JP5725355B2 - レバー式コネクタ - Google Patents

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本発明は、レバー式コネクタに関する。
従来、レバーを回動操作することによって相手側コネクタとの嵌合および離脱を行わしめるようにしたレバー式コネクタが知られている。このようなレバー式コネクタとして、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。このレバー式コネクタは、相手側ハウジングと嵌合可能なハウジングを有し、このハウジングには、初期位置と嵌合位置の間で回動可能なレバーが装着されている。また、上記のレバー式コネクタには、嵌合位置にてレバーの回動を規制するロック機構部が設けられている。
このロック機構部は、ハウジング後端に設けられたハウジングロック部と、レバーの先端に設けられたレバーロック部とからなる。このハウジングロック部はハウジング後端から上方に立ち上がって後方に延出する形態をなし、その延出端部には、ロック突部が設けられている。一方、レバーロック部は、ロック突部に対して弾性的に係止可能なロック片を備えている。ロック片には、ロック突部が嵌り込むロック孔が設けられており、その先端には、ロック解除用の解除部が設けられている。
したがって、レバーを初期位置から嵌合位置へ回動させると、ロック片がロック突部に乗り上げるようにして弾性変形し、嵌合位置に至ると、ロック片が弾性的に復帰してロック突部がロック孔に嵌り込んで係止することにより、レバーが嵌合位置に保持される。一方、レバーを嵌合位置から初期位置へ回動させる際には、解除部を指に引っ掛けて押し込むことによりロック片を解除方向に撓ませ、ロック突部がロック孔から外れてロック片との係止状態が解除されることにより、レバーの回動操作が許容される。
特開2003−178837号公報
しかしながら、上記のようなレバー式コネクタにおいては、例えばハウジング後端の位置を後方へずらそうとした場合に、これに伴ってハウジングロック部を後方にずらすことができない。仮に嵌合位置におけるハウジングロック部の位置を後方にずらすと、これに伴ってレバーロック部の位置も後方にずらす必要があり、レバーが長くなってしまうからである。このように、ハウジングロック部を後方へずらすことができない以上、ハウジングロック部の直下にハウジングの上面が位置し、ハウジングロック部とハウジングの上面との間に形成される指入れスペースが狭くなり、レバーロック部のロック解除がしづらくなる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、指入れスペースを広く確保してロック機構部のロック解除をしやすくすることを目的とする。
本発明は、レバーを回動操作することによって相手側コネクタと正規に嵌合した正規嵌合状態に至るレバー式コネクタであって、相手側コネクタに設けられた相手側ハウジングと嵌合可能なハウジングと、ハウジングと相手側ハウジングの間に挟持され、これらの間を液密状にシールするシール部材と、シール部材から後方に突出して設けられ、ハウジングの内部から後壁を貫通する形態で装着されることによりシール部材をハウジングに固定するシール係止部と、ハウジングの後壁に連設され、ハウジングの後壁を貫通してその後方に配されたシール係止部を覆って保護する保護部と、正規嵌合状態にてレバーの回動をロックするロック機構部と、ハウジングの後壁から後方に突出して設けられ、その突出端部がロック機構部の下方に位置し、電線をシール状態で内部に収容するゴム栓収容部とを備え、ロック機構部のロック解除を行うために指を入れる指入れスペースは、ゴム栓収容部とロック機構部の間に形成された空間であって、保護部を切り欠くことで設けられている構成としたところに特徴を有する。
このような構成によると、レバーを回動操作することで正規嵌合状態に至らしめることができ、この正規嵌合状態ではロック機構部によってレバーの回動がロックされるため、正規嵌合状態に保持される。また、相手側コネクタを離脱させる際には、指入れスペースに指を入れてロック機構部のロック解除を行い、嵌合時とは逆方向にレバーを回動させることで離脱を行う。このように、保護部を切り欠くことで指入れスペースを確保しているため、指入れスペースを広く確保することができ、ロック機構部のロック解除がしやすくなる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
ロック機構部は、ハウジングの後壁に設けられたハウジングロック部と、レバーに設けられ、正規嵌合状態においてハウジングロック部に弾性的に係止することによりレバーの回動をロックするレバーロック部とを備えて構成してもよい。
このようにすると、レバーロック部を弾性変形させてハウジングロック部との係止状態を解除した後、そのままレバーを回動させることができる。
ハウジングの後壁から後方に引き出された電線をカバーする電線カバーを備え、保護部におけるシール係止部の後方には、後方に開口する形態をなすガイド凹部が設けられており、電線カバーには、ガイド凹部に嵌合するガイド突部が設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、ガイド突部をガイド凹部に嵌合させることによって電線カバーの装着を案内することができる。このとき、ガイド凹部がシール係止部よりも後方に配されているため、シール係止部がガイド突部によって損傷することを防止できる。
ハウジングの後壁に電線カバーを取り付ける取付部が設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、取付部によって電線カバーをハウジングの後壁に取り付けることができる。
保護部が取付部である構成としてもよい。
このような構成によると、保護部とは別に取付部を設ける必要がない。また、保護部によって電線カバーをハウジングの後壁に取り付けることができる。
護部には、ゴム栓収容部に連結されてなる補強部が設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、補強部によって保護部をゴム栓収容部に連結することができるため、保護部を補強することができる。
本発明によれば、指入れスペースを広く確保してロック機構部のロック解除をしやすくすることができる。
実施形態における電線カバーが取り付けられたハウジングの内部構造を側方から見た断面図 レバーが完了位置にある状態を側方から見た断面図 指入れスペースに指を入れてレバーロック部の係止状態を解除する様子を示した背面図 ハウジングに端子金具が収容されている様子を側方から見た断面図 電線カバーの右側面図 電線カバーの平面図 電線カバーの正面図
<実施形態>
本発明の実施形態を図1ないし図7の図面を参照しながら説明する。本実施形態におけるレバー式コネクタ10は、図1に示すように、合成樹脂製の雌ハウジング11、この雌ハウジング11に対して回動可能に装着されたレバー30、雌ハウジング11の後方に装着された電線カバー50などを備えて構成されている。なお、以下の説明において前後方向とは、図2に示す雄コネクタ70との嵌合方向を基準とし、互いの嵌合面側を前側とする。
雄コネクタ70は、合成樹脂製の雄ハウジング71を有し、この雄ハウジング71は、前方に開口する形態をなす内筒部72を備えている。この雄ハウジング71における内筒部72の後方には、雄端子80が内部に収容されている。また、雄ハウジング71には、雄端子80を雄ハウジング71の内部に保持する雄ランス73が設けられている。この雄ランス73は、前方に向けて片持ち状に突出する形態をなしている。
内筒部72の奥壁には、フロントリテーナ74が装着されている。このフロントリテーナ74は、雄ランス73の撓み空間に前方から入り込むことにより、雄ランス73の撓みを規制する撓み規制片75を備えている。また、フロントリテーナ74の前面と内筒部72の奥面は、面一状に揃う配置とされている。これにより、雄端子80が雄ランス73とフロントリテーナ74によって二重係止状態で雄ハウジング71に保持されている。
雄端子80は、詳細には説明しないものの、タブ状をなして前方に突出する雄タブ81、この雄タブ81の後方に連なって雄ランス73に係止される雄端子本体82などを備えて構成されている。雄タブ81は、雄ハウジング71の内部から内筒部72の奥壁を貫通して前方に突出する形態とされている。雄タブ81の前端は、内筒部72の前縁よりも後方に位置している。このため、雄タブ81は、内筒部72によって全周に亘って覆われている。
雌ハウジング11は、雄コネクタ70の内筒部72を内部に嵌合可能な外筒部12を有している。この外筒部12の内部には、雌端子20を内部に収容可能な端子収容部13が設けられている。この端子収容部13は、各雌端子20を個別に収容可能とされている。端子収容部13は、外筒部12の奥面から前方に突出する形態をなしている。端子収容部13の前端は、外筒部12の前縁よりも後方に位置している。このため、端子収容部13は、外筒部12によって全周に亘って覆われている。
端子収容部13の内部には、雌ランス14が設けられている。この雌ランス14は、前方に向けて片持ち状に突出する形態をなしている。なお、端子収容部13には、雄コネクタ70とは異なり、フロントリテーナが装着されていない。一方、端子収容部13の後方には、ゴム栓40が内部に装着されるゴム栓収容部15が設けられている。このゴム栓収容部15は、後方に開口する形態をなしている。また、ゴム栓収容部15の内部空間は、端子収容部13の内部空間と連通している。また、ゴム栓収容部15は、端子収容部13よりも大径とされている。
雌端子20は、図4に示すように、筒状をなす雌端子本体21と、この雌端子本体21の後方に配されたワイヤバレル部22と、このワイヤバレル部22の後方に配されたインシュレーションバレル部23とを備えて構成されている。雌端子本体21の内部には、弾性接触片24が設けられている。雌端子本体21の前端開口から内部に進入した雄タブ81は、弾性接触片24と弾性的に接触し、両端子20,80が導通可能に接続される。なお、端子収容部13の前壁には、雄タブ81を雌端子本体21の前端開口へ進入させる進入口が前後方向に貫通して形成されている。
電線Wの端末は、絶縁被覆W1が除去されて芯線W2が露出されている。この芯線W2には、ワイヤバレル部22が圧着されており、絶縁被覆W1の端末には、ゴム栓40ともどもインシュレーションバレル部23が圧着されている。ゴム栓40は、電線Wよりも一回り大きめの円筒状をなしている。電線Wにゴム栓40を外嵌し、ゴム栓収容部15の内部に収容すると、ゴム栓40が電線Wの内周面とゴム栓収容部15の内周面とに全周に亘って密着し、ゴム栓収容部15の内部空間および端子収容部13の内部空間が液密状にシールされる。
端子収容部13の基端部には、ゴムリング41が装着される装着筒16が周設されている。この装着筒16は、端子収容部13よりも一回り大きめとされている。また、装着筒16は、雌ハウジング11の後壁17に連結され、複数の端子収容部13(本実施形態では一対の端子収容部13)を一括して囲む形態とされている。装着筒16にゴムリング41を外嵌し、両コネクタ10,70を嵌合させると、図2に示すように、ゴムリング41が内筒部72の内周面と装着筒16の外周面とによって挟持され、これらの間が液密状にシールされた状態となり、両コネクタ10,70間から内筒部72の内部に水が浸入することが規制される。
ゴムリング41の後端面には、図1に示すように、複数のシール係止部42が後方に突出して設けられている。各シール係止部42は、先端に向かうほど先細りとなるイカ頭形状とされている。シール係止部42は、雌ハウジング11の後壁17を貫通してその後方に配された状態で装着されており、雌ハウジング11の後方に露出する形態とされている。各シール係止部42は、図3に示すように、雌ハウジング11の後壁17における左右両側に一対ずつ配されている。各側のシール係止部42は、上下方向に並んで配されている。
さて、各シール係止部42は、雌ハウジング11の後壁17に設けられた保護壁18によって覆われている。保護壁18は、雌ハウジング11の後壁17における左右両側縁と上下両側縁に沿う横長の略長方形状とされている。保護壁18の後縁は、図1に示すように、ゴム栓収容部15の後縁よりも前方に配されている。
また、保護壁18の上部には、保護壁18の一部を切り欠くことで指入れ部18Aが形成されており、この指入れ部18Aは指Fの先端が進入可能な大きさとされている。各シール係止部42は、保護壁18に覆われて保護されている。また、保護壁18には、ゴム栓収容部15の外周面に連結されてなる補強壁19が設けられている。この補強壁19によって保護壁18が補強されている。
補強壁19は、ゴム栓収容部15の軸心を上下方向に通る位置に配された内側補強壁19Aと、この内側補強壁19Aよりも左右方向外側に配された外側補強壁19Bとを備えて構成されている。内側補強壁19Aは、上下に一対配されており、外側補強壁19Bも、上下に一対配されている。上側に配された内側補強壁19Aは、指入れ部18Aの左右両側に配されており、換言すると、両内側補強壁19Aによって指入れ部18Aが構成されている。両内側補強壁19Aによって挟まれた空間は、指Fの先端を入れる指入れスペースSとされている。
保護壁18のうち左右両側に配された側壁部18Aと外側補強壁19Bとの間には、ガイド凹部24が設けられている。このガイド凹部24は、後方に開口する形態をなしている。ガイド凹部24のうち両シール係止部42,42に対応する部分は、外側に拡幅されており、その分だけ側壁部18Aが薄肉とされている。すなわち、ガイド凹部24は、上下両側が幅狭とされている一方、両シール係止部42,42に対応する中央部が幅広とされている。この幅広とされたガイド凹部24の内側には、ゴム栓収容部15の外周面が配されている。
レバー30は合成樹脂製であって、図3に示すように、雌ハウジング11の左右両側壁に沿って配された一対のアーム部31,31と、両アーム部31,31の自由端部を互いに連結する操作部32とを備えて構成されている。レバー30は、図1に示す初期位置と図2に示す嵌合位置との間を回動可能とされている。アーム部31には、図示はしないものの、カム溝が形成されており、雄コネクタ70に設けられたカムピンがカム溝に進入した後、レバー30の回動操作に伴ってカムピンとカム溝が係合し、カム作用を発揮することで両コネクタ10,70が嵌合し、また、レバー30を逆方向に回動させることで両コネクタ10,70が離脱する。
操作部32には、図1に示すように、レバーロック部33が設けられている。このレバーロック部33は、弾性撓み可能なロック片34を有し、このロック片34には、ロック孔35が貫通して形成されている。また、ロック片34と対向する位置には、指掛け部36が設けられている。この指掛け部36には、指Fが滑りにくくなるように複数の突条が設けられている。なお、レバーロック部33は、初期位置では、雌ハウジング11の斜め上前方に配されている。
一方、雌ハウジング11の後壁17の上縁部には、嵌合位置にてレバーロック部33と係止可能なハウジングロック部25が設けられている。このハウジングロック部25は、ハウジング11の後壁17の上縁部から後方に延びる形態とされ、その延出端部には、ロック片34のロック孔35に嵌り込むロック突部26が設けられている。このロック突部26は、雌ハウジング11の上面よりも一段高い位置に形成されており、このロック突部26と保護壁19の上面との間には、後方に開口する形態をなす空間が形成されている。
図2に示すように、レバー30を嵌合位置へ回動させると、ロック孔35にロック突部26が嵌り込んで係止しており、レバー30の初期位置への回動が規制された状態にロックされている。ロック孔35とロック突部26の係止を解除させるには、ロック片34の先端に設けられた解除操作部36に指Fを引っ掛けてロック片34を解除方向に撓ませることによって行う。このとき、指Fの先端は、図3に示すように、指入れ部18Aを通って指入れスペースSに配されており、指Fの先端が保護壁18と干渉することが回避されている。したがって、指入れスペースSを広く確保してロック解除をしやすくなっている。
電線カバー50は合成樹脂製であって、電線Wを覆うカバー本体51と、このカバー本体51を雌ハウジング11の後壁に取り付ける複数の取付片52と、左右一対のガイド凹部24,24にそれぞれ嵌合する一対のガイド突部53,53とを備えて構成されている。各取付片52は、カバー本体51の上下両側に2個ずつ設けられており、各ガイド突部53は、カバー本体51の左右両側に1個ずつ設けられている。
カバー本体51の上面には、電線Wを上方へ導出させるための切欠部54が設けられている。この切欠部54は、前方に開口する略U字状とされており、切欠部54の左右両側に、一対の取付片52,52が配されている。切欠部54を構成する左右両側縁は、図3に示すように、指入れ部18Aの左右両側縁とほぼ一致している。このため、切欠部54を通過した指Fは、指入れ部18Aを通って指入れスペースSに進入可能となっている。
取付片52は平板状をなし、弾性撓み可能とされ、板厚方向に貫通する取付孔55を有している。一方、保護壁18の外周面における後端部には、各取付孔55が嵌り込んで係止する複数の取付突部27が設けられている。各ガイド突部53を各ガイド凹部24に差し込むことにより電線カバー50の装着動作を案内させ、各取付突部27を各取付孔55に嵌め込むと、電線カバー50が保護壁18に保持される。このとき、ガイド突部53の前縁は、図1に示すように、各シール係止部42の後方に配されており、各ガイド突部53が各シール係止部42と干渉しないようになっているため、各シール係止部42を損傷させることはない。
本実施形態は以上のような構成であって、続いてその作用を説明する。まず、両コネクタ10,70の嵌合動作について説明する。レバー30を初期位置に配した状態で両コネクタ10,70を浅く嵌合させ、レバー30を初期位置から嵌合位置へ向けて回動させる。この間、カムピンとカム溝の係合によるカム作用を発揮することで両コネクタ10,70が互いに引き寄せられる。レバーロック部33がハウジングロック部25に差しかかると、ロック片34の先端がロック突部26に乗り上げるようにしてロック片34を撓ませつつ、ロック片34の先端がロック突部26を乗り越えると、ロック片34が弾性的に復帰してロック突部26がロック孔35に勢いよく嵌り込む。これにより、レバー30が嵌合位置に至り、両コネクタ10,70が正規嵌合するとともに、ロック突部26とロック孔35が係止してロックされることによりレバー30が嵌合位置に保持される。
次に、電線カバー50を保護壁18に組み付ける動作について説明する。電線カバー50の各ガイド突部53を保護壁18の各ガイド凹部24に差し込むことで、電線カバー50の組み付け動作が案内される。そして、各取付片52が各取付突部27に差しかかると、各取付片52の先端が各取付突部27に乗り上げるようにして各取付片52が撓み変形し、各取付片52の先端が各取付突部27を乗り越えると、各取付片52が弾性的に復帰して各取付突部27が各取付孔55に勢いよく嵌り込む。これにより、電線カバー50が保護壁18に対して正規に組み付けられる。この状態では、ゴム栓収容部15から後方へ引き出された電線Wがカバー本体51の内壁に当接して上方に向きを変えて切欠部54から上方へ導出されている。また、各ガイド突部53の先端は、各シール係止部42の後方に接触しない位置に留められ、各シール係止部42が各ガイド突部53によって損傷することはない。
引き続き、両コネクタ10,70を離脱させる動作について説明する。まず、図3に示すように、切欠部54と指入れ部18Aから指Fの先端を挿通させ、この指Fを指入れスペースSに進入させる。次に、指Fの腹の部分を解除操作部36に当ててロック片34を解除方向(図2における図示上方向)に撓ませることにより、ロック突部26とロック孔35によるロックを解除する。すると、レバー30の回動が許容され、レバー30を嵌合位置から初期位置へ向けて回動させる。この間、カムピンとカム溝の係合によるカム作用によって両コネクタ10,70が互いに引き離され、レバー30が初期位置へ至った後、両コネクタ10,70を手動で離脱させることにより、両コネクタ10,70の離脱が完了する。
以上のように本実施形態によると、各シール係止部42を保護壁18で保護した上で、この保護壁18の一部を切り欠くことで指入れ部18Aを形成したから、指Fを指入れスペースSに進入させて解除操作部36のロック解除をしやすくできる。また、保護壁18は補強壁19によって補強されているため、保護壁18の損傷を回避することができる。
また、電線カバー50のガイド突部53が保護壁18のガイド凹部24に差し込まれた状態では、ガイド突部53の先端がシール係止部42に干渉しないようになっているため、シール係止部42が損傷することはない。また、電線カバー50を保護壁18に直接取り付けるようにしたから、保護壁18とは別に電線カバー50を取り付ける取付部を設けなくてもよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態ではレバーロック部33にロック片34が設けられているものの、本発明によると、ハウジングロック部にロック片を設けてもよい。
(2)上記実施形態では電線カバー50が保護壁18に取り付けられているものの、本発明によると、電線カバー50の取付部を保護壁とは別に設けてもよく、また、電線カバー50を雌ハウジングの後壁に取り付けるようにしてもよい。
(3)上記実施形態では電線カバー50を備えたレバー式コネクタ10を例示しているものの、本発明によると、電線カバーを備えていないレバー式コネクタに適用してもよい。
10…レバー式コネクタ
11…雌ハウジング
15…ゴム栓収容部
17…(雌ハウジングの)後壁
18…保護壁(保護部)
18A…指入れ部(指入れスペース)
19…補強壁
24…ガイド凹部
25…ハウジングロック部
30…レバー
33…レバーロック部
41…ゴムリング(シール部材)
42…シール係止部
50…電線カバー
52…取付片
53…ガイド突部
70…雄コネクタ(相手側コネクタ)
71…雄ハウジング(相手側ハウジング)
F…指
S…指入れスペース
W…電線

Claims (6)

  1. レバーを回動操作することによって相手側コネクタと正規に嵌合した正規嵌合状態に至るレバー式コネクタであって、
    前記相手側コネクタに設けられた相手側ハウジングと嵌合可能なハウジングと、
    前記ハウジングと前記相手側ハウジングの間に挟持され、これらの間を液密状にシールするシール部材と、
    前記シール部材から後方に突出して設けられ、前記ハウジングの内部から後壁を貫通する形態で装着されることにより前記シール部材を前記ハウジングに固定するシール係止部と、
    前記ハウジングの後壁に連設され、前記ハウジングの後壁を貫通してその後方に配された前記シール係止部を覆って保護する保護部と、
    前記正規嵌合状態にて前記レバーの回動をロックするロック機構部と
    前記ハウジングの後壁から後方に突出して設けられ、その突出端部が前記ロック機構部の下方に位置し、前記電線をシール状態で内部に収容するゴム栓収容部とを備え、
    前記ロック機構部のロック解除を行うために指を入れる指入れスペースは、前記ゴム栓収容部と前記ロック機構部の間に形成された空間であって、前記保護部を切り欠くことで設けられていることを特徴とするレバー式コネクタ。
  2. 前記ロック機構部は、前記ハウジングの後壁に設けられたハウジングロック部と、前記レバーに設けられ、前記正規嵌合状態において前記ハウジングロック部に係止することにより前記レバーの回動をロックするレバーロック部とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載のレバー式コネクタ。
  3. 前記ハウジングの後壁から後方に引き出された電線をカバーする電線カバーを備え、
    前記保護部における前記シール係止部の後方には、後方に開口する形態をなすガイド凹部が設けられており、前記電線カバーには、前記ガイド凹部に嵌合するガイド突部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレバー式コネクタ。
  4. 前記ハウジングの後壁に前記電線カバーを取り付ける取付部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のレバー式コネクタ。
  5. 前記保護部が前記取付部であることを特徴とする請求項4に記載のレバー式コネクタ。
  6. 記保護部には、前記ゴム栓収容部に連結されてなる補強部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のレバー式コネクタ。
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