JP2015176536A - 通信装置、通信方法、通信プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

通信装置、通信方法、通信プログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の機器から1の機器に対して無線通信による接続を行う場合の利便性を向上させる。
【解決手段】通信装置は、他の機器からの接続要求に応じて、他の機器との間で通信を行うための接続を確立する接続確立処理を行う。通信装置は、他の機器との間で通信を行うことにより発生する履歴情報を取得し、他の機器を識別する識別情報と履歴情報とを関連付けて記憶し、履歴情報に基づき識別情報に対して優先度を決定する。通信装置は、接続要求に応じて、接続要求の要求元の他の機器を識別する識別情報に対して決定された優先度に基づき他の機器との接続確立処理を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、無線通信によりデータの送受信を行う通信装置、通信方法、通信プログラムおよび記憶媒体に関する。
近年では、技術の進歩に伴った通信速度の高速化などにより、無線通信ネットワークを介して通信可能なデータの容量が増大し、従来からのテキストデータや静止画像データの伝送のみならず、オーディオデータやビデオデータのストリーミング伝送も可能となっている。
このような通信速度が高速化された通信方式としては、USB(Universal Serial Bus)の規格団体であるUSB IF(Implemental Forum)が定めたCertified Wireless USB通信や、ミリ波無線通信を使ってディスプレイケーブルを無線化した製品などが実用化されている。また、Wi−Fi Allianceにより策定された、無線LAN(Local area Network)を用いたビデオケーブル無線化技術であるMiracast(登録商標)も、近年実用化されている。
このような、ビデオデータのストリーミングが可能な通信方式を用いて、ビデオコンテンツを有するソース(Source)機器が、ディジタルテレビ受像機、ディスプレイ装置、プロジェクタ装置といった表示・再生装置であるシンク(Sink)機器に、無線通信によりビデオコンテンツを送信することが可能である。ビデオケーブルを接続すること無く、ソース機器のビデオコンテンツをシンク機器に伝送し例えば表示させることが可能であり、利便性が高い。
ところで、無線ネットワークは、第三者による傍受が容易であるため、接続開始時において、接続を一意に定めて安全な通信を行うために、相互認証情報や暗号通信に用いる暗号鍵の共有などの処理を、ソース機器およびシンク機器の間で行い、ソース機器およびシンク機器の間でアソシエーションを形成する必要がある。これらの、アソシエーションを形成するために必要な情報を、アソシエーション情報と呼ぶ。
このアソシエーション情報は、ソース機器とシンク機器との間で安全な手段で交換され、不揮発性メモリなどに保存されることが一般的である。保存されたアソシエーション情報には、例えば、暗号鍵そのものではなく暗号鍵のシード(種)に相当する情報が含まれ、次の接続時に、そのまま暗号鍵生成のハンドシェイク通信に用いられる。アソシエーション情報を例えばソース機器およびシンク機器にそれぞれ保存しておくことで、ソース機器およびシンク機器の間の次回からの接続を容易に行うことができる。
ここで、複数のソース機器から接続されることが想定されるシンク機器について考える。このようなシンク機器としては、例えば、ビデオケーブルを無線化し、ビデオコンテンツの無線通信による受信および再生が可能な、据置型のプロジェクタ装置が考えられる。このようなシンク機器では、複数のソース機器からの接続を想定して、複数のアソシエーション情報を保存することが好ましい。
このとき、上述のプロジェクタ装置のような、コンピュータの機能を組み込んだ組み込み機器では、リソースに制限があることが一般的である。したがって、このような組み込み機器では、予め定められた数を上限としてアソシエーション情報を保存することになる。この場合、保存されるアソシエーション情報の数が上限に達して尚、新たなアソシエーション情報は、既に保存されているアソシエーション情報から所定に選択されたアソシエーション情報を削除、または、選択されたアソシエーション情報に上書きして保存することになる。特許文献1には、接続履歴を示す履歴情報に基づき削除するアソシエーション情報を選択する技術が記載されている。
ところで、上述したアソシエーションを形成するための処理は、完了するまである程度の時間を必要とする。すなわち、互いに接続を行うソース機器およびシンク機器は、接続を確立するために、互いに保存されたアソシエーション情報を用いて、接続先探索、接続要求、暗号鍵のハンドシェイクなどの手順を経る必要がある。接続の確立のための一連の手順による、これら接続先探索、接続要求および暗号鍵ハンドシェイクなどの処理は、それぞれ一定以上の処理時間を要する。
ここで、1のシンク機器に対して複数のソース機器から接続を行う場合について考える。例えば、会議室などに複数のユーザがそれぞれソース機器を持って集まり、これら複数のソース機器からプロジェクタ装置などの1台のシンク機器に対して同時に接続を行うような状況が考えられる。
この場合、シンク機器は、各ソース機器との間で上述した手順に従いそれぞれアソシエーションを形成し、接続を確立する。このとき、シンク機器とソース機器との間でアソシエーションが形成され接続が確立されるタイミングは、各ソース機器について区区であり、各ソース機器が接続確立される順序を制御することが困難であるという問題点があった。
これは、1のシンク機器に対して複数のソース機器から同時に接続が開始されるような状況においては、複数のソース機器のうち所定のソース機器を優先して接続させることが困難であることを意味する。これは、上述した特許文献1においても解消できていない。
上述の会議室にそれぞれソース機器を持った複数のユーザが集まった例では、当該複数のユーザのうち一時的に参加したゲストユーザや、ソース機器によるシンク機器の利用を稀にしか行わないユーザのシンク機器への接続処理により、頻繁にシンク機器を利用するユーザのソース機器の接続が遅延させられてしまう事態が起こり得る。この場合、プロジェクタ装置を使用するユーザにとっての、ビデオケーブルを無線通信で代替するという、シンプルで直感的且つ本質的な目的を考慮すると、著しく利便性を損なっているといえる。
また、これにより、「無線通信を用いず、ビデオケーブルを直接接続してプロジェクタ装置を用いた方が便利である」といった判断がなされてしまう可能性もあり、無線通信による利便性を提供することが困難になってしまうおそれもある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の機器から1の機器に対して無線通信による接続を行う場合の利便性を向上させることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、他の機器からの接続要求に応じて、他の機器との間で通信を行うための接続を確立する接続確立処理を行う接続部と、他の機器との間で通信を行うことにより発生する履歴情報を取得する取得部と、他の機器を識別する識別情報と履歴情報とを関連付けて記憶する記憶部と、記憶部に記憶される識別情報に関連付けられる履歴情報に基づき識別情報に対して優先度を決定する決定部とを有し、接続部は、接続要求に応じて、接続要求の要求元の他の機器を識別する識別情報に対して決定された優先度に基づき他の機器との接続確立処理を制御することを特徴とする。
本発明によれば、複数の機器から1の機器に対して無線通信による接続を行う場合の利便性が向上されるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る通信装置の使用形態の一例を示す図である。 図2は、実施形態に適用可能なプロジェクタ装置の一例の構成を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係るプロジェクタ装置の機能を説明するための一例の機能ブロック図である。 図4は、実施形態に係る履歴記憶部により記憶される履歴情報の例を示す図である。 図5は、WPSを用いてWPAを実行する際のシーケンス図である。 図6は、実施形態に係る接続制御を示す一例のフローチャートである。 図7は、ソース機器とシンク機器とが1対1の場合の接続制御の例を示すシーケンス図である。 図8は、実施形態に係る、複数のソース機器からシンク機器に対して接続要求が送信された例を示すシーケンス図である。 図9は、実施形態に係る接続制御の各種設定を行うための設定画面の例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、通信装置、通信方法、通信プログラムおよび記憶媒体の実施形態を詳細に説明する。
(実施形態の概要)
図1は、実施形態に係る通信装置の使用形態の一例を示す図である。図1において、実施形態に係る通信装置としてのプロジェクタ装置10は、光源からの光を外部から供給された映像データに基づき変調して、投射レンズ11から射出してスクリーン30などの被投射媒体に映像として投射する。
プロジェクタ装置10は、無線通信機能を有し、他の機器としての複数の端末装置20a、20bおよび20cから一斉になされた接続要求に対してそれぞれ接続を確立し、各端末装置20a、20bおよび20cと通信可能とされている。プロジェクタ装置10は、各端末装置20a、20bおよび20cのうち、例えばプロジェクタ装置10に設けられた操作部に対する操作により選択された端末装置から送信された映像データに基づき、映像を投射することができる。
各端末装置20a、20bおよび20cは、例えば、多機能携帯電話端末(スマートフォンなど)、タブレット型コンピュータ、ノート型コンピュータといった、携帯可能に構成され無線通信機能を備えた情報処理装置である。各端末装置20a、20bおよび20cは、これに限らず、据置型のコンピュータでもよい。また、図1の例では、3台の端末装置20a、20bおよび20cが示されているが、これは説明のための例であり、プロジェクタ装置10と通信を行う端末装置は、2台でもよいし、4台以上であってもよい。
実施形態に係るプロジェクタ装置10は、履歴記憶部200を有し、各端末装置20a、20bおよび20cとの通信を行うことにより発生した履歴情報を、各端末装置20a、20bおよび20cを識別する識別情報と関連付けて記憶する。履歴情報は、例えば、各端末装置20a、20bおよび20cを用いてプロジェク装置10により映像を投射した回数や累積時間、最後に映像の投射が終了した日時を示す情報を用いることができる。これに限らず、履歴情報は、各端末装置20a、20bおよび20cがプロジェクタ装置10と接続を行った回数(頻度)や最後に接続を確立した日時、最後にデータ送受信を行った日時などを用いることもできる。
プロジェクタ装置10は、さらに、履歴記憶部200に記憶される履歴情報に基づき、各端末装置20a、20bおよび20cに対して優先度を決定する。例えば、優先度を決定する履歴情報として映像投射回数を適用する場合、プロジェクタ装置10は、映像投射回数が多い端末装置程、高い優先度に決定する。
プロジェクタ装置10は、各端末装置20a、20bおよび20cのうち2以上から一斉に接続要求がなされた場合に、接続要求がなされた各端末装置の識別情報を用いて履歴記憶部200を参照し、これら各端末装置に決定された優先度に基づき各端末装置の接続を制御する。
例えば、プロジェクタ装置10は、履歴記憶部200を参照して取得した各端末装置の優先度を比較する。プロジェクタ装置10は、優先度の比較の結果、接続要求がなされた各端末装置のうち、最も高い優先度が決定されている端末装置との接続の確立を優先して実行し、それ以外の端末装置に対する接続の確立を、例えば、この最も高い優先度が決定されている端末装置との接続が確立されてから実行する。
実施形態に係るプロジェクタ装置10は、このように、各端末装置20a、20bおよび20cそれぞれに対して決定された優先度に基づき、各端末装置の接続を制御するようにしている。そのため、プロジェクタ装置10に対して接続要求を行っている各端末装置20a、20bおよび20cのうち最初に接続が確立されるべきであると推定される端末装置に対する接続確立を優先的に実行できる。
(実施形態のより詳細な説明)
図2は、実施形態に適用可能なプロジェクタ装置10の一例の構成を示す。図2において、プロジェクタ装置10は、CPU(Central Processing Unit)110と、ROM(Read Only Memory)111と、RAM(Random Access Memory)112と、ストレージ113と、操作部114と、データI/F115と、通信I/F116とを有し、バス100によりこれら各部が互いに通信可能に接続されている。さらに、プロジェクタ装置10は、映像I/F117と、映像処理部118と、映像出力部119とを有し、それぞれバス100に接続される。
CPU110は、ROM111やストレージ113に予め記憶されるプログラムに従い、RAM112をワークメモリとして用いて動作し、このプロジェクタ装置10の全体の動作を制御する。ストレージ113は、不揮発にデータを記憶する記憶媒体であって、ハードディスクドライブや不揮発性の半導体メモリ(フラッシュメモリ)を用いることができる。
操作部114は、ユーザ入力を受け付けるための操作子と、ユーザに情報を提示するための表示部とを有する。操作部114は、操作子と表示部とが一体的に構成された所謂タッチパネルを用いることができる。操作部114は、操作子に対するユーザ操作に応じた制御信号を生成して、CPU110に供給する。また、操作部114は、CPU110によりプログラムに従い生成された表示制御信号が供給され、供給された表示制御信号に応じた画面を表示部に表示させる。
データI/F115は、外部の機器との間でデータの送受信を行う。データI/F115は、例えばUSB(Universal Serial Bus)やIEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)を適用させることができる。
通信I/F116は、無線による通信を制御する。例えば、通信I/F116は、Wi−Fi(Wireless Fidelity)規格に準じた無線通信を制御する。これに限らず、通信I/F116は、Bluetooth(登録商標)に準じた通信やミリ波無線通信に対応してもよいし、ワイヤレスUSBなどのUWB(Ultra Wide Band)を用いた無線通信に対応してもよい。さらに、通信I/F116は、複数の通信方式に対応してもよく、この場合、CPU110からの指示により使用する通信方式を切り替えるようにできる。以下では、通信I/F116は、Wi−Fi規格に準じた通信制御を行うものとする。
映像I/F117は、外部から供給された映像データを受信するインターフェイスである。映像処理部118は、映像I/F117から供給された映像データや、バス100を介して供給された映像データに対して所定の映像処理を施して出力する。映像出力部119は、例えば、光源と光変調素子と光変調素子を駆動する駆動回路とを備える。光変調素子としては、例えばDMD(Digital Micromirror Device)を用いることができる。映像出力部119は、映像処理部118から供給された映像データに従い駆動回路により光変調素子を駆動して、光源から射出された光を光変調素子で変調して射出する。光変調素子から射出された光は、投射レンズ11を含む光学系を介して外部に出力され、映像としてスクリーン30に投射される。
図3は、実施形態に係るプロジェクタ装置10の機能を説明するための一例の機能ブロック図である。図3において、プロジェクタ装置10は、履歴記憶部200と、通信部210と、接続処理部211と、接続制御部212と、状態取得部213と、優先度決定部214と、映像制御部215とを有する。
これら履歴記憶部200、通信部210、接続処理部211、接続制御部212、状態取得部213、優先度決定部214および映像制御部215は、例えばCPU110上で動作するプログラムにより実現される。これに限らず、これら履歴記憶部200、通信部210、接続処理部211、接続制御部212、状態取得部213、優先度決定部214および映像制御部215のうち一部または全部を、互いに協働して動作するハードウェアで構成してもよい。
通信部210は、所定の通信規格に従って、無線通信によるデータの送受信を制御する。この例では、通信部210は、Wi−Fi規格に従った制御を行う。
接続処理部211は、所定の通信規格(この例ではWi−Fi規格)に従い、各端末装置20a、20bおよび20cからの接続要求に応じて接続確立処理を行い、各端末装置20a、20bおよび20cとプロジェクタ装置10との間の接続を確立する。
また、接続処理部211は、接続確立処理に伴い、各端末装置20a、20bおよび20cがプロジェクタ装置10との間で無線通信による通信を確立するためにそれぞれ用いる固有情報を取得する。固有情報は、少なくとも、各端末装置20a、20bおよび20cを識別するための識別情報を含む。識別情報としては、MAC(Media Access Control)アドレスを用いることができる。識別情報は、MACアドレスに限らず、通信に付加され、送信元の機器を識別可能な情報であれば、他の情報を用いてもよい。
接続制御部212は、後述する優先度決定部214で識別情報毎に決定された優先度に基づき、接続処理部211による各端末装置20a、20bおよび20cに対する接続確立処理を制御する。
詳細は後述するが、接続制御部212は、例えば、接続処理部211が複数の端末装置20a、20bおよび20cから一斉に接続要求を受け付けた場合、各端末装置20a、20bおよび20cに決定された優先度を取得する。そして、接続制御部212は、各端末装置20a、20bおよび20cのうち優先度が最も高い端末装置に対して接続確立処理を行うように、接続処理部211を制御する。
状態取得部213は、プロジェクタ装置10の各部から、プロジェクタ装置10が端末装置20a、20bおよび20cと接続および通信を行うことで発生した各状態を示す情報を取得する。例えば、状態取得部213は、接続処理部211から、各端末装置20a、20bおよび20cに対して行った接続確立処理を示す情報を取得する。また、状態取得部213は、通信部210から、各端末装置20a、20bおよび20cとの間で行った通信を示す情報を取得する。さらに、状態取得部213は、後述する映像制御部215から、端末装置20a、20bおよび20cから送信された映像データに対して行われた処理に関する情報を取得する。
履歴記憶部200は、状態取得部213に取得された各情報に基づき上述したような履歴情報を収集し、各端末装置20a、20bおよび20cを識別する識別情報と関連付けて例えばストレージ113に記憶する。このとき、履歴記憶部200は、状態取得部213に取得された各情報を、各情報の項目毎および各情報を発生させた端末装置を示す識別情報毎に累積し、累積した値を履歴情報として記憶する。
優先度決定部214は、履歴記憶部200により記憶された履歴情報に基づき、各識別情報に対する優先度を決定する。優先度決定部214は、例えば、接続制御部212からの指示に従い、履歴記憶部200に記憶された履歴情報を取得し、取得した履歴情報に基づき各識別情報に対する優先度を決定する。
映像制御部215は、図2に示した映像I/F117、映像処理部118および映像出力部119による、映像データに対する処理を制御する。例えば、映像制御部215は、各端末装置20a、20bおよび20cから送信されて映像処理部118に供給された映像データに対する処理を示す情報を、送信元の端末装置を示す識別情報を付加して上述した状態取得部213に渡す。
図4は、実施形態に係る履歴記憶部200により記憶される履歴情報の例を示す。図4に示されるように、各履歴情報は、接続処理部211が各端末装置20a、20bおよび20cとの接続を確立するための、各端末装置20a、20bおよび20cに固有の各固有情報(アソシエーション情報)と関連付けられて記憶される。なお、アソシエーションID(ASSID)は、各固有情報を識別するための識別情報である。
図4の例では、固有情報は、デバイスIDと、PMK(Pairwise Master Key)とを含む。デバイスIDは、各端末装置20a、20bおよび20cを識別するための識別情報であって、例えばMACアドレスを用いることができる。PMKは、各端末装置20a、20bおよび20cとプロジェクタ装置10との間で無線通信を行う際の暗号化に用いられる暗号鍵の元となるマスタキーである。
図4の例では、履歴情報は、各端末装置20a、20bおよび20cがプロジェクタ装置10により行った映像データの投射に関する情報が履歴情報として記憶されている。より具体的には、各端末装置20a、20bおよび20cから送信された映像データによりプロジェクタ装置10で投射が行われた回数および時間が累積されて履歴情報として記憶されている。さらに、図4の例では、各端末装置20a、20bおよび20cから送信された映像データによりプロジェクタ装置10で最後(履歴情報が更新された時点から最も近い過去の時点)に投射が行われた日時が履歴情報として記憶されている。
(実施形態に係る接続処理)
次に、実施形態に係る接続処理について、より詳細に説明する。Wi−Fi規格に準じた無線通信においては、例えばWPA(Wi-Fi Protected Access)規格に従い通信データの暗号化を行いセキュリティを強化する。また、WPAによるセキュリティ設定を容易化するために、WPS(Wi-Fi Protected Setup)と呼ばれる規格が策定されている。
実施形態に係る接続処理の説明に先んじて、図5を用いて、このWPSを用いてWPAを実行する際のシーケンスについて概略的に説明する。図5において、左側のエンローリー(Enrollee)は、ソース機器に相当し、実施形態においては各端末装置20a、20bおよび20cに対応する。また、右側のレジストラ(Registrar)は、シンク機器に相当し、実施形態においてはプロジェクタ装置10に対応する。
エンローリーがレジストラに接続を要求する場合、先ず、エンローリーからレジストラに対して、予め通知されたSSIDやマスタキー(PMK)などを用いてプローブ要求が行われる。プローブ要求がレジストラに受信されると、レジストラは、SSIDの一致を確認してエンローリーに対してプローブ応答を返す(ステップS300)。プローブ応答を受信したエンローリーは、オープンシステム認証によりレジストラに認証を要求し、レジストラからの認証を得る(ステップS301)。レジストラから認証されたエンローリーは、レジストラに対してアソシエーション要求を行い、レジストラが許可を応答する(ステップS302)ことで、エンローリーのレジストラに対する接続が完了する。これにより、エンローリーは、レジストラと通信を行うことが可能となる。
エンローリーとレジストラとが通信可能となると、WPSによる手順が開始され、WPAによる通信を行うための各設定が実行される(ステップS303)。ステップS303において、WPSの手順が開始されると、WPS登録プロトコルの第1フェーズにより、エンローリーとレジストラとの間でそれぞれの公開鍵が交換される(ステップS304)。次に、WPS登録プロトコルの第2フェーズが開始され、エンローリーとレジストラとの間で認証と資格情報の登録を完了させる(ステップS305)。このステップS303により設定された、エンローリーとレジストラとの間で接続を確立するために用いるアソシエーション情報は、エンローリーおよびレジストラにそれぞれ記憶され、次回からの接続の際に用いられる。
ステップS303による一連の手順が完了すると、エンローリーは、レジストラに対する接続を一旦切断する(ステップS306)。その後、エンローリーおよびレジストラの間で、再び認証処理(ステップS307)およびアソシエーション処理(ステップS308)が行われる。
再接続の後、エンローリーとレジストラとの間で鍵交換が行われ、ステップS303までの手順で登録されたPMKに基づき、通信に用いる暗号鍵が生成される(ステップS309)。ここでは、4ウェイハンドシェイク(4Way Handshake)と呼ばれる手順により、エンローリーおよびレジストラ間で往復2回、4のメッセージ(1/4〜4/4)のやりとりがなされ、1/4および2/4のメッセージによりPTK(Pairwise Transient Key)が導出され、3/4および4/4のメッセージによりGTK(Group Transient Key)がレジストラから配布される。
このステップS309の手順が完了することで、エンローリーのレジストラに対する接続が確立される。
なお、図5の各シーケンスは、プロジェクタ装置10においては、接続処理部211において実行される。
図5のシーケンスによれば、エンローリーは、レジストラに対する最初の接続時、すなわち、レジストラおよびエンローリーにアソシエーション情報が登録されていない状態でステップS300〜ステップS303までの手順を実行することでアソシエーション情報が収集できる。したがって、レジストラおよびエンローリーにアソシエーション情報が登録された後は、ステップS300のプローブ探索処理の後、ステップS301からステップS303までの手順を省略し、ステップS307からの手順にてエンローリーのレジストラに対する接続が確立される。
次に、実施形態に係る接続制御について説明する。図6は、実施形態に係る、プロジェクタ装置10における接続制御を示す一例のフローチャートである。なお、図6のフローチャートの処理に先んじて、各端末装置20a、20bおよび20cがプロジェクタ装置10にそれぞれ接続するために用いる各アソシエーション情報は、予めプロジェクタ装置10および各端末装置20a、20bおよび20cに登録されているものとする。履歴記憶部200は、図4を用いて説明したように、各端末装置20a、20bおよび20cの接続に係る各アソシエーション情報を、各端末装置20a、20bおよび20cの履歴情報と関連付けて記憶する。したがって、図6のフローチャートによる処理は、図5のシーケンス図におけるステップS307以降の処理となる。
プロジェクタ装置10において、接続制御部212は、ステップS10で、接続処理部211が各端末装置20a、20bおよび20cから新規に接続要求を受信したか否かを判定する。接続制御部212は、接続処理部211が新規の接続要求を受信していないと判定した場合、処理をステップS10に戻す。一方、接続処理部211は、接続処理部211が新規の接続要求を受信したと判定した場合、処理をステップS11に移行させる。
ステップS11で、接続制御部212は、接続処理部211が実行中の他の接続確立処理が有るか否かを判定する。接続制御部212は、接続処理部211が実行中の他の接続確立処理が無いと判定した場合、処理を後述するステップS15に移行させる。一方、接続制御部212は、接続処理部211にて実行中の他の接続確立処理が有ると判定した場合、処理をステップS12に移行させる。
ステップS12で、優先度決定部214は、ステップS10で受信したと判定された新規の接続要求の接続相手、すなわち、当該接続要求の要求元の端末装置の優先度を取得する。
例えば、接続処理部211は、接続要求を受信すると、接続要求の通信による通信データから、接続要求の要求元を識別する識別情報(例えばMACアドレス)を取得する。接続制御部212は、接続処理部211から取得した識別情報を受け取り優先度決定部214に渡す。優先度決定部214は、図4に示した履歴情報を参照し、接続制御部212から渡された識別情報に対応する履歴情報を取得し、取得した履歴情報に基づき当該識別情報、すなわち、当該識別情報が示す接続要求元の端末装置に対する優先度を決定する。優先度決定部214は、当該識別情報に対して決定した優先度を接続制御部212に渡す。
例えば、優先度決定部214は、接続要求元の端末装置を示す識別情報に対応する履歴情報と、他の識別情報に対応する履歴情報とに基づき、接続要求元の端末装置を示す識別情報の優先度を決定することができる。これに限らず、優先度決定部214は、履歴情報が更新される毎に各識別情報の優先度の決定を行い、ストレージ113などに記憶しておいてもよい。
ここで、優先度決定部214による優先度の決定処理について、より詳細に説明する。優先度決定部214は、例えば、各端末装置20a、20bおよび20cからプロジェクタ装置10を利用した利用頻度に応じて優先度を決定することができる。すなわち、優先度決定部214は、各端末装置20a、20bおよび20cのうち、最も利用頻度の高い端末装置に、最も高い優先度を決定する。優先度決定部214は、以降、利用頻度が低くなるに連れ、より低い優先度を各端末装置20a、20bおよび20cに対して決定する。
各端末装置20a、20bおよび20cの利用頻度としては、図4に履歴情報の項目として示される、投射回数、投射時間および最終投射日時のうち少なくとも1を用いることができる。投射回数、投射時間および最終投射日時のうちどの項目を優先度を決定するための項目として用いるかは、予め決めておいてもよいし、詳細を後述するように、ユーザ操作などにより設定するようにしてもよい。
より具体的には、投射回数を優先度を決定するための項目として設定した場合、優先度決定部214は、最も多い投射回数に関連付けられた識別情報(端末装置)を、最も利用頻度が高いと見做し、最も優先度が高いと決定する。また、投射時間を優先度を決定するための項目として設定した場合、優先度決定部214は、最も長い投射時間に関連付けられた識別情報を、最も利用頻度が高いと見做し、最も優先度が高いと決定する。さらに、最終投射日時を優先度を決定するための項目として設定した場合、最後の日時、すなわち、履歴情報の更新日時に最も近い日時に関連付けられた識別情報を、最も利用頻度が高いと見做し、最も優先度を高く決定する。
なお、各端末装置20a、20bおよび20cの利用頻度は、上述に限らず、例えば、各端末装置20a、20bおよび20cがプロジェクタ装置10と通信を行った回数を用いてもよい。
次のステップS13で、接続制御部212は、接続確立処理を実行中の端末装置の第1の優先度と、新規の接続要求相手の端末装置の第2の優先度とを比較し、第1の優先度が第2の優先度よりも高いか否かを判定する。なお、第1の優先度は、上述と同様の手順に従い優先度決定部214により決定される。接続制御部212は、若し、第1の優先度が第2の優先度よりも高いと判定した場合には、接続処理部211に対して実行中の接続確立処理を続行するよう指示し、処理をステップS10に戻す。
一方、接続制御部212は、ステップS13で第2の優先度が第1の優先度より高いと判定した場合には、処理をステップS14に移行させる。ステップS14で、接続制御部212は、実行中の接続確立処理を破棄する。そして、処理をステップS15に移行させる。
ステップS15で、接続制御部212は、接続処理部211に対して、ステップS10で受信したと判定された新規の接続要求の接続相手に対する接続確立処理を実行するように指示する。次のステップS16で、接続制御部212は、履歴記憶部200に対して履歴情報を更新するように指示し、処理をステップS10に戻す。
次に、上述した図6のフローチャートによる処理を、図5を用いて説明したWPA/WPSの手順に適用した場合の例について説明する。図7は、ソース機器とシンク機器とが1対1の場合の例を示す。図7において、ソース機器401は、端末装置20a、20bおよび20cの何れか(例えば端末装置20a)に対応し、シンク機器400は、プロジェクタ装置10に対応する。
ソース機器401は、シンク機器400との間で接続を確立させたい場合、先ず、ステップS100にて接続先を探索する(図5のステップS300に対応)。ソース機器401は、接続先としてシンク機器400が探索されると、次のステップS101で、シンク機器400との間で接続を確立させるための接続確立処理を開始する(図5のステップS307およびステップS308に対応)。そして、次のステップS102〜ステップS105でメッセージ#1〜#4をシンク機器400との間でやりとりし、シンク機器400との間で暗号鍵PTK/GTKを共有して、接続を確立させる。ステップS102〜ステップS105の処理は、図5のステップS309の処理に対応し、メッセージ#1〜#4は、それぞれ図5のステップS309における4のメッセージ(1/4〜4/4)に対応する。
実施形態では、図6を用いて説明したように、複数の端末装置から一斉になされた各接続要求に対して、優先度に基づき接続確立処理を継続するか否かを判定する必要がある。図8は、実施形態に係る、複数のソース機器401aおよび401b(例えば端末装置20aおよび20b)からシンク機器400に対して接続要求が送信された例を示す。
図8において、ソース機器401aは、ソース機器401bに対して低い優先度が決定されているものとする。また、ソース機器401bは、ソース機器401aに対して若干遅れて接続要求を送信したものとする。また、シンク機器400においては、図6のフローチャートによる処理が常に実行されているものとする。
図8において、ステップS110にてソース機器401aからシンク機器400に対して接続先探索がなされ、ステップS110から若干遅れたステップS120にて、ソース機器401bからシンク機器400に対して接続先探索がなされている。シンク機器400は、これらの探索に対してそれぞれ応答を返す(図示しない)。ソース機器401aおよび401bは、ステップS110およびステップS120に対するシンク機器400からの応答を受信すると、それぞれ所定の時間後に、図5のステップS307およびステップS308の処理により、接続確立処理を要求する(ステップS111、ステップS121)。
なお、シンク機器400は、上述のステップS111までの処理で、ソース機器401aの識別情報を通信データから取得する。ソース機器401bについても同様に、ステップS121までの処理で識別情報を取得する。
シンク機器400は、ステップS111でソース機器401aから接続確立処理の要求を受信すると、図6のステップS10で新規に接続要求を受信したと判定する。シンク機器400は、この時点では、ソース機器401bからの接続確立処理の要求を受信していないので、次のステップS11(図6)で実行中の接続確立処理が無いとして、処理をステップS15(図6)に移行させて、新規の接続要求相手すなわちソース機器401aに対する接続確立処理を実行し、次のステップS16(図6)で履歴情報を更新して処理をステップS10(図6)に戻す。
シンク機器400は、ステップS121でソース機器401bから接続確立処理の要求を受信すると、図6のステップS10で新規に接続要求を受信したと判定する。シンク機器400は、この時点で、既にソース機器401aに対する接続確立処理を開始している。したがって、シンク機器400は、次のステップS11(図6)で実行中の接続確立処理が有るとして、処理を図6のステップS12に移行させ、ソース機器401bの優先度を取得する。また、シンク機器400は、ステップS12(図6)で、接続確立処理を実行中のソース機器401aの優先度も取得する。
シンク機器400は、図6のステップS13で、ソース機器401aおよび401bの優先度を比較する。図8の例では、ソース機器401bの優先度がソース機器401aの優先度よりも高く決定されている。したがって、シンク機器400は、図6のステップS14において、ソース機器401aに対して実行中の接続確立処理を破棄し、次のステップS15(図6)で、新規の接続要求相手であるソース機器401bに対する接続確立処理を実行する。
図8の例では、シンク機器400は、ステップS111で受信したソース機器401aからの接続確立処理の要求に応じて、ステップS112でソース機器401aに対してメッセージ#1を送信する。そして、シンク機器400は、このメッセージ#1に応じてソース機器401aから送信されたメッセージ#2に対して応答せず、当該メッセージ#2を破棄する(ステップS113)。これにより、図6のステップS14による実行中の接続確立の破棄がなされる。
ソース機器401aは、例えば、送信したメッセージ#2に対するシンク機器400の次のメッセージ#3を待機し、所定の時間、メッセージ#3が送信されないと判定した場合、ステップS114に示されるように再度接続先の探索を行い、再接続を試みる。
一方、シンク機器400は、ステップS121で受信したソース機器401bからの接続確立要求に応じて、ステップS122でソース機器401bに対してメッセージ#1を送信する。シンク機器400は、このメッセージ#1に応じてソース機器401bから送信されたメッセージ#2(ステップS123)に対して、次のメッセージ#3をソース機器401bに送信する(ステップS124)。このメッセージ#3に応じてソース機器401bからメッセージ#4が送信され(ステップS125)、これがシンク機器400に受信されて、ソース機器401bに係る図5のステップS309までの接続確立処理が完了する。これにより、シンク機器400とソース機器401bとの間でデータ通信を行うことが可能となる。
このように、実施形態では、プロジェクタ装置10は、複数の端末装置20a、20bおよび20cから一斉に接続要求が送信された場合に、各端末装置20a、20bおよび20cに設定された優先度に基づき接続確立を行う端末装置を選択する。そのため、各端末装置20a、20bおよび20cの接続が確立される順序を制御可能であり、複数の機器から1の機器に対して一斉に無線通信による接続を行う場合の利便性が向上される。
なお、上述では、ソース機器としての各端末装置20a、20bおよび20cが接続要求を送信する相手のシンク機器がプロジェクタ装置10であるものとして説明したが、これはこの例に限定されない。すなわち、各端末装置20a、20bおよび20cが接続要求を送信する相手の機器は、シンク機器としての機能を有する機器であればプロジェクタ装置10以外の機器でもよい。このような機器としては、例えば、ディジタルテレビ受像機やディスプレイ装置が考えられる。
上述した優先度に応じた接続制御は、例えばプロジェクタ装置10に対するユーザ操作により、実行の可否や履歴情報の収集の可否を設定可能とすると好ましい。図9は、実施形態に係る、この接続制御の各種設定を行うための設定画面の例を示す。図9に例示される設定画面500は、例えば、プロジェクタ装置10においてCPU110がプログラムに従い生成した表示制御信号に基づき、操作部114が有する表示部に表示される。ユーザは、操作部114の表示部に表示されるこの設定画面500に応じて操作子を操作することで、プロジェクタ装置10における接続制御に関する各種設定を行うことができる。
図9の例では、設定画面500は、上部に現在の通信設定を示す表示部510と、アソシエーション情報を保存するか否かを設定する設定部511が設けられる。設定部511においてアソシエーション情報を保存しない旨を指定した場合、例えばWPSが無効になると共に、優先度に応じた接続制御も無効になる。
設定画面500の下部は、接続制御の詳細を設定する詳細設定部520となっている。詳細設定部521において、表示部521は、優先度に応じた接続制御が有効になっているか否かを表示する。設定部522は、優先度に応じた接続制御を許可するか否かを設定する。選択部523は、優先度を設定するパラメータを選択する。例えば、選択部523は、図4の履歴情報の各項目(投射回数、投射時間および最終投射日時)から、優先度を設定する項目を選択することができる。
選択部524は、プロジェクタ装置10が各端末装置20a、20bおよび20cと通信を行う通信モードを選択する。また、設定部525は、通信に用いる暗号に関する設定を行う。例えば、プロジェクタ装置10において、通信部210、接続処理部211および接続制御部212、ならびに、通信I/F116は、複数の通信プロトコルに対応させることができ、その場合、この選択部524および設定部525において、使用する通信プロトコルを選択することが可能とされる。
(実施形態の変形例)
次に、実施形態の変形例について説明する。上述の実施形態では、プロジェクタ装置10における、複数の端末装置20a、20bおよび20cからの接続要求に対する接続制御を、履歴情報に基づく優先度に応じて行っていたが、これは、この例に限定されない。すなわち、優先度は、ユーザ入力に応じて設定してもよい。
例えば、優先度決定部214は、図4に示す履歴情報および各端末装置の識別情報に基づき、識別情報と履歴情報とを対にして識別情報毎にリスト表示し、各識別情報に対して優先度を設定するような優先度設定画面を生成し、操作部114の表示部に表示させる。このとき、各識別情報に対応する端末装置の機種名などの、各端末装置を直感的に識別可能な情報を優先度設定画面に対して表示させると、より好ましい。端末装置の機種名などは、接続確立処理の過程でプロジェクタ装置10が取得するようにしてもよいし、アソシエーション情報のプロジェクタ装置10への登録後に、別途、入力し設定してもよい。また、機種名を設定する場合は、優先度設定画面において履歴情報の表示を省略してもよい。
ユーザは、この操作部114に表示された優先度設定画面に従い操作子を操作して、識別情報毎に優先度を入力する。入力された各識別情報毎の優先度は、例えば優先度決定部214がストレージ113などに記憶する。履歴情報において各識別情報に関連付けて記憶させてもよい。
このように、各端末装置20a、20bおよび20cに対する優先度をユーザ入力に応じて設定可能とすることで、各端末装置20a、20bおよび20cによるプロジェクタ装置10の利用頻度に関わらず、優先的に接続確立を行う端末装置を選択することができる。例えば、初めてプロジェクタ装置10を利用する場合や、普段とは異なる端末装置を用いる場合であっても、優先的に接続確立を行うことができる。
(他の実施形態)
上述した接続処理部211、接続制御部212、状態取得部213、履歴記憶部200および優先度決定部214は、CPU110上で動作する通信プログラムによって実現される。通信プログラムは、ROM111やストレージ113に予め記憶させて提供される。これに限らず、通信プログラムを、ネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、通信I/F116によりネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成することができる。また、通信プログラムを、ネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
これに限らず、通信プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。この場合、記録媒体に記録された通信プログラムは、例えばデータI/F115に接続された外部のドライブ装置を介してプロジェクタ装置10に供給される。これに限らず、記録媒体に記録された通信プログラムを、パーソナルコンピュータなど他の情報処理装置上に一旦記憶させ、この他の情報処理装置から通信I/F116やデータI/F115を介した通信により、プロジェクタ装置10に供給してもよい。
通信プログラムは、例えば、上述した各部(接続処理部211、接続制御部212、状態取得部213、履歴記憶部200および優先度決定部214)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU110が例えばストレージ113やROM111から通信プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置(例えばRAM112)上にロードされ、各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、上述の実施形態は、本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形による実施が可能である。
10 プロジェクタ装置
20a,20b,20c 端末装置
110 CPU
111 ROM
112 RAM
113 ストレージ
114 操作部
116 通信I/F
200 履歴記憶部
210 通信部
211 接続処理部
212 接続制御部
213 状態取得部
214 優先度決定部
400 シンク機器
401,401a,401b ソース機器
500 設定画面
特開2009−071531号公報

Claims (10)

  1. 他の機器からの接続要求に応じて、該他の機器との間で通信を行うための接続を確立する接続確立処理を行う接続部と、
    前記他の機器との間で通信を行うことにより発生する履歴情報を取得する取得部と、
    前記他の機器を識別する識別情報と前記履歴情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶される前記識別情報に関連付けられる前記履歴情報に基づき該識別情報に対して優先度を決定する決定部と
    を有し、
    前記接続部は、
    前記接続要求に応じて、該接続要求の要求元の前記他の機器を識別する前記識別情報に対して決定された前記優先度に基づき該他の機器との前記接続確立処理を制御する
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記接続部は、
    前記接続確立処理を実行中の第1の他の機器を識別する識別情報に対して前記決定部で決定された第1の優先度と、新たに前記接続要求を受け付けた第2の他の機器を識別する識別情報に対して前記決定部で決定された第2の優先度とを比較して、該第2の優先度が該第1の優先度よりも高い場合に、前記第1の他の機器に対して確立された接続を破棄する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記取得部は、
    前記接続部により前記他の機器の接続が確立された回数に対応する値を前記履歴情報として取得し、
    前記決定部は、
    複数の前記他の機器のうち、前記値が第1の値の他の機器の前記優先度を第1の優先度に決定し、前記値が該第1の値より大きい第2の値の他の機器の前記優先度を該第1の優先度より高い第2の優先度に決定する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記取得部は、
    前記接続部により前記他の機器が直前に接続を確立した日時を前記履歴情報として取得し、
    前記決定部は、
    複数の前記他の機器のうち、前記日時が第1の日時の他の機器の前記優先度を第1の優先度に決定し、前記日時が該第1の日時よりも新しい第2の日時の他の機器の前記優先度を該第1の優先度より高い第2の優先度に決定する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信装置。
  5. 前記取得部は、
    前記接続部により前記他の機器との間で直前にデータの送受信が終了した日時を前記履歴情報として取得し、
    前記決定部は、
    複数の前記他の機器のうち、前記日時が第1の日時の他の機器の前記優先度を第1の優先度に決定し、前記日時が該第1の日時よりも新しい第2の日時の他の機器の前記優先度を該第1の優先度より高い第2の優先度に決定する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信装置。
  6. 前記取得部は、
    前記接続部により前記他の機器との間でデータの送受信を行った累積時間を前記履歴情報として取得し、
    前記決定部は、
    複数の前記他の機器のうち、前記累積時間が第1の時間の他の機器の前記優先度を第1の優先度に決定し、前記累積時間が該第1の時間よりも長い第2の時間の他の機器の前記優先度を該第1の優先度よりも高い第2の優先度に決定する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信装置。
  7. ユーザ入力を受け付ける入力部をさらに有し、
    前記決定部は、
    前記履歴情報の代わりに、前記入力部に対する前記ユーザ入力に基づき前記優先度を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  8. 他の機器からの接続要求に応じて、該他の機器との間で通信を行うための接続を確立する接続確立処理を行う接続ステップと、
    前記他の機器との間で通信を行うことにより発生する履歴情報を取得する取得ステップと、
    前記他の機器を識別する識別情報と前記履歴情報とを関連付けて記憶部に記憶する記憶ステップと、
    前記記憶部に記憶される前記識別情報に関連付けられる前記履歴情報に基づき該識別情報に対して優先度を決定する決定ステップと
    を有し、
    前記接続ステップは、
    前記接続要求に応じて、該接続要求の要求元の前記他の機器を識別する前記識別情報に対して決定された前記優先度に基づき該他の機器との前記接続確立処理を制御する
    ことを特徴とする通信方法。
  9. 通信装置に含まれるコンピュータに通信方法を実行させるための通信プログラムであって、
    前記通信方法は、
    他の機器からの接続要求に応じて、該他の機器との間で通信を行うための接続を確立する接続確立処理を行う接続ステップと、
    前記他の機器との間で通信を行うことにより発生する履歴情報を取得する取得ステップと、
    前記他の機器を識別する識別情報と前記履歴情報とを関連付けて記憶部に記憶する記憶ステップと、
    前記記憶部に記憶される前記識別情報に関連付けられる前記履歴情報に基づき該識別情報に対して優先度を決定する決定ステップと
    を有し、
    前記接続ステップは、
    前記接続要求に応じて、該接続要求の要求元の前記他の機器を識別する前記識別情報に対して決定された前記優先度に基づき該他の機器との前記接続確立処理を制御する
    ことを特徴とする通信プログラム。
  10. 請求項10に記載の通信プログラムを記憶したコンピュータに読み取り可能な記憶媒体。
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