JP5720637B2 - リニアソレノイド - Google Patents

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Description

本発明は、リニアソレノイドに関する。
固定子のコイルに通電するとき発生する磁界により可動子コアを直線移動させるリニアソレノイドが知られている。特許文献1に開示されたリニアソレノイドでは、シャフトは、第1固定子コアと第2固定子コアとにより支持されている。第2固定子コアは、シャフトを支持する軸受部と、軸受部の径外方向で第1固定子コアとの間に軸方向のエアギャップを隔てるように配置されている外側筒部と、軸受部および外側筒部のうち第1固定子コアとは反対側の端部同士を連結している連結部と、を有する。
可動子コアは、第1固定子コアと第2固定子コアとの間でシャフトを保持している保持部と、保持部から第2固定子コアの軸受部と外側筒部との間に延びている磁気伝達部と、を有する。コイルに通電されると、可動子コアは、磁気吸引力により第1固定子コア側に移動する。可動子コアの磁気伝達部と第2固定子コアとの軸方向の重なり量は、可動子コアが第1固定子コア側に移動するにしたがって小さくなる。
特開2011‐222799号公報
ところでコイルの通電時、可動子コアには、軸方向で第2固定子コア側に引っ張る磁気吸引力が作用する。この第2固定子コア側に引っ張る磁気吸引力は、可動子コアの磁気伝達部と第2固定子コアとの軸方向の重なり量が小さくなり当該磁気伝達部と第2固定子コアとの間で伝達される磁束の密度が大きくなるにしたがって、大きくなる。特に、第2固定子コアから第1固定子コアに向かうストロークの後半において急激に大きくなる。そのため、可動子コアに作用する総磁気吸引力がストロークに応じて大きく変動するという問題があった。
上記問題に対し、可動子コアおよび第2固定子コアの磁気伝達部を第1固定子コア側に長くするとともに、エアギャップが保たれるように第1固定子コアの軸方向位置をずらすことにより、可動子コアと第2固定子コアの磁気伝達部との軸方向の重なり量を長くする対策が考えられるが、この対策によるとリニアソレノイドの体格が大きくなるという欠点がある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、体格を大きくすることなく、ストローク変化による総磁気吸引力の変動を抑制可能なリニアソレノイドを提供することである。
請求項1に記載のリニアソレノイドは、コイルの径内方向で相互間にエアギャップを隔てるように配置された第1固定子コアおよび第2固定子コアと、第1固定子コアの第1軸受部と第2固定子コアの第2軸受部とにより軸方向に移動可能に支持されたシャフトおよび可動子コアと、を備えている。第1軸受部は、第1軸受部から径外方向に延びている固定部を有し、第2固定子コアは、第2軸受部の径外方向に位置している外側筒部を有する。可動子コアは、シャフトを保持している保持部と、保持部から第2軸受部と外側筒部との間に延びている磁気伝達部とを有する。
固定部は、第2固定子コア側に突き出す第1環状突起を形成している。外側筒部は、第1環状突起との間にエアギャップを隔てるように当該第1環状突起側に突き出す第2環状突起を形成している。
1固定子コアの第1軸受部が有するシャフト用の通孔のうち可動子コア側の縁は、第1軸受部の径外部のうち軸方向で可動子コアに対向する端面に対し、軸方向位置が可動子コアとは反対側か或いは同じである。
磁気伝達部は、径方向外側で第1固定子コア側に突き出して第1固定子コアと第2固定子コアとを磁気的にバイパスする筒状突起を形成している。筒状突起の径方向外側の面は、第1固定子コア側に向かうに従って外径が小さくなるようにテーパ状に形成されている。
保持部のうち第1固定子コア側の端部の第1径外面は、第1固定子コア側に向かうに従って外径が小さくなるようにテーパ状に形成されている。保持部は、軸方向において筒状突起よりも第1固定子コア側に位置している。
したがって、第1固定子コアの第1軸受部が固定部に対し可動子コア側に突き出している場合と比べ、可動子コアの保持部を第1固定子コア側に位置させて磁気伝達部の軸方向長さを長くすることができるとともに、第2固定子コアの第2軸受部の軸方向長さを長くすることができる。そのため、ストロークの後半において、可動子コアの磁気伝達部と第2固定子コアの第2軸受部との軸方向の重なり量が大きくなり、可動子コアと第2固定子コアとの間で伝達される磁束の密度の増加が抑制されるので、軸方向で第2固定子コア側に引っ張る磁気吸引力の急激な増大を防止可能である。それ故、体格を大きくすることなく、ストローク変化による総磁気吸引力の変動を抑制可能である。
請求項2に記載のリニアソレノイドでは、第1固定子コアの第1軸受部は、可動子コアの保持部の一部が挿入可能な凹部を有している。また請求項3に記載のリニアソレノイドでは、第1固定子コアの第1軸受部の凹部の径内面は、軸方向で可動子コア側に向かうに従って内径が大きくなるようにテーパ状に形成されている。また請求項5に記載のリニアソレノイドでは、可動子コアの保持部の第1径外面は、軸方向で第1固定子コア側に向かうに従って外径が小さくなるようにテーパ状に形成され、第1固定子コアの第1軸受部の径内面と対向している。
請求項3および請求項5に記載の発明によれば、テーパによりストローク最後半部の磁気吸引力の軸方向成分を調整することができ、ストローク最後半部において総磁気吸引力の変動をフラットに調整することができる。
本発明の第1実施形態によるリニアソレノイドが適用されたバルブタイミング調整装置の概略構成を説明する図である。 図1のリニアソレノイドを示す断面図であって、シャフトが原位置に位置している状態を示す。 図1のリニアソレノイドを示す断面図であって、シャフトがフルストローク位置に位置している状態を示す。 図2の矢印IV部の拡大図である。 図3の矢印V部の拡大図である。 図2の可動子コアが原位置からフルストローク位置に向かうストロークと可動子コアに作用する総磁気吸引力との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態によるリニアソレノイドを示す断面図である。 図7の矢印VIII部の拡大図である。 本発明の第3実施形態によるリニアソレノイドを示す断面図である。 図9の矢印X部の拡大図である。 本発明の第4実施形態によるリニアソレノイドを示す断面図である。 図11の矢印XII部の拡大図である。 第1固定子コアの軸受部が固定部に対し可動子コア側に突き出している比較形態のリニアソレノイドを示す断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるリニアソレノイドが適用されたバルブタイミング調整装置を図1に示す。バルブタイミング調整装置100は、図示しない内燃機関のクランクシャフトと一体に回転するケース101内の油圧室102に作動油を供給することで、カムシャフト103と一体に回転するベーンロータ104を相対回動させ、図示しない吸排気バルブの開閉タイミングを調整する。油圧室102には、オイルパン105からオイルポンプ106により汲み上げられた作動油が油圧切換弁107を通じて供給される。油圧切換弁107のスプール108は、スリーブ109内で軸方向に往復移動可能に設けられ、スプリング110により軸方向の一方側に付勢されている。リニアソレノイド1は、スプール108をスプリング110の付勢力に抗して軸方向の他方側に駆動する駆動部として用いられている。
先ず、リニアソレノイド1の概略構成を図2および図3に基づき説明する。
リニアソレノイド1は、コイル部10、ヨーク15、ハウジング20、第1固定子コア25、第2固定子コア30、シャフト35および可動子コア40などを備えている。
コイル部10は、筒状のボビン11と、ボビン11に巻回された電線からなる環状のコイル12とから構成されている。
ヨーク15は、磁性材料からなり、コイル部10の径外方向に位置する筒部16と、筒部16の一端部に一体に形成されている底部17とを有している。
ハウジング20は、コイル部10およびヨーク15をモールドしている樹脂部材である。ハウジング20は、コイル12に電気的に接続するターミナル21を内包しているコネクタ部22と、例えば図示しないエンジンカバーなどに取り付けるときに用いられる取付部23とを形成している。
第1固定子コア25は、磁性材料からなり、コイル12の軸心方向の一方すなわち筒部16の他端部側に位置している。第1固定子コア25は、ヨーク15の底部17側に突き出す第1環状突起28を形成しており、径外端部がヨーク15の筒部16に固定されている。
第2固定子コア30は、磁性材料からなり、コイル12の軸心方向の他方すなわち筒部16の一端部側に位置している。第2固定子コア30は、軸方向でヨーク15の底部17に当接し、また第1固定子コア25の第1環状突起28との間にエアギャップ47を隔てるように当該第1環状突起28側に突き出す第2環状突起33を形成している。第1固定子コア25および第2固定子コア30は、ヨーク15により磁気的につながれている。
シャフト35は、エアギャップ47の径内方向で第1固定子コア25と第2固定子コア30とにより支持され、第2固定子コア30側の原位置と第1固定子コア25側のフルストローク位置との間で軸方向に往復移動可能である。図2は、シャフト35が原位置に位置している状態を示し、図3は、シャフト35がフルストローク位置に位置している状態を示す。
可動子コア40は、磁性材料からなり、第1固定子コア25と第2固定子コア30との間に位置し、シャフト35に固定されている。シャフト35が原位置に位置しているとき、可動子コア40は、エアギャップ47に対し第2固定子コア30側に位置する。シャフト35がフルストローク位置に位置しているとき、可動子コア40は、軸方向で第1環状突起28と第2環状突起33とを跨ぐようにエアギャップ47の径内方向に位置し、第1環状突起28と第2環状突起33とを磁気的にバイパスする。
次に、リニアソレノイド1の特徴構成を図2〜図5に基づき説明する。
リニアソレノイド1は、第1固定子コア25と第2固定子コア30との間に位置する筒状のカラー45を備えている。カラー45は、非磁性材料からなり、一端部が第1環状突起28に圧入され、他端部が第2環状突起33に圧入されている。カラー45は、第1固定子コア25と第2固定子コア30との軸方向および径方向の相対移動を禁止している。
第2固定子コア30は、シャフト35を支持している軸受部31と、軸受部31の径外方向に位置している外側筒部32と、外側筒部32および軸受部31のうち底部17側の端部同士を連結している連結部34と、を有している。外側筒部32は第2環状突起33を形成している。軸受部31は、特許請求の範囲に記載の「第2軸受部」に相当する。第2固定子コア30は、ヨーク15の底部17に軸方向で当接し、当該底部17との間で軸方向に磁気伝達可能である。
第1固定子コア25は、シャフト35を支持している軸受部26と、軸受部26から径外方向に延びている環状かつ板状の固定部27と、を有している。固定部27は第1環状突起28を形成している。また、固定部27は、ヨーク15の筒部16の他端部内に嵌合し、ヨーク15の底部17との間でカラー45および第2固定子コア30を軸方向に挟み込みつつ図4に示すようにヨーク15にかしめにより固定されている。軸受部26は、特許請求の範囲に記載の「第1軸受部」に相当する。第1固定子コア25は、ヨーク15の筒部16との間で径方向に磁気伝達可能である。
可動子コア40は、軸方向における軸受部31と軸受部26との間でシャフト35を保持している保持部41と、径方向における軸受部31と外側筒部32との間で保持部41から連結部34側に延びている筒状の磁気伝達部42と、から構成されている。磁気伝達部42は、シャフト35が原位置に位置するとき第2固定子コア30の連結部34との間にわずかな軸方向隙間を隔てるように形成されている。言い換えれば、磁気伝達部42は、シャフト35が原位置とフルストローク位置との間で移動する間は第2固定子コア30の連結部34に接触しない範囲で、連結部34側に可及的に長く延びている。
第1固定子コア25は、軸受部26が有するシャフト35用の通孔51のうち可動子コア40側の縁52が、軸受部26の径外部53のうち可動子コア40側の端面54に対し、可動子コア40とは反対側に位置するように形成されている。具体的には、第1固定子コア25の軸受部26は、可動子コア40側に凹部55を有している。この凹部55の縁の外径D1は、可動子コア40の保持部41のうち軸受部26側の端43の外径D2よりも大きく設定されている。これにより、凹部55には、可動子コア40の保持部41の一部が挿入可能である。
第1固定子コア25の凹部55の径内面56は、軸方向で可動子コア40側に向かうに従って内径が大きくなるようにテーパ状に形成されている。また可動子コア40の保持部41は、軸受部26側が小径となるように段付状に形成され、小径の端部の第1径外面44は、軸方向で第1固定子コア25側に向かうに従って外径が小さくなるようにテーパ状に形成され、径内面56と対向している。また第1固定子コア25の軸受部26は、固定部27に対し可動子コア40とは反対側に突き出している。この突き出している部分の第2径外面57は、軸方向で可動子コア40側に向かうに従って外径が大きくなるようにテーパ状に形成されている。
次に、リニアソレノイド1の作動を図1〜図3、図5、図6に基づき説明する。
バルブタイミング調整装置100の油圧室102に作動油を供給しないとき、コイル12は非通電とされる。このとき、シャフト35は、油圧切換弁107のスプリング110によりスプール108を介して付勢されてヨーク15の底部17に当接し、原位置に位置する。
バルブタイミング調整装置100の油圧室102に作動油を供給するとき、コイル12は通電される。通電によりコイル12まわりで発生する磁束は、第1固定子コア25、ヨーク15、第2固定子コア30および可動子コア40から構成される磁気回路を通る。第1固定子コア25とヨーク15との間の磁束伝達は径方向で行われ、ヨーク15と第2固定子コア30との間の磁束伝達は軸方向で行われる。このとき、可動子コア40は、磁気回路を通る磁束の量に応じて発生する総磁気吸引力によりスプリング110の付勢力に抗してシャフト35をフルストローク位置側に移動させる。
ここで、第2固定子コア30の軸受部31が挿入可能な可動子コア40の穴58の深さをL1とし、第2固定子コア30の軸受部31の軸方向長さをM1とし、フルストローク位置における可動子コア40の磁気伝達部42と第2固定子コア30の軸受部31との軸方向の重なり量をN1とする。また、図13に示すように第1固定子コア201の軸受部202が固定部203に対し可動子コア204側に突き出している比較形態のリニアソレノイド200において、第2固定子コア208の軸受部209が挿入可能な可動子コア204の穴210の深さをL2とし、第2固定子コア208の軸受部209の軸方向長さをM2とし、フルストローク位置における可動子コア204の磁気伝達部207と第2固定子コア208の軸受部209との軸方向の重なり量をN2とする。すると、第1実施形態の深さL1は比較形態の深さL2よりも長く、また第1実施形態の軸方向長さM1は比較形態の軸方向長さM2よりも長い。これにより、第1実施形態の重なり量M1は、比較形態の重なり量M2よりも大きくなる。そのため、可動子コア40と第2固定子コア30との間で伝達される磁束の密度の増加が抑制されるので、軸方向で第2固定子コア30側に引っ張る磁気吸引力の急激な増大を防止可能である。それゆえ、可動子コア40が原位置からフルストローク位置に向かうストロークと総磁気吸引力との関係を表す図6において、比較形態の場合、破線で示すようにストロークの後半において総磁気吸引力が落ち込むのに対し、第1実施形態の場合、実線で示すようにストロークの後半において総磁気吸引力が落ち込まず、大きな変動がない。
また、図13に示すように可動子コア204の保持部205に対向する軸受部202の端面206が平面である比較形態の場合、ストローク後半において可動子コア204と第1固定子コア201との隙間が狭くなると、可動子コア204を第1固定子コア201側に引っ張る磁気吸引力が急激に大きくなり、図6に破線で示すように総磁気吸引力が急激に大きくなる。一方、第1実施形態の場合、第1固定子コア25の軸受部26が可動子コア40とは反対側に凹んでいる分、可動子コア40と第1固定子コア25との隙間を大きくすることができるため、総磁気吸引力が急激に大きくなる領域を避けることができる。
また、第1実施形態の場合、第1固定子コア25の軸受部26の径内面56と、可動子コア40の保持部41の第1径外面44とが共にテーパ状に形成されていることから、図5に矢印Aで示すように磁気吸引力の向きが軸方向と一致せず、軸方向に対し交差する向きとなる。そのため、テーパにより磁気吸引力の軸方向成分を調整でき、図6に実線で示すように総磁気吸引力の最後半部の変動をフラットに調整することができる。第1固定子コア25の軸受部26の径内面56および第2径外面57、および、可動子コア40の保持部41の第1径外面44のテーパ形状は、ストローク最後半部において総磁気吸引力の変動がフラットになるように設定されている。
以上説明したように、第1実施形態によるリニアソレノイド1では、第1固定子コア25は、軸受部26の通孔51の縁52が、軸受部26の径外部53の端面54に対し、可動子コア40とは反対側に位置するように形成されている。具体的には、第1固定子コア25の軸受部26は、可動子コア40の保持部41の端部が挿入可能な凹部55を有している。第1実施形態における可動子コア40の穴58の深さL1は、比較形態の深さL2よりも長く、また第1実施形態における第2固定子コア30の軸受部31の軸方向長さM1は、比較形態の軸方向長さM2よりも長い。
したがって、第1実施形態によれば、ストロークの後半において、可動子コア40の磁気伝達部42と第2固定子コア30の軸受部31との軸方向の重なり量が比較形態の重なり量よりも大きくなり、可動子コア40と第2固定子コア30との間で伝達される磁束の密度の増加が抑制される。そのため、軸方向で第2固定子コア30側に引っ張る磁気吸引力の急激な増大を防止可能である。それ故、体格を大きくすることなく、ストローク変化による総磁気吸引力の変動を抑制可能である。
また、第1実施形態では、第1固定子コア25の凹部55の径内面56は、軸方向で可動子コア40側に向かうに従って内径が大きくなるようにテーパ状に形成されている。また可動子コア40の保持部41の第1径外面44は、軸方向で第1固定子コア25側に向かうに従って外径が小さくなるようにテーパ状に形成され、径内面56と対向している。
したがって、テーパによりストローク最後半部の磁気吸引力の軸方向成分を調整することができ、ストローク最後半部において総磁気吸引力の変動をフラットに調整することができる。
また、第1実施形態では、第1固定子コア25の軸受部26の突出部の第2径外面57は、軸方向で可動子コア40側に向かうに従って外径が大きくなるようにテーパ状に形成されている。
したがって、第2径外面57により第1固定子コア25を通る磁束の密度を調節することができるため、ストローク変化による総磁気吸引力の変動を抑制可能である。
また、第1実施形態では、第1固定子コア25の軸受部26は、固定部27に対し可動子コア40とは反対側に突き出している。
したがって、軸受部26の突出部により例えば鉄粉などの異物が通孔51内に入りにくくなるとともに、軸受部26が長くなるため、シャフト35の摺動性および耐摩耗性が向上する。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態によるリニアソレノイドを図7、図8に基づき説明する。
リニアソレノイド60では、可動子コア61の保持部62は、第1実施形態の保持部41の第1径外面44よりも大きな面積を持つテーパ状の第1径外面63を有している。また第1固定子コア64の軸受部65が有する凹部66は、第1径外面63に対向するテーパ状の径内面67を有している。
第2実施形態では、第1実施形態と同様の効果を奏する。特に第1径外面63および径内面67によって、ストローク変化による総磁気吸引力の変動が抑制されるように、可動子コア61と第1固定子コア64との間の磁気吸引力を調節可能である。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態によるリニアソレノイドを図9、図10に基づき説明する。
リニアソレノイド70では、第1固定子コア71の軸受部72の凹部73は、可動子コア40に対向する2つのテーパ状の径内面74、75を有している。つまり、第1固定子コア71は、可動子コア40との対向部分に2段のテーパ面を有している。
第3実施形態では、第1実施形態と同様の効果を奏する。特に径内面74、75によって、ストローク変化による総磁気吸引力の変動が抑制されるように、可動子コア40と第1固定子コア71との間の磁気吸引力を調節可能である。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態によるリニアソレノイドを図11、図12に基づき説明する。リニアソレノイド80では、第1固定子コア81は、軸受部82の通孔83の縁84が、軸受部82の径外部85の端面54に対し、軸方向位置が同じになるように形成されている。第4実施形態における可動子コア86の穴87の深さL3は、比較形態の深さL2よりも長く、また第4実施形態における第2固定子コア88の軸受部89の軸方向長さM3は、比較形態の軸方向長さM2よりも長い。
第4実施形態のように第1固定子コア81の軸受部82が凹部を有していない場合であっても、第1実施形態と同様にストローク変化による総磁気吸引力の変動を抑制可能である。
また、第4実施形態では軸受長を長くすることができるため、シャフト35の摺動性が良好である。
(他の実施形態)
本発明の他の実施形態では、第1固定子コアが可動子コアとの対向部分に有するテーパ面は、3つ以上形成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、可動コアが第1固定子コアとの対向部分に有するテーパ面は、2つ以上形成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、第1固定子コアがヨークの筒部内に嵌合する場合、第1固定子コアとヨークとの固定は、かしめに限らず、例えば圧入などにより為されてもよい。
第1固定子コアは、ヨークの筒部内に嵌合していなくてもよい。第1固定子コアがヨークの筒部内に嵌合しない場合、第1固定子コアとヨークとの固定は、例えば巻きかしめ等で為されてもよい。
本発明の他の実施形態では、第1固定子コアとヨークとの間の磁束伝達が軸方向で行われてもよい。
本発明の他の実施形態では、第1固定子コアは、軸受部と固定部とが別体で構成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、第2固定子コアとヨークとの間の磁束伝達が径方向で行われてもよい。この場合、第2固定子コアおよびヨークは圧入などによって固定されてもよい。
本発明の他の実施形態では、第1固定子コアおよび第2固定子コアの一方または両方は、環状突起を形成しなくてもよい。要するに、第1固定子コアおよび第2固定子コアは、両者の間にエアギャップが形成されるように設けられればよい。
本発明の他の実施形態では、第1固定子コア、第2固定子コアおよびヨークは、横断面形状が円形でなくてもよいし、周方向の一部に切り欠き等が形成されていてもよい。
本発明の他の実施形態では、カラーは筒状でなくてもよい。カラーは、第1固定子コアと第2固定子コアとが互いに接近する方向に相対移動することを抑制するものであれば、例えば棒状または板状であってもよい。
本発明の他の実施形態では、カラーは、第1固定子コアおよび第2固定子コアに径方向に相対移動可能に嵌合されてもよい。これにより、カラーは、第1固定子コア、第2固定子コア、シャフトおよび可動子コアを一体に組み付けなくてもよい。
本発明の他の実施形態では、リニアソレノイドは、バルブタイミング調整装置の油圧切換弁の駆動部に限らず、往復移動可能な被駆動部材を有する種々の機能品の駆動部として適用可能である。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1、60、70・・・・・リニアソレノイド
25、64、71、81・・第1固定子コア
26、65、72、82・・軸受部(第1軸受部)
27、72・・・・・・・・固定部
30、88・・・・・・・・第2固定子コア
31、89・・・・・・・・軸受部(第2軸受部)
32・・・・・・・・・・・外側筒部
34・・・・・・・・・・・連結部
40、61、86・・・・・可動子コア
41、62・・・・・・・・保持部
42・・・・・・・・・・・磁気伝達部
51、83・・・・・・・・通孔
52、84・・・・・・・・縁
53、85・・・・・・・・径外部
54・・・・・・・・・・・端面
55、66、73・・・・・凹部

Claims (9)

  1. 環状のコイル(12)と、
    前記コイルの径内方向に位置し、軸方向に往復移動可能なシャフト(35)と、
    前記シャフトの一端部を支持している第1軸受部(26、65、72、82)、および、当該第1軸受部から径外方向に延びている固定部(27、72)、を有する第1固定子コア(25、64、71、81)と、
    前記シャフトの他端部を支持している第2軸受部(31、89)、径方向における前記第2軸受部と前記コイルとの間で前記第1固定子コアとの間に軸方向のエアギャップ(47)を隔てるように配置されている外側筒部(32)、および、前記第2軸受部および前記外側筒部のうち前記第1固定子コアとは反対側の端部同士を連結している連結部(34)、を有する第2固定子コア(30、88)と、
    前記コイルの径外方向に位置し、前記第1固定子コアと前記第2固定子コアとを互いに磁気的につないでいるヨーク(15)と、
    軸方向における前記第1軸受部と前記第2軸受部との間で前記シャフトを保持している保持部(41、62)、および、径方向における前記第2軸受部と前記外側筒部との間で前記保持部から前記連結部側に延びている磁気伝達部(42)、を有し、前記コイルが通電されると前記第1固定子コアと前記第2固定子コアとを磁気的にバイパスするように前記第1固定子コア側に移動する可動子コア(40、61、86)と、
    を備え、
    前記固定部は、前記第2固定子コア側に突き出す第1環状突起(28)を形成し、
    前記外側筒部は、前記第1環状突起との間に前記エアギャップを隔てるように当該第1環状突起側に突き出す第2環状突起(33)を形成し、
    前記第1固定子コアの前記第1軸受部が有する前記シャフト用の通孔(51、83)のうち前記可動子コア側の縁(52、84)は、前記第1軸受部の径外部(53、85)のうち軸方向で前記可動子コアに対向する端面(54)に対し、軸方向位置が前記可動子コアとは反対側か或いは同じであり、
    前記磁気伝達部は、径方向外側で前記第1固定子コア側に突き出して前記第1固定子コアと前記第2固定子コアとを磁気的にバイパスする筒状突起を形成し、
    前記筒状突起の径方向外側の面は、前記第1固定子コア側に向かうに従って外径が小さくなるようにテーパ状に形成され、
    前記保持部のうち前記第1固定子コア側の端部の第1径外面(44、63)は、前記第1固定子コア側に向かうに従って外径が小さくなるようにテーパ状に形成され、
    前記保持部は、軸方向において前記筒状突起よりも前記第1固定子コア側に位置していることを特徴とするリニアソレノイド(1、60、70)。
  2. 前記第1固定子コアの前記第1軸受部は、前記可動子コアの前記保持部のうち少なくとも一部が挿入可能な凹部(55、66、73)を有していることを特徴とする請求項1に記載のリニアソレノイド(1、60、70)。
  3. 前記第1固定子コアの前記凹部の径内面(56、67、74、75)は、軸方向で前記可動子コア側に向かうに従って内径が大きくなるようにテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のリニアソレノイド(1、60、70)。
  4. 記第1径外面(44、63)は、前記径内面と対向していることを特徴とする請求項に記載のリニアソレノイド(1、60、70)。
  5. 前記第1径外面の傾斜角度は、前記径内面の傾斜角度とは異なることを特徴とする請求項3または4に記載のリニアソレノイド(1、70)。
  6. 前記第1固定子コア(71)の前記凹部(73)は、複数の前記径内面(74、75)を有していることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載のリニアソレノイド(70)。
  7. 前記可動子コアの前記保持部は、複数の前記第1径外面を有していることを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載のリニアソレノイド。
  8. 前記第1固定子コアの前記第1軸受部は、前記固定部に対し前記可動子コアとは反対側に突き出していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のリニアソレノイド(1、60、70)。
  9. 前記第1固定子コアの前記第1軸受部のうち前記可動子コアとは反対側の端部の第2径外面(57)は、軸方向で前記可動子コア側に向かうに従って外径が大きくなるようにテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項8に記載のリニアソレノイド(1、60、70)。
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