JP2013230423A - 手腕挿入開口可動式フード - Google Patents

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Abstract

【課題】 被処理物の処理中においても、前面開口を完全に閉塞し得る手腕挿入開口可動式フードを提供する。
【解決手段】 本体3の前面の前面開口5に上下動可能ガラス板7が前面開口5に沿って上下方向に移動可能に構成されるとともに、この上下動可能ガラス板7に設けられた2枚の窓ガラス19a、19bが左右方向に移動可能に取り付けられ、この窓ガラス19a、19bに形成された筒状孔21a、21bに作業者が手を入れて、この手を上下左右に自在に移動させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば被処理物を作業空間において処理する際に作業者が被処理物の影響を受けないように作業空間を隔離する所謂ドラフトチャンバおよびクリーンベンチなどの手腕挿入開口可動式フードに関する。
この種の手腕挿入開口可動式フードにおいては、作業空間に置かれた被処理物、具体的には例えば人体や環境に有害な薬品や細菌などの被処理物を処理する際に、作業者や居室空間が被処理物の影響を受けないように作業空間を隔離するようにしている。そのために、作業空間の前面を、透明なガラスの開閉扉で開閉し得るようになっている。そして、作業者が被処理物を処理する場合には、開閉扉を開き、この開閉扉の開いた前面開口から作業者が手を挿入して、被処理物を処理している。
そして、被処理物を処理するために、作業者が前面開口から作業空間内に手を挿入する場合にも、作業空間から有害な気体や細菌が漏れ出ないように、作業空間の空気を排気して、作業空間の気圧を外気より低くなるようにしている。
さらには密閉性を高めるために、作業者は、前面開口の開閉扉を完全に閉じ、開閉扉に設けられた開口に取り付けられたゴム手袋を介して作業空間内の被処理物を処理するようにしている。
しかしながら、ゴム手袋を取り付ける開口は開閉扉の所定の位置に設けられていることから、作業空間内で届く範囲は限られてものとなっていた。そのため被処理物の両側端や上方には手が届かない、あるいは被処理物の正面からのみしか処理ができない、といった不具合が指摘されている。
特許第2801864号
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ドラフトチャンバあるいはクリーンベンチ等の作業空間を広く利用するができる手腕挿入開口可動式フードを提供することにある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の手腕挿入開口可動式フードは、作業空間前面の開口を上下方向に移動する透明板によって閉塞する前面開口閉塞手段と、この前面開口閉塞手段に設けられる作業者の手を挿入するための挿入孔の位置を左右方向に移動可能とする挿入孔位置移動手段と、を有することを要旨とする。
請求項2に記載の手腕挿入開口可動式フードは、前記前面開口閉塞手段は、閉塞する透明板の重量を低減する重量低減手段を備えることを要旨とする。
請求項3に記載の手腕挿入開口可動式フードは、前記挿入孔位置移動手段は、前記前面開口閉塞手段に形成された横長の開口部と、この開口部を閉塞しつつ引戸式に左右方向に移動可能に取り付けられる板材と、この板材に設けられた作業者の手を挿入するための挿入孔とを有することを要旨とする。
作業空間の前側の前面開口から吸い込まれた吸込風が作業空間を通過した後、後方の排気口から外部に排出される手腕挿入開口可動式フードであって、前記前面開口を閉塞しながら前面開口に沿って上下方向に移動可能に構成されるとともに作業空間内を目視し得るように透明な板材で構成される上下動可能透明板と、この上下動可能透明板に形成された横長の開口部と、この開口部を閉塞しながらも開口部に引戸式に左右方向に移動可能に取り付けられる透明な板材で構成される2枚の左右移動透明板であって、この2枚の左右移動透明板の各々に作業者の手を挿入するための挿入孔が形成された2枚の左右移動透明板とを有するように構成しても良い。
このような手腕挿入開口可動式フードでは、上下動可能透明板が前面開口に沿って上下方向に移動可能であるとともに、この上下動可能透明板の開口部に取り付けられた2枚の左右移動透明板が開口部を閉塞しながらも引戸式に左右方向に移動可能であるため、2枚の左右移動透明板に形成された2個の挿入孔に作業者が手を挿入すれば、作業者は手を上下左右に自在に移動でき、作業空間内の任意の位置に移動できるとともに、手を上下左右に自在に移動しても、上下動可能透明板および左右移動透明板の移動で完全な閉塞状態が保たれ、前面開口に隙間ができることがなく、従って作業者は作業空間内からの有毒ガスや悪臭などを吸い込むことなく、安全に作業をおこなうことができる。
上下動可能透明板が、左右両端に上方から吊るされたロープの一端が取り付けられ、当該ロープの他端は、上下動可能透明板の上方に固定された滑車を介してバランス錘に取り付けられ、このバランス錘によりバランス状態で静止して吊り下げられるように構成しても良い。
このような手腕挿入開口可動式フードでは、上下動可能透明板は上方から吊るされたロープの一端に取り付けられ、このロープの他端は滑車を介してバランス錘に取り付けられ、このバランス錘によりバランス状態で静止して吊り下げられているため、上下動可能透明板は上下方向の任意の位置に移動させられても、その移動位置でバランスをとって静止することができるとともに、前記挿入孔に作業者が手を挿入して、上下に移動させれば、バランス錘でバランスを取りながら、任意の位置に容易に移動して静止することができる。
左右移動透明板に形成された前記挿入孔に作業者が両手を挿入して、この両手を上下方向に移動させると、この上下方向の移動に応じて前記上下動可能透明板が前記バランス錘でバランスを取りながら上下方向に移動し、両手を左右方向に移動させると、この左右方向の移動に応じて前記2枚の左右移動透明板が左右方向に移動するように構成しても良い。
このような手腕挿入開口可動式フードでは、挿入孔に作業者が両手を挿入して、両手を上下方向に移動させることにより、バランスを取りながら両手を上下左右の任意の位置に移動できるため、作業空間内の任意の位置への移動に円滑かつ隙間を形成することなく、自由に移動して処理作業を行うことができる。
2枚の左右移動透明板が、前記開口部に取り付けられた窓枠に引戸式に左右方向に移動可能に取り付けられていることを要旨とする。
このような手腕挿入開口可動式フードでは、2枚の左右移動透明板が上下動可能透明板の開口部の窓枠に引戸式に左右方向に移動可能に取り付けられているため、作業者は手を左右方向の任意の位置に容易に移動でき、処理作業を円滑に行うことができる。
2個の挿入孔が、外側に延出した筒状部を有する筒状孔で構成され、この筒状孔の筒状部にゴム手袋の開放端部を密着状態で取り付け、この密着状態で筒状孔の筒状部に取り付けられたゴム手袋に作業者が手を挿入して作業空間内に手を入り、作業空間における被処理物に対する処理作業を行うように構成しても良い。
このような手腕挿入開口可動式フードでは、挿入孔が筒状部を有する筒状孔で構成され、この筒状孔の筒状部にゴム手袋の開放端部を取り付け、このゴム手袋に作業者が手を挿入して作業空間内に手を入れ、作業空間における被処理物に対する処理作業を行うため、作業者が手を挿入する部分においても隙間ができず、作業空間内からの有毒ガスや悪臭などを吸い込むことなく、安全に作業をおこなうことができる。
上下動可能透明板は、透明なガラス板であり、前記左右移動透明板は、引戸式の透明な窓ガラスであるように構成しても良い。
このような手腕挿入開口可動式フードでは、上下動可能透明板が透明なガラス板であり、左右移動透明板が引戸式の透明な窓ガラスである。
本発明によれば、作業空間前面の開口を上下方向に移動する透明板によって閉塞する前面開口閉塞手段と、この前面開口閉塞手段に設けられる作業者の手を挿入するための挿入孔の位置を左右方向に移動可能とする挿入孔位置移動手段とを備えているので、前面開口を完全に閉塞しつつ、作業者の手が挿入された挿入孔の位置を作業者の意志通りに上下左右に自由に移動することが可能となる。
また、前面開口閉塞手段は、閉塞する透明板の重量を低減する重量低減手段を備えることから、前面開口閉塞手段の重量を意識することなく作業をすることが可能となる。
上下動可能透明板が前面開口に沿って上下方向に移動可能であるとともに、この上下動可能透明板の開口部に取り付けられた2枚の左右移動透明板が開口部を閉塞しながらも引戸式に左右方向に移動可能であるので、2枚の左右移動透明板に形成された2個の筒状孔に作業者が手を挿入すれば、作業者は手を上下左右に自在に移動でき、作業空間内の任意の位置に移動できるとともに、手を上下左右に自在に移動しても、上下動可能透明板および左右移動透明板の移動で前面開口に隙間ができることがなく、従って作業者は作業空間内からの有毒ガスや悪臭などを吸い込むことなく、安全に作業をおこなうことができる。
また、本発明によれば、上下動可能透明板は上方から吊るされたロープの一端に取り付けられ、このロープの他端は滑車を介してバランス錘に取り付けられ、このバランス錘によりバランス状態で静止して吊り下げられているので、上下動可能透明板は上下方向の任意の位置に移動させられても、その移動位置でバランスをとって静止することができるとともに、前記挿入孔に作業者が手を挿入して、上下に移動させれば、バランス錘でバランスを取りながら、任意の位置に容易に移動して静止することができる。
更に、本発明によれば、2枚の左右移動透明板は上下動可能透明板の開口部の窓枠に引戸式に左右方向に移動可能に取り付けられているので、比較的簡単な構造で作業者は手を左右方向の任意の位置に容易に移動でき、処理作業を円滑に行うことができる。
本発明によれば、挿入孔が筒状部を有する筒状孔で構成され、この筒状孔の筒状部にゴム手袋の開放端部を取り付け、このゴム手袋に作業者が手を挿入して作業空間内に手を入れ、作業空間における被処理物に対する処理作業を行うので、作業者が手を挿入する部分においても隙間ができず、作業空間内からの有毒ガスや悪臭などを吸い込むことなく、安全に作業をおこなうことができる。
本発明の一実施形態に係わる手腕挿入開口可動式フードの全体構成を示す斜視図である。 図1に示す手腕挿入開口可動式フードから上下動可能ガラス板を取り除いた状態の本体を示す斜視図である。 図1に示す手腕挿入開口可動式フードの正面図である。 図1に示す手腕挿入開口可動式フードに使用されている上下動可能ガラス板を示す正面図である。 図1に示す手腕挿入開口可動式フードに使用されている筒状孔を示す斜視図である。 図1に示す手腕挿入開口可動式フードにおいて上下動可能ガラス板を上方に移動した状態を示す斜視図である。 図1に示す手腕挿入開口可動式フードにおいて上下動可能ガラス板を上下方向に移動可能にさせる上下動機構を説明する説明図である。 図1に示す手腕挿入開口可動式フードに使用されている筒状孔に嵌め込まれたゴム手袋に手を挿入した状態を示す説明図である。 本発明の他の実施形態に係わる手腕挿入開口可動式フードの上下動可能ガラス板の上下動機構とそのストッパ位置を示す側面図である。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係わる手腕挿入開口可動式フードの全体構成を示す斜視図である。本実施形態の手腕挿入開口可動式フード1は、後述する作業空間11背面上方から吸気され排気されることから、作業空間11は負圧が保たれ、作業空間11内部の空気が直接、作業空間11外部に漏れ出ることが無いように構成されている。
図1に示す手腕挿入開口可動式フード1は、例えばアルミニウムフレーム等で構成された縦長で台形状の本体3を有し、この本体3の前面側には前面開口5が形成されている。
この前面開口5は、内部の作業空間11が見えるように透明なガラス板で形成されるとともに、後述するように上下動することができる本発明の前面開口閉塞手段としての上下動可能ガラス板7で前面開口が閉塞されている。図1では、後述するように上下動可能ガラス板7は下方に移動した位置にある。
なお、本体3の側部にも透明なガラス板で閉塞された側部開放部9が形成され、この側部開放部9から内部の作業空間11が見えるようになっている。この作業空間11の底の作業面11aの上には図示しない被処理物17が載置される(例えば図9参照)。また、上下動可能ガラス板7で採用されるガラス板は、全面あるいは一部が着色(蒸着を含む)され、あるいは分割されていても構わない。
図1に示す手腕挿入開口可動式フード1から上下動可能ガラス板7を取り除いた状態の本体3は、図2に示すように、前面開口5が形成されている前面板13を有するが、この前面板13の左右両端には、上下動可能ガラス板7を上下方向に移動可能にスライドさせるための案内レール部13a、13bが形成されている。なお、図3は、この案内レール部13a、13bの形成された前面板13の正面図を示している。前面板13の案内レール部13a、13bは、上下動可能ガラス板7を上下方向に移動可能にスライドさせ得るように上下動可能ガラス板7の左右両端を保持しているものである。
図4は、前面板13の案内レール部13a、13bに上下方向に移動可能にスライド式に左右両端が保持される上下動可能ガラス板7を示す正面図である。同図に示すように、上下動可能ガラス板7は、ほぼ中央に横長の長円形の開口部7aが形成されている。この開口部7aには、図5の筒状孔を示す斜視図に示すように筒状孔21が、例えば接着剤とうで固定的に取り付けられた窓ガラス19が取り付けられるようになっている。この窓ガラス19は前記案内レール部13と同様にレールが内装される窓枠15によって横方向に移動可能に構成される。このとき窓ガラス19a、19bやは窓枠15には、ゴム製または樹脂製のパッキンが設けられ、これによって機密度を高めるようにしてある。
図6は、図1に示す手腕挿入開口可動式フードにおいて上下動可能ガラス板を上方に移動した状態を示す斜視図である。窓枠15は、横方向が上下動可能ガラス板7の開口部7aよりも長く形成され、窓枠15の左右および中央部分に上下動可能ガラス板7の一部が露出している。これは、後述するように、窓枠15に透明な2枚の窓ガラスを引戸式に横方向にスライド可能に取り付けた場合において、この2枚の窓ガラスを互いに近づけるように中央に寄せた場合、あるいは外側に引きなした場合に、上下動可能ガラス板7と窓ガラスとの間に隙間ができないようにするためである。なお、上下動可能ガラス板7の開口部7aに対する窓枠15の取り付けは、例えば接着、ねじ止め、嵌合などの種々の方法で可能であり、特に限定されるものではない。
前記窓枠15に嵌め込まれる2枚の透明な窓ガラス19a、19bには、それぞれに筒状孔21a、21bが形成され、この2個の筒状孔21a、21bは、基部が窓ガラス19a、19bに取り付けられ、この基部から先端が突出している。なお、この2個の筒状孔21a、21bは、作業者がこの筒状孔21a、21bから手を作業空間11に挿入し、作業空間11の作業面11aに置かれている被処理物17を処理するためのものである。なお、窓ガラス19a、19bは、左右移動透明板を構成するものであり、筒状孔21a、21bは、挿入孔を構成するものである。
更に詳しくは、この2個の筒状孔21a、21bのそれぞれには、図8に示すように、袖の長いゴム手袋23a、23bの開放端部である袖部が取り付けられ、このゴム手袋23a、23bの指などの入る先端は、作業空間11内に伸びている。そして、作業者は、手をゴム手袋23a、23bの袖から先端まで挿入することで、ゴム手袋23a、23bで覆われた手を作業空間11に挿入して、作業をできるようになっている。このように筒状孔21a、21bに取り付けられたゴム手袋23a、23bに手を挿入して、手を作業空間11内に入れ,作業空間11で被処理物17を手で処理することにより、作業者の手と前面開口との間に隙間が形成されないようになっている。これらにより挿入孔位置移動手段が構成される。
図6に示すように、前記2枚の窓ガラス19a、19bを上下動可能ガラス板7の開口部7aに取り付けられた窓枠15に嵌め込めば、図1に示すように窓ガラス19a、19bは、窓枠15に沿ってそれぞれ左右方向に引戸式に移動可能になり、上下動可能ガラス板7の開口部7aを開閉することができるとともに、この窓ガラス19a、19bに形成されている筒状孔21a、21bも窓ガラス19a、19bの左右の移動に従って左右方向に移動し、この移動により筒状孔21a、21bは、互いに近づいたり離れたりすることができるようになる。
すなわち、図8で説明したように筒状孔21a、21bに取り付けたゴム手袋23a、23bに作業者が手を入れた場合において、作業者が手を左右方向に移動して互いに近づけたり離したりすれば、窓ガラス19a、19bも手の左右方向の移動に応じて左右方向に移動して近づいたり離れたりでき、これにより被処理物17に対する処理を更に自在に行うことができるようになっている。
図7(a)、(b)および(c)は、前記上下動可能ガラス板7を前面板13の案内レール部13a、13bに沿って上下方向に移動可能にさせる上下動機構を示す説明図である。この上下動機構は、前面板13の案内レール部13a、13bの上部にそれぞれ滑車31a、31bが取り付けられ、この滑車31a、31bにロープ33a、33bがそれぞれ懸けられている。ここでは、ロープとして、ワイヤ、紐、針金等が含まれるものとする。なお、図7においては、上下動可能ガラス板7の開口部7aに取り付けられる窓枠15や窓ガラス19a、19bなどは図示を省略している。
前記ロープ33a、33bのそれぞれの一端は、上下動可能ガラス板7の両端部の下方に固定的に取り付けられ、それぞれの他端には、バランス錘35a、35bが取り付けられている。このバランス錘35a、35bは、上下動可能ガラス板7とバランスが取れるような重さに構成され、図7(a)の状態では、ロープ33の両端に上下動可能ガラス板7とバランス錘35が懸吊、すなわち垂れた状態に吊されて、バランスを取りながら静止している。
また、図7(b)は、上下動可能ガラス板7を上方に移動させた場合であって、この上方に移動した状態においても上下動可能ガラス板7はバランス錘35a、35bとバランスし、この上方位置に静止し得るようになっている。更に、図7(c)は、上下動可能ガラス板7を下方に移動させた場合であって、この下方に移動した状態においても上下動可能ガラス板7はバランス錘35a、35bとバランスし、この下方位置に静止し得るようになっている。
なお、本実施形態では、重量低減手段として、上下動可能ガラス板7の重量の低減をバランス錘35によって行うようにしているが、例えばバネ式、エアー式、あるいは油圧式の開閉シリンダーに替えて、上下動可能ガラス板7の重量の低減を計るようにしても良いのは言うまでもないことである。
なお、上下動可能ガラス板7の上下方向の移動は、図8に示すように、窓ガラス19a、19bの筒状孔21a、21bにゴム手袋23a、23bを介して作業者が挿入した手を上下に移動させることにより、この手の上下動に応じて窓ガラス19a、19bを介して上下動可能ガラス板7が上下動するとともに、手の上下動を停止すると、この停止位置で上下動可能ガラス板7はバランス錘35a、35bとバランスをとって静止するものである。
上述したように構成される手腕挿入開口可動式フード1において、図1に示す状態では、上下動可能ガラス板7に取り付けられた窓ガラス19a、19bの2個の筒状孔21a、21bは、左右方向においては、ある程度距離をおいて互いに少し離れて位置しているとともに、また2個の筒状孔21a、21bは、上下方向においては、作業面11aに近い下方の位置にあって、この2個の筒状孔21a、21bから図11で説明したように作業者が手を挿入した場合には、作業面11aの上にある被処理物17を手で間近に処理し得るようになっている。
図1に示すように、2個の筒状孔21a、21bが下方の位置にあるのに対して、図6は、2個の筒状孔21a、21bが上方の位置にある状態を示している。これは、上述したように、2個の筒状孔21a、21bにゴム手袋23a、23bを介して作業者が挿入した手を上方に移動させることにより、2個の筒状孔21a、21bは、図6に示すように、上方の位置移動し、前記バランス錘35a、35bによるバランスにより、この上方の位置で静止しているものである。
なお、このような上方への移動は、2個の筒状孔21a、21bに挿入した作業者の手を上方に移動させると、この移動により筒状孔21a、21bが形成されている窓ガラス19a、19bが上方に移動し、この窓ガラス19a、19bの上方への移動により上下動可能ガラス板7が案内レール部13a、13bに沿って上方に移動することにより、円滑に行われるものである。
上述したように、2個の筒状孔21a、21bが上方に移動した状態では、筒状孔21a、21bから挿入した作業者の手は、図示しないが、作業空間11の上方に位置する被処理物などを処理するのに有効である。
図6では、図1に示すように2個の筒状孔21a、21bが下方の位置にある場合において2個の筒状孔21a、21bを互いに接近させるように近づけた状態を示している。この2個の筒状孔21a、21bの接近は、2個の筒状孔21a、21bにゴム手袋23a、23bを介して作業者が挿入した手を互いに接近させるように近づけることにより、筒状孔21a、21bの形成されている窓ガラス19a、19bが窓枠15に沿ってスライド式に左右に移動することにより行われる。
このように2個の筒状孔21a、21bを近づけることにより、作業者の手は、被処理物17に更に近づき、被処理物17に対して複雑な処理なども正確に行うことができるようになる。
なお、図6に示したように、2個の筒状孔21a、21bを上方に移動した状態においても、2個の筒状孔21a、21bを図6に示すように互いに近づけることは勿論可能であり、図1および図6に示す位置に限らず、案内レール部13a、13bに沿って上下動可能ガラス板7が上下動できるとともに、窓ガラス19a、19bが窓枠15に沿って左右に移動できる範囲における任意の上下左右位置に筒状孔21a、21bを移動させ、この上下左右の任意の位置において作業者は手を作業空間11に挿入して、被処理物を最適な状態で処理することができるとともに、この上下左右の任意の位置おいても、作業空間11は、前面開口5は上下動可能ガラス板7および窓ガラス19a、19bで完全に閉塞され、外部に連通する隙間などが形成されず、従って隙間から有毒ガスや悪臭あるいは細菌などが作業者の方や実験室等の室内に逆流することが防止されている。
上述してきたように、本実施形態によれば、作業空間前面の開口を上下方向に移動する透明板によって閉塞する前面開口閉塞手段と、この前面開口閉塞手段に設けられる作業者の手を挿入するための挿入孔の位置を左右方向に移動可能とする挿入孔位置移動手段とを備えているので、前面開口を完全に閉塞しつつ、作業者の手が挿入された挿入孔の位置を作業者の意志通りに上下左右に自由に移動することが可能となる。
図9は、本発明の他の実施形態に係わる手腕挿入開口可動式フードを示す側面図である。同図に示す手腕挿入開口可動式フード100は、図1乃至図8に示した手腕挿入開口可動式フード1において本体3の下部が棒状の脚体41で支持されているとともに、図7で示したバランス錘35が図9では符号135で示すように本体3の後面側に設けられる。
このバランス錘135は、本体3の上部の前後両隅に設けられた滑車131a、131bに掛けられたロープ133の後端に取り付けられ、このロープ133の他端が本体3の前面側に伸び、上下動可能ガラス板7に取り付けられている点と、ストッパ137が前後にそれぞれ取り付けられている点が異なるものであり、その他の基本的構成および作用は図1乃至図11で説明した手腕挿入開口可動式フード1と同じであり、同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
これらストッパ137は、上下動可能ガラス板7の軌道にあって、その動きを規制するもので、例えば、ストッパ137aは上下動可能ガラス板7の上端を規制して、開口量を制限するものであり、ストッパ137bはバランス錘35の上端を規制して上下動可能ガラス板7の下降位置を制限するものである。これらにより、上下動可能ガラス板7の上下方向の移動距離、すなわち開口量を制限することができる。
さらに、ストッパ137aは上下動可能ガラス板7の軌道外に移動することが可能であり、これにより上下動可能ガラス板7を上方に引き上げて、本体3の前面開口をほぼ全開として、作業面11aへの、比較的大きな被処理物17や各種機器の設置を容易なものとすることが可能となる。また、ストッパ137aを上下2段に設けて、下段のストッパ137aは上下動可能ガラス板7の下端が上がり過ぎを防止するようにして、作業者の作業によって閉塞状態が解除、すなわち上下動可能ガラス板7の下端において開口されるのを未然に防止することができるようにしても良い。なお、ストッパ137bも移動可能とすることができるが、本実施形態にあっては固定としている。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、前記実施形態は一例であり、特許請求の範囲に記載される発明の範囲は、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更できるものである。
1 ドラフトチャンバ
3 本体
5 前面開口
7 上下動可能ガラス板
7a 開口部
9 側部開放部
11 作業空間
11a 作業面
13 前面板
13a、13b 案内レール部
15 窓枠
17 被処理物
19a、19b 窓ガラス
21a、21b 筒状孔
23a、23b ゴム手袋
25 手
31a、31b 滑車
33a、33b ロープ
35a、35b バランス錘
41 脚体
131a、131b 滑車
133 ロープ
135 バランス錘
137 ストッパ

Claims (3)

  1. 作業空間前面の開口を上下方向に移動する透明板によって閉塞する前面開口閉塞手段と、
    この前面開口閉塞手段に設けられる作業者の手を挿入するための挿入孔の位置を左右方向に移動可能とする挿入孔位置移動手段と、
    を有することを特徴とする手腕挿入開口可動式フード。
  2. 前記前面開口閉塞手段は、閉塞する透明板の重量を低減する重量低減手段を備えることを特徴とする請求項1記載の手腕挿入開口可動式フード。
  3. 前記挿入孔位置移動手段は、前記前面開口閉塞手段に形成された横長の開口部と、この開口部を閉塞しつつ引戸式に左右方向に移動可能に取り付けられる板材と、この板材に設けられた作業者の手を挿入するための挿入孔とを有することを特徴とする請求項1または2記載の手腕挿入開口可動式フード。
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