JP3794888B2 - 連続鋳造材の切断方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄鋼等の連続鋳造材をトーチ切断し鋳片とする連続鋳造材の切断方法に関し、特に、連続鋳造材切断装置の退避式搬送ロールに異常が生じ、下降退避ができなくなった場合の制御に適用するものである。
【0002】
【従来の技術】
まず、図3に基づき、鉄鋼の製鋼プロセスにおける連続鋳造設備について説明する。
転炉その他の精錬設備において精錬された溶鋼15は、レードル12を経てタンディッシュ11からモールド10に鋳込まれる。そして、モールド10で表面層のシェル部が凝固した状態で下方に引き抜かれていく。引き抜かれた連続鋳造材2は、モールド10直下では、シェル部のみが凝固した状態で、内部は溶鋼のままであり、多数並設されたピンチロール3で拘束されて引き抜かれていく。そして、冷却水でスプレー冷却されながら内部まで固化していく。内部まで固化した連続鋳造材2は、矯正装置4でまっすぐにされ、連続鋳造材切断装置5で所望の長さに切断されて鋳片1とされる。
【0003】
連続鋳造材切断装置5では、図1に示すように、台車5aが連続鋳造材2の移動速度に同期して移動し、トーチ5bから噴射されるフレーム(炎)5cによって鋳片1の切断を行う。ここで、連続鋳造材切断装置5の移動範囲内にあるローラテーブル6は退避動作が可能な複数の搬送ロール(以下、「退避式搬送ロール」と呼ぶ。)6aによって構成されており、切断中にフレーム5cの下にくる退避式搬送ロール6aが順次下降退避するように制御が行われており、フレーム5cによってロールが溶断されたり、傷ついたりしないように制御されている。ここで、退避式搬送ロール6aは、鋳片を搬送するための搬送位置と、下降退避する退避位置の2ポジションをとることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の退避式搬送ロールは、過酷な条件下での使用を余儀なくされるため、動作不良を起こす場合がある。
退避式搬送ロールが動作不良を起こすと、下降退避の動きが遅くなったり、全く動かなくなってしまうことがある。図2では、退避式搬送ロール6aに異常があり、わずかに動いただけでロールが引っかかって止まった異常状態を例示している。
【0005】
このような異常状態のまま連続鋳造材の切断を行うと、ロールが下降しないままフレームで連続鋳造材を溶断することになり、トーチからのフレームによって退避式搬送ロールのロールそのものを溶断してしまったり、傷つけてしまうこととなる。
そして、ロールが溶断されることは、ただちに搬送トラブルに直結することになる。また、ロールを傷つけると、その傷ついたロール表面の疵が鋳片に転写されて鋳片の品質トラブルの原因となることもある。
【0006】
また、動作不良のロールがあらかじめ明らかな場合であっても、上記トラブルを避けるためにロールを下降退避位置で固定して操業を行うと、ロール間隔が大きく空くことになり、短い鋳片が落下してしまうというトラブルを引き起こす場合もある。
本発明は、上記のようなトラブルを解消し、退避式搬送ロールのいずれかに異常が生じた場合であっても、連続鋳造材切断装置での切断を安定して行えるようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、退避動作が可能な複数の搬送ロールからなるローラテーブル上を連続鋳造材を搬送すると共に、該連続鋳造材と同期して移動する台車に積載したトーチによって、搬送中の連続鋳造材を切断して鋳片とする連続鋳造材の切断方法において、トーチの直下に相当する位置の搬送ロールが、退避位置への退避が不可能又は不十分な場合には、該搬送ロール上をトーチが通過する間、鋳片の切断を一時中断し、該搬送ロール上をトーチが通過した後は鋳片の切断を再開することを特徴とする連続鋳造材の切断方法によって上記課題を解決した。
【0008】
また、本発明は、前記退避位置への退避が不可能又は不十分な搬送ロールの存在があらかじめ明らかである場合には、当該搬送ロールを搬送位置に固定することが好適であることを見出したのである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明が適用される連続鋳造機出側設備には、図1に示すように、連続鋳造材2の移動に同期して移動可能な台車5aと、その台車に積載され、連続鋳造材を溶断するトーチ5bからなる連続鋳造材切断装置5と、この連続鋳造材切断装置5の移動範囲内で台車の移動に伴いトーチが直上を通過する際に順次下降退避するように構成された複数の退避式搬送ロール6aをもって構成されたローラテーブル6が図示のように配設されている。
【0010】
台車5aは、連続鋳造材の移動と同期して自走するようにしてもよいし、ここでは図示しないが、クランプ機構を設け、連続鋳造材をクランプして一緒に移動するようにしてもよい。
トーチ5bには、図示しない配管系からプロパン等の燃料ガスと酸素が供給されており、フレーム5cで連続鋳造材2の溶断を行う。ここで、トーチ5bは、燃料ガスと酸素の圧力、流量等を最低限に絞り込んだ種火状態と、燃料ガスと酸素の圧力、流量等をある程度絞り込み、連続鋳造材の溶断はできないものの、いつでも溶断に移行できる状態である予熱状態と、燃料ガスと酸素を充分に供給し、連続鋳造材を溶断することが可能な切断状態の3つの状態を適宜切り換えることが可能である。
【0011】
なお、ここでは図示しないが、トーチ5bは、台車5aが連続鋳造材切断装置移動範囲内を移動する間に連続鋳造材2の幅方向を横断することで鋳片1の溶断を行うのである。
退避式搬送ロール6aは、常時は搬送位置にあって、鋳片1を保持するが、直上をトーチが通過する際には、退避位置に下降退避するように制御されている。なお、退避動作は、図示のようにある支点を中心として、ロール軸を円弧状に移動させる形式の他、ロール軸を油圧シリンダ、その他のアクチュエータによって支承しておき、上下方向へ直線的に移動させる形式等があるが、いずれであっても構わない。ここで、ロールが退避位置にあるかどうかは、近接スイッチ、リミットスイッチ、光電スイッチ等のセンサによって検出可能な構造となっている。そのため、退避式搬送ロール6aに異常が発生し、退避位置への下降退避が不可能であったり、不十分になるというトラブルは直ちに検出することができる。
【0012】
本発明では、上記のトラブル発生の場合、トーチ5bがその異常のあった退避式搬送ロール6aの直上を通過する間は、トーチ5bのフレームを切断状態から待機状態に変更し、トーチの幅方向の移動も一時停止させる。そして、トーチ5bがその異常のあった退避式搬送ロール6aの直上を通過してから、再びトーチ5bのフレームを切断状態とし、トーチの幅方向の移動を再開させるのである。
【0013】
このようにすることで、フレームによるロールの溶断や傷つきを確実に防止することが可能となる。
また、連続鋳造材の切断開始前に、あらかじめ退避式搬送ロール6aの異常が明らかとなっている場合は、そのロールを搬送位置に固定しておき、トーチ5bがその異常のあった退避式搬送ロール6aの直上を通過する間は、トーチ5bのフレームを切断状態から待機状態に変更し、トーチの幅方向の移動も一時停止させることで、フレームによるロールの溶断や傷つきを確実に防止することができる。なお、固定の方法は、ボルト、ピンやクランプによる機械的な固定、電磁石や油圧などを用いる方法等があるが、いずれであっても構わないが、機械的固定が電気や油圧などの用役を伴わない分、安全、確実であり好ましい。さらに、従来、退避式搬送ロールを退避位置に固定することで発生していた短尺鋳片の落下トラブルを確実に防止することが可能となった。
【0014】
【実施例】
退避式搬送ロールに異常があった場合でもそのまま連続鋳造材の切断をつづける従来からの運転方案を適用していた並行して2ストランドが並ぶ連続鋳造ラインに本発明の連続鋳造材の切断方法を適用し、退避式搬送ロールに異常があった場合には該当する異常ロール上をトーチが通過する間、連続鋳造材の切断を一時中断するようにした。ここで、本発明例では、異常ロールの存在があらかじめ明らかである場合には、当該異常ロールを搬送位置にピンにより機械的に固定するようにし、従来は、あらかじめ退避式搬送ロールの異常が明らかである場合には、当該ロールを退避位置にピンにより機械的に固定する措置をとるものとしていた。
【0015】
本発明を適用する以前の、従来法によって操業した12ヶ月の操業では、退避式搬送ロールの溶断トラブル、および、傷つき発生のため、2ストランドに対して2(本/年)のロール交換が必要であった。また、鋳片下面への押し込み傷発生のため、2(%)の鋳片の手入れが必要となり、オフラインでの手入れを実施した。更に、異常のあった搬送ロール間に短尺鋳片が落下するトラブルも5年間に3度発生した。
【0016】
一方、本発明の方法を適用してからの12ヶ月の操業では、上記期間内でのロール交換は全く不要であり、鋳片の手入れ発生率も、短尺鋳片の落下トラブルも皆無であった。
【0017】
【発明の効果】
本発明を連続鋳造機設備出側における連続鋳造材の切断工程に適用することで、退避式搬送ロールが切断されてしまうトラブルや、鋳片が落下するトラブルを確実に防止することが可能となった。また、退避式搬送ロールの傷発生が大幅に減少したことから、鋳片下面に付加される傷を防止でき、鋳片の手入れ率を大幅に減少させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される連続鋳造機設備出側の要部側面図である。
【図2】退避式搬送ロールの動作異常の場合について説明する連続鋳造機設備出側の要部側面図である。
【図3】連続鋳造機の側面図である。
【符号の説明】
1 鋳片
2 連続鋳造材
3 ピンチロール
4 矯正機
5 連続鋳造材切断装置
5a 台車
5b トーチ
5c フレーム
6 ローラテーブル
6a 退避式搬送ロール
10 モールド
11 タンディッシュ
12 レードル
15 溶鋼

Claims (2)

  1. 退避動作が可能な複数の搬送ロールからなるローラテーブル上を連続鋳造材を搬送すると共に、該連続鋳造材と同期して移動する台車に積載したトーチによって、搬送中の連続鋳造材を切断して鋳片とする連続鋳造材の切断方法において、
    トーチの直下に相当する位置の搬送ロールが、退避位置への退避が不可能又は不十分な場合には、該搬送ロール上をトーチが通過する間、鋳片の切断を一時中断し、該搬送ロール上をトーチが通過した後は鋳片の切断を再開することを特徴とする連続鋳造材の切断方法。
  2. 前記退避位置への退避が不可能又は不十分な搬送ロールの存在があらかじめ明らかである場合には、当該搬送ロールを搬送位置に固定することを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造材の切断方法。
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