JP5716709B2 - フェライト基板及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、フェライト基板、特にガラス層を表面に有するフェライト基板及びその製造方法に関する。
近年、携帯電話用電子機器等の小型化、高性能化が強く求められていることに伴い、それらの電子機器に搭載される電子部品の小型化、薄型化が進められている。このような電子機器の中には、例えばノイズ除去やDC−DC変換等に使用されるインダクタのように、磁気特性を持つ磁性基板を有するものがある。当該磁性基板には、鍍金、スパッタリングプロセス及びフォトリソグラフィ工程に対する耐久性、並びに表面平滑性、絶縁性、チップ加工性等の特性が求められる。
磁気特性を有する磁性基板としては、フェライト焼結基板が広く用いられている。フェライト焼結基板は多孔質な焼結体であり、焼成直後のフェライト焼結基板の表面には多数のボイドが存在する。このフェライト焼結基板表面のボイドが原因となり、インダクタ等に求められる、磁性基板の平面性及び絶縁性を損なうことがあった。
そこで、フェライト焼結基板の表面にガラス層を形成することが行われている(特許文献1〜3)。特に、特許文献1においては、製造工程における物理的又は熱的な衝撃によりフェライト表面に形成したガラス層にクラックが生じることを防ぐため、ガラス層に気泡を存在させることが提案されている。
特開2011−151252号公報 特開平08−181362号公報 特開平11−157874号公報
しかしながら、特許文献1に記載のガラス層であっても、依然として製造時にガラス層に生じる欠けを十分に抑制できてはいない。
したがって、本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、基板の加工工程等においてガラス層の欠けが生じにくいフェライト基板及びその製造方法を提供する。
本発明のフェライト基板は、(a)Fe、(b)Mn及びNiの少なくとも一方、(c)Zn、及び、(d)Biを含むスピネル型フェライト焼結基板、及び、この基板の表面を覆う、Biを含有するガラス層、を備える。スピネル型フェライト焼結基板の表面層におけるBiの濃度がスピネル型フェライト焼結基板の内部層におけるBiの濃度よりも高く、且つ、スピネル型フェライト焼結基板の表面層におけるZnの濃度がスピネル型フェライト焼結基板の内部層におけるZn濃度よりも低い。
上記構成を備える本発明のフェライト基板は、基板の加工工程等においてガラス層の欠けの不良が発生しにくい。
ここで、表面層の厚さは5〜20μmであることが好ましい。表面層の厚さがこの範囲にあることで、フェライト焼結基板とガラス層との密着力が強化される。
また、ガラス層の厚さは3〜10μmであることが好ましい。ガラス層の厚さを上記範囲内とすることでフェライト焼結基板とガラス層上に形成されるデバイス部分との磁気的な相互作用を低下させずにフェライト基板表面の平滑性及び絶縁性を確保することができる。
また、ガラス層はホウ素を含むことが好ましい。これにより、ガラス層の耐熱性が向上すると共に、ガラス層の熱膨張率が低下してフェライト焼結基板との熱膨張率の差が小さくなる。
また、ガラス層は1種以上の遷移金属元素を含んでいても良い。これにより、フェライト基板のレーザー加工がし易くなる。
また、スピネル型フェライト焼結基板は透磁率(比透磁率)が1.1から12,000の範囲である非磁性あるいは軟磁性を有することが好ましい。
本発明のフェライト基板の製造方法は、(a)Fe、(b)Mn及びNiの少なくとも一方、(c)Zn、及び、(d)Biを含むスピネル型フェライト焼結基板の表面を研磨する工程と、スピネル型フェライト焼結基板を800〜1100℃で熱処理する工程と、スピネル型フェライト焼結基板の表面にBiを含むガラス層を形成する工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、基板の加工工程等においてガラス層の欠け不良が生じにくいフェライト基板及びその製造方法を提供できる。
図1は、実施形態に係るフェライト基板1の模式図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図示の便宜上、図面の寸法比率は説明のものと必ずしも一致しない。
(フェライト基板)
図1に示すように、本実施形態に係るフェライト基板1は、フェライト焼結基板2と、その表面に形成されたガラス層3とを備える。フェライト焼結基板2は、最も面積の大きい面である主面2a及び側面2bを有する。
(フェライト焼結基板)
フェライト焼結基板2は、焼結セラミックスであり、(a)Fe、(b)Mn及びNiの少なくとも一方、(c)Zn、及び、(d)Biを含むスピネル型フェライト焼結体から構成される。この組成のフェライト焼結基板2は、透磁率等の磁気特性を制御しやすい。
フェライト焼結基板2は、FeをFeに換算した量で40〜55mol%、Mn及びNiをMnO及びNiOに換算した量の合計で0.2〜45mol%、ZnをZnOに換算した量で10〜60mol%、及び、BiをBiに換算した量で100〜1000molppm含む酸化物であることが好ましい。
このようなスピネル型フェライトの例は、NiZnフェライト、及び、MnZnフェライトである。
NiZnフェライトは、FeをFeに換算した量で40〜55mol%、NiをNiOに換算した量で0.2〜45mol%、及び、ZnをZnOに換算した量で10〜60mol%、BiをBiに換算した量で100〜1000molppm含むことが好ましく、Biが150〜750molppmであるとより好ましい。
NiZnフェライトは、さらに、Mnを含むことができる。例えば、NiZnフェライトは、Mnを、MnOに換算した量で、0.5〜2mol%を含むことができる。
MnZnフェライトは、FeをFeに換算した量で40〜55mol%、MnをMnOに換算した量で0.2〜45mol%、及び、ZnをZnOに換算した量で10〜60mol%、BiをBiに換算した量で100〜1000molppm含むことが好ましく、Biが150〜750ppmであるとより好ましい。
MnZnフェライトは、さらに、Niを含むことができる。例えば、MnZnフェライトは、Niを、NiOに換算した量で、0.5〜2mol%を含むことができる。
本実施形態に係るフェライト焼結基板2は、上記のように、Biを含有する。Biは、例えば、フェライト結晶粒間に酸化物として含有されることができる。Biの添加量が上記範囲であると、ガラス層3を形成する際にガラス層3との親和性が向上し、フェライト焼結基板2の表面がガラスで濡れやすくなる。また、Biの添加量が上記範囲であると、フェライト焼結基板2の曲げ強度が向上する。
フェライト焼結基板2は上記成分以外に、微量の他の元素を含んでいてもよい。そのような元素の例としては、Cu、B、Co、Ti、Si、Ca、Nb、V、Mo、Ta、Zr、Hf等が挙げられる。これらの元素は、それぞれCuO,B、CoO、TiO、SiO、CaO、Nb、V、MoO、Ta、ZrO、HfO等の酸化物に換算した合計値で0.5〜2mol%含まれていてもよい。これらの添加物は、焼結密度の向上、過電流損失の低減及び異常粒成長の抑制等の目的で適宜使用される。
フェライト焼結基板2の厚さは特に限定されないが、0.1〜2.0mmとすることが好ましく、0.5〜2.0mmとするとより好ましい。フェライト焼結基板2の厚さを上記範囲内とすると、渦電流損失は小さいが機械強度の高い基板を得やすい。
フェライト焼結基板2の熱膨張係数は通常、7×10−6〜10×10−6/Kである。
(ガラス層)
ガラス層3はBiを含むガラスから構成され、グレーズガラス層とも呼ばれる。ガラス層3は、BiをBiに換算した値で、15〜45mol%含むことが好ましく、19〜40mol%含むことがより好ましい。Biの含有量が上記範囲であると、フェライト焼結基板2とガラス層3との熱膨張係数が近くなるため好ましい。
ガラス層3を構成するガラスのBi以外の成分としては、特に限定されないが、ZnO及びBを主成分とするガラスが好ましい。特に、ZnOを15〜30mol%、Bを30〜70mol%、含むことが好ましい。Bを含むことでガラス層3の耐熱性が向上すると共に、ガラス層3の熱膨張率が低下してフェライト焼結基板2との熱膨張率の差が小さくなる。ガラスは、ZnO、Bi以外に、Al、NaO、SiO、RO(RはMg,Ca,Sr,Ba等のアルカリ土類金属)等を含むことができる。
また、ガラス層3は、遷移金属元素を含むことができる。遷移金属元素を含むガラスは特定の波長の光を強く吸収するため、このようなガラス層3を有するフェライト基板1はレーザー加工を行いやすくなる。遷移金属元素として具体的には、W、Mo、Co、Fe、Mn、Cr、V及びTiが挙げられる。これらの遷移金属元素は、それぞれ対応する金属酸化物に換算した量でガラス全体に対し、0.1〜2mol%含まれていると好ましい。
ガラス層3の厚さは3〜10μmであることが好ましい。フェライト焼結基板2が軟磁性を有する場合、ガラス層3の厚さが10μmより大きいと、フェライト基板1上に形成されたデバイス部分と磁性酸化物材料であるフェライト焼結基板2との距離が広がるため、デバイス部分がフェライト焼結基板2からの磁気的作用を得られ難くなる。また、3μm未満であると均一なガラス層3を形成し難くなる。
ガラス層3の熱膨張係数は7×10−6〜10×10−6/Kであると好ましく、8×10−6〜9×10−6/Kであるとより好ましい。ガラス層3の熱膨張係数が上記範囲内であるとフェライト焼結基板2との熱膨張率差が小さくなり、加熱時に熱膨張係数の不整合による割れや剥離を抑制することができる。
(フェライト焼結基板の構造)
フェライト焼結基板2の表面層におけるBiの濃度は、フェライト焼結基板2の内部層におけるBiの濃度よりも高く、且つ、フェライト焼結基板2の表面層におけるZnの濃度は、フェライト焼結基板2の内部層におけるZn濃度よりも低い。ここでいう表面層とは、フェライト焼結基板2のある表面における各点をその点におけるフェライト焼結基板2の内部に向かう法線方向に一定の距離だけ移動させた点が作る包絡面を考え、上記表面と包絡面とによって挟まれる層のことを言う。また、フェライト焼結基板2の表面層以外の部分を内部層と呼ぶ。表面層及び内部層の元素の濃度の比較は、例えば、それぞれの平均値を求めて行えばよい。表面層の厚みは、例えば、5〜20μmである。ZnやBiの濃度は、例えば、EPMA広域マッピングにより測定できる。
本実施形態にかかるフェライト基板1によれば、欠けなどのガラス層3の不良が生じにくい。その理由は不明であるが、フェライト焼結基板2とガラス層3との親和性が高くなっていることが1つの要因と考えられる。
(製造方法)
次に、本実施形態にかかるフェライト基板1の製造方法を説明する。
まず、上述のフェライト焼結基板2を用意する。例えば、このようなフェライト焼結基板2は以下のようにして得ることができる。まず、フェライトの原料となるFe、Mn,Ni,Zn,及び、Bi等を含む化合物をそれぞれ用意する。このような化合物としては、各金属元素の酸化物及び炭酸塩などが挙げられる。このとき、原料中の金属元素の比が上述のフェライトの金属組成を満たすように、原料の混合割合を決める。決定した混合割合に基づき、各原料を秤量して所望の割合で混合する。原料の混合は乾式で行っても湿式で行ってもよい。混合物は、バインダなどを含有しても良い。
次いで原料混合物を成形し、焼成して焼結体を得る。焼結体は酸化物であるので、焼成は空気中で行えばよい。焼成する温度は原料混合物の組成に依存するが、例えば、1100〜1300℃とすることができる。また、焼成の時間は20〜50時間であることが好ましい。
焼成した直後のフェライト焼結基板2の表面を機械加工し、表面粗さを小さくする。ここでいう表面粗さとは、基準長さにおける輪郭曲線の山高さの最大値と谷深さの最大値の和であるRzを指す。表面粗さRzはJIS B0601 及び B0633に記載の方法によって測定できる。
焼成体の表面を機械加工する方法としては、SiC等の研磨剤を用いて研磨する方法が挙げられる。研磨を行うことによって、フェライト焼結基板2の表面粗さRzを1.5〜5.0μmとすることが好ましい。
次に、フェライト焼結基板2の表面上の研磨剤を水洗等により洗い流す。研磨剤は表面変質層のクラック内にも嵌りこんでいるため、超音波洗浄を用いて念入りに除去することが好ましい。
続いて、フェライト焼結基板2に熱処理を行う(熱処理工程)。熱処理は800℃〜1100℃の温度で行うことが好ましく、900〜1000℃で行うとより好ましい。熱処理は1〜3時間行うことが好ましい。
その後、フェライト焼結基板2の表面にガラス層3を形成する。例えば以下のような工程によりガラス層3を形成できる。すなわち、まず、所望の組成を有するガラスの粉末を有機溶媒と混合してスラリー状にしたガラスフリットを用意する。このガラスフリットをフェライト焼結基板2の表面に所定の厚みで塗布する。そして、ガラスフリットを乾燥させて有機溶媒を除去する。続いて、ガラスフリットを600〜800℃の温度まで昇温する(第1の段階)。上記第1の段階により、残留した有機溶媒まで完全に除去できると共に、ガラスの粉末が軟化する。上記温度に到達したら、所定の時間高温を保持する(第2の段階)。第2の段階によって、軟化したガラス粉末が融合し均一なガラス層3が形成される。好ましい時間は、1〜30分間である。
このような工程により、上述のフェライト基板1を製造することができる。完成後のフェライト焼結基板2におけるBi濃度分布及びZn濃度分布は、主として、ガラス層3形成前のフェライト焼結基板2の熱処理、及び、ガラス層3形成時の熱処理により形成されるものと考えられる。例えば、フェライト焼結基板2の表面層に存在するZn原子が、ガラス層3形成前の熱処理によってフェライト焼結基板2の表面から蒸発することが考えられる。これにより、表面層におけるZnの濃度が低下する。また、ガラス層3を形成する工程の第2の段階において、ガラス層3に含まれるBi原子がフェライト焼結基板2の表面層へ移動することが考えられる。
なお、機械加工した後のフェライト焼結基板2の表面には表面粗さの2〜3倍程度の大きなクラックを持つ表面変質層が形成される場合がある。ガラス層3形成前のフェライト焼結基板2の熱処理により、表面変質層内のクラックを減少させることもできる。
以上、本実施形態に係るフェライト基板1及びその製造方法について詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されず、様々な変形例が可能である。例えば、図1では、主面の形状は円形であるが、フェライト基板1上に形成されるデバイス部分のサイズ及び形状並びに収納環境等に応じて適切な形状とすることができる。また、ガラス層3は主面2a以外の面に形成してもよく、全面に形成してもよい。
(実施例1)
フェライト焼結基板を用意した。フェライト焼結基板は、FeをFeに換算した量で46.48mol%、MnをMnOに換算した量で2.00mol%、及び、ZnをZnOに換算した量で51.48mol%、BiをBiに換算した量で400molppm含むスピネル型フェライト焼結基板であった。
得られたフェライト焼結基板の表面を研磨し、その後、表面を超音波洗浄した。洗浄後、フェライト焼結基板に、1000℃にて3時間の熱処理を行った。熱処理後のフェライト焼結基板の表面粗さを触針式表面粗さ測定機によって測定した。得られた表面粗さの値を表1に示す。また、EPMA広域マッピングによって、フェライト焼結基板の表面からの深さ方向の組成分析を行った。表面から10μmまでの深さの範囲で、Biの濃度が表面に向かって上昇しており、10μmより深いところではBiの濃度が400molppmで一定であった。
フェライト焼結基板の表面に、ガラス層を形成し、フェライト基板を完成させた。ガラス層を形成するガラスの組成は、ZnOが21mol%、Bが52mol%、Biが27mol%であった。形成したガラス層の厚さは7μmであった。ガラス層を形成する際の最高温度は800℃であった。得られたフェライト基板に対し、EPMA広域マッピングによって、ガラス層を形成した面の深さ方向の組成分析を行った。フェライト焼結基板において、ガラス層を形成した面の表面から20μmまでの範囲でBiの濃度が表面に向かって上昇していた。また、Znの濃度が表面に向かって減少していた。
実施例1で得られたフェライト基板を0403形状(0.4mm×0.3mm)のチップに加工し、製品の歩留を調査した。歩留は全数調査を行い、ガラス層の欠け等を生じた不良品が10万個あたり98個以下であれば合格とした。合格である場合をA、不合格である場合をBとして結果を表1に示す。
(実施例2)
ガラス層の組成をZnOが17mol%、Bが64mol%、Biが19mol%とし、厚さを9μmにする以外は、実施例1と同様とした。
(実施例3)
フェライト焼結基板の組成を、FeをFeに換算した量で42.14mol%、NiをNiOに換算した量で29.22mol%、及び、ZnをZnOに換算した量で28.60mol%、BiをBiに換算した量で400molppm含むとする以外は実施例2と同様とした。
(実施例4〜6)
熱処理の温度をそれぞれ800℃、900℃、1100℃とした以外は実施例1と同様にした。
(実施例7)
ガラス層の組成をZnOが21mol%、Bが52mol%、Biが26mol%、Feが1mol%にする以外は、実施例1と同様とした。この組成はレーザー加工性に優れている。
(比較例1)
熱処理の温度を700℃とした以外は実施例1と同様にした。得られたフェライト基板に対し、EPMA広域マッピングによって、ガラス層を形成した面の深さ方向の組成分析を行った。フェライト焼結基板において、ガラス層を形成した面の表面におけるBi及びZnの濃度はフェライト焼結基板内部層の濃度と有意な差はなかった。
Figure 0005716709


1…フェライト基板、2…フェライト焼結基板、2a…主面、2b…側面、3…ガラス層

Claims (6)

  1. (a)Fe、(b)Mn及びNiの少なくとも一方、(c)Zn、及び、(d)Biを含むスピネル型フェライト焼結基板、及び、前記スピネル型フェライト焼結基板の表面を覆う、Biを含有するガラス層、
    を備えるフェライト基板であって、
    前記スピネル型フェライト焼結基板の表面層におけるBiの濃度が前記スピネル型フェライト焼結基板の内部層におけるBiの濃度よりも高く、且つ、
    前記スピネル型フェライト焼結基板の表面層におけるZnの濃度が前記スピネル型フェライト焼結基板の内部層におけるZnの濃度よりも低く、
    前記スピネル型フェライト焼結基板におけるBiの含有量は、BiをBi に換算した値で100〜1000molppmであり、
    前記スピネル型フェライト焼結基板におけるZnの含有量は、ZnをZnOに換算した値で10〜60mol%であり、
    前記ガラス層におけるBiの含有量は、BiをBi に換算した値で、15〜45mol%であり、
    前記ガラス層におけるZnの含有量は、ZnをZnOに換算した値で15〜30mol%であり、
    前記表面層の厚さは5〜20μmである、フェライト基板。
  2. 前記ガラス層の厚さが3〜10μmである、請求項1に記載のフェライト基板。
  3. 前記ガラス層がさらにホウ素を含む、請求項1又は2に記載のフェライト基板。
  4. 前記ガラス層がさらに1種以上の遷移金属元素を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載のフェライト基板。
  5. 前記スピネル型フェライト焼結基板が非磁性あるいは軟磁性を有する、請求項1〜のいずれか1項に記載のフェライト基板。
  6. (a)Fe、(b)Mn及びNiの少なくとも一方、(c)Zn、及び、(d)Biを含むスピネル型フェライト焼結基板の表面を研磨する工程と、
    前記スピネル型フェライト焼結基板を800〜1100℃で熱処理する工程と、
    前記スピネル型フェライト焼結基板の表面にBiを含有するガラス層を形成する工程と、
    を備え、
    前記スピネル型フェライト焼結基板におけるBiの含有量は、BiをBi に換算した値で100〜1000molppmであり、
    前記スピネル型フェライト焼結基板におけるZnの含有量は、ZnをZnOに換算した値で10〜60mol%であり、
    前記ガラス層におけるBiの含有量は、BiをBi に換算した値で、15〜45mol%であり、
    前記ガラス層におけるZnの含有量は、ZnをZnOに換算した値で15〜30mol%である、フェライト基板の製造方法。
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