JP2013089552A - 金属製イジェクト部材およびそれを備えるカードコネクタ - Google Patents

金属製イジェクト部材およびそれを備えるカードコネクタ Download PDF

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Abstract

【課題】薄型化を可能とするカードコネクタを提供する。
【解決手段】金属板から成形される金属製イジェクト部材であって、少なくとも第1の水平上壁、該第1の水平上壁の左右両側に形成される左側壁と右側壁、およびロックピンを有する揺動アーム、を含んでいる本体部分と、少なくとも第2の水平上壁を含んでいるカード押圧部分と、を備え、本体部分は、第1の水平上壁、左側壁および右側壁により形成されるアーム収容空間を有し、カード押圧部分の第2の水平上壁は、第1の水平上壁に対して直交するように第1の水平上壁の前端部分から左右いずれか一方の側に突出形成され、揺動アームは、アーム収容空間内に配置されるように本体部分から折り曲げ形成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、イジェクト部材及びそれを備えるカードコネクタに関し、特に、金属製のイジェクト部材およびそれを備えるカードコネクタに関する。
従来、電子機器などに装着されているカードコネクタにおいて、集積回路が内蔵されているカード(以下、「ICカード」という。)の着脱を容易に、且つ確実に行うことができるようにプッシュ・プッシュ式イジェクト機構が採用されている。さらに、イジェクト機構を構成するイジェクト部材に関し、カードコネクタの小型化を目的として、特許文献1に開示されるような合成樹脂製のイジェクト部材に代わって、特許文献2に開示されるような金属製のイジェクト部材が提案されている。
特許文献2に開示されるイジェクト部材は、ハートカム機構を構成するカム溝内を移動するロックピンを有する揺動アームをイジェクト部材の本体内に収容している。揺動アームは、本体を構成する外壁から加工片を折り曲げることで形成されている。イジェクト部材には、また、イジェクト部材を付勢するコイルバネが、上記揺動部材と前後方向概略一列をなすように、イジェクト部材の本体内に収容されている。
特開2000−251024号公報 特許第4607217号公報
近年、ICカードも小型化、薄型化が進むとともに、カードコネクタのいっそうの小型化、特に、カードコネクタの薄型化が要望されている。
ところで、特許文献2に開示されるイジェクト部材を構成する揺動アームは、上述したように、本体を構成する外壁の一部を対向する内壁に向かって折り曲げることで形成されている。揺動アームがこのように形成されることで、該揺動アームは、少なくともその板幅の長さにロックピンの長さを加えた長さ分だけ上下方向における高さを有することになる。それにより、揺動アームを収容するイジェクト部材の本体部分は、その分上下方向の高さを大きくしなければならない。したがって、揺動アームをこのように形成することは、カードコネクタの薄型化に支障をきたす要因となり得る。
本発明の目的は、このような問題を解消し、薄型化を可能とする金属性イジェクト部材及びそれを備えるカードコネクタを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る金属製イジェクト部材は、金属板から成形される金属製イジェクト部材であって、第1の水平上壁、該第1の水平上壁の左右両側に形成される左側壁と右側壁、およびロックピンを有する揺動アーム、を含んでいる本体部分と、第2の水平上壁を含んでいるカード押圧部分と、を備え、前記本体部分は、第1の水平上壁、左側壁および右側壁により形成されるアーム収容空間を有し、前記カード押圧部分の前記第2の水平上壁は、前記第1の水平上壁に対して直交するように前記第1の水平上壁の前端部分から左右いずれか一方の側に突出形成され、前記揺動アームは、前記アーム収容空間内に配置されるように前記本体部分から折り曲げ形成されることを特徴とする。
本発明に係るイジェクト部材を構成する揺動アームは、第2の水平上壁が突出形成されていない側に設けられている本体部分の左右の側壁のいずれか一方の側壁に連結された状態で金属板からL字状をなすように切り出され、第2の水平上壁が突出形成されていない側に設けられている、本体部分の左右の側壁のうちのいずれか一方の側壁から、L字形の揺動アームが第1の水平上壁に対向するように折り曲げ形成されることが好ましい。
本発明に係る金属製イジェクト部材を構成する揺動アームは、また、第2の水平上壁が突出形成されていない側に設けられている、本体部分の左右の側壁のうちのいずれか一方の側壁に形成され、左右方向に弾性変形可能な弾性変形壁を介して折り曲げ形成されていることが好ましい。
本発明に係る金属製イジェクト部材は、また、第2の水平上壁が突出形成されていない側に設けられている、本体部分の左右の側壁のうちのいずれか一方の側壁の後端部に、コイルバネの一端が当接し、保持されるコイルバネ当接壁がいずれか一方の側壁の後端部から折り曲げられることで形成されていることが好ましい。
本発明に係る金属製イジェクト部材を構成する揺動アームは、該揺動アームが第1の水平上壁に平行に且つ対向するように、折り曲げ形成されることが好ましい。
本発明に係る金属製イジェクト部材を構成する揺動アームは、本体部分の第1の水平上壁から切り起こされることで形成されていてもよい。
また、本発明に係るカードコネクタは、カード収容空間を形成するベース部材、該ベース部材に配設される複数のコンタクト、およびプッシュ・プッシュ式イジェクト機構を構成する金属製イジェクト部材であって、上述される金属製イジェクト部材のいずれかである金属製イジェクト部材、ハートカム機構、イジェクト部材を後方に向かって付勢するコイルバネを備える。
さらに、本発明に係るカードコネクタは、カード押圧部分の第2の水平上壁の突出長さが、複数のコンタクトが配置されている領域に重ならないように設定されていることが好ましい。
本発明は、上述のように構成することで、イジェクト部材の薄型化を図ることが可能となり、ひいては、カードコネクタのよりいっそうの薄型化を可能とする。
本発明の1つの実施形態に係るカードコネクタであって、カバー部材が取り除かれた状態にあるカードコネクタの斜視図である。 図1のカードコネクタにおいて、さらにイジェクト部材が取り除かれた状態にあるカードコネクタの上面図である。 本発明の一実施形態に係るイジェクト部材の斜視図であって、(a)は、斜め上方から見た斜視図であり、(b)は、斜め下方から見た斜視図である。 本発明の別の実施形態に係るイジェクト部材の斜視図であって、(a)は、斜め上方から見た斜視図であり、(b)は、斜め下方から見た斜視図である。 適正なICカードが挿入された状態にあるカードコネクタであって、カバーが取り除かれた状態にあるカードコネクタの上面図である。 不適正なICカードが挿入された状態にあるカードコネクタであって、図5と同じくカバーが取り除かれた状態にあるカードコネクタの上面図である。
以下、本発明に係るカードコネクタの実施形態について、図1〜5を用いて詳細に説明する。本発明に係るカードコネクタの実施形態は、これに限られるものではないが、2点接触形のコンタクトを有するカードコネクタの形態をなしている。
なお、本明細書の説明において、用語「左」及び「右」は、図1に示される座標において、それぞれ、+x方向及び−x方向を指し、用語「前」及び「後」は、それぞれ、図1に示される+y方向及び−y方向を指し、用語「上」及び「下」は、それぞれ、図1に示される+z方向及び−z方向を指すものとする。
本実施形態に係るカードコネクタ10は、概略、カバー部材(不図示)、ベース部材20、イジェクト部材30および複数のコンタクト50を備えている。
カバー部材は、一枚の金属薄板からプレス加工により形成され、後述するベース部材20と上下に重ね合わせて組み立てることにより、ICカード80が収容されるカード収容空間を形成する。また、本明細書においては、カードコネクタ10に装着されるICカード80は、幅12mm、奥行20mm、厚さ0.76mmの大きさを有するマイクロシム(登録商標)カードを対象として説明されるが、これに限定されるものではない。なお、カバー部材は、省略されてもよい。
ベース部材20は、絶縁性の合成樹脂から形成され、底壁21、左側壁22、右側壁23、前壁24、および後壁25を備え、概略筐状のカード収容空間を形成している。
ベース部材20を構成する前壁24には、ICカード80が正しく装着されたときにこれを検知する常閉型の検出スイッチ60が設けられている。また、本実施形態では、ベース部材20を構成する後壁25が、その左端部と左側壁22後端部との間にICカード80が挿入されるカード挿入口15を形成するように設けられている。該後壁25の前面は、階段状に形成されており、図2に示されるように、右側壁23の左側に隣接する第2の前面25bおよび該第2の前面25bの左側に隣接する第1の前面25aを備えている。後方に位置する第1の前面25aは、後述するイジェクト部材30を案内する案内壁27に対応して形成されている。また、前方に位置する第2の前面25bは、後述するコイルバネ45のバネ収容空間28に対応して形成されている。
ベース部材20を構成する底壁21の左側には、挿入されるICカード80の外部接点に対応して複数のコンタクト50が配置される。本実施形態では、図1および2に示されるように、複数のコンタクト50それぞれは、2点接触形コンタクトである。コンタクト50それぞれは、ICカード80の外部接点に接触する2つの接点部51a、51b、弾性変形部52a、52b、固定部(不図示)および装着される電子機器の外部接点に接続される端子部(不図示)を備えている。コンタクト50は、固定部が、底壁21内にインサート成形により埋め込まれることで、底壁21に保持されている。底壁21には、また、複数のコンタクト50それぞれの2つの接点部51a、51bおよび2つの弾性変形部52a、52bに対応して、複数の概略矩形状の窓部21aが形成されている。
ベース部材20を構成する底壁21の右側には、前壁24の後面24aと後壁25の第1の前面25aとの間であって、右側壁23に平行に案内壁27が底壁21上面より突出形成される。また、該案内壁27の左右に案内溝26a、26bが形成される。左案内溝26a、右案内溝26bおよび案内壁27は、後述するように、イジェクト部材30の前後方向への移動を案内する。左案内溝26aの後方には、該左案内溝26aを塞ぐようにカード案内壁26cが設けられている。該カード案内壁26cは、後述するイジェクト部材30の左側壁33の後端が当接しないように十分後方であって、フィーリングロック部材70の前方に形成される。カード案内壁26cは、カード挿入口15から挿入されるICカード80の先端部の右側がイジェクト部材30の左側壁に当たらないように案内するために設けられている。なお、左案内溝26aと左側壁22との間の距離、すなわち、カード挿入口15の幅L1は、挿入されるICカード80の幅に等しいかそれより若干大きく設定される(図5参照)。
案内壁27上面であって、前後方向所望の位置(本実施形態では、概略、後壁25の第1の前面25aからイジェクト部材30が前方に移動し得る距離分前方の位置)には、プッシュ・プッシュ型イジェクト機構を構成するハートカム機構40が設けられている。ハートカム機構40は、ハートカム41および該ハートカム41の周囲およびその前後に延在するカム溝42で形成されている。該カム溝42は、後述するイジェクト部材30を構成する揺動アーム43に設けられているロックピン44が段階的に移動し得るように形成されている。カム溝42内をロックピン44が移動することにより、イジェクト部材30の移動が規制され、それにより、ICカード80のカードコネクタ10からの着脱を助ける。また、案内壁27の後壁25寄りには、フィーリングロック部材70および該フィーリングロック部材70が変位する変位空間29が形成されている。本実施形態では、フィーリングロック部材70の一部が案内壁27にインサート成形により埋め込まれており、変位空間29は、また、底壁21を貫通するように形成されている。
案内壁27の右側案内溝16bと右側壁23との間には、イジェクト部材30を後方に向かって付勢するコイルバネ45が配置される、バネ収容空間28が形成されている。バネ収容空間28は、前壁24の後面24aと後壁25の第2の前面25bとの間に形成される。バネ収容空間28の底面は、これに限定されるものではないが、コイルバネの外形に合わせて垂直断面円弧状に形成されていることが好ましい。
次に、本発明の一実施形態に係るイジェクト部材30について、図3を用いて詳細に説明する。
図3には、本発明の第1の実施形態に係るイジェクト部材30が示される。図3に示されるように、本実施形態におけるイジェクト部材30は、一枚の薄板状の金属板からプレス加工により形成され、本体部分31およびカード押圧部分36を含んでいる。
イジェクト部材30を構成する本体部分31は、上述するベース部材20に形成される案内壁27に沿って前後方向に移動し、ICカード80の装着または取り出しを助ける。
本体部分31は、第1の水平上壁32、左側壁33、右側壁34、コイルバネ当接壁35および揺動アーム43を備え、カード押圧部分36は、第2の水平上壁37および垂直壁38を備えている。本実施形態では、本体部分31を構成する第1の水平上壁32、左側壁33および右側壁34により、少なくとも前後方向および下方が開放されている、揺動アーム43を収容する垂直断面略矩形状のアーム収容空間31aが形成される。
本体部分31を構成する第1の水平上壁32は、前後方向水平に延在し、後述する左右方向水平に延在するカード押圧部分36の第2の水平上壁37と互いに対して概略直角をなすように形成されている。本実施形態では、第1の水平上壁32と第2の水平上壁37とは、水平且つ平坦で面一な上面および下面を形成するように、連続して形成されているが、これに限られるものではない。例えば、本体部分31を構成する第1の水平上壁32とカード押圧部分36の第2の水平上壁37は、それらの間に上下方向に段差を有して連続していてもよい。
また、本体部分31を構成する左側壁33は、前後方向に延在し、本体部分31の第1の水平上壁32に対して直角をなして下方に向かって折り曲げられることで形成される。該左側壁33は、イジェクト部材30がカードコネクタ10に組み込まれたとき、その下方部分がベース部材20の案内壁27の左側に形成されている左案内溝26a内に収容され、該案内溝26a内を摺動し、イジェクト部材30の移動を案内する。本実施形態では、左側壁33は、カード押圧部分36の垂直壁38と連続して形成されているが、連続していなくてもよい。左側壁33と垂直壁38は、少なくとも互いに対して垂直で且つ平坦な垂直壁を形成していればよい。
本体部分31を構成する右側壁34は、上記左側壁33と平行に前後方向に延在し、本体部分31の第1の水平上壁32に対して直角をなして下方に向かって折り曲げられることで形成される。該右側壁34は、イジェクト部材30がカードコネクタ10に組み込まれたとき、その下方部分が案内壁27の右側に形成されている右案内溝26b内に収容され、該案内溝26b内を摺動し、左側壁33とともにイジェクト部材30の移動を案内する。
本実施形態では、右側壁34の後端部には、イジェクト部材30を後方に向かって付勢するコイルバネ45の一端部が当接する、コイルバネ当接壁35が形成されている。コイルバネ当接壁35は、右側壁34に対して直角をなして右方に向かって折り曲げられることで形成される。コイルバネ当接壁35は、図1に示されるように、ICカード80がカー素コネクタ10のカード収容空間内に挿入されていないとき、コイルバネ45の付勢力によりベース部材20の後壁25の第2の前面25bに押し付けられる。
本実施形態では、また、右側壁34の前方部分には、弾性変形壁39を介してカム溝42内を移動するロックピン44を有する揺動アーム43が設けられている。弾性変形壁39は、概略逆U字形をなしており、水平部分39a及び該水平部分39aの前後に配置される前脚部分39bおよび後脚部分39cを備えている。弾性変形壁39は、前脚部分39bおよび後脚部分39それぞれの下端部で前連結部34aおよび後連結部34bを介してそれぞれ右側壁34に連結されるように、右側壁34および第1の水平上壁32の一部を切り欠くことで形成される。言い換えれば、弾性変形壁39は、両持ち梁状に右側壁34に支持されるように形成される。本実施形態では、弾性変形壁39は、また、右側壁34および水平上記32との間に切欠空間34cが存在するように切り欠かれている。弾性変形壁39の水平部分39aは、本体部分31の第1の水平上壁32に対して平行となるように、また、前脚部分39bおよび後脚部分39cは、水平部分39aに対して直角をなすように形成される。弾性変形壁39は、このように形成されることで、前連結部34a及び後連結34bを中心とする回動が可能となり、それにより、揺動アーム43の後端に設けられているロックピン44の左右方向の変位をより円滑に行わせることが可能となる。
弾性変形壁39の水平部分39aには、さらに、連結部43aおよび該連結部43aに直交する揺動部43bを備える略L字形の揺動アーム43が連結されている。具体的には、金属板の状態において、弾性変形壁39の水平部分39aから下方に延びる連結部43aおよび連結部43aから該連結部43aに対してほぼ直角に延びる揺動部43bを備える揺動アーム43が、プレス加工により切り出される。このような弾性変形壁39の水平部分39aに連結した状態にある揺動アーム43を、水平部分39aと連結部43aとの連結(接続)部分において左側壁33に向かって弾性変形壁39に対して直角をなすように折り曲げる。それにより、揺動アーム43は、本体部分31のアーム収容空間31a内に収容されるとともに、第1の水平上壁32の下方であって、該第1の水平上壁32に対して略平行に且つ対向するように配置される。
揺動アーム43がこのように形成されることで、揺動アーム43は、その板厚分に薄く形成することができる。したがって、本実施形態に係るイジェクト部材30の高さは、少なくとも揺動アーム43の板厚にロックピン44の長さを加えた長さ分を有すればよいことになり、従来のイジェクト部材に比べてその高さを小さくすることができる。結果として、本実施形態では、カードコネクタ10のさらなる薄型化を実現し得る。また、揺動アーム43が弾性変形壁39を介して右側壁34に連結されることで、該揺動アーム43の左右方向の変形を助けることになり、それにより、上述したように、後端部に設けられるロックピン44の左右方向の片をより円滑に行わせることが可能となる。
カム溝42内を移動し得るカムフォロワーとしてのロックピン44は、揺動アーム43の後端部において、揺動アーム43に対して直角をなし、下方に向かって折り曲げられることで形成される。ロックピン44の長さは、カム溝42の深さより若干大きく設定される。また、ロックピン44は、その柱状部分を円筒状に形成し、さらにその下端部を半球状に形成することが好ましい。
次に、イジェクト部材30を構成するカード押圧部分36は、ICカード80の先端が該カード押圧部分36に当接することでICカード80の装着および取り出しを助ける。
カード押圧部分36を構成する第2の水平上壁37は、本体部分31の第1の水平上壁32に対して直角をなして延在するように、該第1の水平上壁32の前端部分から左方向(組み立てられたとき、カード収容空間)に向かって突出形成される。本実施形態では、また、上述したように、第2の水平上壁37は、本体部分31を構成する第1の水平上壁32と面一に形成されている。カード押圧部分36の第2の水平上壁37は、挿入されるICカード80の先端部に当接し、ICカード80の挿入に伴って、イジェクト部材30を前方に移動させるために部材である。
カード押圧部分36の第2の水平上壁37の左方向への突出長さL3は、挿入されるICカード80の先端部の一部に当接するがベース部材20の底壁21に支持されている複数のコンタクト50には接触しないように設定される。具体的には、突出長さL3は、図2に示されるように、複数のコンタクト50のうちの最右端に配置されるコンタクト50に接触しないように、言い換えれば、コンタクト50が配置されている領域に重ならないように設定される。本実施形態においては、突出長さL3は、複数のコンタクト50に対応して底壁21に形成されている複数の窓部21aのうちの最右端に配置される窓部21aと左案内溝26aとの間の距離L2に略等しい長さに設定されている。カード押圧部分36の第2の水平上壁37の突出長さL3をこのように設定することで、イジェクト部材30の高さを低くすることが可能となり、金属製のカード押圧部分36がコンタクト50に接触し、これを短絡させることがない。
カード押圧部分36を構成する垂直壁38は、上記第2の水平上壁37の機能を補助する部材であり、左右方向に延在し、カード押圧部分36の第2の水平上壁37に対して直角をなして下方に向かって折り曲げられることで形成される。垂直壁38は、本体部分31の第1の水平上壁32、左側壁33および右側壁34に対しても直角をなしている。このように垂直壁38を設けることで、ICカード80の先端部との当接面積を広げ、イジェクト部材30の移動をより確実に行わせることが可能となる。本実施形態では、垂直壁38は、また、これに限定されるものではないが、上述したように本体部分31を構成する左側壁33と連続的に形成されている。なお、ICカード80との当接が確実に得られるのであれば、例えば、上述したように第2の水平上壁37を第1の水平上壁32より一段低く形成することにより、垂直壁38は省略することが可能である。
次に、本発明の別の実施形態に係るイジェクト部材130について図4を用いて説明する。
図4に示されるように、本実施形態に係るイジェクト部材130は、上記実施形態に係るイジェクト部材30と比べて、揺動アーム143の形成位置が異なるだけであり、ここでは、該揺動アーム143の構造についてのみ説明する。なお、その他の構造については、上記実施形態のイジェクト部材30に関する説明において100を加えて読むことで理解することができる。
本実施形態における揺動アーム143は、以下のようにして形成される。先ず、細長い切片が、本体部分131を構成する第1の水平上壁132の前方部分において連結されるように、第1の水平上壁132から切り出される。該切片が第1の水平上壁132との連結部分においてアーム収容空間131a内に向って(下方に向かって)折り曲げることにより揺動アーム143が形成される。言い換えれば、揺動アーム143は、図4に示されるように、第1の水平上壁132の前方部分から下方に向かって単に傾斜状に切り起こされることで形成されている。本実施形態においても、揺動アーム143の後端部において、ロックピン144が下方に向かって突出形成される。ロックピン144は、第1の水平上壁132に対して直角をなすように形成されることが好ましい。揺動アーム143をこのように形成しても、揺動アーム143の長さが十分に取ることができれば、該揺動アームの左右方向への変位が可能となる。本実施形態では、揺動アーム143は、第1の水平上壁132から切り起こすだけで形成されるので、製造が容易である。
以上、本発明に係るカードコネクタ10について説明したが、最後に、本発明に係るカードコネクタ10へのICカード80の装着と取り外しの動作について図5を用いて簡単に説明する。また、装着が予定されているICカードより小さい、すなわち、適正でないICカード90が挿入されたときの動作について、図6を用いて簡単に説明する。
図5は、装着が予定されている、すなわち、正しいICカード80が図3に示されるイジェクト部材を備えるカードコネクタ10に挿入された状態を示している。
ICカード80が挿入されていないとき、カードコネクタ10は、図1に示される状態にある。この状態から、ICカード80がカード挿入口15からカード収容空間内に挿入され、前方に向かって押し込まれていくと、ICカード80の先端がイジェクト部材30のカード押圧部分36の垂直壁38に当接する。ICカード80の先端が垂直壁に当接後、イジェクト部材30を後方に向かって付勢するコイルバネ45の付勢力(弾性力)に抗してICカード80をさらに前壁24に当接するまで押し込む。このとき、揺動アーム43のロックピン44がハートカム41の係合部に係合するとともに、検出スイッチ60を作動させ、フィーリングロック部材70がICカード80に形成された切欠部81に係合する。それにより、ICカード80は後方に若干戻された状態でカードコネクタ10のカード収容空間内に保持され、ICカード80の装着が完了する。
次に、ICカード80をカードコネクタ10から取り出すときは、ICカード80を再度押し込み、ロックピン44とハートカム41との係合を外すことにより、コイルバネ45の付勢力によりICカード80が後方に押し出される。イジェクト部材30が個癖25に当接し、停止することで、ICカード80の後端部を摘み、ICカード80をカード収容空間から外に(後方に)引き出すことでICカードの取出しが完了する。
図6に示されるように、例えば、装着が予定されているICカード80より寸法の小さいカード90が挿入されたときも、コンタクト50の近傍にまで延在しているカード押圧部分36の垂直壁38が寸法の小さいICカード90の先端に当接する。それにより、コイルバネ45により後方に向かって付勢されている垂直壁38が、ICカード90をカード収容空間から外に押し出す。したがって、寸法の小さいICカード90が誤って装着されることもないし、該ICカード90がカード収容空間内に入り込んで取れなくなってしまうこともない。
なお、本実施形態では、イジェクト部材30および130は、カードコネクタの右側壁23に沿って前後方向に移動するように構成されているが、ICカード80の態様によっては、左側壁22に沿って移動するように構成されてもよい。その場合、カードコネクタ10を構成する、例えば、ベース部材20、イジェクト部材30、検出スイッチ60、フィーリングロック部材70等の構成部品、は、上記本実施形態と左右逆に形成され、または、配置され得る。したがって、例えば、ベース部材20において、複数のコンタクト50は、ベース部材20の右側に配置され、案内壁27は、ベース部材の左側であって、左側壁22に沿って形成される。また、イジェクト部材30のカード押圧部分36を構成する第2の水平上壁37は、第1の水平上壁32の右方向に突出形成され得る。
10 カードコネクタ
20 ベース部材
30 イジェクト部材
31、131 本体部分
31a、131a アーム収容空間
32、132 第1の水平上壁
33、133 左側壁
34、134 右側壁
35、135 コイルバネ当接壁
36、136 カード押圧部分
37、137 第2の水平上壁
39 弾性変形壁
40 ハートカム機構
43、143 揺動アーム
44、144 ロックピン
45 コイルバネ
50 コンタクト

Claims (8)

  1. 金属板から成形される金属製イジェクト部材であって、
    第1の水平上壁、該第1の水平上壁の左右両側に形成される左側壁と右側壁、およびロックピンを有する揺動アーム、を含んでいる本体部分と、
    第2の水平上壁を含んでいるカード押圧部分と、
    を備え、
    前記本体部分は、第1の水平上壁、左側壁および右側壁により形成されるアーム収容空間を有し、
    前記カード押圧部分の前記第2の水平上壁は、前記第1の水平上壁に対して直交するように前記第1の水平上壁の前端部分から左右いずれか一方の側に突出形成され、
    前記揺動アームは、前記アーム収容空間内に配置されるように前記本体部分から折り曲げ形成されることを特徴とする金属製イジェクト部材。
  2. 前記揺動アームは、前記第2の水平上壁が突出形成されていない側に設けられている、前記本体部分の左右の側壁のいずれか一方の側壁に連結された状態で前記金属板からL字状をなすように切り出され、
    前記第2の水平上壁が突出形成されていない側に設けられている、前記本体部分の左右の側壁のうちのいずれか一方の側壁から、前記L字形の揺動アームが第1の水平上壁に対向するように折り曲げ形成されることを特徴とする請求項1に記載の金属製イジェクト部材。
  3. 前記揺動アームは、前記第2の水平上壁が突出形成されていない側に設けられている、前記本体部分の左右の側壁のうちのいずれか一方の側壁に形成され、左右方向に弾性変形可能な弾性変形壁を介して折り曲げ形成されていることを特徴とする請求項2に記載の金属製イジェクト部材。
  4. 前記第2の水平上壁が突出形成されていない側に設けられている、前記本体部分の左右の側壁のうちのいずれか一方の側壁の後端部には、コイルバネの一端が当接し、保持されるコイルバネ当接壁が前記いずれか一方の側壁の後端部から折り曲げられることで形成されていることを特徴とする請求項3に記載の金属製イジェクト部材。
  5. 前記揺動アームは、前記揺動アームが前記第1の水平上壁に平行に且つ対向するように、折り曲げ形成されることを特徴とする請求項2に記載の金属製イジェクト部材。
  6. 前記揺動アームは、前記本体部分の前記第1の水平上壁から切り起こされることで形成されることを特徴とする請求項1に記載の金属製イジェクト部材。
  7. 少なくとも、カード収容空間を形成するベース部材、該ベース部材に配設される複数のコンタクト、およびプッシュ・プッシュ式イジェクト機構を構成するイジェクト部材、ハートカム機構、前記イジェクト部材を後方に向かって付勢するコイルバネを備えるカードコネクタであって、
    前記イジェクト部材は、
    金属板から成形される金属製イジェクト部材であって、
    少なくとも第1の水平上壁、該第1の水平上壁の左右両側に形成される左側壁と右側壁、および前記ハートカム機構に従って移動するロックピンを有する揺動アーム、を含んでいる本体部分と、
    少なくとも第2の水平上壁を含んでいるカード押圧部分と、
    を備え、
    前記本体部分は、第1の水平上壁、左側壁および右側壁により形成されるアーム収容空間を有し、
    前記カード押圧部分の前記第2の水平上壁は、前記第1の水平上壁に対して直交するように前記第1の水平上壁の前端部分から左右いずれか一方の側に突出形成され、
    前記揺動アームは、前記アーム収容空間内に配置されるように前記本体部分から折り曲げ形成されていることを特徴とするカードコネクタ。
  8. 前記カード押圧部分の前記第2の水平上壁の突出長さは、前記複数のコンタクトが配置されている領域に重ならないように設定されていることを特徴とする請求項7に記載のカードコネクタ。
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