JP5729980B2 - 電源装置及び電源装置を有する画像形成装置 - Google Patents

電源装置及び電源装置を有する画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置などの電子機器で使用される電源装置に関する。
電子機器において目標性能を達成するためには電子機器に電力を供給する電源装置の能力が重要となる。例えば、電子写真方式の画像形成装置では、画像を形成する際に感光体や転写部に高電圧を印加することで、トナー画像の形成を促進している。よって、画像形成装置では、画像の品質は高電圧の精度に依存する。また、単位時間あたりの画像形成枚数を増加するためには、目標電圧に立ち上げるために必要となる時間を如何にして短縮するかが問題となる。
特許文献1には、巻線式の電磁トランスに代えて圧電トランスを採用した小型かつ軽量の高電圧発生装置が提案されている。とりわけ、圧電トランスは電圧制御発振器(VCO)から出力される信号の周波数に応じた電圧を出力する。圧電トランスの駆動周波数に対する出力電圧特性は、一般に山型の特性である。つまり、共振周波数において出力電圧が最大となる。
特開平11−206113号公報
上述したように、圧電素子の駆動周波数に対する出力電圧特性は一般に山型であるが、正弦波とは異なる波形にて圧電素子に電気的振動を与えると、山の中腹や麓に相当する部分に不要共振周波数(スプリアス周波数)が現れる。このスプリアス周波数は、圧電素子の幅や厚みといった構造、駆動信号波形に依存している。スプリアス周波数は、周波数の掃引によって電源装置の出力電圧を目標電圧に制御する際に電圧を変動させる要因となるため、好ましくない。とりわけ、電子写真方式の画像形成装置では、スプリアス周波数によって画像欠陥が生じうる。画像形成装置では、転写バイアスや帯電バイアスなどを負荷の変化に応じて変更するためである。たとえば、転写バイアスは、転写ローラや中間転写ベルトの環境変動や耐久変動に応じて変更されるため、その範囲は数百Vから数千Vまでとなることがある。しかし、負荷変動が発生すると、数十msの期間にわたって出力電圧が低下してしまう。つまり、所望の電圧が出力されなくなるため、画像欠陥が生じてしまうのである。スプリアス周波数を削減する方法の一つとして、圧電トランスを正弦波で駆動する方法がある。しかし、正弦波の生成回路は一般に高価である。よって、多数のバイアスが必要となるマルチカラータイプの画像形成装置では、多大なコストアップにつながってしまう。
そこで、本発明では、正弦波の発生回路を用いずに、安価な回路構成でスプリアス周波数を低減することを目的とする。
本発明の電源装置は、たとえば、圧電トランスと、前記圧電トランスの一次側に接続され、前記圧電トランスを駆動するための駆動信号を出力する共振回路と、前記共振回路の共振周波数を設定する設定回路と、前記圧電トランスの二次側から出力される出力電圧の目標値が第一電圧の場合に第一の共振周波数に切り替え、前記目標値が前記第一電圧よりも低い第二電圧の場合に、前記第一の共振周波数よりも低い第二の共振周波数に切り替えるための切り替え信号を前記設定回路に出力する制御回路とを備えることを特徴とする
本発明によれば圧電トランスの二次側に出力される出力電圧の目標値または電源装置が設置される環境を示す環境パラメータにしたがって共振周波数を切り替えることで、正弦波の発生回路を用いずにスプリアス周波数を低減できるようになる。
本発明の実施例における画像形成装置を説明する断面図である。 本発明の基本構成を説明する高電圧電源と制御部の回路構成図である。 本発明の基本構成を説明する圧電トランス高電圧回路の周波数特性図である。 本発明の基本構成の高電圧電源の動作を説明する波形図である。 本発明の基本構成における負荷変動時の周波数推移を説明する図である。 本発明の基本構成における負荷変動時の高電圧出力変動を説明する図である。 本発明の実施例1を説明する高電圧電源の回路構成図である。 本発明の実施例1の高電圧電源の動作を説明する波形図である。 (A)は、本発明の実施例1の共振周波数切り替えスイッチONの時の圧電トランス高電圧回路の周波数特性図であり、(B)は、本発明の実施例1の共振周波数切り替えスイッチOFFの時の圧電トランス高電圧回路の周波数特性図である。 本発明の実施例1の制御を説明するフローチャートである。 本発明の実施例1の別の形態を説明する高電圧電源の回路構成図である。 本発明の実施例2を説明する高電圧電源制御部の回路構成図である。 本発明の実施例2の制御を説明するフローチャートである。
[実施例1]
図1は電子写真プロセスを用いたタンデム方式のカラー画像形成装置の構成図である。画像形成装置100は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーを重ねあわせることで多色画像を媒体に形成する画像形成部30を備えている。コントローラ40は画像形成部30を制御する制御部であり、MPU(マイクロコンピュータ)41を備えている。MPU41は、ワークエリアとして機能するRAM42、プログラムやデータなどを記憶するROM43、時間を計時するタイマ44などを備えている。電源装置10は、コントローラ40により制御されて、画像形成部30が備える帯電ローラに帯電バイアスを印加し、現像ローラに現像バイアスを印加し、2次転写ローラ29に転写バイアスを印加する電源装置である。このように、画像形成部30は、電源装置10から電力を供給されて媒体に画像を形成する。
<電源装置10の基本構成>
図2を用いて電源装置10の基本的な構成について説明する。圧電トランス101の2次側には整流平滑回路13が接続されており、圧電トランス101から出力される電圧をダイオード102、103によって整流し、コンデンサ104によって平滑する。整流平滑回路13の出力は、出力端105から負荷である2次転写ローラ29に供給される。一方で、出力電圧は抵抗106、107によって構成された分圧回路14によって分圧され、保護用抵抗108を介してオペアンプ109の非反転入力端子(+端子)に入力される。オペアンプ109の反転入力端子(−端子)には抵抗110を介してコントローラ40からアナログ信号である高電圧制御信号Vcontが入力される。オペアンプ109と抵抗110と抵抗112及びコンデンサ111にて構成される差動増幅回路11の出力電圧が電圧制御発振器113に入力される。
電圧制御発振器113は入力電圧に応じた周波数信号を出力する。電圧制御発振器113は、入力電圧が上がると出力周波数が高周波に推移し、入力電圧が下がると出力周波数が低周波に推移するように動作する。電圧制御発振器113の出力はFET114のゲート端子に接続されている。圧電トランス101は、FET114とインダクタ115とコンデンサ116によって形成されるLC共振回路12を通して供給される駆動信号(駆動周波数)に応じた電圧を発生する。LC共振回路12は、圧電トランスの一次側に接続され、圧電トランスを駆動するための駆動信号を出力する共振回路の一例である。
図3は圧電トランス101の駆動周波数に対する出力電圧の特性を表した図である。圧電トランス101の特性は共振周波数f0において出力電圧が最大となる。圧電トランス101の出力電圧は、供給される駆動周波数を変更することで制御が可能である。ある目標電圧Edcが出力されるときの駆動周波数をfxとする。電圧制御発振器113は高電圧制御信号Vcontに応じて駆動周波数を変更することで、周波数掃引を実行する。つまり、帰還回路はオペアンプ109の反転入力端子(−端子)に入力される高電圧制御信号Vcontの電圧によって決定される電圧と、非反転入力端子(+端子)の電圧とが等しくなるように、電圧制御発振器113が出力する駆動周波数を変化させる。電源装置10は、ある高周波数域の初期周波数fiより駆動を開始する。電源装置10は、出力電圧が目標電圧Edcに一致するまで、駆動周波数をfiから低周波数方向に周波数掃引を実行する。掃引動作の結果、駆動周波数がfxに収束すると、電源装置10のフィードバック回路は平衡状態となり、電源装置10は、目標電圧Edcを安定的に出力する。なお、出力電圧をEdcよりも高くするには、fxよりもさらに低い駆動周波数を圧電トランス101に供給すればよい。出力電圧をEdcよりも低い電圧にするには、fxよりもさらに高い駆動周波数を圧電トランス101に供給すればよい。
図4は、電源装置10がスイッチング動作をしたときにおけるFET114のゲート端子に印加される電圧Vgsとドレイン端子に現れる電圧Vdsの波形を示す図である。図4に示した波形の電圧VgsがFET114のゲート端子に印加されると、LC共振回路12が駆動される。その結果、LC共振回路12は、図4に示したフライバック波形の電圧Vdsがドレイン端子に現れ、圧電トランス101bの1次側端子に印加される。
電源装置10の回路動作を詳細に説明する。図4に示した期間tp1ではFET114のゲート端子の電圧VgsがHighでるため、FET114はONしている。つまり、FET114のドレイン−ソース間は導通し、インダクタ115を通ってFET114にドレイン電流が流れる。
次に、期間tp2ではFET114のゲート端子の電圧VgsがLowとなるため、インダクタ115に蓄えられていたエネルギにより電流がコンデンサ116に流れ続け、コンデンサ116が充電される。その結果、Vdsは、フライバック波形の電圧となる。その後、インダクタ115とコンデンサ116のエネルギの受け渡しにより定電圧源の電圧Vccを中心としてLC共振回路12はする。LC共振回路12の共振周期は図4に示すT2である。
続いて、期間tp3では、共振によりドレインの電圧VdsはGND電位より低い電圧となる。このときFET114のドレインーソース間に存在する寄生ダイオードがONする。よって、ドレインの電圧Vdsは約−0.7Vの電位にクランプされる。期間tp3を経て再びFET114のゲートの電圧VgsがHighとなりFET114をONすることにより、所望のフライバック波形をした電圧Vdsが発生する。LC共振回路12は、フライバック波形をした電圧Vdsを圧電トランス101に連続的に印加することで、圧電トランス101を駆動する駆動回路として動作する。
<基本構成における課題>
図2に示した電源装置10の基本構成では、次のような課題がある。電圧Vdsはフライバック波形であり、正弦波とは異なる波形である。正弦波ではない波形を印加して圧電トランス101に電気的振動を与えることにより、図3に示したスプリアス周波数fsp1、fsp2が発生する。スプリアス周波数は、圧電トランス101を構成する圧電素子の幅や厚みといった構造に依存した周波数である。スプリアス周波数fsp1、fsp2において、圧電トランス101はスプリアス電圧を発生する。スプリアス電圧は、一種の極値であるため、制御上の問題となる。
図4に示した周期T1から求められる周波数Fdrv(=1/T1)が電圧制御発振器113から出力される駆動周波数である。図3では、この駆動周波数が横軸にて表されている。電圧制御発振器113はこの駆動周波数を変化させることで周波数掃引を行う。
一方、LC共振回路12の特徴であるフライバック波形をした電圧VdsはVccを中心に振動する自由振動の一波である。そして、Vccの電圧レベルで現れる周期T2から求められる周波数fLC(=1/T2)はLC共振周波数であり、Lのインダクタ値とCの容量によって、一意的に決まる周波数である。
図4のフライバック波形の電圧Vdsで表される圧電トランス101の駆動信号には、上述した駆動周波数fxと異なるこのLC共振周波数という別の周波数の存在がスプリアス電圧を発生させてしまう原因である。より詳細に説明すると、共振周波数f0は圧電素子の長さに依存した周波数であり、圧電素子の特性としてはここを利用したい。しかし、LC共振周波数といった駆動周波数fxよりも高い周波数が、不要共振周波数に共振してしまうため、LC共振周波数の1/Nに相当するスプリアス周波数fsp1、fsp2にスプリアス電圧が現れることとなる。
図5を用いてスプリアス周波数fsp1、fsp2が存在する電源装置10を採用した画像形成装置において発生しうる問題点に関して説明する。画像形成装置で使用される各バイアスは負荷の変化に応じて変更されることが一般的である。例えば、転写バイアスは転写ローラや中間転写ベルトの環境変動や耐久変動に応じて変化させる必要があるため、転写バイアスの可変範囲は、数百V〜数千Vまでに及ぶ。仮に、数百Vの比較的に低い目標出力電圧V1を出力しようとした場合、圧電トランス101の駆動回路は初期周波数fiから駆動を開始し、低周波数方向に周波数掃引を実行する。駆動開始当初は、帰還電圧Vfbが目標出力電圧V1に対応した目標制御電圧Vcontに対して低いため、駆動回路は、駆動周波数を低周波方向に掃引する。そして、駆動周波数が周波数faに到達した所で帰還電圧Vfbと目標制御電圧Vcontが一致し、電源装置10の帰還回路は平衡状態となる。このとき出力電圧は目標出力電圧V1となり、これは定電圧となる。
一方、この圧電トランス101の特徴として、電源装置10に接続される負荷の大きさによって、同じ周波数でも出力電圧が変化する。負荷変動が発生すると、周波数faで平衡状態を保っていた電源装置10の駆動周波数がより低い周波数fbに移行し、再び平衡状態を保とうとする。その際、出力電圧Voutは図5において矢印で示したように変化する。その結果として図6に示すように、数十msの期間にわたって出力電圧Voutは、目標出力電圧V1に対して低下してしまう。このような出力電圧の低下は、画像形成装置が形成する画像の欠陥を生じさせうる。よって、このような現象を回避したいというニーズが存在する。
<改良構成について>
図7を用いて改良した電源装置10について説明するする。なお、すでに説明した個所には同一の参照符号を付与することで、説明の簡潔化を図ることにする。図2と比較すると、図7では、LC共振回路12を構成するコンデンサ116が、2つのコンデンサ201、201とスイッチ203に置換されていることに特徴がある。これは、圧電トランス101を駆動するLC共振回路12の共振周波数を切り替え可能とするためである。LC共振回路12のLC共振周波数は、インダクタ115のインダクタンスとコンデンサ201、201の容量(キャパシタンス)によって決定される。よって、インダクタンスとキャパシタンスとのうちの少なくとも一方を可変な回路構成とすれば、LC共振周波数を変更できるため、スプリアス周波数の発生位置を変更することができる。これにより、目標出力電圧の付近でスプリアス電圧が発生しないように制御可能となる。このように、スイッチ203は、共振回路の共振周波数を設定する設定回路として機能する。また、スイッチ203は、インダクタのインダクタンスの合計値と、キャパシタのキャパシタンスの合計値とのうち少なくとも一方を切り替え信号に応じて変更する設定回路としても機能する。
スイッチ203は、たとえば、FETなどのスイッチング素子で実現ができる。スイッチ203は、コンデンサ202に対して並列に接続されている。スイッチ203は、コントローラ40のMPU41から送信される共振周波数切り替え信号に基づいてON/OFFされる。MPU41は、圧電トランスの二次側に出力される出力電圧の目標値または電源装置が設置される環境を示す環境パラメータにしたがって共振周波数を切り替えるための切り替え信号を設定回路に出力する制御回路として機能する。ここでは、共振周波数切り替え信号がHighレベルのときに、スイッチ203は、ONとなり、コンデンサ202をショートさせる。
以降、本特許の効果を理解しやすくするために具体的数値を用いて説明する。本実施例において各素子の定数は以下のように設定されている。
L115=220uH
C201=2200pF
C202=220pF
なお本明細書内では、各コンデンサの容量値をその参照番号を用いて表記することにする。つまり、C201はコンデンサ202の容量値を示している。同様に、各インダクタのインダクタンス値をその参照番号を用いて表記することにする。つまり、L115は、インダクタ115のインダクタンスを示している。本実施例における圧電トランス101の共振周波数は200kHzと仮定する。圧電トランス101の1次側の内部容量値C101は、500pFであるものと仮定する。
LC共振回路12のLC共振周波数fLCは次式で与えられることは周知である。
Figure 0005729980
式(1)に従い、スイッチ203がONになるとき<Case A>とOFFになるとき<Case B>のそれぞれでLC共振周波数を計算する。計算結果は以下のとおりである。
<Case A> LC共振周波数fLC=206.5kHz
<Case B> LC共振周波数fLC=405.6kHz
図8に<Case A>と<Case B>のそれぞれについて圧電トランス101に印加される駆動信号の波形を示す。VgsはFET114のゲート端子に入力されるスイッチング信号の波形を示している。VdsAは<Case A>におけるFET114のドレイン端子に現れる電圧の波形を示している。VdsBは、<Case B>におけるFET114のドレイン端子に現れる電圧の波形を示している。
なお、図8に示した周期T3、T4はLC共振回路12のLC共振周波数fLCから求められる周期である。周期T1は圧電トランス101を駆動する駆動周波数に対応した周期である。図9(A)に<Case A>についての電源装置10の駆動周波数に対する出力電圧特性を示す。図9(B)に<Case B>についての電源装置10の駆動周波数に対する出力電圧特性を示す。図9(A)からわかるように、<Case A>では圧電トランス101の共振周波数f0(200kHz)に対してLC共振回路12のLC共振周波数fLC(206.5kHz)が非常に近くなる。よって、図9(A)が示すようなスプリアス電圧が発生しない駆動周波数対出力電圧特性となる。このように、本発明によれば、LC共振周波数fLCを調整することで、目標出力電圧が相対的に低い場合であっても、電圧変動の発生を低減できるようになる。なお、<Case A>では、図8が示すように、フライバック電圧の実効値が小さくなってしまう。そのため、図9(A)が示すように圧電トランス101から出力可能な電圧範囲における最大値Vmax1が相対的に低くなる。
一方、<Case B>では圧電トランス101から出力可能な電圧範囲における最大値を相対的に大きくするために、MPU41およびスイッチ203がLC共振周波数fLCを非常に高周波に設定する。これにより図9(B)に示すように出力可能な電圧範囲における最大値がVmax2(Vmax2 > Vmax1)に変更される。最大値を大きくすることで、たとえば、転写バイアスで使用するような高い電圧(例:3kV)も電源装置10が出力できるようになる。
<制御の例>
ここでは、画像形成装置の転写バイアスは相対的に低い電圧(例:100V)から相対的に高い電圧(3kV)まで幅広く使用されるものと仮定する。その主な理由は負荷である2次転写ローラ29の抵抗値が空気中の絶対水分量によって大きく変動することである。一般に、空気中の絶対水分量が多い環境では2次転写ローラ29の抵抗値が低くなり、トナーを転写するための電流を流すのに必要な電圧が相対的に低い電圧(100V〜500V程度)となる。一方、空気中の絶対水分量が少ない環境では2次転写ローラ29の抵抗値が高くなり、転写に必要な電圧は相対的に高い電圧(2kV〜3kV程度)となる。
そこで、本実施例では、画像形成装置に備えられた絶対水分量検出センサ45の検出結果によりMPU41が共振周波数切り替え信号をHighまたはLowに設定し、高電圧の出力を開始するものとする。
本実施例における高電圧回路を画像形成装置の1次転写バイアス制御に適用した際の制御例を図10のフローチャートと図9(A)及び図9(B)を用いて説明する。なお、このフローチャートに示す制御処理は、予めROM43に格納されたプログラムに従ってMPU41により実行されるものである。
S1001で、MPU41は、出力電圧を決定する。たとえば、MPU41が絶対水分量検出センサ45からの検知信号を受け取って環境パラメータの一種である絶対水分量を測定し、測定により取得された絶対水分量に対応した出力電圧VtをROM43に記憶されているテーブルを参照して特定する。このテーブルには、複数の絶対水分量と出力電圧との関係が関連付けて登録されている。テーブルに代えて、入力を絶対水分量とし、出力を出力電圧とした関数がROM43に記憶されていてもよい。環境パラメータとして、画像形成装置の内部温度や外気温、湿度が採用されてもよい。一般に転写バイアスや帯電バイアスの値は環境パラメータに依存するからである。
S1002で、MPU41は、決定した出力電圧Vtが所定の閾値V2よりも高いかどうかを判定する。出力電圧Vtが所定の閾値V2よりも高ければ、S1003に進む。S1003で、MPU41は、Lowレベルの共振周波数切り替え信号をスイッチ203の制御端子へ出力する。これにより、スイッチ203は、OFFとなる。その後、S1005に進む。一方、出力電圧Vtが所定の閾値V2よりも高くなければ、S1004に進む。S1004で、MPU41は、Highレベルの共振周波数切り替え信号をスイッチ203の制御端子へ出力する。これにより、スイッチ203は、ONとなる。その後、S1005に進む。
S1005で、MPU41は、決定した目標出力電圧Vtに対応した制御信号Vcontを出力する。制御信号Vcontがオペアンプ109に入力されることにより、電源装置10の帰還回路は、帰還電圧Vfbが制御信号Vcontに一致するまで、駆動周波数の掃引を実行する。
閾値V2は、図9(B)に示したように、スプリアス電圧の極大値(ピーク値)に設定される。つまり、目標出力電圧VtがV2を超えていれば、出力電圧Voutは、スプリアス電圧の影響を受けない。一方で、目標出力電圧VtがV2以下であれば、出力電圧Voutは、スプリアス電圧の影響を受ける。よって、スプリアス電圧の極大値を基準として、LC共振周波数を切り替えるようにキャパシタンスを調整すればよいことになる。なお、この極大値は圧電トランス101を形成している圧電素子の素体ごとに異なる。よって、このような固体バラつきを考慮して閾値V2を予め設定しておく必要がある。
目標出力電圧Vtが図9(B)に示されるV3のようにV2より高い電圧であった場合には、スイッチ203をOFFして圧電トランスを駆動される。このV3は図9(A)で示したVmax1より高い電圧であり、スイッチ203をONしたときの電源装置10では出力できない。しかし、スイッチ203をOFFすることで電源装置10は周波数fcで圧電トランス101を駆動することによりことにより、V3という高い電圧の出力が可能となる。
一方、 目標出力電圧Vtが図9(B)に示したV1のようにV2より低い電圧であった場合には、スイッチ203をONして圧電トランス101が駆動される。スイッチ203をOFFしたときの周波数特性図は図9(B)に示した通りである。駆動周波数fd、feという異なる2つの周波数のいずれでも出力電圧はV1となりうるため、出力電圧Voutの制御が不安定になりやすい。しかし、スイッチ203をONにすると、電源装置10の特性は、図9(A)で示した特性となるため、スプリアス電圧のない周波数特性となる。つまり、V1に対応する駆動周波数はfgのみとなる。これにより電源装置10は安定してV1という低い電圧を出力することが可能となる。このように、本実施例によれば、決定された目標出力電圧に応じたLC共振周波数で圧電トランスが駆動されるため、低電圧出力時にスプリアスの影響を受けにくくなり、高電圧出力時にも必要となる高電圧を出力することが可能となる。
このように、本実施例の設定回路は、圧電トランスの二次側に出力される出力電圧の目標値を第1の目標値(V1)から、第2の目標値(V3)に上昇させるときは、キャパシタンスの合計値を、第1の合計値から第2の合計値に変更する。ここで、第2の目標値は第1の目標値よりも大きい。第1の合計値は第1の目標値に対応した合計値である。第2の合計値は、第1の合計値よりも大きく、かつ、第2の目標値に対応した合計値である。一方、設定回路は、圧電トランスの二次側に出力される出力電圧の目標値を第2の目標値から、第2の目標値よりも小さな第1の目標値に低下させることもある。この場合、設定回路は、キャパシタンスの合計値を、第2の目標値に対応した第2の合計値から、第2の合計値よりも小さく、かつ、第1の目標値に対応した第1の合計値に変更することになる。
<変形例>
図7では、LC共振周波数を切り替える機構として、直列に2つのコンデンサを接続した回路構成を採用していた。しかし、本発明において重要な点はLC共振回路12のLC共振周波数を少なくとも2つ選択でき、1つが圧電トランス101の共振周波数に近い周波数であり、別の1つが圧電トランス101の共振周波数より高い周波数である点である。そのため、図11に示すように2つのコンデンサを並列に接続した構成を採用しても、図7で説明した構成と同様の効果を奏することができる。また、コンデンサ201、202を単一の容量可変コンデンサにより実現してもよい。容量可変コンデンサの容量値は、MPU41が出力する共振周波数切り替え信号によって変更される。
なお、実施例1では、2つのコンデンサのうち一方をスイッチ203によって短絡させることで、キャパシタンスの合計値を切り替えたが、コンデンサの数は3つ以上であってもよい。この場合、スイッチの数はコンデンサの総数よりも1つ少ない数となる。つまり、コンデンサの総数に応じた数のLC共振周波数を実現できることになる。これらのスイッチは、複数のコンデンサのうちのいくつかのコンデンサを選択的に短絡するように接続されたスイッチとして機能する。なお、これらのコンデンサは相互に直列に接続されていてもよいし、並列に接続されていてもよいし、さらに一部が直列で他が並列であってもよい。複数のLC共振周波数の組み合わせを実現できる回路配置であれば十分だからである。
さらに、本実施例では正電圧を出力する電源装置を例として説明したが、本発明は負電圧を出力する電源装置に対しても同様に適用できる。電圧の極性は本発明に何ら影響を与えるものではないからである。
本発明によれば圧電トランス101の二次側に出力される出力電圧の目標値(目標出力電圧Vt)または電源装置10が設置される環境を示す環境パラメータにしたがってLC共振周波数を切り替える。これにより、正弦波の発生回路を用いずにスプリアス周波数を低減できるようになる。つまり、スプリアス電圧の発生量を低減して、低い電圧から高い電圧まで電源装置10が安定して出力できるようになる。
[実施例2]
以下、実施例2について図12及び図13に基づいて説明する。実施例1では、LC共振周波数を切り替える構成として、コンデンサのキャパシタンスの合計値を切り替える構成について説明した。しかし、キャパシタンスに代えて、あるいはキャパシタンスとともにコイル(インダクタ)のインダクタンスを変更する構成でも、LC共振周波数を切り替えることができる。そこで、実施例2では、インダクタンスを変更することで、LC共振周波数を変更する構成ついて説明する。
図12に示す回路構成ではインダクタ204をスイッチ203でショートできる構成となっている。このスイッチ203がONしているときとOFFしているときとで、インダクタ204、205とコンデンサ116で構成されるLC共振回路12のLC共振周波数が切り替わる構成となっている。さらに、実施例2が実施例1と異なる点はコンパレータ210と抵抗211、212、213にて構成される共振周波数切り替え信号生成回路15が組み込まれている点である。コントローラ40のMPU41から出力される制御信号Vcontに連動して共振周波数切り替え信号生成回路15が共振周波数の切り替え信号を生成する。
制御信号Vcontは、目標出力電圧Vtに対応したアナログ信号である。コンパレータ210の反転入力端子には、定電圧源から供給される基準電圧Vccが分圧回路を介して印加される。コンパレータの非反転入力端子には、制御電圧が入力される。基準電圧Vccを抵抗211、212によって分圧して生成された電圧が閾値電圧となり、制御信号Vcontの電圧と比較される。低電圧を出力するため制御信号Vcontは、コンパレータ210によって、閾値電圧未満と判定される。コンパレータ210はHighレベルの信号をスイッチ203の制御端子に出力するため、スイッチ203がONとなる。逆に、高電圧を出力するための制御信号Vcontが入力されると、コンパレータ210は、制御信号Vcontの電圧が閾値電圧を超えると判定する。よって、コンパレータ210はLowレベルの信号をスイッチ203の制御端子に出力するため、スイッチ203がOFFとなる。このように、LC共振周波数の切り替えは制御信号Vcontの電圧レベルに応じて共振周波数切り替え信号生成回路15が制御するため、MPU41のファームウエアとしては基本構成のファームウエアをそのまま使用できる。実施例1では、基本構成のファームウエアとは異なるファームウエアが必要となるため、実施例2ではその点が有利かもしれない。なお、制御信号Vcontはコントローラ40が出力するPWM信号を積分して生成してもよいし、D/Aコンバータを介して生成してもよい。
図13を用いて制御シーケンスについて説明する。S1301で、MPU41は、目標出力電圧Vtを決定する。具体的な決定方法はS1001と同じである。S1302で、MPU41は、決定した目標出力電圧Vtに対応した制御信号Vcontを出力する。なお、図13に示したフローチャートは、基本構成におけるフローチャートと変わらない。
本発明によれば圧電トランス101の二次側に出力される出力電圧の目標値(目標出力電圧Vt)または電源装置10が設置される環境を示す環境パラメータにしたがってLC共振周波数を切り替える。これにより、正弦波の発生回路を用いずにスプリアス周波数を低減できるようになる。つまり、スプリアス電圧を低減して、低い電圧から高い電圧まで電源装置10が安定して出力できるようになる。とりわけ、実施例2では、目標出力電圧Vtに応じてLC共振回路12のインダクタンスの合計値を切り替えることで、LC共振周波数を切り替える。なお、図12では、2つのコイルを直列に接続しているが、これらを並列に接続し、その一方のコイルに対して並列にスイッチ203を接続してもよい。また、インダクタンスを変更できる可変コイルをインダクタ204、205に代えて採用し、可変コイルのインダクタンス値を、目標出力電圧Vtに応じた共振周波数切り替え信号によって変更してもよい。実施例2によれば、基本構成のファームウエアと同様のファームウエアを用いて、実施例1と同様の効果を達成できることも、メリットの一つであろう。
スイッチ203は、それぞれ直列に接続された複数のコイルのうちのいくつかのコイルを選択的に短絡するように接続されたスイッチとして機能する。なお、スイッチ203を、それぞれ並列に接続された複数のコイルのうちのいくつかのコイルを選択的に開放するように接続されたスイッチとして機能してもよい。また、実施例1のコンデンサに関して説明した理由と同様の理由から、インダクタ(コイル)の数は3つ以上であってもよい。なお、インダクタは、コイルではなく、ジャイレータによって実現されてもよい。
実施例2の設定回路は、圧電トランスの二次側に出力される出力電圧の目標値を第1の目標値(V1)から、第1の目標値よりも大きい第2の目標値(V3)に上昇させることができる。この場合、設定回路は、インダクタンスの合計値を、第1の目標値に対応した第1の合計値から、第1の合計値よりも小さく、かつ、第2の目標値に対応した第2の合計値に変更する。一方、設定回路は、圧電トランスの二次側に出力される出力電圧の目標値を第2の目標値から、第2の目標値よりも小さな第1の目標値に低下させることもできる。この場合、設定回路は、インダクタンスの合計値を、第2の目標値に対応した第2の合計値から、第2の合計値よりも大きく、かつ、第1の目標値に対応した第1の合計値に変更してもよい。
なお、実施例1および2で説明した電源装置10を画像形成装置に搭載してもよい。この場合、画像形成装置が備える画像形成部は、電源装置10から供給されたバイアスを用いて画像を形成する画像形成部として機能する。絶対水分量検出センサ45やMPU41は、画像形成装置が設置された環境の環境パラメータを取得する取得手段として機能する。また、MPU41は、取得手段によって取得された環境パラメータに対応した出力電圧を決定する出力電圧決定手段として機能する。また、電源装置10の制御回路は、出力電圧決定手段により決定された出力電圧にしたがって共振周波数を切り替えるための切り替え信号を設定回路に出力することになる。このように、本発明の電源装置10を採用することで、スプリアス電圧に起因した画像不良を減らすことが可能となる。

Claims (21)

  1. 圧電トランスと、
    前記圧電トランスの一次側に接続され、前記圧電トランスを駆動するための駆動信号を出力する共振回路と、
    前記共振回路の共振周波数を設定する設定回路と、
    前記圧電トランスの二次側から出力される出力電圧の目標値が第一電圧の場合に第一の共振周波数に切り替え、前記目標値が前記第一電圧よりも低い第二電圧の場合に、前記第一の共振周波数よりも低い第二の共振周波数に切り替えるための切り替え信号を前記設定回路に出力する制御回路と
    を備えことを特徴とする電源装置。
  2. 前記制御回路は、前記電源装置が設置される環境パラメータとしての絶対水分量が相対的に低い場合に、前記出力電圧の目標値を前記第一電圧にし、前記絶対水分量が相対的に多い場合に前記出力電圧の目標値を前記第二電圧にすることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記共振回路は、インダクタとキャパシタとを備え、
    前記設定回路は、前記インダクタのインダクタンスの合計値と、前記キャパシタのキャパシタンスの合計値とのうち少なくとも一方を前記切り替え信号に応じて変更することを特徴とする請求項1または2に記載の電源装置。
  4. 前記キャパシタは複数のコンデンサであり、
    前記複数のコンデンサはそれぞれ直列に接続されており、
    前記設定回路は、前記複数のコンデンサのうちのいくつかのコンデンサを選択的に短絡するように接続されたスイッチを備えていることを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  5. 前記キャパシタは複数のコンデンサであり、
    前記複数のコンデンサはそれぞれ並列に接続されており、
    前記設定回路は、前記複数のコンデンサのうちのいくつかのコンデンサを選択的に開放するように接続されたスイッチを備えていることを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  6. 前記設定回路は、前記圧電トランスの二次側に出力される出力電圧の目標値を第1の目標値から、該第1の目標値よりも大きい第2の目標値に上昇させるときは、前記キャパシタンスの合計値を、前記第1の目標値に対応した第1の合計値から、該第1の合計値よりも大きく、かつ、前記第2の目標値に対応した第2の合計値に変更することを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  7. 前記設定回路は、前記圧電トランスの二次側に出力される出力電圧の目標値を第2の目標値から、該第2の目標値よりも小さな第1の目標値に低下させるときは、前記キャパシタンスの合計値を、前記第2の目標値に対応した第2の合計値から、該第2の合計値よりも小さく、かつ、前記第1の目標値に対応した第1の合計値に変更することを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  8. 前記インダクタは複数のコイルであり、
    前記複数のコイルはそれぞれ直列に接続されており、
    前記設定回路は、前記複数のコイルのうちのいくつかのコイルを選択的に短絡するように接続されたスイッチを備えていることを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  9. 前記インダクタは複数のコイルであり、
    前記複数のコイルはそれぞれ並列に接続されており、
    前記設定回路は、前記複数のコイルのうちのいくつかのコイルを開放するように接続されたスイッチを備えていることを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  10. 前記設定回路は、前記圧電トランスの二次側に出力される出力電圧の目標値を第1の目標値から、該第1の目標値よりも大きい第2の目標値に上昇させるときは、前記インダクタンスの合計値を、前記第1の目標値に対応した第1の合計値から、該第1の合計値よりも小さく、かつ、前記第2の目標値に対応した第2の合計値に変更することを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  11. 前記設定回路は、前記圧電トランスの二次側に出力される出力電圧の目標値を第2の目標値から、該第2の目標値よりも小さな第1の目標値に低下させるときは、前記インダクタンスの合計値を、前記第2の目標値に対応した第2の合計値から、該第2の合計値よりも大きく、かつ、前記第1の目標値に対応した第1の合計値に変更することを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  12. 前記キャパシタは容量可変コンデンサであり、
    前記設定回路は、前記切り替え信号に応じて前記容量可変コンデンサのキャパシタンスを変更することで、前記共振周波数を切り替えることを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  13. 前記インダクタは可変コイルであり、
    前記設定回路は、前記切り替え信号に応じて前記可変コイルのインダクタンスを変更することで、前記共振周波数を切り替えることを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1項に記載された電源装置と、
    前記電源装置から供給されたバイアスを用いて画像を形成する画像形成部と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項2に記載された電源装置と、
    前記境パラメータとしての前記絶対水分量を取得するセンサと、
    前記電源装置から供給されたバイアスを用いて画像を形成する画像形成部と
    を備え、前記電源装置の前記制御回路は前記センサにより取得した前記絶対水分量を用いて前記出力電圧の目標値を決定することを特徴とする像形成装置。
  16. 圧電トランスを有する電源装置において、
    前記圧電トランスの一次側に接続され、前記圧電トランスを駆動するための駆動信号を出力する共振手段と、
    前記共振手段の共振周波数を制御する制御手段と、を備え
    前記圧電トランスの二次側から出力される出力電圧が第一電圧の場合に第一の共振周波数に切り替え、前記出力電圧が前記第一電圧よりも低い第二電圧の場合に、前記第一の共振周波数よりも低い第二の共振周波数に切り替えることを特徴とする電源装置。
  17. 前記共振手段は、インダクタとキャパシタとを備え、
    前記制御手段は、前記インダクタのインダクタンスの合計値と、前記キャパシタのキャパシタンスの合計値とのうち少なくとも一方を切り替えることにより前記共振周波数を切り替えることを特徴とする請求項16に記載の電源装置。
  18. 記録材に画像を形成する画像形成装置において、
    画像形成手段と、
    前記画像形成手段に電力を供給する電源と、を備え、
    前記電源は、
    圧電トランスと、
    前記圧電トランスの一次側に接続され、前記圧電トランスを駆動するための駆動信号を出力する共振手段と、
    前記共振手段の共振周波数を制御する制御手段と、を備え
    前記制御手段は、前記圧電トランスの二次側から出力される出力電圧が第一電圧の場合に第一の共振周波数に切り替え、前記出力電圧が前記第一電圧よりも低い第二電圧の場合に、前記第一の共振周波数よりも低い第二の共振周波数に切り替えることを特徴とする画像形成装置。
  19. 前記共振手段は、インダクタとキャパシタとを備え、
    前記制御手段は、前記インダクタのインダクタンスの合計値と、前記キャパシタのキャパシタンスの合計値とのうち少なくとも一方を切り替えることにより前記共振周波数を切り替えることを特徴とする請求項18に記載の画像形成装置。
  20. 前記画像形成装置が設置される環境パラメータとしての絶対水分量を検知する検知手段を備え、前記検知手段によって検知された絶対水分量が相対的に低い場合に、前記出力電圧の目標値を前記第一電圧にし、前記絶対水分量が相対的に多い場合に前記出力電圧の目標値を前記第二電圧にすることを特徴とする請求項18または19に記載の画像形成装置。
  21. 前記画像形成手段は、像担持体の画像を記録材に転写するための転写手段を含み、
    前記電源は、前記転写手段に前記第一電圧または前記第二電圧を出力することを特徴とする請求項18乃至19のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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