JP5738396B2 - ガス生成組成物の製造方法 - Google Patents
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Description
この出願は、2010年3月26日に出願された米国仮出願第61/318,166号に基づく優先権を主張する。
一般に、本発明はガス生成システム、およびたとえば自動車の拘束システムのようなガス生成装置に使用されるガス生成組成物に関する。
本発明は、燃焼の際に比較的わずかな量の固体と比較的豊富な量のガスを生成する、ガス生成組成物に関する。現在も継続している挑戦は、固体の量を減少させて、ガスの量を増加させ、それによりインフレーターのろ過への要求を減少させることである。その結果、フィルタのサイズを減少するか、または全体が排除でき、それによりインフレーターの重量、および/または、サイズが減少される。さらに、燃焼物固体の減少は、ガス生成組成物の1グラムまたは単位あたりの比較的大きい量のガス状生成物を提供する。したがって、より多くのモル数のガスが、ガス生成組成物の1グラムあたりで生成されると、必要とされるガス生成組成物の量は少なくなる。この結果は、典型的には製造の際の複雑さを低減するので、インフレーターをより小さく、より安価にする。
上で言及された懸念は、新規な燃料成分である、3,5−ジニトロサリチル酸(DNSA)、DNSAの金属塩、DNSAの非金属塩、またはDNSAと水素結合された複合体を形成できる他の化合物とのアダクトを含むガス生成剤またはガス生成システムによって解決される。相安定化された硝酸アンモニウム(PSAN)(例えば、PSANの10−15重量%の硝酸カリウムが提供されることにより安定化されている)と組み合わされると、1以上の本発明の燃料は、比較的低い作動燃焼圧力で最適な燃焼速度を示し、PSANの使用にもかかわらず最適な化学的および耐熱安定性を示すガス生成剤組成物を与える。さらに、1以上の本発明組成物は、比較的低い燃焼圧力で容易に燃焼するので、付随するガス生成装置またはエアバッグインフレーターの製造および構造への要求が緩和される。さらに、1以上の本発明の組成物が燃焼すると、比較的大量のガスおよび少量の固体を発生し、そのため排出流の品質が向上する。
上で言及された懸念は、主燃料として酸性硝酸化芳香族化合物を含むガス生成装置またはガス生成システムであって、該主燃料が3,5−ジニトロサリチル酸(DNSA)、DNSAの金属塩、DNSAの非金属塩、またはDNSAと水素結合複合体を形成出きる他の化合物とのアダクトから選択されるガス生成装置またはガス生成システムにより解決される。DNSAアダクトの例としては、DNSAと3−アミノトリアゾールのアダクト;DNSAとメラミンのアダクト;およびDNSAとアルキルアミン類のアダクトがあげられる。相安定化された硝酸アンモニウム(PSAN)(例えば、PSANの10−15重量%の、硝酸カリウムのようなアルカリ金属塩が提供されることにより安定化されている)と組み合わされると、1以上の本発明の燃料は、比較的低い作動燃焼圧力で最適な燃焼速度を示し、PSANの使用にもかかわらず最適な化学的および熱的安定性を示すガス生成剤組成物を与える。さらに、1以上の本発明組成物は、比較的低い燃焼圧力で容易に燃焼するので、付随するガス生成装置またはエアバッグインフレーターの製造および構造への要求が緩和される。さらに、1以上の本発明の組成物が燃焼すると、比較的大量のガスおよび少量の固体を発生し、そのため排出流の品質が向上する。他の燃料を含まない時、主燃料は、組成物全体の20重量%から80重量%、25重量%から75重量%、または40重量%から60重量%を構成する。本明細書の以下で参照される他のすべての割合は、組成物全体に対する重量%である。
実施例1(副燃料を含む湿式混合方法):
組成物は、約2リットルのエタノールを含むジャケット付きの混合容器を提供することによって作られた。この溶液に、約753グラムのジニトロサリチル酸(DNSA)を、連続攪拌しつつ、追加した。溶液は次いでゆっくり約105℃に約30分で加熱され、残余のプロセス中で維持された。DNSAがいったん完全に溶解されると、約4352グラムの硝酸アンモニウム、約122グラムの硝酸カリウム、約227グラムの炭酸カリウム(硝酸カリウムと炭酸カリウムは一緒に、硝酸アンモニウムの相安定化のためのカリウム源を提供する)、約595グラムのジアンモニウムビテトラゾール、および1リットルの水が、連続した機械的な攪拌をしつつ、容器の中に加えられた。明るい黄色の沈殿が、すぐに粘性の塗料状の粘ちゅう物(consistency)内で形成された。約1時間後に、混合物は、もろい固体を形成する。混合と加熱は希望の乾燥度を得るまで続けられる。所望であれば、混合物は、ペレットまたはタブレットなどの希望の形状に賦形されて、次に、希望の湿分まで、例えば、オーブンで乾燥できる。
組成物は、約2リットルの水またはエタノール、またはエーテルまたはアルコールのような他の適当な溶剤を含む、ジャケットを付けた混合容器を提供することによって、作られた。この溶液に、ジニトロサリチル酸(DNSA)、DNSAの金属または非金属塩をほぼ化学量論量、連続攪拌しつつ、追加した。溶液は次いでゆっくり約105℃に約30分で加熱され、残余のプロセス中で維持された。
組成物は、約2リットルの水を含むステンレス製のジャケットを付けた混合容器を提供することによって、作られた。この溶液に、約753グラムのジニトロサリチル酸(DNSA)を連続攪拌しつつ、追加した。溶液は次いでゆっくり約105℃に約30分で加熱され、残余のプロセス中で維持された。DNSAがいったん完全に溶解されると、約4352グラムの硝酸アンモニウム、約122グラムの硝酸カリウム、約227グラムの炭酸カリウム(硝酸カリウムと炭酸カリウムは一緒に、硝酸アンモニウムの相安定化のためのカリウム源を提供する)、約595グラムのジアンモニウムビテトラゾール、および1リットルの水が、連続した機械的な攪拌をしつつ、容器の中に加えられた。明るい黄色の沈殿が、すぐに粘性の塗料状の粘ちゅう物内で形成された。約1時間後に、混合物は、もろい固体を形成する。混合と加熱は希望の乾燥度を得るまで続けられる。所望であれば、混合物は、ペレットまたはタブレットなどの希望の形状に賦形されて、次に、希望の湿分まで、例えば、オーブンで乾燥できる。
約73重量%の硝酸アンモニウムと約27重量%のモノ−カリウムジニトロサリチル酸が湿式混合され、本発明にかかる均質の組成物に形成された。得られた組成物は約75.20重量%の相安定化された硝酸アンモニウム(64.95重量%の硝酸アンモニウムと10.25重量%の硝酸カリウムを含むPSAN)と約24.80重量%のアンモニウムジニトロサリチル酸を含んでいた。
約76.39重量%の相安定化された硝酸アンモニウム(相安定化剤として約7.64重量%の硝酸カリウムを含んでいる);約10重量%の5,5’−ビス−1H−テトラゾールのジアンモニウム塩;および約13.61重量%のアンモニウムジニトロサリチル酸が、乾式混合され、本発明にかかる均質の組成物に形成された。
約68.75重量%の硝酸アンモニウム;約7.64重量%の硝酸カリウム;約10重量%の5,5’−ビス−1H−テトラゾールのジアンモニウム塩;および約13.61重量%のアンモニウムジニトロサリチル酸が、乾式混合され、本発明にかかる均質の組成物に形成された。
約67.58重量%の硝酸アンモニウム;約7.51重量%の硝酸カリウム;約7.0重量%の5,5’−ビス−1H−テトラゾールのジアンモニウム塩;約3.0重量%の酒石酸ジカリウム;および約14.91重量%のアンモニウムジニトロサリチル酸が、乾式混合され、本発明にかかる均質の組成物に形成された。
約68.4重量%の硝酸アンモニウム;約7.6重量%の硝酸カリウム;約3.5重量%の5,5’−ビス−1H−テトラゾールのジアンモニウム塩;および約20.5重量%のアンモニウムジニトロサリチル酸が、乾式混合され、本発明にかかる均質の組成物に形成された。
約73.5重量%の相安定化された硝酸アンモニウムと約26.5重量%の5,5’−ビス−テトラゾールアミンのアンモニウム塩は、乾式混合され、当技術分野で公知の方法により均質の組成物に形成された。
実施例9に示されたように形成された組成物/ガス生成剤は、ガス状排出物に基づいて評価された。約3.9%の炭素を含む所定の質量の組成物を、単一段の1モルインフレーター(すなわち、1モルのガス生成剤を含み、約33−35メガパスカルで作動する)内で燃焼し、以下のガス状生成物の百万分率を100立方フィートのタンクから測定した:126ppmの一酸化炭素;41ppmのアンモニア;13ppmの酸化窒素;および0ppmの二酸化窒素。
同じ燃料の同じ質量を、二段の1モルインフレーター(すなわち、1モルのガス生成剤を含み、約40メガパスカルで作動する)で燃焼し、100立方フィートのタンクから測定した時に、以下のガス状生成物をもたらした:129ppmの一酸化炭素;35ppmのアンモニア;11ppmの酸化窒素;および0ppmの二酸化窒素。
実施例4に示されたように形成された組成物/ガス生成剤は、ガス状排出物に基づいて評価された。約8.5%の炭素を含む所定の質量の組成物を、単一段の1モルインフレーター(すなわち、実施例10で使用されたものと同じモデルのインフレーターであり、1モルのガス生成剤を含み、約33−35メガパスカルで作動する)内で燃焼し、以下のガス状生成物の百万分率を100立方フィートのタンクから測定した:173ppmの一酸化炭素;14ppmのアンモニア;12ppmの酸化窒素;および0ppmの二酸化窒素。
本発明によると、この実施例の結果は、実施例10と比べて2倍以上の炭素量を有していたが、燃焼のときに生成された一酸化炭素の量はおよそ37%だけの増大であったことを示す。さらに、アンモニア量は実施例10の組成物で生成されたアンモニアの量の3分の1、約33%であった。予想では、燃焼の際には直線的に増加する量の一酸化炭素が生成されるというものであるので、結果は、予期外のものであり、直観に反していた。代わりに、有用な量の二酸化炭素のような許容されるガスが生成され、一方、ガス生成剤内の炭素の燃焼前成分から分析された一酸化炭素の生成を低下させた。従って、本発明は一酸化炭素の生成を驚異的に低下する一方、二酸化炭素などの許容できるガス類でアンモニアなどの望ましくないガス類を置き換えるものである。
実施例4に示されたように形成された組成物/ガス生成剤は、ガス状排出物に基づいて評価された。約6.0%の炭素を含む所定の質量の組成物を、単一段の1モルインフレーター(実施例10で使用されたものと同じモデルのインフレーターであり、1モルのガス生成剤を含み、約33−35メガパスカルで作動する)内で燃焼し、以下のガス状生成物の百万分率を100立方フィートのタンクから測定した:122ppmの一酸化炭素;11ppmのアンモニア;20ppmの酸化窒素;および0ppmの二酸化窒素。
本発明によると、この実施例の結果は、ガス生成剤内の炭素量は実施例10と比べて150%より多かったが、燃焼のときに生成された一酸化炭素の量は少なかった(実施例10に比較して96.8%)。さらに、アンモニア量は、実施例10の組成物で生成されたアンモニアの量の約26.8%であった。予想では、燃焼の際には直線的に増加する量の一酸化炭素が生成されるというものであるので、結果は、予期外のものであり、直観に反していた。代わりに、有用な量の二酸化炭素のような許容されるガスが生成され、一方、ガス生成剤内の炭素の燃焼前成分から分析された一酸化炭素の生成を低下させた。従って、本発明は一酸化炭素の生成を驚異的に低下する一方、二酸化炭素などの許容できるガス類でアンモニアなどの望ましくないガス類を置き換えるものである。
従って、本発明は一酸化炭素の生成を驚異的に低下する一方、二酸化炭素などの許容できるガス類でアンモニアなどの望ましくないガス類を置き換えるものである。
実施例10のように形成された組成物/ガス生成剤を、実施例10で使用された単一段の1モルインフレーター中で燃焼した。燃焼が始まった後約0.015秒で、持続した燃焼中で達する最高インフレーター燃焼室圧力は約37メガパスカルであった。60リットルの衝撃タンク(ballistic tank)中のガス出力が、T0での燃焼の始まりから燃焼の0.1秒後まで測定された。衝撃タンク内の圧力は、燃焼が始まった後に、0.05秒まで着実に増加して、次に燃焼開始後0.1秒まで、約31−32メガパスカルの持続圧力で一定となった。持続圧力は、乗物乗員保護システムで利用される持続圧力に適合する適当なガス生成特性を示した。
組成物/ガス生成剤を、本発明に従い、実施例4で記載されているように形成し、実施例10で使用された単一段の1モルのインフレーターの中で燃焼した。燃焼が始まった後約0.013秒で、持続した燃焼中で達する最高インフレーター燃焼室圧力は約32メガパスカルであった。60リットルの衝撃タンク中のガス出力が、T0での燃焼の始まりから燃焼の0.1秒後まで測定された。衝撃タンク内の圧力は、燃焼が始まった後に、0.05秒まで着実に増加して、次に燃焼開始後0.1秒まで、約28−31メガパスカルの持続圧力で一定となった。持続圧力は、乗物乗員保護システムで利用される持続圧力に適合する適当なガス生成特性を示した。全く予想外にも、本発明により提供された組成物が、実施例13のインフレーターより5MPa低い最高インフレーター圧力で作動するが、実質的に同等な持続圧力を衝撃タンクに提供することが見いだされた。従って、本発明の組成物は低いインフレーター圧力で燃焼し、それによりインフレーターに関する構造要求条件を緩和しつつ、経時的なガス発生の見地からは同様の特性を提供することがわかった。
本発明により、実施例4にしたがって生成された組成物/ガス生成剤を、実施例10で使用されたものと同様の単一段の1モルインフレーター中で燃焼した。燃焼が始まった後約0.015秒で、持続した燃焼中で達する最高インフレーター燃焼室圧力は約26メガパスカルであった。60リットルの衝撃タンク中のガス出力が、T0での燃焼の始まりから燃焼の0.1秒後まで測定された。衝撃タンク内の圧力は、燃焼が始まった後に、0.05秒まで着実に増加して、次に燃焼開始後0.1秒まで、約30−28メガパスカルの持続圧力で一定となった。持続圧力は、乗物乗員保護システムで利用される持続圧力に適合する適当なガス生成特性を示した。全く予想外にも、本発明により提供された組成物が、実施例13のインフレーターより11MPa低い最高インフレーター圧力で作動するが、実質的に同等な量の持続圧力を衝撃タンクに提供することが見いだされた。従って、本発明の組成物は低いインフレーター圧力で燃焼し、それによりインフレーターに関する構造要求条件を緩和しつつ、経時的なガス発生の見地からは同様の特性を提供することがわかった。
本発明により、実施例4にしたがって生成された組成物/ガス生成剤を、実施例10で使用されたものと同様の単一段の1モルインフレーター中で燃焼した。燃焼が始まった後約0.013秒で、持続した燃焼中で達する最高インフレーター燃焼室圧力は約22.5メガパスカルであった。60リットルの衝撃タンク中のガス出力が、T0での燃焼の始まりから燃焼の0.1秒後まで測定された。衝撃タンク内の圧力は、燃焼が始まった後に、0.05秒まで着実に増加して、次に燃焼開始後0.1秒まで、約30−28メガパスカルの持続圧力で一定となった。持続圧力は、乗物乗員保護システムで利用される持続圧力に適合する適当なガス生成特性を示した。全く予想外にも、本発明により提供された組成物が、実施例13のインフレーターより14.5MPa低い最高インフレーター圧力で作動するが、実質的に同等な量の持続圧力を衝撃タンクに提供することが見いだされた。従って、本発明の組成物は低いインフレーター圧力で燃焼し、それによりインフレーターに関する構造要求条件を緩和しつつ、経時的なガス発生の見地からは同様の特性を提供することがわかった。
本発明により、実施例4にしたがって生成された組成物/ガス生成剤を、実施例10で使用されたものと同様の単一段の1モルインフレーター中で燃焼した。燃焼が始まった後約0.015秒で、持続した燃焼中で達するインフレーター燃焼室圧力は約20メガパスカルであった。60リットルの衝撃タンク中のガス出力が、T0での燃焼の始まりから燃焼の0.1秒後まで測定された。衝撃タンク内の圧力は、燃焼が始まった後に、0.05秒まで着実に増加して、次に燃焼開始後0.1秒まで、約28−30メガパスカルの持続圧力で一定となった。持続圧力は、乗物乗員保護システムで利用される持続圧力に適合する適当なガス生成特性を示した。全く予想外にも、本発明により提供された組成物が、実施例13のインフレーターより17MPa低い最高インフレーター圧力で作動するが、実質的に同等な量の持続圧力を衝撃タンクに提供することが見いだされた。従って、本発明の組成物は低いインフレーター圧力で燃焼し、それによりインフレーターに関する構造要求条件を緩和しつつ、経時的なガス発生の見地からは同様の特性を提供することがわかった。
本発明により、実施例4にしたがって生成された組成物/ガス生成剤を、実施例10で使用されたものと同様の単一段の1モルインフレーター中で燃焼した。燃焼が始まった後約0.015秒で、持続した燃焼中で達する最高インフレーター燃焼室圧力は約17.5メガパスカルであった。60リットルの衝撃タンク中のガス出力が、T0での燃焼の始まりから燃焼の0.1秒後まで測定された。衝撃タンク内の圧力は、燃焼が始まった後に、0.05秒まで着実に増加して、次に燃焼開始後0.1秒まで、約28−27メガパスカルの持続圧力で一定となった。持続圧力は、乗物乗員保護システムで利用される持続圧力に適合する適当なガス生成特性を示した。全く予想外にも、本発明により提供された組成物が、実施例13のインフレーターより19.5MPa低い最高インフレーター圧力で作動するが、実質的に同等な量の持続圧力を衝撃タンクに提供することが見いだされた。従って、本発明の組成物は低いインフレーター圧力で燃焼し、それによりインフレーターに関する構造要求条件を緩和しつつ、経時的なガス発生の見地からは同様の特性を提供することがわかった。
実施例4の記載にしたがって形成された組成物は、1秒当たりのインチ(ips)として、以下の燃焼速度を示した:1平方インチあたり1000ポンドゲージ圧(psig)において0.64;2000psigで0.82;2500psigで0.98;3500psigで1.02;4500psigで1.12;5500psigで1.22。
実施例10の記載にしたがって形成された組成物は、1秒当たりのインチ(ips)として、以下の燃焼速度を示した:1平方インチあたり1000ポンドゲージ圧(psig)において0.48;2000psigで0.82;2500psigで0.92:3500psigで1.02:4500psigで1.08;5500psigで1.12。
実施例19と比べると、本発明の組成物が、実施例10で記載されている、別の実質的に最先端のガス生成剤組成物と同等な適当な燃焼速度を示すことが知られる。
組成物は、主燃料として10−20重量%のアンモニウムジニトロサリチル酸、副燃料として3−15重量%の5,5’−ビス−1H−テトラゾールのジアンモニウム塩、および硝酸アンモニウムを約60−75重量パーセントで硝酸カリウムを約5−10重量パーセントで含む相安定化された硝酸アンモニウム(硝酸アンモニウムと硝酸カリウムを含む)を酸化剤として含んで形成される。
DNSA+炭酸カリウム=カリウムDNSA+水+二酸化炭素
DNSA+水酸化カリウム=カリウムDNSA+水
1. ジャケットを有する混合容器の中に溶媒を提供する。溶剤は例えば、水、エタノール、プロパノール、メタノール、またはある水混和性の他の溶媒から選択できる。
2.化学量論量または予定された量のジニトロサリチル酸を溶媒中に加える。
3.溶液を撹拌する。
4.所望であれば溶液を加熱できる。溶液の温度はプロセス中、約100−110℃で維持できる。
5.硝酸アンモニウムおよび相安定化された硝酸アンモニウムから選択された少なくとも1つの酸化剤を溶液に加え、攪拌を続ける。
6.沈殿剤を組成物に加え、攪拌を続ける。硝酸アンモニウムが工程5で加えられる場合、沈殿剤は硝酸カリウム、水酸化カリウム、または炭酸カリウムなどのカリウム源であることができる。あるいは、工程5で相安定化された硝酸アンモニウムが加えられる場合、沈殿剤は水酸化アンモニウム、アンモニウム炭酸水素塩、または炭酸アンモニウムなどのアンモニウム源であることができる。
7.所望であれば、本明細書に記載される副燃料、たとえば、5,5’−ビス−1H−テトラゾールのジアンモニウム塩を、連続的に撹拌しながらスラリーに加えることができる。8.所望であれば、蒸留水などの追加の溶媒を加え、溶液の加熱と撹拌を継続しつつ、容器に加えられる成分の溶解牲を高めることができる。そして、固体が形成される。
9.所望であれば、固形成分とスラリーを加熱しつつ、得られた固体成分が希望の乾燥度になるまで、固体成分とスラリーを継続的に撹拌することができる。
10.所望であれば、たとえば圧縮またはタブレットまたはペレットを形成する他の公知の方法で希望の形状に固体沈殿物を形成できる。
Claims (10)
- 以下の工程を含むガス生成組成物の形成方法:
1) ジャケットを有する混合容器中に溶媒を提供する工程;
2) ジニトロサリチル酸を前記溶媒に加えて、攪拌し、溶液を提供する工程;
3) 硝酸アンモニウム並びに、アルカリ金属硝酸塩および硝酸アンモニウムとの混合物から選択される少なくとも1つの酸化剤を、前記ジニトロサリチル酸に対する化学量論量で、工程2)で得られた溶液に加えて攪拌し、溶液を提供する工程;および
4) 沈殿剤を前記工程3)で得られた溶液に加え、攪拌を続け、固体沈殿物を形成し、ガス生成組成物を得る工程。 - 溶媒が水、エタノール、メタノール、プロパノール、および水混和性の他の溶剤から選択される、請求項1記載の方法。
- 前記の硝酸アンモニウムが容器に加えられるとき、沈殿剤はカリウム源である、請求項1記載の方法。
- 前記のアルカリ金属硝酸塩および硝酸アンモニウムの混合物が容器に加えられるとき、沈殿剤はアンモニウム源である、請求項1記載の方法。
- 前記工程1)から3)のいずれかの工程の後に、副燃料を容器に加える工程を含む、請求項1の方法。
- 酸化剤を加えた後に追加の溶媒を加え、得られた溶液を加熱撹拌し、容器に加えられる成分の溶解牲を高める工程を含む、請求項1の方法。
- 工程4)で得られる固体沈殿物を希望の形状に賦形する工程をさらに含む、請求項1の方法。
- 請求項1の方法により形成された組成物。
- 請求項1の方法により形成された組成物を含むガス生成装置。
- 前記工程1)から4)において、溶液の温度が100℃−110℃に維持される、請求項1記載の方法。
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