JP5740936B2 - コイル支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、金属ストリップコイルを支持するコイル支持装置に関し、特に、ルーズコイルと呼ばれる巻きの緩い金属ストリップコイルを当該コイルのコイル軸を水平にした状態(ダウンエンド)で支持する場合に好適なコイル支持装置に関する。
一般に、ルーズコイルはコイル軸をダウンエンドした状態ではコイル形状が崩れやすいことから、通常はコイル軸を垂直にした状態(アップエンド)で取り扱われる。このため、緩みの度合が大きいルーズコイルをダウンエンドの状態で使用する場合には、ルーズコイルを巻きの強いタイトコイルに巻き直してコイル形状が崩れるのを防止している。
しかし、緩みの度合が大きいルーズコイルをタイトコイルに巻き直すためには、特許文献1に記載されているような捲戻し・捲取り機を用いて巻き直す必要があるため、捲戻し・捲取り機を設置可能な広いスペースを確保しなければならないなどの問題が発生する。
一方、緩みの度合が大きくないルーズコイル(例えば、焼鈍分離剤を塗って箱焼鈍を行った後に、焼鈍分離剤が収縮してルーズ化したコイル)に対しては、コイルの巻き直しを行わず、例えば図6に示すコイル置き台12で金属ストリップコイル11の外周部を支持し、さらに金属ストリップコイル11の内径部に万棒13を挿入してコイル形状の崩れを防止する対策が採られている(特許文献2参照)。
しかし、このような方法は、様々なコイル径に対応した多数のコイル置き台を用意しなければならないなどの問題がある。そこで、金属ストリップコイルをダウンエンドの状態で下方から支えるコイル支持台と、該コイル支持台の上に置かれた金属ストリップコイルの外周面に締付力を付与して金属ストリップコイルの形状を真円形状に保つ一対のコイル形状保持ベルトと、該コイル形状保持ベルトをコイル支持台の両側で支持する複数のベルトサポートと、該ベルトサポートを介してコイル形状保持ベルトを金属ストリップコイルの外周面に巻き付ける複数のベルト巻き付けアームと、該ベルト巻き付けアームをコイル支持台の両側で水平な軸回りに回動自在に支持する複数のアーム支持軸と、該アーム支持軸の軸回りにベルト巻き付けアームを駆動する複数のアーム駆動用シリンダとを備えたコイル支持装置が考案されている(例えば、特許文献3参照)。
実開平1−139921号公報(第2頁11行目〜18行目、第4図) 実公平6−22488号公報(第2頁左欄13行目〜18行目、第5図) 実公平8−7928号公報(第2頁右欄22行目〜49行目、第1図)
このようなコイル支持装置によると、金属ストリップコイルをダウンエンドの状態で支持することが可能であるが、コイル形状保持ベルトの一端部がコイル支持台の両側に配置されたベルト固定軸に固定されているため、コイル形状保持ベルトを金属ストリップコイルの外周面に巻き付けたときに金属ストリップコイルとコイル形状保持ベルトとの間に隙間が発生する。そして、上記隙間によって金属ストリップコイルの外周面に巻き付くコイル形状保持ベルトの巻き付け角が小さくなり、コイル形状を真円形状に保てないおそれがあった。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、金属ストリップコイルの巻きが緩い場合でもコイル形状を真円形状に保ちながら金属ストリップコイルをダウンエンドの状態で支持することのできるコイル支持装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明は、金属ストリップコイルをダウンエンド状態で下方から支えるコイル支持台であって、該コイル支持台の上面部は前記金属ストリップコイルの軸方向に直交する方向の断面がV字状に形成されて前記金属ストリップコイルを一対のコイル接地点で支えるコイル支持台と、該コイル支持台の上に置かれた前記ストリップコイルの外周面に締付力を付与して前記金属ストリップコイルの形状を真円形状に保つ一対のコイル形状保持ベルトと、該コイル形状保持ベルトを前記コイル支持台の両側で保持するベルトサポートと、該ベルトサポートを介して前記コイル形状保持ベルトを前記金属ストリップコイルの外周面に巻き付ける複数のベルト巻き付けアームと、該ベルト巻き付けアームを前記コイル支持台の両側で水平な軸回りに回動自在に支持する複数のアーム支持軸と、該アーム支持軸の軸回りに前記ベルト巻き付けアームを駆動する複数のアーム駆動用シリンダと、前記コイル形状保持ベルトの張力を調整する複数の張力調整用シリンダとを備えたコイル支持装置において、前記コイル支持台の両側に開口部を形成する開口部形成溝を前記コイル支持台の上面部に設け、前記コイル支持台の上に置かれた金属ストリップコイルの軸方向に沿って前記開口部形成溝に架設された一対のベルト固定軸に前記コイル形状保持ベルトの一端部を固定したことを特徴とする。
請求項2に係る本発明は、請求項1に記載のコイル支持装置において、前記コイル支持台の上に置かれた金属ストリップコイルの外周面に接するように前記金属ストリップコイルの軸方向に沿って前記開口部形成溝に架設された一対のベルト固定軸に前記コイル形状保持ベルトの一端部を固定したことを特徴とする。
請求項3に係る本発明は、請求項1または2に記載のコイル支持装置において、前記コイル形状保持ベルトにより締付力が付与される金属ストリップコイルの外周面に先端を向けて前記ベルト巻き付けアームの少なくとも一つに装着された非接触式距離センサの出力信号に基づいて前記張力調整用シリンダをフィードバック制御する制御装置を、さらに備えたことを特徴とする。
請求項1に係る本発明によると、コイル形状保持ベルトを金属ストリップコイルの外周面に巻き付けたときに金属ストリップコイルとコイル形状保持ベルトとの間に隙間が発生することを防止することができる。従って、金属ストリップコイルとコイル形状保持ベルトとの間に発生した隙間によってコイル形状保持ベルトの巻き付け角が小さくなることがないので、金属ストリップコイルの巻きが緩い場合でもコイル形状を真円形状に保ちながら金属ストリップコイルをダウンエンドの状態で支持することができる。
請求項2に係る本発明によると、金属ストリップコイルの外周面から離間するようにベルト固定軸を開口部形成溝に架設した場合のように、コイル形状保持の巻き付け角を小さくする隙間がベルト固定軸に固定されたコイル形状保持ベルトの一端部と金属ストリップコイルとの間に発生することがないので、金属ストリップコイルを安定に支持するためにコイル支持台の上面部がV字状に形成されていても金属ストリップコイルの形状を真円形状に保ちながら金属ストリップコイルをダウンエンドの状態で支持することができる。
請求項3に係る本発明によると、コイル形状保持ベルトから金属ストリップコイルの外周面に付与される締付力によって金属ストリップコイルの径が大きく変化することを制御装置によって防止することができる。従って、金属ストリップコイルの巻きが緩い場合でもコイル形状を真円形状に精度よく保ちながら金属ストリップコイルをダウンエンドの状態で支持することができる。
本発明の一実施形態に係るコイル支持装置の正面図である。 本発明の一実施形態に係るコイル支持装置の平面図である。 図2のA−A断面を示す図である。 本発明の一実施形態に係るコイル支持装置のコイル形状保持ベルトを金属ストリップコイルの外周面に巻き付けた状態を示す図である。 従来のコイル支持装置と本発明に係るコイル支持装置により金属ストリップコイルを支持した場合の金属ストリップコイルの内径変化量を測定したときのコイル内径のばらつきを示す図である。 ルーズコイルをダウンエンドの状態で支持する場合のコイル形状の崩れを防止する方法の従来例を示す図である。
図1は本発明の一実施形態に係るコイル支持装置の正面図、図2は同実施形態に係るコイル支持装置の平面図、図3は図2のA−A断面を示す図であり、本発明の一実施形態に係るコイル支持装置は、コイル支持台15、コイル形状保持ベルト16a,16b、ベルトサポート17a,17b、ベルト巻き付けアーム18a,18b,18c,18d、アーム支持軸19a,19b,19c,19d、アーム駆動用シリンダ20a,20b、シリンダ支持台22、張力調整用シリンダ23a,23b、作動流体供給回路25および制御装置26を備えている。
コイル支持台15は金属ストリップコイル11をダウンエンドの状態で下方から支えるものであって、金属ストリップコイル11を安定に支持するために、このコイル支持台15の上面部151は縦方向の断面がV字状に形成されている。
コイル形状保持ベルト16a,16bはコイル支持台15の上に置かれた金属ストリップコイル11の外周面に締付力を付与して金属ストリップコイル11の形状を真円形状に保つものであって、コイル支持台15の両側に配置されている。また、コイル形状保持ベルト16a,16bは、金属ストリップコイル11の重量などによって破断したりするのを防止するために、本実施形態ではスチールなどの金属から形成されている。
ベルトサポート17a,17bはコイル形状保持ベルト16a,16bをコイル支持台15の両側で支持するものであって、コイル形状保持ベルト16a,16bとの摩擦による磨耗などを抑えるために、本実施形態では、ベルトサポート17a,17bとしてローラからなるものが用いられている。
ベルト巻き付けアーム18a〜18dはベルトサポート17a,17bを介してコイル形状保持ベルト16a,16bを金属ストリップコイル11の外周面に巻き付けるものであって、これらのベルト巻き付けアーム18a〜18dのうちベルト巻き付けアーム18a,18bはコイル形状保持ベルト16aの両側に配置され、ベルト巻き付けアーム18c,18dはコイル形状保持ベルト16bの両側に配置されている。また、ベルト巻き付けアーム18a〜18dは、コイル形状保持ベルト16a,16bを金属ストリップコイル11の外周面に所定の範囲にわたって巻き付けるために、本実施形態では概ね「く」の字状に形成されている。
アーム支持軸19a〜19dはベルト巻き付けアーム18a〜18dをコイル支持台15の両側で水平な軸回りに回動自在に支持するものであって、これらのアーム支持軸19a〜19dのうちアーム支持軸19a,19bは軸芯を一致させてコイル支持台15の図中左側に配置され、アーム支持軸19c,19dは軸芯を一致させてコイル支持台15の図中右側に配置されている。
アーム駆動用シリンダ20a,20bはアーム支持軸19a〜19dの軸回りにベルト巻き付けアーム18a〜18dを駆動するものであって、これらのアーム駆動用シリンダ20a,20bのうちアーム駆動用シリンダ20aのピストンロッド201はベルト巻き付けアーム18aとベルト巻き付けアーム18bとの間に架設されたピストンロッド連結部材21aに連結され、アーム駆動用シリンダ20bのピストンロッド201はベルト巻き付けアーム18cとベルト巻き付けアーム18dとの間に架設されたピストンロッド連結部材21bに連結されている。従って、アーム駆動用シリンダ20aのピストンロッド201が伸長動作するとベルト巻き付けアーム18a,18bが図1中時計方向に回動動作し、アーム駆動用シリンダ20bのピストンロッド201が伸長動作するとベルト巻き付けアーム18c,18dが図1中反時計方向に回動動作するようになっている。
シリンダ支持台22はアーム駆動用シリンダ20a,20bを水平な軸回りに回動自在に支持するものであって、このシリンダ支持台22の上面部に、コイル支持台15が固設されていると共にアーム駆動用シリンダ20a,20bが水平な軸回りに回動自在に支持されている。
張力調整用シリンダ23a,23bはコイル形状保持ベルト16a,16bの張力を調整するものであって、これらの張力調整用シリンダ23a,23bのうち張力調整用シリンダ23aはベルト巻き付けアーム18aとベルト巻き付けアーム18bとの間に架設されたシリンダ固定部材24aに固定され、張力調整用シリンダ23bはベルト巻き付けアーム18cとベルト巻き付けアーム18dとの間に架設されたシリンダ固定部材24bに固定されている。
また、張力調整用シリンダ23a,23bはピストンロッド231をそれぞれ有し、張力調整用シリンダ23aのピストンロッド231が縮小動作するとコイル形状保持ベルト16aの張力が強まり、逆に、張力調整用シリンダ23aのピストンロッド231が伸長動作するとコイル形状保持ベルト16aの張力が緩まるようになっている。そして、張力調整用シリンダ23bのピストンロッド231が縮小動作するとコイル形状保持ベルト16bの張力が強まり、逆に、張力調整用シリンダ23bのピストンロッド231が伸長動作するとコイル形状保持ベルト16bの張力が緩まるようになっている。
作動流体供給回路25は張力調整用シリンダ23a,23bに作動流体を供給するものであって、作動流体の供給方向を切り換える複数の切換弁などから構成されている。
制御装置26は作動流体供給回路25を介して張力調整用シリンダ23a,23bを制御するものであって、この制御装置26はコイル形状保持ベルト16a,16bにより締付力が付与される金属ストリップコイル11の外周面に先端を向けてベルト巻き付けアーム18a,18cに装着された非接触式距離センサ27a,27bの出力信号に基づいて張力調整用シリンダ23a,23bをフィードバック制御するように構成されている。
コイル支持台15は、金属ストリップコイル11が置かれる上面部151の中央部に、開口部形成溝29を有している。この開口部形成溝29はコイル支持台15の両側に開口部を形成するものであって、コイル形状保持ベルト16a,16bの一端部は開口部形成溝29により形成された開口部からコイル支持台15の内側に挿入され、ベルト固定軸30a,30bに固定されている。
ベルト固定軸30a,30bはコイル形状保持ベルト16a,16bの一端部をコイル支持台15に固定するものであって、コイル支持台15の上に置かれた金属ストリップコイル11の軸方向に沿って開口部形成溝29に架設されている。また、ベルト固定軸30a,30bはコイル支持台15の上に置かれた金属ストリップコイル11の外周面に接するように開口部形成溝29に架設されている。
図4はコイル形状保持ベルト16a,16bを金属ストリップコイル11の外周面に巻き付けた状態を示す図であり、以下、図4を参照して本発明に係るコイル支持装置の作用について説明する。
上述したコイル支持装置により金属ストリップコイル11を支持する場合は、まず、クレーン等を用いて金属ストリップコイル11をコイル支持台15の上にダウンエンドの状態で置いた後、アーム駆動用シリンダ20a,20bを作動させる。そして、ベルト巻き付けアーム18a〜18dを所定方向に回動させ、図4に示すように、コイル形状保持ベルト16a,16bを金属ストリップコイル11の外周面に巻き付ける。その後、張力調整用シリンダ23a,23bを作動させ、コイル形状保持ベルト16a,16bの張力を強めて金属ストリップコイル11の外周面をコイル形状保持ベルト16a,16bにより締め付け、コイル支持台15の上に置かれた金属ストリップコイル11のコイル形状を真円形状に保持する。このとき、張力調整用シリンダ23a,23bは非接触式距離センサ27a,27bの出力信号に基づいて制御装置26によってフィードバック制御される。
上述した本実施形態のように、コイル支持台15の両側に開口部を形成する開口部形成溝29をコイル支持台15の上面部151に設け、金属ストリップコイル11の軸方向に沿って開口部形成溝29に架設されたベルト固定軸30a,30bにコイル形状保持ベルト16a,16bの一端部を固定すると、図4に示すように、コイル形状保持ベルト16a,16bを金属ストリップコイル11の外周面に巻き付けたときに金属ストリップコイル11とコイル形状保持ベルト16a,16bとの間に隙間が発生することを防止できる。従って、前述した先行技術のように、金属ストリップコイルとコイル形状保持ベルトとの間に発生した隙間によってコイル形状保持ベルトの巻き付け角が小さくなることがないので、金属ストリップコイル11の巻きが緩い場合でもコイル形状を真円形状に保ちながら金属ストリップコイル11をダウンエンドの状態で支持することができる。
特に、上述した本実施形態のように、コイル支持台15の上に置かれた金属ストリップコイル11の外周面に接するように金属ストリップコイル11の軸方向に沿って開口部形成溝29に架設されたベルト固定軸30a,30bにコイル形状保持ベルト16a,16bの一端部を固定すると、金属ストリップコイル11の外周面から離間するようにベルト固定軸30a,30bを開口部形成溝29に架設した場合のように、コイル形状保持ベルト16a,16bの巻き付け角を小さくする隙間がベルト固定軸30a,30bに固定されたコイル形状保持ベルト16a,16bの一端部と金属ストリップコイル11との間に発生することがない。従って、金属ストリップコイル11を安定に支持するためにコイル支持台15の上面部151がV字状に形成されていても金属ストリップコイル11の形状を真円形状に保ちながら金属ストリップコイル11をダウンエンドの状態で支持することができる。
さらに、上述した本実施形態のように、張力調整用シリンダ23a,23bを制御する制御装置26を、コイル形状保持ベルト16a,16bにより締付力が付与される金属ストリップコイル11の外周面に先端を向けてベルト巻き付けアーム18a,18cに装着された非接触式距離センサ27a,27bの出力信号に基づいて張力調整用シリンダ23a,23bをフィードバック制御するように構成すると、非接触式距離センサ27a,27bによって検出された距離から金属ストリップコイル11の外径変化量を検出することができ、コイル形状保持ベルト16a,16bから金属ストリップコイル11の外周面に付与される締付力によって金属ストリップコイル11の径が真円形状から大きく変化することを制御装置26によって防止することができる。従って、金属ストリップコイル11の巻きが緩い場合でもコイル形状を真円形状に精度よく保ちながら金属ストリップコイル11をダウンエンドの状態で支持することができる。
前述した従来のコイル支持装置と本発明に係るコイル支持装置により金属ストリップコイルを支持したときの金属ストリップコイルの内径変化量(縦方向)をコイルの傾転前後で測定した結果を図5に示す。図5において、○はコイル支持台15の両側に配置されたベルト固定軸にコイル形状保持ベルト16a,16bの一端部を固定した場合(従来例)における金属ストリップコイルの内径変化量を示し、●は金属ストリップコイルの軸方向に沿って開口部形成溝29に架設されたベルト固定軸30a,30bにコイル形状保持ベルト16a,16bの一端部を固定した場合(発明例1)における金属ストリップコイルの内径変化量を示している。
また、◆は予め求めたコイル外径とベルト張力との関係に基づき、コイル外径に対するコイル形状保持ベルト16a,16bの張力設定値を変化させた場合(参考例)における金属ストリップコイルの内径変化量を示し、▲は張力調整用シリンダ23a,23bを制御する制御装置26を、コイル形状保持ベルト16a,16bにより締付力が付与される金属ストリップコイル11の外周面に先端を向けてベルト巻き付けアーム18a,18cに装着された非接触式距離センサ27a,27bの出力信号に基づいて張力調整用シリンダ23a,23bをフィードバック制御するように構成した場合(発明例2)における金属ストリップコイルの内径変化量を示している。
コイル支持台15の両側に配置されたベルト固定軸にコイル形状保持ベルト16a,16bの一端部を固定した場合は、金属ストリップコイル11の内径が最大で40mm近く潰れていたのに対し、金属ストリップコイルの軸方向に沿って開口部形成溝29に架設されたベルト固定軸30a,30bにコイル形状保持ベルト16a,16bの一端部を固定した場合は、金属ストリップコイル11の内径変化量を10mm程度まで抑えられることが図5からわかる。
また、図5に示す参考例と発明例2とを比較すると、参考例ではコイル径のばらつきを±5mm程度まで抑えられるが、発明例2ではコイル内径の変化量がほぼゼロとなることがわかる。
従って、張力調整用シリンダ23a,23bを制御する制御装置26を、コイル形状保持ベルト16a,16bにより締付力が付与される金属ストリップコイル11の外周面に先端を向けてベルト巻き付けアーム18a,18cに装着された非接触式距離センサ27a,27bの出力信号に基づいて張力調整用シリンダ23a,23bをフィードバック制御するように構成することで、金属ストリップコイル11の巻きが緩い場合でもコイル形状を真円形状に精度よく保ちながら金属ストリップコイル11をダウンエンドの状態で支持することができる。
上述した本発明の一実施形態では、コイル支持台15の上に置かれた金属ストリップコイル11の外周面を締付けて前記金属ストリップコイルの形状を真円形状に保つコイル形状保持ベルト16a,16bとして、スチールなどの金属からなるものを例示したが、これに限られるものではなく、例えば織物やプラスチックなどからなるものを用いてもよい。
また、コイル形状保持ベルト16a,16bをコイル支持台15の両側で支持するベルトサポート17a,17bとして、ローラからなるものを例示したが、これに限られるものではなく、ベルトサポートは例えば軸であってもよい。
また、ベルトサポート17a,17bを介してコイル形状保持ベルト16a,16bを金属ストリップコイル11の外周面に巻き付けるベルト巻き付けアーム18a〜18dとして、概ね「く」の字状に形成されたものを例示したが、これに限られるものではなく、例えば円弧状に湾曲したものであってもよい。
さらに、金属ストリップコイル11の外径変化量を検出するための非接触式距離センサ27a,27bをベルト巻き付けアーム18a,18cに装着したものを例示したが、これに限られるものではなく、非接触式距離センサ27a,27bをベルト巻き付けアーム18b,18dに装着してもよい。また、非接触式距離センサの個数は1個であってもよい。
11…金属ストリップコイル
12…コイル置き台
13…万棒
15…コイル支持台
151…コイル支持台の上面部
16a,16b…コイル形状保持ベルト
17a,17b…ベルトサポート
18a,18b,18c,18d…ベルト巻き付けアーム
19a,19b,19c,19d…アーム支持軸
20a,20b…アーム駆動用シリンダ
22…シリンダ支持台
23a,23b…張力調整用シリンダ
24a,24b…シリンダ固定部材
25…作動流体供給回路
26…制御装置
27a,27b…非接触式距離センサ
29…開口部形成溝
30a,30b…ベルト固定軸

Claims (3)

  1. 金属ストリップコイルをダウンエンド状態で下方から支えるコイル支持台であって、該コイル支持台の上面部は前記金属ストリップコイルの軸方向に直交する方向の断面がV字状に形成されて前記金属ストリップコイルを一対のコイル接地点で支えるコイル支持台と、該コイル支持台の上に置かれた前記ストリップコイルの外周面に締付力を付与して前記金属ストリップコイルの形状を真円形状に保つ一対のコイル形状保持ベルトと、該コイル形状保持ベルトを前記コイル支持台の両側で保持するベルトサポートと、該ベルトサポートを介して前記コイル形状保持ベルトを前記金属ストリップコイルの外周面に巻き付ける複数のベルト巻き付けアームと、該ベルト巻き付けアームを前記コイル支持台の両側で水平な軸回りに回動自在に支持する複数のアーム支持軸と、該アーム支持軸の軸回りに前記ベルト巻き付けアームを駆動する複数のアーム駆動用シリンダと、前記コイル形状保持ベルトの張力を調整する複数の張力調整用シリンダとを備えたコイル支持装置において、
    前記コイル支持台の両側に開口部を形成する開口部形成溝を前記コイル支持台の上面部に設け、前記コイル支持台の上に置かれた金属ストリップコイルの軸方向に沿って前記開口部形成溝に架設された一対のベルト固定軸に前記コイル形状保持ベルトの一端部を固定したことを特徴とするコイル支持装置。
  2. 前記コイル支持台の上に置かれた金属ストリップコイルの外周面に接するように前記金属ストリップコイルの軸方向に沿って前記開口部形成溝に沿って架設された一対のベルト固定軸に前記コイル形状保持ベルトの一端部を固定したことを特徴とする請求項1に記載のコイル支持装置。
  3. 請求項1または2に記載のコイル支持装置において、前記コイル形状保持ベルトにより締付力が付与される金属ストリップコイルの外周面に先端を向けて前記ベルト巻き付けアームの少なくとも一つに装着された非接触式距離センサの出力信号に基づいて前記張力調整用シリンダをフィードバック制御する制御装置を、さらに備えたことを特徴とするコイル支持装置。
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