JP2008277194A - 手差しコネクタ - Google Patents

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良治 石井
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Abstract

【課題】カードを容易に取り出すことができるイジェクト機構を備えているにも拘らず、コネクタの高さ、幅、長さをあまり大きくすることなく、且つ、部品点数も少なく、構造が簡単な手差しコネクタを提供する。
【解決手段】カバー部材、ベース部材、カバー部材とベース部材とで形成されるカード収容空間、ベース部材に固定され、装着されるICカードの対応する外部接点に電気的に接触する複数のコンタクト、及びICカードをカード収容空間から取り外すためのイジェクト機構を備え、前記イジェクト機構は、カード挿抜方向に延在し、カード挿抜方向に移動可能なイジェクト・レバー、該イジェクト・レバーの一端において、イジェクト・レバーに対して直角に延在し、ICカードの先端に当接し得るように形成されているイジェクト・アームを有するとともに、前記イジェクト・レバーの他端は、カード収容空間から突出している。
【選択図】図6

Description

本発明は、手差しコネクタに関し、より詳細には、イジェクト機構を備える手差しコネクタに関する。
従来、メモリカードなどのICカード(以下、単に、「カード」ともいう。)を装着する手差しコネクタ(以下、単に、「コネクタ」ともいう。)が、特に携帯電話などのデジタル電子機器に広く採用されている。近年、カードが小型化、薄型化するにつれ、例えば、カードなどの交換時、コネクタから装着されているカードを取り出すことが非常に困難となってきている。
そのため、コネクタからカードを容易に取り出せるようにするために、例えば、特許文献1に開示されるようなプッシュ式コネクタや、特許文献2に開示されるようなトレイ式コネクタが提案されている。
特開2004−87480号公報 特開2006−252824号公報
しかしながら、プッシュ式コネクタでは、装着されているカードがコネクタから飛び出さないようにロック機構を必要とし、部品点数が多く、構造も複雑となり、製造コストに影響を与える。また、トレイ式コネクタでは、トレイの底壁の厚さ分コネクタの高さが高くなり、その4周を囲む該周壁の厚さ分コネクタの幅や長さが大きくなる。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、カードを容易に取り出すことができるイジェクト機構を備えているにも拘らず、コネクタの低背化に寄与し、コネクタの幅や長さをあまり大きくすることなく、且つ、部品点数も少なく、構造が簡単であり、それにより製造コストの低減化を図ることが可能な手差しコネクタを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る手差しコネクタは、カバー部材、ベース部材、カバー部材とベース部材とで形成されるカード収容空間、それぞれの固定部を介してベース部材に固定され、それぞれの接点部が装着されるICカードの対応する外部接点に電気的に接触する複数のコンタクト、及びICカードをカード収容空間から取り外すためのイジェクト機構を備え、前記イジェクト機構は、カード挿抜方向に延在し、カード挿抜方向に移動可能なイジェクト・レバー、該イジェクト・レバーの一端において、イジェクト・レバーに対して直角に延在し、ICカードの先端に当接し得るように形成されているイジェクト・アームを有するとともに、前記イジェクト・レバーの他端は、カード収容空間から突出していることを特徴とする。
また、本発明に係る手差しコネクタのイジェクト機構30は、弾性部材により、挿入方向に付勢されており、さらに、前記弾性部材は、前記イジェクト機構を構成する前記イジェクト・レバーに形成され、挿抜方向に延在しているガイド・スリット内に設けられていることが好ましい。
本発明に係る手差しコネクタは、カード挿抜方向に移動可能な概略L字形をなす単純な形状のイジェクト機構を備えることで、構造は簡単であり、製造が容易であるとともに、部品点数をわずか1つしか増やしていない。また、コネクタの高さ、幅または長さをそれほど大きくすることもない。したがって、製造時間が少なくて済み、製造コストも低減化できる。
さらに、イジェクト機構をカード挿入方向に付勢する弾性部材を設けることで、部品点数が1つ増加するが、イジェクト機構が自動的に当初位置に戻ることで、イジェクト機構またはコネクタあるいはコネクタが取り付けられる電子機器を傷めることがない。
以下、添付される図1〜7を用いて、本発明に係る手差しコネクタの好ましい実施態様につき説明する。
図1〜3には、本発明の手差しコネクタに係る第1の実施例が、図4には、第2の実施例が、図5〜7には、第3の実施例が示されている。
(第1の実施例)
図1〜3に示されるように、本発明の第1の実施例に係る手差しコネクタ1は、概略、扁平な直方体をなし、カバー部材10、ベース部材20、イジェクト機構30及び複数のコンタクト50を備えている。手差しコネクタ1は、カバー部材10と、ベース部材20とで、メモリカードなどのICカード100(図5〜7参照)を収容するカード収容空間を形成するとともに、後方がカード挿入口5として開放されている。
カバー部材10は、板金製であって、下方及び後方が開放されている筐体をなし、概略矩形状の上壁11、該上壁11から垂直方向下方に延在する左右の側壁及び前壁を含んでいる。
ベース部材20は、電気的に絶縁性の合成樹脂性であって、上方及び後方が開放されている筐体をなし、概略矩形状の底壁21、該上壁21から垂直方向上方に延在する左右の側壁22、23及び前壁24を含んでいる。上記したように、ベース部材20は、カバー部材10と重ね合わせることにより、メモリカードなどのICカード100を収容するカード収容空間を形成する。
本実施例では、ベース部材20の底壁21には、後端から前方に向けて後述するイジェクト機構30のイジェクト・レバー31の前後方向の移動を案内するガイド壁25が延在している。ガイド壁25は、右側壁23に平行で、該右側壁23との間隔がイジェクト・レバー31の幅とほぼ同じくなるように設けられる。また、ガイド壁25は、その前端と前壁24との間隔がイジェクト・レバー31の往復移動距離より若干長くなるように設けられている。さらに、該ガイド壁25と右側壁23との間であって、底壁21後端には、イジェクト・レバー31の抜けを防止するストッパ壁26が設けられている。ストッパ壁26には、イジェクト・レバー31の操作部33が貫通するスリット27が形成されている。また、本実施例では、左側壁22と前壁24との交差部にカード100の逆指しを防止する傾斜壁面29が設けられている。該傾斜壁面29は、後述する、イジェクト機構30のイジェクト・レバー31とイジェクト・アーム32とが交差する部分に設けられてもよい(第4の実施例、図8、図9参照)。
カードの取り出しを助けるイジェクト機構30は、本実施例では、概略、イジェクト・レバー31及び該イジェクト・レバー31と一体に形成されるイジェクト・アーム32を含んでいる。該イジェクト機構30は、図2及び3に示されるように、イジェクト・レバー31とイジェクト・アーム32とで上から見て概略L字形をなしている。
イジェクト・レバー31には、段部34が形成され、該段部34から後方には、細長く延びる操作部33が設けられている。操作部33の長さは、イジェクト・レバー31の前後方向(カード挿抜方向)の移動距離より若干長く設定されている。イジェクト・レバー31は、ベース部材20の右側壁23に沿って前後方向(カード挿抜方向)に移動可能にベース部材20の底壁21に設けられたガイド壁25と右側壁23との間に配置される。
なお、本実施例では、イジェクト・レバー31の前後方向(カード挿抜方向)の移動をガイド壁25により案内しているが、該イジェクト・レバー31の案内は、これに限られるものではない。例えば、イジェクト・レバー31またはベース部材20の底壁21の一方に突起を設け、他方に該突起が嵌まり込む右側壁23に平行な細長いスリットまたは溝を形成してイジェクト・レバー31の前後方向の移動を案内してもよい(後述する、第3の実施例参照)。
イジェクト・アーム32は、装着されるカード100先端に当接することで、カード100を装着位置から後方に移動させ、コネクタ1からカードを容易に取り外すことを可能にするための部材である。したがって、イジェクト・アーム32は、イジェクト・レバー31の前端に、イジェクト・レバー31に対してほぼ直角をなし、カード収容空間内にまで延在するように設けられている。イジェクト・アーム32は、また、イジェクト機構30が、図3に示されるように、該イジェクト・アーム32が前壁24に当接した当初位置にあるとき、ベース部材20の前壁24の内壁面24aよりカード収容空間内に突出しないように、前壁24に形成されている凹部24b内に位置する。
イジェクト機構30は、図3に示される当初位置にあるとき、イジェクト・レバー31の操作部33の後端部がストッパ壁26のスリット27を貫通してコネクタ1のカード収容空間後端から突出するように、その全体の長さが設定される。また、イジェクト機構30が、図3に示される当初位置にあるとき、イジェクト・レバー31の段部34とストッパ壁26との間隔は、イジェクト・レバー31の前後方向の移動距離とほぼ同じであるように設定される。言い換えれば、操作部33を掴んで後方に引き出すことにより、イジェクト機構30は、イジェクト・レバー31の段部34がストッパ壁26に当接するまで、図3に示される当初位置から後方に移動可能である。
複数のコンタクト50各々は、上記従来例と同様に、導電性金属から打ち抜き形成され、接点部、弾性変形部、固定部及び端末部を含んでいる。ベース部材20の底壁21の所定の位置に配置されている。各コンタクト50は、本実施例では、該コンタクト50の固定部がインサート成形によりベース部材20の底壁21内に埋め込まれることで、該底壁21に固定されている。なお、コンタクト50各々は、コンタクト50の固定部が底壁21に形成されている対応する溝に圧入されることで固定されてもよい。
次に、手差しコネクタ1へのカード100の装着、取り外しについて簡単に説明する。図3に示されるように、イジェクタ機構30は、当初位置にあり、この時、カード100は、手差しコネクタ1内にカード挿入口5から挿入され得る。カード100の先端がベース部材20の前壁24に当接するまでカード100が手差しで挿入されることで、カード100は、カード空間内に収容され、カード100の装着は完了する。この時、カード100の外部接点が対応するコンタクト50に電気的に接触している。
カード100をコネクタ1から取り外すときは、コネクタ1のカード収容空間後端から突出しているイジェクト機構30の操作部33後端を掴み、後方に引き出す。この時、イジェクト機構30のイジェクト・アーム32がカード100の先端に当接しているので、カード100もカード収容空間内から後方に引き出される。イジェクト・レバー31の段部34がストッパ壁26に当接するまでイジェクト機構30を引き出した後、カード100の後端を掴み、カード100を後方に引き出すことで、カード100はコネクタ1から取外される。なお、カード100の取り外し後、イジェクト機構30は、当初位置に戻しておく。
(第2の実施例)
図4には、本発明の第2の実施例に係る手差しコネクタ1Aが示されている。本実施例における手差しコネクタ1Aは、上記第1の実施例のコネクタ1において、イジェクト・レバー31の段部34とベース部材20のストッパ壁26との間に圧縮コイルバネ37が設けられていることを特徴とする。言い換えれば、本実施例における手差しコネクタ1Aは、弾性部材としての圧縮コイルバネ37が設けられている点でのみ第1の実施例のコネクタ1と相違し、その他の点は第1の実施例の構造と全く同じである。
弾性部材としての圧縮コイルバネ37は、イジェクト機構30を前方向(カード挿入方向)に付勢している。したがって、イジェクト機構30を構成するイジェクト・アーム32は、圧縮コイルバネ37により、常に、ベース部材20の前壁24に当接するように付勢されている。
本実施例の手差しコネクタ1Aは、圧縮コイルバネ37が設けられていることにより、コネクタ1Aに装着されているカード100を取外すとき、若干の力を要する。しかしながら、カード100を取外した後は、イジェクト機構30は、圧縮コイルバネ37の作用により自動的に当初位置に戻っている。したがって、イジェクト機構30を戻す手間が省けるとともに、戻し忘れにより、操作部33が何かに引っ掛かったり、引っ掛けられたりすることがなく、それにより、操作部33が損傷したり、コネクタ1Aがひいては電子機器が損傷することもない。
(第3の実施例)
図5〜7には、本発明の第3の実施例に係る手差しコネクタ1Bが示されている。本実施例における手差しコネクタ1Bは、上記第1の実施例のコネクタ1において、イジェクト・レバー31に形成されるガイド・スリット35の前端とベース部材20の適宜位置に形成され、ガイド・スリット35に嵌合しているガイド突起28との間に弾性部材としての圧縮コイルバネ38が設けられていることを特徴とする。言い換えれば、本実施例における手差しコネクタ1Bは、ガイド・スリット35、ガイド突起28及び圧縮コイルバネ38が設けられている点でのみ第1の実施例のコネクタ1と相違し、その他の点は第1の実施例の構造と全く同じである。
ガイド・スリット35は、イジェクト・レバー31のほぼ長手方向中心軸に沿って前後方向(カード挿抜方向)に延在するとともに、イジェクト・レバー31を上下方向に貫通している。ガイド・スリット35は、また、右側壁23に平行になるように形成されている。ガイド突起28が、ベース部材20の底壁21から上方に向けて突出形成され、イジェクト・レバー31のガイド・スリット35内に嵌合している。ガイド突起28は、イジェクト・レバー31の前後方向の移動を案内し得る。したがって、本実施例においては、ガイド壁25を省略することが可能であり、それにより、ガイド壁25の幅分コネクタ1Bの幅を小さくすることが可能となる。
弾性部材としての圧縮コイルバネ38は、イジェクト・レバー31に形成されているガイド・スリット35の前端とガイド突起28との間に配置され、第2の実施例と同様、イジェクト機構30を前方向(カード挿入方向)に付勢している。したがって、イジェクト機構30を構成するイジェクト・アーム32は、圧縮コイルバネ38により、常に、ベース部材20の前壁24に当接するように付勢されている。なお、21aは、ガイド・スリット35の前端とガイド突起28との間に配置される圧縮コイルバネ38が載置され、位置決めされる、底壁21に設けられた凹部である。
ここで、本実施例における手差しコネクタ1Bへのカード100の装着、取り外しについて簡単に説明する。
コネクタ1Bは、カード100が装着されていない場合、図7に示されるように、イジェクト機構30は、該イジェクト機構30を構成するイジェクト・アーム32がベース部材20の前壁24に当接している当初状態に自動的に戻っている。
図7の状態において、カード100をカード挿入口5から挿入し、図5に示されるように、カード100の装着を完了するまでの動作は、第1の実施例と全く同じである。
図5に示される状態からカード100を取外すには、イジェクト・レバー31の操作部33の突出端部を掴み、図6に示されるように、圧縮コイルバネ38の付勢力に抗して段部34がストッパ壁26に当接するまでイジェクト・レバー31を引き出す。
図6に示される状態において、操作部33から手を放すと、該操作部33を含むイジェクト機構30は当初位置に戻る。カード100は、図6に示される位置に残っている。図6の位置にあるカード100の後端部を手で掴んでコネクタ1から引き出すことで、カード100のコネクタ1からの取り外しが完了する。
本実施例の手差しコネクタ1Bは、圧縮コイルバネ38が設けられていることにより、上記第2の実施例の手差しコネクタ1Aと同様の作用効果を奏する。すなわち、イジェクト機構30が圧縮コイルバネ38の作用により自動的に当初位置に戻り、イジェクト機構30を戻す手間が省ける。したがって、イジェクト機構30の戻し忘れにより、操作部が何かに引っ掛かったりすることがなく、それにより、操作部33が損傷したり、コネクタ1Aがひいては電子機器が損傷することもない。
さらに、圧縮コイルバネ38は、イジェクト・レバー31に形成されたガイド・スリット35内に配置されるので、圧縮コイルバネ38の外径は、第2の実施例にける圧縮コイルバネ37と比べて小さくて済み、その分コネクタ1Bの厚さや幅を小さくすることが可能となる。
また、上記したように、ガイド・スリット35及びガイド突起28がイジェクト・レバー31を案内する作用を有するので、場合により、ガイド壁26を省略でき、その分コネクタ1Bの幅を小さくすることができる。
(第4の実施例)
図8及び図9には、本発明の第4の実施例に係る手差しコネクタ1Cが示されている。本実施例における手差しコネクタ1Cは、上記第3の実施例のコネクタ1Bの変形例である。すなわち、本実施例における手差しコネクタ1Cは、装着されるICカード200の形状が上記第3の実施例と異なることに対応してその構成を変更している。
図8、9に示されるように、本実施例に係る手差しコネクタ1Cは、第1の実施例と同様に、扁平な直方体をなし、カバー部材(不図示)、ベース部材20、イジェクト機構30及び複数のコンタクト50を備えている。手差しコネクタ1Cは、カバー部材と、ベース部材20とで、メモリカードなどのICカード200を収容するカード収容空間を形成するとともに、後方がカード挿入口5として開放されている。
カバー部材の構成は、第1の実施例とほぼ同じであり、説明を省略する。
ベース部材20は、第1の実施例と同様に、上方及び後方が開放されている筐体をなし、概略矩形状の底壁21、該上壁21から垂直方向上方に延在する左右の側壁22、23及び前壁24を含んでいる。上記したように、ベース部材20は、カバー部材と重ね合わせることにより、メモリカードなどのICカード200を収容するカード収容空間を形成する。
本実施例においても、ベース部材20の底壁21には、後端から前方に向けて後述するイジェクト機構30のイジェクト・レバー31の前後方向の移動を案内する第1のガイド壁25が延在している。該第1のガイド壁25は、第1の実施例におけるガイド壁25と同じであり、イジェクト機構30を案内する。また、該第1のガイド壁25と右側壁23との間であって、底壁21後端には、イジェクト・レバー31の抜けを防止するストッパ壁26が設けられている。ストッパ壁26には、イジェクト・レバー31の操作部33が貫通するスリット27が形成されている。
さらに、本実施例では、底壁21に、前壁24から後方に延びる第2のガイド壁24cが形成されている。第2のガイド壁24cは、装着されるICカード200の形状に対応して、設けられており、図9に示されるように、ICカード200先端部をカード収容空間の所定位置に案内するとともに、第1のガイド壁25と同様に、イジェクト機構30を案内する。また、後述するイジェクト機構30を構成するイジェクト・レバー31に形成されているガイド・スリット35Aに嵌合する概略矩形状の突起28Aが底壁21及び右側壁23から突出形成されている。また、底壁21には、ICカード200の外部接点に対応して複数のコンタクト50が支持されている。
イジェクト機構30は、本実施例でも、概略、イジェクト・レバー31及び該イジェクト・レバー31と一体に形成されるイジェクト・アーム32Aを含んでいる点で上記第1ないし第3の実施例と同じである。本実施例におけるイジェクト機構30は、図8及び9に示されるように、イジェクト・アーム32Aがイジェクト・レバー31の先端部ではなく概略中間部に形成されている点で上記第1ないし第3の実施例と異なる。
本実施例におけるイジェクト・レバー31には、第3の実施例におけるガイド・スリット35と異なり、右側壁23側が開放されているガイド・スリット35Aが形成されている。弾性部材としての圧縮コイルバネ38は、ガイド・スリット35Aの前端と矩形状突起28Aとの間に配置され、イジェクト・レバー31をカード挿入方向に付勢する。
本実施例においても、イジェクト・レバー31には、段部34が形成され、該段部34から後方には、細長く延びる操作部33が設けられている。イジェクト・レバー31は、ベース部材20の右側壁23に沿って前後方向(カード挿抜方向)に移動可能にベース部材20の底壁21に設けられた第1のガイド壁25及び第2のガイド壁24cと右側壁23との間に配置される。
イジェクト・アーム32Aは、傾斜壁32Bを有し、装着されるカード200に形成される傾斜面201に当接することで、カード200を装着位置から後方に移動させ、コネクタ1からカードを容易に取り外すことを可能にする部材である。また、本実施例におけるイジェクト・アーム32Aは、カード200の傾斜面201と当接する傾斜壁32Aを備えることで、カード200の逆差しを防止するための部材としても機能する。
本実施例では、図9から理解されるように、イジェクト・アーム32Bは、イジェクト・レバー31の前後端の間のほぼ中間位置に、イジェクト・レバー31に対してほぼ直角をなし、カード収容空間内にまで延在するように設けられている。本実施例では、イジェクト・アーム32Aは、装着されるICカード200の形状に即してこの位置に設けられている。したがって、イジェクト・アーム32Aは、カードが装着されているときは、ICカード200の傾斜面201及び第2のガイド壁24cの後端に当接するように設けられている。
イジェクト機構30は、図8に示される当初位置またはICカード200が装着されている位置にあるとき、イジェクト・レバー31の前端がベース部材20の前壁24に当接するように構成されていることが好ましい。また、イジェクト機構30が当初位置またはカードが装着されている位置にあるとき、イジェクト・レバー31の操作部33の後端部がストッパ壁26のスリット27を貫通してコネクタ1のカード収容空間後端から突出するように、その全体の長さが設定される。さらに、イジェクト機構30が図8に示される当初位置にあるとき、イジェクト・レバー31の段部34とストッパ壁26との間隔は、イジェクト・レバー31の前後方向の移動距離とほぼ同じであるように設定される。言い換えれば、本実施例においても、操作部33を掴んで後方に引き出すことにより、イジェクト機構30は、図9に示されるように、イジェクト・レバー31の段部34がストッパ壁26に当接するまで、図8に示される当初位置から後方に移動可能である。また、イジェクト・レバー31のガイド・スリット35Aに嵌合している矩形状突起28Aは、イジェクト・レバー31が当初位置にあるとき、イジェクト・レバー31のガイド・スリット35Aの後端に当接するように設けられることが好ましい。
以上の構成を備える本実施例における手差しコネクタ1Cは、上述した第3の実施例における手差しコネクタ1Bとほぼ同じ作用効果を奏し得る。
本発明に係る手差しコネクタの第1の実施例を示し、該手差しコネクタの概略斜視図である。 図1の手差しコネクタにおいて、板金カバーが取り除かれた状態を示す概略斜視図である。 板金カバーが取り除かれた図1に示される手差しコネクタの概略上面図である。 本発明に係る手差しコネクタの第2の実施例を示し、図3と同様に、板金カバーが取り除かれた手差しコネクタの概略上面図である。 本発明に係る手差しコネクタの第3の実施例を示し、該コネクタにカードが装着されている状態にあって、板金カバーが取り除かれた手差しコネクタの概略上面図である。 図5に示されるコネクタにおいて、カードが手差しコネクタから取り出されている途中の状態にあって、板金カバーが取り除かれた手差しコネクタの概略上面図である。 図5に示されるコネクタにおいて、カードが手差しコネクタから取り外された状態にあって、板金カバーが取り除かれた手差しコネクタの概略上面図である。 本発明に係る手差しコネクタの第4の実施例を示し、該コネクタからカードが取り外された状態にあって、板金カバーが取り除かれた手差しコネクタの概略上面図である。 図8に示されるコネクタにおいて、カードが手差しコネクタから取り出されている途中の状態にあって、板金カバーが取り除かれた手差しコネクタの概略上面図である。
符号の説明
1、1A、1B、1C 手差しコネクタ
10 カバー部材
20 ベース部材
30 イジェクト機構
31 イジェクト・レバー
32、32A イジェクト・アーム
35、35A ガイド・スリット
37、38 圧縮コイルバネ(弾性部材)
50 コンタクト
100、200 ICカード

Claims (4)

  1. カバー部材、ベース部材、カバー部材とベース部材とで形成されるカード収容空間、それぞれの固定部を介してベース部材に固定され、それぞれの接点部が装着されるICカードの対応する外部接点に電気的に接触する複数のコンタクト、及びICカードをカード収容空間から取り外すためのイジェクト機構を備え、
    前記イジェクト機構は、カード挿抜方向に延在し、カード挿抜方向に移動可能なイジェクト・レバー、該イジェクト・レバーの一端において、イジェクト・レバーに対して直角に延在し、ICカードの先端に当接し得るように形成されているイジェクト・アームを有するとともに、前記イジェクト・レバーの他端は、カード収容空間から突出していることを特徴とする手差しコネクタ。
  2. 前記イジェクト機構30は、弾性部材により、カード挿入方向に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の手差しコネクタ。
  3. 前記弾性部材は、前記イジェクト機構を構成する前記イジェクト・レバーに形成され、カード挿抜方向に延在しているガイド・スリット内に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の手差しコネクタ。
  4. カバー部材、ベース部材、カバー部材とベース部材とで形成されるカード収容空間、それぞれの固定部を介してベース部材に固定され、それぞれの接点部が装着されるICカードの対応する外部接点に電気的に接触する複数のコンタクト、及びICカードをカード収容空間から取り外すためのイジェクト機構を備え、
    前記イジェクト機構は、カード挿抜方向に延在し、カード挿抜方向に移動可能なイジェクト・レバー、該イジェクト・レバーの中間において、イジェクト・レバーに対して直角に延在し、ICカードの傾斜面に当接し得るように形成されているイジェクト・アームを有するとともに、前記イジェクト・レバーの他端は、カード収容空間から突出していることを特徴とする手差しコネクタ。
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