JP7455617B2 - 電源装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高電圧を生成する電源装置、及び電源装置を備えた電子写真方式の画像形成装置に関する。
高電圧を生成する高電圧電源装置について、例えば特許文献1では、1つのトランスと複数の半導体素子を用いて、複数の高電圧を制御する高電圧回路方式が提案されている。また、例えば特許文献2では、高電圧の立ち上げ時にオープンループ制御で高電圧電源装置を駆動し、所定の時間が経過すると、スルーレートを下げてフィードバック制御を行うことにより、高電圧を短い時間で立ち上げる制御が提案されている。
特開2002-162870号公報 特開2012-034496号公報
しかしながら、上述した特許文献1で提案されている制御方法は、トランスの出力電圧が半導体素子の定格電圧を超えないようにフィードバック制御を行っているため、各高電圧が目標電圧に収束するまで時間がかかるという課題を有している。また、上述した特許文献2で提案されている制御方法は、1つの高電圧に対しては有効な高速化手段ではあるが、複数の高電圧に適用する場合には、回路規模が拡大しコストが増大してしまうという課題を有している。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、安価な構成で、複数の高電圧を短時間で立ち上げ、立ち上げ後は安定して制御することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)一次巻線及び二次巻線を有し、一次側と二次側が絶縁されたトランスを有し、電圧を生成する生成手段と、前記生成手段が生成した前記電圧が入力され、入力された前記電圧を目標電圧に変換し、負荷に出力する変換手段と、を備える電源装置であって、前記生成手段は、前記トランスと、前記一次巻線に直列に接続され、前記一次巻線のスイッチングを行う第1のスイッチング素子と、前記一次巻線および前記第1のスイッチング素子に並列に接続され、前記一次巻線に電圧を印加するコンデンサと、一端が電源電圧に接続され、他端が前記コンデンサに接続され、第1の信号に基づいて前記コンデンサに充電される電圧を制御する第2のスイッチング素子と、を有し、前記トランスの二次側に前記コンデンサに充電された電圧に応じた電圧を生成し、前記変換手段は、前記生成手段より入力される前記電圧を降圧するための第3のスイッチング素子を有する降圧部と、前記降圧部から出力される電圧が前記目標電圧と同じ電圧となるように前記第3のスイッチング素子をオンオフ制御するための制御信号を出力する検出部と、を有し、前記コンデンサは、前記電源装置の起動時において、前記第2のスイッチング素子を制御することにより、前記トランスの二次側に前記目標電圧と同じ電圧値の電圧が生成されるように充電され、前記検出部は、前記降圧部から出力される前記電圧が前記目標電圧を超えるまでは、前記生成手段より入力される前記電圧がそのまま出力されるように前記第3のスイッチング素子を制御する前記制御信号を出力することを特徴とする電源装置。
(2)シートに画像形成を行う画像形成部と、前記(1)に記載の電源装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、安価な構成で、複数の高電圧を短時間で立ち上げ、立ち上げ後は安定して制御することができる。
実施例1~3の画像形成装置の構成を示す断面図 実施例1の高電圧電源ユニットの回路構成を示す回路図 実施例1の高電圧電源ユニットの制御シーケンスを示すフローチャート 実施例1の高電圧電源ユニットの動作を説明するタイミングチャート 実施例2の高電圧電源ユニットの回路構成を示す回路図 実施例2の高電圧電源ユニットの制御シーケンスを示すフローチャート 実施例2の高電圧電源ユニットの動作を説明するタイミングチャート 実施例3の高電圧電源ユニットの回路構成を示す回路図
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[画像形成装置の構成]
図1は、中間転写ベルトを用いたタンデム方式(4ドラム系)のカラーの画像形成装置1の構成を示す断面図である。画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーを使用して、記録媒体(シートともいう)にカラーの画像形成を行う。トナー像を形成する画像形成部は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーの色毎に設けられており、各画像形成部の構成は同一である。以下の説明では、特定のトナーの色の画像形成部を指す場合を除き、画像形成部の部材を示す符号の末尾のトナーの色を示すY、M、C、Kの表示は省略する。
画像形成部は、感光ドラム11と、感光ドラム11の表面を一様な電位で帯電する帯電ローラ12と、帯電ローラ12によって帯電された感光ドラム11上に、画像データに応じたレーザビームを照射し、静電潜像を形成する光学ユニット13とを有している。更に、画像形成部は、感光ドラム11上に形成された静電潜像を可視化するための現像器14と、現像器14内のトナー(現像剤)を感光ドラム11上の静電潜像に付着させて、トナー像を形成する現像ローラ15と、を有している。
給紙カセット2には記録媒体Pが収納され、給紙ローラ4は、給紙カセット2に収納された記録媒体Pを給送し、搬送ローラ5は、給送された記録媒体Pを二次転写ローラ19へと搬送する。また、各感光ドラム11に対向する位置には、感光ドラム11上に形成されたトナー像を中間転写ベルト17に転写するための一次転写ローラ16が設けられている。中間転写ベルト17は、駆動ローラ18、二次転写対向ローラ20に張架され、駆動ローラ18により駆動される。二次転写ローラ19は、中間転写ベルト17上のトナー像を記録媒体Pに転写し、定着ユニット21は、記録媒体P上に転写されたトナーを溶融して、記録媒体Pに定着させる。排出ローラ22は、定着ユニット21によってトナー像が定着された記録媒体Pを画像形成装置1の外部に排出する。また、画像形成制御部3(以下、制御部3と記載する)は、画像形成装置1の画像形成動作を制御する。
[画像形成装置の画像形成動作]
次に、画像形成装置1の画像形成動作について説明する。制御部3が、ホストコンピュータ(不図示)等から印刷命令や画像情報等を含んだ印刷データを受信すると、制御部3による制御によって、以下の印刷動作が開始される。記録媒体Pが給紙ローラ4によって給紙カセット2から給送され、搬送路に搬送される。そして、記録媒体Pが搬送路に搬送される動作と共に、各画像形成部の感光ドラム11は、帯電ローラ12によって一定の電位に帯電される。露光装置である光学ユニット13は、入力された画像情報に応じて、所定の電位に帯電された感光ドラム11の表面をレーザビームによって走査し、静電潜像を形成する。形成された静電潜像を可視化するために、現像器14によって静電潜像の現像が行われる。詳細には、感光ドラム11の表面に形成された静電潜像は、現像器14の現像ローラ15によりトナーが付着され、トナー像が形成される。感光ドラム11は、中間転写ベルト17と接触しており、中間転写ベルト17と同期して図中矢印方向(時計回り方向)に回転する。感光ドラム11上に形成されたトナー像は、一次転写ローラ16により、順次、中間転写ベルト17上に重畳して転写される。そして、中間転写ベルト17上に転写されたトナー像は、二次転写ローラ19及び二次転写対向ローラ20により、給紙カセット2から搬送された記録媒体Pに転写される。記録媒体Pに転写されたトナー像は、定着ローラ等から構成される定着ユニット21によって加熱・加圧されて、記録媒体Pに定着される。トナー像が定着された記録媒体Pは、排出ローラ22によって、排出トレイ23に排出され、一連の画像形成動作が終了する。
[現像電圧を生成する高電圧電源]
本実施例では、本発明の高電圧電源装置を現像電圧に適用した例について説明する。後述する現像電圧回路は、感光ドラム11上に形成された静電潜像にトナーを付着させて可視化するための現像電圧を、各画像形成部の現像器14の現像ローラ15に印加する。図1に示すタンデム方式の画像形成装置1では、4つの現像ローラ15Y、15M、15C、15Kに対して、現像電圧を印加する必要がある。負極性に帯電されたトナーを使用した画像形成装置1では、一般に、静電潜像を可視化するための電圧として負極性の電圧が用いられており、その電圧値は一般に-500V(マイナス500ボルト)前後である。
[高電圧電源ユニットの構成]
図2は、各現像ローラ15に現像電圧を供給する高電圧電源ユニット100の回路構成を示す回路図である。なお、高電圧電源ユニット100は、制御部3により制御が行われる。図2では、制御部3との制御関係を説明するため、制御部3から出力される制御信号S201、S202、S203、S204を示している。また、高電圧電源ユニット100は、内部に記憶手段である不揮発性メモリ150を有している。画像形成制御部3と不揮発性メモリ150との間の通信は、例えば、I2C方式が用いられる。
図2に示す高電圧電源ユニット100の回路は、画像形成装置1の各画像形成部の現像ローラ15に印加するために、現像電圧を生成する現像電圧回路である。現像電圧回路は、高電圧を生成する、電圧生成手段であるDC高電圧電源140と、DC高電圧電源140からの高電圧が供給される、電圧変換手段である4つの降圧回路121Y、121M、121C、121Kから構成されている。DC高電圧電源140は、トランス103、ダイオード105、電解コンデンサ101、コンデンサ106、トランジスタ104、電界効果トランジスタ(以下、FETという)102から構成されている。また、降圧回路121Y、121M、121C、121Kは、それぞれトナーの色がイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像形成部の現像ローラ15に印加する現像電圧を生成する。そして、各降圧回路121では、DC高電圧電源140から出力された高電圧を降圧して、対応する現像ローラ15との接点である現像ローラ接点122に現像電圧を供給する。
(DC高電圧電源)
DC高電圧電源140は、一次側と二次側が絶縁されたトランス103を有している。トランス103の一次巻線の一端は電解コンデンサ101の正極に接続され、トランス103の一次巻線の他端は、FET102(第1のスイッチング素子)のドレイン端子に接続されている。FET102のソース端子は、電解コンデンサ101の負極に接続されると共に、グランド(GND)に接続され、FET102のゲート端子には制御部3から出力された制御信号S202(第1の信号)が入力される。トランジスタ104(第2のスイッチング素子)のコレクタ端子は電源電圧Vaに接続され、エミッタ端子はトランス103の一次巻線の一端と、電解コンデンサ101の正極と、に接続されている。トランジスタ104のベース端子には、制御部3から出力された制御信号S201が入力される。トランス103の二次巻線の一端は、ダイオード105のカソード端子と接続され、二次巻線の他端は、コンデンサ106の一端、及びグランド(GND)に接続されている。ダイオード105のアノード端子は、コンデンサ106の他端、及び出力ライン130と接続されている。ここで、トランスには、例えば巻線トランス、電磁トランス、圧電素子などいくつかの種類が存在するが、本実施例のトランス103には、いずれのトランスを用いてもかまわない。
制御信号S202は、トランス103をスイッチング駆動するための信号であり、例えば50kHz、オンデューティ25%、振幅5Vに固定されたパルス信号(矩形波)が用いられる。制御信号S202がFET102のゲート端子に入力されると、FET102は、制御信号S202のハイレベル、ローレベルの状態に応じて、オン状態、オフ状態となる。このように、FET102をオン/オフすることで、一次巻線に並列に接続された電解コンデンサ101両端の直流電圧が、トランス103の一次巻線へパルス状の波形として印加される。これにより、トランス103の二次側から、昇圧された同一周期のパルス状の電圧が出力される。トランス103の二次側に出力されたパルス状の電圧は、ダイオード105、コンデンサ106から構成される整流平滑回路により整流、平滑され、高電圧の直流電圧HVがコンデンサ106の両端に現れると共に、出力ライン130に出力される。
制御信号S201は、制御部3から出力される高電圧の直流電圧HVの電圧を調整するための信号であり、降圧回路121に出力する直流電圧HVの電圧値に対応した直流電圧が出力される。トランジスタ104がオン状態のときには、電源電圧Vaにより電解コンデンサ101は充電され、トランス103の出力電圧が上昇する。一方、トランジスタ104がオフ状態のときには、電解コンデンサ101の充電電圧は低下し、トランス103の出力電圧も低下する。このように、制御信号S201の電圧値に応じて、トランジスタ104のコレクタ端子-エミッタ端子間の電圧が変化し、電解コンデンサ101両端の直流電圧が変化する。そのため、制御信号S201により、トランス103により生成される高電圧の直流電圧HVの電圧値を可変制御することができる。
[降圧回路の回路動作]
次に、降圧回路121の動作について説明する。4つの降圧回路121Y、121M、121C、121Kには、DC高電圧電源の出力ライン130から一定の高電圧(例えば-800V)の直流電圧HVが入力される。4つの降圧回路121Y、121M、121C、121Kの回路構成は同一であり、ここでは、代表してイエローの降圧回路121Yについて説明する。なお、降圧回路121M、121C、121Kの回路構成は、降圧回路121Yと同じ回路構成なので、図2では回路図の記載を省略している。
降圧回路121Yは、現像ローラ接点122Yに出力される現像電圧HVdを検出する電圧検出部と、DC高電圧電源140の出力ライン130から入力された高電圧の直流電圧HVを現像電圧HVdに降圧する電圧降圧部と、を有している。降圧回路121Yでは、DC高電圧電源の出力ライン130と現像ローラ接点122Yとの間に、抵抗107が設けられ、抵抗107の一端は、出力ライン130に接続され、抵抗107の他端は現像ローラ接点122Yに接続されている。また、本実施例では、抵抗107の他端(現像ローラ接点122Yでもある)とグランド(GND)との間に、高耐圧トランジスタ108(第3のスイッチング素子)を直列に接続している。そして、高耐圧トランジスタ108のコレクタ端子は抵抗107の他端と接続し、エミッタ端子はグランドに接続している。本実施例では、高耐圧トランジスタ108のベース端子への入力電圧によって、コレクタ端子-エミッタ端子間の電圧Vceを可変制御することにより、DC高電圧電源140の出力ライン130から入力された高電圧の直流電圧HVを降圧する。そして、降圧した高電圧の直流電圧を現像電圧HVdとして、現像ローラ接点122Yに出力する。このように、降圧回路121Yは、DC高電圧電源からの出力電圧である直流電圧HV(電圧値-800V)を降圧した任意の電圧値の現像電圧HVdを現像ローラ接点122Yに印加することができる。
例えば、現像電圧HVdとして-500Vを現像ローラ接点122Yに出力したい場合には、高耐圧トランジスタ108のコレクタ端子-エミッタ端子間の電圧Vceを500Vになるように制御する。これにより、グランド(GND)側からみたときの現像電圧HVdの電位は、-500Vとなる。このとき、抵抗107の両端には、300V(=|-800V-(-500V)|)が印加されている。また、一端が現像ローラ接点122Yに接続され、他端がオペアンプ116の反転入力端子(-)に接続された、後述する電圧検出用の抵抗118の両端には、約500Vの電圧が印加されている。したがって、抵抗107、118には高耐圧で、かつ抵抗値の高い部品を使用し、部品の定格電圧や定格電力を満足する条件の下で使用する必要がある。
降圧回路121Yの現像電圧HVdの最大出力電圧HVdmaxは、高耐圧トランジスタ108がオフ状態のときに出力される。抵抗107、118の抵抗値をそれぞれR107、R118とすると、以下の(式1)で表すことができる。なお、抵抗119、120の抵抗値は、抵抗107、118の抵抗値に比べて十分に小さいため、(式1)では記載を省略している。
HVdmax=HV×(R118/(R107+R118))・・・式(1)
一方、降圧回路121Yの現像電圧HVdの最低出力電圧は、高耐圧トランジスタ108がオン状態で、かつコレクタ端子-エミッタ端子の電圧Vceが0Vのときの電圧値であり、このときの電圧値は0Vである。その結果、降圧回路121Yの現像電圧HVdの出力電圧は、0V~HVdmaxの間で可変できることになる。
(電圧検出部)
電圧検出部は、オペアンプ116、抵抗115、118、119、120を有している。抵抗118の一端は抵抗107の他端(現像ローラ接点122Yでもある)と接続され、他端はオペアンプ116の反転入力端子(-)と、抵抗119と抵抗120との接続点とに接続されている。抵抗119は、一端が基準電源電圧Vbに接続され、他端が抵抗120に接続されている。抵抗120は、一端がグランド(GND)に接続され、他端が抵抗119に接続されている。抵抗115は、一端がオペアンプ116の出力端子に接続され、他端が抵抗114の一端と、FET117のドレイン端子に接続されている。
電圧検出用の抵抗118は、現像電圧HVdの出力電圧を検出するために、抵抗107と現像ローラ接点122Yとを繋ぐ、現像電圧HVdの出力ラインに接続されている。そして、オペアンプ116の反転入力端子(-)には、現像電圧HVdと基準電源電圧Vbとを抵抗118、119、120で分圧した電圧が入力される。
オペアンプ116の非反転入力端子(+)には、制御部3から出力される制御信号S203(第2の信号)が入力される。制御信号S203は、現像電圧HVdを調整するための信号であり、現像ローラ接点122Yに供給する現像電圧HVdに応じた直流電圧が出力される。オペアンプ116の反転入力端子(-)に入力される、抵抗分圧された入力電圧をVin-とし、抵抗118、119、120の抵抗値を、それぞれR118、R119、R120とすると、入力電圧Vin-は、以下の(式2)により表される。
Vin-=(HVd×R119×R120+Vb×R118×R120)/(R118×R119+R119×R120+R118×R120)・・・式(2)
オペアンプ116は、(式2)により表される、反転入力端子(-)に入力される電圧値が、非反転入力端子(+)に入力される制御信号S203の電圧値と等しくなるような電圧を抵抗115に出力する。すなわち、オペアンプ116は、非反転入力端子(+)と反転入力端子(-)に入力される電圧を比較し、2つの電圧が等しい電圧値になる電圧(制御信号)を出力するコンパレータである。
(電圧降圧部)
電圧降圧部は、高耐圧トランジスタ108、コンデンサ109、113、抵抗110、114、ダイオード111、112、FET117を有している。FET117は、ドレイン端子が抵抗115と抵抗114とに接続され、ソース端子はグランド(GND)に接続され、ゲート端子には制御部3から出力される制御信号S204が入力される。抵抗114の一端はFET117のドレイン端子と抵抗115とに接続され、他端はコンデンサ113の一端と接続されている。コンデンサ113の一端は抵抗114と接続され、他端はダイオード111のカソード端子とダイオード112のアノード端子とに接続されている。ダイオード111、112、コンデンサ109、及び放電用の抵抗110は、整流平滑回路を構成し、コンデンサ113の他端から入力される電圧が整流、平滑され、高耐圧トランジスタ108のベース端子-エミッタ端子間に印加される。コンデンサ113は高耐圧コンデンサであり、高耐圧トランジスタ108等から構成される電圧降下部と、オペアンプ116等から構成される電圧検出部とを直流的に分離している。
制御信号S204は、降圧回路121Yを駆動するための信号であり、例えば周波数が50kHz、オンデューティが50%、振幅5Vに固定されたパルス信号(矩形波)が用いられる。制御信号S204はFET117のゲート端子に入力され、FET117は、ゲート端子に入力される制御信号S204の電圧に応じて、オン又はオフする。FET117がオン又はオフすることにより、オペアンプ116から抵抗115を介して出力される電圧がパルス状の電圧となり、抵抗114を介してコンデンサ113の一端に印加される。そして、コンデンサ113の他端には、一端に印加されたパルス電圧に応じたパルス電圧が出力される。コンデンサ113から出力されたパルス電圧は、ダイオード111、112、コンデンサ109、及び抵抗110から構成された整流平滑回路によって整流、平滑され、高耐圧トランジスタ108のベース端子-エミッタ端子間に印加される。すなわち、降圧回路121Yでは、オペアンプ116の出力電圧に応じた電流が高耐圧トランジスタ108のベース端子に流れ、高耐圧トランジスタ108はオペアンプ116の出力電圧に応じてオンオフ制御されることになる。これにより、高耐圧トランジスタ108のコレクタ端子-エミッタ端子間の電圧Vce(すなわち現像電圧HVd)は、制御信号S203に対応した電圧に制御されることになる。なお、他の降圧回路121M、121C、121Kにおいても、上述した説明と同様の回路動作となる。
(DC高電圧電源の出力電圧の調整)
上述した本実施例のDC高電圧電源では、トランス103はオープンループ制御により駆動される。オープンループ制御では、フィードバック制御に比べて、高電圧の直流電圧HVの立ち上がり時間は早くなる一方、トランスの特性(主にインダクタンス値)の影響により、直流電圧HVの出力電圧がばらついてしまう。そこで、本実施例では、以下に説明する方法により、高電圧の直流電圧HVのばらつきを補正する。
高電圧電源ユニット100に設けられた不揮発性メモリ150には、高電圧電源ユニット100の製造時に実施される出荷時検査において、トランス103の出力電圧のばらつき情報等を含めたDC高電圧電源の補正情報が書き込まれる。制御部3は、記録媒体Pへの画像形成を行う際には、不揮発性メモリ150から次のような補正情報を取得する。制御部3が不揮発性メモリ150から取得する補正情報は、2つの異なる電圧の制御信号S201を出力して、トランス103を駆動した際の高電圧の直流電圧HVの電圧値である。例えば、その一例としては、制御信号S201の電圧が1.0Vのときの高電圧の直流電圧HVは、-488Vであるという情報や、制御信号S201の電圧が3.0Vのときの高電圧の直流電圧HVは、-1526Vであるといった情報である。
制御部3は、例示した制御信号S201の電圧値と高電圧の直流電圧HVの電圧値との対応関係を示す2つの補正情報に基づいて、線形補間を行い、制御信号S201の電圧値と高電圧の直流電圧HVの電圧値との関係を表す制御テーブルを作成する。そして、制御部3は、現像ローラ接点122に出力する現像電圧HVdと、作成した制御テーブルに基づいて、現像電圧HVdに対応する制御信号S201の電圧値を決定することにより、高電圧の直流電圧HVを目標とする出力電圧に制御する。なお、ここでは2点の線形補間に基づいて制御テーブルを作成する方法について説明したが、3点以上の検査結果に基づいた補正情報に基づいて制御テーブルを作成すれば、高電圧の直流電圧HVをより精度を高く制御することができる。
上述したように、現像電圧HVdは、DC高電圧電源140から出力される高電圧の直流電圧HVの電圧値によらず、制御部3から降圧回路121に出力される制御信号S203によって調整される。そのため、高電圧の直流電圧HVの電圧値は任意の電圧に設定することができる。ただし、高電圧の直流電圧HVの電圧値(絶対値の電圧値)が小さいほど、目標とする現像電圧HVdへの収束時間が早くなるため、DC高電圧電源140から出力される高電圧の直流電圧HVの電圧値は、なるべく小さい電圧値に設定することが望ましい。なお、高電圧の直流電圧HVの電圧値が小さいほど、目標とする現像電圧HVdへの収束時間が早くなるメカニズムについては後述する。
一方、高電圧の直流電圧HVの電圧値が大きくなるほど、降圧回路121の抵抗107に流れる電流(すなわち、トランス103の二次側の電流)が大きくなり、出力電圧が所定値に制御される。増加した電流は、高耐圧トランジスタ108がオン状態のときには、高耐圧トランジスタ108を介してグランド(GND)側から供給される。現像ローラ接点122に接続される現像ローラ15側の負荷の抵抗値の変動があった場合には、負荷電流が変動するが、トランス103の二次側電流が大きいほど、トランス電流の変動割合は小さくなるため、現像電圧HVdへの影響は小さくなる。逆に、高耐圧トランジスタ108がオフ状態の場合には、現像ローラ15側の負荷の抵抗値が変動した場合の影響は無視できなくなる。そのため、現像ローラ接点122に供給される現像電圧HVdの安定した制御のためには、高電圧の直流電圧HVの電圧値(絶対値の電圧値)は大きい方が望ましい。
したがって、現像電圧HVdの早い立ち上げと現像電圧HVdの安定した制御とを両立させるためには、現像電圧HVdの立ち上げ時と現像電圧HVdが目標とする電圧に収束した後とで、高電圧の直流電圧HVの電圧値を切り替える必要がある。以下、本実施例の現像電圧HVdを供給する高電圧電源ユニット100の制御について、図3、図4を参照して説明する。
[高電圧電源ユニットの制御シーケンス]
図3は、高電圧電源ユニット100の制御シーケンスを示すフローチャートである。図3に示す処理は、例えば画像形成装置1が記録媒体Pに画像形成を行うため、現像ローラ15に現像電圧を印加する際に起動され、制御部3により実行される。また、図4は、高電圧電源ユニット100の降圧回路121において、現像電圧HVdを出力するための回路の立ち上げ(起動時)から現像電圧HVdの出力停止までの一連の制御における、制御信号や出力電圧の変化を説明するタイミングチャートである。図4において、(a)は制御信号S201の電圧を示し、(b)は制御信号S202の矩形波を示し、(c)は制御信号S203の電圧を示し、(d)は制御信号S204の矩形波を示している。また、図4の(e)は高電圧の直流電圧HVの電圧を示し、(f)は現像電圧HVdの電圧を示している。また、図4の横軸は時間を示し、T301〜T308は、図3のステップ番号であるS301~S308の処理に対応する時間(タイミング)を示している。なお、以下の説明において、括弧内の(a)~(f)は、図4の(a)~(f)に対応している。
図3のステップ(以下、Sとする)301では、制御部3は、まず、現像電圧HVdを立ち上げるために、制御信号S201の電圧値Vc1と、制御信号S203の電圧値Vdの設定を行う。すなわち、制御部3は、制御信号S201の電圧値を0Vよりも大きい電圧値Vc1(0V<Vc1)に設定し((a))、制御信号S203の電圧値を基準電源電圧Vbよりも低い電圧値Vd(Vd<Vb)に設定する((c))。そして、制御部3は、矩形波である制御信号S204を各降圧回路121のFET117のゲート端子に出力する(S204 ON)((d))。このとき(図4のタイミングT301では)、トランス103を駆動するための制御信号S202はオフ状態(出力されていない状態)であるため((b))、高電圧の直流電圧HV及び現像電圧HVdの電圧値は0Vである((e)、(f))。また、オペアンプ116の反転入力端子(-)の入力電圧は、制御信号S203の電圧値Vdよりも大きいため、オペアンプ116の出力端子の電圧値は0Vであり、高耐圧トランジスタ108はオフ状態である。
次に、S302では、制御部3は、矩形波の制御信号S202をDC高電圧電源140のFET102のゲート端子に出力し(S202 ON)、トランス103を駆動する。トランス103が駆動されると、DC高電圧電源140の出力ライン130に高電圧の直流電圧HVの電圧値が0Vから降下し((e))、同時に、現像ローラ接点122Yに出力される現像電圧HVdの電圧値も0Vから降下する((f))。
S303では、制御部3は、DC高電圧電源140のFET102のゲート端子に矩形波の制御信号S202を出力し続け、トランス103を駆動する。S303の処理により、トランス103の駆動が継続されると、DC高電圧電源の出力ライン130には高電圧の直流電圧HV(電圧値VHV1)が出力される((e))。そして、現像ローラ接点122Yには現像電圧HVd(電圧値VHVd)が出力される((f))。現像電圧HVdが立ち上がり始めるときは、まだ高耐圧トランジスタ108がオフ状態であるため、現像電圧HVdは、上述した(式1)により算出される電圧値が出力される。その後、現像電圧HVdの電圧値が目標電圧VHVdを超えてオーバーシュートすると((f))、オペアンプ116の反転入力端子(-)の電圧が制御信号S203の電圧値Vdよりも小さくなるため、オペアンプ116の出力端子の電圧が上昇する。オペアンプ116の出力端子の電圧は、制御信号S204によりオン、オフされるFET117によりパルス電圧となり、コンデンサ113の一端に印加される。そして、コンデンサ113の他端には一端に入力されたパルス電圧に応じたパルス電圧が出力され、整流平滑回路を介して、高耐圧トランジスタ108のベース端子に印加される。その結果、高耐圧トランジスタ108がオン状態となり、現像電圧HVdは目標電圧VHVdに収束するように調整される((f))。
上述したように、降圧回路121を立ち上げる際に、高耐圧トランジスタ108をオフ状態で立ち上げることにより、現像電圧HVdは、オープンループ制御が行われるトランス103の直流電圧HVと同じ速度で立ち上げることができる。そのため、現像電圧HVdの立ち上がりを高速化し、立ち上がりに要する時間を短縮することができる。その一方、現像電圧HVdは、目標電圧VHVdを超えてオーバーシュートした後に、目標電圧VHVdに収束するため、更なる高速化のためには、オーバーシュート量を抑制することが重要となる。ここで、現像電圧HVdの目標電圧VHVdが、上述した(式1)で算出される最大出力電圧HVdmaxと同じ電圧値の場合には、高耐圧トランジスタ108がオフ状態を維持したままで、現像電圧HVdが目標電圧に収束することになる。その結果、現像電圧HVdの立ち上がり時間は最短となり、理想的な制御条件といえる。したがって、4つの現像ローラ接点122Y、122M、122C、122Kに供給する各現像電圧HVdのうち、最も大きい電圧値(絶対値の電圧値)が最大出力電圧HVdmaxと等しい場合には、各現像電圧HVdのオーバーシュート量を最も抑制できる。例えば、4つの現像ローラ接点122Y、122M、122C、122Kに供給する現像電圧HVdの電圧値が、それぞれ-490V、-495V、-500V、-505Vであるとする。この場合、最大出力電圧HVdmaxを現像ローラ接点122Kに供給する現像電圧HVdである-505Vとなるように、制御信号S201の電圧値を設定すればよい。これにより、全ての現像ローラ接点122に供給される現像電圧HVdの立ち上げを最短で制御することが可能となる。
次に、制御部3は、DC高電圧電源140から出力される高電圧の直流電圧HVの出力電圧を安定させるための制御に切り替える。現像電圧HVdの電圧が収束し、所定の電圧になった後、抵抗107の両端には、高電圧の直流電圧HVと現像電圧HVdとの差分の電圧(例えば、300V)が印加されている。S304では、制御部3は、抵抗107の定格電圧及び定格電力に基づいて、抵抗107の両端に印加される印加電圧を更に増やすことができるかどうか判断する。詳細には、制御部3は、抵抗107の定格電圧及び電力定格を満足する最大の直流電圧HV(電圧値VHV2)と現在の直流電圧HVとの差が10V未満かどうかにより、抵抗107の両端に印加される印加電圧を更に増やすことができるかどうか判断する。制御部3は、最大の直流電圧HV(電圧値VHV2)と現在の直流電圧HVとの差が10V以上で、印加電圧を更に増やすことができると判断した場合は、処理をS305に進める。一方、制御部3は、最大の直流電圧HV(電圧値VHV2)と現在の直流電圧HVとの差が10V未満で、印加電圧を増やすことができないと判断した場合には処理をS306に進める。S305では、制御部3は、制御信号S201の電圧値をΔVだけ大きくし、処理をS304に戻す。ここで、ΔVは、現像電圧HVdの出力電圧に影響が出ない範囲の電圧値であり、本実施例では、高電圧の直流電圧HVの電圧値に換算して10Vとする。制御信号S201の電圧値をΔVだけ大きくすることにより((a))、高電圧の直流電圧HVの電圧値(電圧の絶対値)も大きくなる((e))。
S306では、制御部3は、制御信号S201の電圧値を、最大の直流電圧HVの電圧値VHV2と現在の直流電圧HVの電圧値との差が10V未満となる電圧に対応する電圧Vc2に設定する((a))。これにより、DC高電圧電源140から出力される高電圧の直流電圧HVの電圧値がVHV2となる((e))。これにより、現像ローラ15の負荷変動の影響を受けにくい、現像電圧HVdの安定制御が可能となる。
その後、記録媒体Pへの画像形成動作を終了する場合には、S307において、制御部3は、現像電圧HVdの出力を停止させるため、矩形波の制御信号S202、S204の出力を停止する(S202 OFF、S204 OFF)((b)、(d))。そして、制御部3は、更に制御信号S201、S203の電圧値を0Vに設定する((a)、(c))。S308では、制御部3は、S307の状態を継続することにより、トランス103の駆動が停止され、高電圧の直流電圧HV、及び現像電圧HVdの出力は0Vとなる((e)、(f))。
以上、オープンループ制御されるトランスの高電圧の出力が複数の降圧回路に供給される回路を有する高電圧電源ユニット100において、安価な構成で、複数の高電圧を短時間で立ち上げると共に、安定した電圧供給を行う制御方法について説明した。なお、本実施例では、高耐圧トランジスタ108のエミッタ端子はグランド(GND)に接続しているが、グランドではなく、例えば電源電圧に接続してもよい。また、本実施例の高電圧電源ユニット100では、4つの現像ローラ接点122(Y、M、C、K)に現像電圧を供給するため、それぞれの現像ローラ接点122に対応して、降圧回路121が設けられている。例えば、トナーの色がイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)用に1つの現像ローラ接点と、トナーの色が黒(K)用に1つの現像ローラ接点が設けられた画像形成装置の場合には、降圧回路は2つ設けるだけでよい。また、本実施例では、現像ローラ15に接続された現像ローラ接点に現像電圧を印加する高圧回路121について説明した。高圧回路121は、画像形成装置1の他の装置、例えば帯電ローラ12に対し適用し、帯電電圧を、上述した現像電圧と同様の制御方法で印加することも可能である。
以上説明したように、本実施例によれば、安価な構成で、複数の高電圧を短時間で立ち上げ、立ち上げ後は安定して制御することができる。
実施例1では、トナーの色が異なる各画像形成部の現像ローラに現像電圧を供給する高電圧電源ユニットについて説明した。本実施例では、画像形成部に2種類の高電圧である現像電圧及び帯電電圧を供給する高電圧電源ユニットについて説明する。なお、本実施例の画像形成装置の構成は、実施例1の画像形成装置と同様であり、ここでの説明を省略する。
[高電圧電源ユニットの構成]
図5は、本実施例の高電圧電源ユニット200の回路構成を示す回路図である。高電圧電源ユニット200では、高電圧の直流電圧HVが出力されるDC高電圧電源240の出力ライン130に、降圧回路141a、141bが接続されている。降圧回路141aは、出力ライン130から入力された高電圧を降圧し、現像ローラ15と接続された現像ローラ接点142aに現像電圧を供給する。また、降圧回路141bは、出力ライン130から入力された高電圧を降圧し、帯電ローラ12と接続された帯電ローラ接点142bに帯電電圧を供給する。高電圧電源ユニット200のDC高電圧電源240、及び降圧回路141a、141bの回路構成は、実施例1の高電圧電源ユニット100のDC高電圧電源140、及び降圧回路121と同一であるため、ここでの説明を省略する。また、制御信号S201、S202、S205、S206、S207は、画像形成装置1の制御部3(図5では不図示)から出力される信号である。降圧回路141aが現像ローラ接点142aに供給する現像電圧HVdの電圧値は、制御信号S205の電圧値により調整可能である。同様に、降圧回路141bが帯電ローラ接点142bに供給する帯電電圧HVpの電圧値は、制御信号S206の電圧値により調整可能である。降圧回路141a、141bを駆動するパルス信号(矩形波)である制御信号S207は、降圧回路141a、141bで共通となっている。なお、高電圧電源ユニット200は、実施例1で説明した不揮発性メモリ150(図5では不図示)を有している。
本実施例では、帯電ローラ12に印加される帯電電圧は負極性の電圧が用いられており、その電圧値は一般に-1000V(マイナス1000ボルト)前後である。例えば、降圧回路141aが供給する現像電圧HVdの電圧値を-500V、降圧回路141bが供給する帯電電圧HVpの電圧値を-1000Vとすると、現像電圧と帯電電圧の電位差は500Vとなる。この場合、実施例1で説明したように、最大の出力電圧である帯電電圧の電圧値(-1000V)に基づいて、DC高電圧電源240を立ち上げて高電圧の直流電圧HVを出力ライン130に出力すると、次のような状態が生じる。すなわち、降圧回路141aが現像ローラ接点142aに供給する現像電圧HVdの電圧値は、目標電圧である電圧値-500Vを大きく超えてオーバーシュートしてしまう。その後、降圧回路141aの回路は、現像電圧HVdが目標電圧に向かって収束していくように動作するが、現像電圧HVdの電圧値が目標電圧に収束するまでに時間がかかってしまう。このように、各電圧の出力電圧の差(この場合は、現像電圧HVdと帯電電圧HVpの電圧差)が大きい場合は、段階的に高電圧の直流電圧HVの電圧を上げることにより、すべての電圧を高速に立ち上げることが可能となる。以下では、本実施例のDC高電圧電源240の段階的な立ち上げ制御について説明する。
[高電圧電源ユニットの制御シーケンス]
図6は、高電圧電源ユニット200の制御シーケンスを示すフローチャートである。図6に示す処理は、例えば画像形成装置1が記録媒体Pに画像形成を行うため、現像ローラ15及び帯電ローラ12に、それぞれ現像電圧、帯電電圧を印加する際に起動され、制御部3により実行される。また、図7は高電圧電源ユニット200の降圧回路141a、141bにおいて、現像電圧HVd、帯電電圧HVpを出力する回路の立ち上げから現像電圧HVd、帯電電圧HVpの出力停止までの制御信号や出力電圧の変化を説明するタイミングチャートである。図7において、(a)は制御信号S201の電圧を示し、(b)は制御信号S202の矩形波を示し、(c)は制御信号S205の電圧を示し、(d)は制御信号S206の電圧を示し、(e)は制御信号S207の矩形波を示している。また、図7の(f)は高電圧の直流電圧HVの電圧を示し、(g)は現像電圧HVdの電圧を示し、(h)は帯電電圧HVpの電圧を示している。また、図4の横軸は時間を示し、T401〜T410は、図6のステップ番号であるS401~S4410の処理に対応する時間(タイミング)を示している。なお、以下の説明において、括弧内の(a)~(h)は、図7の(a)~(h)に対応している。なお、回路動作に関する説明は実施例1と同一のため、省略する。
図6のS401では、制御部3は、現像電圧HVd、帯電電圧HVpを立ち上げるために、制御信号S201の電圧値Vc1、制御信号S205の電圧値Vd、制御信号S206の電圧値Vpの設定を行う。すなわち、制御部3は、制御信号S201の電圧値を0Vよりも大きい電圧値Vc1(0V<Vc1)に設定し((a))、制御信号S205の電圧値を基準電源電圧Vbよりも低い電圧値Vd(Vd<Vb)に設定する((c))。更に、制御部3は、制御信号S206の電圧値Vpを基準電源電圧Vbよりも低い電圧値(Vp<基準電源電圧Vb)に設定する((d))。そして、制御部3は、矩形波である制御信号S207を降圧回路141aのFET117のゲート端子、及び降圧回路141bのFET167のゲート端子に出力する(S207 ON)((e))。このとき(図7のタイミングT401では)、トランス103を駆動する制御信号S202はオフ状態(出力されていない状態)であり((b))、高電圧の直流電圧HV、現像電圧HVd、及び帯電電圧HVpの電圧値は0Vである((f)、(g)、(h))。また、オペアンプ116の反転入力端子(-)の入力電圧は、制御信号S205の電圧値Vdよりも大きいため、オペアンプ116の出力端子の電圧値は0Vとなり、高耐圧トランジスタ108はオフ状態となる。同様に、オペアンプ166の反転入力端子(-)の入力電圧は、制御信号S206の電圧値Vpよりも大きいため、オペアンプ166の出力端子の電圧値は0Vであり、トランジスタ158はオフ状態である。
次に、S402では、制御部3は、矩形波の制御信号S202をDC高電圧電源240のFET102のゲート端子に出力し(S202 ON)、トランス103を駆動する。トランス103が駆動されると、DC高電圧電源240の出力ライン130に高電圧の直流電圧HVの電圧値が0Vから降下する((f))。そして、同時に、現像ローラ接点142aに出力される現像電圧HVdの電圧値も0Vから降下し((g))、帯電ローラ接点142bに出力される現像電圧HVpの電圧値も0Vから降下する((h))。
S403では、制御部3は、DC高電圧電源240のFET102のゲート端子に矩形波の制御信号S202を出力し続け、トランス103を駆動する。S303の処理により、トランス103の駆動が継続されると、DC高電圧電源240の出力ライン130には高電圧の直流電圧HV(電圧値VHV1)が出力される((f))。そして、同時に、現像ローラ接点142aに現像電圧HVd(電圧値VHVd)が出力され((g))、帯電ローラ接点142bに帯電電圧HVp(電圧値VHVd)が出力される((h))。このとき(図7の時間T403では)、高電圧の直流電圧HVは、現像電圧HVdの出力電圧値に基づいた電圧を出力しているため、帯電電圧HVpは目標の電圧値VHVpを出力することができず、現像電圧HVdと同じ出力電圧値となっている((h))。
次に、S404では、制御部3は、制御信号S201の電圧を電圧値Vc1よりも大きい電圧値Vc2(Vc1<Vc2)を設定する((a))。電圧Vc2は、帯電電圧HVpの電圧値に基づいて決定された電圧値である。S405では、制御部3は、制御信号S201の電圧に電圧値Vc2を設定した状態で、トランス103の駆動を継続する。その結果、DC高電圧電源240の出力ライン130には、高電圧の直流電圧HV(電圧値VHV2)が出力され((f))、帯電ローラ接点142bには帯電電圧HVp(電圧値VHVp)が出力される((h))。このとき(時間T404~時間T405の期間では)、トランス103の電圧変動の影響を受けて、降圧回路141aが現像ローラ接点142aに供給する現像電圧HVdの出力電圧も変動する。実施例1で説明した降圧回路141aのオペアンプ116による出力電圧の制御により、高耐圧トランジスタ108がオン状態となり、現像電圧HVdの電圧値が目標電圧VHVdに収束するように制御される。
次に、制御部3は、DC高電圧電源240から出力される高電圧の直流電圧HVの出力電圧を安定させるための制御に切り替える。現像電圧HVd及び帯電電圧HVpの電圧が収束し、所定の電圧になった後、抵抗107の両端には、高電圧の直流電圧HVと現像電圧HVdとの差分の電圧が印加されている。同様に、抵抗157の両端には、高電圧の直流電圧HVと帯電電圧HVpとの差分の電圧が印加されている。S406では、制御部3は、抵抗107、157の定格電圧及び定格電力に基づいて、抵抗107、157の両端に印加される印加電圧を更に増やすことができるかどうか判断する。詳細には、制御部3は、抵抗107、157の定格電圧及び電力定格を満足する最大の直流電圧HV(電圧値VHV3)と現在の直流電圧HVとの差が10V未満かどうかにより、抵抗107、157に印加される電圧を更に増やすことができるかどうか判断する。制御部3は、最大の直流電圧HV(電圧値VHV3)と現在の直流電圧HVとの差が10V以上で、印加電圧を更に増やすことができると判断した場合は、処理をS407に進める。一方、制御部3は、最大の直流電圧HV(電圧値VHV3)と現在の直流電圧HVとの差が10V未満で、印加電圧を増やすことができないと判断した場合には処理をS408に進める。S407では、制御部3は、制御信号S201の電圧値をΔVだけ大きくし、処理をS406に戻す。ここで、ΔVは、現像電圧HVd及び帯電電圧HVpの出力電圧に影響が出ない範囲の電圧値であり、本実施例では、高電圧の直流電圧HVの電圧値に換算して10Vとする。制御信号S201の電圧値をΔVだけ大きくすることにより((a))、高電圧の直流電圧HVの電圧値(電圧の絶対値)も大きくなる((f))。
S408では、制御部3は、制御信号S201の電圧値を、最大の直流電圧HVの電圧値VHV3と現在の直流電圧HVの電圧値との差が10V未満となる電圧に対応する電圧Vc3に設定する((a))。これにより、DC高電圧電源240から出力される高電圧の直流電圧HVの電圧値がVHV3となる((f))。
その後、記録媒体Pへの画像形成動作を終了する場合は、S409で、制御部3は現像電圧HVd及び帯電電圧HVpの出力を停止するため、矩形波の制御信号S202、S207の出力を停止する(S202 OFF、S207 OFF)((b)、(e))。更に、制御部3は、制御信号S201、S205、S206の電圧値を0Vに設定する((a)、(c)、(d))。S410では、制御部3は、S409の状態を継続することにより、トランス103の駆動が停止され、高電圧の直流電圧HV、現像電圧HVd、及び帯電電圧HVpの出力は0Vとなる((f)、(g)、(h))。
以上、高電圧電源ユニット200において、異なる電圧を出力する複数の降圧回路に高電圧を供給する、DC高電圧電源240の高電圧の直流電圧HVを段階的に立ち上げる電圧制御について説明した。これにより、本発明の高電圧電源回路を、現像電圧や帯電電圧といった、出力電圧値が大きく異なる複数の電圧に適用した場合でも、各電圧を高速に立ち上げ制御することができる。なお、本実施例では、現像電圧用と帯電電圧用の2つの降圧回路に適用した例について説明したが、その他の電圧や、各画像形成部内の装置に適用することも可能であり、組合せは任意である。
また、本実施例では、高電圧の直流電圧HVの出力電圧を出力電圧の小さい電圧値に合わせ、その後、出力電圧の大きい電圧値に合わせるといった、2段階で出力電圧を立ち上げる方法について説明したが、出力電圧の制御はこの方法に限定されるわけではない。例えば、3つ以上の電圧に適用する場合であれば、3段階以上で高電圧の直流電圧HVの出力値を切り替えてもよいし、複数の電圧の出力電圧値の中間の電圧値に基づいて高電圧直流電圧HVの出力値を決定してもよい。制御する電圧の数や、各電圧の出力電圧値に応じて、すべての電圧を最も高速で制御できる立ち上げ制御を選択すればよい。
以上説明したように、本実施例によれば、安価な構成で、複数の高電圧を短時間で立ち上げ、立ち上げ後は安定して制御することができる。
本実施例では、実施例1、2の降圧回路の回路構成とは異なる回路構成を有する高電圧電源ユニットについて説明する。なお、本実施例の画像形成装置の構成は、実施例1の画像形成装置1と同様であり、ここでの説明を省略する。
[高電圧電源ユニットの構成]
図8は、本実施例の高電圧電源ユニット300の回路構成を示す回路図である。高電圧電源ユニット300では、高電圧の直流電圧HVが出力されるDC高電圧電源340の出力ライン430に、降圧回路421Y、421M、421C、421Kが接続されている。降圧回路421Y、421M、421C、421Kは、それぞれ出力ライン430から入力された電圧を降圧し、現像ローラ15Y、15M、15C、15Kと接続された現像ローラ接点422Y、422M、422C、422Kに現像電圧を供給する。なお、降圧回路421Y、421M、421C、421Kは、それぞれ同一の回路構成を有しており、以下では、代表して降圧回路421Yについて説明する。また、高電圧電源ユニット300の回路構成及び回路動作についても、実施例1と同一の部分は説明を省略し、異なる部分についてのみ説明を行うものとする。なお、高電圧電源ユニット300は、実施例1で説明した不揮発性メモリ150(図8では不図示)を有している。
DC高電圧電源340は、トランス403、ダイオード405、電解コンデンサ401、コンデンサ406、トランジスタ404、FET402から構成されている。DC高電圧電源340の構成は、実施例1のDC高電圧電源140の構成と同様であり、回路動作も実施例1と同様であるため、ここでの説明を省略する。
降圧回路421Yは、現像ローラ接点422Yに出力される現像電圧HVdを検出する電圧検出部と、DC高電圧電源340の出力ライン430から入力された高電圧の直流電圧HVを現像電圧HVdに降圧する電圧降圧部と、を有している。降圧回路421Yでは、DC高電圧電源340の出力ライン430と高耐圧トランジスタ408のエミッタ端子との間に、抵抗407が設けられている。抵抗407の一端は出力ライン430に接続され、抵抗407の他端は高耐圧トランジスタ408のエミッタ端子に接続されている。また、高耐圧トランジスタ408のコレクタ端子は、現像ローラ接点422Yと接続されている。
降圧回路421Yの電圧検出部は、オペアンプ416、抵抗415、418、419、420を有している。降圧回路421Yの電圧検出部の構成は、実施例1の降圧回路121Yの電圧検出部の構成と同様であり、回路動作も実施例1と同様であるため、ここでの説明を省略する。また、降圧回路421Yの電圧降圧部は、高耐圧トランジスタ408、コンデンサ409、413、抵抗410、414、ダイオード411、412、FET417を有している。降圧回路421Yの電圧降圧部の構成は、実施例1の降圧回路121Yの電圧降圧部の構成と同様であり、回路動作も実施例1と同様であるため、ここでの説明を省略する。
本実施例の降圧回路421Yでは、DC高電圧電源340の出力ライン430と現像ローラ接点422Yとの間に、高耐圧トランジスタ408が直列に接続され、高耐圧トランジスタ408のコレクタ端子-エミッタ端子間の電圧Vceを可変制御する。高耐圧トランジスタ408のコレクタ端子-エミッタ端子間の電圧Vceを可変制御することにより、DC高電圧電源340の出力ライン430から入力された高電圧の直流電圧HVを降圧する。これにより、DC高電圧電源340の出力電圧(例えば、-800V)を降圧し、現像ローラ接点422Yに任意の電圧値の現像電圧HVdを印加することができる。例えば、現像電圧-500Vを出力したい場合には、高耐圧トランジスタ408のコレクタ端子-エミッタ端子間の電圧Vceを300Vになるように制御し、これによって、グランド(GND)側からみたときの現像電圧HVdの電位は、-500Vとなる。降圧回路421Yの現像電圧HVdの最大出力電圧HVdmaxは、高耐圧トランジスタ408がオン状態で、かつコレクタ端子-エミッタ端子間の電圧Vceが0Vのときの約-800Vである。一方、降圧回路421Yの現像電圧HVdの最低出力電圧は、高耐圧トランジスタ408がオフ状態のときの0Vである。すなわち、降圧回路421Yの現像電圧HVdの出力電圧は、0V~約-800Vの間で可変することができる。高耐圧トランジスタ408がオフ状態のときには、高電圧の直流電圧HVは、高耐圧トランジスタ408に、ほぼ電圧降下することなく印加される。そのため、高電圧の直流電圧HVの出力電圧の上限は、高耐圧トランジスタの定格電圧で決まることになる。なお、本実施例における現像電圧HVdを生成する降圧回路421の制御については、実施例1、2で説明したどちらの制御方法も適用することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、安価な構成で、複数の高電圧を短時間で立ち上げ、立ち上げ後は安定して制御することができる。
101 コンデンサ
103 トランス
104 トランジスタ
108 トランジスタ
116 オペアンプ
121 降圧回路
140 DC高電圧電源

Claims (23)

  1. 一次巻線及び二次巻線を有し、一次側と二次側が絶縁されたトランスを有し、電圧を生成する生成手段と、
    前記生成手段が生成した前記電圧が入力され、入力された前記電圧を目標電圧に変換し、負荷に出力する変換手段と、
    を備える電源装置であって、
    前記生成手段は、
    前記トランスと、
    前記一次巻線に直列に接続され、前記一次巻線のスイッチングを行う第1のスイッチング素子と、
    前記一次巻線および前記第1のスイッチング素子に並列に接続され、前記一次巻線に電圧を印加するコンデンサと、
    一端が電源電圧に接続され、他端が前記コンデンサに接続され、第1の信号に基づいて前記コンデンサに充電される電圧を制御する第2のスイッチング素子と、
    を有し、前記トランスの二次側に前記コンデンサに充電された電圧に応じた電圧を生成し、
    前記変換手段は、
    前記生成手段より入力される前記電圧を降圧するための第3のスイッチング素子を有する降圧部と、
    前記降圧部から出力される電圧が前記目標電圧と同じ電圧となるように前記第3のスイッチング素子をオンオフ制御するための制御信号を出力する検出部と、
    を有し、
    前記コンデンサは、前記電源装置の起動時において、前記第2のスイッチング素子を制御することにより、前記トランスの二次側に前記目標電圧と同じ電圧値の電圧が生成されるように充電され、
    前記検出部は、前記降圧部から出力される前記電圧が前記目標電圧を超えるまでは、前記生成手段より入力される前記電圧がそのまま出力されるように前記第3のスイッチング素子を制御する前記制御信号を出力することを特徴とする電源装置。
  2. 前記コンデンサは、前記変換手段から前記負荷に前記目標電圧の電圧が出力された後に、前記トランスの二次側に前記目標電圧を超える電圧が生成される電圧に充電されることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記検出部は、前記降圧部から出力される電圧と前記目標電圧とを比較し、前記制御信号を出力するコンパレータを有し、
    前記目標電圧は、第2の信号により設定されることを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記第3のスイッチング素子は、トランジスタであり、
    前記トランジスタは、エミッタ端子には前記生成手段より出力された前記電圧が入力され、コレクタ端子はグランドに接続され、ベース端子には前記制御信号が入力され、
    前記制御信号に応じて、前記エミッタ端子に入力された前記電圧を降圧し、前記検出部に出力することを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
  5. 前記第3のスイッチング素子は、トランジスタであり、
    前記トランジスタは、エミッタ端子には前記生成手段より出力された前記電圧が入力され、ベース端子には前記制御信号が入力され、コレクタ端子は、前記制御信号に応じて、前記エミッタ端子に入力された前記電圧を降圧した電圧を前記検出部に出力することを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
  6. シートに画像形成を行う画像形成部と、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電源装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. シートに画像形成を行う複数の画像形成部と、
    複数の前記画像形成部を制御する制御部と、
    請求項4又は請求項5に記載の電源装置と、
    を備える画像形成装置であって、
    各々の前記画像形成部は、
    感光ドラムを所定の電位に帯電する帯電ローラと、
    前記感光ドラムに静電潜像を形成する露光装置と、
    前記感光ドラムに形成された前記静電潜像を現像する現像ローラと、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記第1の信号、及び前記第2の信号は、前記制御部より出力されることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記電源装置は、各々の前記画像形成部の前記現像ローラに対応し、前記現像ローラに現像電圧を印加する前記変換手段を有することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、前記現像ローラに印加する現像電圧の目標電圧を前記第2の信号により設定することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、各々の前記画像形成部の前記現像ローラに印加する現像電圧のうち、最も大きい現像電圧を前記現像電圧の目標電圧に設定することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、シートに画像形成を行うために前記電源装置を起動する際に、前記第1の信号により前記第2のスイッチング素子を制御し、前記コンデンサに前記生成手段が前記現像電圧の目標電圧と同じ電圧を生成する電圧を充電することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記電源装置は、各々の前記画像形成部の前記帯電ローラに対応し、前記帯電ローラに帯電電圧を印加する前記変換手段を有することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御部は、前記帯電ローラに印加する帯電電圧の目標電圧を前記第2の信号により設定することを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記制御部は、各々の前記画像形成部の前記帯電ローラに印加する帯電電圧のうち、最も大きい帯電電圧を前記帯電電圧の目標電圧に設定することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 前記制御部は、シートに画像形成を行うために前記電源装置を起動する際に、前記第1の信号により前記第2のスイッチング素子を制御し、前記コンデンサに前記生成手段が前記帯電電圧の目標電圧と同じ電圧を生成する電圧を充電することを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 前記電源装置は、各々の前記画像形成部の前記現像ローラに対応し、前記現像ローラに現像電圧を印加する前記変換手段と、各々の前記画像形成部の前記帯電ローラに対応し、前記帯電ローラに帯電電圧を印加する前記変換手段と、を有することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  18. 前記制御部は、前記現像ローラに対応した前記変換手段には、前記現像ローラに印加する現像電圧の目標電圧を前記第2の信号により設定し、前記帯電ローラに対応した前記変換手段には、前記帯電ローラに印加する帯電電圧の目標電圧を前記第2の信号により設定することを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 前記制御部は、各々の前記画像形成部の前記現像ローラに印加する現像電圧のうち、最も大きい現像電圧を前記現像電圧の目標電圧に設定し、各々の前記画像形成部の前記帯電ローラに印加する帯電電圧のうち、最も大きい帯電電圧を前記帯電電圧の目標電圧に設定することを特徴とする請求項18に記載の画像形成装置。
  20. 前記制御部は、シートに画像形成を行うために前記電源装置を起動する際に、前記第1の信号により前記第2のスイッチング素子を制御し、前記コンデンサに前記生成手段が前記現像電圧の目標電圧と同じ電圧を生成する電圧を充電し、
    前記変換手段から前記現像ローラに前記目標電圧の電圧が出力された後に、前記第1の信号により前記第2のスイッチング素子を制御し、前記コンデンサに前記生成手段が前記帯電電圧の目標電圧と同じ電圧を生成する電圧を充電することを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
  21. 前記制御部は、前記変換手段から前記帯電ローラに前記目標電圧の電圧が出力された後に、前記第1の信号により前記第2のスイッチング素子を制御し、前記コンデンサに前記生成手段が前記帯電電圧の目標電圧よりも高い電圧を生成する電圧を充電することを特徴とする請求項20に記載の画像形成装置。
  22. 前記電源装置は、前記コンデンサに充電される電圧を制御する前記第1の信号の電圧と、前記コンデンサに充電された電圧に応じて前記生成手段が生成する電圧と、を対応づけた情報を記憶する記憶手段を有し、
    前記制御部は、前記記憶手段から取得した前記情報と前記目標電圧とに基づいて前記第1の信号を制御することを特徴とする請求項12、請求項16、請求項21のいずれか1項に記載の画像形成装置
  23. 前記変換手段は、前記生成手段より出力された前記電圧が印加される部品を有し、
    前記制御部は、前記部品の定格に基づいて、前記生成手段が生成する前記電圧の電圧を上昇させることを特徴とする請求項22に記載の画像形成装置。
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