JP5716507B2 - 面光源装置、及び画像表示装置 - Google Patents
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Description
このため、例えば、特許文献1では、単位光学要素として三角柱単位プリズム等を配列したプリズム面の反対側の裏面に、高さが光源光の波長以上、100μm以下の空隙形成用の微小な突起を多数ランダム配置した光学シートを提案している。裏面を単なる平滑面とせずに、この様な微小突起群を設けておくことで、光学シート裏面に導光板、画像表示パネルなどの他の表面平滑な光学部材を隣接して配置したときに、他の光学部材との光学密着による輝度面内分布の不均一化、干渉縞、光滲潤(wet outとも言う。濡れた滲み状の輝度ムラ)等の不具合を防止することができる。この結果、光学密着による輝度の面内不均一化、干渉縞等を効果的に防げる様になる。また、微小突起群によって、その光拡散作用よる光源像の不可視化効果を付与することもできる。
(1)光源と、該光源の出光面上に載置した光学部材とを備え、前記光学部材が、シート状の本体部と、該本体部の一方の面上に配置された多数の単位光学要素と、該本体部の他方の面上に形成された微小突条とを有し、該微小突条は、シート状の本体部のシート面に垂直な法線方向から見たときに、多数の開口領域を画成する網目状パターンから成り、該網目状パターンは一つの分岐点から延びる境界線分の数の平均値Nが、3.0≦N<4.0であり、且つ、前記開口領域が繰返周期を持つ方向が存在しないパターンからなる領域を含み、該微小突起が該網目状パターンの部分で前記開口領域に対して凸形状である、面光源装置。
(2)上記(1)の面光源装置と、該面光源装置の出光面上に載置した画像表示パネルとを備える、画像表示装置。
以下に、本発明において用いる主要な用語について、その定義をここで説明しておく。
本体部1の「一方の面1p」は、単位光学要素2で隙間なく埋め尽くされたときは、面としては実在しない仮想的な面となる。
光学部材10の単位光学要素2を有する側の面を示すときは「光学要素面」と呼び、この反対側の面であり網目状パターン3Pからなる微小突条3を有する側の面を「裏面」と呼ぶ。
「主切断面形状」とは、光学部材10のシート面に立てた法線に平行な断面のうち、注目する要素に延在方向が存在する場合に、その延在方向に直交する断面として定義される「主切断面」に於ける形状のことを意味する。
単に「断面」乃至は「断面形状」というときの「断面」とは、シート状の光学部材10のシート面に立てた法線に平行な断面のことを意味する。
「平面視形状」とは、光学部材10のシート面に平行な面に於ける形状のことを意味する。言い換えると、「平面視形状」とは、光学部材10をシート面に立てた法線の方向から見た形状のことを意味する。
「シート」、「フィルム」、「板」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「シート」はフィルムや板とも呼ばれ得るような部材も含む概念である。
先ず、本発明による光学部材を、図1の斜視図で示す一実施形態例を参照して説明する。
同図の実施形態例においては、前記単位光学要素2は主切断面形状が二等辺三角形で、その底辺を本体部1側とする形状の単位三角柱プリズムである。
前記微小突条3を構成する網目状パターン3Pは、シート状の本体部1のシート面に垂直な法線方向から見たときに、多数の開口領域Aを画成する多数の境界線分Lから構成され、境界線分Lは、一つの分岐点Bから延びる境界線分Lの数の平均値Nが、3.0≦N<4.0であり、且つ、前記開口領域Aが繰返周期を持つ方向が存在しない領域を有するパターンとなっている。前記開口領域Aの面、つまり他方の面1qは平滑面である。
この為、網目状パターン3Pからなる微小突条3によって、モアレも輝度ムラも生じさせずに光学密着を防止できる。
本体部1は、単位光学要素2及び微小突条3を支持する透明な部材であり、樹脂シートの様な有機系部材の他、ガラス、セラミックスなどの無機系部材でも良い。これらは用途に応じて公知の透明な部材から適宜選択すれば良い。例えば、有機系部材として、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、シクロオレフィン重合体などのポリオレフィン系樹脂、トリアセチルセルロースなどのセルロース系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などからなる樹脂シートを用いることができる。
本体部1は、「シート状」であるが、「シート」とは前記定義欄で述べたとおり、フィルムや板も含む概念であり、厚みや剛性によって区別されるものではない。例えば、本体部1の厚みは25μm〜5mmである。
本体部1の一方の面1pは単位光学要素2で埋め尽くされるときは露出しない仮想的な面であり、本体部1の他方の面1qは、開口領域Aが現実の露出面となる実在する面である。
単位光学要素2は本体部1の一方の面1pに対して凸なる形状を有し、該一方の面1pに、多数、一次元配置又は二次元配置され光の進行方向を変化させる透明な光学要素である。この様な単位光学要素2としては、従来公知の各種形状のものを用いることができる。例えば、一次元配置される単位光学要素2としては、柱状単位プリズム、柱状単位レンズ等の柱状単位光学要素があり、これら各柱状単位光学要素の延在方向(稜線方向)と直交する方向(図1(A)に於いては左右方向)に規則的又は不規則的に配列させる。こ配列を一次元配置と呼称する。二次元配置される単位光学要素2としては、四角錘等の錐体状単位プリズム、半球状単位レンズ等の突起状単位光学要素がある。これら各突起状単位光学要素をシート面内の2方向(例えば、XY面内に於けるX方向及びY方向)に規則的又は不規則的に配列させる。この配列を二次元配置と呼称する。
ここで、プリズムとは表面(空気との接触面)が平面の組み合わせからなる光学要素、レンズとは表面が単一の曲面乃至は複数の曲面の組み合わせからなる光学要素を意味する。
単位光学要素2は、その表面が平面と曲面との組み合わせからなる光学要素でも良く、この場合は平面の部分はプリズムとして機能し、曲面の部分はレンズとして機能する。
上記一次元配置される柱状単位プリズムとしては、主切断面形状が三角形{図2(1)参照}の三角柱単位プリズムが代表的であるが、この他、主切断面形状が、五角形{図2(2)参照}、六角形などの多角柱単位プリズムでも良い。
上記一次元配置される柱状単位レンズとしては、表面部分の主切断面形状が円又は楕円の一部を成す形状{図2(3)参照}の円柱状単位レンズが代表的であるが、この他、表面部分の主切断面形状が、放物線、双曲線、サイクロイド、カージオイド、正規分布曲線、正弦曲線、双曲線正弦曲線、楕円関数曲線(sn関数、cn関数)、ベッセル関数曲線、ランキンの卵型曲線、等の一部を成す連続して滑らかな曲線からなる曲面柱単位レンズでも良い。
上記二次元配置される錐体状単位プリズムとしては、断面形状が三角形{図2(1)参照}の円錐体又は角錐体単位プリズムが代表的であるが、この他、断面形状が台形の円錐台又は角錐台単位プリズムでも良い。
錐体状単位プリズムの一方の面1pに接する底面の形状は、例えば、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形、円、楕円等の滑らかな連続曲線形状などである。
上記二次元配置される半球状単位レンズとしては、表面部分の断面形状が円又は楕円の一部を成す形状{図2(3)参照}が代表的であるが、この他、放物線、双曲線、サイクロイド、カージオイド、正規分布曲線、正弦曲線、双曲線正弦曲線、楕円関数曲線(sn関数、cn関数)、ベッセル関数曲線、ランキンの卵型曲線、等の一部を成す形状でも良い。
半球状単位レンズの一方の面1pに接する底面の形状は、例えば、円、楕円等の滑らかな連続曲線形状、或いは、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形などである。
単位光学要素2は、断面又は底面形状が変形されたものもあり得る。例えば、断面の三角形の頂点両側の両斜辺の片方又は両方を、外側又は内側に折れ曲げたり、外側又は内側に湾曲させたりした形状{図2(4)参照}、三角形の頂点近傍を湾曲させて丸みを帯びさせた形状(図示略)などである。
図2(1)〜図2(4)に例示の単位光学要素2は、本体部1の一方の面1pに対して凸なる形状であるが、例えば単位光学要素2がレンズである場合で言えば凸レンズの他に凹レンズの様に凹形状{図2(5)参照}でも良い。
一次元配置される単位光学要素2は、直線状に延びる柱状の単位光学要素2では、直線状に延びる延在方向を互いに平行にして、通常、シート面内の一方向に対して一定の周期で配列される。また、柱状の単位光学要素2は、延びる方向は、シート面に立てた法線方向から見たときの平面視形状が、円形状や波形状など曲線、折れ線などあっても良い。
二次元配置される単位光学要素2は、通常、規則格子状に一定の周期で配列される。
一次元配置及び二次元配置の場合も共に、配置は一定の周期を有する規則的な配列以外に、不規則的な配置でも良い。
単位光学要素2は、一次元配置される単位光学要素2と、二次元配置される単位光学要素2とが混在して配置されていても良い。
単位光学要素2は、多数配置されるとき、全て同じ形状同じ寸法のものを配置することもあるが、異なる形状、異なる寸法のものを配置することもある。
不規則性を、形状、寸法、配置の1以上に導入することで、他の部材が規則性パターンを有するときに、その規則性パターンと干渉してモアレが生じるのを防ぐことができる。
単位光学要素2の寸法は、単位三角柱プリズムである場合で示せば、例えば、一方の面1pに接する底辺が10〜100μm、高さが10〜100μm、頂角の角度は80〜120°、配列周期は10〜100μmである。
微小突条3は、シート状の本体部1のシート面に垂直な法線方向から見たときに、その平面視形状が、多数の開口領域Aを画成する網目状パターン3Pから成り、該網目状パターン3Pは特定の形状で前記開口領域Aが繰返周期を持つ方向が存在しないパターンからなる領域を含んでいる。図1(B)、図3、図4、及び図11Aに図示の形態については、全領域が、該開口領域Aが繰返周期を持たないパターンからなっている。この網目状パターン3Pを有する微小突条3が断面形状に於いて、該網目状パターン3Pの部分で前記開口領域Aに対して凸形状となっている。
網目状パターン3Pは、図3に示す如く、二つの分岐点Bの間を延びて開口領域Aを画成する多数の境界線分Lから形成され、一つの分岐点Bから延びる境界線分Lの数の平均値Nが、3.0≦N<4.0、つまり、3.0以上で4.0未満であり、且つ、前記境界線分Lで画成された前記開口領域Aに繰返周期を持つ方向が存在しない形状となっている。
図4は、網目状パターン3Pで画成される多数の開口領域Aに、繰返周期が存在しないことを説明するXY平面に平行なシート面に於ける平面図である。このシート面の面内において、任意に方向を向く任意の位置に一本の仮想的な直線diが選ばれている。
この一本の直線diは、境界線分Lと交差し交差点が形成される。この交差点を、図面では図面左下から順に、交差点c1,c2,c3,・・・・・,c8として図示してある。隣接する交差点、例えば、交差点c1と交差点c2との距離が、前記或る一つの開口領域Aの直線di上での寸法t1である。次に、開口領域Aに直線di上で隣接する別の開口領域Aについても、同様に、直線di上での寸法t2が定まる。そして、任意方向で任意位置の直線diについて、直線diと交差する境界線分Lとから、任意方向で任意位置の直線diと遭遇する多数の開口領域Aについて、該直線di上における寸法として、t1,t2,t3,・・・・・・,t8が定まる。そして、t1,t2,t3,・・・・・・,t8の数値の並びには、周期性が存在しない。
図4では、このt1,t2,t3,・・・・・・,t8は、判り易い様に図面下方に、直線diと共に網目状パターン3Pとは分離して描いてある。
この直線diを図4で図示のものから任意の角度回転させて別の方向について各開口領域Aの寸法t1,t2,・・を求めると、やはり図4の場合と同様、直線di方向に対して繰返し周期性は見られない。即ち、このt1,t2,t3,・・・・・・,t8の数値の並びの様に、境界線分Lで画成された開口領域Aには繰返周期を持つ方向が存在しない。
そして、図11Cには、図3及び図11Aに示された光学部材10の微小突条3が有する網目状パターン3Pを、図11Bに示された画像表示パネル30に於ける典型的な画素配列上に重ねた状態が示されている。図11Cからも理解され得るように、図3及び図11Aに示された網目状パターン3Pを実際に作製して画像表示パネル30の画素配列上に配置した場合、視認され得る程度の縞状の模様、すなわちモアレ(干渉縞)は発生しなかった。
なお、これら図面では、網目状パターン3Pはそのパターンが判り易い様に、黒く誇張して描いてあるが、実物は無色透明な物である。
ここで、一つの分岐点Bから延び出す境界線分Lの数の平均値Nが3.0≦N<4.0であり且つ開口領域Aが一定の規則性を持った繰返周期で並べられた直線方向が存在しない網目状パターン3Pのパターンを作製する方法の一例を以下に説明する。
この様に構成することにより、網目状パターン3Pを目視した際の濃淡(明暗)ムラが、より一層、効果的に解消する。網目状パターン3Pの目視時の濃淡ムを、実質上、目視不能とし、且つ網目状パターン3Pの非周期性によるモアレ防止性とも両立する為には、開口領域Aの外接円直径D(開口領域Aの大きさ)の最大値をDMAX、最小値をDMINとしたときに、当該外接円直径の分布範囲ΔD=DMAX−DMINがDの平均値DAVGに対して、
0.1≦ΔD/DAVG≦0.6
より好ましくは、
0.2≦ΔD/DAVG≦0.4
とする。
さらに、上述した実施形態では、光学部材10中の微小突条3の全領域において、該微小突条3が有する網目状パターン3Pによって画成される開口領域Aが繰返周期を持つ方向が存在しないようになっている例を説明した。しかしながら、図10の様に、その内部に於いて微小突条3が有する網目状パターン3Pの全領域が、複数の開口領域Aが、所定の繰返周期のないパターンで配列されている領域(単位パターン領域S)を複数集合して網目状パターン3Pの全領域が構成されているようにしてもよい。即ち、この形態に於いては、網目状パターン3Pの全領域中に、局所的に見たときに、同一パターンで開口領域群が配列されてなる単位パターン領域Sを2箇所以上含むようになる。この場合、特定方向について、一定周期で4箇所以上の繰返しが無ければ、単位パターン領域S同士の繋ぎ目は実質上目立ち難く、無視し得る。もちろん、単位パターン領域S中でモアレも濃淡ムラも生じていない。この例において、一つの単位パターン領域S内における網目状パターン3Pのパターンは、例えば、図5〜図9を参照しながら説明したパターン作成方法と同様にして作成することができる。
特に最近では、画像表示パネル30の大型化が進んでおり、この様な大画面の画像表示パネル30に対しては、微小突条3が有する網目状パターン3Pが、複数の単位パターン領域Sの配列から構成されていて、且つ各々の単位パターン領域S内に於いては互いに同一のパターンで開口領域Aが配列されている構成とした複数の単位パターン領域Sを含む形態とした方が、網目状パターン3Pのパターン作成を格段に容易化することが可能となる点において好ましい。
微小突条3が有する網目状パターン3Pの主切断面形状は、光学密着を防止できる形状であれば特に限定はない。例えば、図13の断面図の如くの形状を選び、微小突条3の主切断面形状をレンズ又はプリズム形状とし、且つその寸法(底辺幅及び突出高さ)を光源光の可視光線スペクトルの最長波長以上(通常は、多少余裕を見込んで5μm以上)として、レンズ又はプリズムとしても機能させる様に設計すれば、光源光を拡散又は集光させて、正面輝度の向上や視野角の拡大の機能も付与することが出来る。中、図13(1)は長方形(含む正方形)、図13(2)は台形、図13(3)は円又は楕円の一部、図13(4)は三角形、図13(5)は三角形や台形の斜辺が外側に向かって凸形状に変調された形状(図は三角形の場合)、この他、図示は省くが、五角形、六角形などである。図面は概念的なものであり、断面形状の角は製造上の造形精度や形状耐久性などを勘案して、丸みを帯びていることがある。
網目状パターン3Pを構成する微小突条3の寸法は、網目状パターン3Pを構成する境界線分Lの線幅で1〜100μm程度である。微小突条3の高さは、光学部材10の本体部1と隣接する表面平滑な他の光学部材との光学密着(による不具合)防止性の点からは、光源光中の可視光線スペクトルの最短波長0.38μm以上とする必要が有り、より好ましくは、光源光中の可視光線スペクトルの最長波長0.78μm以上とする。又、100μmを超えても光学密着防止効果は既に飽和している上、微小突条3が視認され易くなる、破損し易くなる等の不具合を生じる。よって、これらの兼ね合いから、微小突条3の本体部からの好ましい突出高さは、1〜100μm程度である。境界線分Lの線幅は、網目状パターン3Pの全領域にて同一とする必要はない。
網目状パターン3Pが画成する開口領域1Aの寸法は、開口領域1Aを内接する外接円の直径にて5〜5000μm、好ましくは10〜500μm程度である。
微小突条3は、透明材料から構成すれば良く、該透明材料としては基本的には特に制限はなく、樹脂材料、或いは本体部が特に無機材料であるときはガラスやセラミックス等の無機材料を用いても良い。なかでも、樹脂材料は、形成が容易な点で好ましい。該透明材料としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン樹脂等の熱可塑性樹脂でも良いが、固化が迅速などの点で、好ましくは、硬化性樹脂、それも、紫外線や電子線で硬化する電離放射線硬化性樹脂を用いるのが良い。電離放射線硬化性樹脂としては、アクリレート系、エポキシ系、ポリエステル系などの樹脂が挙げられる。
単位光学要素2を本体部1の一方の面1pに形成する方法、及び微小突条3を本体部1の他方の面1qに形成する方法は、特に限定されない。成形法など公知の各種形成方法を適宜採用して形成することができる。
単位光学要素2は、本体部1との界面となる一方の面1pにおいては、一方の面1pを透過する透過光に対して積極的に光学的作用を機能させる必要はない。この為、単位光学要素2は本体部1と一体的に成形することもできる。
本体部1の一方の面1pは仮想的な面であるから、本体部1の一方の面1pの外側(単位光学要素2側)と内側とは、同じ材料から構成されても良いし、異なる材料から構成されても良い。
b)円筒状の成形型と押圧ロール間にTダイ等から押し出した溶融樹脂を供給して該成形型面で樹脂を冷却固化することによって、成形する溶融押出成形法、
c)射出成形法、
d)加熱された成形型と金属板や金属ロール間に樹脂を挟んで加熱加圧し、冷却固化後離型する熱プレス法、
e)成形型に樹脂を積層後、成形型を剥がして樹脂面に型面の形状を転写する転写法。
上記成形法の説明にて、樹脂シートと樹脂材料とを用いる場合で説明すると、上記a)賦型法などの方法によれば、樹脂材料を成形型と樹脂シートとの間の全面に介在させることで、樹脂シートは成形型の型面に接触していない状態で、樹脂材料を硬化させて単位光学要素2を樹脂シート上に成形することもできる。この結果、本体部1は、樹脂シートとシート状に硬化した樹脂材料とから構成されるようになる。また、樹脂シートが成形型の型面に接触している状態で、樹脂材料を硬化させて単位光学要素2を樹脂シート上に成形することもでき、この場合は、本体部1は、樹脂シートのみから構成されるようになる。従って、一方の面1pとは、後者の場合は樹脂シートの表面となり、前者の場合は、硬化した樹脂材料の内部の仮想的な面となる。
微小突条3は、本体部1の他方の面1q上に、開口領域Aに対して凸形状となる網目状パターン3Pを呈する平面視形状の光学要素として形成される。開口領域Aは露出面であり、本体部1の他方の面1qそれ自体とすることができ、また通常、他方の面1qそれ自体である。
微小突条3は、本体部1との界面となる他方の面1qにおいては、他方の面1qを透過する透過光に対して積極的に光学的作用を機能させる必要はない。この為、微小突条3は本体部1と一体的に成形することもできる。
尚、微小突条3と本体部1とは、同じ材料から構成されても良いし、異なる材料から構成されても良い。
本光学部材10は、上記した実施形態及び構成以外に、例えば下記の様に、更にその他の構成要素を加えた形態としても良い。
光学部材10の入光面とする部分の面に、直下の層よりも相対的に低屈折率の低屈折率層からなる反射防止層を形成しても良い。反射防止層によって、光学部材10への入射光の反射損失を低減できる。
光学部材10は帯電防止層を有していてもよい。帯電防止層は、本体部1、単位光学要素2、微小突条3のいずれか1以上を兼用することもできる。帯電防止層によって光学部材10に帯電防止機能が付与され、埃等の異物付着を低減し、光学特性への悪影響を抑制できる。
しかしながら、画像表示パネルの画素や単位光学要素の周期的配列とのモアレが実質上無視し得る範囲内であるならば、一部、開口領域Aが一定の繰返周期で配列する方向が存在するような網目状パターン3Pを採用しても良い(勿論、この様な特定方向以外は、開口領域Aが一定の繰返周期で配列しないと共に、本発明のこの他要件は具備する)。本発明の網目状パターン3Pには、このような形態も包含する。
本発明による面光源装置は、光源と、該光源の出光面上に載置した上記本発明の光学部材10と、を少なくとも備える。
本発明による面光源装置を、図14(A)に例示する一実施形態例の面光源装置100を参照して説明する。本実施形態による面光源装置100では、光源20と、この光源20の平面状の出光面20a上に隣接して配置された光学部材10とを備える。光学部材10は、図1等で例示した本発明の光学部材10である。
光学部材10が光源20の出光面20aに接して配置されていても、光学部材10が備える微小突条3によって、モアレも輝度ムラも生じさせずに光学密着が防止される。
例えば、発光源として、面状発光体の電界発光パネル(ELパネル)を用いれば、そのまま面光源の光源20として用いることができる。また、発光源として、線状発光体の冷陰極管、点状発光体の発光ダイオード(LED)を用いるときは、導光板、光拡散板、光反射板などを適宜組み合わせて、出光面20aが平面状となる様に、エッジライト(サイドライト)型又は直下型として光源20構成する。言い換えると、この場合、光源20は光源モジュールとも言える。
これらの図面において、図面上方の面光源装置100としての出光面側が、画像表示パネルが配置されその画像の観察者V側となる。
また、光学部材10は一枚の配置の他、2枚など複数枚を重ねて配置してもよい。複数枚配置することで、例えば、単位光学要素2が柱状単位光学要素であり光学特性がシート面方向で方向性を有する場合に、複数の方向にその方向性を有する光学特性を配することができる。
本発明による画像表示装置は、上記の本発明による面光源装置100と、該面光源装置100の出光面上に載置した画像表示パネルとを少なくとも備える。
本発明による画像表示装置を、図15に例示する一実施形態例の画像表示装置1000を参照して説明する。図15に例示する画像表示装置1000は、上記した様な光学部材10を備える面光源装置100と、この面光源装置100の出光面100a上に配置された画像表示パネル30とを備える、表示装置である。本画像表示装置1000は、面光源装置100及び画像表示パネル30以外に、筐体(キャビネット)、入出力部品等の他、画像表示装置の用途に応じて、例えば、テレビジョン受像機の場合はチューナ等の、公知の各種部品を備える。これらのその他の構成要素は、特に制限はなく、用途に応じたものとなる。
本発明による光学部材10は、面光源装置用の光学部材として好適であり、この光学部材10を備える面光源装置100は、透過型表示装置のバックライトとして好適であり、この面光源装置100を備える画像表示装置1000は、テレビジョン受像機、測定機器や計器類、事務用機器、医療機器、電算機器、電話機、電子看板、遊戯機器、デジタルフォトフレーム等の画像表示装置として好適である。
1p 一方の面
1q 他方の面
2 単位光学要素
3 微小突条
3P 網目状パターン
10 光学部材
20 光源
20a 出光面
30 画像表示パネル
100 面光源装置
100a 出光面
1000 画像表示装置
A 開口領域
B 分岐点
BP 母点
L 境界線分
Lt ライン部(境界線分の集合)
S 単位パターン領域
V 観察者
Claims (2)
- 光源と、該光源の出光面上に載置した光学部材とを備え、
前記光学部材が、シート状の本体部と、該本体部の一方の面上に配置された多数の単位光学要素と、該本体部の他方の面上に形成された微小突条とを有し、該微小突条は、シート状の本体部のシート面に垂直な法線方向から見たときに、多数の開口領域を画成する網目状パターンから成り、該網目状パターンは一つの分岐点から延びる境界線分の数の平均値Nが、3.0≦N<4.0であり、且つ、前記開口領域が繰返周期を持つ方向が存在しないパターンからなる領域を含み、該微小突起が該網目状パターンの部分で前記開口領域に対して凸形状である、面光源装置。 - 請求項1記載の面光源装置と、該面光源装置の出光面上に載置した画像表示パネルとを備える、画像表示装置。
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