JP5724049B1 - 光カチオン硬化性インクジェットインク、光カチオン硬化性インクジェットインクの製造方法、印刷物、および印刷物の製造方法 - Google Patents
光カチオン硬化性インクジェットインク、光カチオン硬化性インクジェットインクの製造方法、印刷物、および印刷物の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
Description
(1) 光酸発生剤、顔料、単官能エポキシ化合物(エポキシ基を有するオルガノシロキサンを除く。)、二官能エポキシ化合物、単官能オキセタン化合物および二官能オキセタン化合物を含有し、
前記単官能エポキシ化合物の含有濃度が20〜50重量%、
前記二官能エポキシ化合物の含有濃度が20〜50重量%、
前記単官能オキセタン化合物の含有濃度が5〜20重量%、
および前記二官能オキセタン化合物の含有濃度が5〜20重量%、
であることを特徴とする光カチオン硬化性インクジェットインク、
(2) 光酸発生剤、顔料、単官能エポキシ化合物(エポキシ基を有するオルガノシロキサンを除く。)、二官能エポキシ化合物、単官能オキセタン化合物および二官能オキセタン化合物を含有し、
前記単官能エポキシ化合物が脂環式モノエポキシドを含み、
前記脂環式モノエポキシドが脂環式モノエポキシドのモノカルボン酸エステルを含むことを特徴とする光カチオン硬化性インクジェットインク、
(3) 光酸発生剤、顔料、単官能エポキシ化合物(エポキシ基を有するオルガノシロキサンを除く。)、二官能エポキシ化合物、単官能オキセタン化合物および二官能オキセタン化合物を含有し、
前記単官能エポキシ化合物が脂環式モノエポキシドを含み、
前記脂環式モノエポキシドがエポキシヘキサヒドロフタル酸の高級アルコールジエステルを含むことを特徴とする光カチオン硬化性インクジェットインク、
(4) 光酸発生剤、顔料、単官能エポキシ化合物(エポキシ基を有するオルガノシロキサンを除く。)、二官能エポキシ化合物、単官能オキセタン化合物および二官能オキセタン化合物を含有し、
前記単官能エポキシ化合物が脂環式モノエポキシドを含み、
前記脂環式モノエポキシドが脂環式モノエポキシドのモノカルボン酸エステルおよびエポキシヘキサヒドロフタル酸の高級アルコールジエステルを含むことを特徴とする光カチオン硬化性インクジェットインク、
(5) 前記光カチオン硬化性インクジェットインク中の、
前記単官能エポキシ化合物の含有濃度が20〜50重量%、
前記二官能エポキシ化合物の含有濃度が20〜50重量%、
前記単官能オキセタン化合物の含有濃度が5〜20重量%、
および前記二官能オキセタン化合物の含有濃度が5〜20重量%、
であることを特徴とする(2)から(4)のいずれか一つに記載の光カチオン硬化性インクジェットインク、
(6) 前記単官能エポキシ化合物が脂環式モノエポキシドを含むことを特徴とする(1)に記載の光カチオン硬化性インクジェットインク、
(7) 前記二官能エポキシ化合物が脂環式二官能エポキシ化合物を含むことを特徴とする(1)から(6)のいずれか一つに記載の光カチオン硬化性インクジェットインク、
(8) 前記顔料が、無機顔料を含むことを特徴とする(1)から(7)のいずれか一つに記載の光カチオン硬化性インクジェットインク、
(9) 45℃で3日間静置した場合の粘度増加率が0%以上9%以下であることを特徴とする(1)から(8)のいずれか一つに記載の光カチオン硬化性インクジェットインク、
(10) 前記顔料の少なくとも一部と、その他の成分の少なくとも一部を混合して顔料分散液を得る混合分散工程と、
前記顔料分散液に残りの成分を添加する後添加工程とを含む、(1)から(9)のいずれか一つに記載の光カチオン硬化性インクジェットインクの製造方法、
(11) 前記二官能エポキシ化合物を前記後添加工程でのみ添加する、(10)に記載の光カチオン硬化性インクジェットインクの製造方法、
(12) 光酸発生剤、顔料、単官能エポキシ化合物(エポキシ基を有するオルガノシロキサンを除く。)、二官能エポキシ化合物、単官能オキセタン化合物および二官能オキセタン化合物を含有する光カチオン硬化性インクジェットインクの製造方法であって、
前記顔料の少なくとも一部と、その他の成分の少なくとも一部を混合して顔料分散液を得る混合分散工程と、
前記顔料分散液に残りの成分を添加する後添加工程とを含み、
前記二官能エポキシ化合物を前記後添加工程でのみ添加する、光カチオン硬化性インクジェットインクの製造方法、
(13) (1)から(9)のいずれか一つに記載の光カチオン硬化性インクジェットインクを、基材に付着させる工程と、
付着させた前記光カチオン硬化性インクジェットインクにエネルギー線を照射して硬化させる工程とを含む印刷物の製造方法、
(14) (13)に記載の印刷物の製造方法により得られた印刷物、
(15) 前記基材上の、硬化した前記光カチオン硬化性インクジェットインクの最大インク厚みが10μm以上30μm以下である(14)に記載の印刷物、
である。
本発明の光カチオン硬化性インクジェットインクは、光カチオン重合性化合物として、単官能エポキシ化合物(A)の1種以上を含有する。本発明で用いる単官能エポキシ化合物(A)として、芳香族モノエポキシド、脂環式モノエポキシドおよび脂肪族モノエポキシド等が挙げられるが、特に塗装面への密着性および硬化性を考慮すると脂環式モノエポキシドが好ましく用いられる。
なお、直鎖状アルキレンのエポキシドは反応性に乏しく事実上反応に関与しないため、本発明において前記高級アルコールには、エポキシ化された高級直鎖状アルコールも含まれる。具体的には、新日本理化学社製のサンソサイザーE−PO(化学名:エポキシヘキサヒドロフタル酸ジエポキシステアリル)等が挙げられる。
本発明の光カチオン硬化性インクジェットインクは、光カチオン重合性化合物として、さらに二官能エポキシ化合物(B)の1種以上を含有する。これらの二官能エポキシ化合物(B)として、芳香族ジエポキシド、脂環式ジエポキシド(すなわち脂環式二官能エポキシ化合物)および脂肪族ジエポキシド等が挙げられるが、塗装面への密着性および硬化性を考慮すると少なくとも1個のエポキシが脂環式であるジエポキシドが好ましく用いられる。具体的には、1,2−エポキシ−4−(2−メチルオキシラニル)−1−メチルシクロヘキサン、3',4'−エポキシシクロヘキシルメチル3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート等が挙げられる。
また、本発明の光カチオン硬化性インクジェットインクは、光カチオン重合性化合物として、単官能オキセタン化合物(C)の1種以上を含有する。単官能オキセタン化合物(C)としては、特に限定されないが、たとえば、2-エチルヘキシルオキセタン等が挙げられ、具体的には東亞合成社製のアロンオキセタンOXT−101、OXT−212、OXT−211、OXT−213等が挙げられる。
また、本発明の光カチオン硬化性インクジェットインクは、光カチオン重合性化合物として、二官能オキセタン化合物(D)の1種以上を含有する。二官能オキセタン化合物(D)としてはたとえば、3−エチル−3{[(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ]メチル}オキセタン等が挙げられ、具体例としては、東亞合成社製のアロンオキセタンOXT−121、OXT−221等があるがこの限りでない。
本発明の光カチオン硬化性インクジェットインクは顔料(E)を含有する。顔料(E)としては、有機顔料および/ または無機顔料の種々のものが使用可能である。具体的には、酸化チタン、亜鉛華、鉛白、リトボンおよび酸化アンチモン等の白色顔料、アニリンブラック、鉄黒、およびカーボンブラック等の黒色顔料、黄鉛、黄色酸化鉄、ハンザイエロー(100 、50 、30等)、チタンイエロー、ベンジンイエロー、およびパーマネントイエロー等の黄色顔料、クロームバーミロオン、パーマネントオレンジ、バルカンファーストオレンジ、およびインダンスレンブリリアントオレンジ等の橙色顔料、酸化鉄、パーマネントブラウン、およびパラブラウン等の褐色顔料、ベンガラ、カドミウムレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド、ローダミンレーキ、アリザリンレーキ、チオインジゴレッド、P V カーミン、モノライトフェーストレッド、およびキナクリドン系赤色顔料等の赤色顔料、コバルト紫、マンガン紫、ファーストバイレット、メチルバイオレットレーキ、インダンスレンブリリアントバイオレット、ジオキサジンバイオレット等の紫色顔料、群青、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、銅フタロシアニンブルー、インダンスレンブルーおよびインジゴ等の青色顔料、クロムグリーン、酸化クロム、エメラルドグリーン、ナフトールグリーン、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、およびポリクロルブロム銅フタロシアニン等の緑色顔料、その他各種蛍光顔料、金属紛顔料、体質顔料等が挙げられる。本発明の組成物中におけるこれらの顔料(E)の含有濃度は0.1 〜20重量% であり、好ましくは0.5〜15重量% である。
無機顔料としてはたとえば、酸化チタン、亜鉛華、鉛白、リトボン、および酸化アンチモン等の白色顔料、鉄黒等の黒色顔料、黄鉛、黄色酸化鉄、およびチタンイエロー等の黄色顔料、クロームバーミロオン等の橙色顔料、酸化鉄等の褐色顔料、ベンガラ、カドミウムレッド、アンチモン朱、およびモノライトフェーストレッド等の赤色顔料、コバルト紫、およびマンガン紫等の紫色顔料、群青、およびコバルトブルー等の青色顔料、クロムグリーン、酸化クロム、エメラルドグリーン、およびグリーンゴールド等の緑色顔料、その他各種蛍光顔料、金属紛顔料、体質顔料等が挙げられる。
本発明で用いられる光酸発生剤(F)は、紫外線照射によりカチオン重合を開始させる物質を発生させることが可能な化合物であり、特に好ましいものとしては光照射によりルイス酸を発生させるオニウム塩である。具体的には、ルイス酸のジアゾニウム塩、ルイス酸のヨードニウム塩、ルイス酸のスルホニウム塩等が挙げられ、これらはカチオン部分がそれぞれ芳香族ジアゾニウム、芳香族ヨードニウム、芳香族スルホニウムであり、アニオン部分がBF4−、PF6−、SbF6−、[BX4]−( 但しここで、X は少なくとも2つ以上のフッ素又はトリフルオロメチル基で置換されたフェニル基) 等により構成されたオニウム塩である。具体例としては、四フッ化ホウ素のフェニルジアゾニウム塩、六フッ化リンのジフェニルヨードニウム塩、六フッ化アンチモンのジフェニルヨードニウム塩、六フッ化ヒ素のトリ− 4 − メチルフェニルスルホニウム塩、四フッ化アンチモンのトリ− 4 − メチルフェニルスルホニウム塩、テトラキス( ペンタフルオロフェニル) ホウ素のジフェニルヨードニウム塩、アセチルアセトンアルミニウム塩とオルトニトロベンジルシリルエーテル混合体、フェニルチオピリジウム塩、六フッ化リンアレン− 鉄錯体等を挙げることができる。
当該製造方法では、顔料(E)の少なくとも一部と、その他の成分の少なくとも一部を混合して顔料分散液を得る混合分散工程と、顔料分散液に残りの成分を添加する後添加工程とを含む。このように製造することにより、安定して光カチオン硬化性インクジェットインクを製造することができる。当該製造方法の例について以下に詳しく説明する。
当該印刷物の製造方法は、本実施形態に係る光カチオン硬化性インクジェットインクを、基材に付着させる工程と、付着させた光カチオン硬化性インクジェットインクにエネルギー線を照射して硬化させる工程とを含む。基材は特に限定されないが、たとえば鋼板、鉄板等に硬化性樹脂を塗装し硬化させたものでありうる。エネルギー線はたとえば、波長210〜280nmの紫外線を含む光である。以下に詳細に説明する。
表1の実施例1の顔料分散液の材料をプレミックスした後、サンドミルにて4時間処理して顔料分散液を得た(混合分散工程)。得られた顔料分散液に、遮光下、乾燥空気雰囲気中で、残余の材料を加えてホモミキサーで30分間混合撹拌した(後添加工程)後、孔径2μmのガラスフィルターを用いて加圧濾過を行い、実施例1の光カチオン硬化性塗装用インクジェットインクを得た。
表1の実施例2〜9の組成に従って、実施例1と同様に処理して実施例2〜9の光カチオン硬化性塗装面用インクジェットインクを得た。また、表2の実施例10〜16の組成に従って、実施例1と同様に処理して実施例10〜16の光カチオン硬化性塗装面用インクジェットインクを得た。また、表3の比較例1〜6の組成に従って、実施例1と同様に処理して比較例1〜6のインクジェットインクを得た。
実施例および比較例のインクを5℃および45℃のオーブンに3日間保存し、粘度変化が初期粘度から±10%未満で、析出、沈降等がなければ合格○とした。なお、粘度変化は、25℃でのコーンプレート型粘度計TV−22(東機産業(株)製)を用いた粘度測定による。
実施例および比較例の調製直後のインクを45℃で3日間静置した後、25℃に戻して粘度を測定した。そして、25℃で測定した調製直後のインクの初期粘度を基準とする増加率を求めた。結果を表5および表6中に示した。なお、粘度の測定には、コーンプレート型粘度計TV−22(東機産業(株)製)を用いた。
また同様に、調製直後のインクを5℃で3日間静置した場合の粘度の増加率を求め、結果を表5および表6中に示した。
実施例および比較例のインクをピエゾ型インクジェットヘッド(KM512LH、コニカミノルタ社製)を搭載したインクジェットプリンタを用いて360x360dpiの解像度で、メラミン系樹脂を塗装し熱硬化させた塗装鋼板(IGアイボリー、JFE鋼板社製)にベタ刷りし、高圧水銀灯を用いて、1回あたり、波長260nm〜400nmにおける積算光量150mJ/cm2の活性エネルギー線照射量を照射後、皮膜を指触観察し、表面が硬化し、ベタつきがなくなるまでに要した照射回数(パス数)を求めた。照射回数(パス数)が少ないほど光硬化性が良好といえる。照射回数が5回以下を○、5回を超えるものを×として評価した。また、解像度を360x360dpiとしてインクジェット印刷すると、その印刷したインクの厚みは硬化前、硬化後のいずれにおいても7.8μmとなることを確認した。
ピエゾ型インクジェットヘッド(KM512LH、コニカミノルタ社製)を搭載したインクジェットプリンタを用いて360x360dpiの解像度で、実施例および比較例のインクを塗装鋼板(IGアイボリー、JFE鋼板社製)の表面にベタ刷りし、そのベタ刷り物に前記光硬化パス数で求めたパス数の活性エネルギー線を照射して硬化させた後、各硬化膜に×状の切れ込みを入れ、その上にセロファンテープを密着させて剥がしたときに、その硬化皮膜が剥がれないものを○、剥がれるものを×として評価とした。
前記硬化性(光硬化パス数)の評価で得られた試験片を用いてJIS K−5600−5−1に準じて試験を行い、ワレもハガレも全くないものを〇、ワレのみが認められるものを△、ワレおよびハガレが認められるものを×として評価した。なお、試験には、印刷の解像度を720x360dpiとしたものを用いた。
また、実施例16は脂環式モノエポキシドとしてトリエポキシドであるエポキシヘキサヒドロフタル酸ジエポキシステアリルを含有しており、同様に保存安定性、硬化性および密着性に加えて柔軟性にも優れることが分かる。重合時において架橋密度が過度になると柔軟性に劣ると考えられることから、この柔軟性に優れるという事実により、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジエポキシステアリルの側鎖のエポキシが反応に関与していないことが推測される。
(1) 光酸発生剤、顔料、並びに、光カチオン重合性化合物として、単官能エポキシ化合物、二官能エポキシ化合物、単官能オキセタン化合物および二官能オキセタン化合物を含有することを特徴とする光カチオン硬化性塗装面用インクジェットインク。
(2) 前記光カチオン硬化性塗装面用インクジェットインク中の、
前記単官能エポキシ化合物の含有濃度が20〜50重量%、
前記二官能エポキシ化合物の含有濃度が20〜50重量%、
前記単官能オキセタン化合物の含有濃度が5〜20重量%、
および前記二官能オキセタン化合物の含有濃度が5〜20重量%、
であることを特徴とする(1)記載の光カチオン硬化性塗装面用インクジェットインク。
(3) 前記単官能エポキシ化合物が脂環式の単官能エポキシ化合物であることを特徴とする(1)または(2)記載の光カチオン硬化性塗装面用インクジェットインク。
(4) 前記二官能エポキシ化合物が脂環式の二官能エポキシ化合物であることを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載の光カチオン硬化性塗装面用インクジェットインク。
(5) 前記顔料が、無機顔料であることを特徴とする(1)から(4)のいずれかに記載の光カチオン硬化性塗装面用インクジェットインク。
(6) (1)から(5)のいずれかに記載の光カチオン硬化性塗装面用インクジェットインクをインクジェット方式により印刷し、波長210〜280nmの紫外線を含む光により硬化させたことを特徴とする印刷物。
(7)光酸発生剤、顔料、単官能エポキシ化合物(エポキシ基を有するオルガノシロキサンを除く。)、二官能エポキシ化合物、単官能オキセタン化合物および二官能オキセタン化合物を含有することを特徴とする光カチオン硬化性インクジェットインク。
(8)前記光カチオン硬化性インクジェットインク中の、
前記単官能エポキシ化合物の含有濃度が20〜50重量%、
前記二官能エポキシ化合物の含有濃度が20〜50重量%、
前記単官能オキセタン化合物の含有濃度が5〜20重量%、
および前記二官能オキセタン化合物の含有濃度が5〜20重量%、
であることを特徴とする(7)に記載の光カチオン硬化性インクジェットインク。
(9)前記単官能エポキシ化合物が脂環式モノエポキシドを含むことを特徴とする(7)または(8)に記載の光カチオン硬化性インクジェットインク。
(10)前記脂環式モノエポキシドが脂環式モノエポキシドのモノカルボン酸エステルを含むことを特徴とする(9)に記載の光カチオン硬化性インクジェットインク。
(11)前記脂環式モノエポキシドがエポキシヘキサヒドロフタル酸の高級アルコールジエステルを含むことを特徴とする(9)に記載の光カチオン硬化性インクジェットインク。
(12)前記脂環式モノエポキシドが脂環式モノエポキシドのモノカルボン酸エステルおよびエポキシヘキサヒドロフタル酸の高級アルコールジエステルを含むことを特徴とする(9)に記載の光カチオン硬化性インクジェットインク。
(13)前記二官能エポキシ化合物が脂環式二官能エポキシ化合物を含むことを特徴とする(7)から(12)のいずれか一つに記載の光カチオン硬化性インクジェットインク。
(14)前記顔料が、無機顔料を含むことを特徴とする(7)から(13)のいずれか一つに記載の光カチオン硬化性インクジェットインク。
(15)45℃で3日間静置した場合の粘度増加率が0%以上9%以下であることを特徴とする(7)から(14)のいずれか一つに記載の光カチオン硬化性インクジェットインク。
(16)前記顔料の少なくとも一部と、その他の成分の少なくとも一部を混合して顔料分散液を得る混合分散工程と、
前記顔料分散液に残りの成分を添加する後添加工程とを含む、(7)から(15)のいずれか一つに記載の光カチオン硬化性インクジェットインクの製造方法。
(17)前記二官能エポキシ化合物を前記後添加工程でのみ添加する、(16)に記載の光カチオン硬化性インクジェットインクの製造方法。
(18)(7)から(15)のいずれか一つに記載の光カチオン硬化性インクジェットインクを、基材に付着させる工程と、
付着させた前記光カチオン硬化性インクジェットインクにエネルギー線を照射して硬化させる工程とを含む印刷物の製造方法。
(19)(18)に記載の印刷物の製造方法により得られた印刷物。
(20)前記基材上の、硬化した前記光カチオン硬化性インクジェットインクの最大インク厚みが10μm以上30μm以下である(19)に記載の印刷物。
Claims (15)
- 光酸発生剤、顔料、単官能エポキシ化合物(エポキシ基を有するオルガノシロキサンを除く。)、二官能エポキシ化合物、単官能オキセタン化合物および二官能オキセタン化合物を含有し、
前記単官能エポキシ化合物の含有濃度が20〜50重量%、
前記二官能エポキシ化合物の含有濃度が20〜50重量%、
前記単官能オキセタン化合物の含有濃度が5〜20重量%、
および前記二官能オキセタン化合物の含有濃度が5〜20重量%、
であることを特徴とする光カチオン硬化性インクジェットインク。 - 光酸発生剤、顔料、単官能エポキシ化合物(エポキシ基を有するオルガノシロキサンを除く。)、二官能エポキシ化合物、単官能オキセタン化合物および二官能オキセタン化合物を含有し、
前記単官能エポキシ化合物が脂環式モノエポキシドを含み、
前記脂環式モノエポキシドが脂環式モノエポキシドのモノカルボン酸エステルを含むことを特徴とする光カチオン硬化性インクジェットインク。 - 光酸発生剤、顔料、単官能エポキシ化合物(エポキシ基を有するオルガノシロキサンを除く。)、二官能エポキシ化合物、単官能オキセタン化合物および二官能オキセタン化合物を含有し、
前記単官能エポキシ化合物が脂環式モノエポキシドを含み、
前記脂環式モノエポキシドがエポキシヘキサヒドロフタル酸の高級アルコールジエステルを含むことを特徴とする光カチオン硬化性インクジェットインク。 - 光酸発生剤、顔料、単官能エポキシ化合物(エポキシ基を有するオルガノシロキサンを除く。)、二官能エポキシ化合物、単官能オキセタン化合物および二官能オキセタン化合物を含有し、
前記単官能エポキシ化合物が脂環式モノエポキシドを含み、
前記脂環式モノエポキシドが脂環式モノエポキシドのモノカルボン酸エステルおよびエポキシヘキサヒドロフタル酸の高級アルコールジエステルを含むことを特徴とする光カチオン硬化性インクジェットインク。 - 前記光カチオン硬化性インクジェットインク中の、
前記単官能エポキシ化合物の含有濃度が20〜50重量%、
前記二官能エポキシ化合物の含有濃度が20〜50重量%、
前記単官能オキセタン化合物の含有濃度が5〜20重量%、
および前記二官能オキセタン化合物の含有濃度が5〜20重量%、
であることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の光カチオン硬化性インクジェットインク。 - 前記単官能エポキシ化合物が脂環式モノエポキシドを含むことを特徴とする請求項1に記載の光カチオン硬化性インクジェットインク。
- 前記二官能エポキシ化合物が脂環式二官能エポキシ化合物を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の光カチオン硬化性インクジェットインク。
- 前記顔料が、無機顔料を含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の光カチオン硬化性インクジェットインク。
- 45℃で3日間静置した場合の粘度増加率が0%以上9%以下であることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の光カチオン硬化性インクジェットインク。
- 前記顔料の少なくとも一部と、その他の成分の少なくとも一部を混合して顔料分散液を得る混合分散工程と、
前記顔料分散液に残りの成分を添加する後添加工程とを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の光カチオン硬化性インクジェットインクの製造方法。 - 前記二官能エポキシ化合物を前記後添加工程でのみ添加する、請求項10に記載の光カチオン硬化性インクジェットインクの製造方法。
- 光酸発生剤、顔料、単官能エポキシ化合物(エポキシ基を有するオルガノシロキサンを除く。)、二官能エポキシ化合物、単官能オキセタン化合物および二官能オキセタン化合物を含有する光カチオン硬化性インクジェットインクの製造方法であって、
前記顔料の少なくとも一部と、その他の成分の少なくとも一部を混合して顔料分散液を得る混合分散工程と、
前記顔料分散液に残りの成分を添加する後添加工程とを含み、
前記二官能エポキシ化合物を前記後添加工程でのみ添加する、光カチオン硬化性インクジェットインクの製造方法。 - 請求項1から9のいずれか一項に記載の光カチオン硬化性インクジェットインクを、基材に付着させる工程と、
付着させた前記光カチオン硬化性インクジェットインクにエネルギー線を照射して硬化させる工程とを含む印刷物の製造方法。 - 請求項13に記載の印刷物の製造方法により得られた印刷物。
- 前記基材上の、硬化した前記光カチオン硬化性インクジェットインクの最大インク厚みが10μm以上30μm以下である請求項14に記載の印刷物。
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