JP5727443B2 - 化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧料に関する。
粘土鉱物を用いて乳化させた化粧料が知られている。例えば、特許文献1には、合成ベントナイトとシリコン油とを配合した乳化化粧料が記載されている。かかる構成により、特許文献1では、界面活性剤を使用することなく、キメが細かく、乳化も安定であり、官能においてものびがよく、きしみ感がないなど化粧品として優れた性質を保持することができるとされている。
また、粘土鉱物と親水性ポリマーとを含有する乳化組成物も知られている。
特許文献2には、スメクタイト及び水溶性高分子を含有する親水性基材が記載されている。かかる構成により、特許文献2では、展延性及びぬり込みやすさにおいて優れているのでゲル状軟膏基材として特に有用であるが、更に酸性側のpHにおいても粘調性に優れていること、経時的変化が少ないなどの特性も有しているとされている。
特許文献3には、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸系吸水性ポリマーなどの親水性ポリマーと、粘土鉱物としてベントナイトとを含む乳化物が記載されている。かかる構成により、特許文献3では、肌荒れ、アレルギー等を全く起こさない効果を奏することが記載されている。
また、特許文献4には、高分子中のカルボキシル基(−COOH基)の質量が10〜56質量%である酸性の水溶性高分子を含有する水中油型乳化組成物が記載されている。かかる構成により、特許文献4では、実質的に界面活性剤を含有しなくても、乳化安定性に優れ、低刺激性となる水中油型乳化組成物を提供できるとされている。
また、特許文献5には、粘土鉱物と水溶性ポリマーに加え、液状油と固形油と水とを含む乳化組成物が記載されている。かかる構成により、特許文献5では、界面活性剤を用いず、手荒れ、肌荒れ等をおこさない化粧品等のための長期安定でかつ使用感の良い乳化物を提供できるとされている。
特開平3−83909号公報 特開昭61−194014号公報 特開平11−188253号公報 特開2002−191959号公報 特開2002−253949号公報
しかしながら、本発明者の知見によれば、粘土鉱物と親水性ポリマーとを含有する化粧料は、特異な液性を有するゲル状化粧料を得ることができるが、pHの経時安定性が悪いことが明らかとなった。
本発明者は、親水性ポリマーと粘土鉱物とを含有する化粧料において、特定の親水性ポリマーを選択し、脂肪酸の多価金属塩と炭素数12〜22の高級アルコールと組み合わせて用いることにより、高いpH経時安定性が得られることを見出した。また、この化粧料では、高い保湿効果が得られることも見出した。
本発明は、次の成分(a)〜(e):
(a)カルボキシビニルポリマー、アクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体、及びこれらの塩から選択される少なくとも1種のポリマー 0.1質量%以上3質量%以下
(b)水膨潤性粘土鉱物 0.1質量%以上2質量%以下
(c)脂肪酸の多価金属塩 0.05質量%以上1質量%以下
(d)炭素数12〜22の高級アルコール 0.1質量%以上5質量%以下
(e)水
を含有し、成分(a)及び成分(b)が同一の連続相に含有される、化粧料を提供するものである。
また、本発明は、
成分(c)脂肪酸の多価金属塩と、成分(d)炭素数12〜22の高級アルコールとを加熱溶解して液状混合物(混合物B)を得る工程と、
成分(a)カルボキシビニルポリマー、アクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体、及びこれらの塩から選択される少なくとも1種のポリマーと、成分(b)水膨潤性粘土鉱物と、成分(e)水とを混合して混合物(混合物A)を得る工程と、
混合物Aと混合物Bとを混合する工程と、
を含む、化粧料の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、特定の親水性ポリマーと粘土鉱物とを含有する化粧料において、高いpH経時安定性と、高い保湿効果とを得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、説明する。
本発明で用いる成分(a)のカルボキシビニルポリマー又はアクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体としては、例えばカーボポール910、934、940、941、980、981、1382、ETD2020(以上、B.F.グッドリッチ社製)、ハイビスワコー104、105(以上、和光純薬社製)等の市販品を好適に使用することができる。成分(a)のカルボキシビニルポリマー又はアクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体の塩としては、アンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩が挙げられるが、カリウム塩が好ましい。
本発明で用いる成分(a)のポリマーは、塩基性物質で中和して用いることが好ましい。塩基性物質としては、例えばアンモニア、四級アンモニウム塩、アルカノールアミン等のアミン類;アルギニン等の塩基性アミノ酸;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。水酸化カリウムを用いると、本発明の化粧料を安定なゲル状の固形化粧料とすることができる。これら塩基性物質は1種以上を用いることができ、成分(a)を中和させる量を含有することが好ましい。また、この塩基性物質は、化粧料全体のpHの調製に用いてもよく、具体的には、本発明の化粧料全体の25℃におけるpHを5.5〜7.5、更にpH6〜7となるように調製することができる。
本発明の化粧料中成分(a)のポリマーは、塩を形成していない未中和状態のカルボキシルビニルポリマー及び/又はアクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体の含有量として、さっぱりした使用感を得るという観点から、化粧料全体に対して、0.1質量%以上が好ましく、一方、3質量%以下が好ましく、2.5質量%以下がより好ましく、2質量%以下が更に好ましい。成分(a)は、成分(b)と同一の連続相に含有することが好ましい。
本発明で用いる成分(b)の水膨潤性粘土鉱物としては、ベントナイト、モンモリロナイト、サポナイト、バイデライト、ヘクトライト、スチブンサイト、ソーコナイト、ノントロナイト等のスメクタイト粘土、バーミキュライト、ハロイサイト、膨潤性雲母などの天然粘土、また、これらの合成粘土、及びこれらの混合物が挙げられる。これらの中では天然のスメクタイト粘土、又は合成のスメクタイト粘土、又は天然のスメクタイト粘土と合成のスメクタイト粘土との組み合わせが好ましい。天然又は合成のスメクタイト粘土としては、ベントナイト、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライトがさらに好ましい。
モンモリロナイトを含有する市販品としては、豊順鉱業株式会社製のベンゲル、ベンゲルHV、ベンゲルA、ベンゲルFW、ベンゲル31、ベンゲルW−100、クニミネ工業株式会社製のクニピアG及びクニピアF、アメリカンコロイド社製のウエスタンボンド、ドレッサーミネラルズ社製のイエローストーンなどが挙げられる。
サポナイトを含有する市販品としては、バンダービルド社製のビーガムT、ビーガムHV、ビーガムF及びビーガムKなどが挙げられる。
ヘクトライトを含有する市販品としては、アメリカンコロイド社製のヘクタブライトAW、ヘクタブライト200及びベントンEW、ナショナルリード社製のマカロイドなどが挙げられる。
合成スメクタイトも各種市販されており、水澤化学工業株式会社製のイオナイトH、コープケミカル株式会社製のSWN、SAN、ラポルテインダストリー社からラポナイト、クニミネ工業株式会社製のスメクトンSA、ロックウッド社製のラポナイトXLS、ラポナイトXLGなどが挙げられる。
成分(b)水膨潤性粘土鉱物は2種類以上含有することが好ましく、種類、構造の異なるものを組み合わせるとより好ましい。こうすることで、本発明の化粧料をゲル状の化粧料とすることができる。具体的には、八面体構造を有する水膨潤性粘土鉱物と3八面体構造を有する水膨潤性粘土鉱物とを含有させることが好ましく、2八面体型スメクタイトと3八面体型スメクタイトとの組み合わせが更に好ましい。こうすることで、増粘効果により保形性をいっそう向上させることができる。この保形性が向上した化粧料は、レオロジー測定において顕著な降伏値を示す特性を有する。
成分(b)水膨潤性粘土鉱物の形状は、粉末であることが好ましく、粉末状の成分(b)水膨潤性粘土鉱物の平均粒径は、水で分散させたとき、0.02μm以上が好ましく、0.1μm以上がより好ましい。一方、2μm以下が好ましく、1.5μm以下がより好ましい。具体的には、0.02μm以上2μm以下が好ましく、0.1μm以上1.5μm以下の範囲がより好ましい。更に、ベントナイト、モンモリロナイト、サポナイト及びヘクトライトのいずれかのうち、この平均粒径の範囲にあるものが、保形性が高いゲル状化粧料を得る観点から好ましい。
なお、成分(b)水膨潤性粘土鉱物の平均粒径は、成分(b)水膨潤性粘土鉱物を50質量倍の水で分散させて(動的光散乱式粒度分布測定装置LB−500(株式会社堀場製作所製)により)測定することができる。平均粒径はメジアン径を用いた。
本発明の化粧料中の成分(b)の水膨潤性粘土鉱物の含有量は、保形性のある固形化粧料にするという観点から、化粧料全体に対して0.1質量%以上とすることが好ましい。0.2質量%以上とすると、安定なゲル状の化粧料となるためより好ましい。水っぽくならず、ぷるぷるとした使用感を得るという観点から、0.3質量%以上が特に好ましい。上限は、化粧料として使用しやすい粘度にし、みずみずしい使用感を得るという観点から、化粧料全体に対して2質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましい。水っぽくならず、ぷるぷるとした使用感を得るという観点から、0.6質量%以下が特に好ましい。具体的には、0.1質量%以上2質量%以下の範囲が好ましく、0.2質量%以上1質量%以下の範囲がより好ましく、0.3質量%以上0.6質量%以下の範囲が特に好ましい。成分(b)は、成分(a)と同一の連続相に含有することが好ましく、保型成の観点から、水相に含まれることが好ましい。
本発明で用いる成分(c)の脂肪酸の多価金属塩としては、水酸基を有してもよい炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸の多価金属塩が好ましい。水酸基を有している飽和又は不飽和脂肪酸の多価金属塩の炭素数は、10〜14がより好ましく、11〜13が更に好ましい。水酸基を有していない飽和又は不飽和脂肪酸の多価金属塩の炭素数は、10〜22がより好ましく、12〜18が更に好ましい。また、成分(c)の多価金属塩としては、例えばカルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム等との塩から選ばれる1種または2種以上が好ましい。これらの中で、亜鉛、アルミニウムとの塩が好ましく、入手しやすさの点から亜鉛との塩が好ましい。
本発明で用いる成分(c)の脂肪酸の多価金属塩の具体例としては、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、10−ヒドロキシウンデカン酸亜鉛塩が挙げられ、中でも、ステアリン酸亜鉛が好ましい。これら(c)成分は単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明で用いる成分(c)の脂肪酸の多価金属塩は、融点が150℃以下であることが好ましく、融点が120〜130℃のものが更に好ましい。こうすることで、製造時の分散性に優れ、pHの経時安定性を向上させるとともに、乳化時における成分(c)の析出を防ぐことができる。
本発明の化粧料中の成分(c)の含有量は、成分(c)の析出を防ぐという観点から、化粧料全体に対して1.0質量%以下が好ましく、0.5質量%以下がより好ましい。また、pHの経時安定性をいっそう向上させる観点から、下限は、0.05質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、塗布しやすい硬さの観点から0.15質量%以上がより好ましく、0.25質量%以上が更に好ましい。具体的には、化粧料全体に対し0.05〜1.0質量%の範囲が好ましく、0.1〜0.5質量%の範囲がより好ましく、0.15〜0.5質量%がより好ましく、0.25〜0.5質量%の範囲が更に好ましい。
本発明の化粧料中、成分(b)に対する成分(c)の質量比((c)/(b))は、pHの経時安定性をいっそう向上させる観点から、0.02以上が好ましく、0.08以上がより好ましく、0.1以上が更に好ましく、1/3以上が更に好ましい。一方、10以下が好ましく、3.5以下がより好ましく、1.0以下が更に好ましい。具体的には、0.02〜10の範囲が好ましく、0.08〜3.5の範囲がより好ましく、0.1〜1.0の範囲が更に好ましい。
本発明で用いる成分(d)炭素数12〜22の高級アルコールは、1気圧、常温(20℃)で液体又は固体のいずれでもよいが、20℃で液体であることがより好ましい。20℃で液体である高級アルコールを用いることで、本発明の化粧料を透明性の高い化粧料にすることができる。なお、本明細書でいう「透明性」とは、波長550nmで測定した透過率が50%以上であることをいう(半透明を含む)。
成分(d)の高級アルコールは、炭素数が12〜22のアルキル基を有すればよく、直鎖アルキル基であってもよいし、分岐鎖アルキル基であってもよいが、アルキル基の炭素数が14〜22の高級アルコールが更に好ましい。具体的には、ミリスチルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、硬化ナタネ油アルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカン−1−オールが挙げられる。
成分(d)の高級アルコールの市販品として、カルコール220−80、0898、1098、200GD(花王社製);リソノール16SP、18SP20SP、24SP、セチルアルコールNX、イソステアリルアルコールEX、ステアリルアルコールNX(高級アルコール工業社製);オイタノールG(コグニスジャパン社製)等が挙げられる。
本発明の化粧料中の成分(d)の高級アルコールの含有量は、成分(c)脂肪酸の多価金属塩の析出を防ぐという観点から、化粧料全体に対して0.1質量%以上とすることが好ましく、0.25質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上が更に好ましい。上限は、5質量%以下が好ましく、みずみずしい使用感を得る観点から、3質量%以下が好ましく、1.5質量%がより好ましく、1質量%以下が更に好ましい。具体的には、化粧料全体に対して0.1〜5質量%の範囲が好ましく、0.25〜3質量%の範囲がより好ましく、0.5〜1質量%の範囲が更に好ましい。
本発明の化粧料中、成分(c)に対する成分(d)の質量比((d)/(c))は、0.1以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、1以上がより好ましく、2以上が更に好ましい。一方、100以下が好ましく、20以下がより好ましく、15以下が更に好ましく、5以下が更に好ましい。具体的には、0.1〜100の範囲が好ましく、0.5〜20の範囲がより好ましく、2〜15の範囲が更に好ましい。
本発明の化粧料中、成分(e)の水は、イオン交換水や蒸留水等を用いることができる。成分(e)の水の含有量は、化粧料全体に対し70質量%以上が好ましく、75質量%以上がより好ましく、80質量%以上が更に好ましく、95質量%以下が好ましく、90質量%以下がより好ましい。
本発明の化粧料は、更に成分(f)極性油を含有することができる。こうすることで、本発明の化粧料における成分(d)の炭素数12〜22の高級アルコールの析出を確実に抑制することができる。
成分(f)の極性油としては、例えばエステル油を用いることができる。具体的には、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。中でも、20℃で液状のエステル油が好ましい。
本発明の化粧料中、成分(f)の極性油の含有量は、高級アルコールの溶解、分散性の向上の観点から、化粧料全体に対して0.1質量%以上が好ましく、0.25質量%以上が更に好ましい。一方、化粧料全体に対して10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、3質量%以下が更に好ましい。具体的には、化粧料全体に対して0.1〜10質量%の範囲が好ましく、0.1〜5質量%の範囲がより好ましく、0.25〜3質量%の範囲が更に好ましい。
本発明の化粧料中、成分(c)と成分(d)との合計量に対する成分(f)の質量比((f)/((c)+(d)))は、0.02〜20が好ましく、0.04〜5がより好ましく、0.05〜0.5がより好ましい。ただし、成分(d)として20℃で液体の高級アルコールを使用する場合は、成分(f)の極性油は含まなくてもよい。
また、本発明の化粧料には、更に成分(g)ポリマーエマルション又はワックスエマルション、又はポリマーエマルション及びワックスエマルションのいずれもを含有することができる。これにより、保湿性を更に向上させた化粧料とすることができる。なお、成分(g)のエマルションの平均粒子径は、0.05μm以上が好ましく、0.1μm以上がより好ましく、一方、10μm以下が好ましく、7μm以下がより好ましい。成分(g)のエマルションの平均粒子径は、動的光散乱式粒度分布測定装置(例えば、株式会社堀場製作所製のLB−500)を用い、水で10質量倍に希釈して測定したメジアン径である。
成分(g)のポリマーエマルションとしては、例えば、ダイトゾール5000SJ,5000AD、5000STY(大東化成工業社製);ジュリマーSEK−301、EM−125、312、416、ET−410(東亜合成社製);DERMACRYL79、AQF、C、ヨドゾールGH34F、GH810F、GH41F、GH952(アクゾノーベル社製)等を用いることができる。
成分(g)のワックスエマルションとしては、例えば、EMUSTAR−0001、1155、0135,0136、0443、0436、0454、0615、0413、5140、5555、5501、5280、AQADISPA7415(日本精蝋社製)等を用いることができる。
本発明の化粧料中、成分(g)の含有量は、保湿効果を高める観点から、化粧料全体に対して、0.1質量%以上が好ましく、0.25質量%以上がより好ましい。また、保湿効果を高める観点から、化粧料全体に対して、10質量%以下が好ましく、安定性の観点から、5質量%以下がより好ましく、3質量%以下が更に好ましい。具体的には、化粧料全体に対して、0.1〜10質量%の範囲が好ましく、0.1〜5質量%の範囲がより好ましく、0.25〜3質量%の範囲が更に好ましい。
このほか、使用時の感触を調整する観点からシリコーン油を含有することができる。シリコーン油としては、一般的な化粧料で使用できるものを用いることができるが、具体的には、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ポリシロキサン;3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂;シリコーンゴム;アミノ変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のポリシロキサンが挙げられ、環状ポリシロキサンが好ましい。これらのシリコーン油は、0.1〜10質量%含むことができ、更には、0.5〜5質量%含むことが好ましい。
更に、本発明の化粧料には、前記成分のほか、通常の化粧料に用いられる成分、例えば前記以外の水溶性高分子、界面活性剤、ステロール類、粉体、低級アルコール、抗炎症剤、一重項酸素消去剤又は抗酸化剤、被膜形成剤、無機塩、キレート剤、防腐剤、色素、美白成分、細胞賦活剤、紫外線吸収剤、ビタミン類、皮脂抑制剤、皮脂分泌促進剤、香料等を適宜含有することができる。
つづいて、本発明の化粧料の製造方法の一例を説明する。
本発明の化粧料は、成分(c)脂肪酸の多価金属塩と、成分(d)炭素数12〜22の高級アルコールとを加熱溶解して液状混合物(混合物B)を得る工程と、成分(a)カルボキシビニルポリマー、アクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体、及びこれらの塩から選択される少なくとも1種のポリマーと、成分(b)水膨潤性粘土鉱物と、成分(e)水とを混合して混合物(混合物A)を得る工程と、混合物Aと混合物Bを混合する工程と、を含む製造方法で製造される。
混合物Aは、成分(e)水の全部又は一部に、成分(a)カルボキシビニルポリマー又はアクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体と、成分(b)水膨潤性粘土鉱物とを溶解させる(混合物A)。このとき、塩基性物質を加えて、カルボキシビニルポリマー又はアクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体を中和して塩を形成させたり、混合物AのpHを調製してもよい。また、カルボキシビニルポリマー及びアクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体を共に用いてもよい。
混合物Bは、これとは別に、成分(c)脂肪酸の多価金属塩と、成分(d)炭素数12〜22の高級アルコールとを加熱溶解して液状混合物を調製する(混合物B)。このとき、成分(c)の融点以上で加熱することが好ましく、具体的には、100℃以上に加熱することが好ましい。
その後、混合物Aと混合物Bとを混合する。このとき、80〜90℃で加熱しながら混合することがより好ましい。
ここで、複数の成分(b)を使用する場合は、上記混合物Aとは別に、上記成分(b)とは異なる成分(b)水膨潤性粘土鉱物を、混合物Bに混合することができる。混合物Bと成分(b)とを混合する場合は加熱混合することが好ましく、例えば、80〜90℃に加熱して混合できる。
また、混合物Bには、更に成分(f)極性油を含むことができる。また、混合物Aと混合物Bとを混合した後、成分(g)ポリマーエマルション又はワックスエマルションを混合させてもよい。混合効率を向上させたり、組成比を調製するため、成分(e)水の一部は、他の成分とを混合させてもよいし、塩基性物質を加えてpHを調製してもよい。このようにして、本発明の化粧料を製造することができる。
本発明の化粧料は、任意の剤形に製造でき、また化粧水、乳液、クリーム、化粧油、美容液などのスキンケア製品をはじめ、ファンデーション、口紅等のメークアップ化粧料、入浴剤等の製品として利用することができる。中でも、スキンケア製品としての利用が好ましい。
本発明の化粧料は、水系、または水中油型化粧料が好ましく、特に水中油型化粧料であることが好ましい。
本発明の化粧料は、液体であってもよいし、固体であってもよいが、みずみずしい使用感を与える観点から、固体であることが好ましく、更にゲル状の固体であることが好ましい。固体とは、PP容器に150g入れ25℃で5分間放置後、60°の角度で1分間傾けたとき、流動性を帯びないものとした。本発明の化粧料の25℃における粘度が1万〜18万mPa・sとすることで、ゲル状の固形化粧料とすることができる。なお、本発明の化粧料の粘度は、回転粘度計(例えば、東機産業社製B8R型粘度計、ヘリカル)を用いて、粘度範囲:1万〜10万mPa・sの場合は、温度25℃、ロータースピンドルT−B、回転速度5rpm、1分間で測定したものであり、粘度範囲:10万〜18万mPa・sの場合は、温度25℃、ロータースピンドルT−C、回転速度5rpm、1分間で測定したものである。
本発明の化粧料は、製造後のpHを5.5〜7.5、更にpH6〜7に調整するのが望ましく、製造直後と製造1月後のpHの変動が±0.5の範囲にすることができる。なお、本発明の化粧料のpHは、25℃でニートのまま測定したものである。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
<1>
次の成分(a)〜(e);
(a)カルボキシビニルポリマー、アクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体、及びこれらの塩から選択されるポリマー
(b)水膨潤性粘土鉱物
(c)脂肪酸の多価金属塩
(d)炭素数12〜22の高級アルコール
(e)水
を含有する、化粧料。
<2>
上記成分(b)水膨潤性粘土鉱物が、スメクタイト粘土、バーミキュライト、ハロイサイト、又は膨潤性雲母から選ばれる天然粘土、又はこれらの合成粘土から得られるものであり、単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる上記<1>に記載の化粧料。
<3>
上記成分(b)水膨潤性粘土鉱物を2種類以上含有する、上記<1>又は<2>に記載の化粧料。
<4>
成分(f)極性油を更に含有する、上記<1>〜<3>いずれか1に記載の化粧料。
<5>
成分(c)と成分(d)との質量比(成分(d)/成分(c))が、0.1〜100、好ましくは0.5〜20であり、より好ましくは2〜15である上記<1>〜<4>いずれか1に記載の化粧料。
<6>
上記成分(d)炭素数12〜22の高級アルコールが20℃、1気圧下で液体である、上記<1>〜<5>いずれか1に記載の化粧料。
<7>
成分(g)ポリマーエマルション又はワックスエマルション、又はポリマーエマルション及びワックスエマルションを更に含有し、上記成分(g)のエマルションの平均粒子径が0.05〜10μmである、上記<1>〜<6>いずれか1に記載の化粧料。
<8>
上記成分(c)脂肪酸の多価金属塩の融点が150℃以下である、好ましくは120〜130℃である上記<1>〜<7>いずれか1に記載の化粧料。
<9>
上記成分(a)の含有量は、化粧料全体に対して0.1〜3質量%、好ましくは0.1〜2.5質量%であり、より好ましくは0.1〜2質量%の範囲である上記<1>〜<8>いずれか1に記載の化粧料。
<10>
上記成分(b)の含有量は、化粧料全体に対して0.1質量%以上、好ましくは0.2質量%以上であり、2質量%以下、好ましくは1質量%以下であり、より好ましくは0.3〜0.6質量%である上記<1>〜<9>いずれか1に記載の化粧料。
<11>
上記成分(c)の含有量は、化粧料全体に対して1.0質量%以下、好ましくは0.5質量%以下であり、0.05質量%以上、好ましくは0.1質量%以上であり、好ましくは0.15質量%以上であり、より好ましくは0.25質量%以上であり、0.05〜1.0質量%、好ましくは0.1〜0.5質量%であり、好ましくは0.15〜0.5質量%であり、より好ましくは0.25〜0.5質量%である上記<1>〜<10>いずれか1に記載の化粧料。
<12>
上記成分(d)の含有量は、化粧料全体に対して0.1質量%以上、好ましく0.25質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上であり、5質量%以下、好ましくは3質量%以下であり、より好ましくは1.5質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、0.1〜5質量%、好ましくは0.25〜3質量%であり、より好ましくは0.5〜1質量%である上記<1>〜<11>いずれか1に記載の化粧料。
<13>
上記成分(e)の含有量は、化粧料全体に対し70質量%以上、好ましくは80〜95質量%である上記<1>〜<12>いずれか1に記載の化粧料。
<14>
上記成分(f)の含有量は、化粧料全体に対して0.1〜10質量%、好ましくは0.1〜5質量%であり、より好ましくは0.25〜3質量%である上記<1>〜<13>いずれか1に記載の化粧料。
<15>
上記成分(g)の含有量は、化粧料全体に対して0.1〜10質量%、好ましくは0.1〜5質量%であり、より好ましくは0.25〜3質量%である上記<1>〜<14>いずれか1に記載の化粧料。
<16>
上記成分(a)は、アンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩であり、好ましくはカリウム塩であり、単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる上記<1>〜<15>いずれか1に記載の化粧料。
<17>
上記成分(b)は、ベントナイト、モンモリロナイト、サポナイト、バイデライト、ヘクトライト、スチブンサイト、ソーコナイト、ノントロナイトのスメクタイト粘土、バーミキュライト、ハロイサイト、膨潤性雲母などの天然粘土;また、これらの合成粘土、及びこれらの混合物であり、好ましくは天然、合成のスメクタイト粘土であり、より好ましくはベントナイト、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライトであり、単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる上記<1>〜<16>いずれか1に記載の化粧料。
<18>
上記成分(b)の平均粒径は、水で分散させたとき、0.02〜2μmの範囲であり、好ましくは0.1〜1.5μmの範囲である上記<1>〜<17>いずれか1に記載の化粧料。
<19>
上記成分(c)は、水酸基を有してもよい炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸の多価金属塩、好ましくは炭素数10〜22の飽和又は不飽和脂肪酸の多価金属塩であり、より好ましくは炭素数12〜18の飽和又は不飽和脂肪酸の多価金属塩であり、単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる上記<1>〜<18>いずれか1に記載の化粧料。
<20>
上記成分(c)の塩は、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウムであり、好ましくは亜鉛、アルミニウムとであり、より好ましくは亜鉛であり、単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる上記<1>〜<19>いずれか1に記載の化粧料。
<21>
上記成分(c)は、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、10−ヒドロキシウンデカン酸亜鉛塩であり、好ましくはステアリン酸亜鉛であり、単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる上記<1>〜<20>いずれか1に記載の化粧料。
<22>
上記成分(d)は、炭素数が12〜22のアルキル基を有しており、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基であり、好ましくはアルキル基が炭素数14〜22であり、より好ましくはミリスチルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、硬化ナタネ油アルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカン−1−オールであり、単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる上記<1>〜<21>いずれか1に記載の化粧料。
<23>
上記成分(f)は、エステル油であり、好ましくは、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチルであり、特に好ましくは20℃で液状のエステル油であり、単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる上記<1>〜<22>いずれか1に記載の化粧料。
<24>
成分(c)と成分(d)との合計量に対する成分(f)の質量比((f)/((c)+(d)))は、0.02〜20、好ましくは0.04〜5であり、より好ましくは0.05〜0.5である上記<1>〜<23>いずれか1に記載の化粧料。
<25>
上記成分(g)のエマルションの平均粒子径は、0.1〜10μmである上記<1>〜<24>いずれか1に記載の化粧料。
<26>
シリコーン油を、0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜5質量%含むことができる上記<1>〜<25>いずれか1に記載の化粧料。
<27>
化粧水、乳液、クリーム、化粧油、美容液、ファンデーション、口紅等のメークアップ化粧料、入浴剤として利用することができ、好ましくはスキンケア製品として利用する上記<1>〜<26>いずれか1に記載の化粧料。
<28>
液体または、固体であり、好ましくは固体であり、より好ましくはゲル状の固体である上記<1>〜<27>いずれか1に記載の化粧料。
<29>
成分(c)脂肪酸の多価金属塩と、成分(d)炭素数12〜22の高級アルコールとを加熱溶解して液状混合物(混合物B)を得る工程と、
成分(a)カルボキシビニルポリマー、アクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体、及びこれらの塩から選択される少なくとも1種のポリマーと、成分(b)水膨潤性粘土鉱物と、成分(e)水と、を混合し混合物(混合物A)を得る工程と、
混合物Aと混合物Bを混合する工程と、を含む、上記<1>〜<28>いずれか1に記載の化粧料の製造方法。
<30>
上記<1>〜<28>いずれか1に記載の化粧料を肌に適用する、化粧料の使用方法。
<31>
肌に適用するための皮膚化粧料の製造のための、上記<1>〜<28>いずれか1に記載の化粧料の使用。
<32>
肌に適用するためのスキンケア製品の製造のための、上記<1>〜<28>いずれか1に記載の化粧料の使用。
実施例1〜6、比較例1
表1で示す成分(1)〜(17)を用いた組成の化粧料を調製して、下記のとおりに評価を行った。結果は表1に示す。
具体的には、(2)及び(3)を(17)の45質量%分(対全組成)に溶解させ、これとは別に(5)を(17)の15質量%分(対全組成)に溶解させた。また、(6)を(17)の5質量%分(対全組成)に溶解させた。これら(2)〜(3)、(5)〜(6)を10分間ダブルプラネタリーミキサー(プライミクス株式会社製 T.K.ハイビスミックス fmodel 03型)にて25℃で混錬させてゲルを得た。その間に、(1)と(7)〜(9)とを130℃で加熱溶解させたものに、(4)、(10)〜(13)の混合物を加え、80〜90℃で加熱混合したものを添加してディスパー3000rpmにて混合してエマルションを形成した。得られたエマルションを混錬した上記ゲルに添加して10分間ダブルプラネタリーミキサーにて混錬させた。その後、(14)及び(15)を(17)の5質量%分(対全組成)に溶解したものと(16)とを添加し10分間ダブルプラネタリーミキサーにて混錬させた。その混錬物を容器に入れて製品とした。
なお、(16)の平均粒子径は、下記の通り測定した。
(16)をイオン交換水で10質量倍に希釈し、これをディスポセル(材質:PMMA、サイズ:10×10×45H(mm))に入れ、動的光散乱式粒度分布測定装置LB−500(株式会社堀場製作所製)を用いて測定し、メジアン径を平均粒子径とした。
<評価>
1.pH
各実施例又は比較例の製造直後のpH、及び、1ヶ月25℃で保存した後のpHについて、HORIBA社製pHメーターF−52を用い、フタル酸塩標準液で補正した後、25℃にて測定した。
2.粘度
25℃において、B8R型ヘリカルスタンド付き回転粘度計(ローターT−B、回転速度5rpm、1分間、東機産業社製)を用いて測定した。
3.透過率
紫外可視吸光光度計UV−1800(島津製作所製)、吸収波長550nmの吸光度(石英セル、光路長が0.05mm、type:AB10−UV−0.5(ジーエルサイエンス株式会社製))で測定した。
4.ざらつき
製造直後の化粧料を、女性パネラー10名により、洗浄後の前腕屈側部に各実施例又は各比較例の化粧料0.05〜0.1gを適用したとき、塗布時の肌へのざらつきを官能評価した。評価は、ざらつかない場合を2点、あまりざらつかない場合を1点、普通を0点、ややざらつくを−1点、ざらつくを−2点として行い、パネラーの平均点を求めた。
5.水分蒸散抑制率
40mLバイアル瓶(ピアースバイアルCV−400(アズワン社製);蓋に直径17.3mmの孔が空いている)に、5Cの定量ろ紙(東洋濾紙株式会社、ADVANTEC FILTER PAPER 5C)をビンの上にのせ蓋をした。むき出しになっているろ紙部分に水、各実施例又は比較例の化粧料0.05gを塗布し、一昼夜乾燥させた。その後、瓶に精製水を25mL入れ、20℃、湿度40%で3日間放置した。保存前の質量をm1(g)、3日後の質量をm2(g)とし、精製水をろ紙に塗布した場合の水分蒸散量W(g)、実施例又は比較例の化粧料をろ紙に塗布した場合の水分蒸散量S(g)とし、下記式により、水分蒸散抑制率(%)を求めた。
水分蒸散量W(g)=Wm1−Wm2
水分蒸散量S(g)=Sm1−Sm2
水分蒸散抑制率(%)={(W(g)−S(g))/W(g)}×100
6.保形性
各実施例及び比較例の化粧料の保形性については、各化粧料を容器から約1gスパーテルで手に取って、3分間静置後、指で押したときの感触を以下の評価基準で評価した。
×:指で押すと元の形に戻らない
△:わずかな力では元の形に戻る
○:やや力を加えても元の形に戻る
Figure 0005727443
実施例7〜21、比較例2〜6
表2〜4で示す成分(1)〜(39)を用いた組成の化粧料を調製して、上記実施例と同様に評価(粘度及びざらつきの評価を除く)を行った。結果を表2〜4に示す。
具体的には、(1)〜(3)を(39)の45質量%分(対全組成)に溶解させた、これとは別に(4)及び(5)を(37)の15質量%分(対全組成)に溶解させた。また、(6)を(39)の5質量%分(対全組成)溶解させた。これら(1)〜(6)を10分間ダブルプラネタリーミキサー(プライミクス株式会社製 T.K.ハイビスミックス fmodel 03型)にて25℃で混錬させてゲルを得た。その間に、(13)〜(19)と(7)〜(11)、(12)とを130℃で加熱溶解させたものに、(20)〜(27)を加え、80〜90℃で加熱混合したものを添加してディスパー3000rpmにて10分間混合してエマルションを形成した。得られたエマルションを混錬した上記ゲルに添加して10分間ダブルプラネタリーミキサーにて混錬させた。その後、(28)及び(29)を(39)の5質量%分(対全組成)に溶解したものと(30)〜(38)を添加し10分間ダブルプラネタリーミキサーにて混錬させた。その混錬物を容器に入れて製品とした。
なお、(30)〜(38)の平均粒子径は、上記実施例と同様に測定した。
Figure 0005727443
Figure 0005727443
Figure 0005727443
実施例1〜21の化粧料のpHは、いずれも経時安定性に優れ、製造直後と1ヶ月後のpHとの差が0.5以下であったの対し、比較例1〜5の化粧料では、いずれも、製造直後と1ヶ月後のpHとの差が0.5を超えた。また、実施例1〜21の化粧料のpHは、製造1ヶ月後のpHが8以下であったの対し、比較例1〜5の化粧料では、いずれも、製造1ヶ月後のpHが8を超えた。
更に、実施例1〜21の化粧料は、水分蒸散抑制率がいずれも10%を超えており、高い保湿性を有していた。

Claims (10)

  1. 次の成分(a)〜(e):
    (a)カルボキシビニルポリマー、アクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体、及びこれらの塩から選択される少なくとも1種のポリマー 0.1質量%以上3質量%以下
    (b)水膨潤性粘土鉱物 0.1質量%以上2質量%以下
    (c)脂肪酸の多価金属塩 0.05質量%以上1質量%以下
    (d)炭素数12〜22の高級アルコール 0.1質量%以上5質量%以下
    (e)水
    を含有し、成分(a)及び成分(b)が同一の連続相に含有される、化粧料。
  2. 成分(b)水膨潤性粘土鉱物が、スメクタイト粘土、バーミキュライト、ハロイサイト、又は膨潤性雲母から選ばれる天然粘土、又はこれらの合成粘土から得られるものである、請求項1記載の化粧料。
  3. 成分(b)水膨潤性粘土鉱物を2種類以上含有する、請求項1又は2に記載の化粧料。
  4. 成分(f)極性油を更に含有する、請求項1乃至3いずれか1項に記載の化粧料。
  5. 成分(c)と成分(d)との質量比(成分(d)/成分(c))が0.1〜100である、請求項1乃至4いずれか1項に記載の化粧料。
  6. 成分(d)炭素数12〜22の高級アルコールが20℃、1気圧下で液体である、請求項1乃至5いずれか1項に記載の化粧料。
  7. 成分(g)ポリマーエマルション及び/又はワックスエマルションを更に含有し、成分(g)の前記エマルションの平均粒子径が0.05〜10μmである、請求項1乃至6いずれか1項に記載の化粧料。
  8. 成分(c)脂肪酸の多価金属塩の融点が150℃以下である、請求項1乃至7いずれか1項に記載の化粧料。
  9. 成分(c)脂肪酸の多価金属塩と、成分(d)炭素数12〜22の高級アルコールとを加熱溶解して液状混合物(混合物B)を得る工程と、
    成分(a)カルボキシビニルポリマー、アクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体、及びこれらの塩から選択される少なくとも1種のポリマーと、成分(b)水膨潤性粘土鉱物と、成分(e)水とを混合して混合物(混合物A)を得る工程と、
    混合物Aと混合物Bとを混合する工程と、
    を含む、化粧料の製造方法。
  10. 前記液状混合物(混合物B)を得る前記工程において、成分(c)脂肪酸の多価金属塩の融点以上に加熱して、成分(c)脂肪酸の多価金属塩を成分(d)炭素数12〜22の高級アルコールに溶解させる、請求項9に記載の化粧料の製造方法。
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