JP5724369B2 - 鋳片の切断装置及び鋳片の切断方法 - Google Patents
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Description
このとき、厚板向けなどの鋳片については、加熱炉に装入する際のスラブ長さが短いものが存在し、その指定された短い長さのスラブを上記搬送ロールで搬送中に切断できない場合には、複数枚をあわせた長さ(連尺)で一旦切断しておき、別設備で指定された長さとなるように切断するなどの処置が必要となるケースが多い。従って、スラブ長さの下限の制約を緩和するニーズは高い。一方、搬送ロールのピッチDを短くすることは、設備コストの増加につながり、新規設備であればまだしも、既存設備の改造となると、多大なコストが発生する。
また、退避式搬送ロールは、過酷な条件下での使用を余儀なくされるため、動作不良を起こす場合がある。退避式搬送ロールが動作不良を起こすと、下降退避の動きが遅くなったり、わずかに動いただけで搬送ロールが引っかかって止まったり、全く動かなくなってしまうことがある。
本発明は、上記のような点に着目したもので、より確実に切断したスラブの落下を防止することを目的としている。
鋳片移動方向において上記切断機による切断位置に対し一番近い搬送ロールを直近搬送ロールと定義し、上記スラブの重心位置から上記切断位置までの距離をY、上記直近搬送ロールのロール中心位置から上記切断位置までの距離をXとした場合に、
上記切断完了する際に、「距離Y<距離X」と判定すると、「距離Y≧距離X」と判定するまで、上記切断機による切断動作を一時停止させることを特徴とする。
上記切断位置が上記退避手段によって退避させる搬送ロールに対し予め設定した距離以下まで接近している場合には、上記退避させる搬送ロールを上記直近搬送ロールの対象から外すことを特徴とする。
上記切断完了位置が、上記退避手段によって退避させる搬送ロールに対し予め設定した距離以下まで接近する位置から当該退避させる搬送ロールから予め設定した距離だけ離れた位置の範囲内にあると判定すると、上記退避させる搬送ロールの退避を禁止し、
上記退避動作を禁止した搬送ロール上を切断位置が通過する際に上記切断動作を一時中断することを特徴とする。
上記退避手段によって退避動作を実施した搬送ロールが搬送位置まで復帰していない場合には、その復帰していない搬送ロールを、上記直近搬送ロールの対象から外すことを特徴とする。
上記退避手段によって退避した搬送ロールが搬送位置まで復帰していない場合には、その復帰していない搬送ロールに続く1又は2以上の搬送ロールについて上記退避手段による退避動作を禁止し、
上記退避動作を禁止した搬送ロール上を切断位置が通過する際に上記切断動作を一時中断することを特徴とする。
次に、請求項6に記載した発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の鋳片の切断装置によって、搬送中の鋳片を幅方向に切断してスラブとする鋳片の切断方法を提供するものである。
まず、図1を参照して、鉄鋼の製鋼プロセスにおける連続鋳造設備について説明する。転炉その他の精錬設備において精錬された溶鋼1は、レードル2を経てタンディッシュ3からモールド4に鋳込まれる。そして、溶鋼1はモールド4で表面層のシェル部が凝固した状態で下方に引き抜かれ、鋳片5となる。その引き抜かれた鋳片5は、モールド4の直下では、シェル部のみが凝固した状態で、内部は溶鋼1のままであり、モールド4の下方では、サポートロール、ガイドロール及びピンチロールからなる複数対の鋳片支持ロール6により引き抜かれていく。そして、冷却水でスプレー冷却されながら内部まで凝固していく。さらに上記鋳片5は、矯正装置7で矯正された後、搬送装置10で搬送されている間に、切断手段8で目的の長さに切断されて、順次、スラブ9となる。
上記複数の搬送ロール11は、鋳片5の搬送方向に並ぶことで、パスラインに沿って鋳片5及び切断後のスラブ9を搬送可能となっている。
また、回転駆動装置12は、例えば電動モータや油圧モータなどから構成されて、上記搬送ロール11の軸に回転トルクを伝達可能となっている。そして、上記搬送ロール11に回転トルクを付与することで、鋳片5及び上記スラブ9を搬送方向に沿って送ることが可能となっている。
ここで、搬送ロール11が搬送位置Tにあるか、又は退避位置Rにあるかは、位置検出ができる方法であれば何れでも良いが、具体的には不図示の近接スイッチ、リミットスイッチ、光電スイッチ等のセンサによって検出可能な構造とすることが可能である。
また、上記切断手段8は、図2に示すように、レール20と、台車21と、台車21に支持されたトーチ22とを備える。トーチ22が切断機を構成する。
レール20は、上記複数の搬送ロール11の上方に位置し、当該複数の搬送ロール11の配列方向に沿って延在するようにして配置されている。
ここで、トーチ22は、燃料ガスと酸素の圧力、流量等を最低限に絞り込んだ種火状態と、燃料ガスと酸素の圧力、流量等をある程度絞り込み、鋳片5の溶断はできないものの、いつでも溶断に移行できる状態である予熱状態と、燃料ガスと酸素を充分に供給し、鋳片5を溶断することが可能な切断状態との3つの状態を適宜切り換えることが可能である。
上記台車21は、連続鋳造材(鋳片5)の切断が完了する毎に、初期位置の方向に戻るようになっている。鋳造ピッチが速い場合には、上記台車21は、初期位置(原点)まで戻ることなく初期位置側の最上流で待機する場合もある。
また、各搬送ロール11の退避位置Rの近傍には、当該搬送ロール11に冷却水を吹き付け可能な吹き付けノズル24を備える(図4参照)。吹き付けノズル24は、供給された冷却水を搬送ロール11に吹き付ける。ここで、吹き付けノズル24は、搬送ロール11と同調して移動することが好ましい。または、搬送位置Tの近傍から退避位置Rまでの広範囲に渡って吹き付け可能なように設置位置と向きを調整することが好ましい。
切断用コントローラ30は、図3に示すように、走行制御部30A、切断制御部30B、退避制御部30C、ロール位置判定部30D、切断完了直前判定部30E、及び切断ロール制御部30Fを備える。
切断ロール制御部30Fは、切断の一時停止及び搬送ロール11の退避動作禁止を制御する。
まずステップS10にて、上記切断完了直前判定部30Eが切断完了直前と判定するまで待機し、切断完了直前と判定するとステップS20に移行する。
ステップS20ではメジャーリングロール23によって取得する切断位置Sの位置と、各搬送ロール11の設置位置情報に基づき、鋳片移動方向において上記切断位置Sに対し一番近い搬送ロール11を直近搬送ロールを判定する。
次にステップS40では、切断するスラブ長から、スラブ9の重心位置から上記切断位置Sまでの距離Yを演算する。通常は、スラブ長の半分を距離Yとすればよいが、幅変更部に発生するテーパ付きのスラブについては、テーパ形状を基に重心位置を求めることが望ましい。
ステップS60では、「距離Y≧距離X」を満足するまで、切断一時中断信号を切断制御部30Bに出力する。「距離Y≧距離X」を満足した場合には、ステップS50に移行する。
鋳片5の搬送方向に沿って配列した複数の搬送ロール11によって鋳片5を搬送しながら、上記搬送される鋳片5に同期して移動するトーチ22の火炎によって、搬送中の上記鋳片5を幅方向に切断して、スラブ9とする。
このとき、切断位置S、すなわちトーチ22の火炎が予め設定した接近距離L1まで接近した搬送ロール11を順次、搬送位置Tから退避位置Rに一時的に退避させて、トーチ22の火炎から各搬送ロール11を保護する。
このように制御することで、上昇不良などで復帰していない搬送ロール11cが存在しても、それに続く1又は2以上の搬送ロール11b、11dがスラブ9を確実に支持することとなるので、安定的にスラブ搬送を行うことが可能となる。
これに代えて、上記切断完了位置が、次に退避させる搬送ロール11aに対し予め設定した距離(L1+ΔL1)以下まで接近する位置から当該退避させる搬送ロールから予め設定した距離(L2+ΔL2)だけ離れた位置の範囲内と判定すると、上記退避させる搬送ロール11aの退避を禁止してもよい。また、上記退避動作を禁止した搬送ロール11a上を切断位置Sが通過する際に上記切断動作を一時中断する。この場合には、次に退避させる搬送ロールも直近搬送ロールの対象として構わない。
(1)従来短尺スラブを切断出来ず、次工程を追加した上で切断する必要があったり、スラブ9の落下を懸念しながら操業する必要があった。これに対し、本実施形態を採用することで、短尺スラブを切断する際には、適宜、切断動作の一時停止、ロールの退避動作を禁止することなどで、設備の大掛かりな改造などをすることなく、短尺スラブの切断も搬送装置で搬送中に可能となった。
また、短尺スラブに対しては、落下が懸念される位置で切断完了させないようにしたので、操業が安定するとともに、次工程追加の省略も可能となった。
(3)復帰動作が異常なロールに隣接するロールについては下降対象外とすることで、安定的なスラブ搬送が可能となった。
8 切断手段
9 スラブ
9 従来短尺スラブ
9 スラブ
10 搬送装置
11 搬送ロール
13 シリンダ装置
20 レール
21 台車
22 トーチ
23 メジャーリングロール
24 吹き付けノズル
30 切断用コントローラ
30A 走行制御部
30B 切断制御部
30C 退避制御部
30D ロール位置判定部
30E 切断完了直前判定部
30F 切断ロール制御部
S 切断位置
Claims (6)
- 鋳片の搬送方向に沿って配列した複数の搬送ロールによって鋳片を搬送しながら、上記搬送される鋳片と同期して移動する切断機によって、搬送中の上記鋳片を幅方向に切断して上記搬送ロールのロールピッチの2倍以上の長さのスラブとする鋳片の切断装置において、
鋳片移動方向において上記切断機による切断位置に対し一番近い搬送ロールを直近搬送ロールと定義し、上記スラブの重心位置から上記切断位置までの距離をY、上記直近搬送ロールのロール中心位置から上記切断位置までの距離をXとした場合に、
上記切断完了する際に、「距離Y<距離X」と判定すると、「距離Y≧距離X」と判定するまで、上記切断機による切断動作を一時停止させることを特徴とする鋳片の切断装置。 - 上記切断機による切断位置が通過する搬送ロールを、上記鋳片の下面を支持可能な搬送位置から、上記鋳片から離れた退避位置に退避させる退避手段を備え、
上記切断位置が上記退避手段によって退避させる搬送ロールに対し予め設定した距離以下まで接近している場合には、上記退避させる搬送ロールを上記直近搬送ロールの対象から外すことを特徴とする請求項1に記載した鋳片の切断装置。 - 上記切断機による切断位置が通過する搬送ロールを、上記鋳片の下面を支持可能な搬送位置から、上記鋳片から離れた退避位置に退避させる退避手段を備え、
上記切断完了位置が、上記退避手段によって退避させる搬送ロールに対し予め設定した距離以下まで接近する位置から当該退避させる搬送ロールから予め設定した距離だけ離れた位置の範囲内にあると判定すると、上記退避させる搬送ロールの退避を禁止し、
上記退避動作を禁止した搬送ロール上を切断位置が通過する際に上記切断動作を一時中断することを特徴とする請求項1に記載した鋳片の切断装置。 - 上記切断機による切断位置が通過する搬送ロールを、上記鋳片の下面を支持可能な搬送位置から、上記鋳片から離れた退避位置に退避させる退避手段を備え、
上記退避手段によって退避動作を実施した搬送ロールが搬送位置まで復帰していない場合には、その復帰していない搬送ロールを、上記直近搬送ロールの対象から外すことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載した鋳片の切断装置。 - 上記切断機による切断位置が通過する搬送ロールを、上記鋳片の下面を支持可能な搬送位置から、上記鋳片から離れた退避位置に退避させる退避手段を備え、
上記退避手段によって退避した搬送ロールが搬送位置まで復帰していない場合には、その復帰していない搬送ロールに続く1又は2以上の搬送ロールについて上記退避手段による退避動作を禁止し、
上記退避動作を禁止した搬送ロール上を切断位置が通過する際に上記切断動作を一時中断することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載した鋳片の切断装置。 - 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の鋳片の切断装置によって、搬送中の鋳片を幅方向に切断してスラブとする鋳片の切断方法。
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