JP5724748B2 - 光ファイバ切断方法及び光ファイバ切断装置 - Google Patents

光ファイバ切断方法及び光ファイバ切断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5724748B2
JP5724748B2 JP2011179531A JP2011179531A JP5724748B2 JP 5724748 B2 JP5724748 B2 JP 5724748B2 JP 2011179531 A JP2011179531 A JP 2011179531A JP 2011179531 A JP2011179531 A JP 2011179531A JP 5724748 B2 JP5724748 B2 JP 5724748B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade member
optical fiber
blade
coating layer
fiber cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011179531A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013041206A (ja
Inventor
香菜子 鈴木
香菜子 鈴木
椎名 則文
則文 椎名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Metals Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP2011179531A priority Critical patent/JP5724748B2/ja
Publication of JP2013041206A publication Critical patent/JP2013041206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5724748B2 publication Critical patent/JP5724748B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Description

本発明は、光ファイバ切断方法及び光ファイバ切断装置に関する。
従来、被覆層に覆われた光ファイバを切断する装置及び方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された装置は、被覆層に覆われた光ファイバを切断予定箇所の両側で把持するクランプと、前記切断予定箇所において前記光ファイバの軸線に対して直交する方向へ移動して前記被覆を切り込み、さらに、ガラスに傷を付与する円板状の刃部材と、前記被覆の切り込みと前記ガラスの傷付与時に前記切断予定箇所を前記刃部材の反対側から所定の圧力で押圧する枕とを有する光ファイバの切断装置であって、前記枕の先端に、前記刃部材のスライド方向に沿った溝が形成されている。
この装置を用いた方法によれば、光ファイバを切断する前の被覆層を除去する工程を省略し、光ファイバを簡便に切断することができる。
特開2008−87137号公報
通常、被覆層に覆われた光ファイバは、被覆層を含めた全体の中心から僅かにずれた位置にある(被覆層の膜厚が周方向で一定ではない)ことが多く、被覆層に覆われた状態で光ファイバ同士を精度よく突き当てて接続することは困難である。そのため、光ファイバを切断した後に、光ファイバの先端の被覆層を剥離する工程が必要になる。このことは、特許文献1に記載された方法においても同様であると考えられる。
したがって、本発明の目的の一つは、先端が被覆層から露出した光ファイバの製造をより簡便に行うことができる光ファイバ切断方法、及びそれを実現することができる光ファイバ切断装置を提供することにある。
本発明の一態様においては、各々が側部に刃を有し、互いの前記刃が対向するように間隔をおいて設置された第1の刃部材及び第2の刃部材の間で、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の刃により、被覆層に覆われた光ファイバのクラッドに傷を付けるとともに前記傷の近傍の前記被覆層を除去する工程と、前記光ファイバにその長さ方向の引張力を加え、前記傷を含む面を切断面として前記光ファイバを切断することにより、少なくとも一方の先端が前記被覆層から露出した2つの被加工光ファイバを得る工程と、を含む、光ファイバ切断方法が提供される。
上記光ファイバ切断方法においては、前記傷の深さは0.5〜3μmであることが好ましい。
また、上記光ファイバ切断方法においては、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の間で前記光ファイバを回転させて前記クラッドの全周に前記傷を付けることができる。
また、上記光ファイバ切断方法においては、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の前記刃の傾斜角度を変えることにより、前記被加工光ファイバの前記被覆層から露出する部分の長さを調節することができる。
また、上記光ファイバ切断方法においては、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の刃の形状は両刃であり、前記2つの被加工光ファイバの両方の先端を前記被覆層から露出させてもよい。
また、上記光ファイバ切断方法においては、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の刃は、刃先を含む第1の部分と、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の面方向に対する傾斜角度が前記第1の部分よりも大きい第2の部分を有し、前記クラッドの前記傷は前記第1の部分により付けられ、前記被覆層は主に前記第2の部分により除去されてもよい。
また、上記光ファイバ切断方法においては、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の間に前記光ファイバを通し、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の厚さ方向にそれぞれ前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材と重ねて設けられた、互いに対向する側面に傾斜を有しない第1の剥離用部材及び第2の剥離用部材を用いて、前記被覆層をさらに除去してもよい。
本発明の他の態様においては、各々が側部に刃を有し、互いの前記刃が対向するように間隔をおいて設置された第1の刃部材及び第2の刃部材を有する光ファイバ切断装置が提供される。この光ファイバ切断装置は、前記第1の刃部材と前記第2の刃部材の間で、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の刃により、被覆層に覆われた光ファイバのクラッドに前記光ファイバを切断するための傷を付けることができる。
上記光ファイバ切断装置においては、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の刃の形状は両刃であってもよい。
また、上記光ファイバ切断装置においては、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の刃は、刃先を含む第1の部分と、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の面方向に対する傾斜角度が前記第1の部分よりも大きい第2の部分を有してもよい。
また、上記光ファイバ切断装置においては、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の厚さ方向にそれぞれ前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材と重ねて設けられた、互いに対向する側面に傾斜を有しない第1の剥離用部材及び第2の剥離用部材をさらに有してもよい。前記第1の剥離用部材及び前記第2の剥離用部材は、前記光ファイバを前記第1の刃部材と前記第2の刃部材の間に通すことにより、前記被覆層の接触した部分近傍を剥離することができる。
また、上記光ファイバ切断装置においては、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材は円板状の形状を有し、少なくともいずれか一方は回転しないように固定されていることが好ましい。
本発明によれば、先端が被覆層から露出した光ファイバの製造をより簡便に行うことができる。
図1(a)、(b)は、それぞれ本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバ切断装置の上面図及び正面図である。 図2(a)〜(c)は、本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバ切断装置を用いて光ファイバを切断する過程を示す水平断面図である。 図3(a)〜(c)は、刃部材の刃の傾斜角度と光ファイバの露出部分の長さとの関係を表す概念図である。 図4(a)〜(c)は、刃部材の刃が二段階の傾斜を有する場合の、光ファイバを切断する過程を示す水平断面図である。 図5(a)、(b)は、それぞれ本発明の第2の実施の形態に係る光ファイバ切断装置の上面図及び正面図である。 図6(a)〜(c)は、本発明の第2の実施の形態に係る光ファイバ切断装置を用いて光ファイバを切断する過程を示す水平断面図である。 図7(a)、(b)は、それぞれ本発明の第3の実施の形態に係る光ファイバ切断装置の上面図及び正面図である。 図8(a)〜(c)は、本発明の第3の実施の形態に係る光ファイバ切断装置を用いて光ファイバを切断する過程を示す水平断面図である 図9(a)〜(c)は、実施例に係る光ファイバの切断部分近傍の写真である。
本発明の一実施の形態は、被覆層に覆われたコア及びクラッドからなる光ファイバを切断するために用いられる光ファイバ切断装置であって、各々が側部に刃を有し、互いの前記刃が対向するように間隔をおいて設置された第1の刃部材及び第2の刃部材を有し、前記第1の刃部材と前記第2の刃部材の間で、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の刃により、前記光ファイバを切断するための傷を前記クラッドに付けることができる光ファイバ切断装置を提供する。以下に、この光ファイバ切断装置、及びその装置を用いた光ファイバ切断方法の例を詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
(光ファイバ切断装置の構成)
図1(a)、(b)は、それぞれ本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバ切断装置1の上面図及び正面図である。なお、図1(a)の左側を向いた面を光ファイバ切断装置1の正面とする。
光ファイバ切断装置1は、側部に刃を有する刃部材10a、10bと、刃部材10a、10bをそれぞれ支持する軸11a、11bと、軸11a、11bをそれぞれ支持する支持台12a、12bを有する。また、図示しないが、光ファイバ切断装置1は、光ファイバ20をたるまない程度の引張力を加えて2箇所で保持する保持機構と、その保持機構の間隔を広げて、光ファイバに引張力を加えて切断するための制御機構を備える。なお、この構成は一例に過ぎず、例えば、支持台12a、12bが他の部材に保持されていてもよい。
光ファイバ切断装置1は、被覆層21に覆われた光ファイバ20を切断するために用いられる。被覆層21に覆われた光ファイバ20を光ファイバ切断装置1の刃部材10aと刃部材10bとの間に通す、又は挟む(噛ませる)ことにより、光ファイバ20を切断するための傷をクラッドに付けることができる。ここで、光ファイバ20は、中心付近にある光の伝搬路であるコアと、その周りのクラッドからなる。コア及びクラッドは、例えば、石英ガラスからなる。また、被覆層21は、紫外線硬化型樹脂等の樹脂材料からなる。
刃部材10a、10bは、互いの刃が対向するように間隔をおいて設置される。この刃部材10aと刃部材10bの間隔は光ファイバ20の太さに合わせて調節可能である。例えば、支持台12aと支持台12bのいずれか一方又は両方が刃部材10a、10bの面方向と平行な方向に移動することにより、この間隔を自由に調節することができる。刃部材10a、10bは、例えば、図1(a)、(b)に示されるように側部に全周にわたって刃を有する円板状の形状を有するが、他の形状を有してもよい。例えば、1/4円などの扇形形状であってもよい。
本実施の形態の刃部材10a、10bの刃の形状は片刃である。すなわち、刃部材10a、10bの刃は、刃部材10a、10bの片面側に傾斜を有し、この傾斜は同じ側にある(すなわち、光ファイバ20に対して線対称の関係にある)。片刃である場合、刃先の位置を視認し易いため、光ファイバ20の切断位置の調整を容易に行うことができる。
刃部材10a、10bの少なくともいずれか一方は回転しないように固定されている。すなわち、刃部材10a、10bのいずれか一方は回転することができるように設置されていてもよい。例えば、刃部材10aは、軸11aを軸として回転できるように設置されていてもよい。この場合は、刃部材10a、10bは側部に全周にわたって刃を有する円板状の形状を有する。
なお、図1(a)、(b)は、刃部材10a、10bが水平方向に並んだ構成を示しているが、刃部材10a、10bは他の方向、例えば鉛直方向に並んでいてもよい。
(光ファイバの切断方法)
図2(a)〜(c)は、光ファイバ切断装置1を用いて光ファイバ20を切断する過程を示す水平断面図である。図2(a)〜(c)は、コア201及びクラッド202から構成される光ファイバ20の切断箇所近傍を拡大して示す。
被覆層21に覆われた光ファイバ20は、その長さ方向が刃部材10a、10bの厚さ方向(軸11a、11bの軸方向に平行な方向)に向くように保持機構に保持された状態で、刃部材10aと刃部材10bとの間を図1(a)の紙面に垂直な方向に通され、被覆層21の一部が除去され、さらにクラッド202に傷が付けられる。
光ファイバ20を切断するために適したクラッド202の傷の深さは、0.5〜3μmである。この場合、刃部材10aと刃部材10bの間隔Dは、切断する光ファイバ20の直径よりも、1〜6μm程度小さくなるように調節される。例えば、光ファイバ20の直径が125μm、被覆層21の外径が250μmである場合、この間隔は119〜124μmに設定される。
図2(a)は、刃部材10aと刃部材10bが最も近接した領域を光ファイバ20が通るときの状態を示す。刃部材10aと刃部材10bの間隔Dが光ファイバ20の直径よりも小さいため、刃部材10a、10bの刃の先端が光ファイバ20に入り込み、クラッド202に傷が付く。また、このとき、被覆層21の刃部材10a、10bの刃の傾斜部分101a、101bに触れた部分は除去される。
図2(b)は、光ファイバ20が刃部材10aと刃部材10bの間を通った後の状態を示す。光ファイバ20のクラッド202には傷22が残っている。ここで、図2(b)において、光ファイバ20の傷22よりも左側の部分を光ファイバ20a、右側の部分を光ファイバ20bとする。光ファイバ20a側の被覆層21の傷22の近傍の部分は、刃部材10a、10bの刃の傾斜部分101a、101bにより傷24が付けられ、除去されている。
その状態で制御機構により保持機構の間隔を広げて、光ファイバ20に長さ方向の引張力を加える、すなわち光ファイバ20aを図2(b)の左方向、光ファイバ20bを図2(b)の右方向にそれぞれ引っ張ると、図2(c)に示されるように、光ファイバ20が傷22を含む面を切断面として切断される。光ファイバ20を切断することにより得られた光ファイバ20aの先端203は、被覆層21に付けられた傷24のために、被覆層21から露出している。
この様に、本実施の形態では、光ファイバ20のクラッド202に傷を付けるのと同時に光ファイバ20a側の被覆層21を除去するため、切断と同時に先端が被覆層21から露出した光ファイバ20aが得られる。切断後の被覆層を剥離する工程が必要ないため、切断を含む光ファイバの加工を簡便に行うことができる。
なお、光ファイバ20を刃部材10aと刃部材10bとの間で回転させてもよい。これにより、傷22が光ファイバ20のクラッド202の全周に付いて切断が容易になるため、より綺麗な切断面が得られる。また、切断面におけるリップルと呼ばれる傷22による部分的な突出部(コアよりも出っ張った部分)の発生を防止又は低減することができる。よって、光ファイバ同士を接続する際に、コア同士を近接して接続できるので光損失を小さくすることができる。さらに、傷24が被覆層21の全周に形成されるため、被覆層21を効果的に除去し、光ファイバ20aの先端部203を綺麗に露出させることができる。
また、本実施の形態においては、被覆層21の刃部材10a、10bの刃の傾斜部分に触れた部分が除去されるため、刃の傾斜角度を変えることにより、刃部材10a、10bの刃の傾斜部分と被覆層21の接触面積を変えて、光ファイバ20aの露出部分の長さを調節することができる。
図3(a)〜(c)は、刃部材10aの刃の傾斜角度と光ファイバ20aの露出部分の長さとの関係を表す概念図である。なお、図示しないが、刃部材10bの刃の傾斜角度は刃部材10aのものと同じである。
図3(a)、(b)、(c)に示される刃部材10aの刃の傾斜角度(傾斜部分101a、101bが刃部材10aの面方向となす角)はそれぞれθ、θ、θ(θ<θ<θ<90°)であり、光ファイバ20aの露出部分の長さはそれぞれL、L、L(L<L<L)である。図3(a)〜(c)に示されるように、刃部材10aの刃の傾斜角度を大きくするほど(傾斜部分101a、101bと被覆層21の接触面積を大きくするほど)、光ファイバ20aの露出部分の長さを大きくすることができる。ただし、刃の傾斜角度が大きすぎると傷22の傾斜角度は小さくなるため、綺麗な切断面が得られなくなるおそれがある。
図4(a)〜(c)は、刃部材10aの刃が二段階の傾斜を有する場合の、光ファイバ20を切断する過程を示す水平断面図である。この例では、刃部材10aの刃は、刃先を含む第1の部分14と、第1の部分14以外の部分である第2の部分15を有する。ここで、第1の部分14及び第2の部分15の傾斜角度は、それぞれθ、θ(θ<θ、θ<90°)である。
光ファイバ20のクラッド202の傷22は第1の部分14により付けられ、被覆層21は主に第2の部分15により除去される。第2の部分15は傾斜角度が大きいため、光ファイバ20aの先端部203を大きく露出させることができる。なお、被覆層21を構成する樹脂は柔らかく、傷が付きやすいため、第2の部分15の傾斜角度が鈍角であっても除去される。その一方、傾斜角度の小さい第1の部分14が光ファイバ20aのクラッド202に傾斜角度の小さい傷22を付けるため、綺麗な切断面を得ることができる。
〔第2の実施の形態〕
本発明の第2の実施の形態は、刃部材の刃の形状が両刃である点において、第1の実施の形態と異なる。なお、第1の実施の形態と同様の点については、説明を省略又は簡略化する。
(光ファイバ切断装置の構成)
図5(a)、(b)は、それぞれ本発明の第2の実施の形態に係る光ファイバ切断装置2の上面図及び正面図である。なお、図5(a)の左側を向いた面を光ファイバ切断装置2の正面とする。
光ファイバ切断装置2は、側部に刃を有する刃部材15a、15bと、刃部材15a、15bをそれぞれ支持する軸11a、11bと、軸11a、11bをそれぞれ支持する支持台12a、12bを有する。
本実施の形態の刃部材15a、15bの刃の形状は両刃である。すなわち、刃部材15a、15bの刃は、刃部材15a、15bの両面側に傾斜部分101a、101bを有する。
(光ファイバの切断方法)
図6(a)〜(c)は、光ファイバ切断装置2を用いて光ファイバ20を切断する過程を示す水平断面図である。図6(a)〜(c)は、光ファイバ20の切断箇所近傍を拡大して示す。
図6(a)は、刃部材15aと刃部材15bが最も近接した領域を光ファイバ20が通るときの状態を示す。刃部材15aと刃部材15bの間隔Dが光ファイバ20の直径よりも小さいため、刃部材15a、15bの刃の先端が光ファイバ20に入り込み、クラッド202に傷が付く。また、このとき、被覆層21の刃部材15a、15bの刃の傾斜部分101a、101bに触れた部分は除去される。
図6(b)は、光ファイバ20が刃部材15aと刃部材15bの間を通った後の状態を示す。光ファイバ20のクラッド202には傷23が残っている。本実施の形態の刃部材15a、15bの刃の形状は両刃であるため、被覆層21の傷23の両側の部分に傷25が付けられ、が除去される。
その状態で、光ファイバ20に長さ方向の引張力を加える、すなわち光ファイバ20aを図6(b)の左方向、光ファイバ20bを図6(b)の右方向にそれぞれ引っ張ると、図6(c)に示されるように、光ファイバ20が傷23を含む面で切断される。光ファイバ20を切断することにより得られた光ファイバ20a、20bは、いずれも先端203が被覆層21に付けられた傷25のために被覆層21から露出している。
〔第3の実施の形態〕
本発明の第3の実施の形態は、刃部材の他に、被覆層を剥くための剥離用部材を用いる点において、第1の実施の形態と異なる。なお、第1の実施の形態と同様の点については、説明を省略又は簡略化する。
(光ファイバ切断装置の構成)
図7(a)、(b)は、それぞれ本発明の第3の実施の形態に係る光ファイバ切断装置3の上面図及び正面図である。なお、図7(a)の左側を向いた面を光ファイバ切断装置3の正面とする。
光ファイバ切断装置3は、側部に刃を有する円板状の刃部材16a、16bと、刃部材16a、16bの厚さ方向にそれぞれ刃部材16a、16bと重ねて設けられた剥離用部材17a、17bと、刃部材16a及び剥離用部材17aを支持する軸11aと、刃部材16b及び剥離用部材17bを支持する軸11bと、軸11a、11bをそれぞれ支持する支持台12a、12bを有する。
剥離用部材17a、17bは、互いに対向する側面に傾斜を有しない部材であり、ポリエーテルイミド、ポリカーボネート等の樹脂材料からなる。剥離用部材17a、17bは、刃部材16a、16bが光ファイバに傷22を付ける際にその側面に接触する被覆層21を除去するが、光ファイバ20に傷を付けない。また、剥離用部材17a、17bは、回転しないように固定されていることが好ましい。剥離用部材17a、17bは、例えば、図7(a)、(b)に示されるように円板状の形状を有するが、他の形状を有してもよい。
(光ファイバの切断方法)
図8(a)〜(c)は、光ファイバ切断装置3を用いて光ファイバ20を切断する過程を示す水平断面図である。図8(a)〜(c)は、光ファイバ20の切断箇所近傍を拡大して示す。
剥離用部材17aと剥離用部材17bの距離は、切断する光ファイバ20の直径とほぼ同じになるように調節される。
図8(a)は、刃部材10aと刃部材10bが最も近接した領域を光ファイバ20が通るときの状態を示す。このとき、刃部材10aと刃部材10bの刃の先端が光ファイバ20に入り込み、クラッド202に傷が付く。また、このとき、被覆層21の刃部材10a、10bの刃の傾斜部分101a、101b及び剥離用部材17a、17bの側面171a、171bに触れた部分は除去される。
図8(b)は、光ファイバ20が刃部材10aと刃部材10bの間を通った後の状態を示す。光ファイバ20のクラッド202には傷22が残っている。光ファイバ20a側の被覆層21の傷22の近傍の部分は、刃部材10a、10bの刃の傾斜部分101a、101b及び剥離用部材17a、17bにより傷26が付けられ、除去されている。
その状態で、光ファイバ20に長さ方向の引張力を加える、すなわち光ファイバ20aを図8(b)の左方向、光ファイバ20bを図8(b)の右方向にそれぞれ引っ張ると、図8(c)に示されるように、光ファイバ20が傷22を含む面で切断される。
本実施の形態においては、被覆層21を除去するために剥離用部材17a、17bを用いるため、第1の実施の形態よりも光ファイバ20aの露出部分の長さが大きい。
(実施の形態の効果)
本発明の実施の形態によれば、光ファイバのクラッド202に傷を付けるのと同時に傷の近傍の被覆層を除去するため、切断後の被覆層を剥離する工程を必要としない。そのため、先端が被覆層から露出した光ファイバの加工を簡便に行うことができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。また、発明の主旨を逸脱しない範囲内において上記実施の形態の構成要素を任意に組み合わせることができる。
本実施例では、上述した第2の実施の形態の光ファイバ切断装置2を用いて光ファイバ20を切断した。本実施例の光ファイバ20の直径及び被覆層21の外径は、それぞれ125μm、250μmである。また、切断された光ファイバ20の被覆層21から露出した部分の長さは、約40μmである。
図9(a)、(b)は、刃部材15aと刃部材15bの間隔を122〜124μmに設定して切断した光ファイバ20及び被覆層21の端面写真および側面写真である。傷23の深さは、0.5〜3μmの範囲にある。図9(a)、(b)は、光ファイバ20の凹凸の少ない綺麗な切断面を示している。
図9(c)は、刃部材15aと刃部材15bの間隔を100μmに設定して切断した光ファイバ20及び被覆層21の端面写真である。図9(c)に示される光ファイバ20の切断面は凹凸が多い。これは、刃部材15aと刃部材15bの間隔が光ファイバ20の直径に対して小さすぎるため、傷23の深さが深くなりすぎたことによると考えられる。
以上、本発明の実施の形態及び実施例を説明したが、上記に記載した実施の形態及び実施例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態及び実施例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1、2、3 光ファイバ切断装置
10a、10b、15a、15b 刃部材
14 第1の部分
15 第2の部分
20、20a、20b 光ファイバ
21 被覆層
22、23 傷
201 コア
202 クラッド
203 先端

Claims (11)

  1. 各々が側部に刃を有し、互いの前記刃が対向するように間隔をおいて設置された第1の刃部材及び第2の刃部材の間で、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の刃により、被覆層に覆われた光ファイバのクラッドに傷を付けるとともに前記傷の近傍の前記被覆層を除去する工程と、
    前記光ファイバにその長さ方向の引張力を加え、前記傷を含む面を切断面として前記光ファイバを切断することにより、少なくとも一方の先端が前記被覆層から露出した2つの被加工光ファイバを得る工程と、
    を含む、光ファイバ切断方法。
  2. 前記傷の深さは0.5〜3μmである、
    請求項1に記載の光ファイバ切断方法。
  3. 前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の間で前記光ファイバを回転させて前記クラッドの全周に前記傷を付ける、
    請求項1又は2に記載の光ファイバ切断方法。
  4. 前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の前記刃の、断面で視たときの一方の面と他方の面とがなす角度である傾斜角度を変えることにより、前記被加工光ファイバの前記被覆層から露出する部分の長さを調節する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ファイバ切断方法。
  5. 前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の刃の形状は両刃であり、
    前記2つの被加工光ファイバの両方の先端を前記被覆層から露出させる、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ファイバ切断方法。
  6. 前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の刃は、刃先を含む第1の部分と、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の面方向に対する傾斜角度が前記第1の部分よりも大きい第2の部分を有し、
    前記クラッドの前記傷は前記第1の部分により付けられ、
    前記被覆層は主に前記第2の部分により除去される、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の光ファイバ切断方法。
  7. 前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の間に前記光ファイバを通し、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の厚さ方向にそれぞれ前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材と重ねて設けられた、互いに対向する側面に傾斜を有しない第1の剥離用部材及び第2の剥離用部材を用いて、前記被覆層をさらに除去する、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の光ファイバ切断方法。
  8. 各々が側部に刃を有し、互いの前記刃が対向するように間隔をおいて設置された第1の刃部材及び第2の刃部材を有し、
    前記第1の刃部材と前記第2の刃部材の間で、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の刃により、被覆層に覆われた光ファイバのクラッドに前記光ファイバを切断するための傷を付けることができる、光ファイバ切断装置であって、
    前記光ファイバ切断装置は、
    前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の厚さ方向にそれぞれ前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材と重ねて設けられた、互いに対向する側面に傾斜を有しない第1の剥離用部材及び第2の剥離用部材をさらに有し、
    前記第1の刃部材、前記第2の刃部材、前記第1の剥離用部材及び前記第2の剥離用部材は、前記光ファイバを前記第1の刃部材と前記第2の刃部材の間に通すことにより、前記被覆層の接触した部分近傍を剥離することができる、光ファイバ切断装置。
  9. 前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の刃の形状は両刃である、
    請求項8に記載の光ファイバ切断装置。
  10. 前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の刃は、刃先を含む第1の部分と、前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材の面方向に対する傾斜角度が前記第1の部分よりも大きい第2の部分を有する、
    請求項8又は9に記載の光ファイバ切断装置。
  11. 前記第1の刃部材及び前記第2の刃部材は円板状の形状を有し、少なくともいずれか一方は回転しないように固定されている、
    請求項8〜10のいずれか1項に記載の光ファイバ切断装置。
JP2011179531A 2011-08-19 2011-08-19 光ファイバ切断方法及び光ファイバ切断装置 Active JP5724748B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011179531A JP5724748B2 (ja) 2011-08-19 2011-08-19 光ファイバ切断方法及び光ファイバ切断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011179531A JP5724748B2 (ja) 2011-08-19 2011-08-19 光ファイバ切断方法及び光ファイバ切断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013041206A JP2013041206A (ja) 2013-02-28
JP5724748B2 true JP5724748B2 (ja) 2015-05-27

Family

ID=47889630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011179531A Active JP5724748B2 (ja) 2011-08-19 2011-08-19 光ファイバ切断方法及び光ファイバ切断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5724748B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107450128A (zh) * 2017-07-27 2017-12-08 邹辉 一种光纤切割装置及切割方法
CN107610583B (zh) * 2017-11-03 2023-09-19 海盐县三禾包装股份有限公司 一种多功能的服装用织唛
JP7159920B2 (ja) * 2019-03-06 2022-10-25 日立金属株式会社 ケーブル加工装置及びケーブル加工方法
CN112526676A (zh) * 2020-12-04 2021-03-19 张艺帆 一种光纤声波通信方法及装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63236002A (ja) * 1987-03-25 1988-09-30 Hisankabutsu Glass Kenkyu Kaihatsu Kk 光フアイバ−切断方法
JP4235832B2 (ja) * 2005-03-31 2009-03-11 住友電気工業株式会社 光ファイバの切断方法及び光ファイバの切断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013041206A (ja) 2013-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5724748B2 (ja) 光ファイバ切断方法及び光ファイバ切断装置
JP2008087137A (ja) 光ファイバの切断装置及び光ファイバの切断方法
US7669744B2 (en) Device and method for cleaving optical fibers
US8770080B2 (en) Cutting wheel for glass substrate
JP5048461B2 (ja) 光ファイバコードおよび光ファイバコード配線方法
JP6487896B2 (ja) ファイバを剥離する際の光ファイバにおけるコーティングの層間剥離の防止
JP4893470B2 (ja) 光ファイバの端末加工方法
JP5639455B2 (ja) 光ファイバ切断装置及び光ファイバ切断方法
JP2015205393A (ja) 光学フィルム積層体ストリップを形成する装置及び方法
JP2006284839A (ja) 光ファイバの切断方法及び光ファイバの切断装置
US20020114609A1 (en) Method of stripping an optical fiber and a fiber obtained thereby
WO2005017584A1 (en) Device and method for cleaving optical fibers
JP5844346B2 (ja) ロール基材の切断方法及びその装置
JP2005028496A (ja) 光ファイバ切断装置及びこれを使用する切断方法
JP5319605B2 (ja) 光ファイバ切断工具および光ファイバ切断方法
JP2008292707A (ja) 光ファイバの位置決め構造及び光ファイバの位置決め方法
JPH11263635A (ja) 光ファイバ切断装置及び切断方法
JP2002341148A (ja) 被覆削り器
KR20190062331A (ko) 광학 필름의 홀 형성 장치 및 광학 필름의 홀 형성 방법
JP4490505B2 (ja) 光コネクタ端面加工装置
JP2930106B2 (ja) 被覆線材の中間被覆除去装置
JP2005096004A (ja) 光ファイバカッタおよびこれを用いた光ファイバの切断方法
JP2006267275A (ja) 光ファイバ心線分離工具
JP5345976B2 (ja) 光ファイバ接続器とその作製方法
JP2004347832A (ja) 光ファイバ心線及び光ファイバ心線被覆除去器

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20131111

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150303

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5724748

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150