以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、本実施形態による撮像システムの構成例を示している。図1に示す撮像システムは、撮像装置10と、表示装置20とを有する。
撮像装置10は、撮像モジュール100と、第1の操作インタフェース(第1の操作IF)101と、第1の通信モジュール102と、送信検出部103と、第1の制御部104aと、記憶モジュール105とを有する。
撮像モジュール100(撮像デバイス)は、ライブ画像を連続的に生成し、かつ、撮影を行って静止画像を生成する。ライブ画像は、動画像を構成する個々の画像(フレーム毎に生成される画像)である。また、ライブ画像は、画像を表示するための画像データを含む。静止画像は、不揮発性記録媒体に記録される画像である。また、静止画像は、画像を表示するための画像データを含む。ライブ画像と静止画像との画素数(解像度)が異なっていてもよい。
第1の操作インタフェース101(第1の操作モジュール、第1の操作デバイス)は、第1の撮影指示を入力するユーザの操作を受け付ける。例えば、第1の操作インタフェース101は、撮像装置10に設けられたシャッターボタン(レリーズスイッチ)である。
第1の通信モジュール102(第1の通信インタフェース、第1の通信デバイス)は、ライブ画像の受信と並行してライブ画像を表示する表示装置20にライブ画像を送信し、第2の撮影指示を表示装置20から受信する。
送信検出部103は、表示装置20に対するライブ画像の送信の有無を検出する。表示装置20は、ライブ画像を表示するためにライブ画像を撮像装置10から受信する装置である。撮影時にライブ画像が表示装置20に送信されていると、表示装置20でライブ画像が表示され、ユーザがライブ画像を見て構図等を確認することができる。
第1の制御部104aは、CPU(Central Processing Unit)等の制御モジュール(制御デバイス)であって、撮像装置10の動作を制御する。例えば、第1の制御部104aは、第1の操作インタフェース101を介して第1の撮影指示が入力された場合、または第1の通信モジュール102によって第2の撮影指示が受信された場合、撮影を行って静止画像を生成するように撮像モジュール100を制御する。第2の撮影指示は、表示装置20によって送信される、撮像装置10を制御するコマンドの1つである。
本実施形態では、第1の制御部104aは情報付加部1040を有する。情報付加部1040は、第1の撮影指示が入力される前、または第2の撮影指示が受信される前にライブ画像の送信が行われていたか否かを示す送信情報を、第1の撮影指示または第2の撮影指示に基づいて撮像モジュール100によって生成された静止画像に付加する。送信情報は、撮影時にライブ画像の送信が行われていたか否かを示す情報であると共に、撮影時に表示装置20によってライブ画像が表示されたか否かを示す情報でもある。
例えば、静止画像のファイルに送信情報を埋め込むことによって、送信情報が静止画像に付加される。例えば、静止画像のファイルに埋め込まれるEXIF(Exchangeable Image File Format)情報に送信情報が含まれてもよい。また、静止画像のファイルとは別のファイルに送信情報が含まれ、それらのファイルが関連付けられることによって、送信情報が静止画像に付加されてもよい。例えば、送信情報を含むファイルに、静止画像を参照する情報(例えば、静止画像のファイルの識別情報(ファイル名等))が含まれてもよい。
記憶モジュール105(記憶デバイス)は、撮像装置10に内蔵されるメモリ等の不揮発性記録媒体であって、送信情報が付加された静止画像を記憶する。
表示装置20は、第2の操作インタフェース(第2の操作IF)200と、第2の通信モジュール201と、画像表示インタフェース(画像表示IF)202と、第2の制御部203aとを有する。
第2の操作インタフェース200(第2の操作モジュール、第2の操作デバイス)は、第2の撮影指示を入力するユーザの操作を受け付ける。例えば、第2の操作インタフェース200は、表示装置20に設けられたボタン(スイッチ)である。画像表示インタフェース202がタッチパネルとして構成される場合、第2の操作インタフェース200は、画像表示インタフェース202に表示されるボタン等であってもよい。
第2の通信モジュール201(第2の通信インタフェース、第2の通信デバイス)は、ライブ画像を撮像装置10から受信し、第2の操作インタフェース200を介して入力された第2の撮影指示を撮像装置10に送信する。
画像表示インタフェース202(画像表示モジュール、画像表示デバイス)は、ライブ画像の受信と並行してライブ画像を表示する。表示装置20では、ライブ画像の受信と、ライブ画像の表示とは、例えばセットの動作として行われる。
第2の制御部203aは、CPU等の制御モジュール(制御デバイス)であって、表示装置20の動作を制御する。例えば、第2の制御部203aは、第2の通信モジュール201によって1フレームのライブ画像が受信された場合、次のフレームのライブ画像が受信される前に、受信されたライブ画像を第2の画像表示インタフェース202に出力し、第2の画像表示インタフェース202にライブ画像を表示させる。表示装置20では、最初のフレームのライブ画像の受信の開始から最後のフレームのライブ画像の受信の終了までの期間と、最初のフレームのライブ画像の表示の開始から最後のフレームのライブ画像の表示の終了までの期間との少なくとも一部が重なる。
第1の通信モジュール102と第2の通信モジュール201とによって行われる、撮像装置10と表示装置20との通信は、無線通信と有線通信とのどちらであってもよい。
第1の制御部104aまたは第2の制御部203aの機能は、例えば第1の制御部104aまたは第2の制御部203aの動作を規定する命令を含むプログラムを、撮像装置10または表示装置20のコンピュータが読み込んで実行することにより、ソフトウェアの機能として実現可能である。また、このプログラムは、例えばフラッシュメモリのような「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」により提供されてもよい。また、上述したプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータから、伝送媒体を介して、あるいは伝送媒体中の伝送波により撮像装置10または表示装置20に伝送されることで撮像装置10または表示装置20に入力されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように、情報を伝送する機能を有する媒体である。また、上述したプログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上述したプログラムは、前述した機能をコンピュータに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できる、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以下では、送信検出部103が、表示装置20に対するライブ画像の送信の有無を検出する方法の例を説明する。例えば、送信検出部103は、第1の通信モジュール102の動作のONとOFFとを切り替えるスイッチの状態を検出することにより、ライブ画像の送信の有無を検出する。第1の通信モジュール102のスイッチの状態がON時の状態である場合、送信検出部103は、ライブ画像の送信が行われていることを検出する。また、第1の通信モジュール102のスイッチの状態がOFF時の状態である場合、送信検出部103は、ライブ画像の送信が行われていないことを検出する。スイッチの状態の検出は、機械的な検出により行ってもよいし、電気的な検出により行ってもよい。
あるいは、送信検出部103は、第1の通信モジュール102に対する電力の供給の有無を検出することにより、ライブ画像の送信の有無を検出してもよい。第1の通信モジュール102に電力が供給されている場合、送信検出部103は、ライブ画像の送信が行われていることを検出する。また、第1の通信モジュール102に電力が供給されていない場合、送信検出部103は、ライブ画像の送信が行われていないことを検出する。電力の供給の有無の検出は、第1の通信モジュール102に入力される駆動用の電圧または電流の検出により行ってもよい。
あるいは、送信検出部103は、撮像装置10に対して装着と取り外しとが可能な、被写体の光学像またはライブ画像を表示する表示インタフェースが撮像装置10に装着されているか否かを検出することにより、ライブ画像の送信の有無を検出してもよい。撮像装置10には、被写体の光学像を表示する表示インタフェースであるOVF(Optical View Finder)または撮像モジュール100によって生成されたライブ画像を表示する表示インタフェースであるEVF(Electronic View Finder)を装着することが可能である。ユーザがOVFまたはEVFを見て構図等を確認した後、静止画像の撮影を行うことが可能である。
一般的に、撮像装置に装着されるOVFまたはEVFよりも表示装置に搭載される表示インタフェースのほうが、表示面積が大きい。また、OVFが捉える視野範囲は、撮像レンズが捉える視野範囲と必ずしも一致しない。このため、OVFまたはEVFにより確認を行う場合、表示装置の表示インタフェースに表示されるライブ画像により確認を行う場合よりも、構図等を十分に確認できないことがある。
本実施形態では、OVFまたはEVFの利用と、表示装置20の利用とは互いに排他的である。つまり、OVFまたはEVFが撮像装置10に装着されている場合、ライブ画像の送信が行われない。OVFまたはEVFが撮像装置10に装着されていない場合のみ、ライブ画像の送信が行われる。
OVFまたはEVFが撮像装置10に装着されていない場合、送信検出部103は、ライブ画像の送信が行われていることを検出する。また、OVFまたはEVFが撮像装置10に装着されている場合、送信検出部103は、ライブ画像の送信が行われていないことを検出する。OVFまたはEVFが撮像装置10に装着されているか否かの検出は、機械的な検出により行ってもよいし、電気的な検出により行ってもよい。
図2は、本実施形態による撮像システムの具体的な構成例を示している。図2に示す撮像システムは、撮像装置10と、表示装置20と、撮像レンズ30とを有する。
撮像装置10と表示装置20とは無線通信で接続される。撮像装置10と表示装置20とは必ずしも互いに接触していなくてもよい。撮像装置10の側面には、シャッターボタンとして構成された第1の操作インタフェース101が配置されている。ユーザが第1の操作インタフェース101を押すことで第1の撮影指示が入力される。また、OVFまたはEVFである表示インタフェース40を撮像装置10の側面に装着することが可能である。
撮像装置10の前面に撮像レンズ30が装着されている。撮像レンズ30は、撮像装置10に対して装着と取り外しとが可能である。撮像装置10と撮像レンズ30とが一体的に構成されていてもよい。
表示装置20の背面に画像表示インタフェース202が配置されている。ユーザは、画像表示インタフェース202に表示されるライブ画像を見て、構図等を確認することが可能である。
図3は、撮像装置10の動作の手順の例を示している。図3を参照して、撮像装置10の動作を説明する。表示装置20からライブ画像の送信指示が受信された場合等に、撮像モジュール100はライブ画像の生成を開始し、第1の通信モジュール102はライブ画像を表示装置20に送信する。図3では、ライブ画像の生成と送信については示されていない。
撮影モードの処理が開始されると、第1の制御部104aは、表示装置20に対するライブ画像の送信の有無を送信検出部103に検出させる(ステップS100)。これによって、送信検出部103は、表示装置20に対するライブ画像の送信の有無を検出する。送信検出部103が検出を行った結果は第1の制御部104aに通知される。
送信検出部103が検出を行った後、第1の制御部104aは、送信検出部103が検出を行った結果に基づいて、ライブ画像の送信が行われているか否かを判定する(ステップS101)。ライブ画像の送信が行われていると判定された場合、情報付加部1040は、値が1である送信情報を生成する(ステップS102)。また、ライブ画像の送信が行われていないと判定された場合、情報付加部1040は、値が0である送信情報を生成する(ステップS103)。既に送信情報が生成されている場合、ステップS102,S103では新たな送信情報を生成せずに送信情報の値を書き換えてもよい。
前述したように、送信情報は、第1の操作インタフェース101を介して第1の撮影指示が入力される前、または第1の通信モジュール102によって第2の撮影指示が受信される前にライブ画像の送信が行われていたか否かを示す情報である。送信情報の値は、ライブ画像の送信の有無を区別できる値であればよく、0および1以外であってもよい。
送信情報が生成された後、第1の制御部104aは、静止画像の撮影が指示されたか否かを判定する(ステップS104)。第1の操作インタフェース101を介して第1の撮影指示が入力された場合、または第1の通信モジュール102によって第2の撮影指示が受信された場合、静止画像の撮影が指示されたと判定される。また、第1の操作インタフェース101を介して第1の撮影指示が入力されてなく、かつ、第1の通信モジュール102によって第2の撮影指示が受信されていない場合、静止画像の撮影が指示されていないと判定される。
静止画像の撮影が指示されていないと判定された場合、ステップS108の処理が行われる。また、静止画像の撮影が指示されたと判定された場合、第1の制御部104aは、撮像モジュール100に静止画像の撮影を指示し、撮像モジュール100に撮影を行わせて静止画像を生成させる(ステップS105)。これによって、撮像モジュール100は撮影を行って静止画像を生成する。生成された静止画像は第1の制御部104aに出力される。
静止画像が生成された後、情報付加部1040は、ステップS102またはステップS103で生成された送信情報を、ステップS105で第1の撮影指示または第2の撮影指示に基づいて生成された静止画像に付加する(ステップS106)。送信情報が静止画像に付加された後、第1の制御部104aは、送信情報が付加された静止画像を記憶モジュール105に記憶させる(ステップS107)。これによって、記憶モジュール105は、送信情報が付加された静止画像を記憶する。送信情報が静止画像に埋め込まれている場合、静止画像が記憶モジュール105に記憶されることで送信情報も記憶モジュール105に記憶される。静止画像と送信情報とが分かれており、両者が関連付けられている場合、静止画像と送信情報とが別々に記憶モジュール105に記憶される。
静止画像が記憶モジュール105に記憶された後、第1の制御部104aは、撮影を終了するか否かを判定する(ステップS108)。第1の操作インタフェース101を介して、撮影を終了する指示が入力された場合、または第1の通信モジュール102によって、撮影を終了するコマンドが受信された場合、撮影を終了すると判定される。また、第1の操作インタフェース101を介して、撮影を終了する指示が入力されてなく、かつ第1の通信モジュール102によって、撮影を終了するコマンドが受信されていない場合、撮影を終了しないと判定される。
撮影を終了すると判定された場合、撮影モードの処理が終了する。また、撮影を終了しないと判定された場合、ステップS100の処理が行われる。ステップS107の処理が行われた後、ステップS108の判定を行わずに強制的に撮影モードの処理を終了してもよい。
本実施形態によれば、撮像装置10であって、ライブ画像を連続的に生成し、かつ、撮影を行って静止画像を生成する撮像モジュール100と、第1の撮影指示を入力するユーザの操作を受け付ける操作インタフェース(第1の操作インタフェース101)と、ライブ画像の受信と並行してライブ画像を表示する表示装置20にライブ画像を送信し、第2の撮影指示を表示装置20から受信する通信モジュール(第1の通信モジュール102)と、表示装置20に対するライブ画像の送信の有無を検出する送信検出部103と、第1の撮影指示が入力される前、または第2の撮影指示が受信される前にライブ画像の送信が行われていたか否かを示す送信情報を、第1の撮影指示または第2の撮影指示に基づいて生成された静止画像に付加する情報付加部1040と、送信情報が付加された静止画像を記憶する記憶モジュール105と、を有する撮像装置が構成される。
また、本実施形態によれば、撮像装置10と、表示装置20とを有する撮像システムであって、撮像装置10は、ライブ画像を連続的に生成し、かつ、撮影を行って静止画像を生成する撮像モジュール100と、第1の撮影指示を入力するユーザの操作を受け付ける第1の操作インタフェース101と、ライブ画像を表示装置20に送信し、第2の撮影指示を表示装置20から受信する第1の通信モジュール102と、表示装置20に対するライブ画像の送信の有無を検出する送信検出部103と、第1の撮影指示が入力される前、または第2の撮影指示が受信される前にライブ画像の送信が行われていたか否かを示す送信情報を、第1の撮影指示または第2の撮影指示に基づいて生成された静止画像に付加する情報付加部1040と、送信情報が付加された静止画像を記憶する記憶モジュール105と、を有し、表示装置20は、第2の撮影指示を入力するユーザの操作を受け付ける第2の操作インタフェース200と、ライブ画像を撮像装置10から受信し、第2の撮影指示を撮像装置10に送信する第2の通信モジュール201と、ライブ画像の受信と並行してライブ画像を表示する画像表示インタフェース202と、を有する撮像システムが構成される。
また、本実施形態によれば、撮像モジュール100が連続的に生成したライブ画像の受信と並行してライブ画像を表示する表示装置20に対するライブ画像の送信の有無を検出する送信検出部103が検出を行うステップS100と、操作インタフェース(第1の操作インタフェース101)を介して第1の撮影指示が入力されたとき、または通信モジュール(第1の通信モジュール102)によって表示装置20から第2の撮影指示が受信されたとき、撮像モジュール100が撮影を行って静止画像を生成するステップS105と、第1の撮影指示が入力される前、または第2の撮影指示が受信される前にライブ画像の送信が行われていたか否かを示す送信情報を、第1の撮影指示または第2の撮影指示に基づいて生成された静止画像に情報付加部1040が付加するステップS106と、送信情報が付加された静止画像を記憶モジュール105が記憶するステップS107と、を有する撮像方法が構成される。
また、本実施形態によれば、撮像モジュール100が連続的に生成したライブ画像の受信と並行してライブ画像を表示する表示装置20に対するライブ画像の送信の有無を検出する送信検出部103に検出を行わせるステップS100と、操作インタフェース(第1の操作インタフェース101)に第1の撮影指示が入力されたとき、または通信モジュール(第1の通信モジュール102)によって表示装置20から第2の撮影指示が受信されたとき、撮像モジュール100に撮影を行わせて静止画像を生成させるステップS105と、第1の撮影指示が入力される前、または表示装置20から第2の撮影指示が受信される前にライブ画像の送信が行われていたか否かを示す送信情報を、第1の撮影指示または第2の撮影指示に基づいて生成された静止画像に付加するステップS106と、送信情報が付加された静止画像を記憶モジュール105に記憶させるステップS107と、をコンピュータに実行させるためのプログラムが構成される。
本実施形態では、ライブ画像の受信と並行してライブ画像を表示する表示装置20に対するライブ画像の送信の有無が検出され、ライブ画像の送信が行われていたか否かを示す送信情報が静止画像に付加される。これによって、静止画像の撮影時にライブ画像が表示されたか否かを区別可能な静止画像を撮影することができる。
静止画像に付加された送信情報に基づいて、静止画像に対する処理を変更することができる。例えば、ライブ画像の送信が行われずに生成された静止画像をユーザが優先的に確認できるようにしてもよい。また、ライブ画像の送信が行われずに生成された静止画像に対して、画質を加工する、あるいは構図を補正するため等の画像処理を行うようにしてもよい。また、撮像装置10にOVFまたはEVFが装着された状態で静止画像が撮影された場合に、静止画像に対して、装着された表示インタフェースの種類に応じた画像処理を行うようにしてもよい。
また、ライブ画像の送信が行われずに静止画像が撮影される場合に、撮影の失敗を低減するための撮影制御を行うようにしてもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図4は、本実施形態による撮像システムの構成例を示している。図4に示す撮像システムは、撮像装置11と、表示装置20とを有する。表示装置20の構成については既に説明したので、説明を省略する。
撮像装置11は、撮像モジュール100と、第1の操作インタフェース101と、第1の通信モジュール102と、送信検出部103と、第1の制御部104bと、記憶モジュール105とを有する。既に説明した構成については説明を省略する。
本実施形態では、第1の制御部104bは、情報付加部1040と、画像選択部1041とを有する。情報付加部1040については既に説明したので、説明を省略する。画像選択部1041は、記憶モジュール105に記憶された静止画像の中から、ライブ画像の送信が行われていないことを示す送信情報が付加された静止画像を選択する。また、第1の通信モジュール102は、画像選択部1041によって選択された静止画像を表示装置20に送信する。第1の制御部104bの機能をソフトウェアによって実現してもよい。
図5は、撮像装置11の動作の手順の例を示している。図5を参照して、撮像装置11の動作を説明する。図5に示す動作は、図3に示す動作が行われた後に行われる。
処理が開始されると、撮像装置11は、表示装置20から送信されるコマンドを待つ。コマンドの受信が検出された場合、第1の制御部104bは、第1の通信モジュール102に対してコマンドを受信させる(ステップS200)。これによって、第1の通信モジュール102は、表示装置20からコマンドを受信する。受信されたコマンドは第1の制御部104bに出力される。
コマンドが受信された後、第1の制御部104bは、受信されたコマンドが、静止画像の送信を要求するコマンドであるか否かを判定する(ステップS202)。受信されたコマンドが、静止画像の送信を要求するコマンドでないと判定された場合、第1の制御部104bは、受信されたコマンドに応じた処理を行う(ステップS201)。受信されたコマンドに応じた処理が行われた後、撮像装置11は、表示装置20から送信されるコマンドを待つ。受信されたコマンドが、静止画像の送信を要求するコマンドであると判定された場合、第1の制御部104bは、記憶モジュール105に記憶されている静止画像のいずれかを読み込む(ステップS203)。
第1の制御部104bは、ステップS203で記憶モジュール105から読み込まれた静止画像に付加された送信情報を調べる(ステップS204)。第1の制御部104bは、ステップS204で調べた送信情報の値が0であるか否かを判定する(ステップS205)。
送信情報の値が1であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時にライブ画像の送信が行われていた場合、ステップS208の処理が行われる。また、送信情報の値が0であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時にライブ画像の送信が行われていなかった場合、画像選択部1041は、値が0である送信情報に対応する静止画像を送信対象として選択する(ステップS206)。選択された静止画像は第1の通信モジュール102に出力される。
送信対象の静止画像が選択された後、第1の制御部104bは、第1の通信モジュール102に対して、選択された静止画像を表示装置20へ送信させる(ステップS207)。これによって、第1の通信モジュール102は、選択された静止画像を表示装置20へ送信する。静止画像の送信は、撮像装置11で行われる他の処理のバックグラウンド処理によって行われてもよい。
静止画像が送信された後、第1の制御部104bは、記憶モジュール105に記憶されている全ての静止画像を読み込んだか否かを判定する(ステップS208)。記憶モジュール105に記憶されている全ての静止画像を読み込んだと判定された場合、図5に示す処理が終了する。また、まだ読み込まれていない静止画像があると判定された場合、ステップS203の処理が行われる。
静止画像と送信情報とが分かれており、両者が関連付けられている場合、ステップS203で送信情報のみを読み込み、ステップS206で送信情報と関連付けられた静止画像を読み込んでもよい。
表示装置20からコマンドが受信されず、第1の操作インタフェース101を介して静止画像の送信指示が入力された場合等に、ステップS203以後の処理を行ってもよい。したがって、ステップS200〜S202の処理は本実施形態に必須ではない。
ステップS207では、静止画像のサムネール画像が表示装置20に送信されてもよい。サムネール画像が表示装置20で表示されることによって、所望の被写体を撮影できたか否かをユーザが簡易に確認することができる。
ライブ画像の送信が行われていないことを示す送信情報が付加された1枚の静止画像のみが表示装置20に送信されてもよい。例えば、記憶モジュール105に記憶されている全ての静止画像のサムネール画像の一覧が表示装置20で表示された後、ユーザがサムネール画像を指定する。指定されたサムネール画像に対応する静止画像に付加された送信情報が、ライブ画像の送信が行われていないことを示している場合、その送信情報が付加された静止画像が表示装置20に表示される。また、1枚の静止画像のサムネール画像のみが表示装置20に送信されてもよい。
ライブ画像の送信が行われずに生成された静止画像が表示装置20に送信された後、撮像装置11が、ライブ画像の送信が行われた後に生成された静止画像を表示装置20に送信してもよい。すなわち、画像選択部1041はさらに、ライブ画像の送信が行われたことを示す送信情報が付加された静止画像を選択し、第1の通信モジュール102は、ライブ画像の送信が行われていないことを示す送信情報が付加された静止画像が送信された後でのみ、ライブ画像の送信が行われたことを示す送信情報が付加された静止画像を表示装置20に送信してもよい。
本実施形態では、ライブ画像の送信が行われずに生成された静止画像を優先的に表示装置20に送信することができる。表示装置20がこの静止画像を画像表示インタフェース202に表示することによって、ユーザが静止画像の構図等を優先的に確認することができる。また、ライブ画像の送信が行われずに生成された静止画像の構図等を確認するためにユーザが、記憶モジュール105に記憶されている静止画像を選択する手間を減らすことができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。図6は、本実施形態による撮像システムの構成例を示している。図6に示す撮像システムは、撮像装置10と、表示装置21とを有する。撮像装置10の構成については既に説明したので、説明を省略する。
表示装置21は、第2の操作インタフェース200と、第2の通信モジュール201と、画像表示インタフェース202と、第2の制御部203bとを有する。既に説明した構成については説明を省略する。
本実施形態では、第2の制御部203bは画像指定部2030を有する。画像指定部2030は、ライブ画像の送信が行われていないことを示す送信情報と対応する識別情報から、送信対象の静止画像を指定する指定情報を生成する。識別情報は、送信情報が付加された静止画像を識別する情報(例えば、静止画像のファイル名)である。第1の通信モジュール102は、送信情報と識別情報と送信対象の静止画像とを表示装置20に送信し、指定情報を表示装置20から受信する。第2の通信モジュール201は、送信情報と識別情報と送信対象の静止画像とを撮像装置10から受信し、指定情報を撮像装置10に送信する。第2の制御部203bの機能をソフトウェアによって実現してもよい。
図7は、撮像装置10の動作の手順の例を示している。図7を参照して、撮像装置10の動作を説明する。図7に示す動作は、図3に示す動作が行われた後に行われる。
処理が開始されると、撮像装置10は、表示装置21から送信されるコマンドを待つ。コマンドの受信が検出された場合、第1の制御部104aは、第1の通信モジュール102に対してコマンドを受信させる(ステップS300)。これによって、第1の通信モジュール102は、表示装置21からコマンドを受信する。受信されたコマンドは第1の制御部104aに出力される。
コマンドが受信された後、第1の制御部104aは、第1の通信モジュール102に対して、コマンドに対する応答を表示装置21へ送信させる(ステップS301)。これによって、第1の通信モジュール102は、コマンドに対する応答を表示装置21へ送信する。
コマンドに対する応答が送信された後、第1の制御部104aは、コマンドに関する処理を終了するか否かを判定する(ステップS302)。例えば、ステップS300で処理の終了を通知するコマンドが受信された場合、コマンドに関する処理を終了すると判定され、それ以外の場合、コマンドに関する処理を終了しないと判定される。
コマンドに関する処理を終了すると判定された場合、図7に示す処理が終了する。また、コマンドに関する処理を終了しないと判定された場合、ステップS300の処理が行われる。
図8は、表示装置21の動作の手順の例を示している。図8を参照して、表示装置21の動作を説明する。
処理が開始されると、第2の制御部203bは、第2の通信モジュール201に対して、送信情報と静止画像の識別情報との送信を要求するコマンドを撮像装置10へ送信させる(ステップS350)。これによって、第2の通信モジュール201は、送信情報と静止画像の識別情報との送信を要求するコマンドを撮像装置10へ送信する。
表示装置21によって送信されたコマンドは撮像装置10によって図7のステップS300で受信される。ステップS301では、第1の制御部104aは、第1の通信モジュール102に対して、記憶モジュール105に記憶されている送信情報と、その送信情報が付加された静止画像の識別情報とを表示装置21へ送信させる。これによって、第1の通信モジュール102は、記憶モジュール105に記憶されている送信情報と、その送信情報が付加された静止画像の識別情報とを表示装置21へ送信する。
ステップS350でコマンドが送信された後、第2の制御部203bは、第2の通信モジュール201に対して、撮像装置10によって送信された送信情報と識別情報とを受信させる(ステップS351)。これによって、第2の通信モジュール201は、撮像装置10によって送信された送信情報と識別情報とを受信する。受信された送信情報と識別情報とは第2の制御部203bに出力される。
表示装置21によって受信される送信情報と識別情報とは関連付けられている。例えば、送信情報と識別情報とは同一の通信フレームで表示装置21に送信される。送信情報と識別情報とが同一のファイルに格納されていてもよい。送信情報のファイルとは別のファイルに識別情報が含まれ、それらのファイルの一方に他方を参照する情報が含まれることによって、送信情報と識別情報とが関連付けられてもよい。
送信情報と識別情報とが受信された後、第2の制御部203bは、受信された送信情報を調べる(ステップS352)。第2の制御部203bは、ステップS352で調べた送信情報の値が0であるか否かを判定する(ステップS353)。送信情報の値が1であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時にライブ画像の送信が行われていた場合、ステップS357の処理が行われる。また、送信情報の値が0であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時にライブ画像の送信が行われていなかった場合、画像指定部2030は、値が0である送信情報に対応する識別情報から、その送信情報が付加された静止画像を送信対象として指定する指定情報を生成する(ステップS354)。識別情報と指定情報とが同一であってもよい。生成された指定情報は第2の通信モジュール201に出力される。
指定情報が生成された後、第2の制御部203bは、第2の通信モジュール201に対して、生成された指定情報を含み静止画像の送信を要求するコマンドを撮像装置10へ送信させる(ステップS355)。これによって、第2の通信モジュール201は、生成された指定情報を含み静止画像の送信を要求するコマンドを撮像装置10へ送信する。
表示装置21によって送信されたコマンドは撮像装置10によって図7のステップS300で受信される。ステップS301では、第1の制御部104aは、第1の通信モジュール102に対して、受信されたコマンドに含まれる指定情報によって指定される静止画像を表示装置21へ送信させる。この静止画像は、記憶モジュール105に記憶されている静止画像である。これによって、第1の通信モジュール102は、受信されたコマンドに含まれる指定情報によって指定される静止画像を表示装置21へ送信する。
ステップS355でコマンドが送信された後、第2の制御部203bは、第2の通信モジュール201に対して、撮像装置10によって送信された静止画像を受信させる(ステップS356)。これによって、第2の通信モジュール201は、撮像装置10によって送信された静止画像を受信する。受信された静止画像は第2の制御部203bに出力される。
静止画像が受信された後、第2の制御部203bは、撮像装置10内の全ての静止画像の送信情報を確認したか否かを判定する(ステップS357)。例えば、撮像装置10において、送信情報と静止画像の識別情報との送信を要求するコマンドが受信される毎に第1の制御部104aが、全ての静止画像の送信情報を送信したか否かを判定する。全ての静止画像の送信情報が送信された場合、第1の制御部104aが、全ての静止画像の送信情報を確認したことを示す応答を表示装置21に送信する処理を行う。この応答が第2の通信モジュール201によって受信された場合、撮像装置10内の全ての静止画像の送信情報を確認したと判定され、それ以外の場合、まだ確認していない静止画像の送信情報があると判定される。
撮像装置10内の全ての静止画像の送信情報を確認したと判定された場合、図8に示す処理が終了する。また、まだ確認していない静止画像の送信情報があると判定された場合、ステップS350の処理が行われる。
送信情報と静止画像の識別情報との送信を要求するコマンドを表示装置21が送信しなくてもよい。例えば、第1の操作インタフェース101を介して送信情報と静止画像の識別情報との送信指示が入力された場合等に、撮像装置10が送信情報と静止画像の識別情報とを表示装置21に送信してもよい。したがって、ステップS350の処理は本実施形態に必須ではない。
また、ステップS355で静止画像が受信された後、画像表示インタフェース202が受信された静止画像を表示してもよい。また、ステップS356では、静止画像のサムネール画像が受信されてもよい。
また、図8に示す処理では、ライブ画像の送信が行われていないことを示す送信情報が付加された全ての静止画像が表示装置21に送信されるが、ライブ画像の送信が行われていないことを示す送信情報が付加された1枚の静止画像のみ(またはそのサムネール画像のみ)が表示装置21に送信されてもよい。例えば、ステップS357の処理が行われずに、図8に示す処理が終了してもよい。表示装置21が、図8に示す処理の全体からステップS357の処理を除いた処理を繰り返し行うことによって、ライブ画像の送信が行われていないことを示す送信情報が付加された全ての静止画像を表示装置21が受信してもよい。
ライブ画像の送信が行われずに生成された静止画像が表示装置21によって受信された後、ライブ画像の送信が行われた後に生成された静止画像を表示装置21が受信してもよい。すなわち、画像指定部2030はさらに、ライブ画像の送信が行われたことを示す送信情報に対応する識別情報から指定情報を生成し、第2の通信モジュール201は、ライブ画像の送信が行われていないことを示す送信情報が付加された静止画像が受信された後でのみ、ライブ画像の送信が行われたことを示す送信情報が付加された静止画像を撮像装置10から受信してもよい。
本実施形態では、ライブ画像の送信が行われずに生成された静止画像を優先的に表示装置21に送信することができる。表示装置21がこの静止画像を画像表示インタフェース202に表示することによって、ユーザが静止画像の構図等を優先的に確認することができる。また、ライブ画像の送信が行われずに生成された静止画像の構図等を確認するためにユーザが、記憶モジュール105に記憶されている静止画像を選択する手間を減らすことができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。図9は、本実施形態による撮像システムの構成例を示している。図9に示す撮像システムは、撮像装置12と、表示装置20とを有する。表示装置20の構成については既に説明したので、説明を省略する。
撮像装置12は、撮像モジュール100と、第1の操作インタフェース101と、第1の通信モジュール102と、送信検出部103と、第1の制御部104cと、記憶モジュール105とを有する。既に説明した構成については説明を省略する。
本実施形態では、第1の制御部104cは、情報付加部1040と、画像選択部1041と、画像処理部1042とを有する。情報付加部1040と、画像選択部1041とについては既に説明したので、説明を省略する。画像処理部1042は、画像選択部1041によって選択された静止画像に画像処理を行う。第1の通信モジュール102は、画像処理部1042によって処理された静止画像を表示装置20に送信する。第1の制御部104cの機能をソフトウェアによって実現してもよい。
例えば、画像処理部1042が行う画像処理は、画像選択部1041によって選択された静止画像を、フィルムカメラで撮影した画像に近づける処理である。例えば、画像処理部1042は、画像選択部1041によって選択された静止画像に粒状ノイズを加算する処理を行う。あるいは、画像処理部1042は、画像選択部1041によって選択された静止画像に対して、色を強調する処理、色をぼかす処理、白と黒の2階調の画像に変換する処理、画像の周辺部を暗くする処理、コントラストを強調する処理等を行ってもよい。
あるいは、画像処理部1042は、画像選択部1041によって選択された静止画像に対して、枠または撮影日時を付加する処理を行ってもよい。あるいは、上記の各種画像処理に対応する画像処理パラメータが記憶モジュール105に記憶され、画像処理部1042は、記憶モジュール105に記憶されている画像処理パラメータをランダムに選択し、画像選択部1041によって選択された静止画像に対して、選択された画像処理パラメータに基づく画像処理を行ってもよい。
図10は、撮像装置12の動作の手順の例を示している。図10を参照して、撮像装置12の動作を説明する。図10に示す動作は、図3に示す動作が行われた後に行われる。
ステップS400〜S406の処理は図5のステップS200〜S206の処理と同様であるので、説明を省略する。ステップS406で静止画像が選択された後、画像処理部1042は、画像選択部1041によって選択された静止画像に画像処理を行う(ステップS407)。
画像処理が行われた後、第1の制御部104bは、第1の通信モジュール102に対して、画像処理が行われた静止画像を表示装置20へ送信させる(ステップS409)。これによって、第1の通信モジュール102は、画像処理が行われた静止画像を表示装置20へ送信する。静止画像が送信された後、図10に示す処理が終了する。
ステップS405で送信情報の値が1であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時にライブ画像の送信が行われていた場合、画像選択部1041は、値が1である送信情報に対応する静止画像を送信対象として選択する(ステップS408)。選択された静止画像は第1の通信モジュール102に出力され、ステップS409で第1の通信モジュール102によって表示装置20に送信される。
ステップS409の処理が行われた後、図5のステップS208の処理と同様の処理を行い、静止画像の送信を繰り返してもよい。
表示装置20からコマンドが受信されず、第1の操作インタフェース101を介して静止画像の送信指示が入力された場合等に、ステップS403以後の処理を行ってもよい。したがって、ステップS400〜S402の処理は本実施形態に必須ではない。
また、ステップS408の処理が行われなくてもよい。つまり、ライブ画像の送信が行われた後に生成された静止画像が表示装置20に送信されなくてもよい。したがって、ステップS408の処理は本実施形態に必須ではない。
本実施形態では、ライブ画像の送信が行われずに生成された静止画像に対して、ライブ画像の送信が行われた後に生成された静止画像と区別して画像処理を行うことができる。これによって、例えばフィルムカメラで撮影された画像を模擬した静止画像を生成することができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態を説明する。図11は、本実施形態による撮像システムの構成例を示している。図11に示す撮像システムは、撮像装置10と、表示装置22とを有する。撮像装置10の構成については既に説明したので、説明を省略する。
表示装置22は、第2の操作インタフェース200と、第2の通信モジュール201と、画像表示インタフェース202と、第2の制御部203cとを有する。既に説明した構成については説明を省略する。
本実施形態では、第2の制御部203cは、画像選択部2031と画像処理部2032とを有する。画像選択部2031は、第2の通信モジュール201によって受信された静止画像の中から、ライブ画像の送信が行われていないことを示す送信情報が付加された静止画像を選択する。画像処理部2032は、画像選択部2031によって選択された静止画像に画像処理を行う。画像処理部2032が行う画像処理は、第4の実施形態における画像処理部1042が行う画像処理と同様である。第1の通信モジュール102は、記憶モジュール105に記憶されている静止画像と送信情報とを表示装置22に送信する。第2の通信モジュール201は、静止画像と送信情報とを撮像装置10から受信する。第2の制御部203cの機能をソフトウェアによって実現してもよい。
図12は、表示装置22の動作の手順の例を示している。図12を参照して、表示装置22の動作を説明する。
処理が開始されると、第2の制御部203cは、第2の通信モジュール201に対して、静止画像の送信を要求するコマンドを撮像装置10へ送信させる(ステップS500)。これによって、第2の通信モジュール201は、静止画像の送信を要求するコマンドを撮像装置10へ送信する。
表示装置22によって送信されたコマンドは撮像装置10によって図7のステップS300で受信される。ステップS301では、第1の制御部104aは、第1の通信モジュール102に対して、記憶モジュール105に記憶されている静止画像のいずれかを表示装置22へ送信させる。これによって、第1の通信モジュール102は、記憶モジュール105に記憶されている静止画像のいずれかを表示装置22へ送信する。
送信情報が静止画像に埋め込まれている場合、静止画像が送信されることで送信情報も送信される。静止画像と送信情報とが分かれており、両者が関連付けられている場合、撮像装置10が静止画像と送信情報とを同時に送信してもよいし、撮像装置10が静止画像と送信情報とを順次送信してもよい。
ステップS500でコマンドが送信された後、第2の制御部203cは、第2の通信モジュール201に対して、撮像装置10によって送信された静止画像と送信情報とを受信させる(ステップS501)。これによって、第2の通信モジュール201は、撮像装置10によって送信された静止画像と送信情報とを受信する。受信された静止画像と送信情報とは第2の制御部203cに出力される。
静止画像と送信情報とが受信された後、第2の制御部203cは、受信された静止画像に付加された送信情報を調べる(ステップS502)。第2の制御部203cは、ステップS502で調べた送信情報の値が0であるか否かを判定する(ステップS503)。送信情報の値が0であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時にライブ画像の送信が行われていなかった場合、画像選択部2031は、値が0である送信情報に対応する静止画像を表示対象として選択する(ステップS504)。
静止画像が選択された後、画像処理部2032は、画像選択部2031によって選択された静止画像に画像処理を行う(ステップS505)。画像処理が行われた後、第2の制御部203cは、画像処理が行われた静止画像を画像表示インタフェース202に表示させる(ステップS507)。これによって、画像表示インタフェース202は、画像処理が行われた静止画像を表示する。静止画像が表示された後、図12に示す処理が終了する。
また、ステップS503で送信情報の値が1であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時にライブ画像の送信が行われていた場合、画像選択部2031は、値が1である送信情報に対応する静止画像を表示対象として選択する(ステップS506)。選択された静止画像は画像表示インタフェース202に出力され、ステップS507で画像表示インタフェース202によって表示される。
ステップS506の処理が行われた後、図8のステップS357の処理と同様の処理を行い、静止画像と送信情報との受信を繰り返してもよい。
静止画像の送信を要求するコマンドを表示装置22が送信しなくてもよい。例えば、第1の操作インタフェース101を介して静止画像の送信指示が入力された場合等に、撮像装置10が静止画像と送信情報とを表示装置22に送信してもよい。したがって、ステップS500の処理は本実施形態に必須ではない。
また、ステップS507の処理が行われなくてもよい。つまり、画像表示インタフェース202が静止画像を表示しなくてもよい。したがって、ステップS507の処理は本実施形態に必須ではない。
本実施形態では、ライブ画像の送信が行われずに生成された静止画像に対して、ライブ画像の送信が行われた後に生成された静止画像と区別して画像処理を行うことができる。これによって、例えばフィルムカメラで撮影された画像を模擬した静止画像を生成することができる。また、表示装置22が画像処理を行うので、撮像装置12が画像処理を行う第4の実施形態と比較して、表示装置22の第2の制御部203cを用いた、より複雑な画像処理を行うことが可能となる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態を説明する。図13は、本実施形態による撮像システムの構成例を示している。図13に示す撮像システムは、撮像装置13と、表示装置20とを有する。表示装置20の構成については既に説明したので、説明を省略する。
撮像装置13は、撮像モジュール100と、第1の操作インタフェース101と、第1の通信モジュール102と、送信検出部103と、第1の制御部104dと、記憶モジュール105とを有する。既に説明した構成については説明を省略する。
本実施形態では、第1の制御部104dは、情報付加部1040と撮影制御部1043とを有する。情報付加部1040については既に説明したので、説明を省略する。撮影制御部1043は、第1の操作インタフェース101を介して第1の撮影指示が入力される前、または第1の通信モジュール102によって第2の撮影指示が受信される前にライブ画像の送信が行われていない場合、撮像モジュール100の撮像パラメータを制御する。撮像モジュール100の撮像パラメータは、撮像モジュール100の動作を規定するパラメータである。第1の制御部104dの機能をソフトウェアによって実現してもよい。
ライブ画像の送信が行われない場合、表示装置20ではライブ画像が表示されない。ライブ画像による構図等の確認が行われないまま静止画像が撮影されると、撮影に失敗する(ユーザが望む静止画像とは異なる静止画像が撮影される)可能性が大きくなる。撮影制御部1043は、ライブ画像の送信が行われない場合の撮影の失敗を抑制するため、撮影時の撮像モジュール100の撮像パラメータを、予め決定されたパラメータに自動設定する。撮影制御部1043によって設定される撮像モジュール100の撮像パラメータは、記憶モジュール105に予め記憶されていてもよい。撮影制御部1043は、設定された撮像パラメータに従って撮像モジュール100を制御し、撮像モジュール100に静止画像を生成させる。
例えば、撮影制御部1043は、撮影モードをフルオートモードに設定し、シャッタースピードと絞りとのパラメータを撮影シーンに応じて自動的に設定する。あるいは、撮影制御部1043は、撮像モジュール100の撮像領域の中心におけるフォーカス状態を基準にフォーカス制御を行うようにフォーカス制御のパラメータを設定する。あるいは、撮影制御部1043は、撮像モジュール100の撮像領域の中心における露出状態を基準に露出制御を行うように露出制御のパラメータを設定する。
あるいは、撮影制御部1043は、第1の操作インタフェース101であるシャッターボタンが半分押された状態となったとき、撮像モジュール100の撮像領域の中心におけるフォーカス状態を基準にフォーカス制御を開始し、撮像モジュール100の撮像領域の中心を起点として被写体位置を追尾しながら、その被写体位置を基準にフォーカス制御を行うようにフォーカス制御のパラメータを設定する。
あるいは、撮影制御部1043は、第1の操作インタフェース101であるシャッターボタンが半分押された状態となったとき、撮像モジュール100の撮像領域の中心における露出状態を基準に露出制御を開始し、撮像モジュール100の撮像領域の中心を起点として被写体位置を追尾しながら、その被写体位置を基準に露出制御を行うように露出制御のパラメータを設定する。
上記の制御と、以下で説明する制御とを組み合わせてもよい。例えば、撮影制御部1043は、記憶モジュール105に静止画像を保存する際のフォーマットや圧縮率(ファイルサイズ)、記録画像サイズ(画素数)を設定してもよい。例えば、撮影制御部1043は、撮像モジュール100から出力される画像のフォーマットであるRAW画像と、RAW画像に対して圧縮処理を行った圧縮画像(JPEG画像等)とを記憶モジュール105に記憶させてもよい。これらの画像が記憶モジュール105に記憶される際、これらの画像の少なくとも一方に、情報付加部1040によって生成された送信情報が付加される。
あるいは、撮影制御部1043は、静止画像を撮影するときに撮像装置13または表示装置20からシャッター音を出すように、撮像装置13または表示装置20の状態パラメータを設定してもよい。撮影制御部1043が表示装置20の状態パラメータを設定する場合、第1の通信モジュール102が状態パラメータを表示装置20に送信し、表示装置20の第2の通信モジュール201が状態パラメータを受信し、第2の制御部203aが、受信された状態パラメータに応じて表示装置20の状態を制御する。例えば、ライブ画像の送信が行われていない場合、撮像装置13の状態パラメータによって、撮像装置13がシャッター音を出す。また、ライブ画像の送信が行われている場合、表示装置20の状態パラメータによって、表示装置20がシャッター音を出す。
あるいは、撮影制御部1043は、静止画像を撮影するときに撮像装置13または表示装置20がLED等の発光素子を発光させるように、撮像装置13または表示装置20の状態パラメータを設定してもよい。例えば、ライブ画像の送信が行われていない場合、撮像装置13の状態パラメータによって、撮像装置13の発光素子が発光する。また、ライブ画像の送信が行われている場合、表示装置20の状態パラメータによって、表示装置20の発光素子が発光する。
図14は、撮像装置13の動作の手順の例を示している。図14を参照して、撮像装置13の動作を説明する。図14では、ライブ画像の生成と送信については示されていない。
ステップS600〜S608の処理は図3のステップS100〜S108の処理と同様であるので、説明を省略する。ステップS601でライブ画像の送信が行われていないと判定された場合、撮影制御部1043は、撮像モジュール100の撮像パラメータを設定する(ステップS620)。撮像パラメータが設定された後、ステップS603の処理が行われる。
ステップS620の処理はステップS603の処理が行われた後に行われてもよい。また、ステップS607の処理が行われた後、ステップS608の判定を行わずに強制的に撮影を終了してもよい。
本実施形態では、ライブ画像の送信が行われずに静止画の撮影が行われる場合、撮像モジュール100の撮像パラメータが自動設定されるため、撮影の失敗(ユーザが望む静止画像とは異なる静止画像の撮影)を抑制することができる。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態を説明する。図15は、本実施形態による撮像システムの構成例を示している。図15に示す撮像システムは、撮像装置14と、表示装置20とを有する。表示装置20の構成については既に説明したので、説明を省略する。
撮像装置14は、撮像モジュール100と、第1の操作インタフェース101と、第1の通信モジュール102と、送信検出部103と、第1の制御部104eと、記憶モジュール105とを有する。既に説明した構成については説明を省略する。
本実施形態では、第1の制御部104eは、情報付加部1040と、画像選択部1041と、画像処理部1042と、表示インタフェース検出部(表示IF検出部)1044とを有する。表示インタフェース検出部1044は、撮像装置14に対して装着と取り外しとが可能な、被写体の光学像またはライブ画像を表示する表示インタフェース(OVFまたはEVF)が撮像装置14に装着されているか否かを検出する。OVFまたはEVFが撮像装置14に装着されているか否かの検出は、機械的な検出により行ってもよいし、電気的な検出により行ってもよい。情報付加部1040は、第1の操作インタフェース101を介して第1の撮影指示が入力される前、または第1の通信モジュール102によって第2の撮影指示が受信される前に表示インタフェースが撮像装置14に装着されていたか否かを示す装着情報を、第1の撮影指示または第2の撮影指示に基づいて生成された静止画像に付加する。記憶モジュール105は、送信情報と装着情報とが付加された静止画像を記憶する。情報付加部1040が装着情報を静止画像に付加する方法は、情報付加部1040が送信情報を静止画像に付加する方法と同様である。
また、本実施形態では、画像選択部1041は、記憶モジュール105に記憶された静止画像の中から、ライブ画像の送信が行われていないことを示す送信情報と、表示インタフェースが撮像装置14に装着されていることを示す装着情報とが付加された静止画像を選択する。画像処理部1042は、画像選択部1041によって選択された静止画像に画像処理を行う。第1の通信モジュール102は、画像処理部1042によって処理された静止画像を表示装置20に送信する。
また、本実施形態では、表示インタフェース検出部1044は、表示インタフェースが撮像装置14に装着されていることを検出した場合、表示インタフェースの種類を識別する。情報付加部1040は、第1の操作インタフェース101を介して第1の撮影指示が入力される前、または第1の通信モジュール102によって第2の撮影指示が受信される前に表示インタフェースが撮像装置14に装着されていたか否かを示し、かつ、表示インタフェースが撮像装置14に装着されていた場合に表示インタフェースの種類を示す装着情報を、第1の撮影指示または第2の撮影指示に基づいて生成された静止画像に付加する。画像処理部1042は、画像選択部1041によって選択された静止画像に対して、装着情報が示す表示インタフェースの種類に応じた画像処理を行う。第1の制御部104eの機能をソフトウェアによって実現してもよい。
例えば、OVFが撮像装置14に装着されたときと、EVFが撮像装置14に装着されたときとで異なる信号がOVFまたはEVFから出力される。表示インタフェース検出部1044は、OVFまたはEVFから出力された信号に基づいて表示インタフェースの種類を識別する。例えば、OVFとEVFとのそれぞれに、異なる抵抗値の抵抗素子が搭載され、表示インタフェース検出部1044は、抵抗素子に同一の電圧が与えられたときに抵抗素子から出力される電流を検出することによって、表示インタフェースの種類を識別する。
あるいは、撮像装置14において表示インタフェースと接触する部分に、表示インタフェースの種類に応じて排他的に押されるスイッチが設けられ、表示インタフェース検出部1044は、そのスイッチの状態に基づいて表示インタフェースの種類を識別してもよい。例えば、撮像装置14の表面にOVF用の第1のスイッチとEVF用の第2のスイッチとが設けられ、OVFが撮像装置14に搭載された場合には第1のスイッチのみが押され、EVFが撮像装置14に搭載された場合には第2のスイッチのみが押される。
図16は、撮像装置14の動作の手順の例を示している。図16を参照して、撮像装置14の動作を説明する。図16では、ライブ画像の生成と送信については示されていない。
ステップS700〜S703の処理は図3のステップS100〜S103の処理と同様であるので、説明を省略する。ステップS702またはステップS703で送信情報が生成された後、表示インタフェース検出部1044は、表示インタフェースが撮像装置14に装着されているか否かを検出し、表示インタフェースが撮像装置14に装着されていることを検出した場合、表示インタフェースの種類を識別する(ステップS704)。
表示インタフェースの検出が行われた後、第1の制御部104eは、表示インタフェース検出部1044が検出を行った結果に基づいて、撮像装置14に装着されている表示インタフェースがOVFであるか否かを判定する(ステップS705)。ステップS704で表示インタフェースが撮像装置14に装着されていることが検出され、かつ、表示インタフェースの種類がOVFであることが識別された場合、撮像装置14に装着されている表示インタフェースがOVFであると判定され、それ以外の場合、撮像装置14に装着されている表示インタフェースがOVFでないと判定される。
撮像装置14に装着されている表示インタフェースがOVFであると判定された場合、情報付加部1040は、値が0である装着情報を生成する(ステップS706)。また、撮像装置14に装着されている表示インタフェースがOVFでないと判定された場合、第1の制御部104eは、表示インタフェース検出部1044が検出を行った結果に基づいて、撮像装置14に装着されている表示インタフェースがEVFであるか否かを判定する(ステップS707)。ステップS704で表示インタフェースが撮像装置14に装着されていることが検出され、かつ、表示インタフェースの種類がEVFであることが識別された場合、撮像装置14に装着されている表示インタフェースがEVFであると判定され、それ以外の場合、撮像装置14に装着されている表示インタフェースがEVFでないと判定される。撮像装置14に装着されている表示インタフェースがEVFでないと判定された場合、表示インタフェースが撮像装置14に装着されていないか、OVFとEVFとのいずれでもない未知の表示インタフェースが装着されている。
撮像装置14に装着されている表示インタフェースがEVFであると判定された場合、情報付加部1040は、値が1である装着情報を生成する(ステップS708)。また、撮像装置14に装着されている表示インタフェースがEVFでないと判定された場合、すなわち表示インタフェースが撮像装置14に装着されていない場合、情報付加部1040は、値が2である装着情報を生成する(ステップS709)。
値が0である装着情報は、表示インタフェースが撮像装置14に装着され、かつ、装着された表示インタフェースがOVFであることを示す。また、値が1である装着情報は、表示インタフェースが撮像装置14に装着され、かつ、装着された表示インタフェースがEVFであることを示す。また、値が2である装着情報は、表示インタフェースが撮像装置14に装着されていないこと、またはOVFとEVFとのいずれでもない未知の表示インタフェースが撮像装置14に装着されていることを示す。装着情報の値は、表示インタフェースの装着の有無と表示インタフェースの種類とを区別できる値であればよく、0,1,2以外であってもよい。
装着情報が生成された後、第1の制御部104eは、静止画像の撮影が指示されたか否かを判定する(ステップS710)。第1の操作インタフェース101を介して第1の撮影指示が入力された場合、または第1の通信モジュール102によって第2の撮影指示が受信された場合、静止画像の撮影が指示されたと判定される。また、第1の操作インタフェース101を介して第1の撮影指示が入力されてなく、かつ、第1の通信モジュール102によって第2の撮影指示が受信されていない場合、静止画像の撮影が指示されていないと判定される。
静止画像の撮影が指示されていないと判定された場合、ステップS714の処理が行われる。また、静止画像の撮影が指示されたと判定された場合、第1の制御部104eは、撮像モジュール100に静止画像の撮影を指示し、撮像モジュール100に撮影を行わせて静止画像を生成させる(ステップS711)。これによって、撮像モジュール100は撮影を行って静止画像を生成する。生成された静止画像は第1の制御部104eに出力される。
静止画像が生成された後、情報付加部1040は、ステップS702またはステップS703で生成された送信情報と、ステップS706,S708,S709のいずれかで生成された装着情報とを、ステップS711で第1の撮影指示または第2の撮影指示に基づいて生成された静止画像に付加する(ステップS712)。送信情報と装着情報とが静止画像に付加された後、第1の制御部104eは、送信情報と装着情報とが付加された静止画像を記憶モジュール105に記憶させる(ステップS713)。これによって、記憶モジュール105は、送信情報と装着情報とが付加された静止画像を記憶する。
静止画像が記憶モジュール105に記憶された後、第1の制御部104eは、撮影を終了するか否かを判定する(ステップS714)。第1の操作インタフェース101を介して、撮影を終了する指示が入力された場合、または第1の通信モジュール102によって、撮影を終了するコマンドが受信された場合、撮影を終了すると判定される。また、第1の操作インタフェース101を介して、撮影を終了する指示が入力されてなく、かつ第1の通信モジュール102によって、撮影を終了するコマンドが受信されていない場合、撮影を終了しないと判定される。
撮影を終了すると判定された場合、撮影モードの処理が終了する。また、撮影を終了しないと判定された場合、ステップS700の処理が行われる。ステップS713の処理が行われた後、ステップS714の判定を行わずに強制的に撮影モードの処理を終了してもよい。
図17は、図16に示す動作が行われた後に行われる撮像装置14の動作の手順の例を示している。図17を参照して、撮像装置14の動作を説明する。
ステップS720〜S725の処理は図5のステップS200〜S205の処理と同様であるので、説明を省略する。ステップS725で送信情報の値が0であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時にライブ画像の送信が行われていなかった場合、第1の制御部104eは、ステップS723で記憶モジュール105から読み込まれた静止画像に付加された装着情報を調べる(ステップS726)。
第1の制御部104eは、ステップS726で調べた装着情報の値が2であるか否かを判定する(ステップS727)。装着情報の値が2であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時に表示インタフェースが撮像装置14に装着されていなかった場合、またはOVFとEVFとのいずれでもない未知の表示インタフェースが撮像装置14に装着されている場合、画像選択部1041は、値が0である送信情報と値が2である装着情報とに対応する静止画像を送信対象として選択する(ステップS728)。選択された静止画像は画像処理部1042に出力される。
静止画像が選択された後、画像処理部1042は、選択された静止画像に対して、被写体情報(例えば、被写体の輝度情報)に基づく画像処理を行う(ステップS729)。例えば、画像処理部1042は、特定の被写体(人物の顔等)がより明るくなるように明るさを調整する。あるいは、画像処理部1042は、ハレーションが発生している部分がより暗くなるように明るさを調整してもよい。
画像処理が行われた後、画像処理部1042は、選択された静止画像に対して、被写体情報(例えば、被写体の位置情報または姿勢情報)に基づく画像処理であって、ステップS729で行われた画像処理とは異なる処理を行う(ステップS732)。例えば、画像処理部1042は、特定の被写体(人物の顔等)が含まれる部分をトリミングする。あるいは、画像処理部1042は、被写体の姿勢情報に基づいて静止画像を回転する処理を行ってもよい。
ステップS732で画像処理部1042は、撮影シーンに応じた画像処理を行ってもよい。例えば、撮影シーンが風景の撮影である場合に、画像処理部1042は、特定の被写体(水平線等)が特定の傾き(画像に対して水平等)となるように、静止画像を回転する処理を行ってもよい。
画像処理が行われた後、第1の制御部104eは、第1の通信モジュール102に対して、画像処理が行われた静止画像を表示装置20へ送信させる(ステップS734)。これによって、第1の通信モジュール102は、画像処理が行われた静止画像を表示装置20へ送信する。
静止画像が送信された後、図17に示す処理が終了する。また、ステップS725で送信情報の値が1であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時にライブ画像の送信が行われていた場合、その送信情報に対応する静止画像が画像選択部1041によって選択されてステップS734で静止画像が表示装置20に送信される。
ステップS727で装着情報の値が2でないと判定された場合、第1の制御部104eは、ステップS726で調べた装着情報の値が0であるか否かを判定する(ステップS730)。装着情報の値が0であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時にOVFが撮像装置14に装着されていた場合、画像選択部1041は、値が0である送信情報と値が0である装着情報とに対応する静止画像を送信対象として選択する(ステップS731)。選択された静止画像は画像処理部1042に出力され、ステップS732で画像処理が行われる。
ステップS730で装着情報の値が0でないと判定された場合、すなわち装着情報の値が1であり、静止画像の撮影時にEVFが撮像装置14に装着されていた場合、画像選択部1041は、値が0である送信情報と値が1である装着情報とに対応する静止画像を送信対象として選択する(ステップS733)。選択された静止画像は第1の通信モジュール102に出力され、ステップS734で第1の通信モジュール102によって表示装置20に送信される。ステップS731,S733のいずれにおいても、画像選択部1041は、ライブ画像の送信が行われていないことを示す送信情報と、表示インタフェースが撮像装置14に装着されていることを示す装着情報とが付加された静止画像を選択する。
ステップS734の処理が行われた後、図5のステップS208の処理と同様の処理を行い、静止画像の送信を繰り返してもよい。また、ステップS730で装着情報の値が1であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時にEVFが撮像装置14に装着されていた場合、ステップS732で行われる画像処理とは異なる画像処理を静止画像に行ってもよい。また、ステップS725で送信情報の値が0であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時にライブ画像の送信が行われていなかった場合、図10のステップS407で行われる画像処理と同様の処理を行ってもよい。
表示装置20からコマンドが受信されず、第1の操作インタフェース101を介して静止画像の送信指示が入力された場合等に、ステップS723以後の処理を行ってもよい。したがって、ステップS720〜S722の処理は本実施形態に必須ではない。
また、ステップS725で送信情報の値が1であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時にライブ画像の送信が行われていた場合、静止画像が表示装置20に送信されなくてもよい。したがって、ライブ画像の送信が行われた後に生成された静止画像の送信は本実施形態に必須ではない。
本実施形態では、ライブ画像の送信が行われず、かつ表示インタフェースが撮像装置14に装着されている状態で生成された静止画像に対して、ライブ画像の送信が行われた後に生成された静止画像と区別して画像処理を行うことができる。これによって、表示インタフェースを使用した撮影に適した静止画像を生成することができる。
また、本実施形態では、ライブ画像の送信が行われず、かつ表示インタフェースが撮像装置14に装着されている状態で生成された静止画像に対して、表示インタフェースの種類に応じた画像処理を行うことができる。これによって、使用された表示インタフェースに適した静止画像を生成することができる。
(第8の実施形態)
次に、本発明の第8の実施形態を説明する。図18は、本実施形態による撮像システムの構成例を示している。図18に示す撮像システムは、撮像装置15と、表示装置22とを有する。表示装置22の構成については既に説明したので、説明を省略する。
撮像装置15は、撮像モジュール100と、第1の操作インタフェース101と、第1の通信モジュール102と、送信検出部103と、第1の制御部104fと、記憶モジュール105とを有する。既に説明した構成については説明を省略する。
本実施形態では、第1の制御部104fは、情報付加部1040と表示インタフェース検出部1044とを有する。第1の制御部104fの機能をソフトウェアによって実現してもよい。本実施形態では、静止画像の撮影時に撮像装置15は、図16に示す処理を行う。
本実施形態では、第1の通信モジュール102は、静止画像と、送信情報と、第1の操作インタフェース101を介して第1の撮影指示が入力される前、または第1の通信モジュール102によって第2の撮影指示が受信される前に表示インタフェースが撮像装置15に装着されていたか否かを示す装着情報とを表示装置22に送信する。情報付加部1040は、装着情報を、第1の撮影指示または第2の撮影指示に基づいて生成された静止画像に付加する。記憶モジュール105は、送信情報と装着情報とが付加された静止画像を記憶する。第2の通信モジュール201は、静止画像と送信情報と装着情報とを撮像装置15から受信する。画像選択部2031は、第2の通信モジュール201によって受信された静止画像の中から、ライブ画像の送信が行われていないことを示す送信情報と、表示インタフェースが撮像装置15に装着されていることを示す装着情報とが付加された静止画像を選択する。画像処理部2032は、画像選択部2031によって選択された静止画像に画像処理を行う。
また、本実施形態では、表示インタフェース検出部1044は、表示インタフェースが撮像装置15に装着されていることを検出した場合、表示インタフェースの種類を識別する。情報付加部1040は、第1の操作インタフェース101を介して第1の撮影指示が入力される前、または第1の通信モジュール102によって第2の撮影指示が受信される前に表示インタフェースが撮像装置15に装着されていたか否かを示し、かつ、表示インタフェースが撮像装置15に装着されていた場合に表示インタフェースの種類を示す装着情報を、第1の撮影指示または第2の撮影指示に基づいて生成された静止画像に付加する。画像処理部2032は、画像選択部2031によって選択された静止画像に対して、装着情報が示す表示インタフェースの種類に応じた画像処理を行う。
図19は、表示装置22の動作の手順の例を示している。図19を参照して、表示装置22の動作を説明する。
処理が開始されると、第2の制御部203cは、第2の通信モジュール201に対して、静止画像の送信を要求するコマンドを撮像装置15へ送信させる(ステップS800)。これによって、第2の通信モジュール201は、静止画像の送信を要求するコマンドを撮像装置15へ送信する。
表示装置22によって送信されたコマンドは撮像装置15によって図7のステップS300で受信される。ステップS301では、第1の制御部104fは、第1の通信モジュール102に対して、記憶モジュール105に記憶されている静止画像のいずれかを表示装置22へ送信させる。これによって、第1の通信モジュール102は、記憶モジュール105に記憶されている静止画像のいずれかを表示装置22へ送信する。
送信情報と装着情報とが静止画像に埋め込まれている場合、静止画像が送信されることで送信情報および装着情報も送信される。静止画像と、送信情報および装着情報とが分かれており、両者が関連付けられている場合、撮像装置15が静止画像と、送信情報および装着情報とを同時に送信してもよいし、撮像装置15が静止画像と、送信情報および装着情報とを順次送信してもよい。
ステップS800でコマンドが送信された後、第2の制御部203cは、第2の通信モジュール201に対して、撮像装置15によって送信された静止画像と送信情報と装着情報とを受信させる(ステップS801)。これによって、第2の通信モジュール201は、撮像装置15によって送信された静止画像と送信情報と装着情報とを受信する。受信された静止画像と送信情報と装着情報とは第2の制御部203cに出力される。
ステップS802〜S803の処理は図12のステップS502〜S503の処理と同様であるので、説明を省略する。ステップS803で送信情報の値が0であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時にライブ画像の送信が行われていなかった場合、第2の制御部203cは、ステップS801で受信された静止画像に付加された装着情報を調べる(ステップS804)。
第2の制御部203cは、ステップS804で調べた装着情報の値が2であるか否かを判定する(ステップS805)。装着情報の値が2であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時に表示インタフェースが撮像装置15に装着されていなかった場合、またはOVFとEVFとのいずれでもない未知の表示インタフェースが撮像装置15に装着されている場合、画像選択部2031は、値が0である送信情報と値が2である装着情報とに対応する静止画像を表示対象として選択する(ステップS806)。選択された静止画像は画像処理部2032に出力される。
静止画像が選択された後、画像処理部2032は、選択された静止画像に対して、被写体情報(例えば、被写体の輝度情報)に基づく画像処理を行う(ステップS807)。例えば、画像処理部2032は、特定の被写体(人物の顔等)がより明るくなるように明るさを調整する。あるいは、画像処理部2032は、ハレーションが発生している部分がより暗くなるように明るさを調整してもよい。
画像処理が行われた後、画像処理部2032は、選択された静止画像に対して、被写体情報(例えば、被写体の位置情報または姿勢情報)に基づく画像処理であって、ステップS807で行われた画像処理とは異なる処理を行う(ステップS810)。例えば、画像処理部2032は、特定の被写体(人物の顔等)が含まれる部分をトリミングする。あるいは、画像処理部2032は、被写体の姿勢情報に基づいて静止画像を回転する処理を行ってもよい。
ステップS810で画像処理部2032は、撮影シーンに応じた画像処理を行ってもよい。例えば、撮影シーンが風景の撮影である場合に、画像処理部2032は、特定の被写体(水平線等)が特定の傾き(画像に対して水平等)となるように、静止画像を回転する処理を行ってもよい。
画像処理が行われた後、第2の制御部203cは、画像処理が行われた静止画像を画像表示インタフェース202に表示させる(ステップS812)。これによって、画像表示インタフェース202は、画像処理が行われた静止画像を表示する。
静止画像が表示された後、図19に示す処理が終了する。また、ステップS803で送信情報の値が1であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時にライブ画像の送信が行われていた場合、その送信情報に対応する静止画像が画像選択部2031によって選択されてステップS812で静止画像が表示装置20に送信される。
ステップS805で装着情報の値が2でないと判定された場合、第2の制御部203cは、ステップS804で調べた装着情報の値が0であるか否かを判定する(ステップS808)。装着情報の値が0であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時にOVFが撮像装置15に装着されていた場合、画像選択部2031は、値が0である送信情報と値が0である装着情報とに対応する静止画像を表示対象として選択する(ステップS809)。選択された静止画像は画像処理部2032に出力され、ステップS810で画像処理が行われる。
ステップS808で装着情報の値が0でないと判定された場合、すなわち装着情報の値が1であり、静止画像の撮影時にEVFが撮像装置15に装着されていた場合、画像選択部2031は、値が0である送信情報と値が1である装着情報とに対応する静止画像を表示対象として選択する(ステップS811)。選択された静止画像は画像表示インタフェース202に出力され、ステップS812で画像表示インタフェース202によって表示される。ステップS809,S811のいずれにおいても、画像選択部2031は、ライブ画像の送信が行われていないことを示す送信情報と、表示インタフェースが撮像装置15に装着されていることを示す装着情報とが付加された静止画像を選択する。
ステップS812の処理が行われた後、図8のステップS357の処理と同様の処理を行い、静止画像と送信情報との受信を繰り返してもよい。また、ステップS808で装着情報の値が1であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時にEVFが撮像装置15に装着されていた場合、ステップS810で行われる画像処理とは異なる画像処理を静止画像に行ってもよい。また、ステップS803で送信情報の値が0であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時にライブ画像の送信が行われていなかった場合、図12のステップS505で行われる画像処理と同様の処理を行ってもよい。
静止画像の送信を要求するコマンドを表示装置22が送信しなくてもよい。例えば、第1の操作インタフェース101を介して静止画像の送信指示が入力された場合等に、撮像装置15が静止画像と送信情報とを表示装置22に送信してもよい。したがって、ステップS800の処理は本実施形態に必須ではない。
また、ステップS803で送信情報の値が1であると判定された場合、すなわち静止画像の撮影時にライブ画像の送信が行われていた場合、静止画像が表示されなくてもよい。したがって、ライブ画像の送信が行われた後に生成された静止画像の表示は本実施形態に必須ではない。
本実施形態では、ライブ画像の送信が行われず、かつ表示インタフェースが撮像装置15に装着されている状態で生成された静止画像に対して、ライブ画像の送信が行われた後に生成された静止画像と区別して画像処理を行うことができる。これによって、表示インタフェースを使用した撮影に適した静止画像を生成することができる。また、表示装置22が画像処理を行うので、撮像装置12が画像処理を行う第7の実施形態と比較して、表示装置22の第2の制御部203cを用いた、より複雑な画像処理を行うことが可能となる。
また、本実施形態では、ライブ画像の送信が行われず、かつ表示インタフェースが撮像装置15に装着されている状態で生成された静止画像に対して、表示インタフェースの種類に応じた画像処理を行うことができる。これによって、使用された表示インタフェースに適した静止画像を生成することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。