JP5730673B2 - カード用コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、挿入方向の前方に位置する複数の前列電極部と後方に位置する複数の後列電極部とが底部に設けられたカードが装着されるカード用コネクタに係り、カードが挿入されるときに前列電極部に不用意に電力が与えられるのを防止できるカード用コネクタに関する。
以下の特許文献1には、挿入方向の前方に位置する複数の前列電極部と後方に位置する複数の後列電極部とが底部に設けられたカードが装着されるカード用コネクタが開示されている。
カード用コネクタのハウジングに、カードが正規の装填完了位置に至ったときに後列電極部が接触する第1接触パッドと、前列電極部が接触する第2接触パッドとが設けられている。
ハウジングには、カードが挿入されたときにカードと共に移動するスライダが設けられ、このスライダに搭載された可動接点と、ハウジング内に固定された第1固定接点ならび第2の固定接点との間で第1スイッチが構成されている。
ハウジング内にカードが挿入され、カードと共にスライダがハウジングの奥方向へ移動する際に、カードの前列電極部が第1接触パッドを通過した後に、第1スイッチがオン状態からオフ状態に切り替わる。これにより、第1接触パッドを通過している前列電極部に対して、第1接触パッドから誤って電力が供給されるなどの不都合が生じにくくなっている。
特開2009−266567号公報
特許文献1に記載されたカード用コネクタは、第1スイッチの動作情報が、固定端子から外部の信号制御部に与えられる。外部の信号制御部では、第1スイッチがオフ状態となったときに、カード用コネクタの第1接触パッドと第2接触パッドへの信号の送受信の制御が開始される。
そのため、カード用コネクタを使用するためには、第1スイッチの動作を監視する機能を備えた信号制御部を別途に用意することが必要となり、カード用コネクタが装備される電子機器の回路負担が大きくなる。また、このカード用コネクタを、前記信号制御部を備えていない既存の電子機器に設置することができない。
特許文献1に記載されたカード用コネクタは、第1スイッチを動作させる可動接点がスライダに装備されており、第1のスイッチはスライダによってのみ動作させられる。そのため、スライダがハウジングの奥側へ移動してロックされて、第1スイッチがオフ状態に切り換えられ、第1接触パッドと第2接触パッドに通電されているときに、カードだけがハウジングから強引に抜き取られると、通電中の第1の接触パッドに、移動中の前列電極部が接触してしまい、前列電極部に不要な電力が供給される不都合が生じる。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、外部に特別な信号制御部を設ける必要がなく、カードの前列電極部に予期しない電力が供給されるのを防止できるカード用コネクタを提供することを目的としている。
また、本発明は、ハウジング内の装填完了位置に設置されているカードが強引に引き抜かれたときにも、カードの前列電極部に予期しない電力が供給されるのを防止できるカード用コネクタを提供することを目的としている。
本発明は、挿入方向の前方に位置する複数の前列電極部と後方に位置する複数の後列電極部を底部に供えたカードが挿入されるハウジングを有し、前記ハウジングに、前記後列電極部が接触する複数の第1の接触端子と、前記前列電極部が接触する複数の第2の接触端子とが設けられたカード用コネクタにおいて、
前記ハウジングに、外部回路に接続される電力供給用固定端子と前記第1の接触端子のうちの電力供給用接触端子との導通を断続するスイッチ部と、カードが挿入方向と排出方向へ移動するときにその双方の移動に追従する切換え移動部材とが設けられており、
カードが挿入方向へ移動するときに、前記前列電極部が前記電力供給用接触端子を通過した後に、前記切換え移動部材の移動によって前記スイッチ部が動作させられて、前記電力供給固定端子と前記電力供給接触端子とが導通させられることを特徴とするものである。
本発明のカード用コネクタは、ハウジングに設けられた電力供給用固定端子と電力供給用接触端子との導通がスイッチ部によって断続される。スイッチ部によってハウジング内の回路の導通が断続される構造であるため、スイッチ部の動作を外部の信号制御部で監視する必要がなく、電力供給用固定端子に外部からの電力を供給し続けることが可能である。
本発明では、スイッチ部を動作させる切換え移動部材が、カードの挿入方向と排出方向の双方の移動に追従する。そのため、ハウジング内の装填完了位置に装着されたカードが引き抜かれるときに、カードの移動に応じてスイッチ部を動作させることができ、引き抜き方向へ移動するカードの前列電極部が第1の接触端子を通過するときに、第1の接触端子への電力の通電を断つことができる。よって、前列電極部に誤って電力が供給されるのを防止できる。
本発明は、前記スイッチ部は、前記電力供給用固定端子と一体に設けられた第1の接触接点と、前記電力供給用接触端子と一体に設けられた第2の接触接点と、前記切換え移動部材と共に移動する可動接点とを有し、前記切換え移動部材が挿入方向へ移動すると、前記可動接点が2つの前記接触接点に接触するものである。
あるいは、前記スイッチ部は、前記電力供給用固定端子と一体に設けられた第1の接触接点と、前記電力供給用接触端子と一体に設けられた第2の接触接点とを有し、前記切換え移動部材の挿入方向への移動によって一方の前記接触接点が他方の前記接触接点に接触させられるものである。
本発明のカード用コネクタは、前記ハウジングに、カードの一部と係合して挿入方向と排出方向へ移動するスライダと、前記スライダを排出方向へ付勢するスライダ付勢部材と、挿入方向へ移動した前記スライダをロックするロック機構とが設けられ、
カードが挿入方向へ移動するときに、カードと共に前記切換え移動部材が挿入方向へ移動するとともに、カードの移動によって前記スライダが挿入方向へ押し込まれ、カードが前記ハウジング内での装填完了位置まで移動したときに前記スライダがロックされ、
前記スライダがロックされた状態で、カードが排出方向へ移動すると、前記切換え移動部材がこれに追従して排出方向へ移動し、前記スイッチ部によって前記電力供給用固定端子と前記電力供給用接触端子との導通が断たれるものとして構成できる。
上記発明では、カードを保持したスライダがハウジング内でロックされているときに、カードが強引に引き抜かれた場合に、切換え移動部材をカードに追従させて排出方向へ移動させることができる。そのため、スイッチ部を動作させて、第1の接触端子への通電を遮断することが可能である。
この場合に、前記切換え移動部材と前記スライダとの間に、前記スライダに対して前記切換え移動部材を相対的に移動させる案内部が設けられているものが好ましい。
切換え移動部材とスライダとを、相対的に移動できるように組み合わせることで、個別に移動する切換え移動部材とスライダの双方を狭いハウジング内に配置しやすくなる。
本発明は、前記ハウジングに、カードが装填完了位置まで移動したときに、カードの凹部と嵌合してカードを位置決めする保持凸部が設けられ、
前記保持凸部から外れたカードが排出方向へ移動すると、前記切換え移動部材がこれに追従して排出方向へ移動し、前記スイッチ部によって前記電力供給固定端子と前記電力供給接触端子との導通が断たれるものであってもよい。
本発明のカード用コネクタでは、前記切換え移動部材を排出方向へ付勢する切換え付勢部材が設けられている。あるいは、前記切換え移動部材に、前記カードに係合する係合部が設けられ、前記ハウジング内でカードが挿入方向と排出方向へ移動するときに、前記係合部で係合したカードに追従して前記切換え移動部材が移動する。
本発明のカード用コネクタは、ハウジングに設けられた電力供給用固定端子と電力供給用接触端子の導通がスイッチ部によって断続される構造である。そのため、カード用コネクタが取り付けられる電子機器に、スイッチ部を監視する信号制御部を設ける必要がなくなる。また、本発明のカード用コネクタを従来のものに置き換えて電子機器に装備させることも容易になる。
本発明では、カードの挿入方向と排出方向の双方の移動に追従してスイッチ部が動作するために、一度ハウジング内の装填完了位置に装着されたカードが強引に引き抜かれたときに、スイッチ部を動作させて、第1の接触端子への電力の通電を断つことができる。そのため、カードの前列電極部に誤って電力が供給されるのを防止できる。
本発明の第1の実施の形態のカード用コネクタを示す斜視図、 図1に示すカード用コネクタのハウジング内の構造を示す斜視図、 切換え移動部材を含むスイッチ部とスライダを示す分解斜視図、 カード用コネクタに装填されるカードの斜視図、 カード用コネクタに装填されるカードの底面図、 カードがハウジングに挿入されてカードがスライダに保持されたときのハウジングの内部構造を示す平面図、 カードが装填完了位置に移動してスライダがロックされたときのハウジングの内部構造を示す平面図、 スライダがロックされているときにカードが強引に引き抜かれたときのハウジングの内部構造を示す平面図、 本発明の第2の実施の形態のカード用コネクタにおいて、カードが挿入されている状態を示す透視平面図、 本発明の第2の実施の形態のカード用コネクタにおいて、カードが装填完了位置に移動して保持されている状態を示す透視平面図、 第2の実施の形態のカード用コネクタにおいて、切換え移動部材を含むスイッチ部の構造を示す分解斜視図、 第1の実施の形態と第2の実施の形態のカード用コネクタの変形例を示す平面図、 ハウジング内でのカードの移動と、これに伴うスイッチ動作を示す説明図、
図1に、本発明の第1の実施の形態のカード用コネクタ10と、このカード用コネクタ10に装填されるカード1とが示されている。
カード1の詳細は図4と図5に示されている。このカード1は、合成樹脂製ケース2を有しており、ケース2の内部に電子回路が内蔵されている。電子回路は、記憶回路とこれに付随する制御回路などを含んでいる。
カード1のケース2は、カード用コネクタ10への挿入方向(Y1方向)に向けられる前端部2aと、カード用コネクタ10からの排出方向(Y2方向)に向けられる後端部2bと、挿入方向の右側に位置する右側部2cおよびこれと逆向きの左側部2dを有している。図4において上に向いているのが上部2eであり、下に向いているのが底部2fである。
ケース2の右側部2cには、後方へ向けて傾斜している押圧部3が形成され、それよりも後方に凹部4が一体に形成されている。
図5に示すように、カード1の底部すなわちケース2の底部2fに、複数の電極部が設けられている。この電極部は、ケース2の前端部2aと後端部2bのほぼ中央部に位置する複数の後列電極部5と、それよりも挿入方向の前方で前端部2aに近い位置に配列する前列電極部6とに別れている。複数の後列電極部5と複数の前列電極部6は、導電性の金属材で平坦な形状に形成されており、それぞれが、ケース2の内部回路に接続されている。
図5に示すように、複数の後列電極部5は左右方向に間隔を空けて配列しているが、後列電極部5のうちの左側部2dに最も近い位置にあるのが、電力供給用(電源用)電極部5aである。他の後列電極部5は、信号伝達用電極部や接地用電極部である。前列電極部6も左右方向に間隔を空けて配列している。複数の前列電極部6は、電力供給用(電源用)電極部と信号伝達用電極部および接地用電極部を含んでいる。
図1に示すように、カード用コネクタ10はハウジング11を有している。ハウジング11は、図2に示す合成樹脂製のハウジング基台12と、このハウジング基台12の上部を覆う金属製のハウジング蓋体13とで構成されている。
図2に示すように、ハウジング基台12には、薄肉の底板部12aと、右側部において厚肉に形成された機構支持部12bと、挿入方向(Y1方向)の前方で底板部12aから立ち上がる前方壁部12cとが一体に形成されている。
図1に示すように、ハウジング蓋体13は、平坦な天井板部13aと、左側部において天井板部13aから直角に折り曲げられた左側板部13bと、右側部において天井板部13aから直角に折り曲げられた右側板部13cを有している。
ハウジング基台12にハウジング蓋体13が組み合わされると、ハウジング蓋体13の天井板部13aがハウジング基台12の機構支持部12bの上面に設置され、ハウジング蓋体13の左側板部13bと右側板部13cが、それぞれハウジング基台12の左側面と右側面に設置される。その結果、ハウジング基台12の底板部12aとハウジング蓋体13の天井板部13aとの間にカード1の装填空間14が形成される。
装填空間14の開口幅寸法Wは、ハウジング基台12の底板部12aと機構支持部12bとの段差部12dから、ハウジング蓋体13の左側板部13bの内面までの内幅寸法に等しい。装填空間14の上下方向の開口寸法は、ハウジング基台12の底板部12aの上面からハウジング蓋体13の天井板部13aの内面までの内幅寸法に等しい。そして、ハウジング11には、前記装填空間14が排出方向(Y2方向)に開口する挿入口14aが形成されている。
図2に示すように、ハウジング基台12の底板部12aには、排出方向(Y2方向)側に、複数の第1の接触端子20が設けられ、挿入方向(Y1方向)側に、複数の第2の接触端子28が設けられている。第1の接触端子20と第2の接触端子28は、横方向に間隔を空けて設けられている。複数の第1の接触端子20と複数の第2の接触端子28は、いずれもリン青銅などの導電性でばね性を有する金属材で形成されており、表面にニッケルメッキ層および金メッキ層などが形成されている。
複数の第1の接触端子20のうち、最も左側に位置しているのが電力供給用接触端子21であり、他の接触端子22は、信号伝達用端子および接地用端子などである。図2に示すように、電力供給用接触端子21の基端部21aと複数の他の接触端子22の基端部22aは、ハウジング基台12の底板部12aに、インサート成型法によって埋設されて保持されている。そして、底板部12aから突出している部分がそれぞれ弾性変形可能な弾性片となっている。電力供給用接触端子21の弾性片の先端に接触部21bが設けられ、接触部21bが底板部12aの上面よりも上方に位置している。他の接触端子22の弾性片の先端にも接触部22bが設けられ、それぞれの接触部22bが底板部12aの上面よりも上方に位置している。
図6に示すように、電力供給用接触端子21の基端部21aから連続して延びる配線体23が設けられている。配線体23は、第1の接触端子20と第2の接触端子28との間を通過して右方向に延び、配線体23の右側の端部に、第2の接触接点24が一体に形成されている。電力供給用接触端子21と配線体23と第2の接触接点24は1つの金属材で連続して形成されている。電力供給用接触端子21の基端部21aと配線体23は、ハウジング基台12の底板部12aの内部に埋設されている。図3に示すように、第2の接触接点24は、底板部12aの上面から上向きの突出して弾性変形可能な弾性接点となっている。
図6に示すように、カード用コネクタ10の挿入方向(Y1方向)の右側部に、電力供給用固定端子25が設けられている。電力供給用固定端子25は、第1の接触端子20などと同じ金属材で形成され、Y2側に第1の接触接点26が一体に連続している。電力供給用固定端子25は、ハウジング基台12の底板部12aにインサート成型法によって埋設されている。図2と図3に示すように、第1の接触接点26は、底板部12aの上面から上方へ突出して、弾性変形可能な弾性接点となっている。第1の接触接点26と第2の接触接点24は、左右に並んで配置されている。電力供給用固定端子25の一部に、ハウジング基台12からさらにY1方向に突出する外部接続端子25aが一体に形成されている。
図2に示すように、第1の接触端子20のうちの複数の他の接触端子22にはY2方向に延びる外部接続端子22cが一体に形成されており、それぞれの外部接続端子22cが、ハウジング基台12の底板部12aからY2方向へ突出している。
図2に示すように、Y1側に配列している複数の第2の接触端子28のそれぞれは、電力供給用接触端子と信号伝達用端子および接地用端子のいずれかとして機能している。第2の接触端子28の基端部28aは、ハウジング基台12の底板部12aにインサート成型法によって埋設されて保持され、底板部12aから突出している部分が弾性変形可能な弾性片となっている。それぞれの弾性片の先端部に接触部28bが形成されており、接触部28bが、底板部12aの上面よりも上方に位置している。
図6に示すように、複数の第2の接触端子28には、配線体29が連続している。第2の接触端子28と配線体29は、個別に連続するように、金属材で一体に形成されている。それぞれの配線体29に外部接続用端子29aが一体に形成されており、それぞれの外部接続用端子29aが、ハウジング基台12の底板部12aからY1方向へ突出している。
図2に示すように、ハウジング基台12の機構支持部12bに凹部12eが形成されており、凹部12eの内部にスライダ30が収納されている。スライダ30は、図6に示す初期位置(i)から図7に示すオーバーストローク位置(ii)の間でY1−Y2方向へ直線的に移動できるように案内されている。
図2に示すように、凹部12eの内部のY1側に、スライダ付勢部材31が設置されている。スライダ付勢部材31は圧縮コイルスプリングであり、その弾性力によって、スライダ30が常に初期位置(i)に向けてY2方向へ付勢されている。
スライダ30は合成樹脂製であり、図2と図3および図6に示すように、上面から窪んで形成されたカム溝32が形成されている。このカム溝32は、いわゆるハートロックカム溝である。
ハウジング基台12とハウジング蓋体13との間に可動ピン33が配置されている。図3に示すように、可動ピン33にはY2側に支点部33aが折り曲げられ、Y1側に摺動部33bが折り曲げられている。支点部33aが、図2に示すハウジング基台12に形成された支持凹部12fに回動自在に挿入され、摺動部33bがカム溝32の内部に挿入されている。図1に示すように、ハウジング蓋体13の天井板部13aに板ばね部13dが一体に形成されており、この板ばね部13dによって、可動ピン33が、ハウジング基台12およびカム溝32に押し付けられている。カム溝32と可動ピン33と板ばね部13dとでロック機構が構成されている。
スライダ30が、図6に示す初期位置(i)から挿入方向であるY1方向へ押し込まれ、図7に示すオーバーストローク位置(ii)に至ると、可動ピン33の摺動部33bがカム溝32のロック部32aに対向する位置に案内される。その後スライダ30に対する押し込み力が解除されると、スライダ30がスライダ付勢部材31の付勢力によってY2方向へ戻され、摺動部33bがロック部32aと嵌合し、スライダ30がロック位置(iii)でロックされて停止する。
スライダ30がロック位置(iii)からY1方向へ押されると、可動ピン33の摺動部33bがロック部32aから外れ、スライダ30がスライダ付勢部材31の付勢力によって初期位置(i)まで戻される。
図2と図3および図6に示すように、スライダ30には、左方向ならびに挿入方向の双方へ向けて斜めに延びる押圧力作用部34と、それよりもY2側において左方向へ突出する保持凸部35とが一体に形成されている。図3に示すように、スライダ30の左側の側面には、案内部37a,37bが形成されている。この案内部37a,37bは、Y1−Y2方向へ貫通するスリットである。
図2に示すように、ハウジング基台12の凹部12eの内部に切換え移動部材40が設けられている。切換え移動部材40は導電性の金属材で形成されている。図3に示すように、切換え移動部材40の平坦な部分が可動接点41である。第1の接触接点26および第2の接触接点24と、可動接点41とで第1のスイッチ部SW1が構成されている。第1のスイッチ部SW1では、切換え移動部材40がY1方向へ移動すると、可動接点41が第1の接触接点26と第2の接触接点24の双方に乗り上がり、第1の接触接点26と第2の接触接点24とが導通状態となる。切換え移動部材40がY2方向へ移動すると、可動接点41が第1の接触接点26と第2の接触接点24の双方から離れ、第1の接触接点26と第2の接触接点24との導通が断たれる。
図3に示すように、可動接点41の右側の側部には上方に向けて折り曲げられた摺動部42が一体に形成されている。この摺動部42が、スライダ30に形成されたスリットである案内部37a,37bに摺動自在に挿入されて、切換え移動部材40が、スライダ30に対して、相対的にY1−Y2方向へ移動自在に組み合わされて保持されている。
切換え移動部材40には、Y1側端部で可動接点41から上向きに折り曲げられたストッパ部43が設けられている。図2に示すように、ハウジング基台12の凹部12e内に、切換え付勢部材45が設けられている。切換え付勢部材45は圧縮コイルスプリングである。切換え付勢部材45からストッパ部43に付勢力が作用し、切換え移動部材40は常にY2方向へ付勢されている。
図3に示すように、切換え移動部材40には、Y2側において可動接点41から上向きに折り曲げられた連結部44が設けられている。連結部44は、左方向とY1方向の双方へ向けて斜めに延びている。この連結部44が、押圧力作用部34に当たったときが、スライダ30に対する切換え移動部材40のY1方向への相対的な移動範囲の終端となる。
切換え移動部材40が、スライダ30に形成された案内部37a,37bによって相対的に移動できるように案内されて保持されているため、ハウジング基台12に切換え移動部材40をY1−Y2方向へ案内するために案内構造を設ける必要がなくなる。また、切換え移動部材40がスライダ30に上下に重ねられて配置されているため、ハウジング基台12に設けられた狭い機構支持部12bにおいて、スライダ30と切換え移動部材40の双方を移動自在に支持できるようになる。よって、ハウジング基台12を小型で薄型に形成しやすくなる。
なお、前記実施の形態では、切換え付勢部材45がハウジング基台12に形成された凹部12e内に収納されているが、切換え付勢部材45が、スライダ45に形成された凹部の内部に収容されてもよい。この構成では、切換え移動部材40と切換え付勢部材45をスライダ45に組み込んだものを1つの組立体として取り扱うことができ、組立作業が容易になる。またハウジング基台12の凹部12eは、スライダ45を収納できる大きさであればよいため、ハウジング基台12が大型化することもない。
図6に示すように、カード用コネクタ10の挿入方向(Y1方向)の奥側端部に第2のスイッチ部SW2が設けられている。第2のスイッチ部SW2は、第3の接触接点52を有している。第3の接触接点52は、導電性かつ弾性を有する金属材で形成されており、ハウジング基台12の底板部12aの上面よりも上方に位置している。第3の接触接点52の基端部52bは、底板部12aに埋設されている。前記基端部52bに外部接続用端子52aが一体に形成されており、図2に示すように、この外部接続用端子52aが、底板部12aよりもY1側に突出している。
図6に示すように、第2のスイッチ部SW2に、可動接点53が設けられている。この可動接点53は弾性変形可能な弾性片54の先部に一体に形成されているが、この弾性片54は、ハウジング蓋体13を構成する金属材の一部で形成されている。ハウジング蓋体13はその一部において外部の接地電位部に接触させることで接地電位に設定されており、装填されるカードの前端部2aで可動接点53が押されて、可動接点53が第3の接触接点52に接触することで、第2のスイッチ部SW2がオン状態に切り換えられる。
次に、主に図6、図7、図8および図13を参照して、カード用コネクタ10へのカードの装填動作について説明する。図13は、カード用コネクタ10内でカードが移動するときの、後列電極部5および前列電極部6と、電源供給用接続端子21および第2の接触端子28との接触状態の変化、ならびに第1のスイッチ部SW1、第2のスイッチ部SW2の切り替わり動作を示している。なお、図13は、第1のスイッチ部SW1と第2のスイッチ部SW2の切換えタイミングを説明するものであるため、スイッチ部SW1と第2のスイッチ部SW2の構造は前記実施の形態に比べ簡略化して記載されている。
ハウジング11の内部にカードが挿入されていないときは、スライダ30が、図6に示すように、Y2方向へ移動した初期位置(i)にある。切換え移動部材40には、切換え付勢部材45からY2方向への付勢力が作用しているため、初期位置(i)に停止しているスライダ30に対して切換え移動部材40が相対的にY2方向へ移動させられている。そして、切換え移動部材40の連結部44が、スライダ30の押圧力作用部34から離れて、図6の位置よりもさらにY2方向へ移動した状態となっている。
カード1は前端部2aを前向きにしてハウジング11の挿入口14aから装填空間14に向かってY1方向へ挿入される。Y1方向へ移動するカード1が、図6に示す位置に至る途中で、図13(A)に示すように、カード1の前列電極部6のうちの少なくとも1つが、第1の接触端子20のうちの電力供給用接触端子21の接触部21bと接触しながらY1方向へ移動する。そして、カード1が図6に示す位置に至ると、図13(B)に示すように、前列電極部6が、電力供給用接触接点21を含む第1の接触接点20よりもY1側へ移動して離れる。
カード1が挿入口14aから挿入されて図6に示す位置へ至る過程で、カード1の押圧部3によって、切換え移動部材40の連結部44がY1方向へ押され、スライダ30が初期位置(i)で停止したままの状態で、切換え移動部材40が相対的にY1方向へ移動する。ただし、カード1が挿入されてから図6の位置に至る間、第1のスイッチ部SW1では、切換え移動部材40と一体の可動接点41が、第1の接触接点26および第2の接触接点24と接触する位置に至っておらず、第1の接触接点26と第2の接触接点24とが導通せずに、第1のスイッチ部SW1がオフ状態を継続する。
この種のカード用コネクタ10では、通常は、電力供給用固定端子25に対して外部から電源電圧が印加され続けられているが、第1のスイッチ部SW1がオフ状態であれば、電力供給用接触端子21に電源電圧が印加されることがない。したがって、図13(A)に示すように、図6に示す位置に向かって挿入されるカード1の前列電極部6が、第1の接触端子20の電力供給用接触端子21に一時的に接触しても、前列電極部6に対して、誤って電力が供給される誤動作は生じない。
カード1が図6に示す位置まで挿入されると、カード1の押圧部3によって、切換え移動部材40の連結部44がスライダ30の押圧力作用部34に押し付けられる。このとき、スライダ30の保持凸部35がカード1の凹部4に入り込み、カード1の右側部2cが、スライダ30の押圧力作用部34と保持凸部35との間で挟まれて保持される。
カード1が挿入口14aから挿入されるときに、押圧部3の傾斜面によってスライダ30の保持凸部35が右方向へ押し込まれ、カード1が図6の位置に至ったときに、保持凸部35が凹部4に入り込む。保持凸部35がこのように動作するためには、スライダ30に形成された薄肉部に保持凸部35が形成されることが好ましい。または保持凸部35が板ばね材料などの弾性を有する材料で形成されることが好ましい。
図6の状態から、さらにカード1がY1方向へ押し込まれると、カード1の押圧部3によって、切換え移動部材40の連結部44がY1方向へ押され、この連結部44によってスライダ30の押圧作用部34がY1方向へ押され、カード1と切換え移動部材40とスライダ30とが一緒にY1方向へ移動する。
図13(C)に示すように、カード1と共にスライダ30がY1方向へ移動している途中で、切換え移動部材40と一体の可動接点41が、第1の接触接点26と第2の接触接点24の上に乗り上がり、第1の接触接点26と第2の接触接点24とが導通して第1のスイッチ部SW1がオン状態に切り換えられる。そして、電源供給用固定端子25から電力供給用接触端子21に電源電圧が供給される。この時点では、カード1の前列電極部6が電力供給用接触端子21の接触部21bを通過してY1方向へ離れているため、電力供給用接触端子21の電圧が前列電極部6に影響を与えることがない。
図13(C)に示すように、第1のスイッチ部SW1がオンに切り換えられた後、図13(D)に示すように、カード1と共にY1方向へ移動するスライダ30がロック位置(iii)を通過する直前に、カード1の前端部2aで可動接点53が押されて、可動接点53が第3の接触接点52に乗り上がって導通状態になり、第2のスイッチ部SW2がオン状態になる。
カード1で押されたスライダ30が図7に示すオーバーストローク位置(ii)へ移動し、カード1に与えられる押し込み力が除去されると、スライダ付勢部材31の付勢力によってスライダ30がY2方向へわずかに戻されて、図7に示すロック位置(iii)に至り、スライダ30がロック機構によりロックされて、カード1が装填完了位置において停止する。このとき、第1のスイッチ部SW1と第2のスイッチ部SW2の双方がオン状態である。
すなわち、カード1が挿入される過程では、図13(B)に示すように、カードの前列電極部6が第1の接触端子20の電力供給接触端子21を通過して接触部21bから離れた後に、図13(C)に示すように第1のスイッチ部SW1がオン状態となる。
第1のスイッチ部SW1がオン状態に切り替わる以前に、カード1の後列電極部5のうちの電力供給用(電源用)電極部5aが電力供給用接触端子21に接触しており、あるいは第1のスイッチ部SW1がオン状態になった後に、電力供給用(電源用)電極部5aが電力供給用接触端子21に接触する。これにより、カード1の後列電極部5のうちの電力供給用(電源用)電極部5aへの電力の供給が開始される。
第1のスイッチ部SW1がオン状態になった後に、電力供給用電極部5aが電極供給用接触端子21と接触する場合には、第1のスイッチ部SW1のチャタリングによる影響を軽減させることができる。
また、第2の接触端子28のうちの電力供給用接触端子には、電源電圧が供給され続けており、カード1の前列電極部6の電力供給用(電源用)電極部が電力供給用接触端子に接触した時点で、前列電極部6に電力が供給される。
カード1の後列電極部5と前列電極部6に電源電圧が供給され始めた後に、図13(D)に示すように、第2のスイッチ部SW2がオン状態になる。外部の信号制御部では第2のスイッチ部SW2がオン状態となったときに、第1の接触端子20と第2の接触端子28のうちの信号用接触端子に制御信号が与えられ、カード1の内部の電子回路が制御される。
さらに、図7に示すロック状態から、カード1を再度Y1方向へ押し込むことで、可動ピン33とカム溝32とのロック機構によるロックを外して、カード1を正常に取り出すことができる。ロック機構によるロックが解除されると、スライダ付勢部材31の付勢力でスライダ30がY2方向へ戻され、同時に切換え付勢部材45の付勢力で切換え移動部材40がY2方向へ戻される。そして、スライダ30が初期位置(i)で停止し、カード1が図6に示す取り出し可能位置で保持される。
カード1が図7に示す装填完了位置から図6に示す取り出し可能位置に至る過程で、まず、図13(E)に示すように、カード1の後退に伴って可動接点53が第3の接触接点52から離れて第2のスイッチ部SW2がオフ状態となる。この時点で第1のスイッチ部SW1がオン状態のままである。信号制御部では、第2のスイッチ部SW2がオフ状態になったときに、第1の接触端子20と第2の接触端子28のうちの信号用接触端子への制御信号が断たれる。
図13(F)に示すように、カード1とスライダ30がさらにY2方向へ移動する途中で、切換え移動部材40が一緒にY2方向へ移動し、可動接点41が第1の接触接点26と第2の接触接点24から離れて第1のスイッチ部SW1がオフ状態に切り換えられる。よって、スライダ30が図6に示す初期位置(i)となり、カード1が取り出し可能位置に保持されているときは、既に、第1の接触端子20のうちの電力供給用接触端子21への電源電圧の供給が断たれている。また、カード1が図6に示す取り出し可能位置にあるとき、後列電極部5が第1の接触端子20からY2方向へわずかに離れ、前列電極部6が第2の接触接点28からY2方向へわずかに離れている。
図6に示す取り出し可能位置にあるカード1が、手で保持されてY2方向へ引かれると、カード1の凹部4がスライダ30の保持凸部35から外れて、カード1が取り出される。カード1が引き抜かれるときに、前列電極部6が電力供給用接触端子21の接触部21bに接触してY2方向へ移動するときがあるが、この時点で第1のスイッチ部SW1がオフ状態であるため、電力供給用接触端子21から前列電極部6に電力が供給されることはない。
次に、図7に示すように、スライダ30がロック位置(iii)にロックされている状態で、カード1が強引にY2方向へ引っ張られたときに、カード1の凹部4がスライダ30の保持凸部35から離れて、カード1がY2方向へ引き出されることがある。この場合、図8に示すように、切換え付勢部材45でY2方向へ付勢されている切換え移動部材40が、カード1のY2方向への移動に追従してY2方向へ移動する。切換え移動部材40がY2方向へ移動し始めた直後に、可動接点41が第1の接触接点26と第2の接触接点24から離れるので、第1のスイッチ部SW1が直ちにオフ状態になり、電力供給用接触端子21への電力が断たれる。よって、カード1が強引に引き抜かれて、前列電極部6が電力供給用接触端子21の接触部21bに接触しても、前列電極部6に予測外の電力が供給されるのを防止できる。
上記カード用コネクタ10は、カード1を保持して移動するスライダ30の他に、常にカード1に追従してY1−Y2方向へ移動する切換え移動部材40が設けられ、この切換え移動部材40で第1のスイッチ部SW1が動作させられる。その結果、カード1がカード用コネクタ10内で排出方向(Y2方向)へ移動するときには、必ず第1のスイッチ部SW1がオフ状態になり、前列電極部6が電力供給用接触端子21を通過するときに、電力供給用接触端子21への電源電圧の供給を断つことができる。
また、第1のスイッチ部SW1は、電源供給用固定端子25と、電力供給用接触端子21との導通を断続するものである。そのため、第1のスイッチ部SW1の切換え信号を外部の信号制御部に送らなくても、カード用コネクタ10の内部において電力供給用接触端子21への電源電圧の供給を断つことができる。よって、電源供給用固定端子25には常に電源電圧を印加しておけばよく、電源電圧を断続するための外部回路が不要である。
図9と図10に示すカード用コネクタ110は、合成樹脂製のハウジング基台112と、ハウジング基台112を覆う金属製のハウジング蓋体を有している。図9と図10は、ハウジング蓋体を取り外したカード用コネクタ110の平面図である。
カード用コネクタ110のハウジング基台112に、装填空間114が形成され、Y2方向に開口する挿入口114aが設けられている。ハウジング基台112には、図6に示したのと同じ第1の接触端子20と第2の接触端子28が設けられている。
図11に示すように、第1の接触端子20は、最も右側に位置する電力供給用接触端子21と複数の他の接触端子22とで構成されている。ハウジング基台112に、電力供給用接触端子21と導通する第2の接触接点24と、電力供給用固定端子25と導通する第1の接触接点26が設けられている。また、ハウジング基台112には、第1の接触端子20の他の接触端子22から延びて外部へ突出する外部接続端子22cと、第2の接触端子28のそれぞれと導通して外部へ突出する外部接続端子29aが設けられている。
図9と図10に示すように、ハウジング基台112の右側部に弾性変形可能な薄肉部132が形成され、この薄肉部132に、装填空間114に向けて突出する保持凸部135が一体に形成されている。また、保持凸部135よりもY1側に傾斜ストッパ部134が一体に設けられている。
ハウジング基台112の右側部に、案内部137a,137bが形成されており、この案内部137a,137bによって、切換え移動部材140がY1−Y2方向へ移動自在に支持されている。
図11に示すように、切換え移動部材140は合成樹脂製であり、本体部142とY2方向へ突出する押圧力作用部143が一体に形成されている。図9に示すように、本体部142が案内部137aに案内され、押圧力作用部143が案内部137bに案内されている。案内部137aの内部に圧縮コイルスプリングである切換え付勢部材45が収納されており、この切換え付勢部材45によって切換え移動部材140がY2方向へ付勢されている。
切換え移動部材140の本体部142の底部に導電性の金属材で形成された可動接点141が設けられている。この可動接点141と、第1の接触接点26および第2の接触接点24とで第1のスイッチ部SW11が構成されている。
またハウジング基台112の装填空間114の内部には、Y1側の奥部に、図6に示した構造と同じ第2のスイッチ部SW2が設けられている。
図9に示すように、第2の実施の形態のカード用コネクタ110にカード1が挿入される前は、切換え付勢部材45によって付勢されている切換え移動部材140がY2方向へ移動し、押圧力作用部143がハウジング基台112の傾斜ストッパ部134よりもY2方向へ突出している。
カード1が挿入口114aから挿入されると、カード1の押圧部3によって押圧力作用部143が押され、切換え移動部材140がY1方向へ移動していく。そして、図13(C)に示したように、カード1の前列電極部6が第1の接触端子20の電力供給用接触端子21の上を通過した後に、切換え移動部材140に支持された可動接点141が、第1の接触接点26と第2の接触接点24の上に乗り上がって、第1の接触接点26と第2の接触接点24とが導通され、第1のスイッチ部SW11がオン状態に切り換えられる。
第1のスイッチ部SW11がオン状態になる前に、カード1の後列電極部5が既に第1の接触端子20に接触しており、または第1のスイッチ部SW11がオン状態となった直後に後列電極部5が第1の接触端子20に接触する。また、後列電極部5が第1の接触端子20に接触するのとほぼ同時に、前列電極部6が第2の接触端子28に接触し、第2の接触端子28のうちの電力供給用接触端子から前列電極部6に電力が供給される。
後列電極部5と前列電極部6が第1の接触端子20と第2の接触端子28に接触した後に、図10に示すように、カード1が装填完了位置に至る。このとき、ハウジング基台112に設けられた押圧部3が傾斜ストッパ部134に当たるとともに、保持凸部135がカード1の凹部4に入り込み、カード1が保持凸部135と傾斜ストッパ部134とで保持される。
カード1が図10に示す装填完了位置に至ると、図12(D)に示すように、第2のスイッチ部SW2がオン状態になり、第1の接触端子20と第2の接触端子28を介して、後列電極部5と前列電極部6に制御信号が与えられる。
第2の実施の形態のカード用コネクタ110においても、カード1がY2方向へ引き抜かれると、カード1に追従して切換え移動部材140がY2方向へ移動する。よって、前列電極部6が第1の接触端子20のうちの電力供給用接触端子21を通過する前に、第1のスイッチ部SW11がオフ状態になり、電力供給用接触端子21への電源電圧の供給が断たれる。
図12は、第1の実施の形態のカード用コネクタ10と第2の実施の形態のカード用コネクタ110を構成する要素のうちの代替可能な変形例を示している。
図12に示す変形例では、切換え付勢部材45が設けられておらず、切換え移動部材240がY1−Y2方向へ自由に移動することができる。ただし、ハウジング基台内に、最もY2方向へ移動した切換え移動部材240を浅い凹凸嵌合で軽くロックする軽ロック機構が設けられている。切換え移動部材240が軽ロックされるのは、第1の実施の形態のカード用コネクタ10の場合には、切換え移動部材40が図6よりもさらにY2方向へ移動した位置であり、第2の実施の形態のカード用コネクタ110では、切換え移動部材140が図9に示す位置よりもう少しY2方向へ移動した位置である。
図12に示すように、切換え移動部材240に、弾性を有する材料などで形成された弾性変形部235が設けられ、この弾性変形部235に凸状の係合部235aが形成されている。
カード1が挿入口からハウジング基台の内部に挿入されると、軽ロックされている切換え移動部材240に設けられた係合部235aとカード1の凹部4とが嵌合する。その後、カード1がY1方向へ押し込まれると、軽ロックが外れて切換え移動部材240がカード1に追従して移動し、カード1が図7に示す装填完了位置または図10に示す装填完了位置に至る。そして、カード1の前列電極部6が第1の接触端子20を通過した後に、第1のスイッチ部SW1がオン状態になる。
カード1がハウジング基台内にあるときは、係合部235aと凹部4との嵌合が継続している。よって、カード1が引き抜かれると、カード1に追従して切換え移動部材240がY2方向へ移動して再び軽ロックされる。カード1がY2方向へ移動するときに、SW1がオフ状態になってから、前列電極部6が第1の接触端子20の上を移動する。
図12に示す変形例での第1のスイッチ部SW111は、配線体23を介して電力供給用接触端子21に導通する第2の接触接点24と、電力供給用固定端子25と導通する第1の接触接点26とが、共に弾性変形可能であり、左右方向に対向している。切換え移動部材240に可動接点241が一体に設けられている。カード1と共に切換え移動部材240がY1方向へ移動し、前列電極部6が第1の接触端子20を通過した後に、可動接点241によって第2の接触接点24が右方向へ押されて変形し、第1の設置接点26と接触して、第1のスイッチ部SW111がオン状態になる。
なお、軽ロック機構は、係合部235aがカード1の凹部4とが嵌合するまでの間、切換え移動部材240が移動しないように規制できるものであれば、浅い凹凸嵌合以外の構成としてもよい。例えば、第1の接触接点26を図2のように底板部からの上向きの突出するようにし、この上向きの突出を利用して切換え移動部材240が移動しないようにして軽ロックするようにしてもよい。この場合、切換え移動部材240に可動接点を設けることとなる。
また、第1の実施の形態の切換え移動部材40と第2の実施の形態の切換え移動部材140とを互いに入れ替えて適用してもよい。また、他の構成についても、第1の実施の形態と第2の実施の形態との間で適宜入れ替えて適用することができる。
1 カード
2 ケース
2f 底部
3 押圧部
4 凹部
5 後列電極部
5a 電力供給用(電源用)電極部
6 前列電極部
10 カード用コネクタ
11 ハウジング
12 ハウジング基台
13 ハウジング蓋体
14 装填空間
14a 挿入口
20 第1の接触端子
21 電力供給用接触端子
22 他の接触端子
24 第2の接触接点
25 電力供給用固定端子
26 第1の接触接点
28 第2の接触端子
30 スライダ
31 スライダ付勢部材
32 カム溝(ロック機構)
33 可動ピン(ロック機構)
34 押圧力作用部
35 保持凸部
37a,37b 案内部
40 切換え移動部材
41 可動接点
44 連結部
45 切換え付勢部材
110 カード用コネクタ
112 ハウジング基台
134 傾斜ストッパ部
135 保持凸部
137a,137b 案内部
140 切換え移動部材
141 可動接点
143 押圧力作用部
235a 係合部
240 切換え移動部材
SW1、SW11,SW111 第1のスイッチ(スイッチ部)
SW2 第2のスイッチ

Claims (8)

  1. 挿入方向の前方に位置する複数の前列電極部と後方に位置する複数の後列電極部を底部に供えたカードが挿入されるハウジングを有し、前記ハウジングに、前記後列電極部が接触する複数の第1の接触端子と、前記前列電極部が接触する複数の第2の接触端子とが設けられたカード用コネクタにおいて、
    前記ハウジングに、外部回路に接続される電力供給用固定端子と前記第1の接触端子のうちの電力供給用接触端子との導通を断続するスイッチ部と、カードが挿入方向と排出方向へ移動するときにその双方の移動に追従する切換え移動部材とが設けられており、
    カードが挿入方向へ移動するときに、前記前列電極部が前記電力供給用接触端子を通過した後に、前記切換え移動部材の移動によって前記スイッチ部が動作させられて、前記電力供給用固定端子と前記電力供給用接触端子とが導通させられることを特徴とするカード用コネクタ。
  2. 前記スイッチ部は、前記電力供給用固定端子と一体に設けられた第1の接触接点と、前記電力供給用接触端子と一体に設けられた第2の接触接点と、前記切換え移動部材と共に移動する可動接点とを有し、前記切換え移動部材が挿入方向へ移動すると、前記可動接点が2つの前記接触接点に接触する請求項1記載のカード用コネクタ。
  3. 前記スイッチ部は、前記電力供給用固定端子と一体に設けられた第1の接触接点と、前記電力供給用接触端子と一体に設けられた第2の接触接点とを有し、前記切換え移動部材の挿入方向への移動によって一方の前記接触接点が他方の前記接触接点に接触させられる請求項1記載のカード用コネクタ。
  4. 前記ハウジングに、カードの一部と係合して挿入方向と排出方向へ移動するスライダと、前記スライダを排出方向へ付勢するスライダ付勢部材と、挿入方向へ移動した前記スライダをロックするロック機構とが設けられ、
    カードが挿入方向へ移動するときに、カードと共に前記切換え移動部材が挿入方向へ移動するとともに、カードの移動によって前記スライダが挿入方向へ押し込まれ、カードが前記ハウジング内での装填完了位置まで移動したときに前記スライダがロックされ、
    前記スライダがロックされた状態で、カードが排出方向へ移動すると、前記切換え移動部材がこれに追従して排出方向へ移動し、前記スイッチ部によって前記電力供給用固定端子と前記電力供給用接触端子との導通が断たれる請求項1ないし3のいずれかに記載のカード用コネクタ。
  5. 前記切換え移動部材と前記スライダとの間に、前記スライダに対して前記切換え移動部材を相対的に移動させる案内部が設けられている請求項4記載のカード用コネクタ。
  6. 前記ハウジングに、カードが装填完了位置まで移動したときに、カードの凹部と嵌合してカードを位置決めする保持凸部が設けられ、
    前記保持凸部から外れたカードが排出方向へ移動すると、前記切換え移動部材がこれに追従して排出方向へ移動し、前記スイッチ部によって前記電力供給用固定端子と前記電力供給用接触端子との導通が断たれる請求項1ないし3のいずれかに記載のカード用コネクタ。
  7. 前記切換え移動部材を排出方向へ付勢する切換え付勢部材が設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載のカード用コネクタ。
  8. 前記切換え移動部材に、前記カードに係合する係合部が設けられ、前記ハウジング内でカードが挿入方向と排出方向へ移動するときに、前記係合部で係合したカードに追従して前記切換え移動部材が移動する請求項1ないし6のいずれかに記載のカード用コネクタ。
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