JPH11278504A - 尾部開口部の変形防止容器の構造 - Google Patents

尾部開口部の変形防止容器の構造

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JPH11278504A
JPH11278504A JP10213198A JP10213198A JPH11278504A JP H11278504 A JPH11278504 A JP H11278504A JP 10213198 A JP10213198 A JP 10213198A JP 10213198 A JP10213198 A JP 10213198A JP H11278504 A JPH11278504 A JP H11278504A
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JP
Japan
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container
container body
molding
rib
ribs
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JP10213198A
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Inventor
Yoshimasa Tawara
吉昌 田原
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Shirouma Science Co Ltd
Original Assignee
Shirouma Science Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の成形時、成形現場
から内容物充填現場への容器の搬送中等の個々の作業に
おいて容器胴部に変形するものが生じることが多々あっ
たのを、容器成形時の加工過程において防止する。 【解決手段】 尾部から内容物を充填す
るプラスチック製の薄肉チューブ状容器の容器胴部に変
形防止用の多条リブを成形時に一体に設けたことを特徴
とする尾部開口部の変形防止容器の構造

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、尾部から内容物を
充填するプラスチック製の薄肉チューブ状容器のよう
に、成形後に尾部開口部に変形を受け易い容器胴部の構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチック製の押し出しチュー
ブ状容器のような薄肉容器は、容器の変形を伴って内容
物を容器外に取り出すものであるから、容器胴部は構造
上柔軟で、内容物の充填前の空の状態では更に変形を受
け易いものである。かつ、一般に、押し出しチューブ状
容器のような薄肉容器に内容物を充填するには、容器尾
部をカットして容器尾部の開口部から内容物を充填する
関係から、容器成形工場では尾部の開口した尾部開口薄
肉チューブ状容器を成形し、これを内容物充填工場に搬
送して、容器尾部の開口部から内容物を充填していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、容器の成形
時、成形現場から内容物充填現場への容器の搬送中等に
おいて、成形し、固化させ、整列させ、印刷し、光沢コ
ーテイングし、ネジ頭部にキヤップをし、印刷検査し、
箱詰めし、取り出し、充填機械にセットし、充填し、尾
部を溶着する等の個々の作業に相当の注意を払っても変
形するものが生じることが多々あった。容器胴部に変形
が生じた場合、個々の工程において不都合が生じること
となるが、特に、内容物充填工場において、容器尾部の
充填用開口部に充填ノズルを差し込んで充填する際に、
充填ノズルが容器胴部内に正しく差し込まれないため、
機械が停止し、内容物が周囲に漏出し、充填作業を阻害
することとなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、尾部か
ら内容物を充填するプラスチック製の薄肉チューブ状容
器の容器胴部に変形防止用の多条リブを成形時に一体に
設けたことを特徴とする尾部開口部の変形防止容器の構
造を提供しようとするものである。上記の構成からなる
容器胴部に設けた変形防止用の多条リブは、成形時に金
型でのエアベントを容易にし、成形品容器の金型への密
着性が増すために冷却効率を良好にして成形時の容器の
変形を防止すると共に、容器胴部を輪切りにする断面に
沿って複数のリブが凹凸を繰り返しながら連続的に並ぶ
ことによって、空洞状の容器胴部を押しつぶそうとする
外力に対して容器胴部を成形時の断面形状に維持する作
用がある。
【0005】また、本発明は、請求項1に記載の容器の
構造において、容器胴部の一断面形状と相似形状を有す
る多条リブを前記断面と平行する面に沿って設けたこと
を特徴とする尾部開口部の変形防止容器の構造を提供し
ようとするものである。本発明の多条リブは、容器胴部
の肉厚の大小、肉厚が均等でなく厚い所と薄い所がある
形状、断面が円形ではなく押し出し押圧面のように内側
にへこみ易い部分がある形状等の容器胴部の形状によ
り、肉厚の薄い部分に重点的に設けたり、肉厚の厚い部
分と薄い部分でリブの厚さ高さ等を変えて設けたり、チ
ューブ押圧面等においてU字状、V字状、W字状、X字
状、/状、波形状、又はこれらの組み合わせからなるよ
うな屈曲、湾曲又は交差したような比較的複雑な模様を
なす形状に構成して、容器胴部の変形を阻止することが
できるものであるが、容器胴部の一断面形状と相似形状
を有する多条リブを前記断面と平行する面に沿って設け
ることによって、容器胴部を一断面形状と相似形状を有
する部分において多条リブにより補強し、少なくとも、
例えば充填ノズル挿入部分等の、その形状部分の変形を
阻止する構造にすることができる。
【0006】また、本発明は、請求項1又は2に記載の
容器の構造において、容器胴部が円形断面を有すると共
に、該円形断面と平行する面に沿って円形状に多条リブ
を設けてあることを特徴とする尾部開口部の変形防止容
器の構造を提供するものである。本発明の多条リブは、
一般的なプラスチック製の押し出しチューブ状容器のよ
うなチューブ状薄肉容器の胴部補強に最適であり、この
場合、円形断面を有する容器胴部に円形状に多条リブを
設けて、例えば、充填ノズル挿入部分等を重点的に補強
し、その形状部分の変形を阻止する構造にすることがで
きる。
【0007】本発明は、請求項1、2又は3に記載の容
器の構造において、多条リブを容器胴部の外周に該容器
胴部の肉厚の5%以上150%以下の高さに胴部表面か
ら突出して設けたことを特徴とする尾部開口部の変形防
止容器の構造を提供するものである。本発明に係る多条
リブは、前述の如く、容器胴部の素材、容器胴部壁のバ
リヤ層等の層構造、容器胴部の肉厚の大小、肉厚が均等
でなく厚い所と薄い所がある形状、断面の形状等の変化
により、リブの幅や高さは可変に設定できるものである
が、補強効果の面からその高さは肉厚の5%以上必要と
考えられ、また、容器胴部の成形時の離型性、整列時・
横積み時の盛り上がり、箱入れの円滑性等から150%
以下の高さに胴部表面から突出して設けることが必要と
考えられる。
【0008】また、本発明は、請求項1、2、3又は4
に記載の容器の構造において、多条リブを容器胴部の外
周に該容器胴部の外径の0.3%以上5%以下の高さに
胴部表面から突出して設けたことを特徴とする尾部開口
部の変形防止容器の構造を提供するものである。容器胴
部の外径Dに対して補強効果の面からその高さは0.3
%以上必要と考えられ、また、容器胴部の成形時の離型
性、整列時・横積み時等の盛り上がり、箱入れの円滑性
等から5%以下の高さに胴部表面から突出して設けるこ
とが必要と考えられる。
【0009】また、本発明は、請求項1、2、3、4又
は5に記載の容器の構造において、多条リブを容器胴部
の外周に該容器胴部の尾部から多条リブの始まる位置ま
での距離が5mm以上30mm以下の範囲内に設けたこ
とを特徴とする尾部開口部の変形防止容器の構造を提供
するものである。容器胴部の尾部開口部の変形を防止す
るには、尾部近傍に多条リブを設ける必要があるが、尾
部から多条リブの始まる位置までの距離が5mm以上3
0mm以下の範囲内に設けてあれば、容器胴部への印刷
と充填後の開口部の溶着とに影響を与えないでリブ効果
を得ることができる。
【0010】また、本発明は、請求項1、2、3又は4
に記載の容器の構造において、多条リブを有する容器胴
部をブロー成形により一体成形してなる尾部開口部の変
形防止容器の構造を提供するものである。ブロー成形の
金型内においてパリソンを膨らませ、ブロー成形する際
に、金型に設けた多条リブ用溝型に従って多条リブが成
形される。従って、この場合、多条リブの形状に対応し
て容器胴部内にも凹凸が成形されることとなる。また、
本発明は、請求項1、2、3又は4に記載の容器の構造
において、多条リブを有する容器胴部をインジェクショ
ン・ブロー成形により一体成形してなる尾部開口部の変
形防止容器の構造を提供しようとするものである。この
場合、容器ネジ頭部がインジェクション成形され、容器
胴部はブロー成形されることとなるから、ブロー成形と
同様に、金型内においてパリソンを膨らませてブロー成
形する際に、金型に設けた多条リブ用溝型に従って多条
リブが成形される。従って、この場合も、多条リブの形
状に対応して容器胴部内にも凹凸が成形されることとな
る。
【0011】また、本発明は、請求項1、2、3又は4
に記載の容器の構造において、多条リブを有する容器胴
部を射出成形により一体成形してなる尾部開口部の変形
防止容器の構造を提供するものである。この場合は、外
型と中子の間に射出成形して、成形後に中子を抜き取る
加工工程であるから、容器胴部の外側にのみ外型に設け
た多条リブ用型溝に従って多条リブが成形され、容器胴
部の内側には、リブは成形されないこととなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図示する実施例により本発明
の実施の形態を詳細に説明する。図1において、1は容
器本体10のネジ頭部で、肩部2の上部にキャップ受け
部3を介して一体に設けてある。実施例の場合、容器本
体10はプラスチック製の押し出しチューブ状容器のよ
うな薄肉容器からなり、そのネジ頭部1にはネジ部4が
設けてある。
【0013】5は本発明に係る容器胴部で、チューブ形
状からなり、下端部に円形状の充填用開口部6が設けて
あり、その容器胴部5に変形防止用の多条リブ7を成形
時に一体に設けてある。容器胴部5に設けた変形防止用
の多条リブ7は、成形時に金型でのエアベントを容易に
し、成形品容器の金型への密着性が増すために冷却効率
を良好にして成形時の容器の変形を防止すると共に、容
器胴部5を輪切りにする断面に沿って複数のリブが凹凸
を繰り返しながら連続的に並ぶことによって、空洞状の
容器胴部5を押しつぶそうとする外力に対して容器胴部
5を成形時の断面形状に維持するものである。容器胴部
5の一断面形状と相似形状を有する多条リブ7を前記断
面と平行する面に沿って設けることによって、容器胴部
を一断面形状と相似形状を有する部分において多条リブ
7により補強し、少なくとも、例えば充填ノズル挿入部
分等の、その形状部分の変形を阻止する構造にすること
ができる。
【0014】本発明の多条リブ7の一実施形態として
は、容器胴部5の一断面形状と相似形状を有する多条リ
ブ7を、前記断面と平行する面に沿って設けたことを特
徴とする。図1及び図6の多条リブ7は、容器胴部5が
円形断面を有すると共に、該円形断面と平行する面に沿
って円形状に多条リブ7を設けてある。本発明の多条リ
ブ7は、一般的なプラスチック製の押し出しチューブ状
容器のようなチューブ状薄肉容器の胴部補強に最適であ
り、この場合、円形断面を有する容器胴部に円形状に多
条リブ7を設けて、例えば、充填用開口部6付近の充填
ノズル挿入部分等を重点的に補強し、その形状部分の変
形を阻止する構造にすることができる。
【0015】また、図2の多条リブ7は、円形断面の容
器胴部5に対して/状に傾斜した楕円形断面に平行する
面に沿って楕円形状に多数本設けてある。本発明の前記
多条リブ7は、容器胴部5の肉厚の大小、肉厚が均等で
なく厚い所と薄い所がある形状、断面が円形ではなく押
し出し押圧面のように内側にへこみ易い部分がある形状
等の容器胴部5の形状により、肉厚の薄い部分に重点的
に設けたり、肉厚の厚い部分と薄い部分でリブ7の厚さ
高さ等を変えて設けることができる。
【0016】また、チューブ押圧面等において図3のよ
うなV字状、又は、その変形のU字状、W字状、図4の
ような波形状、図5に記載のようなX字状、又はこれら
の組み合わせからなるような屈曲、湾曲又は交差したよ
うな更に比較的複雑な模様をなす形状に構成して、容器
胴部の変形を阻止することができるものである。更に、
図6に記載のように、多条リブ7を容器胴部5の複数個
所に適宜分散して設け、容器胴部5の形状を複数個所で
変形から保護することができる。
【0017】また、多条リブ7は容器胴部の外周に該容
器胴部の長さの1%以上60%以下の幅に設けた構成に
することが好ましい。多条リブ7の容器胴部の変形を防
止するためには、多条リブ7を構成する個々のリブの高
さと幅の大小等によりその補強度が決まるが、容器胴部
の印刷に要する長さ等を勘案すると1%以上60%以下
の範囲が好ましい。更にまた、多条リブ7の凹凸による
微妙な指先の押圧感覚の変化の多様性、滑り止め効果、
商品としての外観の変化の多様性に利用することができ
る。
【0018】本発明は、上記の構造において、多条リブ
7を容器胴部5の外周に該容器胴部の肉厚tの5%以上
150%以下の高さhに胴部表面から突出して設けた構
成にすることが好ましい。本発明に係る多条リブ7は、
前述の如く、容器胴部5の素材、容器胴部壁のバリヤ層
等の層構造、容器胴部の肉厚の大小、肉厚が均等でなく
厚い所と薄い所がある形状、断面の形状等の変化によ
り、リブの幅や高さは可変に設定できるものであるが、
補強効果の面からその高さは肉厚の5%以上必要と考え
られ、また、容器胴部の成形時の離型性、横積み時の盛
り上がり、箱入れの円滑性等から150%以下の高さに
胴部表面から突出して設けることが必要と考えられる。
【0019】更に、本発明に係る多条リブ7の高さは、
前述の如く、様々の条件が考えられるが、容器胴部5の
外径Dに対して補強効果の面からその高さは0.3%以
上必要と考えられ、また、容器胴部の成形時の離型性、
横積み時の盛り上がり、箱入れの円滑性等から5%以下
の高さに胴部表面から突出して設けることが必要と考え
られる。また、本発明は、多条リブ7を容器胴部の外周
に該容器胴部の尾部から多条リブの始まる位置までの距
離が5mm以上30mm以下の範囲内に設けてある。容
器胴部の尾部開口部の変形を防止するには、尾部近傍に
多条リブを設ける必要があるが、尾部から多条リブの始
まる位置までの距離が5mm以上30mm以下の範囲内
に設けてあれば、容器胴部への印刷と充填後の開口部の
溶着とに影響を与えないでリブ効果を得ることができ
る。
【0020】また、本発明は、上記の容器の構造におい
て、多条リブ7を有する容器胴部5をブロー成形により
一体成形してなる尾部開口部の変形防止容器の構造を提
供するものである。図8に記載のように、ブロー成形の
金型8内においてパリソンを膨らませ、ブロー成形する
際に、金型8に設けた多条リブ用溝型9に従って多条リ
ブ7が成形される。従って、この場合、多条リブ7の形
状に対応して容器胴部5内にも凹凸11が成形されるこ
ととなる。
【0021】また、本発明は、上記の容器の構造におい
て、多条リブ7を有する容器胴部5をインジェクション
・ブロー成形により一体成形してなる尾部開口部の変形
防止容器の構造を提供しようとするものである。この場
合、容器ネジ頭部1がインジェクション成形され、容器
胴部5はブロー成形されることとなるから、図8に記載
のブロー成形と同様に、金型8内においてパリソンを膨
らませてブロー成形する際に、金型8に設けた多条リブ
用溝型9に従って多条リブ7が成形される。従って、こ
の場合も、多条リブ7の形状に対応して容器胴部5内に
も凹凸11が成形されることとなる。なお、ブロー成形
及びインジェクション・ブロー成形で成形した容器胴部
5は、図8において、ピンチオフ部17を有する容器底
端部19を成形後にカットオフして、内容物充填用開口
部6が形成されることとなる。
【0022】また、本発明は、上記の容器の構造におい
て、多条リブ7を有する容器胴部5を射出成形により一
体成形してなる尾部開口部の変形防止容器の構造を提供
するものである。この場合は、図9に記載のように、外
型12と中子13の間に射出成形して、成形後に中子1
3を抜き取る加工工程であるから、容器胴部5の外側に
のみ外型12に設けた多条リブ用溝型14に従って多条
リブ7が成形され、容器胴部5の内側には、多条リブ7
に対応した凹凸は成形されないこととなる。図9におい
て、15は溶融樹脂の射出湯口、16は押さえ金型であ
る。この場合、中子13を抜き取ると、容器胴部5には
内容物充填用開口部6が自動的に形成されることとな
る。
【0023】
【発明の効果】以上の通り、本発明に係る尾部開口部の
変形防止容器の構造によれば、尾部から内容物を充填す
るプラスチック製の薄肉チューブ状容器の容器胴部に変
形防止用の多条リブを成形時に一体に設けた構成を有す
ることにより、容器胴部に設けた変形防止用の多条リブ
は、成形時に金型でのエアベントを容易にし、成形品容
器の金型への密着性が増すために冷却効率を良好にして
成形時の容器の変形を防止すると共に、容器胴部を輪切
りにする断面に沿って複数のリブが凹凸を繰り返しなが
ら連続的に並ぶことによって、空洞状の容器胴部を押し
つぶそうとする外力に対して容器胴部を成形時の断面形
状に維持しようとするから、プラスチック製の押し出し
チューブ状容器のような容器の変形を伴って内容物を容
器外に取り出す構造上柔軟な容器胴部であって、内容物
の充填前の空の状態では更に変形を受け易いものであっ
ても、容器の成形時、成形現場から内容物充填現場への
容器の搬送中等において、成形し、固化させ、整列さ
せ、印刷し、光沢コーテイングし、ネジ頭部にキヤップ
をし、印刷検査し、箱詰めし、取り出し、充填機械にセ
ットし、充填し、尾部を溶着する等の個々の作業中に生
じる容器胴部の変形を防止することができ、例えば、内
容物充填工場において、容器尾部の充填用開口部に充填
ノズルを差し込んで充填する際に、充填ノズルが容器胴
部内に正しく差し込むことができ、機械が停止したり、
内容物が周囲に漏出したりすることがなく、円滑に充填
作業を行うことができる効果がある。更にまた、多条リ
ブの凹凸による微妙な指先の押圧感覚の変化の多様性、
滑り止め効果、商品としての外観の変化の多様性に対応
してプラスチック製の薄肉容器の商品価値を高める効果
がある。
【0024】なお、本発明の多条リブは、容器胴部の肉
厚の大小、肉厚が均等でなく厚い所と薄い所がある形
状、断面が円形ではなく押し出し押圧面のように内側に
へこみ易い部分がある形状等の容器胴部の形状により、
肉厚の薄い部分に重点的に設けたり、肉厚の厚い部分と
薄い部分でリブの厚さ高さ等を変えて設けたり、チュー
ブ押圧面等においてU字状、V字状、W字状、X字状、
/状、波形状、又はこれらの組み合わせからなるような
屈曲、湾曲又は交差したような比較的複雑な模様をなす
形状に構成して、容器胴部の変形を阻止することができ
る効果を有するものである。
【0025】また、本発明に係る尾部開口部の変形防止
容器の構造は、請求項1に記載の容器の構造において、
容器胴部の一断面形状と相似形状を有する多条リブを前
記断面と平行する面に沿って設けた構成を有することに
より、容器胴部を一断面形状と相似形状を有する部分に
おいて多条リブにより補強し、少なくとも、例えば充填
ノズル挿入部分等の、その形状部分の変形を阻止する構
造にすることができる効果がある。
【0026】また、本発明の尾部開口部の変形防止容器
の構造は、請求項1又は2に記載の容器の構造におい
て、容器胴部が円形断面を有すると共に、該円形断面と
平行する面に沿って円形状に多条リブを設けてある構成
を有することにより、本発明の多条リブは、一般的なプ
ラスチック製の押し出しチューブ状容器のようなチュー
ブ状薄肉容器の胴部補強に最適であり、この場合、円形
断面を有する容器胴部に円形状に設けた多条リブは、例
えば、充填ノズル挿入部分等を重点的に補強し、その形
状部分の変形を阻止する効果がある。
【0027】また、本発明は、請求項1、2又は3に記
載の容器の構造において、多条リブを容器胴部の外周に
該容器胴部の肉厚の5%以上150%以下の高さに胴部
表面から突出して設けた構成を有することにより、多条
リブの胴部外表面からの高さを肉厚の5%以上にするこ
とにより補強効果が得られると考えられ、また、150
%以下の高さに胴部表面から突出して設けることによ
り、容器胴部の成形時の離型性、横積み時の盛り上が
り、箱入れの円滑性等が得られる効果がある。
【0028】また、本発明は、請求項1、2又は3に記
載の容器の構造において、多条リブを容器胴部の外周に
該容器胴部の外径の0.3%以上5%以下の高さに胴部
表面から突出して設けたことを特徴とする尾部開口部の
変形防止容器の構造を提供するものである。容器胴部5
の外径Dに対して胴部表面からの突出高さを0.3%以
上にすることにより補強効果が得られる効果があり、ま
た、5%以下の高さに胴部表面から突出して設けること
により容器胴部の成形時の離型性、整列時・横積み時等
の盛り上がり、箱入れの円滑性等が得られる効果があ
る。また、本発明は、請求項1、2、3、4又は5に記
載の容器の構造において、多条リブを容器胴部の外周に
該容器胴部の尾部から多条リブの始まる位置までの距離
が5mm以上30mm以下の範囲内に設けたことを特徴
とする尾部開口部の変形防止容器の構造を提供するもの
である。容器胴部の尾部開口部の変形を防止するには、
尾部近傍に多条リブを設ける必要があるが、尾部から多
条リブの始まる位置までの距離が5mm以上30mm以
下の範囲内に設けてあれば、容器胴部への印刷と充填後
の開口部の溶着とに影響を与えないでリブ効果を得るこ
とができる効果がある。
【0029】また、本発明は、請求項1、2、3又は4
に記載の容器の構造において、多条リブを有する容器胴
部をブロー成形により一体成形してなる尾部開口部の変
形防止容器の構造を有するから、ブロー成形の金型内に
おいてパリソンを膨らませ、ブロー成形する際に、金型
に設けた多条リブ用溝型に従って多条リブを一体成形す
ることができる効果があり、この場合、多条リブの形状
に対応して容器胴部内にもリブ条の凹凸が成形され補強
効果が増大することとなる。
【0030】また、本発明は、請求項1、2、3又は4
に記載の容器の構造において、多条リブを有する容器胴
部をインジェクション・ブロー成形により一体成形して
なる尾部開口部の変形防止容器の構造を有することによ
り、容器ネジ頭部がインジェクション成形され、容器胴
部はブロー成形されることとなるから、ブロー成形と同
様に、金型内においてパリソンを膨らませてブロー成形
する際に、金型に設けた多条リブ用溝型に対応して多条
リブが一体成形される効果があり、この場合も、多条リ
ブの形状に対応して容器胴部内にも凹凸が成形され、補
強効果が増大することとなる。
【0031】また、本発明は、請求項1、2、3又は4
に記載の容器の構造において、多条リブを有する容器胴
部を射出成形により一体成形してなる尾部開口部の変形
防止容器の構造を有することにより、外型と中子の間に
射出成形して、成形後に中子を抜き取る加工工程である
から、容器胴部の外側にのみ外型に設けた多条リブ用溝
型に対応して多条リブが一体成形される効果があり、容
器胴部の内側には、リブは成形されないこととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を概略して示す概略正面
【図2】 本発明の他の実施例の要部を概略して示す
概略正面図
【図3】 本発明の他の実施例の要部を概略して示す
概略正面図
【図4】 本発明の他の実施例の要部を概略して示す
概略正面図
【図5】 本発明の他の実施例の要部を概略して示す
概略正面図
【図6】 本発明の他の実施例の要部を概略して示す
概略正面図
【図7】 本発明の一実施例の要部を縦断して概略し
て示す概略説明図
【図8】 本発明の一実施例の成形工程を概略して示
す概略説明図
【図9】 本発明の他の実施例の成形工程を概略して
示す概略説明図
【符号の説明】
1 ネジ頭部 2 肩部 3 キャップ受け部 4 ネジ部 5 容器胴部 6 充填用開口 7 多条リブ 8 金型 9 多条リブ用溝型 10 容器本体 11 凹凸 12 外型 13 中子 14 多条リブ用溝型 15 射出湯口 16 押さえ型 17 ピンチオフ部 19 容器底端部 D 容器胴部外径 t 容器胴部肉厚 h 多条リブ高さ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 尾部から内容物を充填す
    るプラスチック製の薄肉チューブ状容器の容器胴部に変
    形防止用の多条リブを成形時に一体に設けたことを特徴
    とする尾部開口部の変形防止容器の構造
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の容器の
    構造において、容器胴部の一断面形状と相似形状を有す
    る多条リブを前記断面と平行する面に沿って設けたこと
    を特徴とする尾部開口部の変形防止容器の構造
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の
    容器の構造において、容器胴部が円形断面を有すると共
    に、該円形断面と平行する面に沿って円形状に多条リブ
    を設けてあることを特徴とする尾部開口部の変形防止容
    器の構造
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記
    載の容器の構造において、多条リブを容器胴部の外周に
    該容器胴部の肉厚の5%以上150%以下の高さに胴部
    表面から突出して設けたことを特徴とする尾部開口部の
    変形防止容器の構造
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3に記
    載の容器の構造において、多条リブを容器胴部の外周に
    該容器胴部の外径の0.3%以上5%以下の高さに胴部
    表面から突出して設けたことを特徴とする尾部開口部の
    変形防止容器の構造
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又
    は5に記載の容器の構造において、多条リブを容器胴部
    の外周に該容器胴部の尾部から多条リブの始まる位置ま
    での距離が5mm以上30mm以下の範囲内に設けたこ
    とを特徴とする尾部開口部の変形防止容器の構造
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、
    5又は6に記載の容器の構造において、多条リブを有す
    る容器胴部をブロー成形により一体成形してなる尾部開
    口部の変形防止容器の構造
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、
    5又は6に記載の容器の構造において、多条リブを有す
    る容器胴部をインジェクション・ブロー成形により一体
    成形してなる尾部開口部の変形防止容器の構造
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、
    5又は6に記載の容器の構造において、多条リブを有す
    る容器胴部を射出成形により一体成形してなる尾部開口
    部の変形防止容器の構造
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009220831A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Yoshida Industry Co Ltd 立体模様付きチューブ容器とその成形方法およびスリーブに立体模様を射出成形するための成形金型。
JP2012076749A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Yoshino Kogyosho Co Ltd チューブ容器

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