JP6552293B2 - 液体吐出ヘッドの製造方法 - Google Patents
液体吐出ヘッドの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6552293B2 JP6552293B2 JP2015123165A JP2015123165A JP6552293B2 JP 6552293 B2 JP6552293 B2 JP 6552293B2 JP 2015123165 A JP2015123165 A JP 2015123165A JP 2015123165 A JP2015123165 A JP 2015123165A JP 6552293 B2 JP6552293 B2 JP 6552293B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water repellent
- repellent layer
- group
- discharge head
- liquid discharge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
Description
(式(4)中、o、p、q及びrはそれぞれ0又は1以上の整数であり、o、p、q及びrの少なくとも一つは2以上の整数である。)
(式(5)中、sは1〜30の整数、mは1〜4の整数である。)
(式(6)中、tは1〜30の整数である。)
(式(7)中、eおよびfは1〜30の整数である。)
(式(8)中、gは1〜30の整数である。)
(式(9)中、Rmはメチル基または水素原子、hは1〜30の整数である。)
式(10)
Rc−SiXbR(3−b)
(式(10)中、RCはエポキシ基を有する非加水分解性置換基、Rは非加水分解性置換基、Xは加水分解性置換基を示す。bは1から3の整数である。)
式(10)中、bは2または3であることが好ましく、3であることがより好ましい。また、RCとしては、グリシドキシプロピル基、エポキシシクロヘキシルエチル基等が挙げられる。Rとしては、炭素数1〜20のアルキル基や、フェニル基等が挙げられる。Xとしては、ハロゲン原子、アルコキシ基、アミノ基、水素原子等が挙げられる。中でも、加水分解反応により脱離した基がカチオン重合反応を阻害せず、反応性を制御しやすい観点から、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基が好ましい。また、一部が加水分解によって水酸基になっていたり、脱水縮合によりシロキサン結合を形成していたりするものを用いてもよい。
式(11)
(Rd)a−SiX(4−a)
(式(11)中、Rdはアルキル基またはアリール基、Xは加水分解性置換基である。aは1から3の整数である。)
撥水層表面の残渣(異物)評価は、走査型電子顕微鏡(S−4300、(株)日立ハイテクノロジーズ製)を用いた観察で行った。図6に残渣のSEM観察像を示す。図6に示すように、残渣は0.01μmから0.1μm程度の大きさであり、残渣がある場合には倍率5万倍で確認することができる。
撥水層の撥水性評価として、微小接触角計(製品名:DropMeasure、(株)マイクロジェット製)を用いて、純水に対する動的後退接触角θrの測定を行い、初期撥水性の評価を行った。初期撥水性に関して、純水に対する動的後退接触角が90°以上の場合の判定をA、動的後退接触角が90°未満の場合の判定をBとした。
まず、以下に示す方法により、各加水分解性シラン化合物からなる縮合物を調製した。γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン12.53g(0.045mol)、メチルトリエトキシシラン16.04g(0.045mol)、下記式(12)で表される化合物0.96g(0.726mmol)、水5.93g及びエタノール15.15g、ハイドロフルオロエーテル3.83g(商品名:HFE7200、住友スリーエム(株)製)を、冷却管を備えるフラスコ内で、室温で5分間撹拌した。その後、24時間加熱還流することによって、縮合物を調製した。
(式(12)中のgは、3から10の整数である。)
実施例1では、270nm未満の積算照度が330nm以下の積算照度の1.0%となるフィルタを設置して、紫外光照射を行った。これ以外は実施例1と同様にした。
撥水層表面に付着している異物を除去する為の紫外光照射機として、図5のNo.1から3の照度分布を有する深紫外光LEDを用いた以外は、実施例1と同様の方法で撥水層を形成した。
撥水層表面に付着している残渣を除去する為の紫外光照射機として、実施例1に記載のフィルタを設置せずに使用した以外は、実施例1と同様の方法で撥水層を形成した。比較例1において、270nm未満の積算照度は、330nm以下の積算照度の5.0%であった。
撥水層表面に付着している残渣を除去する為の紫外光照射機として、実施例1記載の露光機を用い、270nm未満の積算照度が330nm以下の積算照度の1.5%、および3.0%となるフィルタを用いた以外は、実施例1と同様の方法で撥水層を形成した。
撥水層表面に付着している残渣を除去する為の紫外光照射機として、図5に記載の中心波長が270nmのLED−No.4の照度分布、および280nmのLED(不図示)を有する紫外光LEDを用いた以外は、実施例1と同様の方法で撥水層を形成した。本比較形態において、270nm未満の積算照度は、それぞれ330nm以下の積算照度の40.0%、2.0%であった。
330nmよりも短波長の範囲の照度分布のない中心波長が400nmの紫外光LEDを用いて、残渣を有する撥水層に紫外光の照射を行った。即ち、照射した紫外光は、270nm以上330nm以下の波長の光を含まない。また、270nm未満の積算照度は、330nm以下の積算照度の0%である。これ以外は実施例1と同様にしたが、残渣を除去することはできず、接触角の評価を行うこともできなかった。
以上の結果を以下の表1及び表2にまとめる。
Claims (9)
- 吐出口が開口する吐出口面に撥水層を有する液体吐出ヘッドの製造方法であって、
前記吐出口面となる表面側に撥水層を有する樹脂層を用意する工程と、
前記撥水層に紫外光を照射する工程と、
前記撥水層に紫外光を照射する工程の前に、環化ゴムを含有する膜で前記撥水層を覆う工程と、を有し、
前記撥水層は、下記式(1)、(2)及び(3)で表される加水分解性シラン化合物の少なくとも一種を縮合させた縮合物を含有し、
前記紫外光を照射する工程では、270nm以上330nm以下の波長の光を含む紫外光を照射し、かつ波長270nm未満の積算照度が波長330nm以下の積算照度の1.0%以下となるように紫外光を照射することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
(式(1)、(2)及び(3)中、Rpはパーフルオロポリエーテル基、Dは炭素数0から12の有機基、Aは炭素数1から12の有機基、Xは加水分解性置換基、YおよびRは非加水分解性置換基を表す。Zは水素原子又はアルキル基を表す。Qはカルボニル基を含む2価または3価の結合基を表し、Qが2価の結合基のときにはn=1、Qが3価の結合基のときにはn=2となる。aは1から3の整数、mは1から4の整数を表す。式(1)、(2)及び(3)中において、これらRp、D、A、X、Y、R、Z、Q、n、aは同じであっても異なっていてもよい。) - 前記樹脂層は基板上に形成されており、前記環化ゴムを含有する膜で前記撥水層を覆った状態で前記基板をエッチング液でエッチングする請求項1に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
- 前記膜はポリイソプレン由来の有機物を含有する請求項1または2に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
- 前記紫外光を照射した後に、前記撥水層を液体で洗浄する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
- 前記Rpが、下記式(4)で表される構造である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
(式(4)中、o、p、q及びrはそれぞれ0から30の整数であり、o、p、q及びrの少なくとも1つは2以上の整数である。) - 前記撥水層は、前記式(1)、(2)及び(3)で表される加水分解性シラン化合物の少なくとも一種と、エポキシ基を有する加水分解性シラン化合物とを縮合させた縮合物を含有する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
- 前記エポキシ基を有する加水分解性シラン化合物が、下記式(10)で表される構造である請求項6に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
式(10)
Rc−SiXbR(3−b)
(式(10)中、RCはエポキシ基を有する非加水分解性置換基、Rは非加水分解性置換基、Xは加水分解性置換基を表し、bは1から3の整数を表す。) - 前記樹脂層は感光性樹脂を含有する感光性樹脂層である請求項1乃至7のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
- 前記紫外光を照射した後に、前記撥水層を加熱する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015123165A JP6552293B2 (ja) | 2015-06-18 | 2015-06-18 | 液体吐出ヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015123165A JP6552293B2 (ja) | 2015-06-18 | 2015-06-18 | 液体吐出ヘッドの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017007159A JP2017007159A (ja) | 2017-01-12 |
JP6552293B2 true JP6552293B2 (ja) | 2019-07-31 |
Family
ID=57762313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015123165A Active JP6552293B2 (ja) | 2015-06-18 | 2015-06-18 | 液体吐出ヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6552293B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008126481A (ja) * | 2006-11-20 | 2008-06-05 | Canon Inc | インクジェット記録ヘッド用基板の製造方法、およびインクジェット記録ヘッドの製造方法 |
JP5121264B2 (ja) * | 2007-03-14 | 2013-01-16 | 株式会社リコー | 積層構造体及びその製造方法 |
US8273524B2 (en) * | 2007-06-18 | 2012-09-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid discharging head, producing method thereof, structure, and producing method thereof |
JP4979641B2 (ja) * | 2007-06-20 | 2012-07-18 | キヤノン株式会社 | 液体吐出ヘッドの製造方法 |
US8851630B2 (en) * | 2010-12-15 | 2014-10-07 | Xerox Corporation | Low adhesion sol gel coatings with high thermal stability for easy clean, self cleaning printhead front face applications |
JP5859070B2 (ja) * | 2012-04-18 | 2016-02-10 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録ヘッド及びその製造方法 |
-
2015
- 2015-06-18 JP JP2015123165A patent/JP6552293B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017007159A (ja) | 2017-01-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4424750B2 (ja) | インクジェットヘッドおよびその製造方法 | |
JP4424751B2 (ja) | インクジェットヘッドおよびその製造方法 | |
RU2576507C1 (ru) | Головка для струйной печати и способ ее изготовления | |
JP6168825B2 (ja) | コーティング材料、コーティング及びその製造方法、並びにインクジェットヘッド及びその製造方法 | |
JP6525630B2 (ja) | 液体吐出ヘッドおよびその製造方法 | |
JP6207212B2 (ja) | 液体吐出ヘッドの製造方法 | |
KR101313974B1 (ko) | 액체 토출 헤드 | |
JP4921537B2 (ja) | インクジェットヘッド及びその製造方法 | |
JP2010036580A (ja) | 液体吐出ヘッドおよびその製造方法 | |
JP6395503B2 (ja) | インクジェット記録ヘッドおよびその製造方法 | |
JP6552293B2 (ja) | 液体吐出ヘッドの製造方法 | |
JP2013052536A (ja) | 液体吐出ヘッドの製造方法、および液体吐出ヘッド | |
US10787552B2 (en) | Method for manufacturing liquid ejection head having a water-repellent layer at the ejection surface | |
US20160041469A1 (en) | Method for patterning photosensitive resin layer | |
JP5859070B2 (ja) | インクジェット記録ヘッド及びその製造方法 | |
JP2018086746A (ja) | 撥液面上の有機物残渣の検査方法および液体吐出ヘッドの製造方法 | |
KR100880753B1 (ko) | 잉크 제트 헤드 및 그의 제조 방법 | |
JP7475854B2 (ja) | 撥液防汚膜およびその製造方法 | |
JP5733971B2 (ja) | インクジェット記録ヘッドの製造方法 | |
JP2018161810A (ja) | 液体吐出ヘッドの製造方法 | |
JP2019025911A (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドの製造方法、及び記録方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180522 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190312 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190510 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190604 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190702 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6552293 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |