JP2009107102A - 切断機のカバー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金工用切断機において、切断刃の主として下側を覆う可動カバーであって、重量が大きいためにその自重によって閉じる構成とした可動カバーについて、全開状態にしても確実に自重の作用によって閉じるようにすることでその閉め忘れを防止できるようにする。
【解決手段】固定カバー51の背面に、可動カバー53の開き位置を、その重心Gが閉じ側に作用することとなる位置までばね付勢力で戻す開き位置規制部材70を設ける。
【選択図】図5

Description

この発明は、例えば円形の砥石あるいは鋸刃等の回転する切断刃具を備えた切断機本体を下動させて切断材を切断加工する形態の切断機において、前記切断刃具を覆うカバー装置に関する。
この明細書では、切断加工には、被加工材を分離する加工形態(いわゆる切断)の他、被加工材を分離しないが切り込みを入れる溝入れ加工、被加工材を研削あるいは切削する加工等をも含むものとする。従って、切断加工される被加工材を単に切断材という。
従来、円形の砥石を備えた主として金工用の卓上切断機においては、砥石の上側半分の範囲が切断機本体に固定した固定カバーで覆われ、下側半分の範囲が開閉式の可動カバーで覆われる構成を備えており、可動カバーは上記固定カバーに対して砥石の回転中心(スピンドル軸心)付近を中心として上下(開閉方向)に回動可能に支持されている。通常この可動カバーは切断機本体の下動に伴って上方へ回動して徐々に開かれるようになっている。可動カバーが開いて露出された範囲で砥石が切断材に切り込まれて切断加工がなされる。逆に、この可動カバーは、切断機本体の上動に伴って下方へ回動して徐々に閉じられ、当該切断機の非使用状態(切断機本体の上死点待機位置)では砥石の全体若しくは下部の一定範囲を残してこの可動カバーと固定カバーで覆われた状態となる。
また、この金工用の切断機の場合には、切断加工に伴って火花が発生し、若しくは熱せられた切断粉等が飛散する等の理由から、固定カバーと可動カバーは木工用の切断機の場合のようにその軽量化を目的としてプラスチック製とすることができず、通常金属製(ダイキャスト製)とされるためその重量が大きくなっている。重量の大きな可動カバーの場合には軽量なプラスチック製の可動カバーにはない問題がある。
プラスチック製の軽量な可動カバーの場合には、その開閉範囲のほぼ全域にわたって引っ張りばねを作用させることにより閉じ方向に付勢する構成とすることができるが、金属製の重い可動カバーの場合はその自重に加えてさらに閉じ方向にばね付勢力を作用させると、切断加工時において当該可動カバーを開きながら切断機本体を下動させるために必要となる操作力が大きくなって当該切断機の操作性が損なわれる等の理由から、通常金工用切断機の可動カバーは、上記引っ張りばねによるのではなく単にその自重によって閉じる構成(自由回動構造)となっている。
特開2000−135624号公報 特許第3253655号公報
このように、金工用の切断機における可動カバーの場合には、全開閉範囲について常時閉じ方向に付勢するための引っ張りばね等の特別の付勢手段を備えていないことから、例えば、砥石交換作業の場合には、切断機本体を上死点位置に戻した状態で可動カバーをその自重により全開位置に保持しておくことが可能となり、従って交換作業終了後に作業者が手作業で可動カバーを閉じ位置に戻すことが一般に行われている。このため、作業者が可動カバーを閉じ位置に戻し忘れた場合には砥石の下側半分の範囲が露出された状態のまま当該切断機を作動させるおそれがあった。
この点は、特許文献1に開示された技術により特別の保持手段を用いて可動カバーを全開位置に保持する場合においても同様で、特別の保持手段を解除し忘れて可動カバーを全開状態のまま切断機を作動させるおそれがあった。
本発明は、砥石交換等の便宜のために可動カバーを全開状態に保持した状態であっても、切断機本体を下動させると閉じ位置に移動して上記のような閉じ忘れといった操作ミスを未然に防ぐことができるカバー装置を提供することを目的とする。
このため、本発明は、特許請求の範囲の各請求項に記載した構成のカバー装置とした。
請求項1記載のカバー装置によれば、開き位置規制部材により可動カバーの開き位置が規制されることにより、当該可動カバーの自重が当該可動カバーを閉じ位置側に回動させる方向に作用する状態に保持される。このため、作業者が当該可動カバーに対して手で持って保持する等の特別の操作をしない限り可動カバーはその自重により自動的に閉じられる。このことから、当該切断機の通常の使用状態において、可動カバーの閉じ忘れといった操作ミスを未然に防止することができる。
請求項2記載のカバー装置によれば、センタカバーを遮蔽位置に保持した通常の使用状態では、リンク機構等の特別の連動手段により、あるいはその端部が被切断材若しくはテーブル上面に当接することにより可動カバーが切断機本体の下動に伴って開かれ、これにより切断刃具が徐々に露出されて切断材に切り込まれていく。
センタカバーを遮蔽位置に保持した通常の使用状態では、開き位置規制部材により可動カバーの開き位置が規制される。すなわち、可動カバーは、この開き位置規制部材によって、当該可動カバーの重心がその回動中心に対して常時閉じ側に位置し、従って当該可動カバーにはその自重が常時閉じ側へ回動させる方向に作用する範囲に保持される。このため、可動カバーを手操作により全開しても、手を離せば可動カバーは自重により自動的に閉じられる。また、切断機本体を下動させて切断加工を行う場合に、切断機本体が下降端に至って可動カバーが全開された状態であっても、切断機本体を上動させると、可動カバーはその自重により徐々に閉じられる。
これに対して、切断刃具の交換等を行うためにセンタカバーを遮蔽位置から開放位置へ移動させるとスピンドルに対する当該切断刃具の取り付け部が開放され、これにより切断刃具の交換作業等を楽に行うことができる。
また、センタカバーを開放位置へ移動させた状態においても、可動カバーを例えば作業者が手作業で開き位置側へ回動させることにより切断刃具の主として下側を露出させることができることから、この点でも切断刃具の交換作業等を楽に行うことができる。
しかも、センタカバーを開放位置へ移動させると、これに伴って可動カバーの回動中心が変位し、この状態で当該可動カバーを作業者が手に持って開き位置側へ回動させることにより当該可動カバーの重心を当該可動カバーの回動中心に対して開き側に位置させることができ、これにより当該可動カバーの自重を開き側に作用させることができるので、当該可動カバーを開き位置に保持することができる。この場合、例えば作業者が可動カバーを手で支えて開き位置に保持する等の手間を掛ける必要がないので、この点でさらに切断刃具の交換作業等の便宜を図ることができる。
この可動カバーが開き位置に保持された状態において、切断機本体を下動させると、その下動途中の段階で、可動カバーの重心がその回動中心に対して閉じ側に変位し、これにより当該可動カバーがその自重によって閉じられる。
このため、切断刃具の交換作業等において可動カバーを開き位置に保持したまま当該可動カバーをその閉じ位置に戻し忘れた場合であっても、その後切断機本体を下動させれば自動的に当該可動カバーが閉じられることから、閉じ忘れといった操作ミスを未然に防止することができ、これにより切断作業において当該可動カバーを確実に機能させることができる。
請求項3記載のカバー装置によれば、可動カバーは全開位置まで開かれる途中の段階で開き位置規制部材の弾性付勢力を受け、従ってこの弾性付勢力に抗して全開位置まで開かれる。
ここで、可動カバーの重心について着目すると、当該可動カバーの回動中心を通る鉛直線に対して重心が閉じ側に位置する状態では、当該可動カバーの自重が当該可動カバーを閉じ方向に回動させる力として作用する。可動カバーをさらに開き方向に回動させてその重心が上記鉛直線を越えて開き側に位置する状態になると、当該可動カバーの自重が当該可動カバーを開き方向に回動させる力として作用する。このように、可動カバーの開き角度によってその重心が回動中心を通る鉛直線に対して開き側若しくは閉じ側のいずれに位置するかによってその自重が開き側に作用し、若しくは閉じ側に作用する。以下、この明細書では、可動カバーの自重の作用する方向(開き方向または閉じ方向)が切り替わる点(回動中心を通る鉛直線)を「自重作用方向変換点」という。
前記請求項1または2記載の閉じ位置規制部材は、重心が自重作用方向変換点を超えない位置に保持する機能を有するもので、これにより可動カバーに対してその自重が閉じ側に作用する状態に保持することによって閉じ忘れを防止することができる。
請求項3記載の構成によれば、切断機本体の下動に伴って可動カバーが、自重作用方向変換点を超えて全開位置まで開かれる場合、あるいは手操作により強制的に全開位置まで開かれる場合には、当該可動カバーは開き位置規制部材の弾性付勢力に抗して全開位置まで開かれる。可動カバーは全開位置まで開かれると、その重心が自重作用方向変換点に対して開き側に変位する。重心が自重作用方向変換点に対して開き側に位置すると、当該可動カバーの自重は、可動カバーを開き方向に回動させる方向に作用する。
しかしながら、切断機本体を上方へ戻すと、あるいは手操作を解除すると、先ず開き位置規制部材の弾性付勢力によって可動カバーが全開位置から閉じ位置側に回動してその重心が自重作用方向変換点に対して閉じ側に戻され、これによりその自重が当該可動カバーを閉じ側に作用する状態となる。従って、その後切断機本体をそのまま上動させ、あるいは手操作を解除するとこれに伴って可動カバーはその自重によって閉じ位置まで戻される。
このように、可動カバーはその自重が開き方向に作用することとなる位置(全開位置)まで開かれた場合であっても、開き位置規制部材の弾性付勢力によってその自重が閉じ方向に作用することとなる位置まで戻されることから、作業者が手で閉じる等の特別の操作をすることなく、可動カバーは全開位置から閉じ位置まで自動的に戻される。
請求項4記載のカバー装置によれば、センタカバーについても常時その自重が遮蔽位置側に作用することから、作業者が手操作により遮蔽位置に戻す手間を掛けることなく当該センタカバーを確実に遮蔽位置に戻すことができる。
請求項5記載のカバー装置によれば、センタカバーを開放位置に位置させたまま可動カバーが閉じ位置側に回動し、その結果当該可動カバーが砥石に接触するトラブルを未然に防止することができる。センタカバーが開放位置に移動した状態では、可動カバーの回動中心が変位していることから、そのまま可動カバーのみを閉じ位置側に回動させると砥石に接触するおそれがあるが、先にセンタカバーを遮蔽位置側に戻し、その後に可動カバーを閉じ位置側へ戻すことによりそのおそれを回避することができる。センタカバーは、その自重及び可動カバーの自重によって遮蔽位置に戻される。センタカバーが遮蔽位置に戻されると、可動カバーの回動中心が変位して当該可動カバーがその自重によって閉じ位置側に回動するように、可動カバーの回動中心及びその開き位置を適切に設定することにより、上記の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図14に基づいて説明する。図1〜図3は、本実施形態に係るカバー装置50を備えた主として金工用の切断機1の全体を示している。本実施形態では、切断機1の例として卓上型の研削盤を例示する。この切断機1は、切断材を載置するテーブル2と、このテーブル2に設けた本体支持部3を介して上下に傾動可能に支持された切断機本体10を備えている。テーブル2の上面には切断材を固定するためのバイス装置4が設置されている。
切断機本体10は、本体支持部3に対して支軸5を介して上下に傾動可能に支持されている。図3に示すようにこの切断機本体10は、本体ハウジング11内に減速歯車列等の各種機構部を内蔵しており、この本体ハウジング11の下部が本体支持部3に対して支軸5を介して支持されている。本体ハウジング11の上部には作業者が把持するハンドル部12が一体に設けられている。本体ハウジング11の背面側(図3において右側部)には、駆動源としての電動モータ16が取り付けられている。この電動モータ16の回転出力が内蔵した減速歯車列で減速されて、スピンドル13に出力される。このスピンドル13は、本体ハウジング11の正面側(図1及び図2において見えている側、図3において左側部)から突き出されており、この突き出し部分に円形の砥石(切断刃具14)が取り付けられている(取り付け部20)。切断刃具14は、図示省略した固定ナット等を用いてスピンドル13に固定されている。図3では、スピンドル13の回転軸線(回転刃具14の回転中心)に符号Jが付されている。
本体ハウジング11の正面側には、後述するカバー装置50の固定カバー51が取り付けられている。この固定カバー51の内側に切断刃具14の主として上側半分の範囲が収容されて、当該範囲がこの固定カバー51で覆われている。この固定カバー51は本体ハウジング11に固定されている。切断刃具14は、図1及び図2において反時計回り方向に回転する。固定カバー51の正面側には、切断刃具14の回転方向を示す矢印51aが表示されている。
本体支持部3には、支軸17を介して作動レバー15が上下に傾動可能に支持されている。この作動レバー15は、L字形に屈曲しており、その先端部15aは後述する可動カバー53の回動中心C付近に至っている。この作動レバー15は、支軸17と先端部15aとの間であって長手方向中央付近において係合軸18に係合されている。この係合軸18は、固定カバー51の正面に固定されている。一方、作動レバー15の屈曲部付近には、同じくL字形に屈曲した長溝孔15bが設けられている。係合軸18は、この長溝孔15b内に相対移動可能に挿入されている。切断機本体10が上下に傾動操作されることにより、係合軸18が支軸5を中心とする円弧に沿って移動し、その結果当該係合軸18と支軸17との間の距離が変化して当該係合軸18が長溝孔15b内を相対的に移動することにより、作動レバー15が支軸17を中心にして、かつ切断機本体10の傾動動作に連動して上下に傾動する。この作動レバー15によって可動カバー53が開かれる。これについては後述する。
本実施形態のカバー装置50は、上記した固定カバー51と、センタカバー52と、可動カバー53を備えている。固定カバー51の正面側であって、切断刃具14のスピンドル13に対する取り付け部20に対向する部分が概ね半円形状に欠落されて、当該切断刃具14の交換作業等の便宜を図るための作業用スペース21が設けられている。この作業用スペース21を塞ぐ状態で半円形状のセンタカバー52が取り付けられている。このセンタカバー52は、支軸54を介して上下(面方向)に回動可能な状態で固定カバー51に支持されている。この支軸54を中心にしてセンタカバー52を図1において時計回り方向に回動させると、作業用スペース21が開放されてスピンドル13に対する切断刃具14の取り付け部20が露出された状態となる。この開放状態が図13に示されている。以下、取り付け部20が開放される位置をセンタカバー52の開放位置という。支軸54を中心にしてセンタカバー52を図11に示す開放位置から反時計回り方向に回動させると、作業用スペース20が塞がれて取り付け部20が遮蔽される。以下、取り付け部20を遮蔽するセンタカバー52の位置を遮蔽位置という。センタカバー52は固定ねじ55によって遮蔽位置に固定される。この固定ねじ55を緩めることにより、センタカバー52を遮蔽位置から開放位置へ回動させることができる。
このセンタカバー52に、可動カバー53が上下に回動可能な状態で支持されている。可動カバー53の内面側であってその回動中心Cには、比較的大径の回動支持部56が一体に設けられている。この回動支持部56を介して可動カバー53がセンタカバー52に対して上下に回動可能な状態で支持されている。可動カバー53は、センタカバー52に対して回動中心Cを中心にして回動可能に支持されている。なお、可動カバー53の回動中心Cは、スピンドル13の回転軸線Jに対して正確には一致しておらず、ややずれた位置に設定されている。
回動支持部56の周囲には、放射方向に三角形状に突き出す1つの作動凸部57が一体に設けられている。この作動凸部57は、可動カバー53に一体化されている。この作動凸部57には、前記作動レバー15の先端部15aが周方向側方から突き当てられる。切断機本体10が支軸5を中心にして下方へ傾動されると、これに連動して作動レバー15が支軸17を中心にして下方(図1において反時計回り方向)へ傾動してその先端部15aが作動凸部57に突き当てられ、この突き当て状態でさらに作動レバー15が支軸17を中心にして同方向に傾動することにより、作動凸部57が先端部15aに押されて可動カバー53が図1において時計回り方向に開かれる。
図1は切断機本体10が上死点位置に位置する状態を示しており、この状態では可動カバー53が閉じられて、固定カバー51から突き出した切断刃具14の下側ほぼ半分の範囲がこの可動カバー53で覆われ、その結果切断刃具14の全体が固定カバー51と可動カバー53で覆われた状態(可動カバー53の全閉状態)となっている。可動カバー53は、切断機本体10が上死点に保持された状態で、作動凸部57の移動が作動レバー15の先端部15aによって規制されることにより、またその自重により全閉位置に保持される。
センタカバー52が遮蔽位置に固定された状態では、回動支持部56がスピンドル13の回転軸線Jに対してややずれた位置に位置する。このセンタカバー52を遮蔽位置に固定した状態が当該切断機1の通常の使用状態であり、この通常の使用状態で切断作業が行われる。この通常の使用状態において、可動カバー53は、閉じ位置と開き位置との間を回動する。
図4〜図6には、可動カバー53の開閉状態を背面側から見た状態が示されている。図4は全閉状態を示し、図5は途中まで開かれた状態を示し、図6は全開状態を示している。いずれも場合も、切断機本体10は上死点に保持されており、この場合に作業者は手動操作により可動カバー53を強制的に開閉させることができる。この可動カバー53の開き位置は、開き位置規制部材70により規制される。
この開き位置規制部材70の詳細が図7に示されている。この開き位置規制部材70は、固定カバー51の背面側に設けられている。この開き位置規制部材70は、ブラケット71,72により固定カバー51の背面側に沿って固定された支持筒部73と、この支持筒部73の内周側に軸方向移動可能に支持された規制筒部74を備えている。支持筒部73と規制筒部74との間には圧縮ばね75が介装されている。この圧縮ばね75によって規制筒部74は支持筒部73の先端側から突き出す方向(伸張側、図7では上方)に付勢されている。規制筒部74の先端には、可動カバー53の開き側端部53aが当接される当接筒部76が相互の軸線を直交させる向き(横向き)で固定されている。
支持筒部73の内周側底部(図7において下端側)には、大径の案内部73aと小径の案内部73bが当該支持筒部73の軸線に沿って段付き形状に設けられている。大径案内部73aは、規制筒部74の内周側にがたつきなく挿入可能な径で形成されている。小径案内部73bは、圧縮ばね75の下端側に挿入されて、当該圧縮ばね75の位置ずれが防止され、またその姿勢が保持されるようになっている。この圧縮ばね75は、規制筒部74の内周側に収容されている。この圧縮ばね75は、大径案内部73aの先端面と前記当接筒部76との間に配置されている。
規制筒部74の側部には、係合軸部74aが設けられている。一方、支持筒部73の側部には係合溝孔73cが長手方向に沿って設けられている。この係合溝孔73c内に係合軸部74aが挿入されて、規制筒部74の支持筒部73に対する回り止めがなされている。この係合溝孔73c内で係合軸部74aが移動可能な範囲で、規制筒部74がストローク(伸縮)可能となっている。係合溝孔73cは、規制筒部74に要求されるストロークに適合した長さで形成されている。規制筒部74に要求されるストロークについては後述する。図7は、規制筒部74が伸張側のストローク端に位置する状態を示している。
以上のように設けた開き規制部材70は、図4に示す全閉状態では、可動カバー53の開き側端部53aが当接筒部76から離間しているため機能しておらず、従って規制筒部74が伸張側のストローク端まで突き出された自由状態となっている。手動操作により可動カバー53を図5に示す位置まで開くと、その開き側端部53aが当接筒部76に当接し始める。このため、この段階で可動カバー53に対して圧縮ばね75による規制筒部74の弾性付勢力Fが閉じ方向に作用する。また、この段階で、可動カバー53の重心Gは、その回動中心Cを通る鉛直線Vに対して閉じ側(図5において右側)に位置しているため、作業者が手を離せば、可動カバー53は主としてその自重によって閉じられる。
図5に示す位置から、作業者は手動操作により可動カバー53を弾性付勢力Fに抗してさらに開くことができる。図6に示す全開状態では、規制筒部74の係合軸部74aが係合溝孔73cの端部に当接して当該可動カバー53の開き方向への回動が規制されている。この全開状態では、可動カバー53の重心Gがその回転中心Cを通る鉛直線Vに対して開き側(図6において左側)に位置している。しかしながら、作業者が手を離せば、可動カバー53は開き規制部材70の弾性付勢力Fによって図5に示す位置まで戻され、その後上記したようにその自重によって自動的に閉じられる。
このように、可動カバー53の回動中心Cを通る鉛直線Vに対して可動カバー53の重心Gが閉じ側に位置する状態ではその自重は閉じ側に作用し、重心Gが開き側に位置する状態ではその自重は開き側に作用することから、当該鉛直線Vは自重作用方向変換点(自重が作用する方向が反対になる分岐線)として機能する。開き位置規制部材70によれば、可動カバー53を手操作により全開位置にまで強制的に開いた場合であっても手を離せば、その重心Gが自重作用方向変換点を超えて閉じ側に戻されるため、当該可動カバー53は、全開位置に保持されることなく確実に全閉位置まで閉じられるので、手操作による開閉操作について可動カバー53の閉め忘れを確実に防止することができる。
次に、可動カバー53は、切断機本体10の上下動作に連動して開閉される。すなわち、前記したように切断機本体10を上死点に位置させた待機状態から下動操作すると、作動レバー15の傾動により可動カバー53が徐々に開かれていく。作動レバー15の先端部15aが作動凸部57に摺接されながら回動支持部56の周囲を移動することにより可動カバー53が切断機本体10の下動動作に連動して開かれる。
切断機本体10は、図1に示す上死点位置から図2に示す下降途中の位置を経て図9若しくは図11に示す下降端位置まで下動させることができる。図2に示すように切断刃具14の下端がテーブル2の上面にほぼ至る下降途中の段階で、作動レバー15による可動カバー53の開き動作がほぼ終了するとともに、当該可動カバー53は上記開き位置規制部材70によってその開き動作が規制され始める。
図2に示すように切断機本体10の下動途中において、作動レバー15の傾動により上方へ一定の角度まで可動カバー53が開かれると、図8に示すようにその背面側の開き側端部53aが上記開き位置規制部材70の当接筒部76に当接する。その後、切断機本体10がさらに下動してその下降端位置に至るまでの間において、可動カバー53は図9に示すようにその閉じ側端部53bの周端部53baがテーブル2の上面に当接し、若しくは図11に示すように切断材Wに当接し、この当接状態のまま切断機本体10がさらに下動していくことによって、可動カバー53が開き位置規制部材70の圧縮ばね75の付勢力Fに抗してさらに開いていく。なお、図9と図11に示すように、加工対象である切断材Wの大きさによって、可動カバー53の閉じ側端部53bの周端部53baがテーブル2の上面に当接する場合と、切断材Wの上面に当接する場合とがある。図9及び図10は前者の場合を示しており、図11及び図12は後者の場合を示している。図12に示すように後者の場合に、切断機本体10が下動端に至ると、開き位置規制部材70の規制筒部74が可動カバー53の開き側端縁53bで押されてその収縮側のストローク端に至り、従って可動カバー53が全開された状態(全開状態)となる。この全開状態を含めて、可動カバー53の開き側端部53aが当接筒部76に当接し、これにより規制筒部74が圧縮ばね75に抗して収縮した状態では、当該可動カバー53に対して圧縮ばね75の付勢力が開き方向の弾性付勢力Fとして作用する。
このため、切断加工終了後、切断機本体10を上方へ戻すと、これに伴って可動カバー53が図9及び図10に示す中途位置から、若しくは図11及び図12に示す全開状態からそれぞれ閉じ方向に戻される。この閉じ方向への回動動作は、当初は開き位置規制部材70の弾性付勢力Fによってなされる。切断機本体10の上動に伴って、可動カバー53が図2及び図8に示す位置まで戻されると、開き位置規制部材70の規制筒部74が伸張側のストローク端に至り、従ってその弾性付勢力Fが可動カバー53を開くための操作力として作用しなくなる。
しかしながら、この段階で、可動カバー53の重心Gは、当該可動カバー53の回動中心Cを通る鉛直線Vに対して閉じ側に位置していることから、当該可動カバー53はその後自重によって閉じ方向(図5において時計回り方向)に回動し、最終的に切断機本体10が図1に示す上死点位置に戻された段階で、図4に示すように全閉位置まで確実に戻される。
このように、本実施形態の切断機1は、主として金工用の卓上研削盤であり、研削加工中に発生する火花あるいは高温に熱せられた研削片等による損傷を防止するため、切断刃具14を覆う固定カバー51及び可動カバー53が金属材料を素材とする結果樹脂製のカバーに比して重量が大きくなっている。このため、その開閉範囲の全領域について例えば樹脂製カバーの場合に用いられる引っ張りばね等を用いて閉じ方向に付勢することが困難である。この点、本実施形態に係るカバー装置50によれば、切断機本体10がその下死点位置に至った状態において、可動カバー53が全開された結果その重心Gが鉛直線Vに接近して自重が開き方向に十分作用しにくい状態であっても、開き位置規制部材70の弾性付勢力Fにより当初一定の範囲について閉じ方向に戻され、その後は自重により可動カバー53を確実に全閉位置まで戻すことができる。
可動カバー53の内面側であって回動支持部56の側方には、金属製のリーフスプリング60が取り付けられている。可動カバー53を開き位置から閉じ位置(全閉位置)に向けて回動させる過程(閉じる過程)において、当該可動カバー53が図1に示す全閉位置の手前に至ると、このリーフスプリング60の先端部(当接部60a)が作動レバー15の側部に弾性的に当接されることにより、当該可動カバー53を全閉位置に閉止する際の衝撃が吸収される。
以上は、センタカバー52を遮蔽位置に固定しておくことにより可動カバー51を切断機本体10の上下動作に連動して開閉する通常の使用状態におけるカバー装置50について説明した。次に、切断刃具14を交換、あるいはスピンドル13から取り外す場合におけるカバー装置50の機能について説明する。この場合、図13に示すように固定ねじ55を緩めて、センタカバー52を支軸54を中心にして開放位置へ回動させることにより、固定カバー51の作業スペース21を開放することができ、この作業スペース21を経て、スピンドル13に対する切断刃具14の取り付け部20を露出させることができる。取り付け部20を固定カバー51内から外方へ露出させることにより、作業者は当該取り付け部20を目で確認しながら、スパナ等の工具を用いて固定ナットの締め付け、緩め作業を楽に行うことができる。
センタカバー52の開放位置は、固定カバー51の正面側に設けた固定ストッパ65によって規制される。図13に示すように固定ストッパ65に対して上から乗せ掛けられた状態に保持されることにより当該センタカバー52が開放位置に固定されている。こうしてセンタカバー52を開放位置に固定しておくことにより、これに回動支持された可動カバー53を図13に示すように固定カバー51の上側に乗せ掛けた状態に移動させることができる。図示するようにこの乗せ掛けた状態では、可動カバー53の開き側端部53aが固定カバー51の上面に当接した状態となる。また、図14に示すように可動カバー53を固定カバー51の上側に乗せ掛けた状態では、前記した開き位置規制部材70の当接筒部76に、可動カバー53の開き側端部53aは当接していない。このため、センタカバー52を開き位置に回動させた状態では、可動カバー53の開き位置は、開き位置規制部材70によっては規制されず、従って可動カバー53に対して弾性付勢力Fは作用していないことから、作業者が手を離しても当該開き位置に保持される。
このように、当該切断機1の通常の使用状態では、スピンドル13に対する切断刃具14の取り付け部21を遮蔽するセンタカバー52を開放位置に退避させ、かつ通常の使用状態では切断刃具14の主として下側半分の範囲を覆う可動カバー53を固定カバー51の上側へ退避させた当該切断機1のメンテナンス状態とすることにより、当該切断刃具14の脱着作業等を楽に行うことができる。
このメンテナンス状態では、可動カバー53の重心Gは、その回動中心Cを通る鉛直線Vに対して閉じ側に位置していることから、当該可動カバー53はその自重によって固定カバー51に乗せ掛けられた状態に保持される。
本実施形態のカバー装置50によれば、切断刃具14の脱着作業終了後においてセンタカバー52及び可動カバー53の閉め忘れといった操作ミスが未然に回避されるようになっている。
図13に示すようにセンタカバー52の開放位置での保持状態では、当該センタカバー52の重心は、その回動中心である支軸54を通る鉛直線に対して開放位置側(図13において右側)に位置するようにセンタカバーストッパ65の位置が適切に設定されている。このため、開放位置に保持されたセンタカバー52の自重は、開放位置側に作用している。また、上記したように可動カバー53の自重は、その重心Gが回動中心Cを通る鉛直線Vに対して開き側(図13において右側)に位置していることから、開き側に作用している。このことから、センタカバー52には、回動支持部56を介して回動可能に支持された可動カバー53の自重も開き側に作用している。このため、センタカバー52は、その自重と可動カバー53の自重が作用することによって開放位置に保持される。
切断刃具14の脱着作業終了後、作業者はセンタカバー52及び可動カバー53をそれぞれ手動操作により遮蔽位置及び閉じ位置に戻すことができる。この戻し操作をし忘れたまま、切断機本体10を下動させると、センタカバー52の回動中心(支軸54)及びその重心、可動カバー53の回動中心C(回動支持部56)及びその重心Gが変位する。本実施形態に係るカバー装置50では、切断機本体10が下動すると、先にセンタカバー52の重心が支軸54を通る鉛直線に対して遮蔽位置側(図13において左側)に変位することにより、当該センタカバー52が遮蔽位置側(図13において反時計回り方向)へ回動し始める。こうしてセンタカバー52が遮蔽位置側に回動し始めることにより、また切断機本体10がさらに下動することにより、可動カバー53の重心Gがその回動中心Cを通る鉛直線Vに対して閉じ位置側(図13において左側)に変位し、従ってこの段階で可動カバー53が回動中心Cを中心に閉じ位置側に回動し始める。
このように、センタカバー52がその遮蔽位置側に回動し始めた後に、可動カバー53がその閉じ位置側に回動し始めることから、当該可動カバー53が切断刃具14に干渉することを回避することができる。本実施形態のカバー装置50は、センタカバー52を開放位置に位置させたまま、かつ可動カバー53を開き位置に位置させたまま切断機本体10を下動させた場合に、先にセンタカバー52が遮蔽位置側に回動し、その後に可動カバー53が閉じ位置側に回動し始めるよう、当該センタカバー52の回動中心(支軸54)とセンタカバーストッパ65の位置、及び可動カバー53のセンタカバー52に対する回動中心C(回動支持部56)とその開き側端部53aの固定カバー51に対する当接位置等について適切に設定されている。なお、図示は省略したが、センタカバー52及び可動カバー53の重心G(自重の中心)は、それぞれ適宜位置に適当な大きさの欠落部を設け、あるいはバランスウエイト(重り)を取り付けることによっても任意に調整することができる。
ここで、仮にセンタカバー52を開放位置に位置させたまま、作業者が手操作により可動カバー53を閉じ位置側に可動させると、図13において二点鎖線で示すようにその閉じ側端部53bの周端部53baが切断刃具14に干渉する場合には、センタカバー52と可動カバー53を開いた状態のまま切断機本体10を可動させると、先に可動カバー53が閉じ位置側に回動することによりその閉じ側端部53bの周端部53baが切断刃具14に衝突し、その結果切断刃具14が損傷するおそれがある。
しかしながら、上記したように本実施形態のカバー装置50によれば、切断機本体10を上死点から下動させると、先にセンタカバー52が遮蔽位置側に自由回動(自重により回動)し、その後可動カバー53がその閉じ位置側に回動することから、当該可動カバー53がその自重による大きな衝撃力で切断刃具14に衝突し、その結果当該切断刃具14が損傷を受けることを未然に回避することができる。
以上説明したように本実施形態のカバー装置50によれば、当該切断機1の通常の使用状態において、可動カバー53の全開閉範囲のうち開き側の一定範囲について閉じ方向に弾性付勢力Fを作用させることにより、当該可動カバー53が残余の開閉範囲について常にその自重が閉じ方向に作用することとなる位置に保持される。このため、主として金工用の切断機1の可動カバー53であってその重量が大きい等の理由で閉じ方向について、一般に用いられる引っ張りばね等を作用させて付勢する構成を採用しない場合にも、通常の使用状態では開き位置規制部材70により可動カバー53の開き位置が規制されることにより、切断機本体10の上動に伴って可動カバー53を確実に閉じることができ、その閉じ忘れといった操作ミスを未然に防ぐことができる。
一方、切断機本体10を上死点に位置させた状態で、センタカバー52を開放位置に移動させて可動カバー53の回動中心Cを変位させることにより、上記開き位置規制部材70とは無関係に当該可動カバー53をその自重により固定カバー51に載せ掛けて保持し、これにより当該可動カバー53を全開状態に保持することができるので、切断刃具14の交換作業等を楽に行うことができる。 また、この可動カバー53の全開状態において、切断機本体10を下動させると、センタカバー52及び可動カバー53の重心が変位することにより、それぞれその自重が閉じ側に作用する状態となり、従ってセンタカバー52及び可動カバー53が自動的に閉じられる。このため、可動カバー53を全開状態にしたまま閉じ忘れるといった操作ミスを未然に防ぐことができ、当該可動カバー53をその機能が発揮される状態に確実に戻ることができる。
さらに、可動カバー53の全開状態において切断機本体10を下動させると、先にセンタカバー51が閉じ方向に回動し、その後可動カバー53が閉じ方向に回動し始める構成であるので、当該可動カバー53の切断刃具14に対する衝突を回避して当該切断刃具の損傷を未然に防止することができる。上記したように、可動カバー53は、切断加工時に発生する火花等による損傷を考慮して金属製(ダイキャスト製)とされ、その結果一般的な携帯丸鋸等におけるプラスチック製の可動カバーに比してその重量が大きいことから、本実施形態において上記の構成を備えることに大きな意義を有する。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、開き位置規制部材70について、圧縮ばね75によって規制筒部74を伸張側に付勢する構成を例示したが、この圧縮ばね75に代えて圧縮エアの弾性力を利用するエアダンパーを用いる構成としてもよい。また、支持筒部73と規制筒部74を上下に反転して配置し、規制筒部を引っ張りばねにより収縮側に付勢し、この引っ張りばねによる付勢力で可動カバーの開き位置を規制する構成としてもよい。
さらに、例示した実施形態では、通常の使用状態では、開き位置規制部材70によって可動カバー53が手操作によらない限りその自重で自動的に閉じられ、かつセンタカバー52を開放位置に保持することにより可動カバーを開き位置規制部材70とは無関係に全開状態に保持した状態においても、切断機本体10を下動させると当該可動カバー53がその自重により自動的に閉じられる構成を例示したが、後者の自重閉じ機能については省略してもよい。
本発明の実施形態に係るカバー装置を備えた切断機の全体正面図である。本図は、切断機本体が上死点に保持された状態で、可動カバーの全閉状態を示している。 本発明の実施形態に係るカバー装置を備えた切断機の全体正面図である。本図は、切断機本体が下動して下死点に至る途中の段階を示している。また、本図は、可動カバーが作動レバーに押されて開かれた状態を示している。 本発明の実施形態に係るカバー装置を備えた切断機の縦断面図を、図1中矢印(3)方向から見た図である。本図は、切断機本体が図1に示す上死点位置に保持された状態におけるカバー装置であって、可動カバーの全閉状態を示している。 本実施形態に係るカバー装置の背面図である。本図は、カバー装置を図3中矢印(4)方向から見た図である。本図は、切断機本体が図1に示す上死点位置に保持された状態におけるカバー装置を背面側から見た図であり、可動カバーの全閉状態を示している。 本実施形態に係るカバー装置の背面図である。本図は、切断機本体が上死点位置に保持された状態において、手動操作により可動カバーを途中まで開いた状態を示している。本図では、切断刃の図示が省略されている。 本実施形態に係るカバー装置の背面図である。本図は、切断機本体が上死点位置に保持された状態において、手動操作により可動カバーを全開させた状態を示している。本図では、切断刃の図示が省略されている。 開き規制部材の背面図である。本図は、規制筒部が伸張側のストローク端まで突き出された自由状態であって、図4の拡大図である。 本実施形態に係るカバー装置の背面図である。本図は、図2に示すカバー装置を背面側から見た図である。本図は、可動カバーが途中まで開いてその開き側端部が開き規制部材の当接筒部に当接し、その結果可動カバーに対して閉じ方向の弾性付勢力Fが作用し始めた時点の状態を示している。本図では、切断刃の図示が省略されている。 切断機本体が下動端まで下動した切断機の全体正面図である。本図は、可動カバーの閉じ側端部の周端部がテーブル上面に当接した状態で、切断機本体が下動端まで下動した状態を示している。 本実施形態に係るカバー装置の背面図である。本図は、図9に示すカバー装置を背面側から見た図である。本図は、開き規制部材の規制筒部が可動カバーの開き側端部に押され、その結果可動カバーに対して閉じ方向の弾性付勢力Fを作用している状態を示している。本図では、切断刃の図示が省略されている。 切断機本体が下動端まで下動した切断機の全体正面図である。本図は、可動カバーの閉じ側端部の側部が切断材に当接した状態で、切断機本体が下動端まで下動した状態を示している。 本実施形態に係るカバー装置の背面図である。本図は、図11に示すカバー装置を背面側から見た図である。本図は、開き規制部材の規制筒部が可動カバーの開き側端部に押されて縮小側のストローク端まで移動し、その結果可動カバーに対して閉じ方向の弾性付勢力Fが作用している状態を示している。本図では、切断刃の図示が省略されている。 切断機の全体正面図である。本図は、切断機本体を上死点位置に保持し、センタカバーを開放位置に移動させて切断刃具の取り付け部を開放し、かつ可動カバーを固定カバーの上側に乗せ掛けて開いた状態を示している。 本実施形態に係るカバー装置の背面図である。本図は、図13に示すカバー装置を背面側から見た図である。本図では、切断刃の図示が省略されている。
符号の説明
1…切断機(金工用の卓上研削盤)
2…テーブル
3…本体支持部
4…バイス装置
5…支軸
10…切断機本体
11…本体ハウジング
12…ハンドル部
13…スピンドル
14…切断刃具(砥石)
15…作動レバー、15a…先端部、15b…長溝孔
16…電動モータ
17…支軸
18…係合軸
20…切断刃具の取り付け部
21…作業スペース
50…カバー装置
51…固定カバー
52…センタカバー
53…可動カバー
54…支軸
55…固定ねじ
56…回動支持部
57…作動凸部
60…リーフスプリング、60a…当接部
65…センタカバーストッパ
70…開き位置規制部材
71,72…ブラケット
73…支持筒部、73a…大径案内部、73b…小径案内部、73c…係合溝孔
74…規制筒部、74a…係合軸部
75…圧縮ばね
76…当接筒部
J…スピンドルの回転軸線(切断刃具の回転中心)
C…可動カバーの回動中心
V…可動カバーの回動中心Cを通る鉛直線
G…可動カバーの重心

Claims (6)

  1. 切断材を固定するテーブルと、該テーブルに設けた本体支持部に上下に傾動可能に支持された切断機本体を備えた切断機において、前記切断機本体は、回転する円形の切断刃具と、該切断刃具の周囲を覆うカバー装置を備え、
    該カバー装置は、前記切断刃具の主として上側を覆う固定カバーと、該固定カバーに対して開閉可能に設けられて、前記切断刃具の主として下側を覆う可動カバーと、該可動カバーの開き位置を規制する開き位置規制部材を備え、
    該可動カバーは、前記開き位置規制部材によりその開き位置を規制されて、その重心が当該可動カバーの前記固定カバーに対する回動中心に対して閉じ側に位置することによりその自重が常時閉じ側に作用することとなる開き位置に規制される構成としたカバー装置。
  2. 請求項1記載のカバー装置であって、前記可動カバーは、前記固定カバーに設けたセンタカバーに回動可能に支持されており、該センタカバーは、前記固定カバーに回動可能に支持されて、前記切断刃具の前記スピンドルに対する取り付け部を覆う遮蔽位置と、該取り付け部を開放する開放位置との間を移動可能に設けられており、
    該センタカバーを前記遮蔽位置に保持した状態では、前記可動カバーは、前記開き位置規制部材により、その重心が当該可動カバーの前記センタカバーに対する回動中心に対して閉じ側に位置することによりその自重が閉じ側に作用する状態に保持される一方、
    前記切断機本体が上死点に位置する状態で、前記センタカバーを前記開放位置に保持した状態では、前記可動カバーの重心が当該可動カバーの前記センタカバーに対する回動中心に対して開き側に位置することにより当該可動カバーがその自重により開き位置に保持され、
    該保持状態において前記切断機本体が下動すると、前記可動カバーの重心が当該可動カバーの前記センタカバーに対する回動中心に対して閉じ側に変位して当該可動カバーがその自重により閉じられる構成としたカバー装置。
  3. 請求項2記載のカバー装置であって、前記開き位置規制部材は、前記可動カバーを閉じ側に弾性付勢し、該弾性付勢力により当該可動カバーをその重心が当該可動カバーの前記センタカバーに対する回動中心に対して閉じ側となる開き位置まで閉じ方向に戻す構成としたカバー装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のカバー装置であって、前記固定カバーに、前記センタカバーの開放位置を規制するためのセンタカバーストッパを設け、該センタカバーストッパにより当該センタカバーの開放位置を、前記切断機本体を下動させた時にその自重で遮蔽位置側に戻されることとなる範囲に規制する構成としたカバー装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載のカバー装置であって、前記切断機本体が上死点に位置する状態で、前記センタカバーが前記開放位置に保持されて前記可動カバーが開き位置に保持された状態において、前記切断機本体を下動させると、前記センタカバーがその自重により前記遮蔽位置側へ移動し始めた後に、前記可動カバーが前記センタカバーに対して当該可動カバーの自重により前記閉じ側に回動し始める構成としたカバー装置。
  6. 切断材を固定するテーブルと、該テーブルに設けた本体支持部に上下に傾動可能に支持された切断機本体を備えた切断機において、前記切断機本体は、駆動源により回転するスピンドルと、該スピンドルに取り付けられて回転する円形の切断刃具と、該切断刃具の周囲を覆うカバー装置を備え、
    該カバー装置は、前記切断刃具の主として上側を覆う固定カバーと、該固定カバーに対して開閉可能に設けられて、前記切断刃具の主として下側を覆う可動カバーを備え、
    該可動カバーは、前記固定カバーに設けたセンタカバーに回動可能に支持されており、該センタカバーは、前記固定カバーに回動可能に支持されて、前記切断刃具の前記スピンドルに対する取り付け部を覆う遮蔽位置と、該取り付け部を開放する開放位置との間を移動可能に設けられており、
    該センタカバーを前記遮蔽位置に保持した状態では、前記可動カバーは、その重心が当該可動カバーの前記センタカバーに対する回動中心に対して閉じ側に位置することによりその自重が閉じ側に作用する状態に保持される一方、
    前記切断機本体が上死点に位置する状態で、前記センタカバーを前記開放位置に保持した状態では、前記可動カバーの重心が当該可動カバーの前記センタカバーに対する回動中心に対して開き側に位置することにより当該可動カバーがその自重により開き位置に保持され、
    該保持状態において前記切断機本体が下動すると、前記可動カバーの重心が当該可動カバーの前記センタカバーに対する回動中心に対して閉じ側に変位して当該可動カバーがその自重により閉じられる構成としたカバー装置。
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