JP5725001B2 - 渦流発生装置 - Google Patents
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Description
まず、バタフライ弁は、内燃機関に吸入される吸入空気の流れを吸入空気の流路の断面の特定の周辺に絞るように回転駆動されるものであり、板状に設けられる。次に、流路壁段差は、吸入空気の流路を形成する流路壁において、吸入空気の流れに関してバタフライ弁の回転軌跡よりも下流側に設けられる段差であり、段差の隆起側、陥没側がそれぞれ吸入空気の流れに関して下流側、上流側に位置する。
そして、流路壁段差は、ボトム周辺および2つのサイド周辺に連続するように設けられている。
これにより、全閉時CLからバタフライ弁の下流側に流出した流れ(偏流以外の流れ)は、流路壁段差における段差面に当たって曲がり、流路の周辺から中央に向かう(以下の説明では、ボトム周辺から流出した流れを「ボトム流れ」と呼ぶことがある。また、サイド周辺から流出した流れを「サイド流れ」と呼ぶことがある。)。
これにより、サイド流れおよびボトム流れが偏流の方に向かいやすくなるので、より容易に吸入空気の流れを偏流に集約することができる。
これにより、サイド流れおよびボトム流れが偏流の方に向かいやすくなるので、より容易に吸入空気の流れを偏流に集約することができる。
これにより、ボトム流れが偏流の方に向かいやすくなるので、より容易に吸入空気の流れを偏流に集約することができる。
これにより、集約された偏流が拡散するのを防止することができる。
実施例1の渦流発生装置1の構成を、図1〜図3を用いて説明する。
渦流発生装置1は、例えば、内燃機関の燃焼室(図示せず。)にタンブル流やスワール流を発生させるものであり、例えば、燃焼室直近の上流側に配置されるインテークマニホールドの分岐管2内に設けられる。
まず、バタフライ弁3は、内燃機関に吸入される吸入空気の流れを分岐管2内の流路6の断面の特定の周辺(以下、「特定周辺」と呼ぶ。)に絞るように回転駆動されるものであり、板状に設けられている(以下、バタフライ弁3を弁体3と呼ぶ。)。そして、弁体3は、吸入空気の流れを特定周辺に絞って偏らせることで、特定周辺に偏った流れ(偏流)を発生させ、この偏流が燃焼室に吸入されてタンブル流やスワール流になる。
また、弁体3は矩形状に設けられており、回転軸7は、矩形の長辺に平行となるように弁体3に一体化されている。
ここで、全閉角は、偏流を発生させるときに弁体3が占める回転角であり、例えば、流路6の軸(以下、「流路軸」と呼ぶ。)に垂直な面方向から弁体3の特定周辺の側の周縁が下流側に突き出るように角度θだけ弁体3が傾斜したときの回転角である。また、全開角は、偏流を発生させないときに弁体3が占める回転角であり、例えば、弁体3が流路軸に平行な面方向を占めるときの回転角である。
実施例1によれば、渦流発生装置1は流路壁段差4を備え、流路壁段差4は、吸入空気の流れに関して弁体3の回転軌跡よりも下流側に設けられ、段差の隆起側、陥没側がそれぞれ吸入空気の流れに関して下流側、上流側に位置する。
これにより、全閉時CL8から弁体3の下流側に流出した偏流以外の流れ(ボトム流れおよびサイド流れ)は、段差面10に当たって曲がり、流路6のボトム周辺およびサイド周辺から中央に向かう。
実施例2の渦流発生装置1によれば、図4に示すように、環9は、弁体3が全閉角を占めるときに、弁体3の面方向と平行である。つまり、環9は、側面視したときに全閉角を占める弁体3に平行な1つの線分に見える。さらに、段差面10は、環9の全範囲において全閉角を占める弁体3に平行な平面である。
これにより、サイド流れが偏流の方に向かいやすくなるので、より容易に吸入空気の流れを偏流に集約することができる。
実施例3の渦流発生装置1によれば、図5に示すように、環9の内、回転軸7を基準としてボトム周辺と同じ側の部分9bは、弁体3が全閉角を占めるときに、特定周辺と同じ側の部分9aよりも弁体3に近い。ここで、環9は、側面視したときに逆N字状に見える。すなわち、環9は、側面視したときに、全閉角を占める弁体3に平行な2つの線分と流路軸に平行な1つの線分とからなる逆N字状に見える。
実施例4の渦流発生装置1によれば、図6に示すように、部分9aは、側面視したときに、弁体3の回転軌跡と略同一の形状であって角度π/2に対応する円弧に見え、弁体3の回転軌跡に沿う。
これにより、特定周辺と同じ側のサイド周辺では、サイド流れに対する流路抵抗が大きくなるので、サイド流れの流量が低減して相対的に偏流の流量が増加する。このため、より強力に吸入空気の流れを偏流に集約することができる。
実施例5の渦流発生装置1によれば、図7および図8に示すように、流路6には、回転軸7を基準として特定周辺と同じ側、かつ、弁体3の回転軌跡よりも下流側に、偏流が拡散するのを抑制する仕切り板12が設けられている。
これにより、集約された偏流が拡散するのを防止することができる。
渦流発生装置1の態様は、実施例1〜7に限定されず種々の変形例を考えることができる。
例えば、実施例1〜7の渦流発生装置1によれば、弁体3は矩形状に設けられていたが、弁体3を円板状に設けるとともに流路6を円形断面となるように設け、弁体3の一部の周辺を欠落させて欠落した部分により吸入空気の流れを絞るようにしてもよい。
Claims (6)
- 内燃機関に吸入される吸入空気の流れを吸入空気の流路(6)の断面の特定の周辺に絞るように回転駆動される板状のバタフライ弁(3)と、
前記流路(6)を形成する流路壁において、吸入空気の流れに関して前記バタフライ弁(3)の回転軌跡よりも下流側に設けられる段差であり、段差の隆起側、陥没側がそれぞれ吸入空気の流れに関して下流側、上流側に位置する流路壁段差(4)とを備え、
前記流路(6)の断面は矩形状であり、前記流路(6)の断面には、前記特定の周辺以外に、前記特定の周辺の向かい側であって前記流路(6)の中心軸を基準として前記特定の周辺の反対側に存在するボトム周辺、ならびに、前記特定の周辺および前記ボトム周辺以外の周辺である2つのサイド周辺が存在し、
前記流路壁段差(4)は、前記ボトム周辺および2つの前記サイド周辺に連続するように設けられていることを特徴とする渦流発生装置(1)。 - 請求項1に記載の渦流発生装置(1)において、
前記流路壁段差(4)の内、前記ボトム周辺の部位、および、前記サイド周辺の内の前記ボトム周辺側の部位は、前記流路(6)の中心軸に対し傾斜していることを特徴とする渦流発生装置(1)。 - 請求項1または請求項2に記載の渦流発生装置(1)において、
前記流路壁段差(4)の内、前記ボトム周辺の部位、および、前記サイド周辺の内の前記ボトム周辺側の部位は、前記特定の周辺に近いほど吸入空気の流れの下流に存在するように、前記流路(6)の中心軸に対し傾斜していることを特徴とする渦流発生装置(1)。 - 請求項1または請求項3に記載の渦流発生装置(1)において、
前記流路壁段差(4)の内、前記ボトム周辺の部位と、前記サイド周辺の内の前記ボトム周辺側の部位とは、前記流路(6)の中心軸に対し、同じ角度だけ傾斜して同一平面をなすことを特徴とする渦流発生装置(1)。 - 請求項1または請求項4に記載の渦流発生装置(1)において、
前記流路(6)には、前記バタフライ弁(3)の回転軸(7)を基準として前記特定の周辺と同じ側、かつ、前記バタフライ弁(3)の回転軌跡よりも下流側に、前記特定の周辺に絞られた吸入空気の流れが拡散するのを抑制する仕切り板(12)が設けられていることを特徴とする渦流発生装置(1)。 - 請求項5に記載の渦流発生装置(1)において、
前記バタフライ弁(3)が吸入空気の流れを最も絞らない全開角を占めるとき、前記バタフライ弁(3)の回転軸(7)を基準として前記特定の周辺と同じ側の部分の流路断面積(S1)は、前記特定の周辺に絞られた吸入空気の通路であって前記仕切り板(12)により形成される通路の断面積(S2)と、前記バタフライ弁(3)の周縁の内の前記回転軸(7)よりも下流側の周縁(3a)と前記仕切り板(12)の上流縁(12a)とで挟まれる範囲の面積(S3)との和(S2+S3)よりも小さいことを特徴とする渦流発生装置(1)。
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