JP5728078B2 - 発泡体の製造方法及び窓用パッキング - Google Patents

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Description

本発明は、シート状の発泡素材の一面に凹部を形成した発泡体の製造方法、及びこの製造方法によって作られた窓用パッキングに関する。
従来より、シート状の発泡素材を一定方向に送りながら外周面を加熱した成形ロールと裏当てロールとで挟圧し、一面側に前記成形ロールの外周突部に対応した凹部を有する発泡体を連続的に製造する発泡体の製造方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
ところが、このような方法では、発泡素材の表面に模様を生成するための浅い凹部を形成することはできても、一定以上の深い凹部を形成することは困難であった。
特開平1−190440号公報
本発明は、比較的深い凹部を有した発泡体を連続的に製造することができる製造方法、及びこの製造方法によって作られる窓用パッキングを提供することを目的としている。
本発明は、以上のような課題を解決するために、次のような構成を採用したものである。すなわち、本発明に係る発泡体の製造方法は、シート状の発泡素材を一定方向に送りながら第一のゾーンで発泡素材の一面を加熱し、この第一のゾーンよりも下流側に設定した第二のゾーンで前記発泡素材をその一面側に接触する冷却された成形ロールと他面側に接触する裏当てロールとで挟圧し、一面側に前記成形ロールの外周突部に対応した凹部を有する発泡体を連続的に製造する発泡体の製造方法であって、前記成形ロールの最外周の周速を前記裏当てロールの最外周の周速よりも大きく設定しており、且つ、前記成形ロールの回転軸と前記裏当てロールの回転軸は同一の回転角速度で回転し得るように接続されており、両回転軸が単一の原動機により同期して回転駆動されるようになっており、前記発泡素材が、ポリオレフィン樹脂製の独立気泡体であり、発泡倍率が5倍ないし40倍に設定されており、前記第二のゾーンに到達した前記発泡素材の一面側の表面温度が50℃ないし70℃となるように、前記第一のゾーンにおいて前記発泡素材を加熱するようにしていることを特徴とする。
このようなものであれば、比較的深い凹部を有した発泡体を連続的に製造することができる。
前記成形ロールの最外周の周速を前記裏当てロールの最外周の周速よりも大きく設定している。
前記凹部の深さ寸法は、前記発泡体の厚み寸法に対して20%ないし50%であるものが好ましい。
前記発泡素材は、ポリオレフィン樹脂製の独立気泡体であり、発泡倍率が5倍ないし40倍に設定されている。
第二ゾーンに到達した発泡素材の一面側の表面温度が50℃ないし70℃となるように、前記第一ゾーンにおいて発泡素材を加熱するようにしている。
前記凹部の好適な一例としては、幅方向に延びる横断面略V字形をなす溝状のものが挙げられる。
前記成形ロールの好適な一例としては、外周に横断面V字形をなし当該成形ロールの軸心方向に延びる外周突部を円周方向に一定の間隔をあけて複数本備えたものが挙げられる。
上述した製造方法により作られる好適な態様としては、請求項5または6記載の製造方法によって作られた発泡体を一定の小幅に裁断してなり、一面に横断面略V字形をなす凹部を長手方向に一定の間隔をあけて複数備えたことを特徴とする窓用パッキングが挙げられる。
本発明は、以上のような構成であるから、比較的深い凹部を有した発泡体を連続的に製造することができる製造方法、及びこの製造方法によって作られる窓用パッキングを提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる窓用パッキングの斜視図。 同窓用パッキングの正面図。 同窓用パッキングの平面図。 同窓用パッキングの保管状態を示す斜視図。 同窓用パッキングの作用説明図。 同実施形態の発泡体の平面図。 同実施形態の発泡体の製造装置を平面視で模式的に示す作用説明図。 同実施形態の発泡体の製造装置を側面視で模式的に示す作用説明図。 図8における要部拡大図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
この実施形態は、本発明を自動車のフロントガラス等に使用される窓用パッキング1、及びこの窓用パッキング1の基材となる発泡体2を製造する方法に適用した場合のものである。
この窓用パッキング1は、図示しない窓枠に窓ガラス10を装着する際に用いられるものであり、換言すればフロントガラス等の接着剤12のための安定材としての役割を有するものである。この窓用パッキング1は、図1ないし図6に示すように、独立気泡構造をなすポリオレフィン発泡体2で作られたものであり、一面A側に前記接着剤12から発生する揮発性物質等を放散させるための凹部21を形成しているとともに、他面B側に窓ガラス10に添着し得る粘着層3及び剥離紙4を備えている。具体的には、窓用パッキング1は、ポリエチレン製の独立気泡体により形成されており、発泡倍率が30倍に設定されている。この窓用パッキング1は、一面Aに横断面略V字形をなす凹部21を長手方向に一定の間隔をあけて複数備えており、他面B側の粘着層3の外側には剥離紙4が剥離可能に貼着されている。本実施形態においては、窓用パッキング1の厚み寸法は5.5mm、凹部21の深さ寸法は1.25mmである。すなわち、前記凹部21の深さ寸法は、前記発泡体2の厚み寸法に対して約20〜50%、好ましくは20〜30%に設定するのがよく、この実施形態においては22%である。
この窓用パッキング1は、窓ガラス10に貼り付けて使用されるまでは、図4に示すように、前記粘着層3の外側に剥離紙4が取り付けられており、この剥離紙4が外側かつ前記凹部21が内側になるように円筒形ボビン13の芯部に巻かれている。そして、自動車の車体に形成された窓枠に窓ガラス10を装着する手順について説明すれば、以下の通りである。すなわち、まず、図5に示すように、窓ガラス10の周縁部分に接着代11を設定した上で、その接着代11の内側に沿ってこの窓用パッキング1を添着するとともに、その窓用パッキング1の外側に接着剤12を塗着する。そして、その窓ガラス10を窓枠に装着した状態で、前記接着剤12が前記窓ガラス10と該窓用パッキング1と窓枠との間に充満して、窓ガラス10が窓枠に取り付けられるものである。すなわち、この窓用パッキング1は、前記接着剤12が窓ガラス10内側に漏出するのを防止するためのものである。
この窓用パッキング1は、次のような発泡素材5により作られている。
この発泡素材5は、図7ないし図9に示すように、ポリオレフィン樹脂製の独立気泡体であり、発泡倍率が5倍〜40倍に設定されている。この発泡素材5は、例えば、化学架橋発泡ポリエチレン製のものであり、発泡倍率が30倍、厚み寸法が6mm、幅寸法が1000mm、長手寸法が100mに設定されたロールシート状のものである。この発泡素材5は、ウレタンやスチレンの発泡体より劣化しにくく、耐薬品性に強いという性質を有している。この発泡素材5の一面Aに後述するように凹部21を形成してシート状をなす発泡体2となし、この発泡体2をスリッタ等により一定幅に裁断することによって前記窓用パッキング1が作られる。
次いで、この発泡素材5から窓用パッキング1を製造するための製造ラインについて説明する。
窓用パッキング1の製造ラインは、図7ないし図9に示すように、発泡体2の製造装置6と、この製造装置6により作られる発泡体2に加工を加えて窓用パッキング1を作る図示しない発泡体加工装置とを備えたものである。
発泡体2の製造装置6は、図7ないし図9に示すように、シート状の発泡素材5を一定方向に送りながら第一のゾーン61で発泡素材5の一面Aを加熱するヒータ7と、このヒータ7が配される第一のゾーン61よりも下流側に設定した第二のゾーン62で前記発泡素材5をその一面A側に接触する成形ロール8と、この成形ロール8に対面させて配され前記発泡素材5の他面B側に接触する裏当てロール9とを具備してなる。
ヒータ7は、図7及び図8に示すように、第二のゾーン62に到達した発泡素材5の一面A側の表面温度が50℃ないし70℃となるように、前記第一のゾーン61において発泡素材5を加熱するものである。このヒータ7は、前記第二のゾーン62の上流に設けられるものであり、具体的には、例えば3kwの電気ヒータを5本並べて配したものである。このヒータ7は、幅方向に亘って均等な加熱を行うために、放熱の大きい幅方向両端の熱量を幅方向中央の熱量に比べて約3倍に設定している。
成形ロール8は、図7ないし図9に示すように、円筒状のロール本体81と、ロール本体81を貫通するように設けた回転軸82とを備えたものである。なお、回転軸82は、図示しない軸受けに支持されている。ロール本体81は、最大直径が212mmかつ最小直径が205mmとなるように、外周に当該成形ロール8の軸心方向に延びる外周突部83を円周方向に一定の間隔をあけて複数本備えたものである。すなわち、ロール本体81の各外周突部83の先端を結んだ直径が212mmであり、各外周突部83間の溝84の底を結んだ直径が205mmに設定されている。各外周突部83は、横断面V字形をなしており、隣接する外周突部83の先端間距離は、2.81mmに設定されている。すなわち、この実施形態においては、ロール本体81の外周に237本の外周突部83が平行に設けられている。また、各外周突部83の高さ寸法は、3.5mmに設定されている。そして、ロール本体81の内部に水等の冷却用媒体を循環させて、この成形ロール8の外周突部83を冷却するようにしている。
裏当てロール9は、図8及び図9に示すように、前記成形ロール8の下側に配される円筒状のロール本体91と、ロール本体91を貫通するように設けた回転軸92とを備えたものである。なお、回転軸92は、図示しない軸受けに支持されており、この回転軸92と前記成形ロール8の回転軸82とは同一の回転角速度で回転し得るように図示しないチェーンや歯車等により接続されており、図示しない原動機により両回転軸82、92が同期して回転駆動されるようになっている。ロール本体91は、直径が200mmであり、外周には突起等を一切備えない滑らかな円筒面93を備えたものである。この裏当てロール9は、ロール本体91の外周が前記成形ロール8の最外周との間で1.5mmの隙間をあけるようにして配されている。
この製造装置6の下流側に配される発泡体加工装置は、前記裏当てロール9及び前記成形ロール8によって凹部21を形成された発泡体2の他面B側に粘着層3を介して剥離紙4を添着させる剥離紙添着機と、粘着層3及び剥離紙4が設けられた発泡体2を一定の小幅に裁断するスリッタ等の裁断機と、この小幅に裁断された帯状の発泡体2をボビンに巻き取る巻き取り機とを備えている。これら剥離紙添着機、裁断機、巻き取り機は通常のものであるため、説明を省略する。なお、裁断機としては、1m幅の発泡体2を5mm幅に裁断するように設定されたものを用いる。
次に、このような製造装置6及び発泡体加工装置を用いて窓用パッキング1を製造する手順を説明する。
図示しない原反から繰り出された発泡素材5は、第一のゾーン61に導かれ、次の第1工程ないし第5工程を経て窓用パッキング1に加工される。
まず、第1工程においては、図7及び図8に示すように、シート状の発泡素材5を一定方向に送りながら第一のゾーン61で発泡素材5の一面A、すなわち上面側を加熱する。加熱された発泡素材5の上面は、表面温度が上昇し、熱膨張する。なお、発泡素材5の下面は、表面温度の上昇が抑えられるため、前記上面ほどには熱膨張が生じない。
次に、第2工程においては、図7ないし図9に示すように、前記第一のゾーン61で加工された発泡素材5を第二のゾーン62でその一面A側に接触する成形ロール8と他面B側に接触する裏当てロール9とで挟圧する。そして、一面A側に前記成形ロール8の外周突部83に対応した凹部21、詳述すれば、幅方向に延びる横断面略V字形をなす溝状の凹部21を有する発泡体2を連続的に製造する。この製造に用いられる前記製造装置6は、前記成形ロール8の最外周の周速が、前記裏当てロール9の最外周の周速よりも大きくなるように設定されている。具体的には、成形ロール8と、この成形ロール8よりも直径の小さい裏当てロール9とを同じ回転速度で回転させている。なお、第1工程から第2工程へは、毎分7mの速さでシート状の発泡素材5を送り出している。また、図9においては、成形ロール8の最外周の周速と裏当てロール9の最外周の周速の差を破線で示している。
次に、第3工程においては、凹部21を有するシート状の発泡体2をロール状に巻き取る。
さらに、第4工程においては、前記第3工程で巻き取った発泡体2の他面Bに前記剥離紙添着機を用いて、剥離紙4を粘着層3を介して連続的に添着させる。
次に、第5工程においては、前記第4工程までを経た発泡体2を前記スリッタにより一定の小幅に裁断する。このようにして、一面Aに横断面略V字形をなす凹部21を長手方向に一定の間隔をあけて複数備えた帯状の窓用パッキング1が作られる。なお、各窓用パッキング1は、図4に示すように、ボビン13に巻き取られて保管される。
以上のようにして、表面に凹部21を有した発泡体2、しいては窓用パッキング1を効率よく連続的に製造することができる。すなわち、本発明によれば、発泡素材5の一面Aを加熱した後に、冷却された外周突部83を有する前記成形ロール8と、この成型ロールと周速の異なる裏当てロール9とによりその発泡素材5を挟圧するという簡単な構成により、一面Aに比較的深い凹部21を有した発泡体2及び窓用パッキング1を安定して製造することができる。詳述すれば、発泡素材5の一面A側が温められると、他面B側よりも膨張するとともに軟化することとなる。この状態で、発泡素材5が成形ロール8と裏当てロール9間に導入されると、軟化し膨潤化した発泡素材5の一面Aに、成形ロール8の外周突部83が無理なく食い込んでゆき、その発泡素材5の一面Aにその外周突部83に対応した凹部21が形成されていく。その際、前記外周突部83は、冷却されているとともに、その外周突部83の先端の周速は、裏当てロール9の外周面の周速よりも大きくしてあるため、発泡素材5の凹部21の内側面22に、冷却された外周突部83の回転進行側の側面85が常に強圧されることになる。そのため、発泡素材5の凹部21の内側面22が、積極的に冷却硬化させられ、送り出される際に変形された凹部21の形状が自己復帰せずにそのままの形状として残存する。したがって、このようなローラによる連続送りの方式を採用した場合であっても、深い溝を有した凹部21を安定的に製造できる。
換言すれば、本実施形態に係る発泡体2の製造方法は、シート状の発泡素材5を一定方向に送りながら第一のゾーン61で発泡素材5の一面Aを加熱し、この第一のゾーン61よりも下流側に設定した第二のゾーン62で前記発泡素材5をその一面A側に接触する成形ロール8と他面B側に接触する裏当てロール9とで挟圧し、一面A側に前記成形ロール8の外周突部83に対応した凹部21を有する発泡体2を連続的に製造する発泡体2の製造方法であって、前記成形ロール8の外周突部83を冷却するとともに、前記成形ロール8の最外周の周速を前記裏当てロール9の最外周の周速よりも大きく設定しているので、比較的深い凹部21を有した発泡体2を連続的に製造することができる。すなわち、成形ロール8の最外周の周速を前記裏当てロール9の最外周の周速よりも大きくしているので、凹部21が形成される発泡素材5の一面A側が加熱されることで他面B側よりも膨張していても、発泡素材5を適切に送り出すことができる。
特に本実施形態のものは、前記成形ロール8の最外周の周速が前記裏当てロール9の最外周の周速よりも大きくなるように成形ロール8の直径及び裏当てロール9の直径を設定しているので、成形ロール8と裏当てロール9とを同じ回転速度で回転させることができる。そのため、単一のモータ等で両ロール8、9を駆動させることができる。
前記凹部21の深さ寸法は、前記発泡体2の厚み寸法に対して20%ないし50%の範囲内の比較的深い凹部21を形成できる。すなわち、上述した製造方法によれば、従来のような発泡素材5の表面に模様を生成するための浅い凹部に比べて深い凹部21を形成することができる。
前記発泡素材5が、ポリオレフィン樹脂製の独立気泡体であり、発泡倍率が5倍ないし40倍に設定されているので、比較的深い凹部21の加工が容易であるとともに、この発泡素材5を加工して窓用パッキング1を製造した場合には、この窓用パッキング1が、この窓用パッキング1の外側に塗布された前記接着剤12が窓ガラス10内側に漏出するのを防止する役割を果たすことができる。
第二のゾーン62に到達した発泡素材5の一面A側の表面温度が50℃ないし70℃となるように、前記第一のゾーン61において発泡素材5を加熱するようにしているので、発泡素材5の一面A側だけを溶融させて前記成形ロール8によって凹部21を形成するのを容易にし、他面B側は溶融させずに前記粘着層3が添着しやすいように平面状に保つことができる。
前記凹部21が、幅方向に延びる横断面略V字形をなす溝状のものであるので、この発泡体2を用いて窓用パッキング1を製造した場合には、この窓用パッキング1が、前記接着剤12が窓ガラス10内側に漏出するのを防止するとともに、接着剤12から放出される揮発性の物質を前記凹部21を介して窓ガラス10内側へと放出させることができる。
前記成形ロール8が、外周に横断面V字形をなし当該成形ロール8の軸心方向に延びる外周突部83を円周方向に一定の間隔をあけて複数本備えたものであるので、前記幅方向に延びる横断面略V字形をなす溝状の凹部21を容易に形成できる。
また、本実施形態の窓用パッキング1は、前述した製造方法によって作られた発泡体2を一定の小幅に裁断してなり、一面Aに横断面略V字形をなす凹部21を長手方向に一定の間隔をあけて複数備えたものであるので、窓ガラス10の直線部分だけでなくコーナー部分への沿いの良好なものとすることができる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限られない。
発泡素材としては、上述したポリエチレン(PE)製のもののほか、ポリプロピレン(PP)製やエチレン−酢酸ビニルコポリマ(EVA)製であってもよい。また、発泡倍率も、上述した30倍には限られない。例えば、PE製の場合、発泡倍率は、10〜40倍であればよく、25〜40倍であれば特に好ましい。また、EVA製の場合、発泡倍率は、5〜30倍であればよく、10〜30倍であれば特に好ましい。すなわち、この範囲より低倍率であると、発泡素材に凹部が形成されないという問題や、接着剤の流出を防止するシール性が落ちるという問題がある。一方、この範囲より高倍率であると、発泡素材自体が脆弱になり、弱い外力であっても破損しやすいという問題がある。
前記凹部の深さ寸法は、前記発泡体の厚み寸法に対して20%ないし50%であればよい。すなわち、この範囲よりも深さ寸法が小さければ、従来の浅い凹部を形成する方法でも対応可能であり、この範囲よりも深さ寸法が大きければ、凹部が形成された発泡体が破損しやすくなるという問題が生じ得るからである。
幅方向に延びる横断面略V字形をなす溝状の凹部を作る方法としては、前述した横断面V字状をなす外出突部を備えた成形ロールを用いるもののほかに、例えば、前記成形ロールの外周に当該成形ロールの軸心方向に伸びるピアノ線を円周方向に一定の間隔をあけて複数本備えたものを用いてもよい。
成形ロールと裏当てロールの上下位置関係は、上述したものに限られず、上下逆にしたものや、ロールを立てて用いるものであってもよい。さらに、成形ロールの外周突部の形状や大きさ、及びこれに対応する発泡体の凹部の形状や大きさは、本実施形態に示すものに限られず種々変更可能である。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
A…一面
B…他面
2…発泡体
21…凹部
5…発泡素材
61…第一のゾーン
62…第二のゾーン
8…成形ロール
83…外周突部
9…裏当てロール

Claims (5)

  1. シート状の発泡素材を一定方向に送りながら第一のゾーンで発泡素材の一面を加熱し、この第一のゾーンよりも下流側に設定した第二のゾーンで前記発泡素材をその一面側に接触する冷却された成形ロールと他面側に接触する裏当てロールとで挟圧し、一面側に前記成形ロールの外周突部に対応した凹部を有する発泡体を連続的に製造する発泡体の製造方法であって、
    前記成形ロールの最外周の周速を前記裏当てロールの最外周の周速よりも大きく設定しており、且つ、前記成形ロールの回転軸と前記裏当てロールの回転軸は同一の回転角速度で回転し得るように接続されており、両回転軸が単一の原動機により同期して回転駆動されるようになっており、
    前記発泡素材が、ポリオレフィン樹脂製の独立気泡体であり、発泡倍率が5倍ないし40倍に設定されており、
    前記第二のゾーンに到達した前記発泡素材の一面側の表面温度が50℃ないし70℃となるように、前記第一のゾーンにおいて前記発泡素材を加熱するようにしていることを特徴とする発泡体の製造方法。
  2. 前記凹部の深さ寸法が、前記発泡体の厚み寸法に対して20%ないし50%である請求項1記載の発泡体の製造方法。
  3. 前記凹部が、幅方向に延びる横断面略V字形をなす溝状のものである請求項1または2記載の発泡体の製造方法。
  4. 前記成形ロールが、外周に横断面V字形をなし当該成形ロールの軸心方向に延びる外周突部を円周方向に一定の間隔をあけて複数本備えたものである請求項3記載の発泡体の製造方法。
  5. 請求項3または4記載の製造方法によって作られた発泡体を一定の小幅に裁断してなり、一面に横断面略V字形をなす凹部を長手方向に一定の間隔をあけて複数備えたことを特徴とする窓用パッキング。
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