JP5724602B2 - 受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、送信装置に無線接続可能な受信装置に関する。
音楽ファイルを記録可能なフラッシュメモリ等の記憶媒体を有する送信装置と、アンプ装置およびスピーカーを有する受信装置とを備えるコンテンツ送受信システムが利用されている。送信装置は、音楽ファイルを再生し、音楽データを例えばBluetooth等の無線通信を使用して受信装置に送信する。受信装置は、音楽データを受信して、増幅し、スピーカーから音声を出力する。
送信装置の音楽データを受信装置で増幅して出力するためには、(1)受信装置の電源をスタンバイ状態から電源オン状態に移行させる、(2)受信装置と送信装置との接続処理を実行させる、(3)送信装置において再生アプリケーションを起動させ、音楽ファイルを選択し、音楽ファイルを再生開始させる、といった3種類のユーザ操作が必要となり、その操作が非常に煩雑である。また、受信装置の無線接続範囲内に複数の送信装置が存在する場合、ユーザ操作によって、複数の送信装置の中から接続対象の送信装置を1つ選択し受信装置と接続させる必要があり、その操作が煩雑である。
下記特許文献1には、「従属デバイスD1は、接続可能な複数の主デバイスP(P1〜P3のいずれか2つ)を検出した場合、接続優先度に応じて接続相手を決定し、決定した接続相手と無線通信を開始する。また、予め設定された切替条件により、従属デバイスD1は、接続相手との無線通信中に無線リンクが切れた場合、接続可能な主デバイスPを検索し、接続優先度に応じて接続相手を自動的に切り替える。また、従属デバイスD1は、無線リンクが切れていなくても、接続可能な新たな主デバイスPを検出した場合、接続優先度に応じて接続相手を切り替える。また、従属デバイスD1は、切り替えを指示する指示入力があった場合に、接続優先度に応じて接続相手を切り替える。」ことが記載されている。また、特許文献1には、「主デバイス毎に最終接続日時を管理し、ブロードキャストによって主デバイスを一斉に探索し、複数の主デバイスが検索された場合に、最終接続日時に基づいて接続対象を決定する。」ことが記載されている。
しかし、特許文献1の技術によると、主デバイスを従属デバイスに接続させる処理にはユーザ操作が必要である。また、特許文献1によると、ブロードキャストで一斉に主デバイスを探索する必要があるので、Bluetoothには適用することができない。
特開2009−71657号公報
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ユーザ操作を要することなく送信装置と無線接続可能な受信装置を提供することである。
本発明の好ましい実施形態による受信装置は、送信装置と無線接続可能な受信装置であって、1又は複数の前記送信装置の識別情報を管理する識別情報管理手段と、人間の存在を感知する人感センサと、前記人感センサによって人間の存在を感知したとき前記識別情報管理手段によって管理されている前記送信装置を探索し、前記人感センサによって人間の存在を感知しなかったとき前記送信装置を探索しない探索手段と、前記探索手段が前記送信装置を発見した場合、発見した前記送信装置と無線接続する接続手段と、前記接続手段によって接続された前記送信装置からコンテンツを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信されたコンテンツを再生する再生手段とを備え、前記人感センサによって人間の存在を感知しなくなったとき、前記接続手段が前記送信装置との接続を解除する。
探索手段は、人感センサが人間の存在を感知したとき送信装置を探索し、人感センサが人間の存在を感知しなかったとき送信装置を探索しない。従って、探索手段が常に送信装置を探索することはないので、探索手段における無駄な消費電力の発生を防止できる。受信装置の近傍に人が居ないということは、受信装置が送信装置からコンテンツを受信して再生する必要がないからである。探索手段が送信装置を探索し発見した場合、接続手段が送信装置と無線接続する。従って、人が送信装置を所持、携帯して受信装置の近傍に移動するだけで、受信装置は人が所持、携帯する送信装置と自動的に接続し、送信装置からコンテンツを受信して再生することができる。また、送信装置を所持する人が受信装置の配置されている部屋から出て行った場合でも、受信装置の無線範囲内であれば、送信装置から受信装置にコンテンツが送信されてしまい、受信装置においてコンテンツが継続的に再生されてしまう。従って、受信装置がコンテンツの受信有無に基づいて送信装置との無線接続を解除すると適切な時点で接続を解除できない。そこで、人感センサによって人間の存在を感知しなくなったときに送信装置との無線接続を解除することにより、適切な時期に接続を解除することができる。
好ましい実施形態においては、前記識別情報管理手段が、1又は複数の前記送信装置の識別情報を所定の優先順位に従って管理し、かつ、前記接続手段が前記送信装置と無線接続したとき、無線接続した前記送信装置の優先順位が最高になるように管理内容を変更し、前記探索手段が、前記識別情報管理手段によって管理されている前記送信装置を優先順位が高い方から順に探索し、前記送信装置を発見したときに前記送信装置の探索を終了する。
この場合、探索手段は、最近接続した送信装置から順番に送信装置を探索し、送信装置を発見した時点で探索を終了する。最近接続した送信装置はユーザが再び使用する可能性が高いので、受信装置は迅速に送信装置を発見することができ、無駄な探索処理を削減することができる。
好ましい実施形態においては、前記接続手段が前記送信装置と無線接続したときに前記接続手段によって接続された前記送信装置に再生アプリケーションプログラムの起動指示およびコンテンツ再生指示を送信する指示手段をさらに備える。
送信装置において再生アプリケーションが起動されていない、又は、コンテンツを再生していない場合であっても、ユーザ操作を要することなく再生装置がコンテンツを再生し、受信装置が送信装置からコンテンツを受信することができる。
ユーザ操作を要することなく送信装置と無線接続可能な受信装置を提供することができる。
本発明の好ましい実施形態による受信装置100と送信装置200とを示すブロック図である。 接続履歴テーブルを示す図である。 接続履歴テーブルを示す図である。 接続履歴テーブルを示す図である。 受信装置100と送信装置200とのペアリング処理を示すフローチャートである。 受信装置100のCPU1の処理を示すフローチャートである。 受信装置100のCPU1の処理を示すフローチャートである。 受信装置100のCPU1の処理を示すフローチャートである。 受信装置100のCPU1の処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
図1は、本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ再生システムを示す概略ブロック図である。コンテンツ再生システムは、コンテンツ受信装置(以下、受信装置という。)100と、コンテンツ送信装置(以下、送信装置という。)200とを備える。受信装置100は、例えば各部屋に設置された据置型のオーディオ装置である。送信装置200は、各個人が所持、携帯する音楽プレーヤ、ノートパソコン、スマートフォン、携帯電話機、携帯ゲーム機等である。コンテンツは、音楽ファイル(音楽データ)、音声ファイル(音声データ)、映像ファイル(映像データ)、静止画ファイル(静止画データ)等の総称であるが、本実施形態においては音楽ファイル(音楽データ)である。
受信装置100と送信装置200とは、例えば、Bluetooth等の任意の規格の無線通信によって相互に接続可能である。送信装置200は、自身が記録している音楽フィルを再生し、再生した音楽データを無線経由で、受信装置100に送信する。受信装置100は、送信装置200から送信された音楽データを受信し、増幅して、スピーカーから音声を出力する。
受信装置100は、CPU1と、RAMやフラッシュメモリ等の書換可能メモリ2と、ROM3と、通信部4と、再生部5と、スピーカー6と、人感センサ7とを概略備える。CPU1は、ROM3に格納されている受信装置100の動作プログラムに基づいて受信装置100の各部を制御する。
通信部4は、送信装置200の通信部18と接続して通信し、各種の制御コマンドや、音楽データ等を送信装置200との間で送受信する。通信部4は、例えばBluetoothの無線送受信機である。再生部5は、通信部4が送信装置200から受信した音楽データを再生(例えば、デコード、D/A変換、音量調整、増幅等)し、スピーカー6から音声を出力する。
人感センサ7は、人間の存在を感知し、その結果をCPU1に通知する。人感センサ7は、赤外線、超音波、可視光等の周知のものが採用され得る。CPU1は、受信装置100が送信装置200と接続していないときに人感センサ7から人間の存在を感知した旨の通知を受信したとき、送信装置200を探索し、送信装置200を発見した場合には、送信装置200と自動的に接続する。一方、CPU1は、受信装置100が送信装置200と接続していないとき人感センサ7から人間の存在を感知した旨の通知を受信しない場合には送信装置200の探索を実行しない。従って、受信装置100の無駄な探索による消費電力を抑制することができる。
CPU1は、1又は複数の送信装置200の識別情報を所定の優先順位に従って管理し、かつ、送信装置200と無線接続したとき、無線接続した送信装置200の優先順位が最高になるように管理内容を変更する。CPU1は、送信装置200を優先順位が高い方から順に探索し、送信装置200を発見したときに送信装置200の探索を終了する。
詳細には、書換可能メモリ2には図2A〜図2Cに示す接続履歴テーブルが格納されている。接続履歴テーブルは、受信装置100と送信装置200との接続履歴を管理するテーブルである。接続履歴テーブルには所定数(本例では8つ)の項目が存在し、各項目には送信装置200の識別情報を登録可能である。識別情報は受信装置100と送信装置200とがペアリングした際に相互に交換しあい登録される情報であり、例えば、送信装置200のアドレスと暗号鍵との組合せである。なお、図2A〜図2Cでは、送信装置の識別情報を単に「送信装置A」等と略して記述する。接続履歴テーブルにおいて、番号1(図示下側)の項目が優先順位が高く、番号8(図示上側)の項目に向かって優先順位が低くなっていく。例えば、図2Aにおいては、優先順位は、高い方から送信装置A、送信装置B、送信装置C、送信装置Dの順になっている。
受信装置100が送信装置200と無線接続した際に、CPU1は、無線接続した送信装置200の識別情報を接続履歴テーブルにおいて優先順位が最高の項目に移動(または新規登録)させ、かつ、他の送信装置200の識別情報を優先順位が1つずつ繰り下がるように移動させる。
例えば、図2Aの状態で、受信装置100が送信装置Cと無線接続すると、図2Bに示すように、送信装置Cの優先順位が最高となり、その他の送信装置の優先順位がそれぞれ1つずつ繰り下げられる。また、図2Bの状態で、受信装置100が新たに送信装置Eと接続してペアリング処理を実行すると、図2Cに示すように、送信装置Eの識別情報が、優先順位が最高の項目(番号1)に新規登録され、その他の送信装置200の優先順位がそれぞれ1つずつ繰り下げられる。
なお、8つの項目の全てに送信装置200の識別情報が登録されている状態で新たな送信装置200とペアリングし、当該送信装置200の識別情報を登録する場合、一番優先順位の低い(項目8)の送信装置200の識別情報が接続履歴テーブルから削除されるとよい。
CPU1は、送信装置200を探索する際に、最初に、接続履歴テーブルの優先順位の最高の送信装置200(図2Aにおいては送信装置A)を探索対象として選択する。CPU1は、選択した送信装置Aを探索し、発見できた場合にはその送信装置Aと自動的に無線接続する。一方、発見できなかった場合、CPU1は、接続履歴テーブルにおいて次に優先順位が高い送信装置200(図2Aにおいては送信装置B)を探索対象として選択する。CPU1は、選択した送信装置Bを探索し、発見できた場合にはその送信装置Bと自動的に無線接続する。そして、CPU1は、送信装置Bの優先順位が最高になるように、接続履歴テーブルを並べ替える。
必要に応じて、CPU1は、無線接続した送信装置200に対して、再生アプリケーションプログラムを起動する指示や、音楽ファイルを再生開始する指示を送信する。これにより、受信装置100と無線接続した送信装置200は、自動的に(つまりユーザ操作を要することなく)、音楽ファイルの再生を開始し、音楽データを受信装置100に送信することができる。
送信装置200は、CPU11と、RAM12と、ROM13と、フラッシュメモリ等のコンテンツ記憶部14と、再生部15と、表示部16と、操作部17と、通信部18とを概略備える。CPU11は、ROM13に格納されている送信装置200の動作プログラムに基づいて送信装置200の各部を制御する。また、ROM13には再生アプリケーションプログラムがインストール又は記録されている。CPU11は、再生アプリケーションプログラムをRAM12に読み出して実行する。
フラッシュメモリ14には複数の音楽ファイルが記録されている。再生部15は、再生アプリケーションプログラムに従って、フラッシュメモリ14に記録されている音楽ファイルを再生し、通信部18を介して受信装置100に音楽データを送信する。表示部16は、再生中の音楽ファイルのコンテンツ情報(曲名、アーティスト名等)を表示する。操作部17は、ユーザ操作に基づく指示が入力されるものであり、送信装置200の筐体に設けられた操作ボタンやタッチパネル等である。通信部18は、受信装置100の通信部4と通信し、各種の制御コマンドや、音楽データ等を受信装置100との間で送受信する。通信部18は、例えばBluetoothの無線送受信機である。
以下、本実施形態の動作を説明する。図3は、受信装置100と送信装置200とのBluetoothのペアリング処理を示すフローチャートである。受信装置100と送信装置200とは、周知の方法によって、無線を介して相互に接続し、ペアリング情報(アドレスおよび暗号鍵)を相互に交換して登録することによって、ペアリング処理を実行する(S101、S201)。受信装置100のCPU1は、新たにペアリング処理を実行した送信装置200の識別情報(ペアリング情報)を接続履歴テーブルの優先順位が最高の項目に登録し、接続履歴テーブルに既に登録されていた他の送信装置200の識別情報を、優先順位を1つずつ繰り下げる(S102)。この処理により、以下に示すように、受信装置100と新たにペアリング処理された送信装置200は、受信装置100によって最初に探索が実行される。
図4は、受信装置100が送信装置200と接続していないときの受信装置100のCPU1の処理を示すフローチャートである。特に限定されないが、受信装置100において、人感センサ7およびCPU1以外の部分はスタンバイ状態になっている。人感センサ7は、人間の存在を周知の方法で常時監視している(S111)。CPU1は、人感センサ7によって人間の存在が感知されたか否かを判断している(S112)。例えば、受信装置100が配置されている部屋に送信装置200を所持した人が入って来た場合、人感センサ7によって人間の存在が感知され、その結果がCPU1に通知される。CPU1は、人感センサ7によって人間の存在が感知されたと判断する(S112でYES)。CPU1は、受信装置100をスタンバイ状態から電源オン状態に移行させ、Bluetooth接続可能状態に移行させる。
CPU1は、接続履歴テーブルに送信装置200の識別情報が少なくとも1つ登録されているか否かを判断する(S113)。接続履歴テーブルに送信装置200の識別情報が1つも登録されていなければ(S113)、処理を終了する。一方、接続履歴テーブルに送信装置200の識別情報が少なくとも1つ登録されている場合(S113でYES)、CPU1は、接続履歴テーブルの項目番号(1〜8のいずれか)を示す値i=1に初期化する(S114)。i=1は上記の通り優先順位が最高の項目である。
CPU1は、iで特定される送信装置200を自動的に探索する(S115)。詳細には、iで特定される送信装置200の識別情報(アドレス、暗号鍵)を接続履歴テーブルから読み出して、ポーリング処理を実行する。CPU1は、iで特定される送信装置200からポーリングに対する応答を受信したか否かを判断する(S116)。つまり、探索の結果、iで特定される送信装置200が発見されたか否かが判断される。iで特定される送信装置200が無線範囲内に存在している場合には、送信装置200から応答が返信される。一方、iで特定される送信装置200が無線範囲内に存在していない場合には、送信装置200から応答が返信されない。
iで特定される送信装置200から応答を受信できない場合(S116でNO)、つまり、iで特定される送信装置200が無線範囲内に存在せず、発見できない場合、CPU1はiをインクリメントする(S121)。CPU1は、iは所定数(所定数は、接続履歴テーブルに送信装置200の識別情報を登録可能な個数であり、本例では8)以下であり、かつ、iで特定される項目に送信装置200の識別情報が登録されているかを判断する(S122)。iが所定数よりも大である、または、iで特定される項目に送信装置200の識別情報が登録されていない場合(S122でNO)、接続履歴テーブルに登録されている全ての送信装置200を順番に探索したが、発見できたかったことを意味するので、処理を終了する。一方、iが所定数以下であり、かつ、iで特定される項目に送信装置200の識別情報が登録されている場合(S122でYES)、接続履歴テーブルに登録されている全ての送信装置200について未だ探索を終了していないので、CPU1は、S115に戻って、iで特定される送信装置200を探索する(S115)。従って、接続履歴テーブルにおいて優先順位が高い送信装置200から順に、CPU1は探索を実行する。
そして、iで特定される送信装置200から応答を受信した場合(S116でYES)、CPU1は、iで特定される送信装置200と自動的に無線接続する(S117)。この接続処理自体は周知技術が採用され得る。
CPU1は、接続した送信装置200に対して再生アプリケーションプログラムを起動する指示を無線経由で送信する(S118)。送信装置200のCPU11は、再生アプリケーションプログラムを起動する指示を受信すると、起動済みでなければ再生アプリケーションプログラムを起動させる。続いて、CPU1は、接続した送信装置200に再生指示を送信する(S119)。送信装置200のCPU11は、再生指示を受信すると、音楽ファイルを再生中でない場合、音楽ファイルを再生開始し、音楽データを無線経由で受信装置100に送信する。受信装置100は、音楽データを受信すると、再生部5によって音楽データを再生し、スピーカー6から音声を出力する。
iで特定される送信装置200の接続履歴テーブルの優先順位が最高でない場合、CPU1は、iで特定される送信装置200の接続履歴テーブルにおける優先順位を最高の項目に移動させ、他の送信装置200の優先順位を1つずつ繰り下げる(S120)。例えば、図2Aの状態において、i=3の送信装置Cと無線接続した場合には、図2Bに示すように送信装置Cの優先順位が最高になるようにテーブルが書き換えられる。
以上の処理によって、送信装置200を所持するユーザが受信装置100に近づくと、受信装置100が自動的に電源オン状態になり、接続履歴テーブルに登録されている優先順位に従って順番に送信装置200が探索され、送信装置200が発見されるとその送信装置200と受信装置100とが自動的に接続する。受信装置100からの指示に応じて送信装置200再生アプリケーションプログラムを起動させ、音楽ファイルを再生開始する。従って、ユーザが送信装置200を所持して受信装置100に近づくだけで、自動的に受信装置100から音楽を再生することができる。また、接続履歴テーブルには最後に接続した送信装置200の識別情報が、優先順位が最高の項目に登録されるので、次回同じ送信装置200の音楽ファイルを受信装置100に送信したい場合に、受信装置100は直ちに(複数の送信装置200を探索する必要が無く)送信装置200を発見して自動接続することができる。
本実施形態では、図2A〜図2Bの接続履歴テーブルをRAM上で管理するだけでよいので、RAM内での管理内容が非常に簡易であり、RAMの使用容量の削減に寄与することができる。
図5は、人感センサ7が人間の存在を感知しなくなった場合のCPU1の処理を示すフローチャートである。受信装置100が送信装置200と接続している(音楽データを受信して再生している)とき(S131)、人感センサ7は、人間の存在を常時監視している。CPU1は、人感センサ7によって人間の存在が感知されているかを判断している(S132)。人間の存在を感知している場合(S132でYES)、CPU1は、送信装置200との接続、および、送信装置200から音楽データを受信して再生する処理を継続する。一方、例えば、受信装置100が配置されている部屋から送信装置200を所持した人が出て行った場合、人感センサ7によって人間の存在が感知されなくなり、その結果がCPU1に通知される。CPU1は、人感センサ7によって人間の存在が感知されなくなったと判断する(S132でNO)。このとき、CPU1は、送信装置200との無線接続を自動的に解除し(送信装置200から音楽データを受信しなくなり)、スタンバイ状態に移行し、図3のS101の処理へと移行する。
受信装置100が配置されている部屋から送信装置200を所持した人が出て行った場合であっても送信装置200が受信装置100の無線範囲内に存在する場合には、送信装置200から受信装置100に音楽データが送信される。従って、受信装置100は音楽データの受信有無によって、送信装置200との無線接続を切断することができない。そこで、本実施形態では、人感センサ7によって人間の存在を感知しなくなると、送信装置200との無線接続を自動的に切断する。従って、人が居なくなっているにもかかわらず、受信装置100と送信装置200との無線接続および音楽データ送受信が維持され、受信装置100および送信装置200の無駄な電力消費が発生することを防止できる。また、Bluetoothにおいては、1つの送信装置は1つの受信装置としか接続できないので、人感センサ7によって自動的に接続が切断されることによって、送信装置200を所持するユーザが別の部屋にある別の受信装置100に近づいたときに、別の受信装置100と自動的に接続することが可能となる。
次に、図4の処理の変形例を説明する。図6は本例の処理を示すフローチャートであり、図4と同じ処理には同じ符号を付し、説明を省略する。図6においては、S122でiが所定数よりも大である、または、iで特定される項目に送信装置200の識別情報が登録されていないと判断されると(S122でNO)、つまり、接続履歴テーブルに登録されている全ての送信装置200を探索済みである場合、CPU1は、S114に戻り、i=1に初期化して、再度、接続履歴テーブルに登録されている送信装置200を優先順位が高い方から順に探索する。このように処理することによって、接続履歴テーブルにおいて、送信装置200を探索したが発見できなかった後に、送信装置200が受信装置100の無線範囲内に存在するようになった場合に、2回目以降の探索において当該送信装置200を発見することが可能になる。また、図7に示すように、インデックスjを定義し、S131においてjを1に初期化し、S122でNOと判断されたとき、S132でjがインクリメントされ、S133でjが所定数(例えば3回)以下であるかが判断される。jが所定数以下であれば(S133でYES)、S114に戻るが、jが所定数を超えると(S133でNO)、処理を終了する。従って、図7によると、いつまで送信装置200を探索し続けることを防止できる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。送信装置200の仕様によっては、再生アプリケーションの起動指示を送信せずに、再生指示だけを送信するようにしてもよい。受信装置100は再生装置に音楽ファイル以外のコンテンツ(例えば、映像ファイルや静止画ファイル)を再生するものであってもよい。通信規格は、Bluetoothに限定されるものではなく、無線LAN、無線HDMIやその他の任意の無線通信規格を適宜選択して採用することができる。本発明の受信装置100、送信装置200を動作させるためのコンピュータプログラムまたはそのコンピュータプログラムを記録した記録媒体という形態で提供されてもよい。
本発明は例えば据置型オーディオ機器と携帯型音楽プレーヤとに好適に適用され得る。
100 受信装置
1 CPU
2 RAM
3 ROM
4 通信部
5 再生部
6 スピーカー
7 人感センサ
200 送信装置
11 CPU
12 RAM
13 ROM
14 フラッシュメモリ
15 再生部
16 表示部
17 操作部
18 通信部

Claims (3)

  1. 送信装置と無線接続可能な受信装置であって、
    1又は複数の前記送信装置の識別情報を管理する識別情報管理手段と、
    人間の存在を感知する人感センサと、
    前記人感センサによって人間の存在を感知したとき前記識別情報管理手段によって管理されている前記送信装置を探索し、前記人感センサによって人間の存在を感知しなかったとき前記送信装置を探索しない探索手段と、
    前記探索手段が前記送信装置を発見した場合、発見した前記送信装置と無線接続する接続手段と、
    前記接続手段によって接続された前記送信装置からコンテンツを受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信されたコンテンツを再生する再生手段とを備え
    前記人感センサによって人間の存在を感知しなくなったとき、前記接続手段が前記送信装置との接続を解除する、受信装置。
  2. 前記識別情報管理手段が、1又は複数の前記送信装置の識別情報を所定の優先順位に従って管理し、かつ、前記接続手段が前記送信装置と無線接続したとき、無線接続した前記送信装置の優先順位が最高になるように管理内容を変更し、
    前記探索手段が、前記識別情報管理手段によって管理されている前記送信装置を優先順位が高い方から順に探索し、前記送信装置を発見したときに前記送信装置の探索を終了する、請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記接続手段が前記送信装置と無線接続したときに前記接続手段によって接続された前記送信装置に再生アプリケーションプログラムの起動指示およびコンテンツ再生指示を送信する指示手段をさらに備える、請求項1又は2に記載の受信装置。
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