに、制御部11から入力されたベースバンド信号を逐次変調して、公衆通信回線網に接続する所定の通信端末にデータを送信する。
GNSS受信機14は、GNSS(Global Navigation Satellite System)で用いられる衛星からの電波を受信することで、GNSS受信機14の現在位置を示すデータを取得する。GNSS受信機14が取得した現在位置情報は、例えば緯度と経度で表されれば良い。GNSS受信機14が取得した位置情報は逐次(例えば100ミリ秒毎に)制御部11に提供される。
加速度センサ15は、自車両の前後方向に作用する加速度を検出する。なお、車載器1は、加速度センサ15による加速度の検出方向が自車両の前後方向と一致するように、予め定められた姿勢で自車両に取り付けられているものとする。ここでの自車両とは、車載器1が搭載されている車両を指す。また、加速度センサ15は、自車両の前後方向、左右方向、及び上下方向の、互いに直交する3つの軸方向に作用する加速度を検出する3軸加速度センサであることが好ましい。
ジャイロセンサ16は、車載器1が予め定められた姿勢で取り付けられている状態において、自車両の鉛直軸回りの回転角速度を検出する。
制御部11は、通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU、ROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、RAMなどの揮発性メモリ、I/O、及びこれらの構成を接続するバスライン(何れも図示略)などを備えている。
制御部11が備えるメモリ11Mは、不揮発性の記憶媒体であって、例えば制御部11が備えるフラッシュメモリやROMなどによって実現される。メモリ11Mには、種々の処理を実行するためのプログラムモジュールやデータ、車載器1に割り当てられている端末ID等が格納されている。
また、車載器1が利用可能なサービスのリスト(サービスリストとする)を示すデータもまた、このメモリ11Mに格納されている。サービスリストは、車載器1が利用可能なサービスに対応するサービスIDのリストなどとすればよい。車載器1が利用可能なサービスとは、車載器1を介して自車両や、自車両の乗員が利用可能なサービスを含む。このメモリ11Mが請求項に記載のサービス記憶部に相当する。
制御部11は、上述のプログラムモジュールを実行することによって実現する機能ブロックとして、図5に示すように、狭域通信制御部F1、広域通信処理部F2、サービス種別判定部F3、判定用情報取得部F4、及びサービス対象判定部F5を備える。なお、制御部11が実行する機能の一部又は全部は、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
狭域通信制御部F1は、狭域通信部12の動作を制御し、コントロールチャネルによる通信と、サービスチャネルによる通信との切り替えを行う。また、狭域通信制御部F1は、狭域通信部12の動作モードに応じた、狭域通信部12から送信するべきデータを生成し、狭域通信部12から送信させる。さらに、狭域通信部12が受信したデータを取得して、他の機能ブロック(例えばサービス種別判定部F3等)に提供する。
狭域通信制御部F1は、より細かい機能ブロックとして、CCH通信処理部F11と、SCH通信処理部F12を備える。なお、各部の名称中のCCH及びSCHの意味については、前述の路側CCH通信処理部G11と、路側SCH通信処理部G12と同様である。
CCH通信処理部F11は、コントロールチャネルを用いた通信処理を担当する。すなわち、このCCH通信処理部F11が請求項に記載の車載側コントロールチャネル通信部に相当する。CCH通信処理部F11は例えば、コントロールチャネルを用いて送信するべきデータを生成し、当該データを狭域通信部12に送信させる。なお、コントロールチャネルを用いて送信するべきデータは、他の機能ブロックにおいて生成されてもよい。その場合、CCH通信処理部F11は、その機能ブロックで生成されたデータを取得し、狭域通信部12に送信させる役割を担う。
また、CCH通信処理部F11は、狭域通信部12がコントロールチャネルを用いた通信を実施している期間において受信したデータを取得する。例えばCCH通信処理部F11は、路側機2が配信するWSA等を取得する。
SCH通信処理部F12は、サービスチャネルを用いた通信処理を担当する。すなわち、このSCH通信処理部F12が請求項に記載の車載側サービスチャネル通信部に相当する。SCH通信処理部F12は例えば、サービスチャネルを用いて送信するべきデータを生成し、当該データを狭域通信部12に送信させる。また、狭域通信部12がコントロールチャネルを用いた通信を実施している期間において受信したデータを取得する。
広域通信処理部F2は、広域通信部13の動作を制御し、広域通信部13が受信したデータを取得するとともに、広域通信部13に対して所定のデータを出力し、送信させる。
サービス種別判定部F3は、CCH通信処理部F11がWSAを取得した場合に、メモリ11Mに格納されているサービスリストと、そのWSAに含まれるサービス種別情報(ここではサービスID)とに基づいて、当該WSAに対応するサービスが、自端末において利用可能なサービスであるか否かを判定する。ここでのWSAに対応するサービスとは、このWSAの配信元である路側機2が提供するサービスを示す。
より具体的に、サービス種別判定部F3は、受信したWSAに含まれるサービスIDがサービスリストに登録されている場合に、当該WSAに対応するサービスは自端末において利用可能なサービスであると判定する。また、受信したWSAに含まれるサービスIDがサービスリストに登録されていない場合には、当該WSAに対応するサービスは自端末において利用可能なサービスではないと判定する。
判定用情報取得部F4は、自端末が搭載された車両が、受信したWSAに対応するサービスの対象とする車両であるか否かを判定するための情報(以降、判定用情報)を取得する。本実施形態における判定用情報取得部F4は、GNSS受信機14や、加速度センサ15、ジャイロセンサ16などから入力される信号に基づいて、判定用情報として、自車両の現在位置を逐次(例えば100ミリ秒毎に)検出する。
なお、GNSS受信機14が取得する位置情報を、加速度センサ15やジャイロセンサ16の検出値に基づいて補正する方法については周知の方法を援用すればよい。また、判定用情報取得部F4は、加速度センサ15、ジャイロセンサ16の検出値に基づいて、自律的に現在位置を推定してもよい。さらに、判定用情報取得部F4は、自身が現在位置を特定するための処理を実施するのではなく、GNSS受信機などを含む位置検出器が現在位置を特定する演算処理を実施し、その演算結果を取得する構成としてもよい。
サービス対象判定部F5は、判定用情報取得部F4が取得した自車両の現在位置と、受信したWSAに含まれる対象車両情報に基づいて、自車両が、受信したWSAの配信元となる路側機2が提供するサービスの対象であるか否かを判定する。より具体的には、自車両の現在位置がサービス提供エリア内(境界線を含む)となっている場合に、自車両は、受信したWSAの配信元となる路側機2が提供するサービスの対象であると判定する。一方、自車両の現在位置がサービス提供エリア外となっている場合には、自車両は、受信したWSAの配信元となる路側機2が提供するサービスの対象ではないと判定する。
(WSA受信関連処理)
次に、図6に示すフローチャートを用いて、制御部11が実施するWSA受信関連処理について説明する。このWSA受信関連処理は、路側機2から送信されたWSAを受信したことをトリガとして、その路側機2と、その路側機2が提供するサービスを享受するためのサービスチャネルを用いた通信を開始するか否かを判定する処理である。
したがって、この図6に示すフローチャートは、CCH通信処理部F11がWSAを受信したときに開始されれば良い。前提として、このフローチャートを開始する時点において車載器1は、他の路側機2と、その路側機が提供するサービスを享受するための通信は実施していないものとする。つまり、このWSA受信関連処理は、何れの路側機2ともサービスチャネルを用いた通信を実施していない場合において、WSAを受信する毎に実施されれば良い。
まず、ステップS1ではサービス種別判定部F3が、受信したWSAに含まれるサービス種別情報と、メモリ11Mに格納されているサービスリストと、に基づいて、当該WSAに対応するサービスが、自端末において利用可能なサービスであるか否かを判定する。当該WSAに対応するサービスが、自端末において利用可能なサービスではない場合にはステップS1がNOとなって、本フローを終了する。すなわち、WSAに示されるサービスチャネルはオープンしない。
一方、当該WSAに対応するサービスが、自端末において利用可能なサービスである場合にはステップS1がYESとなって、ステップS2に移る。
ステップS2ではサービス対象判定部F5が、WSAに含まれる対象車両情報を抽出して、ステップS3に移る。ステップS3では判定用情報取得部F4が、自車両の現在位置を取得してステップS4に移る。
ステップS4ではサービス対象判定部F5が、判定用情報取得部F4が取得した自車両の現在位置と、WSAに含まれる対象車両情報に基づいて、自車両が、受信したWSAの配信元である路側機2が提供するサービスの対象に含まれるか否かを判定する。
サービス対象判定部F5によって自車両は受信したWSAの配信元が提供するサービスの対象であると判定された場合には、ステップS4がYESとなってステップS5に移る。一方、サービス対象判定部F5によって自車両は受信したWSAの配信元が提供するサービスの対象ではないと判定された場合にはステップS4がNOとなって、本フローを終了する。この場合、受信したWSAに示されるサービスチャネルはオープンしない。
ステップS5では狭域通信制御部F1が、WSAに示されるサービスチャネルを用いて、路側機2とのサービスチャネルを用いた通信を開始する。
(本実施形態の作動について)
以上で述べたWSA受信関連処理によれば、受信したWSAに含まれるサービス種別情報が、自端末が利用可能なサービス種別であっても(ステップS1 YES)、対象車両条件を充足していない場合には、WSAに示されるサービスチャネルをオープンしない(ステップS4 NO)。より具体的には、自車両の現在位置が、対象車両情報に示されるサービス提供エリア内となっていない場合には、WSAに示されるサービスチャネルをオープンしない。
したがって、車載器1が、例えば対向車線を走行する車両向けのWSAなど、本来受信するべきではないWSAを受信した場合であっても、そのWSAに示されるサービスチャネルをオープンしない。なお、本来受信するべきではないWSAを受信する場合とは、路側機2から送信されたWSAが、例えば他車両のボディなどで反射されて、サービスの提供の対象としない車両が走行する領域(つまりサービス提供エリア外)まで到達した場合等が該当する。
もちろん、本来受信するべきではないWSAとは、自車両にとっては不要なサービスに対応するWSAである。つまり、本来受信するべきではないWSAに対応するサービスチャネルをオープンするということは、不要なサービスのためのサービスチャネルをオープンすることを意味する。
従来構成においては、対象車両情報を用いてサービスチャネルをオープンするべきか否かの判定を実施せず、単純にWSAに含まれるサービス種別情報に基づいてWSAに示されるサービスチャネルをオープンするべきか否かを判断する。このため、従来構成においては、不要なサービスのためのサービスチャネルをオープンする可能性があった。
この従来構成に対し、以上の構成によれば、本来受信するべきではないWSAを受信し、かつ、そのWSAに対応するサービスが自端末で利用可能なサービスであっても、サービス対象判定部F5によって自端末はそのサービスの対象ではないと判定された場合には、そのWSAに示されるサービスチャネルをオープンしない。つまり、無駄なサービスチャネルのオープンを抑制することができる。
以下、図7を用いて、本実施形態による効果が奏する具体的な例を述べる。図7は、それぞれ決済サービスを提供する路側機2A、2Bを備える2つの店舗3A、3Bが、2つの隣接する車線L1A、L1Bを含む道路を挟んで略対向するように存在している場面を表している。
店舗3Aは道路の車線L1A側に存在しており、店舗3Aが管理する路側機2Aは、車線L1Aを走行する車両に対して決済サービスを提供することを目的とした路側機である。また、店舗3Bは道路の車線L1B側に存在しており、店舗3Bが管理する路側機2Bは、車線L1Bを走行する車両に対して決済サービスを提供することを目的とした路側機である。
図中の短破線で囲まれる楕円形の領域は、路側機2Aの無線通信エリア4Aを示しており、一点鎖線で囲まれる楕円形の領域は、路側機2Bの無線通信エリア4Bを示している。また、長破線で囲まれる領域は、店舗3Aが管理する路側機2Aのサービス提供エリア5Aを表しており、二点鎖線で囲まれる領域は、店舗3Bが管理する路側機2Bのサービス提供エリア5Bを表している。なお、このように複数の路側機2が近接している場合には、混信を避けるため、それぞれが利用するサービスチャネルは異なるチャネルとすることが好ましい。
車両61は、車載器1を搭載した車両であって、車線L1B上を店舗3Bに向けて走行している。その車載器1は、路側機2Aによる決済サービスと、路側機2Bによる決済サービスの両方とも、自端末において利用可能なサービスとして登録されている車載器1とする。
図7に示すように、路側機2Aの無線通信エリア4Aは、本来、路側機2Aによるサービス提供の対象とすべきではない車両が走行する、車線L1Bまで及ぶように形成されている。このような場合、車両61は、路側機2Bが形成する無線通信エリア4Bに進入する前に、路側機2Aが形成する無線通信エリア4Aに進入することになる。すなわち、路側機2Bが送信したWSAを受信する前に、路側機2Aが送信したWSAを受信する。
ここで、車載器1が従来構成のように、対象車両情報を用いてサービスチャネルをオープンするべきか否かの判定を実施せず、単純にWSAに含まれるサービス種別情報に基づいて該WSAに示されるサービスチャネルをオープンするべきか否かを判断する場合には、路側機2Aとのサービスチャネルを用いた通信を開始してしまう。
しかしながら、路側機2Aは、車線L1Aを走行する車両を対象とする決済サービスを提供する路側機2であるため、車載器1にとって路側機2Aが提供するサービスは、有用なサービスではない(つまり不要なサービスである)。したがって、車載器1は、不要なサービスのためのサービスチャネルをオープンしてしまうことなる。
また、車載器1は、一度サービスチャネルをオープンした場合には、所定の通信終了手続きが完了するまでは他のサービスチャネルをオープンすることができない。したがって、路側機2Aに対応するサービスチャネルをオープンしたことによって、本来、車両61にとって有用な路側機2Bとのサービスチャネルを用いた通信の開始が遅れたり、通信できなくなってしまったりする恐れがある。
そのような問題に対し、上述した本実施形態によれば、車載器1は、受信したWSAに対応するサービス種別が、自端末において利用可能なサービス種別であるか否かだけでなく、自車両の現在位置が、対象車両情報に示されるサービス提供エリア内となっているか否かによっても、そのWSAに対応するサービスチャネルをオープンするか否かを判定する。
例えば図7に示す状況においては、車両61の現在位置は路側機2Aのサービス提供エリア5A外となっている。このため、路側機2Aが提供するサービスは車載器1にとって自端末で利用可能なサービスであるが、そのサービスを利用するためのサービスチャネルはオープンしない。すなわち、車載器1にとって不要なサービスのためのサービスチャネルをオープンすることを抑制することができる。
そして、不要なサービスのためのサービスチャネルをオープンしたことに起因して、本来必要なサービスのためのサービスチャネルのオープンが遅れたり、オープンできなくなったりすることを抑制することができる。
なお、路側機2Aの無線通信エリア4Aは、前述の通り、サービスの対象とする車両が通過する領域(サービス提供エリア5A)と一致するように形成されていることが好ましい。
しかしながら、様々な要因によって、無線通信エリアはサービス提供エリアと一致するように形成されているとは限らない。また、設計上の無線通信エリアがサービス提供エリアと一致している場合であっても、無線通信エリア内を走行する車両のボディで反射されるなどして、路側機2から送信されたWSAが設計上の無線通信エリアの外側まで到達することもある。
そのような様々な原因によって、本来、サービスの対象ではない車両がWSAを受信した場合であっても、その車載器1がそのWSAに基づいて、不要なサービスチャネルをオープンすることを抑制することができる。
なお、本実施形態では、対象車両情報としてサービス提供エリアを用い、サービス対象判定部F5は、判定用情報取得部F4が取得している現在位置がサービス提供エリア内となっているか否かによって、自端末がそのサービスの対象であるか否かを判定する態様を例示した。
しかしながら、判定用情報取得部F4が取得する自車位置には実際の自車位置との誤差を含みうる。例えば、GNSS受信機14がGNSS衛星からの電波を受信できていない場合や、補足衛星数の数や受信信号のSN比などの観点からその測位精度が所定の許容範囲に収まっていないと推定される場合には、サービス対象判定部F5が誤った自車位置に基づいて、自端末がそのサービスの対象であるか否かを判定する恐れがある。
したがって、GNSS受信機14の受信状況に応じて定まる、自車位置の精度が所定の基準を満たさない場合には、サービス対象判定部F5による判定を省略し、従来構成と同様の判断基準によってサービスチャネルをオープンするか否かを判定してもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、下記の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
<変形例1>
以上では、対象車両情報として、サービス提供エリアを用い、車載器1は、自車両の現在位置がサービス対象エリア内に存在するか否かによって、サービスチャネルをオープンするか否かを決定する態様を例示したが、これに限らない。例えば対象車両情報として、車載器1が搭載された車両の進行方向が用いられても良い。なお、車両の進行方向は、車載器1の移動方向に相当する。
この変形例1における路側機2は、サービスの提供の対象とする車両の進行方向を示す情報を対象車両情報として含むWSAを、逐次ブロードキャストする。
また、変形例1における判定用情報取得部F4は、例えばジャイロセンサ16の検出結果に基づいて、自車両の進行方向を特定する。もちろん、自車両の進行方向を特定する方法は、これに限らず、周知の方法を援用してもよい。例えば、自車両の現在位置の時間変化から、自車両の進行方向を特定してもよい。
そして、サービス対象判定部F5は、受信したWSAの対象車両情報に示される進行方向と、自車両の進行方向とが一致(略一致を含む)する場合に、自車両は、受信したWSAの配信元となる路側機2が提供するサービスの対象であると判定すればよい。また、受信したWSAの対象車両情報に示される進行方向と、自車両の進行方向とが一致しない場合には、自車両は、受信したWSAの配信元となる路側機2が提供するサービスの対象ではないと判定する。
このような態様においても、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。より具体的に、図8を用いて、この変形例1の作動及び効果について説明する。
図8は、複数の車線L21〜26を備える道路(例えば高速道路)の車線L21沿いに、車線L21〜23を走行する車両に対して運転支援情報を配信することを目的とした路側機2Cが設けられている状況を示している。
図中の白塗り矢印は、各車線L21〜26の進行方向を示しており、車線L21〜23は図に向かって右側に車両が走行していく車線であり、車線L24〜26は、図に向かって左側に車両が走行していく車線である。車線L24を走行している車両62は、交通情報配信サービスを、自端末において利用可能なサービスとして登録された車載器1を搭載した車両である。
また、図中の破線で囲まれる楕円形状の領域は、路側機2Cの無線通信エリア4Cを示している。図8に示すように、路側機2Cの無線通信エリア4Cは、車線L24及び車線L25まで及ぶように形成されている。
ここで、路側機2Cは、車線L21〜23を走行する車両に対して運転支援情報を配信することを目的とした路側機2であるため、路側機2Cが配信する運転支援情報は、車線L21〜23を走行する車両にとっては有用な情報である。言い換えれば、車線L21〜23とは進行方向を逆とする車線L24〜25を走行する車両にとって、路側機2Cが配信する運転支援情報は、不要な情報に相当する。
上述した状況において、車両62に搭載されている車載器1が従来構成のように、WSAに含まれるサービス種別情報のみに基づいて該WSAに示されるサービスチャネルをオープンするべきか否かを判断する場合には、路側機2Cとのサービスチャネルを用いた通信を開始してしまう。すなわち、路側機2Cが配信する運転支援情報を取得する。
しかしながら、車両62にとって路側機2Cが配信する運転支援情報は不要な情報である。つまり、車両62に搭載された車載器1にとって路側機2Cが提供するサービスは、有用なサービスではない(つまり不要なサービスである)。したがって、従来構成における車載器1は、不要なサービスのためのサービスチャネルをオープンしてしまうことなる。
そのような問題に対し、この変形例1の構成では、路側機2Cは、図に向かって右側に進行する車両が、交通情報配信サービスの提供対象である旨を示す対象車両情報を含むWSAを配信する。
そして、車両62の車載器1は、受信したWSAに対応するサービス種別が、自端末において利用可能なサービス種別であるか否かだけでなく、自車両の進行方向が、対象車両情報に示される進行方向と一致するか否かによっても、そのWSAに対応するサービスチャネルをオープンするか否かを判定する。
より具体的には、図8に示す状況において車載器1は、自車両の進行方向が対象車両情報に示される進行方向と一致しないことに基づいて、路側機2Cに対応するサービスチャネルをオープンしない。つまり、車載器1が、受信したWSAに基づいて不要なサービスチャネルをオープンすることを抑制することができる。
ところで、路側機2の処理能力やサービスチャネルのデータレートの観点から、路側機2Cと同時に無線接続できる車載器1の数には上限がある。仮に、図8に示すように車線L24〜25を走行する車両など、本来、通信対象としない領域に存在する車両まで路側機2Cと通信しようとすると、路側機2Cの通信容量をオーバーしてしまう恐れが生じる。
しかしながら、本変形例や上述した実施形態のように、対象車両情報を導入することによって、路側機2Cと通信しようとする車両を限定することができるので、路側機2Cの通信容量がオーバーする恐れも低減することができる。
なお、決済サービスの提供を目的とする路側機2であれば、その路側機2が形成する無線通信エリアはそこまで大きくなく、仮に無線通信エリア内に密に車載器1を搭載した車両が存在する場合であっても、当該路側機2の通信容量をオーバーする恐れは小さい。しかしながら、交通情報配信サービスの提供を目的とする路側機2の無線通信エリアは、決済サービスの提供を目的とする路側機2の無線通信エリアに比べて相対的に大きいことが想定され、それに伴って、路側機2の通信容量をオーバーする恐れも高まる。つまり、相対的に大きい無線通信エリアを形成する路側機2ほど、対象車両情報を導入することによる通信容量をオーバーする恐れを低下する効果は高まることが期待される。
<変形例2>
以上では、対象車両情報として、サービス提供エリアや車両の進行方向を用いる態様を例示したが、これに限らない。例えば対象車両情報として、車載器1が搭載された車両の走行速度が用いられても良い。つまり、対象車両条件として、サービス提供の対象とする車両の走行速度の範囲が定義されていてもよい。なお、車両の走行速度は、車載器1の移動速度に相当する。
この変形例2における路側機2は、サービスの提供の対象とする車両の走行速度の範囲を示す情報を対象車両情報として含むWSAを、逐次ブロードキャストする。
また、変形例2における判定用情報取得部F4は、例えば加速度センサ15の検出値を積分することによって、自車両の走行速度を特定する。もちろん、自車両の走行速度を特定する方法は、これに限らず、周知の方法を援用してもよい。例えば、自車両の現在位置を示す情報をメモリ11Mに時系列順に格納しておき、一定時間当りの移動距離から自車両の走行速度を特定してもよい。
そして、サービス対象判定部F5は、受信したWSAの対象車両情報に示される走行速度の範囲に、自車両の走行速度が含まれる場合に、自車両は、受信したWSAの配信元となる路側機2が提供するサービスの対象であると判定する。また、受信したWSAの対象車両情報に示される走行速度の範囲に、自車両の走行速度が含まれない場合には、自車両は、受信したWSAの配信元となる路側機2が提供するサービスの対象ではないと判定する。
このような態様においても、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。より具体的に、図9を用いて、この変形例1の作動及び効果について説明する。
図9は、道路R1沿いに設けられた駐車場3Dに、車載器1を搭載した車両63が進入しようとしている状況を示している。駐車場3Dの出入口31は、道路R1に面しており、出入口31は、ゲート32が設けられている。その出入口31近傍に、駐車時間に応じた料金の決済を行う決済サービスを提供する路側機2Dを備える。図中の破線で囲まれる領域は、路側機2Dの無線通信エリア4Dを示している。無線通信エリア4Dは、出入口31を中心とする所望のエリアを含むように形成されている。
図中の車両64は、道路R1において駐車場3Dの前を所定の速度(例えば30km/h)で走行する車両である。車両63、車両64はそれぞれ車載器1を搭載しており、いずれの車載器1も路側機2Dが提供する決済サービスを、自端末において利用可能なサービスとして登録されているものとする。
このような状況において車両63は、駐車場3Dを利用しようとしているため、その車載器1は路側機2Dが配信するWSAに基づいたサービスチャネルをオープンすることが好ましい。一方、車両64は、図9に示す状況においては駐車場3Dを利用しないため、その車載器1は路側機2Dが配信するWSAに基づいたサービスチャネルはオープンしないことが好ましい。
ところで、一般的に、車両が道路R1から駐車場3Dに進入する場合、車両は周囲の安全確認などのために一時停止することが想定される。このような車両の挙動を想定すると、出入口31付近において、走行速度が一定値(例えば10km/h)以下となっている車両は駐車場3Dを利用する車両である可能性が高い。また、走行速度が一定値以上である車両は、駐車場3Dを利用しない車両である可能性が相対的に高い。
そこで、路側機2Dが、走行速度が一定値以下の車両をサービス提供の対象とする旨の対象車両情報を含むWSAを配信することで、当該サービスを実施するための通信を不要とする車載器1によるサービスチャネルのオープンを抑制することができる。つまり、車両63の車載器1は路側機2Dが配信するWSAに基づいたサービスチャネルをオープンする一方、車両64の車載器1は、路側機2Dが配信するWSAに基づいたサービスチャネルはオープンしない。
つまり、以上の構成によっても、車載器1が、受信したWSAに基づいて不要なサービスチャネルをオープンすることを抑制することができる。例えば、高速道路を走行している車両を、サービスの提供対象とする場合には、走行速度が所定の閾値(例えば60km/h)以上となっている車両をサービス提供の対象とする旨の対象車両情報を含むWSAを配信すればよい。すなわち、サービスの提供の対象とする車両の走行速度の範囲は、対象とする車両の想定される走行速度に応じて適宜設計されれば良い。
<変形例3>
以上で述べた種々の対象車両条件は、適宜、組み合わせて用いられてもよい。例えば、サービス提供エリア内にあって、かつ、走行速度が一定値以下とする対象車両条件を設定してもよい。また、進行方向に対する条件と、走行速度に対する条件を組み合わせてもよい。それらの態様に応じて判定用情報取得部F4は、種々の条件に対応できるように、自車両の現在位置、走行速度、及び進行方向の3種類の情報を逐次取得する態様としてもよい。もちろん、3種類のうちの任意の2つを逐次取得する態様としてもよい。
<変形例4>
以上では、車載器1がWSAの受信に基づいてそのWSAに対応するサービスチャネルをオープンするか否かを判定する点に着眼した態様を例示した。しかしながら、サービス対象判定部F5の判定結果は、いったんオープンしたサービスチャネルをクローズするか否かの判断に用いられても良い。
すなわち、或るWSAに基づいて、所定のサービスチャネルをオープンしている状態において、自車両の状態がそのWSAに示される対象車両条件を充足しなくなった場合には、SCH通信処理部F12がそのサービスチャネルをクローズする。ここでのサービスチャネルをクローズするとは、そのサービスチャネルを用いた通信の相手側端末と、所定の通信終了手続きを実施して、当該サービスチャネルによる通信を終了することを指す。
<変形例5>
以上では、車載器1は、一度サービスチャネルをオープンした場合には、そのサービスチャネルに対応するサービスの種別に関わらず、所定の通信終了手続きが完了するまでは他のサービスチャネルをオープンすることができない態様としたが、これに限らない。例えば決済サービス等の、通信の安定性が重要な所定のサービスのためのサービスチャネルをオープンしている場合にのみ、所定の通信終了手続きが完了するまでは他のサービスチャネルをオープンすることができない態様としてもよい。
<変形例6>
以上では、路側機2が請求項に記載のサービス提供端末として機能する態様を例示したが、これに限らない。例えば、車載器1をサービス提供端末として用いても良い。すなわち、請求項に記載のサービス提供端末は、移動体で用いられる通信端末であってもよい。
また、以上では各通信端末は、一例としてWAVEの規格に準拠して通信を実施する態様を例示したがこれに限らない。各通信端末は、WAVEに対応する他の通信規格に準拠して通信を実施してもよい。その場合、サービスを提供(及び享受)するための実質的な通信に用いられるチャネルが、請求項に記載のサービスチャネルに相当する。また、そのチャネルを用いた通信を開始するための情報(すなわちWSAに相当する情報)を配信するために用いられるチャネルが、請求項に記載のコントロールチャネルに相当する。
100 移動体通信システム、1 車載器(車載端末)、2・2A〜D 路側機(サービス提供端末)、11 制御部、11M メモリ(サービス記憶部)、12 狭域通信部、13 広域通信部、14 GNSS受信機、15 加速度センサ、16 ジャイロセンサ、21 路側通信部、22 路側制御部、22M 路側メモリ、5A・5B サービス提供エリア、61〜64 車両、G1 路側通信制御部、G11 路側CCH通信処理部(提供側コントロールチャネル通信部)、G12 路側SCH通信処理部(提供側サービスチャネル通信部)、G2 サービス処理部、F1 狭域通信制御部、F11 CCH通信処理部(車載側コントロールチャネル通信部)、F12 SCH通信処理部(車載側サービスチャネル通信部)、F2 広域通信処理部、F3 サービス種別判定部、F4 判定用情報取得部、F5 サービス対象判定部

Claims (8)

  1. 車両で用いられる少なくとも1つの車載端末(1)と、前記車載端末と無線通信を実施することで、前記車載端末に対して所定のサービスを提供するための一連の処理を実施する少なくとも1つのサービス提供端末(2)と、を備える移動体通信システムであって、
    前記サービス提供端末は、
    予め割り当てられた複数のサービスチャネルのうちの何れか1つを用いて前記車載端末と、前記サービスを提供するための通信を実施する提供側サービスチャネル通信部(G12)と、
    前記サービスチャネルとは異なる、予め割り当てられたコントロールチャネルを用いて、前記サービスチャネルを用いた通信を開始するための情報であるサービス開始用情報を配信する提供側コントロールチャネル通信部(G11)と、を備え、
    前記サービス開始用情報は、前記サービスの種別を示すサービス種別情報と、複数の前記サービスチャネルのうち、前記サービス提供端末が前記車載端末との通信に利用する前記サービスチャネルを、当該サービス開始用情報を受信した前記車載端末が特定するためのサービスチャネル情報と、前記サービスの対象とする前記車載端末の条件を表す対象端末情報と、を含み、
    前記対象端末情報は、前記サービスを提供するべき前記車載端末の移動方向を含み、
    前記車載端末は、
    前記コントロールチャネルを用いた前記サービス提供端末との通信を実施し、少なくとも前記サービス開始用情報を受信する車載側コントロールチャネル通信部(F11)と、
    複数の前記サービスチャネルのうち、前記車載側コントロールチャネル通信部が受信した前記サービス開始用情報に含まれる前記サービスチャネル情報に基づいて定まる前記サービスチャネルを用いて、前記サービス提供端末と通信を実施する車載側サービスチャネル通信部(F12)と、
    自端末が利用可能なサービスの種別を記憶するサービス記憶部(11M)と、
    前記サービス開始用情報に含まれる前記サービス種別情報と、前記サービス記憶部が記憶している自端末が利用可能なサービスの種別に基づいて、前記サービス提供端末が提供している前記サービスが自端末において利用可能なサービスであるか否かを判定するサービス種別判定部(F3)と、
    自端末についての情報であって、自端末が前記サービス提供端末にとっての前記サービスの対象とする前記車載端末であるか否かを判定するための情報である判定用情報として自端末の移動方向を取得する判定用情報取得部(F4)と、
    前記判定用情報取得部が取得した自端末の移動方向が、前記対象端末情報に示される移動方向と一致していることを条件として、自端末は前記サービスの対象とする前記車載端末であると判定するサービス対象判定部(F5)と、を備え、
    前記車載側サービスチャネル通信部は、
    前記サービス種別判定部によって前記サービス提供端末が提供している前記サービスが自端末において利用可能なサービスであると判定され、かつ、前記サービス対象判定部によって自端末が前記サービスの対象とする前記車載端末であると判定された場合に、前記サービスチャネルを用いた前記サービス提供端末との通信を開始する一方、
    前記サービス種別判定部によって前記サービス提供端末が提供している前記サービスが自端末において利用可能なサービスではないと判定された場合、又は、前記サービス対象判定部によって自端末が前記サービスの対象とする前記車載端末ではないと判定された場合には、前記サービスチャネルを用いた前記サービス提供端末との通信を開始しないことを特徴とする移動体通信システム。
  2. 請求項1において、
    前記対象端末情報は、前記サービスを提供するべき前記車載端末の移動速度の範囲を表す情報であって、
    前記判定用情報取得部は、前記判定用情報として自端末の移動速度を取得し、
    前記サービス対象判定部は、
    前記判定用情報取得部が取得した自端末の移動速度が前記対象端末情報に示される移動速度の範囲内に収まっていることに基づいて、自端末は前記サービスの対象とする前記車載端末であると判定し、自端末の移動速度が前記対象端末情報に示される移動速度の範囲に収まっていない場合には、自端末は前記サービスの対象とする前記車載端末ではないと判定することを特徴とする移動体通信システム。
  3. 車両で用いられる少なくとも1つの車載端末(1)と、前記車載端末と無線通信を実施することで、前記車載端末に対して所定のサービスを提供するための一連の処理を実施する少なくとも1つのサービス提供端末(2)と、を備える移動体通信システムであって、
    前記サービス提供端末は、
    予め割り当てられた複数のサービスチャネルのうちの何れか1つを用いて前記車載端末と、前記サービスを提供するための通信を実施する提供側サービスチャネル通信部(G12)と、
    前記サービスチャネルとは異なる、予め割り当てられたコントロールチャネルを用いて、前記サービスチャネルを用いた通信を開始するための情報であるサービス開始用情報を配信する提供側コントロールチャネル通信部(G11)と、を備え、
    前記サービス開始用情報は、前記サービスの種別を示すサービス種別情報と、複数の前記サービスチャネルのうち、前記サービス提供端末が前記車載端末との通信に利用する前記サービスチャネルを、当該サービス開始用情報を受信した前記車載端末が特定するためのサービスチャネル情報と、前記サービスの対象とする前記車載端末の条件を表す対象端末情報と、を含み、
    前記対象端末情報は、前記サービスを提供するべき前記車載端末の移動速度の範囲を含み、
    前記車載端末は、
    前記コントロールチャネルを用いた前記サービス提供端末との通信を実施し、少なくとも前記サービス開始用情報を受信する車載側コントロールチャネル通信部(F11)と、
    複数の前記サービスチャネルのうち、前記車載側コントロールチャネル通信部が受信した前記サービス開始用情報に含まれる前記サービスチャネル情報に基づいて定まる前記サービスチャネルを用いて、前記サービス提供端末と通信を実施する車載側サービスチャネル通信部(F12)と、
    自端末が利用可能なサービスの種別を記憶するサービス記憶部(11M)と、
    前記サービス開始用情報に含まれる前記サービス種別情報と、前記サービス記憶部が記憶している自端末が利用可能なサービスの種別に基づいて、前記サービス提供端末が提供している前記サービスが自端末において利用可能なサービスであるか否かを判定するサービス種別判定部(F3)と、
    自端末についての情報であって、自端末が前記サービス提供端末にとっての前記サービスの対象とする前記車載端末であるか否かを判定するための情報である判定用情報として自端末の移動速度を取得する判定用情報取得部(F4)と、
    前記判定用情報取得部が取得した自端末の移動速度が、前記対象端末情報に示される移動速度の範囲内に収まっていることを条件として、自端末は前記サービスの対象とする前記車載端末であると判定するサービス対象判定部(F5)と、を備え、
    前記車載側サービスチャネル通信部は、
    前記サービス種別判定部によって前記サービス提供端末が提供している前記サービスが自端末において利用可能なサービスであると判定され、かつ、前記サービス対象判定部によって自端末が前記サービスの対象とする前記車載端末であると判定された場合に、前記サービスチャネルを用いた前記サービス提供端末との通信を開始する一方、
    前記サービス種別判定部によって前記サービス提供端末が提供している前記サービスが自端末において利用可能なサービスではないと判定された場合、又は、前記サービス対象判定部によって自端末が前記サービスの対象とする前記車載端末ではないと判定された場合には、前記サービスチャネルを用いた前記サービス提供端末との通信を開始しないことを特徴とする移動体通信システム。
  4. 請求項1から3の何れか1項において、
    前記車載側サービスチャネル通信部は、既に1つの前記サービス提供端末と前記サービスチャネルを用いた通信を実施している場合には、そのサービス提供端末との通信が終了するまでは、他の前記サービス提供端末との前記サービスチャネルを用いた通信を開始しないことを特徴とする移動体通信システム。
  5. 請求項において、
    前記対象端末情報は、前記サービスを提供するべき前記車載端末が存在しうるエリアであるサービス提供エリアを表す情報であって、
    前記判定用情報取得部は、前記判定用情報として自端末の現在位置を取得し、
    前記サービス対象判定部は、
    前記判定用情報取得部が取得した自端末の現在位置が前記サービス提供エリア内となっていることに基づいて、自端末は前記サービスの対象とする前記車載端末であると判定し、自端末の現在位置が前記サービス提供エリア外となっている場合には、自端末は前記サービスの対象とする前記車載端末ではないと判定することを特徴とする移動体通信システム。
  6. 請求項から5の何れか1項において、
    前記車載側サービスチャネル通信部が、前記サービス提供端末と前記サービスチャネルを用いた通信を実施している間において、
    前記サービス対象判定部は、現在行われている前記サービスチャネルを用いた通信を開始するトリガとなった、前記サービス開始用情報に含まれる前記対象端末情報が表す条件を、前記判定用情報取得部が取得する前記判定用情報が充足しているか否かを逐次判定し、
    前記車載側サービスチャネル通信部は、前記サービス対象判定部によって前記判定用情報が前記条件を充足していないと判定された場合には、当該サービス提供端末との前記サービスチャネルを用いた通信を終了させることを特徴とする移動体通信システム。
  7. 所定のサービスを提供するサービス提供端末(2)と無線通信を実施することで前記サービスを享受するための一連の処理を実施する車載端末(1)であって、
    予め割り当てられたコントロールチャネルを用いて前記サービス提供端末との通信を実施し、前記サービス提供端末から配信されるサービス開始用情報を受信する車載側コントロールチャネル通信部(F11)と、
    前記コントロールチャネルとは異なる、予め割り当てられた複数のサービスチャネルのうちの何れか1つを用いて前記サービス提供端末と通信を実施する車載側サービスチャネル通信部(F12)と、を備え、
    前記サービス開始用情報は、前記サービス提供端末が提供する前記サービスの種別を示すサービス種別情報と、複数の前記サービスチャネルのうち、前記サービス提供端末が前記車載端末との通信に利用する前記サービスチャネルを前記車載端末が特定するためのサービスチャネル情報と、前記サービスの対象とする通信端末の条件を表す対象端末情報と、を含むものであって、
    前記対象端末情報は、前記サービスを提供するべき前記車載端末の移動方向を含み、
    前記車載端末は、さらに、
    自端末が利用可能なサービスの種別を記憶するサービス記憶部(11M)と、
    前記サービス開始用情報に含まれる前記サービス種別情報と、前記サービス記憶部が記憶している自端末が利用可能なサービスの種別に基づいて、前記サービス提供端末が提供している前記サービスが自端末において利用可能なサービスであるか否かを判定するサービス種別判定部(F3)と、
    自端末についての情報であって、自端末が前記サービス提供端末にとっての前記サービスの対象とする通信端末であるか否かを判定するための情報である判定用情報として自端末の移動方向を取得する判定用情報取得部(F4)と、
    前記判定用情報取得部が取得した自端末の移動方向が、前記対象端末情報に示される移動方向と一致していることを条件として、自端末は前記サービスの対象とする前記車載端末であると判定するサービス対象判定部(F5)と、を備え、
    前記車載側サービスチャネル通信部は、
    前記サービス種別判定部によって前記サービス提供端末が提供している前記サービスが自端末において利用可能なサービスであると判定され、かつ、前記サービス対象判定部によって自端末が前記サービスの対象とする通信端末であると判定された場合に、複数の前記サービスチャネルのうち、前記サービス開始用情報に含まれる前記サービスチャネル情報に基づいて定まる前記サービスチャネルを用いた前記サービス提供端末との通信を開始する一方、
    前記サービス種別判定部によって前記サービス提供端末が提供している前記サービスが自端末において利用可能なサービスではないと判定された場合、又は、前記サービス対象判定部によって自端末が前記サービスの対象とする通信端末ではないと判定された場合には、複数の前記サービスチャネルのうち、前記サービス開始用情報に含まれる前記サービスチャネル情報に基づいて定まる前記サービスチャネルを用いた前記サービス提供端末との通信を開始しないことを特徴とする車載端末。
  8. 所定のサービスを提供するサービス提供端末(2)と無線通信を実施することで前記サービスを享受するための一連の処理を実施する車載端末(1)であって、
    予め割り当てられたコントロールチャネルを用いて前記サービス提供端末との通信を実施し、前記サービス提供端末から配信されるサービス開始用情報を受信する車載側コントロールチャネル通信部(F11)と、
    前記コントロールチャネルとは異なる、予め割り当てられた複数のサービスチャネルのうちの何れか1つを用いて前記サービス提供端末と通信を実施する車載側サービスチャネル通信部(F12)と、を備え、
    前記サービス開始用情報は、前記サービス提供端末が提供する前記サービスの種別を示すサービス種別情報と、複数の前記サービスチャネルのうち、前記サービス提供端末が前記車載端末との通信に利用する前記サービスチャネルを前記車載端末が特定するためのサービスチャネル情報と、前記サービスの対象とする通信端末の条件を表す対象端末情報と、を含むものであって、
    前記対象端末情報は、前記サービスを提供するべき前記車載端末の移動速度の範囲を含み、
    前記車載端末は、さらに、
    自端末が利用可能なサービスの種別を記憶するサービス記憶部(11M)と、
    前記サービス開始用情報に含まれる前記サービス種別情報と、前記サービス記憶部が記憶している自端末が利用可能なサービスの種別に基づいて、前記サービス提供端末が提供している前記サービスが自端末において利用可能なサービスであるか否かを判定するサービス種別判定部(F3)と、
    自端末についての情報であって、自端末が前記サービス提供端末にとっての前記サービスの対象とする通信端末であるか否かを判定するための情報である判定用情報として自端末の移動速度を取得する判定用情報取得部(F4)と、
    前記判定用情報取得部が取得した自端末の移動速度が、前記対象端末情報に示される移動速度の範囲内に収まっていることを条件として、自端末は前記サービスの対象とする前記車載端末であるとサービス対象判定部(F5)と、を備え、
    前記車載側サービスチャネル通信部は、
    前記サービス種別判定部によって前記サービス提供端末が提供している前記サービスが自端末において利用可能なサービスであると判定され、かつ、前記サービス対象判定部によって自端末が前記サービスの対象とする通信端末であると判定された場合に、複数の前記サービスチャネルのうち、前記サービス開始用情報に含まれる前記サービスチャネル情報に基づいて定まる前記サービスチャネルを用いた前記サービス提供端末との通信を開始する一方、
    前記サービス種別判定部によって前記サービス提供端末が提供している前記サービスが自端末において利用可能なサービスではないと判定された場合、又は、前記サービス対象判定部によって自端末が前記サービスの対象とする通信端末ではないと判定された場合には、複数の前記サービスチャネルのうち、前記サービス開始用情報に含まれる前記サービスチャネル情報に基づいて定まる前記サービスチャネルを用いた前記サービス提供端末との通信を開始しないことを特徴とする車載端末。
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