JP2018008354A - 工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】より利便性を向上させた工作機械を提供する。
【解決手段】工作機械1は、ワークWを加工する工作機械本体部10と、作業者が工作機械本体部10にアクセスするための第1の開口部40aが形成される、工作機械本体部10を囲む外装カバー40と、第1の開口部40aを開閉するドア21と、を備える。ドア21には、第1の開口部40aよりも開口面積が小さい、ドア21が閉じた状態において作業者が工作機械本体部10にアクセスするための第2の開口部22cと、第2の開口部22cを開閉する窓22bと、が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械に関する。
従来から、ワークを加工する旋盤等の工作機械が知られている。例えば、特許文献1に記載の工作機械においては、その工作機械の本体部が、加工に伴い生じる切り粉や切削油の飛散を防止するための外装カバーで覆われている。この外装カバーには、作業者による加工品の取り出し、工具の交換及び調整のための開口部が形成され、さらに、この開口部を開閉する横開きのドアが設けられている。この横開きのドアは、作業者から見て左右方向にスライドするスライドドアである。
また、特許文献2に記載の工作機械においては、跳ね上げ式のドアが開示されている。この特許文献2の図11に示されるように、作業者は、跳ね上げ式のドアを上方向に持ち上げることでドアを開く。
特開2004−142041号公報 特開2015−123535号公報
上記特許文献1に記載の構成では、横開きのドアが開いたときに、その横開きのドアを収納するスペースが必要である。このため、横開きのドアが開いた際、作業者が利用できる外装カバーの開口部の面積が小さくなり、作業者が作業を行う際の利便性が損なわれるおそれがあった。
一方、上記特許文献2に記載の構成では、跳ね上げ式のドアが開いたときに、そのドアを収納するスペースが不要であるため、ドアが開いた際、作業者が利用できる外装カバーの開口部の面積を確保することができる。しかしながら、跳ね上げ式のドアでは、ドア本体を上方に持ち上げる必要があることから、その開閉に要する力が横開きのドアに比べて大きい。よって、跳ね上げ式のドアでは開閉が容易でなく、それが作業者の作業負担となっていた。
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、より利便性を向上させた工作機械を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る工作機械は、
ワークを加工する工作機械本体部と、作業者が前記工作機械本体部にアクセスするための第1の開口部が形成される、前記工作機械本体部を囲む外装カバーと、前記第1の開口部を開閉するドアと、を備える工作機械において、
前記ドアには、前記第1の開口部よりも開口面積が小さい、前記ドアが閉じた状態において作業者が前記工作機械本体部にアクセスするための第2の開口部と、前記第2の開口部を開閉する窓と、が設けられている。
また、上記工作機械において、
前記ドアは重力方向に沿って開閉する跳ね上げ式のドアであり、
前記窓を開閉する際、前記窓を前記重力方向に交わる方向に沿ってスライドさせるスライド機構を備える、ようにしてもよい。
また、上記工作機械において、
前記工作機械本体部は、
前記ワークの一方側を把持しつつ軸回転させる第1の主軸と、
前記ワークの他方側を把持しつつ軸回転させる第2の主軸と、
前記軸回転する前記ワークに接触することで前記ワークを切削する工具ユニットと、
前記軸回転する前記ワーク及び前記工具ユニットに切削油を供給するクーラントノズルと、を備え、
前記第2の開口部は、前記第1の主軸、前記第2の主軸、前記工具ユニット及び前記クーラントノズルに作業者の手が届くように形成される、ようにしてもよい。
本発明によれば、より利便性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る(a)はドアが開いたときの工作機械を模式的に示す正面図であり、(b)は図1(a)のB−B線断面図である。 本発明の一実施形態に係る(a)はドア及び窓が閉じたときの工作機械を模式的に示す正面図であり、(b)はドア及び窓が閉じたときの工作機械を模式的に示す一部を断面として表した側面図である。 本発明の一実施形態に係るドアが閉じ、かつ窓が開いたときの工作機械を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る図2(b)の範囲Aを拡大した拡大図である。
以下、本発明の一実施形態に係る工作機械について、図面を参照して説明する。
本実施形態においては、図1(a)に示すように、円柱状の被加工物(ワーク)Wの正面とは、主軸ユニット11に把持されたワークWにおいて外部に露出する端面をいい、ワークWの背面とは、背面主軸ユニット12に把持されたワークWにおいて外部に露出する端面をいう。工作機械1は、ワークWの正面及び背面を加工する旋盤である。以下では、加工中のワークWの回転軸に沿った方向を「Z軸方向」といい、そのZ軸方向に直交する重力方向を「Y軸方向」といい、Y軸及びZ軸方向に垂直な方向を「X軸方向」という。また、工作機械1の正面に立つ作業者Op(図1(b)参照)から見て、Z軸方向は左右方向であり、Y軸方向は上下方向であり、X軸方向は奥行き方向である。
工作機械1は、工作機械1全体の台であるベッドSと、ワークWを加工する工作機械本体部10と、工作機械本体部10を収容する外装カバー40と、ドアユニット20と、操作盤45と、制御部60と、を備える。
工作機械本体部10は、図1(a)に示すように、主軸ユニット11と、背面主軸ユニット12と、第1の工具ユニット14と、クーラントノズル13と、を備える。
ワークWの正面側とは、主軸ユニット11に把持されたワークWにおいて外部に露出する端面側をいい、ワークWの背面側とは、背面主軸ユニット12に把持されたワークWにおいて外部に露出する端面側をいう。主軸ユニット11は、ワークWを背面側から把持するチャック(図示略)を有する第1の主軸の一例である主軸11aと、主軸11aを回転可能に支持する主軸台11bと、を備える。主軸台11bには、ワーク回転用モータ(図示せず)が内蔵されている。このワーク回転用モータは、主軸11a及び主軸11aに把持されるワークWを一体で軸回転させる。また、主軸台11bには、主軸台11bをZ軸方向に移動させるZ軸スライド機構(図示略)が連結されている。
第1の工具ユニット14は、図1(a)に示すように、工具保持部14bと、工具保持部14bに保持される工具群14aと、を備える。工具群14aは、例えば、複数のバイトから構成される。工具群14aは、X軸方向に沿い、かつ、その刃先が主軸11aに把持されるワークWの側周面に向かうように工具保持部14bによって把持される。また、第1の工具ユニット14には、第1の工具ユニット14をX軸方向及びY軸方向に移動させるX軸及びY軸スライド機構(図示略)が連結されている。この工具群14aを主軸ユニット11により回転されるワークWの側周面に接触させることでワークWの側周面を切削することができる。
また、工作機械1は、第1の工具ユニット14とは別に、ワークWの正面側に向けて刃先が向かう複数の工具群であるドリルを持つ第2の工具ユニット(図示略)を備える。この第2の工具ユニットのドリルを主軸ユニット11により回転されるワークWの正面に接触させることでワークWの正面側に中空孔を形成することができる。
背面主軸ユニット12は、図1(a)に示すように、Z軸方向に主軸ユニット11と向かい合う位置に設けられている。背面主軸ユニット12は、ワークWを正面側から把持するチャック(図示略)を有する第2の主軸の一例である背面主軸12aと、背面主軸12aを回転可能に支持する背面主軸台12bと、を備える。背面主軸台12bには、ワーク回転用モータ(図示せず)が内蔵されている。このワーク回転用モータは、背面主軸12a及び背面主軸12aに把持されるワークWを一体で軸回転させる。また、背面主軸台12bには、背面主軸台12bをX軸方向及びZ軸方向に移動させるX軸及びZ軸スライド機構(図示略)が連結されている。
工作機械1は、上述した第1の工具ユニット14及び第2の工具ユニットとは別に、背面主軸ユニット12に把持されるワークWの背面側に刃先が向かう複数の工具群であるドリル又はバイトを持つ第3の工具ユニット(図示略)を備える。この第3の工具ユニットの工具群を背面主軸ユニット12により回転されるワークWの背面に接触させることでワークWの背面側に中空孔を形成したり、ワークWの背面側の側周面を切削したりすることができる。
クーラントノズル13は、図1(a)に示すように、クーラントノズル13の先端から切削中のワークWと上記各工具ユニットの工具群との間に切削油を吐出する管である。クーラントノズル13は、作業者Opによってクーラントノズル13の位置調整が可能なようにクーラントノズル13が延びる方向に並ぶ複数の関節を備える。
制御部60は、工作機械1の各部の動作を制御するものであり、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)、CPUによる処理の手順を定義したプログラムを記憶するROM(Read Only Memory)等を備える。制御部60は、主軸ユニット11及び背面主軸ユニット12等を駆動させてワークWを加工する。制御部60は、後述する窓閉じ検出センサ29を通じて窓22bが閉じたことを検出することを加工を実行する条件の一つとする。
操作盤45は、作業者Opから見て、主軸ユニット11の上方であって、外装カバー40の外面に設置されている。操作盤45は、作業者Opによって操作され、その操作に応じた操作信号を制御部60に出力する。制御部60は、操作信号に応じて数値制御(NC:Numerical Control)を行うことで所望の形状にワークWを加工する。
外装カバー40は、図1(a),(b)に示すように、中空の直方体からなり、作業用の第1の開口部40aが形成されている。外装カバー40は、ベッドSの上面に固定される。外装カバー40内には、主軸ユニット11、背面主軸ユニット12及びクーラントノズル13が収容される。外装カバー40は、図1(b)に示すように、外装カバー40のうち作業者Opから見て、手前側に位置する前板部41及び上側に位置する上板部42を備える。第1の開口部40aは、外装カバー40の前板部41及び上板部42に連通するように形成される。第1の開口部40aは、図1(a)に示すように、作業者Opから見て背面主軸ユニット12及びクーラントノズル13を露出させる範囲に形成されている。また、第1の開口部40aは、主軸ユニット11の主軸11aと、第1の工具ユニット14を含む上記各工具ユニットの工具群とに作業者Opの手が到達するように形成されている。
ドアユニット20は、図1(b)に示すように、外装カバー40の第1の開口部40aを開閉する。具体的には、ドアユニット20は、跳ね上げ式のドア21と、ガスステー25と、を備える。跳ね上げ式のドア21は、閉じた状態から作業者Opによって上方に持ち上げられることで第1の開口部40aの全域が露出するように開き、開いた状態から作業者Opによって下方に降ろされることで第1の開口部40aを塞ぐように閉じる。跳ね上げ式のドア21は、ガルウィングドア又はポップアップドアとも呼ばれる。
具体的には、跳ね上げ式のドア21は、図1(b)に示すように、前面ドア部22と、上面ドア部23と、第1及び第2のヒンジ部24a,24bと、を備える。各ドア部22,23は金属製の長方形板状で形成されている。前面ドア部22は、跳ね上げ式のドア21が閉じた状態で、作業者Opから見て、第1の開口部40aのうち前板部41に形成される部分を塞ぐ。上面ドア部23は、跳ね上げ式のドア21が閉じた状態で、作業者Opから見て、第1の開口部40aのうち上板部42に形成される部分を塞ぐ。
第1のヒンジ部24aは、前面ドア部22及び上面ドア部23における隣接する端部同士を、作業者Opから見て左右方向、すなわちZ軸方向に延びる2本のヒンジの旋回軸を中心に相対回転可能に連結する。第1のヒンジ部24aにより、前面ドア部22及び上面ドア部23がなす角度が可変となる。第2のヒンジ部24bは、上面ドア部23における第1のヒンジ部24aと反対側の端部に設けられる。第2のヒンジ部24bは、上面ドア部23の当該端部と第1の開口部40aの縁部のうち当該端部に対向する部位とを、Z軸方向に延びる2本のヒンジの旋回軸を中心に相対回転可能に連結する。第2のヒンジ部24bにより上面ドア部23が外装カバー40に対してなす角度が可変となる。
跳ね上げ式のドア21では、そのドア21を開いたとき、第1の開口部40aの全域を露出させつつ、ドア21を第1の開口部40aの上方で折り畳むことができる。
ガスステー25は、図1(b)に示すように、外装カバー40とドア21の上面ドア部23との間に連結され、ドア21の開閉に応じて伸縮する棒状の部材である。ガスステー25は、跳ね上げ式のドア21を開いた状態に維持するとともに、ドア21が移動する際にダンパとして機能する。具体的には、ガスステー25は、内部空間にガスが充填された円筒状のシリンダ25aと、シリンダ25a内に挿通されるロッド25bと、を備える。
図1(b)に示すように、外装カバー40における上板部42の内面には固定部材42aが固定されている。固定部材42aは、第1の開口部40aの周縁部に位置する。ガスステー25のロッド25bの先端は、ピン25cを通じて固定部材42aに固定されている。ロッド25bの先端は、固定部材42aに対してZ軸方向に延びるピン25cを中心に回転可能である。
外装カバー40における上面ドア部23の内面には固定部材23aが固定されている。ガスステー25のシリンダ25aの先端は、ピン25dを通じて固定部材23aに固定されている。シリンダ25aの先端は、ガスステー25におけるロッド25bの先端と反対側の端部である。シリンダ25aの先端は、固定部材23aに対してZ軸方向に延びるピン25dを中心に回転可能である。跳ね上げ式のドア21が開くにつれて、シリンダ25aからロッド25bが突出することでガスステー25が伸びる。跳ね上げ式のドア21が完全に開いたとき、シリンダ25a内のガスの圧力によりロッド25bの位置が保持される。よって、ガスステー25によりドア21が跳ね上げられた状態に保持される。
前面ドア部22は、図2(a)に示すように、作業用の第2の開口部22cが形成される金属製の本体板22aと、第2の開口部22cを開閉する窓22bと、窓22bを開閉するべく窓22bを作業者Opから見て左右方向にスライドさせるスライド機構27と、窓22bが閉じたことを検出する窓閉じ検出センサ29と、ドア21を開閉する際に作業者Opにより把持される取手28と、を備える。
窓22bは透明な材料、例えば、ガラス又は樹脂により長方形板状に形成されている。
第2の開口部22cは、図3に示すように、跳ね上げ式のドア21が閉じた状態において、主軸11a、背面主軸12a、クーラントノズル13の先端、上記各工具ユニットの工具群に作業者Opの手が届く範囲に形成されている。第2の開口部22cは、作業者Opから見て、前面ドア部22の左半分の範囲に位置し、上下方向に長い長方形をなす。
取手28は、前面ドア部22の本体板22aの外面に固定される。取手28は、第2の開口部22cよりも下方に位置する。取手28は、作業者Opがドア21を持ち上げ易いように、左右方向に長い凹字状に形成されている。また、取手28は、作業者Opの両手で把持されることを想定して、少なくとも両手の幅より長く形成される。この両手の幅とは、指が延びる方向に直交する方向の長さをいう。
スライド機構27は、図2(b)の範囲Aを図4に拡大して示すように、枠部27aと、押さえ板部27bと、被検出部材27cと、を備える。枠部27aは、図2(a)及び図4に示すように、Z軸方向に長い長方形枠状をなし、前面ドア部22の内面に固定されている。枠部27aは、作業者Opから見て、枠部27a内の左半分の範囲を第2の開口部22cが占めるように第2の開口部22cを含む。図2(a)に示すように、枠部27aには磁石27a1が固定されている。磁石27a1は、枠部27aのうち左側の短辺の中央に位置している。
押さえ板部27bは、図4に示すように、枠部27aの内面に固定されている。押さえ板部27bは、枠部27aに沿い、枠部27aよりも内周側にはみ出す枠状に形成される。押さえ板部27bは、第2の開口部22cの周縁部との間で窓22bの周縁部を挟む。上述した押さえ板部27b、枠部27a及び第2の開口部22cの周縁部により窓22bがスライドするガイドレールが構成される。よって、窓22bは、横開きの窓として構成される。
窓22bには、図2(a),(b)に示すように、作業者Opに把持される取手22b1が装着されている。取手22b1は、作業者Opから見て窓22bの外面の左側に位置する。また、取手22b1は、作業者Opが窓22bを左右方向にスライドさせ易いように、上下方向、すなわちY軸方向に長い凹字状に形成されている。取手22b1は、作業者Opの片手で把持されることを想定して、上記取手28よりも短く形成される。また、取手22b1の太さも、上記取手28よりも細く形成されている。
また、窓22bには、図2(a)に示すように、磁性部材22b2が固定されている。磁性部材22b2は、取手22b1側の窓22bの外周の一部に設けられる。磁性部材22b2は、窓22bが閉じたときに、枠部27aの磁石27a1に接近する位置に設けられている。磁性部材22b2及び磁石27a1の間での互いに引き付け合う磁力により、窓22bは閉じた状態に保たれる。また、この磁力は、作業者Opによる取手22b1を介した操作力により磁性部材22b2及び磁石27a1が離れる程度に設定されている。窓22bは、ドア21よりも軽く、かつスライド移動するため、窓22bの開閉に要する操作力は、ドア21の開閉に要する操作力よりも小さい。
窓閉じ検出センサ29は、磁気検出センサであって、図4に示すように、押さえ板部27bの内面に固定されている。窓閉じ検出センサ29は、図2(a)に示すように、枠部27aの上側の長辺の中央に位置する。
被検出部材27cは、図4に示すように、窓22bの内面に固定され、L字状の金属部材から構成される。窓22bが閉じたときに、被検出部材27cの先端が窓閉じ検出センサ29に接近する。窓閉じ検出センサ29は、この被検出部材27cの接近を通じて窓22bが閉じたことを検出し、その検出結果を制御部60に出力する。
次に、上記工作機械1の使用方法について説明する。
図2(a),(b)に示すように、ドア21及び窓22bを閉じた状態で、外装カバー40内の工作機械本体部10にてワークWが加工される。この際、作業者Opは、透明な窓22bを通じて加工中の工作機械本体部10を視認できる。作業者Opは、図3に示すように、窓22bを開いて、その手を第2の開口部22cを介して外装カバー40内の工作機械本体部10に延ばすことで、クーラントノズル13の位置調整、上記各工具ユニットの工具群に付着した切り粉の除去、又は工具群の刃先のチップ交換等の作業を行う。
また、作業者Opは、図1(a),(b)に示すように、ドア21を開いて、その手を第1の開口部40aを介して外装カバー40内の工作機械本体部10に延ばすことで、主軸11a及び背面主軸12aのチャックの交換又は調整等の作業を行う。第1の開口部40aを利用することで、チャックの交換等の作業を容易に行うことができる。
(効果)
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)工作機械1は、ワークWを加工する工作機械本体部10と、作業者Opが工作機械本体部10にアクセスするための第1の開口部40aが形成される、工作機械本体部10を囲む外装カバー40と、第1の開口部40aを開閉するドア21と、を備える。ドア21には、第1の開口部40aよりも開口面積が小さい、ドア21が閉じた状態において作業者Opが工作機械本体部10にアクセスするための第2の開口部22cと、第2の開口部22cを開閉する窓22bと、が設けられている。
この構成によれば、ドア21及び窓22bの何れかを選択的に開閉することで、より利便性を向上させることができる。具体的には、クーラントノズル13の位置調整、工具群14aに付着した切り粉の除去、又は工具群14aの刃先のチップ交換等の軽作業を行う際には窓22bを開閉する。この窓22bは、ドア21よりも容易に開閉することができるため、容易にこの軽作業を行うことができる。また、主軸11a及び背面主軸12aのチャックの交換又は調整等の作業を行う際にはドア21を開閉する。ドア21を開くことで、この作業のために十分な開口面積を有する第1の開口部40aを露出させることができる。よって、この作業を容易に行うことができる。
また、開閉可能な窓22bを設けることで、ドア21の開閉回数を減らすことができる。よって、ドア21の製品寿命を延ばすことができる。
(2)ドア21は重力方向に沿って開閉する跳ね上げ式のドア21である。また、工作機械1は、窓22bを重力方向に交わる方向に沿ってスライドさせるスライド機構27を備える。
跳ね上げ式のドア21は、横開きのドアに比べて、開いたときの第1の開口部40aの開口面積を大きく形成することができる。また、跳ね上げ式のドア21を備えた工作機械1においては、横開きのドアのようにそのドアを収容するスペースにより工作機械1が大型化することが抑制される。
また、ドア21及び窓22bの開閉方向を異ならせることで、例えば、ドア21を開く際に意図せず窓22bが開くことが抑制される。
(3)工作機械本体部10は、ワークWの背面側を把持しつつ軸回転させる主軸11aと、ワークWの正面側を把持しつつ軸回転させる背面主軸12aと、軸回転するワークWに接触することでワークWを切削する第1の工具ユニット14と、軸回転するワークW及び第1の工具ユニット14に切削油を供給するクーラントノズル13と、を備える。第2の開口部22cは、主軸11a、背面主軸12a、上記各工具ユニット及びクーラントノズル13に作業者Opの手が届くように形成されている。
この構成によれば、窓22bを開いたうえで第2の開口部22cを利用してクーラントノズル13の位置調整、工具群14aに付着した切り粉の除去、又は工具群14aの刃先のチップ交換等の軽作業を行うことができる。
(変形例)
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
上記実施形態においては、ドア21は、重力方向に沿って開閉する跳ね上げ式であったが、跳ね上げ式に限定されない。例えば、ドア21は、左右方向に開閉してもよい。例えば、上面ドア部23が省略されて、ドア21が前面ドア部22のみから構成され、前面ドア部22がヒンジを介して開閉する開き戸であってもよい。また、ドア21はグライドスライドドアであってもよい。
上記実施形態においては、窓22bは左右方向にスライドするように構成されていたが、これに限らず、例えば、上下方向にスライドするように構成してもよいし、窓22bはヒンジを介して開閉する開き戸であってもよい。また、窓22bはグライドスライドドアであってもよい。
上記実施形態におけるガスステー25を省略してもよい。この場合、例えば、開いた状態のドア21と外装カバー40との間に支え棒を介在させることでドア21を開いた状態に維持してもよい。
上記実施形態には、例えば、以下の付記1〜4に記載の技術的思想が開示されている。なお、付記1〜4は、本発明を何ら限定的に解釈するものではない。
(付記1)
前記ドアは、
作業者から見て手前側に位置する前面ドア部と、
作業者から見て上側に位置する上面ドア部と、
前記前面ドア部及び前記上面ドア部の端部同士を軸回転可能に連結する第1のヒンジ部と、
前記上面ドア部における前記第1のヒンジ部と反対側の端部と前記第1の開口部の縁部とを軸回転可能に連結する第2のヒンジ部と、を備える工作機械。
(付記2)
前記外装カバーと前記上面ドア部との間に連結され、跳ね上げ式のドアの開閉に応じて伸縮し、前記ドアを開いた状態に維持するガスステーを備える工作機械。
(付記3)
前記窓は透明材料からなる工作機械。
(付記4)
前記窓が閉じたことを検出する窓閉じ検出センサを備える工作機械。
1…工作機械
10…工作機械本体部
11…主軸ユニット
11a…主軸
11b…主軸台
12…背面主軸ユニット
12a…背面主軸
12b…背面主軸台
13…クーラントノズル
14…第1の工具ユニット
14a…工具群
14b…工具保持部
20…ドアユニット
21…跳ね上げ式のドア
22…前面ドア部
22a…本体板
22b…窓
22b1…取手
22b2…磁性部材
22c…第2の開口部
23…上面ドア部
23a…固定部材
24a…第1のヒンジ部
24b…第2のヒンジ部
25…ガスステー
25a…シリンダ
25b…ロッド
25c,25d…ピン
27…スライド機構
27a…枠部
27a1…磁石
27b…押さえ板部
27c…被検出部材
28…取手
29…窓閉じ検出センサ
40…外装カバー
40a…第1の開口部
41…前板部
42…上板部
42a…固定部材
45…操作盤
60…制御部

Claims (3)

  1. ワークを加工する工作機械本体部と、作業者が前記工作機械本体部にアクセスするための第1の開口部が形成される、前記工作機械本体部を囲む外装カバーと、前記第1の開口部を開閉するドアと、を備える工作機械において、
    前記ドアには、前記第1の開口部よりも開口面積が小さい、前記ドアが閉じた状態において作業者が前記工作機械本体部にアクセスするための第2の開口部と、前記第2の開口部を開閉する窓と、が設けられている、
    ことを特徴とする工作機械。
  2. 前記ドアは重力方向に沿って開閉する跳ね上げ式のドアであり、
    前記窓を開閉する際、前記窓を前記重力方向に交わる方向に沿ってスライドさせるスライド機構を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記工作機械本体部は、
    前記ワークの一方側を把持しつつ軸回転させる第1の主軸と、
    前記ワークの他方側を把持しつつ軸回転させる第2の主軸と、
    前記軸回転する前記ワークに接触することで前記ワークを切削する工具ユニットと、
    前記軸回転する前記ワーク及び前記工具ユニットに切削油を供給するクーラントノズルと、を備え、
    前記第2の開口部は、前記第1の主軸、前記第2の主軸、前記工具ユニット及び前記クーラントノズルに作業者の手が届くように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械。
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JP2020049619A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 旭精機工業株式会社 工作機械の扉機構

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