JP5718025B2 - エンドケースおよびカバーユニット - Google Patents

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Description

本発明は、天板の下方に設けた配線収納部に導くためのアクセス開口部に設けられるエンドケースおよびカバーユニットに関する。
従来、天板上で使用する照明、電子機器等のための配線を、天板の下方に設けた配線収納部(配線収納ダクト)に導くためのアクセス開口部を天板の後縁部に形成し、アクセス開口部を開閉可能に構成された配線カバーをアクセス開口部の上部に設置したデスク(机)が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。また、アクセス開口部における机の幅方向端部には、配線収納部と自己デスクにおける外部との間で配線ケーブルの受け渡しを行うために配線ケーブルを挿通可能なケーブル挿通口を有するエンドケースを配置する場合がある。
例えば、特許文献2には、コード挿通口にスライド係合するスライドキャップを装着可能に構成された配線ダクトカバーが記載されている。この配線ダクトカバーでは、コード挿通口に配線を挿通させていない状態ではスライドキャップによってコード挿通口を閉止しておく一方、コード挿通口に配線を挿通させる際には、スライドキャップを取り外して、配線ダクトカバーの内面側に設けられた格納部に保持、保管しておくようにしている。
特開2008−119115号公報 特許第3307247号公報
従って、従来のエンドケースでは、デスク外部から配線ケーブルを配線収納部に導いたり、反対に、配線収納部内の配線ケーブルをデスク外部に導く際に、すなわち、自己のデスクの配線収納部と自己のデスク以外の外部環境との間で配線ケーブルを受け渡す際に、使用者(ユーザ)はエンドケースをデスクから一旦脱着する必要があった。そして、このようにデスクに対するエンドケースの着脱を使用者に強いることは配線の作業効率や利便性を損なうことに繋がり易く、また、デスクから取り外したエンドケースの紛失を招く要因にもなり得る。
本発明は、上記した問題に鑑みてなされてものであって、その目的は、使用者の利便性、配線の作業性をより高めることができ、また、紛失される虞もないエンドケースに関する技術を提供することにある。
本発明に係るエンドケースは、天板下方に設けた配線収納部にアクセスするために前記天板の幅方向に沿って形成されたアクセス開口部を有するデスクに適用されるエンドケースにおいて、前記天板の側方端部を支持する天板支持部に装着されて前記アクセス開口部の長辺方向端部に設けられるケース本体であって、前記アクセス開口部の短辺方向に沿って立設される一対の側部のうちの一方に形成されて前記アクセス開口部に向けて開口する第一ケーブル挿通口と、他方の側部に形成されて前記デスクの側方外部に開口する第二ケーブル挿通口とを有するケース本体と、前記ケース本体に取り付けられる可動式の上蓋部材であって、前記ケース本体内部に形成されるケーブル挿通空間の上方を遮蔽状態とする
遮蔽姿勢と開放状態とする開放姿勢との間で回動可能に設けられた上蓋部材と、を備える。
上記構成のエンドケースによれば、自己のデスクにおける配線収納部と、自己のデスク以外の外部環境、例えば、隣接する他のデスクの配線収納部との間で配線ケーブルの受け渡しをデスクの側方端部から行う際には、上蓋部材を開放姿勢とすることでケース本体内に形成されるケーブル挿通空間の上方を開放することができるので、エンドケースをデスクから脱着することなく容易に配線作業を遂行することができる。従って、使用者の利便性や作業効率を高めることが可能である。また、通常使用時において、エンドケースをデスクから脱着する必要が無い故、このエンドケースの紛失を招くこともない。
また、本発明に係るエンドケースは、前記上蓋部材の姿勢を、前記開放姿勢に保持する上蓋姿勢保持手段を、更に備えるようにしても良い。このようにすることにより、第一および第二ケーブル挿通口を通じての配線作業を両手で行うことが可能となり、使用者の利便性を更に高めることができる。
また、本発明に係るエンドケースにおいて、前記ケース本体は、前記天板支持部に取り付けられるベース下面と、前記ベース下面から立設されると共にケーブルを挿通するためのケーブル挿通口が形成された一対の対向する立設壁と、を有し、少なくとも前記アクセス開口部の側方端部寄りに位置する方の外側立設壁に設けられた前記ケーブル挿通口は該外側立設壁の上端縁に開放して形成されており、前記上蓋部材には、前記外側立設壁に設けられた前記ケーブル挿通口を開閉するための挿通口キャップが回動自在に軸支されていても良い。
これにより、第二ケーブル挿通口の開閉動作時にデスクからエンドケースを配線作業の度に取り外すという手間が不要となり、利便性が高まる。また、挿通口キャップを上蓋部材と連結して分離しない構成を採用することで、挿通口キャップの紛失を防止できる。また、デスクの側方外部に十分な空きスペースがない状況であっても、上蓋部材を開放することでこれに軸支されている挿通口キャップの開閉動作を容易に行うことが可能となる。
上記構成を採用する場合、前記上蓋部材は、前記ケース本体に対する相対位置が固定される固定部と、前記アクセス開口部の長辺方向に沿った回動中心軸を有する回動機構と、該回動機構を介して該固定部に対して回動自在に連結されたフラップ部とを有し、前記固定部が前記ケース本体に対して着脱自在に固定され、前記挿通口キャップは、前記フラップ部に回動自在に軸支されていても良い。
更にその場合、前記ケース本体には、前記天板の幅方向に沿って立設される正面パネルを支持するためのパネル支持部材の基部が着脱可能に構成されており、前記パネル支持部材は、その前記基部から屈曲して立ち上がる起立部を更に有し、前記上蓋部材の前記固定部には、前記起立部を挿通可能な起立部用切り欠き部が形成されると共に、該起立部用切り欠き部を開閉するための起立部用キャップが回動自在に軸支されていても良い。
このようにすることで、エンドケースにパネル支持部材を取り付けた場合にあっても、上蓋部材とパネル支持部材の起立部との干渉、接触を回避することができる。また、パネル支持部材を挿通させるための起立部用切り欠き部をフラップ部ではなくケース本体に対して不動の固定部に設けることで、フラップ部の開閉動作に伴って該フラップ部とパネル支持部材が接触することを抑止できる。
また、本発明は、上述までに記載のエンドケースとアクセス開口部を塞ぐためのカバー部材を含んで構成されるカバーユニットとして捉えることもできる。すなわち、本発明は
、デスクの天板下方に設けた配線収納部にアクセスするために前記天板の幅方向に沿って形成されたアクセス開口部を有するデスクに適用され、前記天板の側方端部を支持する天板支持部に装着されて前記アクセス開口部の長辺方向両端部に設けられるエンドケースと、該エンドケースに回動自在に支持されると共に前記アクセス開口部を開閉可能なカバー部材と、を備え、前記エンドケースは、前記天板の側方端部を支持する天板支持部に装着されて前記アクセス開口部の長辺方向端部に設けられるケース本体であって、前記アクセス開口部の短辺方向に沿って立設される一対の側部のうちの一方に形成されて前記アクセス開口部に向けて開口する第一ケーブル挿通口、および他方の側部に形成されて前記デスクの側方外部に開口する第二ケーブル挿通口を有するケース本体と、前記ケース本体に取り付けられる可動式の上蓋部材であって、前記ケース本体内部に形成されるケーブル挿通空間の上方を遮蔽状態とする遮蔽姿勢と開放状態とする開放姿勢との間で回動可能に設けられた上蓋部材と、を備えるカバーユニットである。
また、本発明に係るカバーユニットにおいて、前記カバー部材は、略水平に支持されることで前記アクセス開口部を遮蔽状態とする遮蔽姿勢と、該遮蔽姿勢から前記アクセス開口部を開放する方向に所定許容角度だけ回動した状態の最大開度姿勢との間を回動し得るように設けられており、前記カバー部材が前記最大開度姿勢に到達したときに、その姿勢を該最大開度姿勢に保持するカバー姿勢保持手段を、更に備えても良い。
なお、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせることができる。また、本発明は、上述したカバー部材としても捉えることが可能である。或いは、上述のエンドケースおよび収納カバーの少なくとも何れかを備えたデスク、又はそのようなデスクが複数集合したデスク集合体として捉えるようにしても良い。
本発明によれば、エンドケースをアクセス開口部の側方端部に装着した状態で、デスクの配線収納部と外部環境との間で配線ケーブルを受け渡すことが可能となり、エンドケースの紛失を抑止しつつ、配線作業効率および利便性を高めることが可能となる。
実施形態に係るデスクの斜視図である。 実施形態に係るデスクの斜視図である。 実施形態に係るデスクの分解斜視図である。 実施形態に係るカバー部材をおもて面側から眺めた分解斜視図である。 実施形態に係るカバー部材を裏面側から眺めた分解斜視図である。 実施形態に係るカバーユニットを構成する各部材間の接続状態を説明する説明図である。 実施形態に係るエンドケースの斜視図である。 実施形態に係るカバー部材における左側端部を拡大した要部拡大図である。 実施形態に係るサイドキャップを裏側から眺めた斜視図である。 実施形態に係るカバー部材が遮蔽姿勢にある状態でのエンドケースの回動支持部とサイドキャップの係合状態を説明する説明図である。 実施形態に係るカバー部材が中間開度姿勢にある状態でのエンドケースの回動支持部とサイドキャップの係合状態を説明する説明図である。 実施形態に係るカバー部材が最大開度姿勢にある状態でのエンドケースの回動支持部とサイドキャップの各係合状態を説明する説明図である。 図10Cに示す矢視A方向、矢視B方向の矢視図である。 実施形態に係るエンドケースの分解斜視図である。 実施形態に係る上蓋部材の内面側を示す分解斜視図である。 実施形態に係るエンドケースの動作を説明するための説明図である。 実施形態に係る上蓋部材における回動機構を説明するための要部拡大図である。 実施形態に係る上蓋部材の姿勢と上蓋姿勢保持機構の状態の関係を説明する第一の図である。 実施形態に係る上蓋部材の姿勢と上蓋姿勢保持機構の状態の関係を説明する第二の図である 実施形態に係る上蓋部材の姿勢と上蓋姿勢保持機構の状態の関係を説明する第三の図である 実施形態に係るパネル支持部材の取り付け状況を説明する説明図である。 実施形態に係るデスクの斜視図である。 実施形態に係るパネル支持部材と正面パネルの関係を説明する説明図である。
ここで、本発明に係るエンドカバーおよびカバーユニットの実施形態について、図面に基づいて説明する。尚、本実施形態に記載されている構成要素の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明に係るカバーユニットが適用されるデスク1であって、そのカバーユニットが装着されていない状態の斜視図である。図2は、カバーユニットが装着された状態のデスク1斜視図であり、図3はデスク1の分解斜視図である。本明細書において、使用者が着席する使用端側を前方、反使用端側を後方と定義する。また、デスク1の前方から後方を眺めて、左側を左方、右側を右方として定義する。
デスク1は、通常のOA機器対応型のもので、左右の脚(袖)2a,2bの後部間に幕板3が結合され、これら脚2a,2bおよび幕板3の上面に天板5が載置固定されている。天板5は、平面視略矩形状を有しており、その後端部5a側には、アクセス開口部7が開口している(図3を参照)。このアクセス開口部7は本発明に係るカバーユニットUにより開閉自在とされ、カバーユニットUの閉止時にはその上面が天板5の上面と同一面をなして天板面の一部を構成している。
天板5の下方には、余長ケーブルやコンセント類を載置して配線を処理するための配線受け6が配置されている。この配線受け6は、例えば合成樹脂により形成されている。この配線受け6は、幕板3に取り付けられており、その受け皿部分に余長ケーブルやコンセント類を載せておくことができる。
アクセス開口部7は、天板5の後端部5aにおいてデスク1の幅方向に沿って延びるように、デスク1の全幅に亘って形成されている。デスク1の使用者は、天板5上のOA機器から延びる電源ケーブルや、LANケーブルなどの各種配線を、配線アクセス開口7を通じて自由に出し入れすることができる。本実施形態では、デスク1における外観上の問題や、デスク1の机上面すなわち天板5の上面で使用している物品の落下を防ぐために、配線アクセス開口7を開閉自在に設けられるカバーユニットUによって覆うようにしている。
カバーユニットUは、エンドケース10、カバー部材20、中間受け具30を主体として構成される。エンドケース10a,10b(これらを、包括的に言及する場合には単に「エンドケース10」と記す。)は、アクセス開口部7の長手方向における端部において、脚2a,2bの上面に形成される天板支持部4a,4bに装着されるケースである。ここでは、アクセス開口部7の左側端部にエンドケース10aが配置され、右側端部にエン
ドケース10bが配置されている。エンドケース10a,10bは、天板5下方に設置された配線収納部としての配線受け6とデスク外部との間で、使用者が配線ケーブルを遣り取りする際に主として利用される。そのような典型例として、デスク1の配線受け6に載置したコンセントボックスのケーブル先端側(プラグ側)をアクセス開口部7を通じてデスク外部に取り出し、デスク外部のコンセントに差し込む場合や、幅方向に複数連結されたデスク間で配線を互いに這わす場合等の状況を例示できる。また、エンドケース10は、カバー部材20を回動自在に支持する支持部材としても機能する。
中間受け具30は、デスク1の幅が比較的大きい等の理由でアクセス開口部7に複数のカバー部材20を配置する場合に、アクセス開口部7の中間部(途中部)に配置されて、カバー部材20の端部を回動自在に支持する中間支持部材である。ここでは、アクセス開口部7に二つのカバー部材20a,20b(これらを、包括的に言及する場合には単に「カバー部材20」と記す。)が配置されており、双方の内側の端部を一の中間受け具30によって支持するようにしている。なお、中間受け具30は、幕板3の上部側に形成されると共にデスク幅方向に掛け渡された横架材3aと天板5に固定されるようになっている。
図4は、カバー部材20をおもて面側から眺めた分解斜視図である。図5は、カバー部材20を裏面側から眺めた分解斜視図である。カバー部材20は、例えば板金材を曲げ加工してなる硬質のカバー本体21と、カバー本体21の前端縁部に沿って軟質材料(例えば、ゴム等)によって形成される軟質カバー体22と、カバー本体21の両側端(左右端)に装着される一対のサイドキャップ23から構成されている。
図6は、カバーユニットを構成する各部材間の接続状態を説明する説明図である。エンドケース10および中間受け具30は、カバー部材20を回動自在に支持するための回動支持部8が設けられている。カバー部材20aのアクセス開口部7内における外側端部(左側端部)はエンドケース10aに設けた回動支持部8aに支持され、内側端部(右側端部)が中間受け具30に設けた回動支持部8bに支持されるようになっている。また、カバー部材20bの外側端部(右側端部)はエンドケース10bに設けた回動支持部8dに支持され、内側端部(左側端部)が中間受け具30に設けた回動支持部8cに支持されるようになっている。各回動支持部8a〜8dの機能、構造等は共通となっており、以下、
これらを総称する場合には単に「回動支持部8」と記す。
なお、アクセス開口部7に単一のカバー部材20を配置する場合には、中間受け具30をアクセス開口部7の中間部に配置する必要はない。その場合、アクセス開口部7の両端部に配置される一組のエンドケース10a,10bに設けられる回動支持部8a,8dによって、一のカバー部材20の両端部を回動自在に支持すると良い。また、アクセス開口部7に三個以上のカバー部材20を配置する場合には、中間受け具30をカバー部材20の数に応じて、適宜変更すると良い。
次に、図面を参照して、カバーユニットUにおいてカバー部材20を支持する支持構造およびカバー部材20の開閉動作について説明する。図7は、エンドケース10の斜視図である。具体的には、アクセス開口部7の左側端部に設けるエンドケース10aの斜視図を示すものであるが、エンドケース10aと10bは左右対称構造であることを除いて基本的な構造は共通である。エンドケース10a,10bは、天板支持部4aに装着される
ケース本体110と、このケース本体110に開閉自在かつ着脱自在に取り付けられるフラップ式の上蓋部材120によって構成されている。なお、図7の例では、アクセス開口部7の左側端部に設けられるエンドケース10aを図示しているため、エンドケース10aを上方から眺めた場合にアクセス開口部7に面する右側に回動支持部8aが形成されている。
図8は、カバー部材20aにおける左側端部を拡大した要部拡大図である。図9は、サ
イドキャップ23aを裏側から眺めた斜視図である。本実施形態では、カバー部材20a,20bの各々の両端部に装着されるサイドキャップ23a〜23dと各回動支持部8a
〜8dとの係合によってカバー部材20a,20bが回動自在に支持されている。
次に、エンドケース10aの回動支持部8aと、サイドキャップ23aの各係合状態を説明する。図10A〜10Cは、回動支持部8の近傍におけるカバーユニットUの側方断面を示している。図10Aはカバー部材20aが遮蔽姿勢にある状態、図10Bはカバー部材20aが中間開度姿勢にある状態、図10Cはカバー部材20aが最大開度姿勢にある状態を示している。
図11は、図10に示す矢視A方向、矢視B方向の矢視図である。A矢視図(上段)はカバー部材20a,20bをカバー内側から眺めた状態を示し、B矢視図は、エンドケース10a,10b、中間受け具30を上側から眺めた状態を示す。なお、図10、図11において、エンドケース10aの上蓋部材120はケース本体110から取り外された状
態を示している。
図8、図9に示すように、サイドキャップ23a(23b,23c,23d)には、下方
に開放された二つの第一凹部231、第二凹部232、および上方に開放された第三凹部233が形成されている。ここでの上下方向は、カバー部材20が水平に保持されてアクセス開口部7を遮蔽している遮蔽姿勢の状態を基準とする。
サイドキャップ23a(23b,23c,23dについても同様である)は、略J字形状
の側端部230を有する。側端部230は、直線部230aと、この直線部230aにお
けるカバー部材20の後端側からL字状に延設されるフック部230bからなる。このように構成された側端部230においては、その直線部230aに第二凹部232を形成し
、フック部230bに第三凹部233を形成している。また、図9に示すように、サイドキャップ23aは、側端部230よりも内側の位置に設けられてかつ側端部230に平行
な内側リブ部234を有しており、この内側リブ部234に上記第一凹部231が形成されている。
一方、図10、図11に示すように、エンドケース10および中間受け具30側に設けられた回動支持部8a〜8dには、デスク1への装着状態においてアクセス開口部7の長辺方向と平行な軸中心線を有する第一軸部81、第二軸部82が設けられている。第一軸部81は第一凹部231と係合し、第二軸部82は、カバー部材20の姿勢に応じて第二凹部232又は第三凹部233と係合するように構成されている。
また、第一軸部81および第二軸部82は同径、かつ、互いに同じ高さに設けられている。そして、第一軸部81と係合する第一凹部231の内径は、第一軸部81の外径と等しいか、僅かに大きく設定されている。また、第二軸部82と係合する第二凹部232、第三凹部233の内径は、第二軸部82の外径と等しいか、僅かに大きく設定されている。なお、ここでの構成例では、上記の通り第一軸部81および第二軸部82の外径が等しいため、第一凹部231〜第三凹部233の形状も同形状としている。
ここで、カバー部材20をエンドケース10および中間受け具30に取り付ける場合、第一軸部81を第一凹部231に受け入れ、かつ、第二軸部82を第二凹部232に受け入れるように、カバー部材20をセットする。ここで、第一凹部231と第二凹部232における底部の深さも等しく設定されている。そのため、この状態では図10Aに示すように、カバー部材20の姿勢が略水平に保持され、カバー部材20によってアクセス開口
部7が遮蔽される。以下、このようにアクセス開口部7を閉止状態とするときのカバー部材20の姿勢を「遮蔽姿勢」とする。
一方、アクセス開口部7を開放する場合には、第一軸部81の中心を支点として第一凹部231が摺接することにより、カバー部材20が回動支持部8に対して回動可能である。使用者がカバー部材20の前方部を把持して上方に持ち上げようとすることで、カバー部材20が第一軸部81を中心に回動し、アクセス開口部7が開放される(図10B)。カバー部材20における遮蔽姿勢からアクセス開口部を開放する方向(以下、「開放方向」という)への回動動作が開始されると、第一軸部81と第二凹部232との係合状態が解除される。このような図10Bに示す状態は、カバー部材20の姿勢が後述する「最大開度姿勢」に到達する前の「中間開度姿勢」と言い表すことができる。
上記の最大開度姿勢とは、カバー部材20が遮蔽姿勢から所定許容角度だけ回動した状態の姿勢と定義できる。本実施形態のカバーユニットUでは、開放方向に回動中のカバー部材20が上記最大開度姿勢に至った時点で、図10Cに示すように、ちょうど第二軸部82に第三凹部233が嵌め込まれるように構成されている。そして、カバー部材20が最大開度姿勢に至ると、サイドキャップ23のフック部230bの剛性によって、それ以上は開放方向に回動することが規制(禁止)される。
また、この状態においては、第三凹部233に第二軸部82が係合しているため、カバー部材20を最大開度姿勢に一時的に保持できる。本実施形態では、カバー部材20が最大開度姿勢に至ったときに互いに係合する第二軸部82と第三凹部233が本発明に係るカバー姿勢保持手段に対応する。なお、カバー部材20が最大開度姿勢に至る直前には、フック部230bの先端部235が第二軸部82と物理的に干渉するため、フック部230bはその先端部246が僅かに押し広げられるように撓む。言い換えると、第二軸部82は、フック部230bを撓ませながらその先端部235を乗り越えることで、第三凹部233に嵌合され或いは嵌合状態が解除される結果、最大開度姿勢の保持状態およびその解除が切り替えられるようになっている。
以上のように、本実施形態におけるカバー部材20の支持構造によれば、フック部230bの形状、寸法やこれに形成される第三凹部233の位置等を調整することで、カバー部材20の回動がロックされるタイミングを自由に調整することができる。つまり、所望の所定許容角度を自由に設定し、それに応じてカバー部材20の最大開度姿勢を自由に調整することが可能となる。例えば、後述するように、デスク1における後端部分に正面パネルPを立設する場合などには、カバー部材20を開けすぎると正面パネルPと干渉することが想定される。このような場合、正面パネルPに干渉しないような角度として上記許容角度を設定しておくと良い。そうすることで、干渉物と衝突する前にカバー部材20のそれ以上の開放方向への回動を規制し、かつ、そのような好適な角度でカバー部材20の姿勢を保持することが可能となる。
次に、エンドケース10の詳細構成について説明する。使用者が自己のデスク1の天板5上のOA機器に繋がる配線ケーブルを配線受け6上に整理する場合には、上記のようにカバー部材20a,20bを適宜開閉することでその配線作業を効率良く行うことができ
る。一方、自己のデスク1以外の外部環境との間で配線ケーブルの受け渡しを行う場合には、アクセス開口部7の両端部に配置したエンドケース10内に形成されるケーブル挿通空間SCを通じて、アクセス開口部7からの配線ケーブルをデスク1の側方外部に導き、或いは逆にデスク1の側方外部からの配線ケーブルをアクセス開口部7に導くようにする。
図12はエンドケース10aの分解斜視図である。エンドケース10a,10bそれぞれ
の関係は左右対称の関係にある。以下では、エンドケース10a,10bを代表してアク
セス開口部7の左側端部に配置するエンドケース10aを例に説明するが、当該説明は10aと左右対称な構造を有する10bについての説明を兼ねている。
ケース本体110は、ネジ挿通孔114,114が形成されたベース下面111を有する。ベース下面111は、脚2aの上面に形成された天板支持部4aの後方側に装着される。ネジ挿通孔114,114は、ケース本体110が天板支持部4a上の予め定められている正規の位置にセットされた際、天板支持部4aに設けたネジ孔(図示省略)とちょうど重なる位置に形成されている。そして、不図示のネジを、ベース下面111のネジ挿通孔114,114に挿通させた状態で天板支持部4aにおけるネジ孔に螺合させることで、天板支持部4aにケース本体110を固定できる。
ケース本体110には、ベース下面111から上方に向けて立設される枠部112が設けられている。以下、ケース本体110に関する各方向の定義として、ケース本体110が天板支持部4aに装着された状態において、アクセス開口部7に面する側を内側、デスク1の側方外部に面する側を外側と定義し、天板5の後端部5aに面する側を前端側(前方)、幕板3側に面する側を後端側(後方)と定義する。
枠部112のうち、ケース本体110(ベース下面111)の内側縁部に配置される112aを「内側側壁面」と呼び、外側縁部に配置される112bを「外側側壁面」と呼ぶ。また、ケース本体110(ベース下面111)の前端縁部に配置される112cを「前方壁面」と呼び、後端縁部に配置される112dを「後方壁面」と呼ぶ。
内側側壁面112a、外側側壁面112b、前方壁面112cの夫々には、その上端縁から下端側に向けて開口された開口部(切り欠き部)が形成されている。以下、内側側壁面112aに設けられている開口部を第一ケーブル挿通口113a、外側壁面112bに
設けられている開口部を第二ケーブル挿通口113b、前方壁面112cに設けられている開口部を前方開口部113cと称する。内側側壁面112a、外側側壁面112b、前方壁面112cは、内側側壁面112a、外側側壁面112b、前方壁面112cの各上端縁に開放している。
後方壁面112dと内側側壁面112aがなす隅角部近傍には、これらと当接するように断面L字状のL型壁115が立設されている。L型壁115と、上記後方壁面112d、内側側壁面112aによって形成されるロ字状に囲まれた空間には、上蓋部材120側の係止片を係止するための被係止部116が形成されている。
以上のように、ケース本体110は上方に向けて開放されており、ケース内部には第一ケーブル挿通口113aおよび第二ケーブル挿通口113bを通じて配線ケーブルを挿通させるケーブル挿通空間SCが形成される。また、エンドケース10aの上蓋部材120は開放されたケース本体110の上部(上面)を覆うように、ケース本体110に取り付けられる。図13は、上蓋部材120の内面側を示す分解斜視図である。ここでいう内面とは、ケース本体110に装着された上蓋部材120が閉じられた状態で、外部に露出しない方の面を指す。
上蓋部材120は、ケース本体110に設けられた被係止部116を介して係止される固定蓋部121(固定部)に対して、フラップ蓋部122(フラップ部)を相対回動自在に連結する回動機構TMを有する。回動機構TMは、固定蓋部121側に形成される回動軸部140と、フラップ蓋部122側に形成される軸受け部150を含む。回動軸部140および軸受け部150の詳細構成については後述するが、回動機構TMを構成する軸部140および軸受け部150の軸線方向は、アクセス開口部7の長辺(長手)方向、すな
わちデスク1の幅方向と平行に設定されている。
固定蓋部121には、ケース本体110側に設けられた被係止部116と係止するための係止片124が立設されている。この係止片124は、固定蓋部121において回動軸部140と離れた位置に設けられている。係止片124の先端側には、被係止部116に形成されている溝部に抜き差し可能な凸部が設けられている。被係止部116の溝部に係止片124の凸部が嵌合することで、係止片124が被係止部116に係止され、上蓋部材120がケース本体110に固定される。上蓋部材120は、固定蓋部121がケース本体110と着脱自在に固定される。被係止部116に対する係止片124の係止状態を解除することで、上蓋部材120をケース本体110から容易に取り外すことができる。
図13に示すように、フラップ蓋部122には、キャップ軸受け部126を介して挿通口キャップ125が回動自在に軸支されている。キャップ軸受け部126は、フラップ蓋部122の外側側縁部122aに近接して設けられている。この外側側縁部122aは、上蓋部材120がケース本体110に装着された際に、ケース本体110の外側側壁面112と上下方向に概ね重なる関係にあるフラップ蓋部122側の側縁部である。
挿通口キャップ125は、ケース本体110の外側側壁面112bに設けた第二ケーブル挿通口113bを開閉可能な開閉キャップである。キャップ軸受け部126は、挿通口キャップ125の基端側に形成された軸部125aが回動自在に取り付けられる。軸部125aの軸線方向は、回動機構TMにおける軸線方向と直交する関係にある。
挿通口キャップ125は、フラップ蓋部122の内面と略平行となるような水平姿勢と、この水平姿勢ら略90°回動してフラップ蓋部122に対して起立した起立姿勢との間を回動範囲に設定されている。但し、このように、挿通口キャップ125の回動動作範囲を定めること例示であり、適宜の設計変更が勿論可能である。
挿通口キャップ125の幅方向における両側端には、規制用凸部125b,125cが形成されている。挿通口キャップ125が回動して水平姿勢に至ると、ちょうど規制用凸部125b,125cがフラップ蓋部122の内面に衝突し、それ以上の回動動作が規制される。また、挿通口キャップ125には、該挿通口キャップ125が水平姿勢となったときに規制用凸部125cを狭持してロックするためのクランプ部127が設けられている。なお、規制用凸部125b,125cを設置する個数は適宜の変更を加え得る。
一方、クランプ部127による挿通口キャップ125のロックを解除してから挿通口キャップ125を回動させる場合、挿通口キャップ125が起立姿勢に至るタイミングでちょうど挿通口キャップ125が外側側縁部122aに接触するようになるため、それ以上の同方向への回動動作が規制される。
挿通口キャップ125の先端側には舌状の突起片125dが延設されている。この突起片125dは、挿通口キャップ125が起立姿勢に保持された状態でフラップ蓋部122が閉められた際に、ベース下面111に形成された挿入孔117に挿入されるようになっている。また、フラップ蓋部122において、軸受け部150とは反対側の端縁近傍には、フラップ蓋部122を閉じた際にケース本体110側に設けられた係合爪(図示省略)に係止される弾性片128が設けられている。本実施形態における上記係合爪は、前方壁面112cの内面側に形成されているが、これに限定されるものではない。
図14は、エンドケースの動作を説明するための説明図である。(A)に示す状態は、挿通口キャップ125を起立姿勢としつつ、フラップ蓋部122がケース本体110の上方を遮蔽状態とする遮蔽姿勢に保持されている状態である。この状態では、挿通口キャッ
プ125によって第二ケーブル挿通口113bが遮蔽されている。自己のデスク1以外の外部環境との間で配線ケーブルの受け渡しを行う必要がない場合には、(A)に示すように、挿通口キャップ125によって第二ケーブル挿通口113bを遮蔽しておくことで、埃等がエンドケース10の内部に浸入することを極力回避することができるし、美観上も優れたものとなる。
また、この状態においては、挿通口キャップ125の先端側の突起片125dが、ケース本体110側に設けた挿入孔117に挿入されているため、第二ケーブル挿通口113bが不用意に開かれることがない。
例えば、デスク1から隣接する他のデスクに配線ケーブルを延長する場合には、使用者は第一ケーブル挿通口113aに指を差し込み、フラップ蓋部122を上方に跳ね上げる
べく力を作用させる。そうすると、弾性片128の係止状態が解除されると共に、フラップ蓋部122が遮蔽姿勢から上方に向けて回動する。その結果、(B)に示す状態のように、エンドケース10のケーブル挿通空間SCが上方に向けて開放される開放姿勢となる。なお、フラップ蓋部122が閉じられている際に挿通口キャップ125が第二ケーブル挿通口113bを塞いでいなければ、使用者は第一ケーブル挿通口113aおよび第二ケ
ーブル挿通口113bの双方に指を掛けて、フラップ蓋部122を開放することもできる。
フラップ蓋部122が開放姿勢にある状態では、挿通口キャップ125における突起片125dの挿入孔117への挿入状態が解除されるため、使用者は、(C)に示す状態のように、挿通口キャップ125を起立姿勢から水平姿勢に至るまで容易に回動させることができる。そして、ケーブル挿通空間SCにおける配線作業を終えた後、使用者は再びフラップ蓋部122を閉める。このように、ケーブル挿通空間SCに配線ケーブルを挿通させる際に、ケーブル挿通空間SCの上方を開放することができ、また、配線作業の度にいちいちエンドケース10をデスク1から取り外す必要がないため、配線作業の効率化を図ることができる。また、このようにエンドケース10をデスク1から取り外す必要がない故に、このエンドケース10を紛失する虞もない。
また、上記のように、挿通口キャップ125をフラップ蓋部122に回動自在に設けているので、第二ケーブル挿通口113bの開閉動作時に、デスク1からエンドケース10を配線作業の度に取り外すという手間が不要となり、利便性が高まる。また、このように挿通口キャップ125をフラップ蓋部122と連結し、分離しない態様とすることで、挿通口キャップ125の紛失防止に寄与することができる。
更に、デスク1の側方外部に空きスペースがない状況、例えばデスク1が壁際に配置されている場合や、複数のデスクを横方向に並べて配置する場合等の状況下にあっても、フラップ蓋部122を開放すれば、フラップ蓋部122に軸支されている挿通口キャップ125の開閉動作を容易に行うことが可能である。
次に、エンドケース10の上蓋部材120が備える回動機構TMの詳細構成について説明する。図15は、上蓋部材120における回動機構TMを説明するための要部拡大図である。上記のように、回動機構TMは、固定蓋部121側に形成された回動軸部140,
140とフラップ蓋部122側に形成された軸受け部150,150からなる。
回動軸部140,140はそれぞれ、軸本体部141、ベース軸部142、摺接面14
3、仮係止突起144を有する。また、軸受け部150,150はそれぞれ、軸受け穴部151、切り欠き部152、被仮係止部153を有する。回動軸部140,140におけ
る軸本体部141は、軸受け部150,150の軸受け穴部151に回転自在に受け入れ
られる軸部材である。また、ベース軸部142は、軸本体部141と同軸かつ大径の軸部材である。また、摺接面143は、ベース軸部142と軸本体部141の間に形成される段差面である。この摺接面143には、軸本体部141の径方向に沿って凸状の仮係止突起144が形成されている。また、図示のように、軸本体部141はベース軸部142から、固定蓋部121の幅方向内側に向かって突出する軸部材である。
一方、軸受け部150,150の軸受け穴部151は、上記軸本体部141を受け入れるべく、固定蓋部121の幅方向外側に向かって開放されている。軸受け部150,150における軸受け穴部151の外周部は、フラップ蓋部122の幅方向外側に向けて一段高くなっている(突出している)被仮係止部153と、被仮係止部153が形成されていない部分、すなわち被仮係止部153よりも凹んでいる切り欠き部152とから構成されている。
ここで、回動軸部140,140における一組の仮係止突起144同士間の内法寸法(
以下、「仮係止突起間内法寸法」という。)距離は、軸受け部150,150における一組の被仮係止部153同士間の外法寸法(以下、「被仮係止部間外法寸法」という。)よりも小さく、かつ、一組の切り欠き部同士間の外法寸法(以下、「切り欠き部間外法寸法」という。)よりも大きくなるように調節されている。
図16〜図18は、上蓋部材120(フラップ蓋部122)の姿勢と上蓋姿勢保持機構の状態の関係を説明する図である。なお、上蓋姿勢保持機構は、回動軸部140,140
の仮係止突起144と軸受け部150,150の被仮係止部153によって構成される。図16〜図18の各図において、(A)にフラップ蓋部122の姿勢を示し、(B)には、(A)に対応する上蓋姿勢保持機構の状態を示す。
図16に示すように、フラップ蓋部122が閉じられた遮蔽姿勢の状態では、回動軸部140,140の仮係止突起144は、軸受け部150,150の切り欠き部152と、
軸方向に重なっている。ここで、仮係止突起間内法寸法は、切り欠き部間外法寸法よりも大きく設定されているため、仮係止突起144と切り欠き部152が干渉することがなく、フラップ蓋部122と固定蓋部121との関係はフリーの状態に維持される。
図17は、フラップ蓋部122がやや開かれているが、その開度があまり大きくない状態を示す。この状態では、フラップ蓋部122が遮蔽姿勢であるときに比べて、仮係止突起144と被仮係止部153との相対距離が縮まっているが、仮係止突起144が切り欠き部152と軸方向に重なることで、切り欠き部152内で仮係止突起144が遊嵌された状態に維持される。
次に、図18のように、フラップ蓋部122が大きく開かれると、仮係止突起144が被仮係止部153に乗り上げて、仮係止突起144が被仮係止部153とその軸方向に重なるようになる。そうすると、仮係止突起間内法寸法が被仮係止部間外法寸法よりも小さく設定されているため、被仮係止部153が仮係止突起144に係止される。その結果、フラップ蓋部122と固定蓋部121との相対関係が保持されるようになり、例えば使用者が手を離してもフラップ蓋部122の姿勢を保持することができる。従って、使用者は両手をつかって配線ケーブルの配線作業を行うことができ、作業効率の向上および利便性の向上を更に高めることができる。
また、図19に示すように、エンドケース10のケース本体110には、天板5の幅方向に沿って立設される正面パネルPを支持するためのパネル支持部材8の基部81が着脱可能に構成されている。この基部81には、ベース下面111に形成されているネジ挿通孔114,114と同様なネジ挿通孔82,82が形成されており、ケース本体10を天
板支持部4aに固定するためのネジを用いて、ケース本体10と一体となって天板支持部4aに固定可能である。
パネル支持部材8は、上述した基部81と、この基部81から屈曲して立ち上がる起立部83からなる。本実施形態に係るエンドケース10は、図19、図12、図13などに示すように、固定蓋部121に、起立部83を挿通可能な起立部用切り欠き部9を設けている。このようにすれば、エンドケース10にパネル支持部材8を取り付けた場合にあっても、上蓋部材120と起立部83との干渉、接触を回避することができる。また、図19に示すように、先述した前方壁面112cに設けられた前方開口部113cの幅は、パネル支持部材8における基部81の幅より若干広めに形成されている。パネル支持部材8をケース本体110に取り付ける際には基部81の一端側を前方開口部113cに挿入することで、この基部81が前方壁面112cと干渉することを回避することができる。
図20に示すように、正面パネルPは、左右両側縁の近傍の内部に下端側に開口すると共にパネル支持部材8の起立部83を挿入可能な挿入穴が設けられている。また、図21に示すように、天板5に立設する正面パネルPの高さを調整するためのスペーサSを、必要に応じてパネル支持部材8に挿通させても良い。
また、本実施形態では、パネル支持部材8を挿通させるための開口を可動式のフラップ蓋部122ではなく、ケース本体10に対して可動しない固定蓋部121に設けることで、フラップ蓋部122の開閉動作に伴ってパネル支持部材8が該フラップ蓋部122と接触することを防止している点にも特徴がある。
更に、本実施形態では、図13に示すように、固定蓋部121に形成された起立部用切り欠き部9を開閉するための起立部用キャップ129を回動自在に固定蓋部121から軸支するようにした。固定蓋部121において、起立部用切り欠き部9に面する側縁部の近傍には、起立部用キャップ129を軸支するための軸受け部129aが形成されている。
これによれば、デスク1に正面パネルPを立設するためにパネル支持部材8を取り付けるときにだけ、起立部用切り欠き部9を開放することができる。よって、デスク1に正面パネルPを立設しないときには、起立部用キャップ129によって起立部用切り欠き部9を塞いでおくことで、エンドケース10内のケーブル挿通空間SCに埃、ゴミなどが起立部用切り欠き部9から侵入することを回避することができる。
なお、以上述べた実施形態は本発明を説明するための一例であって、本発明の本旨を逸脱しない範囲内において上記の実施形態には種々の変更を加え得る。例えば、エンドケース10のケース本体110に設けた第一ケーブル挿通口113a、第二ケーブル挿通口1
13bが形成される範囲(幅、高さ等)や数、形状等は適宜変更することができる。
また、ここではエンドケース10およびカバー部材20の双方をユニット化したカバーユニットの実施形態を説明したが、エンドケース10とカバー部材20の何れか一方のみをデスク1のアクセス開口部に配置することで実施しても良い。
また、本実施形態に係るエンドケース10およびカバーユニットUは、複数台のデスクを並列に連設することで形成されるデスク集合体を構成する個々のデスクに適用すると、上述したエンドケース10の作用効果をより一層顕著に奏することができる。このようなデスクレイアウトにおいては、幅方向に連設された互いのデスク1同士間で配線ケーブルを受け渡す状況が生じやすい故、エンドケース10の優れた上記各機能を発揮し易い状況と言えるからである。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明に係るエンドケース、およびカバーユニットはこれらに限らず、可能な限りこれらの組み合わせを含むことができる。
1・・・デスク
5・・・天板
6・・・配線受け
7・・・アクセス開口部
8・・・回動支持部
10・・・エンドケース
20・・・カバー部材
30・・・中間受け具
110・・・ケース本体
113a・・・第一ケーブル挿通口
113b・・・第二ケーブル挿通口
111・・・ベース下面
120・・・上蓋部材
121・・・固定蓋部
122・・・フラップ蓋部
140・・・回動軸部
150・・・軸受け部
P・・・正面パネル
S・・・スペーサ
U・・・カバーユニット
TM・・・回動機構
SC・・・ケーブル挿通空間

Claims (6)

  1. 天板下方に設けた配線収納部にアクセスするために前記天板の幅方向に沿って形成されたアクセス開口部を有するデスクに適用されるエンドケースにおいて、
    前記天板の側方端部を支持する天板支持部に装着されて前記アクセス開口部の長辺方向端部に設けられるケース本体であって、前記アクセス開口部の短辺方向に沿って立設される一対の側部のうちの一方に形成されて前記アクセス開口部に向けて開口する第一ケーブル挿通口と、他方の側部に形成されて前記デスクの側方外部に開口する第二ケーブル挿通口とを有するケース本体と、
    前記ケース本体に取り付けられる可動式の上蓋部材であって、前記ケース本体内部に形成されるケーブル挿通空間の上方を遮蔽状態とする遮蔽姿勢と開放状態とする開放姿勢との間で回動可能に設けられた上蓋部材と、
    を備え
    前記上蓋部材には、前記第二ケーブル挿通口を開閉するための挿通口キャップが回動自在に軸支されている、
    エンドケース。
  2. 前記上蓋部材の姿勢を、前記開放姿勢に保持する上蓋姿勢保持手段を、更に備える請求項1に記載のエンドケース。
  3. 前記上蓋部材は、前記ケース本体に対する相対位置が固定される固定部と、前記アクセス開口部の長辺方向に沿った回動中心軸を有する回動機構と、該回動機構を介して該固定部に対して回動自在に連結されたフラップ部とを有し、
    前記固定部が前記ケース本体に対して着脱自在に固定され、
    前記挿通口キャップは、前記フラップ部に回動自在に軸支されている、
    請求項に記載のエンドケース。
  4. 前記ケース本体には、前記天板の幅方向に沿って立設される正面パネルを支持するためのパネル支持部材の基部が着脱可能に構成されており、
    前記パネル支持部材は、その前記基部から屈曲して立ち上がる起立部を更に有し、
    前記上蓋部材の前記固定部には、前記起立部を挿通可能な起立部用切り欠き部が形成されると共に、該起立部用切り欠き部を開閉するための起立部用キャップが回動自在に軸支
    されている、
    請求項に記載のエンドケース。
  5. デスクの天板下方に設けた配線収納部にアクセスするために前記天板の幅方向に沿って形成されたアクセス開口部を有するデスクに適用され、
    前記天板の側方端部を支持する天板支持部に装着されて前記アクセス開口部の長辺方向両端部に設けられるエンドケースと、該エンドケースに回動自在に支持されると共に前記アクセス開口部を開閉可能なカバー部材と、を備え、
    前記エンドケースは、
    前記天板の側方端部を支持する天板支持部に装着されて前記アクセス開口部の長辺方向端部に設けられるケース本体であって、前記アクセス開口部の短辺方向に沿って立設される一対の側部のうちの一方に形成されて前記アクセス開口部に向けて開口する第一ケーブル挿通口、および他方の側部に形成されて前記デスクの側方外部に開口する第二ケーブル挿通口を有するケース本体と、
    前記ケース本体に取り付けられる可動式の上蓋部材であって、前記ケース本体内部に形成されるケーブル挿通空間の上方を遮蔽状態とする遮蔽姿勢と開放状態とする開放姿勢との間で回動可能に設けられた上蓋部材と、を備え
    前記上蓋部材には、前記第二ケーブル挿通口を開閉するための挿通口キャップが回動自在に軸支されている、
    カバーユニット。
  6. 前記カバー部材は、略水平に支持されることで前記アクセス開口部を遮蔽状態とする遮蔽姿勢と、該遮蔽姿勢から前記アクセス開口部を開放する方向に所定許容角度だけ回動した状態の最大開度姿勢との間を回動し得るように設けられており、
    前記カバー部材が前記最大開度姿勢に到達したときに、その姿勢を該最大開度姿勢に保持するカバー姿勢保持手段を、更に備える請求項に記載のカバーユニット。
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