JP5716988B2 - チューブ容器 - Google Patents
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Description
また、チューブ容器の特に胴部には、その柔軟性や成形性を生かしてポリエチレン樹脂を使用する場合が多いが、内容物の品質の低下を抑制するために、酸素に対する高いガスバリア性を有する合成樹脂層や、特許文献1にも記載される内容物の成分の外部への浸透を抑制するための非浸透性樹脂層を積層する、さらにアルミラミネートフィルムを使用する等の方法が採用されている。
スクイズ変形可能な筒状の胴部を有し、胴部の一方の開口端にテーパー筒状の肩部を介して口筒部を起立設した合成樹脂製のチューブ容器において、
肩部の平面形状を扁平状の円形とし、
口筒部の起立位置を肩部の中央から扁平状の円形の長径方向に沿って周縁部方向に偏位させた位置とし、
この偏位により肩部に広幅側部分を配設し、
この広幅側部分を指先での押圧部として利用することにより、肩部から胴部上端部にかけての部分の扁平化押潰し操作を容易に実施可能な構成とし、
肩部の広幅側部分に指先の滑り止めのための凹凸を形成し、
広幅側部分の周縁部の直下近傍で胴部の上端部の周壁に水平状の折れ目線を予め形成、配設する、と云うものである。
本発明は、上記した肩部の広幅側部分を利用し、この広幅側部分に指先を当てて斜め下方に押圧力を作用させ、肩部から胴部上端部にかけての部分の扁平化押潰し操作を容易に達成できるようにしたものである。
そして、広幅側部分に指先を当てて斜め下方に力を作用させると、この広幅側部分の周縁部の直下近傍で胴部の上端部の周壁に予め形成、配設した水平状の折れ目線に沿って周壁の折り畳み状の屈曲変形が進行するが、広幅側部分では口筒部の基端部から周縁部にかけての長さ寸法が大きいので、押圧操作に係る慣性モーメントを大きくすることができ、上記折り畳み状の屈曲変形をスムーズに進行させて、周壁の扁平化押潰し操作を容易に達成することが可能となる。また、広幅側部分への指先による押圧操作をより確実に実行することができる。
広幅側部分をより幅広にすることができ、扁平化押潰し操作をより容易に、またスムーズに達成することが可能となる。
ここで、扁平状の円形として、例えば楕円状、長円状等の形状を採用することができる。
本発明のチューブ容器の主たる構成を有するものにあっては、
口筒部を肩部の中央から偏位させて起立設することにより、肩部の、口筒部を挟んで一方の側を広幅側部分とすることができ、肩部から胴部の上端部にかけての部分の扁平化押潰し操作において、指先を当接させる面積を十分に確保することができ、押圧力を効果的に作用させることができる。
そして、広幅側部分に指先を当てて斜め下方に力を作用させると、この広幅側部分の周縁部の直下近傍で胴部の上端部の周壁に予め形成、配設した水平状の折れ目線に沿って周壁の折り畳み状の屈曲変形が進行するが、広幅側部分では口筒部の基端部から周縁部にかけての長さ寸法が大きいので、押圧操作に係る慣性モーメントを大きくすることができ、上記折り畳み状の屈曲変形をスムーズに進行させて、周壁の扁平化押潰し操作を容易に達成することができる。
図1、図2、図3は本発明によるチューブ容器の一実施例を示すものであり、図1は正面図、図2は平面図、図3は斜視図である。
この容器は、押出成形による低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂製の円筒状のチューブ体から成る胴部4の一方の(図1中では上部の)開放端に肩部3および口筒部2からなる同様にLDPE樹脂製のヘッド部Hを射出成形あるいは圧縮成形により溶着状に一体形成したものである。
このチューブ容器1は、他方の(図1中では下部の)開放端から内容物を充填し、その後、端部を熱溶着法や超音波法等により図1中二点鎖線で示したように扁平状にしてシール部6を形成して密閉し、チューブ容器製品として使用される。
また、口筒部2は肩部3の中央位置から長径方向に沿って周縁部3a方向に7mm偏位して起立設されており、この口筒部2の偏位により肩部3の、口筒部2を挟んだ両側の、一方は口筒部2の基端部2bから周縁部3bにかけて幅広の広幅側部分Pとなり、もう一方は基端部2aから周縁部3aにかけて幅の狭い部分となる。
なお、上記のように肩部3の平断面形状を楕円状としているため、シール部6を形成する前の状態の容器1では、胴部4の平断面形状は上端部の楕円形から下端部の円形へと緩やかに変化している。(図1、2参照)
ここでも、前述したように広幅側部分Pでは口筒部2の基端部2bから周縁部3bにかけての長さ寸法が大きいので、押圧操作に係る慣性モーメントを大きくすることができ、上記した胴部4の上端部の周壁の折り畳み状の屈曲変形をスムーズに進行させて、周壁の扁平化押潰し操作を容易に達成することができる。
そして、このような最終的な扁平化押潰し操作の際にも、厚肉で面積の大きな板状片と云える広幅側部分Pを介して、胴部4の上端部を十分に扁平化することができる。
上記実施例では肩部3の平断面形状を楕円状としたが、長円状に扁平化した円形状とすることもできる。
また、上記実施例では押出成形によるチューブ体にヘッド部を一体連結する構成としたが、チューブ体を合成樹脂製シートの巻回したものとすることもでき、さらにはブロー成形による壜体を利用することもできる。
2 ;口筒部
3 ;肩部
3a、3b;周縁部
4 ;胴部
6 ;シール部
7 ;凹凸
Fs;親指
Fi;人差し指
H ;ヘッド部
L ;寸法
LB;折れ目線
P ;広幅側部分
Claims (1)
- スクイズ変形可能な筒状の胴部(4)を有し、該胴部(4)の一方の開口端にテーパー筒状の肩部(3)を介して口筒部(2)を起立設した合成樹脂製のチューブ容器において、前記肩部(3)の平面形状を扁平状の円形とし、前記口筒部(2)の起立位置を、前記肩部(3)の中央から前記扁平状の円形の長径方向に沿って周縁部方向に偏位させた位置とし、該偏位により肩部(3)に広幅側部分(P)を配設し、該広幅側部分(P)を指先での押圧部として利用することにより、前記肩部(3)から胴部(4)上端部にかけての部分の扁平化押潰し操作を容易に実施可能な構成とし、前記広幅側部分(P)に指先の滑り止めのための凹凸を形成し、前記広幅側部分(P)の周縁部の直下近傍で前記胴部(4)の上端部の周壁に水平状の折れ目線(LB)を予め形成、配設したことを特徴とするチューブ容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010220772A JP5716988B2 (ja) | 2010-09-30 | 2010-09-30 | チューブ容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010220772A JP5716988B2 (ja) | 2010-09-30 | 2010-09-30 | チューブ容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012076749A JP2012076749A (ja) | 2012-04-19 |
JP5716988B2 true JP5716988B2 (ja) | 2015-05-13 |
Family
ID=46237458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010220772A Active JP5716988B2 (ja) | 2010-09-30 | 2010-09-30 | チューブ容器 |
Country Status (1)
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JPH11278504A (ja) * | 1998-03-30 | 1999-10-12 | Shirouma Science Kk | 尾部開口部の変形防止容器の構造 |
JP2000326997A (ja) * | 1999-05-20 | 2000-11-28 | Dainippon Printing Co Ltd | チューブ容器 |
JP4017301B2 (ja) * | 1999-09-21 | 2007-12-05 | 花王株式会社 | チューブ容器 |
-
2010
- 2010-09-30 JP JP2010220772A patent/JP5716988B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012076749A (ja) | 2012-04-19 |
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