JP5733971B2 - インクジェット記録ヘッドの製造方法 - Google Patents
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Description
図2を参照して説明を行う。
・カチオン重合性樹脂
「EHPE−3150」(商品名:ダイセル化学株式会社製) 100質量部
・光カチオン重合開始剤
「SP−172」(商品名:株式会社アデカ製) 6質量部
次いで、吐出口9の吐出口部材の表層部の開口の出来上がりの直径が約8.3μmとなるように、マスク5を用い、i線ステッパーによる4000J/m^2の露光を行った(図2(c))。
本実施例では、窒素原子付加工程として、実施例1の減圧プラズマ処理に替えて、大気中で非処理材へプラズマを照射させる形態のプラズマ処理(以後、大気圧プラズマ処理)を用いた。
PEB工程を経た被覆樹脂層4に対し、窒素原子付加工程として被覆樹脂層への窒素化合物の塗布を行ってもよい。塗布する窒素化合物としては、窒素原子を有するものならばよいが、アミン化合物ならば尚望ましい。また、本実施例の窒素原子付加工程では、上記実施例1、2で記載したプラズマ処理に比べて、多量のアミン化合物が被覆樹脂層内へ入り込む可能性がある。そのため、反応性が高く未露光部のカチオン重合性樹脂が硬化する恐れもある第1級アミン、第2級アミンを用いず、反応性の低い第3級アミンを用いることが望ましい。第3級アミンとしては、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等があげられる。アミン化合物を塗布する際の塗布溶媒としては、後のベーク処理で揮発し易く、更に、塗布した際にアミン化合物がネガ型感光性樹脂内へ浸透し易い溶媒が望ましい。本実施例においては、トリイソプロパノールアミンをエタノールで10倍希釈した溶液を、露光工程、PEB工程を経た被覆樹脂層上に塗布した。そして、塗布溶媒を乾燥させるために90℃のベークを行うことで窒素原子付加工程とした(以下、アミン処理工程)。更に、撥水材塗布工程、現像工程、流路形成工程、ヘッド実装工程を経てインクジェット記録ヘッドを完成させた。
実施例1の製造工程における窒素付加処理を行わなかった。それ以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録ヘッドを製造した。
○:マスク投影形状径Φ8.3μmである吐出口面積のマスク投影形状面積に対する
収縮率が5%未満
△:マスク投影形状径Φ8.3μmである吐出口面積のマスク投影形状面積に対する
収縮率が5%以上10%未満
×:マスク投影形状径Φ8.3μmである吐出口面積のマスク投影形状面積に対する
収縮率が10%以上
(印字評価)
○:各ノズルの平均吐出量が1.3〜1.4pl内で印字品位良好
△:各ノズルの平均吐出量が1.2〜1.3plで印字品位が許容範囲内
×:各ノズルの平均吐出量が1.2pl以下で印字品位が許容範囲外(色味低下)
表1〜4より、露光工程から現像工程までの滞留時間が延びた場合においても、露光工程後に被覆樹脂層へ窒素原子を付加することで、吐出口の面積は安定的に形成可能であり、それにより良好な印字を実現可能となる。
2 エネルギー発生素子
3 インク流路パターン
4 被覆樹脂層
5 マスク
6 遮光部
7 紫外線
8 撥水層
9 吐出口
10 インク供給口
11 インク流路
12 溝
Claims (10)
- インクの吐出口が設けられた吐出口部材を有するインクジェット記録ヘッドの製造方法において、
基板上に設けられた、光カチオン重合開始剤とカチオン重合性樹脂とを含み、前記吐出口部材となるためのネガ型感光性樹脂層を露光し、露光が行われた部分を硬化させる硬化工程と、
前記硬化工程後にカチオンをトラップする能力を有する窒素原子を含んだ物質を前記ネガ型感光性樹脂層へ付加し前記ネガ型感光性樹脂層に浸透させる付加工程と、
前記硬化が行われなかった部分を除去することにより前記吐出口を形成する形成工程と、
を有することを特徴とするインクジェット記録ヘッドの製造方法。 - 前記付加工程が、プラズマ処理工程であることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
- 前記プラズマ処理工程で用いるプラズマ生成用ガスは、窒素ガスを体積の90%以上の割合で含有することを特徴とする請求項2に記載の製造方法。
- 前記プラズマ処理工程で用いるプラズマ生成用ガスは、窒素ガスを体積の98%以上の割合で含有することを特徴とする請求項3に記載の製造方法。
- 前記カチオン重合性樹脂は、エポキシ系、オキセタン系、ビニルエーテル系の樹脂の少なくともいずれかである請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッドの製造方法。
- 前記付加工程において、アミン化合物を前記ネガ型感光性樹脂層に塗布することを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
- 前記付加工程の後に、前記ネガ型感光性樹脂層に撥水材を塗布することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッドの製造方法。
- 前記撥水材がパーフルオロポリエーテル基を有することを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録ヘッドの製造方法。
- 前記カチオンをトラップする能力を有する窒素原子を含んだ物質が、sp2混成またはsp3混成した分子軌道を有する窒素を含む物質である請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッドの製造方法。
- 前記カチオンをトラップする能力を有する窒素原子を含んだ物質が、脂肪族アミンまたは芳香族アミンである請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッドの製造方法。
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