JP5733250B2 - 位置検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、交流の励磁信号が位置検出対象の位置情報に応じて振幅変調された被変調波を入力とし、前記励磁信号の一周期の間に前記被変調波の複数のサンプリング値を用いて前記位置情報を復調する位置検出装置に関する。
この種の位置検出装置としては、たとえば下記特許文献1に見られるように、レゾルバによって回転体の回転角度に応じて励磁信号が振幅変調された被変調波に基づき、回転角度情報をデジタルデータにて表現するレゾルバデジタル変換器が周知である。
特許第3442416号公報
ただし、上記位置検出装置を、たとえば動作速度が比較的遅いソフトウェア処理手段を用いて構成する場合、ノイズに対する耐性が顕著に低下することが発明者らによって見出された。
本発明は、上記課題を解決する過程でなされたものであり、その目的は、交流の励磁信号を位置検出対象の位置情報に応じて振幅変調した被変調波を入力とし、前記励磁信号の一周期の間に前記被変調波の複数のサンプリング値によって前記位置情報を復調する新たな位置検出装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、およびその作用効果について記載する。
発明は、交流の励磁信号(Sc)が位置検出対象(10a)の位置情報に応じて振幅変調された被変調波(Sin,Cos)を入力とし、前記励磁信号の一周期の間に前記被変調波の複数のサンプリング値を用いて前記位置情報を復調する復調手段(40)を備え、前記復調手段は、前記入力された前記被変調波に基づき前記位置情報を復調するに際して、前記励磁信号を入力とし、前記被変調波から前記励磁信号の符号の影響を除去する除去処理を行なう検波手段(60)と、所定期間において前記位置情報の復調に用いられる前記励磁信号について、その符号が正のもののサンプリング回数と負のもののサンプリング回数との差が生じることを回避する不均衡回避手段と、を備えることを特徴とする。
位置情報の復調に用いられる前記励磁信号について、その符号が正のもののサンプリング回数と負のもののサンプリング回数とに差が生じることで、ノイズに対する耐性が低下することが発明者らによって見出された。上記発明では、この点に鑑み、不均衡回避手段を備えた。
なお、本発明にかかる以下の代表的な実施形態に関する概念の拡張については、代表的な実施形態の後の「その他の実施形態」の欄に記載してある。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態の解決原理を見出す過程で得られた実験データを示すタイムチャート。 同実施形態における励磁信号のサンプリングタイミングを示すタイムチャート。 第2の実施形態の解決課題を示すタイムチャート。 同実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるサンプリング周期の変更処理の手順を示す流れ図。 第3の実施形態の解決課題を示すタイムチャート。 同実施形態にかかるシステム構成図。 第4の実施形態にかかる復調処理の変更手順を示す流れ図。
<第1の実施形態>
以下、本発明にかかる位置検出装置をレゾルバのデジタルコンバータに適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示されるモータジェネレータ10は、車載主機であり、図示しない駆動輪に機械的に連結されている。インバータINVは、モータジェネレータ10と図示しないバッテリとの間の電力の授受を仲介する。モータジェネレータ10の回転子10aには、レゾルバ20の1次側コイル22が機械的に連結されている。
1次側コイル22は、マイクロコンピュータ(マイコン40)内蔵の発振器42から出力される正弦波状の交流信号(励磁信号Sc)によって励磁される。詳しくは、励磁信号Scは、増幅回路30に入力され、ここでその振幅値が増幅された後、1次側コイル22に入力される。これにより、励磁信号Scによって1次側コイル22に生じた磁束は、一対の2次側コイル24,26を鎖交する。ここで、2次側コイル24,26のそれぞれと1次側コイル22との相互インダクタンスは、回転子10aの電気角(回転角度θ)に応じて周期的に変化するように構成されている。これにより、2次側コイル24,26を鎖交する磁束数は、周期的に変化する。特に、本実施形態では、2次側コイル24,26のそれぞれに生じる電圧の位相が互いに「π/2」だけずれるようになっている。これにより、2次側コイル24,26のそれぞれの出力電圧は、励磁信号Scを、変調波sinθ、cosθのそれぞれによって変調した被変調波となる。すなわち、励磁信号Scを「sinωt」とすると、被変調波は、それぞれ「sinθsinωt」と「cosθsinωt」となる。
上記増幅回路30の出力は、差動増幅回路32によって電圧変換され、入力側励磁信号SCとされる。一方、2次側コイル24の出力電圧は、差動増幅回路34によって電圧変換され、被変調波Sinとされる。また、2次側コイル26の出力電圧は、差動増幅回路36によって電圧変換され、被変調波Cosとされる。これら入力側励磁信号SCと、被変調波Sinと被変調波Cosとのそれぞれは、マイコン40に入力され、マイコン40内のセレクタ44によって、アナログデジタル変換器46に時分割で入力される。
アナログデジタル変換器46では、入力側励磁信号SCが入力されることで、これをデジタルデータに変換する(励磁信号Scをサンプリングする)。このデジタルデータがレファレンスREFである。また、被変調波Sinが入力されることで、これをデジタルデータに変換する(被変調波Sinをサンプリングする)。このデジタルデータが被変調波SINである。また、被変調波Cosが入力されることで、これをデジタルデータに変換する(被変調波Cosをサンプリングする)。このデジタルデータが被変調波COSである。
アナログデジタル変換器46の出力信号は、中央処理装置(CPU50)に入力され、ここで、ソフトウェア処理される。図では、CPU50によって行われるソフトウェア処理のうち、特に、回転角度θの算出処理等について、ブロック図で示してある。
すなわち、乗算器52では、回転角度θの算出値(算出角度φ)を独立変数とする余弦関数cosφを、被変調波SINに乗算する。一方、乗算器54では、算出角度φを独立変数とする正弦関数sinφを、被変調波COSに乗算する。誤差相関量算出部56では、乗算器52の出力値から乗算器54の出力値を減算することで、誤差相関量εを算出する。
この誤差相関量εは、差動増幅回路32,34,36や増幅回路30のゲインによって定まる比例定数を無視すると、以下の式(c1)によって表現される。
ε=sinωt・sinθ・cosφ−sinωt・cosθ・sinφ
=sinωt・sin(θ―φ)…(c1)
誤差相関量εは、実際の回転角度θと算出角度φとの差がゼロとなることで、ゼロとなる。また、励磁信号Scの大きさの影響を除く場合、算出角度φと実際の回転角度θとの差に応じて絶対値が変化するものであって且つ、差が同一であれば、符号にかかわらず絶対値が同一となるものである。さらに、励磁信号Scの符号(sinωtの符号)の影響を除く場合、算出角度φが実際の回転角度θよりも進角側の値であるか遅角側の値であるかを示す量でもある。誤差相関量εから、励磁信号Scの符号の影響を除く除去処理は、同期検波によってなされる。
すなわち、レファレンスREFは、2値検波信号算出手段(検波信号生成部58)に入力され、ここで、レファレンスREFの符号に応じて「1」または「−1」となる信号である検波信号Rdに加工される。詳しくは、検波信号生成部58では、レファレンスREFがゼロ以上である場合に検波信号Rdを「1」として且つ、ゼロ未満である場合に検波信号Rdを「−1」とする。一方、同期検波部60では、誤差相関量εに検波信号Rdを乗算することで、被検波量εcを算出する。
被検波量εcは、実際の回転角度θと算出角度φとの差がゼロとなることで、ゼロとなって且つ、その符号によって、算出角度φが実際の回転角度θよりも進角側の値であるか遅角側の値であるかを示す量である。
被検波量εcは、角度算出部62に入力される。角度算出部62は、ローパスフィルタや積分要素を備えて構成される。本実施形態では、特に、2重積分要素と位相補償フィルタ「(bs+1)/(as+1)」とを備えるものを例示した。ここで、2重積分要素を用いたのは、回転角度θが一定速度で変化する場合に算出角度φに定常偏差が生じないことを狙ったものである。
上記算出角度φは、上記乗算器52,54に加えて、操作量算出処理部64に入力される。操作量算出処理部64では、モータジェネレータ10を流れる電流を検出する図示しない電流センサの検出値や、算出角度φ等に基づき、インバータINVの操作信号を生成してインバータINVに出力する。これにより、モータジェネレータ10の制御量(例えば出力トルク)がその指令値(例えば指令トルク)に制御される。
ところで、上記マイコン40(おもにCPU50)によって算出角度φの算出処理手段を構成すると、その動作速度を特に高速のものとしない場合には、次に示す不都合が生じることが発明者らによって見出された。
まず第1に、検波信号Rdの符号が、被変調波SIN,COSに含まれる励磁信号Scの符号と相違する検波エラーである。これは、アナログデジタル変換器46によって、入力側励磁信号SCや被変調波Sin,Cosを時分割でサンプリングするために、レファレンスREFと被変調波SIN,COSとのサンプリングタイミングにずれが生じることがその要因となるものである。
第2に、ノイズに対する耐性が非常に低いことである。これは、励磁信号Scの1周期におけるレファレンスREFのサンプリング回数のうち、レファレンスREFが正となるものと負となるものとが相違する不均衡に起因して生じる。すなわち、上記被検波量εcは、差動増幅回路32,34,36のゲイン等によって定まる比例定数K(>0)を用いることで、「K・|sinωt|・sin(θ−φ)」となるものである。このため、ノイズが混入しない限り、レファレンスREFが正となるもののサンプリング回数と負となるもののサンプリング回数との不均衡は算出角度φの算出になんら影響しない。しかし、たとえば差動増幅回路36にノイズが混入する場合、このノイズをオフセット量δと表現すると、被検波量εcは、以下の式(c2)となる。
εc=
K・|sinωt|・sin(θ−φ)−sinφ・δ・Rd/|Rd| …(c2)
上記の式(c2)の右辺第2項は、検波信号Rdに応じた符号を有する量となる。このため、ノイズの重畳期間において検波信号Rdの符号が正のものと負のものとの数が等しいなら、上記右辺第2項の平均値は、ゼロとなる。しかし、正となるものと負となるものとの数に差が生じる場合には、右辺第2項の平均値がゼロとならないため、算出角度φの算出精度に影響しやすい。特に、本実施形態のように、角度算出部62を2重積分要素を備えて構成する場合にあっては、上記正となるものと負となるものとの数に差が生じることで、その影響が増幅される。
ここでたとえば、算出角度φの算出周期(レファレンスREF等のサンプリング周期)を固定する場合、検波信号Rdのうち正となるものの数が負となるものの数よりも多くなる現象が生じると、しばらくして負となるものの数が正となるものの数よりも多くなる現象が生じる。このため、より長いタイムスケールにおいては正となるものの数と負となるものの数との間に不均衡が生じていないこととなる。このことは、不均衡を定義する上で算出角度φの算出精度に寄与するタイムスケールが存在することを意味する。ちなみに、このタイムスケールにおけるノイズを除去するように上記位相補償フィルタのローパスフィルタ成分の時定数を設定することも可能ではある。しかしこの場合には、応答性の低下が大きくなる。このため、特に車載用途のように、高い応答性が求められるものにあっては、その要求を満足する設計が極めて困難である。
ここで、不均衡に起因してノイズに対する耐性が低下する現象は、算出角度φの算出周期(励磁信号Sc等のサンプリング周期)が長くなることで顕著となる。換言すれば、算出周期等が十分に短ければ、上記の式(c2)の右辺第2項の影響が算出角度φに目だった影響を及ぼさない。すなわち、たとえば、励磁信号Scの周期が「100μs」であり、算出周期が「6μs」である場合、励磁信号Scの半周期におけるサンプリング回数は、8回または9回となる。これに対し、励磁信号Scの周期が「100μs」であり、算出周期が「0.6μs」である場合、励磁信号Scの半周期におけるサンプリング回数は、83回または84回となる。いずれの場合であっても、レファレンスREFが正となるものの数と負となるもの数との間に生じうる差自体は、「1」である。しかし、この1回が算出角度φの算出に寄与する度合いは大きく相違するものとなる。
実際、上記不均衡現象自体は、従来のレゾルバデジタルエンコーダによっても生じていたものと考えられる。この不均衡によってノイズに対する耐性が低下するという課題は、本実施形態のように算出角度φの算出処理をソフトウェア処理とするなどすることで、上記算出周期を低周波(たとえば、200kHz以下)とすることで顕在化したものである。
ちなみに、上記課題は、算出周期等が低周波のレゾルバデジタルエンコーダのノイズに対する耐性を評価する際に見出されたものである。具体的には、回転子10aが停止した状態で、差動増幅回路36の出力電圧にオフセット誤差を与えることで、図2に示すように算出角度φ(ここでは、12ビットのデータとして示す)が突発的に変動する現象が見られた。この原因について仮説、検証を繰り返すことで、上記検波エラーのみならず、不均衡が原因であることが見出されたのである。
こうした課題を解決すべく、本実施形態では、入力側励磁信号SCのサンプリングタイミングを図3に示すものとする。図示されるように、ここでは、サンプリングの周期Tsを、基準サンプリング周期Tsrefに固定しつつ、その位相(サンプリングタイミングにおける励磁信号Scの位相)の設定等によって、次の条件を満たすようにする。
条件1.入力側励磁信号SCが正である期間と負である期間とでサンプリング回数が同一となる旨の条件。すなわち、正である期間におけるサンプリング(位相PH1〜PH5におけるサンプリング)の回数と、負である期間におけるサンプリング(位相PH6〜PH10におけるサンプリング)の回数とを、同一とする。本実施形態では、この条件1を満足する設定によって、不均衡回避手段を構成する。
条件2.サンプリングされる入力側励磁信号SCの絶対値が規定値ΔS以下とならない旨の条件。これは、検波エラーを回避するための条件である。規定値ΔSは、アナログデジタル変換器46による入力側励磁信号SCのサンプリングタイミングと、被変調波SIN,COSのサンプリングタイミングとの時間差における入力側励磁信号SCの変化量よりも大きい値に設定されている。これは、基準サンプリング周期Tsrefやサンプリング位相の設定によって、励磁信号Scの一周期毎にサンプリングタイミングにおける励磁信号Scの位相が等しくなる設定とすることで実現することができる。すなわち、この条件を満たさない場合には、時間の経過とともにサンプリング位相(サンプリングタイミングにおける励磁信号Scの位相)が変化し、条件2を満たさなくなるおそれがある。この設定は、本実施形態において、復調禁止手段やタイミング設定手段を構成する。
なお、この条件2を満たす設定によって、上記不均衡を回避することや、不均衡以外の要因によるノイズに対する耐性を高めることもできる。すなわち、励磁信号Scがゼロの場合には上記検波信号Rdが「1」となるため、入力側励磁信号SCがゼロとなるときにサンプリングすることで不均衡が生じやすくなる。これに対し、上記条件2を満たす設定によれば、入力側励磁信号SCがゼロとなるときにこれをサンプリングすることが禁止される。また、ノイズによってレファレンスREFの符号が励磁信号Scのものと逆となることも考えられるが、こうした事態は、入力側励磁信号SCの値が大きいほど生じにくくなる。このため、上記条件2を満たす設定によれば、ノイズに対する耐性が向上する。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
先の図3に示したサンプリングの周期や位相の設定によれば、上記不均衡や検波エラー等を回避することができるものの、これら周期や位相を固定する場合には、図4に示すように励磁信号Scの周期が温度等に応じて変動することで、その狙いとする効果を得ることができなくなる。これは、サンプリングタイミングにおける入力側励磁信号SCの位相が、先の図3に示したものから相違するようになるからである。本実施形態では、この課題を解決する。
図5に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図5において、先の図1に示した部材や処理と対応するものについては、便宜上同一の符号を付している。
2値信号生成回路70は、差動増幅回路32の出力(入力側励磁信号SC)を2値信号RSに波形整形する。2値信号RSは、マイコン40に入力され、マイコン40内のタイマ72によってその立ち上がり時間Thが計時される。そして、タイマ72によって計時された立ち上がり時間Thは、CPU50に入力される。これにより、同期補正部74によって、アナログデジタル変換器46のサンプリング周期が変更されることとなる。
図6に、上記サンプリング周期Tsの変更処理の手順を示す。この処理は、CPU50によって、たとえば所定周期でくり返し実行される。なお、この処理は、本実施形態において、周期変更手段を構成する。
この一連の処理では、まずステップS10において、励磁信号Scの基準励磁周期Tprefと、立ち上がり時間Thの2倍との差の絶対値が規定時間差ΔTth以上であるか否かを判断する。この処理は、励磁信号Scの周期(励磁周期)の変動の有無を判断するためのものである。ここで、基準励磁周期Tprefは、励磁信号Scの想定角速度(基準角速度ωref)によって定義される。
そして、ステップS10において肯定判断される場合、ステップS12において、サンプリング周期Tsを、以下の式(c3)によって変更する。
Ts=Tsref・2・Th/Tpref …(c3)
ここで、基準サンプリング周期Tsrefは、励磁信号Scの周期が基準励磁周期Tprefであった場合に適切な周期である。
ステップS12の処理が完了する場合や、ステップS10において否定判断される場合には、この一連の処理を一旦終了する。
以上説明した本実施形態によれば、励磁信号Scの周期が変動する場合であっても、不均衡が生じる事態等を好適に回避することができる。
<第3の実施形態>
以下、第3の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
先の図3に示したサンプリングの周期や位相の設定によれば、上記不均衡や検波エラー等を回避することができるものの、励磁信号Scの位相が何らかの要因で図7に示すように変動する場合には、その狙いとする効果を得ることができなくなる。これは、サンプリングタイミングにおける入力側励磁信号SCの位相が、先の図3に示したものから相違するようになるからである。本実施形態では、この課題を解決する。
図8に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図5において、先の図1に示した部材や処理と対応するものについては、便宜上同一の符号を付している。
2値信号生成回路70は、差動増幅回路32の出力(入力側励磁信号SC)を2値信号RSに波形整形する。2値信号RSは、マイコン40に入力され、CPU50内の位相補正部76によってその立ち上がりエッジが検出される。そして、位相補正部76では、立ち上がりエッジの検出タイミングに基づき、アナログデジタル変換器46のサンプリング位相を変更する。詳しくは、立ち上がりエッジの位相PH0を変更することで、位相PH0から基準サンプリング周期Tsrefの整数倍の時間が経過するタイミングを、位相PH1,PH2,PH3,…に対応するサンプリングタイミングとする。
なお、位相補正部76は、本実施形態において、位相変更手段を構成する。
<第4の実施形態>
以下、第4の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、励磁信号Scの2周期において、レファレンスREFの符号が正となるものの数と負となるものの数とを同一とすることを考える。ここでは、励磁信号Scの1周期における不均衡によっては、算出角度φに生じる誤差が許容範囲を超えることがないシステムを想定している。詳しくは、励磁信号Scの2周期を1組として、第1番目の周期において、正となるものの数と負となるものの数とに差が生じる場合、次の周期において、復調処理の間隔を変更する。これは、上記第2、第3の実施形態の代替手段である。
図9に、本実施形態にかかる復調処理の間隔の変更処理の手順を示す。この処理は、CPU50によって、たとえば所定周期でくり返し実行される。なお、図9に示す処理は、本実施形態において、間隔変更手段を構成する。
この一連の処理では、まずステップS20において、レファレンスREFが負である旨を示すフラグFが「1」であるか否かを判断する。そして、ステップS20において否定判断される場合、ステップS22において、レファレンスREFが正から負に反転したか否かを判断する。そして、反転していないと判断される場合、ステップS24において、レファレンスREFが正であるもののサンプリング回数をカウントするカウンタCpをインクリメントする。
続くステップS26においては、カウンタCpが、基準回数Cthに所定値を加算したものよりも大きいか否かを判断する。この処理は、復調処理を禁止するか否かを判断するためのものである。ここで、所定値は、補正量ΔCとゼロとのうち大きい方である。なお、補正量ΔCは、後述の処理によって、上述したように励磁信号Scの2周期を1組とした場合の第2番目の周期に限ってゼロ以外の数となりうるように設定される。そして、ステップS26において肯定判断される場合、ステップS28において、今回のレファレンスREFを用いた復調処理を禁止する。これは、角度算出部62の内部パラメータの更新を禁止する処理となる。なお、この場合、次の周期において、角度算出部62における積分要素は、前回の更新タイミングからの経過時間が1サンプリング周期Tsであったものとして、積分処理を行なう。
これに対し、上記ステップS22において肯定判断される場合、ステップS30に移行し、フラグFを「1」とし、カウンタCp0の値をカウンタCpの値とし、カウンタCpをゼロとする。
そして、ステップS30の処理が完了する場合や、ステップS20において肯定判断される場合には、ステップS32においてレファレンスREFが負であるもののサンプリング回数をカウントするカウンタCnをインクリメントする。続くステップS34においては、カウンタCnが基準回数Cthから所定値を減算した値よりも大きいか否かを判断する。この処理は、復調処理を禁止するか否かを判断するためのものである。ここで、所定値は、補正量ΔCとゼロとのうち小さい方である。なお、補正量ΔCは、上述したように、励磁信号Scの2周期を1組とした場合の第2番目の周期に限ってゼロ以外の数となりうるように設定される。そして、ステップS34において肯定判断される場合、ステップS36において、上記ステップS28と同様、今回のレファレンスREFを用いた復調処理を禁止する。
ステップS36の処理が完了する場合や、ステップS34において否定判断される場合には、ステップS38において、レファレンスREFが負から正に反転したか否かを判断する。そして反転したと判断される場合、ステップS40に移行する。ステップS40においては、カウンタCn0の値をカウンタCnの値とし、カウンタCnとフラグFとをゼロとし、カウンタCpをインクリメントする。そして、励磁信号Scが第2番目の周期である場合、補正量ΔCを、カウンタCn0からカウンタCp0を減算した値とする。なお、励磁信号Scが第1番目の周期の場合、補正量ΔCはゼロとされる。
なお、ステップS40,S28の処理が完了する場合や、ステップS38,S26において否定判断される場合には、この一連の処理を一旦終了する。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
「2値検波信号算出手段(58)について」
励磁信号Sc(レファレンスREF)が0以上であるか否かに応じて2値の検波信号Rdを算出するものに限らない。たとえば、0よりも大きいか否かに応じて2値の検波信号Rdを算出するものであってもよい。
「検波手段について」
2値検波信号算出手段によって検波信号Rdを生成するものに限らない。たとえば、レファレンスREFを誤差相関量εに乗算したものを被検波量εcとし、これを誤差相関量εから励磁信号Scの符号の影響を除去する除去処理とするものであってもよい。
「周期変更手段(74)について」
上記第2の実施形態(図5)では、タイマ72による計測結果(立ち上がり時間Th)に基づき、サンプリング周期Tsを補正したが、これに限らない。たとえば、立ち下がり時間の計測結果に基づき、サンプリング周期Tsを変更してもよく、これら立ち上がり時間および立ち下がり時間の合計値に基づき、サンプリング周期Tsを変更してもよい。
周期変更手段としては、CPU50を用いたソフトウェア処理を含むものに限らず、ハードウェア処理によって、アナログデジタル変換器46のサンプリング周期を変更する手段を構成することで実現してもよい。
「位相変更手段(76)について」
位相変更手段としては、CPU50を用いたソフトウェア処理を含むものに限らず、ハードウェア処理によって、アナログデジタル変換器46のサンプリング位相を変更する手段を構成することで実現してもよい。
「予測回避手段について」
上記第2の実施形態(図5)において、周期が変動する場合、サンプリング位相PHi自体も変動前のものからずれることとなる。このため、サンプリング周期Tsとともに、サンプリング位相を併せ変更することが望ましい。すなわち、周期変更手段と位相変更手段とをともに備える構成であることが望ましい。
「復調禁止手段について」
入力側励磁信号SCのサンプリング周期やサンプリング位相を先の図3に示した態様にて固定することによって、入力側励磁信号SCの絶対値が規定値ΔS以下となるときのサンプリングを禁止するものに限らない。たとえば、励磁信号Scの周期や位相が変動した場合にあっては、先の図3に示した位相PH4に対応するサンプリングタイミングにおけるレファレンスREFの値が変動中心の値に近づくこともある。そしてこの場合にあっては、次回のサンプリングまでの時間間隔を変更することで、入力側励磁信号SCの絶対値が規定値ΔS以下となるときのサンプリングを禁止する手段としてもよい。
また、先の図3に示したように、入力側励磁信号SCをレファレンスREFに変換する処理(サンプリング処理)自体を禁止するものに限らず、たとえば被検波量εcを算出角度φの更新に用いることを禁止するものであってもよい。
「間隔変更手段について」
上記第4の実施形態(図9)では、励磁信号Scの第1番目の周期において、レファレンスREFが正のものの数と、負のものの数とに差が生じる場合、第2番目の周期において、その差を補償するように、サンプリング回数を制限したが、これに限らない。たとえば、第1番目および2番目の周期において、レファレンスREFが正のものの数と、負のものの数とに差が生じる場合、第3番目の周期において、その差を補償するように、サンプリング回数を制限するものであってもよい。ただし、この場合、励磁信号Scの2周期に渡る不均衡によっては、算出角度φに許容範囲を超える誤差が生じることはないシステムに適用することが望ましい。
また、たとえば、励磁信号Scの符号がサンプリング回数が多い方の符号となる場合にサンプリング回数を制限する代わりに、少ない方の符号となる場合にサンプリング回数を増加させてもよい。
さらに、たとえば、励磁信号Scの1周期の間で差が生じると予測される場合にサンプリング回数を制限するものであってもよい。これは、たとえば励磁信号Scが正となる期間と負となる期間とのそれぞれにおいて、5回ずつのサンプリング回数を予定していたものが、正となる期間において4回しかサンプリングできなかった場合に、負となる期間のサンプリング回数を4回に制限し、5回目のサンプリングタイミングでのサンプリング処理自体を禁止したり、その復調処理への利用を禁止したりすればよい。
「不均衡回避手段について」
サンプリング周期を単一の値(基準サンプリング周期Tsref)とするものに限らない。たとえば、励磁信号Scの一周期の間でサンプリングタイミング間の時間間隔を変化させるものであってもよい。この場合、励磁信号Scの絶対値が大きい領域においてサンプリング頻度を上昇させてもよい。また、たとえば上記規定値ΔSが大きくなる場合にあっては、励磁信号Scがゼロに近づくにつれてサンプリング頻度が低下する事態を回避すべく、規定値ΔSを超える領域において値が小さいほどサンプリング頻度が上昇するようにしてもよい。
また、励磁信号Scの1周期において、正となるもののサンプリング回数と負となるもののサンプリング回数とが等しくなる設定に限らず、所定期間におけるサンプリング回数が等しくなるものであってもよい。すなわち、この場合であっても、所定期間を、算出角度φの精度の要求に応じて設定することで、算出角度φの算出誤差を、要求に合ったものとすることはできる。この際、所定期間は、1周期の整数倍の期間に限らない。
なお、サンプリング周期を単一の値(基準サンプリング周期Tsref)として励磁信号Scの1周期よりも長い所定期間での不均衡を回避する設定の場合、所定期間毎に、サンプリングタイミングにおける励磁信号Scの位相が等しくなる設定とすることが望ましい。なぜなら、これにより、所定期間におけるサンプリングタイミングのそれぞれに対応する励磁信号Scの位相が特定され、ひいてはいずれのサンプリングタイミングにおいても、入力側励磁信号SCの絶対値が規定値ΔS以下となることを回避することができるからである。
もっとも、入力側励磁信号SCの絶対値が規定値ΔS以下となるサンプリングタイミングにおけるサンプリングを回避する設定自体必須ではない。すなわち、入力側励磁信号SCが正に切り替わる直前にサンプリングした後、これと同期した被変調波SINや被変調波COSに含まれる励磁信号Scの符号が正である場合であっても、サンプリングタイミングの設定によっては、入力側励磁信号SCが負に切り替わる直前のタイミングと同期した被変調波SINや被変調波COSに含まれる励磁信号Scの符号が負となることで、検波エラーの影響を排除することができる可能性がある。
「アナログデジタル変換器について」
被変調波SIN,COSおよび入力側励磁信号SCをデジタルデータに変換する手段としては、単一のアナログデジタル変換器46に限らない。たとえば、被変調波SIN,COSと、入力側励磁信号SCとで各別の変換器を備えてもよく、またたとえば、被変調波SIN,被変調波COS、および入力側励磁信号SCのそれぞれで、各別の変換器を備えてもよい。換言すれば、励磁信号サンプリング手段と被変調波サンプリング手段とで、アナログデジタル変換器を各別としてもよい。
「復調手段について」
a)誤差相関量εについて
励磁信号Scの符号の影響を除くことで、回転角度θに対する算出角度φのずれの方向に応じた符号を有する量としては、上記第1の実施形態(図1)において例示した誤差相関量εに限らない。たとえば、被変調波COSに「cos(φ−π/2)」を乗算したものと、被変調波SINに「sin(φ−π/2)」を乗算したものとの和であってもよい。この場合、誤差相関量εは、「sinωtcos(θ―φ+π/2)」に比例した量となり、励磁信号sinωtの符号の影響を除くことで、回転角度θに対して算出角度φが進角している場合に正、遅角している場合に負となる。
もっとも、励磁信号Scの符号の影響を除くことで、誤差相関量ε自体が回転角度θに対する算出角度φのずれの方向に応じた符号を有する量であることは必須ではない。たとえば、被変調波COSに「cos(φ−π/4)」を乗算したものと、被変調波SINに「sin(φ−π/4)」を乗算したものとの和であってもよい。この場合、誤差相関量εは、「sinωtcos(θ―φ+π/4)」に比例した量となり、誤差相関量εから励磁信号Scの符号の影響を除いたとしても、回転角度θに対する算出角度φのずれの方向に応じた符号を有する量とはならない。しかし、励磁信号Scの符号の影響を除いた被検波量εcと「K/√2:Kは、差動増幅回路34等のゲインによって定まる被変調波の振幅」との差を制御誤差とするなら、制御誤差は、回転角度θに対する算出角度φのずれの方向に応じた符号を有する量となる。このため、これをゼロにフィードバック制御するための操作量として算出角度φを算出することができる。そしてこの場合であっても、ノイズに対する耐性を高める上では、不均衡回避手段を適用することが有効である。
ただし、これは誤差相関量εの定義の仕方の問題に過ぎない。すなわち、「ε−Ksinωt/√2」を誤差相関量と定義するなら、これは、励磁信号Scの符号の影響を除くことで、回転角度θに対する算出角度φのずれの方向に応じた符号を有する量となる。ちなみに、「ε−Ksinωt/√2」から励磁信号Scの絶対値の影響を除いたものは、回転角度θと算出角度φとの差に応じた値を有するとはいえ、算出角度φのずれが進角側であるか遅角側であるかに応じて、上記差が同一であっても絶対値が相違する。このため、進角側と遅角側とで算出角度φのフィードバック制御のゲインに差が生じるため、この差を許容できるシステムに適用することが望ましい。
b)算出角度φの算出処理
被検波量εcを入力とし、算出角度φを算出する処理としては、上記実施形態において例示したものに限らない。たとえば積分要素を3つ(3重積分)以上有するものであってもよい。
また、積分要素を1つのみ有するものであってもよい。この場合であっても、たとえば、励磁信号Scのある周期で、その正となる期間におけるサンプリング回数と負となる期間におけるサンプリング回数との間に差が生じる場合、ノイズの影響はサンプリング頻度が低いほど大きくなる。なぜなら、サンプリング頻度が低いほど積分間隔が長くなるため、ノイズが算出角度φに及ぼす影響の度合い(ノイズに対する算出角度φのゲイン)が大きくなるからである。
c)構成について
ソフトウェア処理手段として構成されるものに限らない。ハードウェア処理手段であっても、復調に用いられる入力側励磁信号SC等のサンプリング頻度が低くなるにつれて、励磁信号Scの符号が正のもののサンプリング回数と負のもののサンプリング回数との差が、ノイズに対する耐性を低下させる事情についてはなんら変わりがないと考えられる。
「位置検出対象について」
回転機の回転子に限らない。要は、位置情報に応じて励磁信号を振幅変調可能なものであるなら、本発明の適用は有効である。
10a…回転子(位置検出対象の一実施形態)、20…レゾルバ、40…マイコン、50…CPU。

Claims (13)

  1. 交流の励磁信号(Sc)が位置検出対象(10a)の位置情報に応じて振幅変調された一対の被変調波(Sin,Cos)を入力とし、前記励磁信号の一周期の間に前記被変調波の複数のサンプリング値を用いて前記位置情報を復調する復調手段(40)を備え、
    前記一対の被変調波のうち一方の被変調波は、前記位置情報を独立変数とする変調波であって、正弦関数又は余弦関数である変調波によって前記励磁信号を変調したものであり、他方の被変調波は、前記位置情報を独立変数とする変調波であって、前記一方の被変調波を変調する変調波の位相が「π/2」だけずれた変調波によって前記励磁信号を変調したものであり、
    前記復調手段は、
    前記位置情報の算出値(φ)を独立変数とする余弦関数を前記一方の被変調波に乗算した値と、前記位置情報の算出値を独立変数とする正弦関数を前記他方の被変調波に乗算した値との差に応じた値を誤差相関量(ε)として算出する誤差相関量算出手段と、
    前記励磁信号を入力とし、前記誤差相関量から前記励磁信号の符号の影響を除去する除去処理を行なう検波手段(60)と、
    前記除去処理によって符号の影響が除去された誤差相関量に基づき、前記算出値を出力する角度算出手段と、
    所定期間において前記除去処理に用いられる前記励磁信号について、その符号が正のもののサンプリング回数と負のもののサンプリング回数との差が生じることを回避する不均衡回避手段と、
    を備え
    前記不均衡回避手段は、所定期間において前記位置情報の復調に用いられる前記励磁信号について、その符号が正のもののサンプリング回数と負のもののサンプリング回数との差が生じると予測される場合、前記差が生じることを回避する予測回避手段(50)を備えることを特徴とする位置検出装置。
  2. 前記検波手段は、前記励磁信号を周期的にサンプリングする励磁信号サンプリング手段(46)を備え、
    前記不均衡回避手段は、前記励磁信号が正である期間と負である期間とで前記所定期間におけるサンプリング回数が等しくなるように、前記サンプリングの周期と位相とを設定するものであり、
    前記予測回避手段は、前記励磁信号を入力とし、その周期の変動に応じて前記励磁信号サンプリング手段による前記サンプリングの周期を変更する周期変更手段(74)を備えることを特徴とする請求項記載の位置検出装置。
  3. 前記検波手段は、前記励磁信号を周期的にサンプリングする励磁信号サンプリング手段(46)を備え、
    前記不均衡回避手段は、前記励磁信号が正である期間と負である期間とで前記所定期間におけるサンプリング回数が等しくなるように、前記サンプリングの周期と位相とを設定するものであり、
    前記予測回避手段は、前記励磁信号を入力とし、その位相の変動に応じて前記励磁信号サンプリング手段による前記サンプリングの位相を変更する位相変更手段(76)を備えることを特徴とする請求項または記載の位置検出装置。
  4. 前記検波手段は、
    前記励磁信号をサンプリングする励磁信号サンプリング手段(46)と、
    前記励磁信号が0以上であるか否かに応じて、または0よりも大きいか否かに応じて、2値の検波信号を算出する2値検波信号算出手段(58)と、を備え、
    該2値検波信号算出手段によって算出された検波信号を用いて前記除去処理を行なうものであり、
    前記予測回避手段は、前記励磁信号の値が0である場合に、該励磁信号のサンプリングに基づく復調処理を禁止する復調禁止手段を備えることを特徴とする請求項記載の位置検出装置。
  5. 前記検波手段は、前記励磁信号をサンプリングする励磁信号サンプリング手段(46)を備え、
    前記予測回避手段は、所定期間において前記位置情報の復調に用いられる前記励磁信号について、その符号が正のもののサンプリング回数と負のもののサンプリング回数との差が生じると予測される場合、前記復調手段に復調処理の間隔を変更させる間隔変更手段を備えることを特徴とする請求項記載の位置検出装置。
  6. 前記間隔変更手段は、前記所定期間よりも短い規定期間において前記位置情報の復調に用いられる前記励磁信号について、その符号が正のもののサンプリング回数と負のもののサンプリング回数との差が生じると判断される場合、前記励磁信号が前記サンプリング回数の多い方の符号となるときにおける前記復調処理の回数を制限する処理、または前記励磁信号が前記サンプリング回数の少ない方の符号となるときにおける前記復調処理の回数を増加させる処理を行なうことを特徴とする請求項記載の位置検出装置。
  7. 前記検波手段は、前記励磁信号をサンプリングする励磁信号サンプリング手段(46)を備え、
    前記不均衡回避手段は、前記励磁信号の1周期における前記サンプリングの回数が、前記励磁信号が正の値となる期間と前記励磁信号が負の値となる期間とで互いに等しくなるように、前記励磁信号サンプリング手段による前記サンプリングのタイミングを設定するタイミング設定手段を備えることを特徴とする請求項1記載の位置検出装置。
  8. 前記励磁信号サンプリング手段は、前記サンプリングを周期的に行なうものであることを特徴とする請求項またはのいずれか1項に記載の位置検出装置。
  9. 前記不均衡回避手段は、前記励磁信号の値の絶対値が規定値以下となるタイミングがサンプリングタイミングとならないように、前記サンプリングの位相を設定することを特徴とする請求項またはのいずれか1項に記載の位置検出装置。
  10. 前記検波手段は、前記励磁信号をサンプリングする励磁信号サンプリング手段(46)を備え、
    前記励磁信号の値の絶対値が規定値以下である場合、該励磁信号のサンプリング値を用いた復調処理を禁止する復調禁止手段を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の位置検出装置。
  11. 前記復調手段は、ソフトウェア処理手段であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の位置検出装置。
  12. 前記復調手段は、
    前記励磁信号をサンプリングする励磁信号サンプリング手段と、
    前記被変調波をサンプリングする被変調波サンプリング手段とを備え、
    前記励磁信号サンプリング手段と前記被変調波サンプリング手段とは、単一のアナログデジタル変換器(46)を共有して構成されており、
    前記アナログデジタル変換器は、前記被変調波と前記励磁信号とを時分割でデジタルデータに変換することを特徴とする請求項11記載の位置検出装置。
  13. 前記検波手段は、前記励磁信号が正であるか負であるかに応じた2値の検波信号を算出する2値検波信号算出手段(58)を備えて且つ、該検波信号に基づき前記除去処理を行なうものであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の位置検出装置。
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