JP5724000B1 - グローブパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】薬品等の作業対象物を作業室へ搬入しやすいバイオハザード対策用キャビネットの敷設用グローブパネルを提供する。【解決手段】グローブパネル100は、バイオハザード対策用キャビネットCの作業室C1のシャッターC2と、作業台C3の間に設けられる作業用開口部C7を塞ぐように付設され、シート状の透明部材からなるシート部6、及びシート部6を貫通する挿腕孔6a周縁から延出するグローブ7を有するパネル部1と、パネル部1をキャビネットCに固定する固定手段9と、を備え、パネル部1は、水平軸周りに回動する開き戸に形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、バイオハザード対策用キャビンネットに付設するグローブパネルに関する。
近年、研究機関に留まらず、医療機関においてもルーチンワークとして行われる微生物の操作や抗がん剤の調製等に、バイオハザード対策用キャビネット(以下単に「キャビネット」ともいう)が広く用いられている。このバイオハザード対策用キャビネットは、JIS規格(JISK3800)により、排気滅菌のみが義務付けられるクラスIと、排気滅菌に加え、前面開口部にエアーバリアを作るとともに、作業室の清浄化が義務付けられるクラスIIと、排気滅菌、内部陰圧の確保、作業室の清浄化とグローブボックスの設置が義務付けられるクラスIIIの3つのクラスが規定されている。そして、クラスIIIのキャビネットは、作業室内で取扱う対象物を搬出入するパスルームを備えることから価格的にもスペース的にも導入ハードルが高く、医療機関等ではクラスIIキャビネットが広く用いられている。
ところが、クラスIIキャビネットでは、作業室前方のスライドガラスからなるシャッターを上方へスライドさせて設けた開口(以下「作業用開口部」)から作業室へ手を入れるため、エアカーテンのみでは有害物質や微生物等が作業室外へ拡散することを完全に防止できず、有害物質による被爆事故が発生するに至っている。
そこで、例えば、特許文献1ではキャビネットの作業用開口部に付設するグローブパネルが提案されている。また、本発明者は、特許文献2において、作業用開口部を塞ぐとともに、作業室へ腕を挿入するための挿腕孔を有するアタッチメントパネルを提案している。該アタッチメントパネルは、パネルへ挿入した腕を一対の半割リング状の腕巻きキャップにより締め付けて、挿腕孔周囲の間隙を閉塞して菌や有害物質の出入りを防止するよう構成したものである。
特開2012‐24657号公報 実用新案登録第3185604号公報
しかし、特許文献1や特許文献2のグローブパネルでは、パネルを取付けた状態で作業対象物を作業室へ搬入する場合、シャッターを上方へスライドさせてシャッターの下端とパネルの上端の間の開口から作業対象物を搬入するため、当該開口から作業台まで距離があり作業性が悪いという問題がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、作業対象物を効率的に作業室へ搬入可能なバイオハザード対策用キャビネットの付設用グローブパネルの提供を目的とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、作業室と、前記作業室の前方に設けられ上下にスライドして前記作業室を開閉するシャッターと、前記作業室の底壁をなす作業台と、前記シャッターと前記作業台の間に設けられる作業用開口部と、前記作業台の上面前部に開口するとともに前記作業台の手前側の端縁に沿って配列され前記作業室内を負圧にすべく前記作業室内の空気を吸引する複数の吸引口と、を備えたバイオハザード対策用キャビネットの前記作業用開口部を塞ぐように付設されるグローブパネルであって、シート状の透明部材からなるシート部、及び前記シート部を貫通する挿腕孔周縁から延出するグローブを有し、水平軸周りに回動する開き戸に形成されたパネル部と、前記パネル部を軸支するとともに前記バイオハザード対策用キャビネットに固定する固定手段と、を備え、前記パネル部が少なくとも閉じた状態において、前記パネル部の下端部が、前記作業台の上面前部における前記複数の吸引口の存する部分の前後方向の中間を通るようにして、前記パネル部の前後の両方から空気が吸引されるよう前記バイオハザード対策用キャビネットに付設可能に構成されていることを特徴とする。
このように、本発明のグローブパネルは、パネル部が水平軸周りに回動する開き戸に形成されているため、当該パネル部の上方又は下方を開いて作業対象物の搬入用開口を形成でき、当該搬入用開口は、スライド式シャッターを上方へスライドさせてスライドシャッターとグローブパネルの間に形成する搬入用開口より低位置で作業台に近いため、作業対象物の搬入や搬出を効率よく行うことができる。
また、パネル部の後側(作業室内側)だけでなく前側(作業室外側)を通しても吸引口へ空気を吸引することで、パネル部の前後の両方にエアーバリアを形成し、グローブパネルとキャビネットとの間に生じる隙間から菌や塵埃が作業室内へ侵入する前にパネル部の前側で菌等を吸引口から吸引して遮断できるため、作業室へ菌等が侵入することを抑制できる。
前記パネル部は、上端側が開放するよう回動することが好ましく、奥側に倒れるよう回動することが好ましい。
また、本発明のグローブパネルは、前記パネル部の前記作業室側において前記パネル部と平行に配設される長板状の外気侵入防止板を備え、前記パネル部と前記外気侵入防止板との間を通って、前記作業室の空気が前記複数の吸引口に吸引されるよう前記バイオハザード対策用キャビネットに付設可能に構成されていることが好ましく、
前記固定手段が、前記パネル部の左右に隣接し、手前側と上下の3方に開口を有する直方体の箱状をなす一対の外気侵入防止枠を有し、前記外気侵入防止枠の上側の開口が作業室内に連通し、前側の開口が作業室外に連通し、下側の開口が前記複数の吸引口の一部に連通するよう前記バイオハザード対策用キャビネットに付設可能に構成されていることが好ましい。
さらに、前記パネル部は、前記グローブ、及び布状の透明樹脂からなるシート部を有するパネル部本体と、前記パネル部本体を支持するとともに前記固定手段に軸支される枠部と、を有し、前記パネル部本体が一体的に交換可能であることが好ましい。バイオハザード対策用キャビネットでは、グローブだけでなくシート部の内側にも菌や毒物が付着する可能性があるため、グローブ交換時にパネル部本体を一体的に交換可能とすることにより、パネル部本体に付着した毒物や菌等による作業者の被爆をより効果的に抑制することができる。
以上説明したように、本発明のグローブパネルによれば、バイオハザード対策用キャビネットの作業室へ作業対象物を効率的に搬入することができる。
本発明の一の実施形態に係るグローブパネルを取付けるバイオハザード対策用キャビネットを示す(a)正面図、及び(b)側面図である。 図1のキャビネットに本発明の一の実施形態に係るグローブパネルを取付けた状態を示す(a)部分拡大正面図、及び(b)部分拡大側面図である。 図2に示したグローブパネルの(a)平面図、(b)正面図、(c)X−X線断面図、(d)背面図である。 図2に示したグローブパネルのパネル部と固定部材の結合部を示す部分拡大正面図である。 図2に示したグローブパネルにおける(a)作業時にパネル部を閉じた状態のX−X線断面図、(b)パネル部本体を交換する際にパネル部を開放した状態のX−X線断面図、(c)作業室内へ作業対象物を搬入する際にパネル部を開放した状態のX−X線断面図である。 図2に示したグローブパネルをキャビネットに取付ける様子を示す説明図である。 キャビネットの作業室内外の空気が流れる様子を示した説明図である。 パネル部の吸引口に対する位置と、室内外から吸引口へ吸引される空気との関係を示す説明図である。 外気侵入防止枠の効果を示す説明図である。
以下、適宜図面を用いながら本発明の実施形態について詳述する。
図1は、本発明の一の実施形態に係るグローブパネル100を取付け可能なバイオハザード対策用キャビネットCを示している。キャビネットCは、JIS規格(JISK3800)のクラスIIに規定される全排気型のキャビネットであり、図1に示すように、作業室C1と、作業室C1の前方に設けられ上下にスライドして作業室C1を開閉するシャッターC2と、作業室C1の底壁をなす作業台C3と、作業台C3の上面の手前側の端縁に沿って多数並列される前後方向のスリットからなる吸引口C4(図9参照)と、作業室C1の後方から室内空気を吸引する後方吸引口C11と、両側壁C8と、吸引口C4及び後方吸引口C11から吸引された空気を滅菌するフィルタ(不図示)が格納された排気ダクトC5と、滅菌された空気を外部へ排気する排気ファンC6と、外部から導入した空気をフィルタC10で滅菌したのち上方から作業室C1へ給気する給気ファンC9とを有しており、シャッターC2を上方へスライドさせることでシャッターC2と作業台C3上面、及び両側壁C8で囲まれた作業用開口部C7が設けられる。作業者は、作業用開口部C7から作業室C1へ手を入れて作業を行う。
グローブパネル100は、図2に示すように、キャビネットCの作業用開口部C7を閉塞するようにキャビネットCに付設され、パネル部1とパネル部1をキャビネットCに固定するための固定手段9とを主に備える他、作業室C1内へ侵入した外気が、作業が行われる作業空間C12(図9参照)へ浸入することを防止するための外気侵入防止板3を備えている。
パネル部1は、図3に示すように、パネル部本体4と、パネル部本体4を支持するとともに固定手段9に軸支される枠部5とを有している。パネル部1の下端部は、図8、図9に示すように、下端が吸引口C4の前後方向(図8の左右方向)の中間を通り、パネル部1の手前側から外部の空気Pを吸引するとともに作業室上方からの給気Qをパネル部1の後側から吸引するよう配設される。
ここで、図8(a)に示すように、吸引口C4の前端とパネル部1の下端との間隔Aを小さくすると、作業室C1の陰圧が大きくなるため作業対象物からの毒物等が外部へ流出することを効果的に防止することができるが、間隔Aが小さすぎると、外部から塵埃等が隙間を通して内部へ侵入する可能性が高くなり、作業室C1の清浄度が劣化する恐れがある。
逆に、間隔Bを大きくすると、作業室C1の陰圧度が下がるため、外部から侵入する塵埃等は少なくなるものの外部へ毒物等が流出する可能性が高くなる。これらのことを考慮して、間隔Aと間隔Bの比率は、室外空気Pを吸引する割合と作業室C1内への給気Qをバランスよく吸引するように決定される。間隔Aと間隔Bの比率は、吸引口C4から吸引される空気Pと作業室へ給気される給気Qとが、グローブパネルを取り付けない状態に概ね等しくなるよう決定されることが好ましい。
パネル部本体4は、図3に示すように、ビニール等の布状、あるいはアクリル等の板状の透明樹脂からなるシート部6とグローブ7とを備えている。シート部6は、厚み方向に貫通する貫通孔からなる左右一対の挿腕孔6aを有し、グローブ7は、挿腕孔6aの周縁から延出する円筒状の腕部7a、及び腕部7aの延出方向先端の周縁に挿入口周縁を気密に連結される手部7bと、を有している。本実施形態では、シート部6と腕部7bとが一体に形成されている。腕部7の先端開口には不図示の固定用リングが設けられ、手部7bの挿入口へ腕部7aの先端部を挿入したのち、外側から手部の挿入口周縁をゴム製の固定バンドで締め付けることにより、手部7bを腕部7aへ連結する。
枠部5は、ステンレス等の金属鋼板を板金加工した複数の部材を組立てて形成され、上下端部を手前側へ垂直に折り曲げた金属板からなる枠部本体51と、枠部本体51の手前側の面の左右両端部に設けられる一対のピンボックス52と、枠部本体51との間にパネル部本体1のシート部6の上下端辺を挟持する上下一対のシート部挟持部材53と、シート部6の左右の端辺を挟持する左右一対のシート挟持部材54とを備えている。
枠部本体51は、中央にパネル部本体4を設置する平坦部51aと、平坦部51aの中央に開口しグローブ7が挿通される矩形の窓部51bとを有している。平坦部51aは、図4に示すように、左右両端部にパネル部本体4のシート部6に突き通してパネル部本体4を固定する固定針55を有している。
一対のピンボックス52,52は、図4に示すように、それぞれ不図示の付勢手段により外側方へ付勢された上下2本の摺動ピン56,57と、摺動ピン56,57を外方へ突出させるロックボタン56a,57aと、摺動ピン56,57を内方へ収容する解除ボタン56b,57bとを有している。
シート挟持部材53は、図5に示すように、断面コ字の長板状部材からなり、枠部本体51前面の上下端部に蝶番を介して取付けられ、マグネットにより枠部本体51の平坦部51aに接着してパネル部本体4のシート部6の横辺を挟持する。シート挟持部材54は板状をなしマグネットにより枠部本体5の左右両端部に接着されてシート部6の縦辺を挟持する。シート挟持部材54には、図4に示すように、固定針55をかわすための貫通孔54aが設けられている。
固定手段9は、角筒状の長尺部材からなり作業台C3の手前側端部に載置される敷居部91と、敷居部91の左右両端部に連結される一対の外気侵入防止枠92と、左右一対のラッチ式金具93とを備えている。
外気侵入防止枠92は、直方体の箱状をなし手前側と上下の3方が概ね全面開口する一方で、左右方向の内側の側壁92cと後壁92dとで、作業用開口部C7の手前側左右の角部の空間を作業室C1の内部から隔離している。側壁92cには、パネル部1のピンボックス52から突出した摺動ピン56を周縁で係止する矩形のピン係止孔92aが設けられ、上部にグローブパネル100を吊り持つための取手94が設けられている。また、外気侵入防止枠92の左右の外側の側壁の手前側端縁には、キャビネットCの側壁C8に係止するよう外側へ折り返された鍔状部92bが形成されている。
外気侵入防止枠92は、図9(a)に示すように、シャッターC2の側端部と側壁C8の隙間から入り込んだ汚れた外気Pを、側壁92cと後壁92dにより作業室C1の内方へ入り込まないように遮断するとともに、当該外気侵入防止枠92内を通して下方の吸引口C4から吸引するよう構成されている。
ラッチ式金具93は、図6に示すように、外気侵入防止枠92の上部に設けられる。図6において、符号C8aは、シャッターC2の側端部を案内する案内溝を示しており、グローブパネル100は、図6(b)に示すように、ラッチ式金具93を外側方へ突出させて案内溝C8aに挿入することによりキャビネットCに付設され、図6(a)に示すように、ラッチ式金具93を案内溝C8aから退出させることにより、キャビネットCから取り外し可能となる。
外気侵入防止板3は、図5に示すように、断面が上方に尖った略三角形状の長板状部材からなり、パネル部1の後方(作業室内側)において左右へ水平に延びるよう配設され、長手方向の軸回りに回動するよう両端部が外気侵入防止枠92の内壁92cに軸支されている。パネル部1の枠部本体51の後側(作業室内側)の面の下端部には、図5に示すように、パネル部1の開閉動作に伴って外気侵入防止板3を回動操作するコ字金具59が設けられ、外気侵入防止枠92の内壁92cの下部には、外気侵入防止板3が水平に倒れた際に支持するL字金具95が設けられている。
コ字金具59は、図5(a)に示すように、パネル部1を閉じると外気侵入防止板3を幅方向手前側が起立するよう傾斜させ、図5(b)に示すように、パネル部1を開けると外気侵入防止板3を水平に復帰させる。
次に、グローブパネル100をキャビネットCに付設する手順について説明する。
まず、キャビネットCのシャッターC2を上方へスライドさせてシャッターC2と作業台C3との間に作業用開口部C7を設け、図6に示すように、固定部9の、敷居部91をキャビネットCの作業台C3上面の手前側端縁に、鍔状部9bを左右の側壁C8に係止するように、グローブパネル100をキャビネットCの作業台C3上に載置する。しかる後、側壁C8の案内溝C8aにラッチ式金具93を差し込んで、グローブパネル100をキャビネットCに固定する。
また、グローブパネル100を付設したキャビネットCを用いて作業を行う手順について説明すると、作業室C1内へ薬剤等の作業対象物を搬入する場合には、解除ボタン56bを押して摺動ピン56を解除し、図5(c)に示すように、固定金具58(581,582からなる)を外して、摺動ピン57を軸にパネル部1を後方(図5の右側)へ倒す。このとき、外気侵入防止板3は自重によりL字金具95に係止するまで前方へ倒れるため、パネル部1を大きく倒すことができ、搬入用開口10をより大きく開放することができる。また、グローブパネル100は、パネル部1を、図5(c)のように完全に奥側に倒しても、パネル部1の手前側から吸引口C4へ空気を吸引できるため、作業対象物の搬入出の際に作業者が毒物等により被爆することを効率的に抑制することができる。
作業対象物を作業室C1内へ搬入すると、図5(a)に示すように、パネル部1を閉じて、固定金具58をロックしロックボタン56aを押して摺動ピン56をピン係止孔92aに挿入し、ピン係止孔92aの手前側端縁に係止させる。このとき、コ字金具59が外気侵入防止板3を持ち上げ、吸引口C4の後側で立壁状に起立させる。
図7は、グローブパネル100を取付けた状態の作業室C1内外の空気の流れを示しており、作業室C1内では、フィルタC10を通して作業室C1内へ送出された給気Qが、作業室前方の吸引部C4と、後方吸引口C11とに分かれて吸引され、作業室C1外では、グローブパネル100の手前側から、外気Pが吸引口C4へ吸引される。吸引口C4へ吸引された空気は、後方吸引口C11から吸引された空気と合流したのち排気ファンC6により外部へ排出される。
ここで、図9を用いて、外気侵入防止板3の効果にいて説明する。図9(b)は、外気侵入防止板3を設けない場合を示し、図9(c)は、外気侵入防止板3を設ける場合を示している。図9(b)に示すように、外気侵入防止枠3を設けない場合は、シャッターC2と側壁C8の間から作業室C1へ侵入した外気Pは、作業室C1内方の作業空間C12(図の仮想線より右側)にまで流入した後、給気Qの下降流に押されて下降し、吸引口C4へ吸引される。これに対し、図9(c)に示すように、外気侵入防止板3を設けてこれを起立させると、吸引口C4が実質的に高くなることで、給気Qが、図9(b)の場合より高い位置で手前側へと方向転換し、これにより、上記の隙間から侵入した外気Pは作業空間C12のより手前側で下降を始めるため、外気Pが作業空間C12へ侵入することを抑制できる。
次に、パネル本体4を交換するときは、図5(b)に示すように、摺動ピン56をピン係止孔92aに挿入したまま固定金具58を解除してパネル部1を奥側へ倒す。すると、摺動ピン56がピン係止孔92aの下端辺に係止し、パネル部1はやや傾いた状態で停止する。一方、外気侵入防止板3はコ字金具59の支持が外れて幅方向が水平になるまで倒れる。このようにしてパネル部1と外気侵入防止板3の間に空間を設け、パネル部本体4(グローブ7)を噛み込まないようにしている。この状態で、シート部挟持部材53、54を開き、固定針55からシート部を外したのちパネル部本体4をパネル部1の奥側へ引き抜くようにして取り外す。取り外したパネル部本体4は、作業室C1内でビニール袋等内へ密封してから作業室C1外へ取り出す。
以上、説明したように、本実施形態のグローブパネル100は、水平軸周りに回動する開き戸式にパネル部1を開けるため、シャッターC2を持ち上げて搬入用の開口部を設ける場合に比べて搬入用開口が低位置になるため作業対象物の搬入が容易である。
また、グローブパネル100は、パネル部1の上端側が開くため、合わせてキャビネットCのシャッターC2を上方へスライドさせることで、パネル部1を開いただけでは投入できないような大きい作業対象物を搬入することができ、パネル部1を開く際、パネル部1の上端側が奥に倒れるため、パネル部1に付着した毒物等が外部へ流出しにくい。
また、グローブパネル100は、パネル部1の手前側から外部の空気を吸引するとともに、奥側から作業室C1内の空気をバランスよく吸引するため、室外からの塵埃や細菌等の作業室C1内への侵入と、室内からの毒物等の流出とを効果的に抑制する。
さらに、左右の端部に外気吸引防止枠92の側壁92cと後壁92dで作業用開口部C7の両端部を作業室C1内部から隔離するとともに、外気侵入防止板3により吸引口C4を実質的に高くすることにより、キャビネット側壁C8とシャッターC2の間から入り込んだ汚れた空気が作業室C1内部まで侵入することを抑制できる。
加えて、グローブパネル100は、ラッチ式金具93をシャッターC2の案内溝に差し込むことで、キャビネットCに固定するため、キャビネットCに改造を加えることなく着脱可能であるという効果を有するため、グローブパネルを外した元の状態でバイオハザード対策用キャビネットの定期検査を実施することができる。
本発明のグローブパネルは、上記の実施形態に限らず、パネル部は下端側が開くように回動してもよい。パネル部は奥側に押して開くものに限らず手前側に引いて開くようにしてもよい。パネル部の下端は、キャビネットの吸引口C4がパネル部の奥側のみから空気を吸引するような位置に配設してもよい。外気吸引防止枠92、及び外気吸引防止板3は備えなくてもよい。グローブは、腕部と手部を一体にし、グローブとシート部とを別体にして腕部の基端部をシート部に着脱するようにしてもよい。シート部は板状でもよいし、布状でもよい。また、本発明のグローブパネルは、吸引口がスリット状に限らず、円形孔や他の形状のキャビネットにも適用可能である。
100 グローブパネル
1 パネル部
4 パネル部本体
5 枠部
6 シート部
6a 挿腕孔
7 グローブ
9 固定手段
C バイオハザード対策用キャビネット
C1 作業室
C2 シャッター
C3 作業台
C4 吸引口
C7 作業用開口部

Claims (6)

  1. 作業室と、前記作業室の前方に設けられ上下にスライドして前記作業室を開閉するシャッターと、前記作業室の底壁をなす作業台と、前記シャッターと前記作業台の間に設けられる作業用開口部と、前記作業台の上面前部に開口するとともに前記作業台の手前側の端縁に沿って配列され前記作業室内を負圧にすべく前記作業室内の空気を吸引する複数の吸引口と、を備えたバイオハザード対策用キャビネットの前記作業用開口部を塞ぐように付設されるグローブパネルであって、
    シート状の透明部材からなるシート部、及び前記シート部を貫通する挿腕孔周縁から延出するグローブを有し、水平軸周りに回動する開き戸に形成されたパネル部と、
    前記パネル部を軸支するとともに前記バイオハザード対策用キャビネットに固定する固定手段と、
    を備え、
    前記パネル部が少なくとも閉じた状態において、前記パネル部の下端部が、前記作業台の上面前部における前記複数の吸引口の存する部分の前後方向の中間を通るようにして、前記パネル部の前後の両方から空気が吸引されるよう前記バイオハザード対策用キャビネットに付設可能に構成されていることを特徴とするグローブパネル。
  2. 作業室と、前記作業室の前方に設けられ上下にスライドして前記作業室を開閉するシャッターと、前記作業室の底壁をなす作業台と、前記シャッターと前記作業台の間に設けられる作業用開口部と、前記作業台の上面前部に開口し前記作業室内を負圧にすべく前記作業室内の空気を吸引する吸引口と、を備えたバイオハザード対策用キャビネットの前記作業用開口部を塞ぐように付設されるグローブパネルであって、
    シート状の透明部材からなるシート部、及び前記シート部を貫通する挿腕孔周縁から延出するグローブを有し、水平軸周りに回動する開き戸に形成されたパネル部と、
    前記パネル部を軸支するとともに前記バイオハザード対策用キャビネットに固定する固定手段と、
    を備え、
    前記パネル部は、上端側が開放するよう回動することを特徴とするグローブパネル。
  3. 前記パネル部は、奥側に倒れるよう回動する請求項2に記載のグローブパネル。
  4. 作業室と、前記作業室の前方に設けられ上下にスライドして前記作業室を開閉するシャッターと、前記作業室の底壁をなす作業台と、前記シャッターと前記作業台の間に設けられる作業用開口部と、前記作業台の上面前部に開口するとともに前記作業台の手前側の端縁に沿って配列され前記作業室内を負圧にすべく前記作業室内の空気を吸引する複数の吸引口と、を備えたバイオハザード対策用キャビネットの前記作業用開口部を塞ぐように付設されるグローブパネルであって、
    シート状の透明部材からなるシート部、及び前記シート部を貫通する挿腕孔周縁から延出するグローブを有し、水平軸周りに回動する開き戸に形成されたパネル部と、
    前記パネル部を軸支するとともに前記バイオハザード対策用キャビネットに固定する固定手段と、
    前記パネル部の前記作業室側において前記パネル部と平行に配設される長板状の外気侵入防止板と、
    を備え、
    前記パネル部と前記外気侵入防止板との間を通って、前記作業室の空気が前記複数の吸引口に吸引されるよう前記バイオハザード対策用キャビネットに付設可能に構成されていることを特徴とするグローブパネル。
  5. 作業室と、前記作業室の前方に設けられ上下にスライドして前記作業室を開閉するシャッターと、前記作業室の底壁をなす作業台と、前記シャッターと前記作業台の間に設けられる作業用開口部と、前記作業台の上面前部に開口するとともに前記作業台の手前側の端縁に沿って配列され前記作業室内を負圧にすべく前記作業室内の空気を吸引する複数の吸引口と、を備えたバイオハザード対策用キャビネットの前記作業用開口部を塞ぐように付設されるグローブパネルであって、
    シート状の透明部材からなるシート部、及び前記シート部を貫通する挿腕孔周縁から延出するグローブを有し、水平軸周りに回動する開き戸に形成されたパネル部と、
    前記パネル部を軸支するとともに前記バイオハザード対策用キャビネットに固定する固定手段と、
    を備え、
    前記固定手段は、前記パネル部の左右に隣接し、手前側と上下の3方に開口を有する直方体の箱状をなす一対の外気侵入防止枠を有し、
    前記外気侵入防止枠の上側の開口が作業室内に連通し、前側の開口が作業室外に連通し、下側の開口が前記複数の吸引口の一部に連通するよう前記バイオハザード対策用キャビネットに付設可能に構成されていることを特徴とするグローブパネル。
  6. 前記パネル部は、
    前記グローブ、及び布状の透明樹脂からなるシート部を有するパネル部本体と、
    前記パネル部本体を支持するとともに前記固定手段に軸支される枠部と、を有し、
    前記パネル部本体が一体的に交換可能である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のグローブパネル。
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