JP5715381B2 - 光学特性測定装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光学フイルムの偏光特性を測定する光学特性測定装置及び方法に関する。
液晶表示装置には、偏光板、視野角補正フイルム、反射防止フイルムなどの各種の光学特性を有する機能性プラスチック樹脂フイルム(以下「光学フイルム」という)が使用されている。液晶表示装置は、液晶のもつ複屈折特性を利用してコントラストを得ているため、使用する光学フイルムにも所定の複屈折特性をもたせる必要がある。この光学フイルムの複屈折特性が面全体にわたって均一性を有していない場合には、液晶表示装置における画像表示にムラが生じてしまうことになる。
したがって、液晶表示装置に光学フイルムを組み込む前には、フイルムが所望の複屈折特性を有しているか否かを測定する必要がある。複屈折特性の測定は、測定対象となる光学フイルムに対して測定光を照射する光源と、光学フイルムから出た光を受光する受光器と、光学フイルムの偏光特性などを測定するための位相差板や偏光板などの各種光学部材とを用いて行なわれる。
例えば、特許文献1では、光源と受光器であるCCDカメラの間においた位相差板を光軸まわりに回転させることによって様々な偏光状態を作り出している。そして、異なる偏光状態の画像をCCDカメラで撮像し、撮像により得られた画像群の各画素の輝度値変化から画素ごとに複屈折特性を算出している。また、特許文献2では、所定方向に搬送中の光学フイルムの複屈折特性をオンラインで測定する方法が開示されている。また、特許文献3では、フイルムを移動させながら測定を行う際に、CCDカメラの視野サイズと光学フイルムの移動速度とを考慮して撮像を繰り返すことによって、広い面積の光学フイルムの複屈折分布を測定する装置が開示されている。
特開2009−229279号公報 特開平5−346397号公報 特開2007−263593号公報
近年では、液晶表示装置が大型化していることから、それに組み込まれる光学フイルムも、広い面積を持った光学フイルムが使われるようになってきている。これに伴い、広い面積を有する光学フイルムの複屈折特性を測定できる装置や方法が求められている。例えば、20インチ程度の液晶表示装置には、A3程度の大きさの光学フイルムの検査が必要となる。
この点において、上記の特許文献1〜3に示すような従来技術では、以下のような理由から、広面積の光学フイルムの複屈折特性を迅速且つ精度良く測定することができない問題がある。特許文献1の場合には、撮像レンズとしてテレセントリックレンズを用いることが望ましいが、レンズの視野はせいぜい一辺5cm前後であるので、A3サイズを一視野で検査することはできない。
したがって、CCDカメラの視野に合わせて、光学フイルムを複数の測定エリアに分け、その測定エリア毎に複屈折測定を行うことによって、全体の検査を行なう必要がある。このとき、各測定エリアにおいて、光学フイルムの偏光状態を測定するためにCCDカメラを静止させた状態で位相差板の角度を回転しながら撮像する必要がある。そのため、所定の測定エリアで撮像(静止)→別の測定エリアへCCDカメラを移動→別の測定エリアで撮像(静止)→・・・を繰り返すので、測定がなかなか進まずに時間がかかってしまう問題があった。
また、特許文献2では、光学フイルム上の一点を搬送方向に沿って測定している。特別な位相差板の回転がないことから、カメラまたはフイルムを停止することなく測定が可能である。そこで、一点測定を面測定に拡張するために、この測定装置を光学フイルムの幅方向に並べることが考えられる。しかしながら、特許文献2で示される測定装置の測定空間分解能が例えば1mm平方である場合には、この測定装置をA3サイズの光学フイルムの幅方向に配置しようとすると、全部で294台の装置が必要になってしまうことから、実現性はないといえる。ここで用いた「測定空間分解能」という言葉は、測定対象上の1測定点のサイズを意味しており、最終的に測定結果の分布を画像化したときにはその画像の画素サイズになる。
また、特許文献3で使用するCCDカメラには、各受光素子に光学フイルムの偏光状態の測定に必要な偏光子が設けられているため、特許文献1のように撮像のたびに位相差板を回転させる必要はない。しかしながら、この特許文献3では、CCDカメラが有するノイズの問題を解決できていないため、高精度な測定を行うことができない。
特許文献3では、1視野サイズの測定はCCDカメラの1回の撮像で得られる1枚の画像に基づいて行なわれている。CCDカメラにおいては、同一条件で連続撮像した場合にも、CCDのノイズによる輝度のばらつきによって、毎回得られる出力値には値の変動が生ずる。すなわち、特許文献3では測定の再現が不充分といわざるを得ない。
本発明は、2次元イメージセンサを用いてその撮像視野より広い面積をもつ光学フイルムの偏光特性を測定する場合に、複数の偏光状態の撮像のためにイメージセンサを光学フイルム上に静止させる必要性を無くすとともに、測定精度をあげるために行う同じ画像の複数回撮像についてもイメージセンサを停止させることなく行える様にした。このため、迅速で高い測定精度を有する偏光特性測定装置及び方法を提供することを目的とするものである。
本発明の光学特性測定装置は、測定分解能で仮想的に複数の測定画素に細分化された測定対象に特定の偏光照明を照射する投光手段と、偏光特性がそれぞれ異なり、第1の方向に整列して配列された少なくとも4種類の波長板と、各々の波長板に対応して複数の撮像エリアに区画され、かつ、各々の撮像エリアで測定画素を複数回撮像して、測定画素ごとに複数の出力値を出力するイメージセンサと、を有する撮像手段と、測定対象に対して撮像手段を相対的に前記第1の方向に移動させる走査手段と、を備え、走査手段による撮像手段の相対移動に伴って測定対象を撮像することにより、各々の撮像エリアで前記測定画素ごとに複数の前記出力値を取得し、測定画素ごとに、各々の撮像エリアで取得した複数の出力値を加算して、各々の撮像エリアの測定値とし、各々の撮像エリアの測定値を用いて測定画素ごとにストークスパラメータを算出することを特徴とする。イメージセンサは、隣接する複数の画素を結合した結合セルごとに1つの出力値を出力することが好ましい。測定対象から出た光とイメージセンサの各撮像エリアから出力される出力値との関係を表す偏光伝達行列を、測定の前に結合セル単位で求めておいて、偏光伝達行列と各々の撮像エリアの測定値とを用いて、測定画素ごとにストークスパラメータを求めることが好ましい。
図1に示すように、測定対象である光学フイルム12の測定には測定空間分解能が与件として定められるため、最終的な測定結果は光学フイルム12を測定空間分解能の大きさで細分化した微小エリアごとの測定結果の集合、すなわち光学特性の面分布情報である。測定対象である光学フイルム12上には、測定空間分解能で仮想的に細分化されたエリアがあるとみなし、この1つ1つのエリアを総称して、これ以降、「測定画素E」と呼ぶ。
結合セル」とは、隣接するイメージセンサの撮像セルを縦横に所定個数まとめて1つの大きなセル(結合セル)とし、そのセルの出力値は、結合セルに含まれる全ての撮像セルの出力値を平均した値とするものである。この1つ1つの結合セルを総称して、これ以降、「結合セルCP」と呼ぶ。
このように結合セルCP単位で撮像を行なう理由は、以下のとおりである。図2のグラフは、イメージセンサとして12ビット出力のCCDカメラを使用したときの出力値のばらつきを示したものである。このグラフは、所定数の画素を結合した結合セルに対して比較的明るい光(出力値が3740付近になる光)を入力し、単純に256回測定を行なって全出力値のうち最大値から最小値を引いたばらつき幅をプロットしたものである。このグラフでは、縦軸はCCDカメラの出力値のばららつきを、横軸は画素の結合数を示す結合セル数を表している。ここで、例えば、結合セル数が4の結合セルは、縦2画素、横2画素を有している。なお、図2において、黒丸はCCDカメラの出力値のばらつき幅(測定結果)を、点線は黒丸から得た近似曲線を表している。この結果から、CCDカメラの出力にのるノイズは、結合セル数のほぼマイナス1/2乗に比例しており、ランダムノイズの性質があることがわかる。
このグラフが示すように1セル、4セル、9セル、16セル、・・・とセルサイズ(結合セル数)を大きくするごとに、CCDカメラの出力値のばらつきが低くなっている。したがって、結合セル数をある程度大きくして撮像を行なわなければ、CCDカメラの出力値のばらつきが大きいため、撮像数を増やして平均化等をしない限り、精度良く測定することができない。なお、このグラフを得るために用いたCCDは、1/1.8インチ、200万画素、撮像セルサイズは4.4μm□のものである。
結合セルCPを構成する画素の個数は、1、4、9・・・のように、1から始まる N(Nは自然数)の数列の数が好ましく、最大値は前記イメージセンサ上に結像される測定対象の測定空間分解能(すなわち測定画素Eの大きさ)が結合セルの大きさになる数とする。
図3に、撮像部15を示す。ここではイメージセンサとしてCCDを用いた例を示すが、イメージセンサとしてはCMOSでも良い。波長板は1枚につき1種類の偏光特性を具現化するとして4枚使用した例を示している。波長板の数も、後で述べるように4種類だけに限らない。撮像部15の構造は、カメラケース40と、CCDカメラ41と、テレセントリックレンズ42と、CCDカメラ回転機構43と、第1〜第4波長板45〜48と、偏光板49とを備えている。カメラケース40は略直方体形状を有しており、第1〜第4波長板45〜48および偏光板49を取り付けるための開口40a(図4参照)が1つ形成されている。このカメラケース40内に、CCDカメラ41、テレセントリックレンズ42、CCDカメラ回転機構43が設けられている。なお、CCDカメラ回転機構43は、結合セルの2次元配列の1方向を走査手段の走査方向と一致させる調整目的のためにある。なお、図3における矢印Xは、測定対象の相対移動方向(測定対象または撮像部のどちらが移動しても良い)を示している。
テレセントリックレンズ42は、両側テレセントリックレンズか物体側テレセントリックレンズを用いる。テレセントリックレンズ42は、測定対象の像をCCD上にそのレンズ倍率を掛けた大きさで結像する。(倍率としては、1倍〜1/3倍のものが使用される。)テレセントリックレンズの深い焦点深度と光軸に平行な光束を捕捉する能力のために、各波長板を透過した光は混じり合うことなくイメージセンサに届き、それぞれの波長板に対応した個別のエリアを形成する。この各波長板を通過した光束でもってできる実質的に波長板によって区画されたCCD上の各エリアを、以後、総称して「撮像エリア」と呼ぶ。
光学フイルム12上のある1つの測定画素Eが、第1〜第4波長板45〜48を通して、撮像部15でどのように測定されるかを、図4を用いて説明する。
なお、図4においては、説明を判りやすくするためテレセントリックレンズ42における縮小または拡大効果、さらに倒置結像効果を図に含めておらず、光学フイルム12上の1点がCCD55上に等倍で正立に結像するように描いてある。
まず、光学フイルム12上のある測定画素Eが走査手段により撮像部15の視野内に入ってきた時、測定画素Eから出た光は、最初に第1波長板45の区画に入りしばらくの間この区画を横断する。第1波長板45はテレセントリックレンズ42の作用で、CCD55上に対応する撮像エリア50に結像するので、測定画素Eが第1波長板45の区画を横断中、測定画素Eの像は撮像エリア50の区画を横断し、測定画素Eの一定距離の移動にあわせて複数回の撮像が行われる。同様に、第2〜第4波長板46〜48は、撮像エリア51〜53に結像し、測定画素Eはここでも複数回の撮像が行われる。
撮像手段に入射した光のストークスパラメータとイメージセンサから出力される出力値との関係を表す偏光伝達行列を、事前にCCDの結合セルCR単位で求めておく。
撮像で得られた測定画素Eに関するCCDの出力値は、測定画素Eから出た光のストークスパラメータとそれを撮像した結合セルが持つ偏光伝達行列の行列積である。
撮像で得られた測定画素Eに関するCCDの各出力値は撮像エリアごとに加算して、その撮像エリアにおける測定値として取り出す。同時に、測定画素Eの撮像時に使われる結合セルCRの偏光伝達行列の行列和も撮像エリアごと行っておく。こうして、測定画素Eに関する、測定値と光のストークスパラメータと偏光伝達行列の関係式が、撮像エリアの数(または具現化した偏光状態の種類の数)だけ得られる。測定値は撮像エリアの数の4種類あるためこれからストークスパラメータが算出できる。この工程を、測定画素Eごとに行うことで、測定対象のストークスパラメータの面分布情報を算出する。
メージセンサは、隣接する2つの結合セルに跨って測定画素を撮像することが好ましい。出力値は、一方の結合セルのうち測定画素を撮像した画素が占める割合とその画素の出力平均値を掛けたものと、他方の結合セルのうち測定画素を撮像した画素が占める割合とその画素の出力平均値を掛けたものとからなることが好ましい。
走査手段は、測定対象又は撮像手段の少なくともいずれか一方を第1の方向に移動させるとともに、撮像手段による測定対象の第1の方向の撮像が完了するごとに、測定対象又は撮像手段の少なくともいずれか一方を第1の方向に直角で測定対象とは平行な第2の方向に移動させることが好ましい。
走査手段が、測定対象又は撮像手段の少なくともいずれか一方を第2の方向に移動させる場合には、撮像手段と投光手段の第2の方向における位置関係に変化が生じないように移動させ投光手段は偏光照明の照射幅を撮像手段の第2の方向に沿った視野幅にすることが好ましい。
前記波長板によって具現化される偏光の種類の数が、4ないし40であることが好ましい。前記波長板は、遅相量が70°ないし170°または、190°ないし290°のいずれかであることが好ましい。
本発明の光学特性測定方法は、測定分解能で仮想的に複数の測定画素に細分化された測定対象に特定の偏光照明を照射する投光手段と、偏光特性がそれぞれ異なり、第1の方向に整列して配列された少なくとも4種類の波長板と、各々の波長板に対応して複数の撮像エリアに区画され、かつ、各々の撮像エリアで測定画素を複数回撮像して、測定画素ごとに複数の出力値を出力するイメージセンサと、を有する撮像手段と、測定対象に対して撮像手段を相対的に第1の方向に移動させる走査手段と、を用いて、走査手段による撮像手段の相対移動に伴って測定対象を撮像することにより、各々の撮像エリアで測定画素ごとに複数の前記出力値を取得し、測定画素ごとに、各々の撮像エリアで取得した複数の出力値を加算して、各々の撮像エリアの測定値とし、各々の撮像エリアの測定値を用いて測定画素ごとにストークスパラメータを算出することを特徴とする。
本発明によれば、偏光特性の異なる少なくとも4種類の波長板が第1の方向に整列して配列され、前記波長板の各々を透過した光を個別に撮像する波長板の4つの撮像エリアから構成されている撮像手段を用いているため、測定対象の撮像手段に対する第1の方向への移動に伴い、測定対象上の各測定画素は4種類以上の偏光測定撮像が前記相対移動中に連続して行われる。更に、1つの撮像エリア内では、各測定画素は異なる測定画素で複数回撮像され、そのおのおのの測定画素の偏光伝達行列が事前測定されているため、同一測定の複数回測定として実質平均処理が出来てS/N比を向上させることが出来る。このように、撮像手段を測定対象に対し止めることなく相対移動しながら、4種以上の偏光状態測定と複数回撮像を同時に達成することができる。測定対象の第1の方向への移動完了(すなわち測定完了)後は、撮像対象を視野幅分第2の方向に移動させることにより、測定面を広げることができ、第1の方向への移動撮像と第2の方向への移動の繰り返しで測定対象の全面測定が可能になる。4種類以上の偏光状態の測定を行っているため、測定ストークスパラメータが決定できる。光源のストークスパラメータと測定ストークスパラメータの比較をすることで、測定対象の偏光特性を算出できる。
このように本発明によれば広面積の光学フイルムの偏光特性を迅速且つ精度良く測定することができる。例えば、空間分解能1mm□、軸方位測定精度0.1°の条件で、従来方法で約10分を要していたものが、本発明においては、約2分半で測定することができる。即ち、本発明によれば、従来方法と比較して、約4倍の高速化を達成することができる。
試料である光学フイルムの測定画素を説明する説明図である。 結合セル数とCDDカメラの出力値のばらつき(出力値12ビットのカメラにおいて高輝度な3740/4096付近のデータ)との関係を表すグラフである。 撮像部の概略図である。 CCDカメラの第1〜第4撮像エリアで測定画素Eを撮像することを説明するための説明図である。 本発明の光学特性測定装置の概略図である。 本発明の作用を表すフローチャートである。 面照明部の投光画素を説明する説明図である。 偏光伝達行列を求めるために使用する光及び撮像部を示す概略図である。 キャリブレーション測定と測定において使用されるXYアドレスをもつ記憶領域における1要素の2次元配列構造を示す概略図である。 CCDカメラの第1撮像エリア内の各結合セルにより測定画素E1を撮像することを説明するための説明図である。 CCDカメラの第2〜第4撮像エリア内の各結合セルにより測定画素E1を撮像することを説明するための説明図である。 測定画素E1〜Enの撮像により得られる出力値を第1〜第4記憶部E11〜En4に記憶することを説明するための説明図である。 結合セルCP11及びCP12が7:3の割合で測定画素E1を撮像する場合を説明するための説明図である。 測定画素E1が結合セルCP11〜CP15で11回撮像されることを説明するための説明図である。 結合セルCP11及びCP12が5:5の割合で測定画素E1を撮像する場合を説明するための説明図である。 使用する波長板の遅相量と計算誤差量の関係を示すグラフである。 使用する波長板の遅相量と計算誤差量の関係を示す表である。 第1〜第4波長板がCCDカメラの直前に設けられた撮像部を示す概略図である。 照明部を細くして製作した測定装置の概略図である。 2台のCCDカメラを備える測定装置を示す概略図である。
図5に示すように、本発明の光学特性測定装置10は、所定の複屈折特性を有する光学フイルム12を測定対象として測定する。光学特性測定装置10においては、試料ステージ13に取り付けられた面照明部14上に、測定対象の光学フイルム12が載せられる。そして、面照明部14から発せられた円偏光の照明光で光学フイルム12を照明し、この光学フイルム12から出た光を撮像部15で試料ステージ13をX方向に移動させながら撮像する。そして、コンピュータ16は、撮像部15で得られた出力値に基づいて各種解析を行なうことによって、光学フイルム12の光学特性を求める。なお、偏光照明として楕円偏光を用いてもよい。
試料ステージ13は、X方向移動機構20によって、基台22上の2本のレール22a,22bに沿ってX方向に移動可能となっている。また、X方向移動機構20は、Xモータドライバ24から出力される駆動パルスに基づいて駆動するサーボモータから構成される。
同様に、撮像部15は、支持台30に設けられたアーム31に取り付けられている。アーム31は、Y方向移動機構33によって、X方向と直交するY方向に移動可能となっているとともに、Z方向移動機構34によって、X方向またはY方向に直交するZ方向に移動可能となっている。このようにアーム31がY方向またはZ方向に移動することで、撮像部15もY方向またはZ方向に移動可能となる。なお、Z方向への移動目的は撮像部15のピント調整のためである。Y方向移動機構33は、Yモータドライバ(図示せず)から出力される駆動パルスに基づいて駆動する。
Xモータドライバ24とYモータドライバからの駆動パルスは、それぞれXパルスカウンタ26とYパルスカウンタ(図示せず)にも送信される。各パルスカウンタは、受信した駆動パルスをカウントする。パルスカウンタでカウントされた値は、コンピュータ16に送られる。コンピュータ16では、1パルスあたりの試料ステージ13の移動量と撮像部15の移動量を記憶しているため、両パルスカウンタのカウント値から撮像部15の視野が試料ステージ13上のどの位置にあるかを把握することができる。
次に、本発明の作用について図6のフローチャートに沿って説明する。まず、最初に行うのが測定準備で、ここでは、CCDカメラ41の結合セルCP単位で撮像部15の偏光伝達行列を特定する。この作業は、初期設定として1回だけ行われる。求めた偏光伝達行列はコンピュータ16内に記憶され、初期設定以降は、その求めた偏光伝達行列を用いる。
測定準備の次に行うのがキャリブレーション測定である。ここでは面照明部14から発せられる光のストークスパラメータ(以後Sパラメータと記す)を面照明部14の全面に渡って測定解像度の単位で測定する。
投光手段としての面照明部14には、図7に示すような、仮想的に測定解像度の単位で細分化されたエリアがあるとみなし、この1つ1つのエリアを総称して、これ以降、「投光画素L」と呼ぶ。よって、キャリブレーション測定とは、投光画素単位LでSパラメータを求める工程である。
キャリブレーション測定は、光源変動がない限り行う必要がないが、おおむね1日の最初の測定時に行うことが望ましい。
キャリブレーション測定の次に行うのが実測定で、ここでは、面照明部14の上に光学フイルム12を置いて光学フイルム12を透過してくる光のSパラメータを光学フイルム12の全面に渡って測定対象測定解像度(即ち、測定対象E)単位で測定する。
最後に、実測定で得たSパラメータと照明部のSパラメータを比較して測定対象の複屈折特性を算出する。ここで重要なことは、実測定での各測定画素Eの位置とキャリブレーション測定での各投光画素Lの位置を一致させることで、これには測定対象ステージがもつカウンタが使用される。カウンタの現在値によりカメラの各結合セルが測定対象ステージのどの場所を捕らえているか判るので、測定時に得られる各結合セルの出力値を的確に各投光画素L、または各測定画素Eに振り分けることができる。
以下に、測定準備工程から詳細に述べる。測定準備工程は、本装置の撮像部15に用いられるCCDカメラの各結合セルの偏光伝達行列を実測定に先駆けて特定しておく工程である。この特定に用いる測定機構自身を本装置の中に組み込んでも良いし、本装置とは切り離して外部で偏光伝達行列測定を行いデータだけをUSBメモリなどの手段を使ってコンピュータ16に取り込んでも良い。
CCDカメラ41の結合セル単位で撮像部15の偏光伝達行列を求める理由は、同一波長板区画内にある複数個の測定画素Eで得られた測定値を平均してその波長板での1つの信頼性の高い代表測定値を得るためである。同一波長板区画を通過した光といえども、波長板、偏光板、テレセントリックレンズの異なる部分、CCDの異なる測定画素を用いた測定値なので同一に扱うことは出来ない。それは、おのおのに局所的な偏光伝達特性のばらつき(ローカリティ)があるためである。しかし、事前に結合セル単位ごとに偏光伝達行列を求めておけば、複数の測定値からローカリティの影響を補正して信頼性の高い代表測定値1つにまとめることが出来る。
偏光伝達行列は、撮像部15に入射する光のSパラメータとCCDカメラ41から出力される出力値との関係を表す行列である。この偏光伝達行列は、撮像部15を形成する光学部材等のミュラーマトリックス(以後M行列と記す)の積から決定できる。CCD上のある結合セルに関連付けられるM行列は、その結合セルに入射する光束が通過した波長板45〜48のいずれかの光束通過部分のM行列と、偏光板49の光束通過部分のM行列と、テレセントリックレンズの光束通過部分のM行列と、CCDのその結合セルのM行列とを掛け合わせたものである。[数1]に、このM行列の一般的な形を表す。×印は以後の計算に関係しないため特定する必要のない要素である。
Figure 0005715381
このM行列の第1行だけを取り出して、M11 要素で規格化すると[数2]となる。この行列をその結合セルでの偏光伝達行列と定義する。
Figure 0005715381
また、あらためて、M12/M11 、M13/M11 、M14/M11 を、M行列になじみの深い記号 M12、M13、M14、で置き換えなおし、M11を係数 K で置き換えて、[数3]を得る。
Figure 0005715381
[数3]に示された形式の行列を、結合セルにおける偏光伝達行列を表現する一般的な記号とする。ここで、K は偏光伝達行列の比例係数であるが、この値には、CCDカメラのシェーディング効果(CCDカメラ41の各結合セルの量子効率やゲイン係数のばらつき)も含まれている。
測定準備工程では、図8に示すように、Sパラメータが既知の光70を用い、撮像部15のすべての結合セルごとに個別に偏光伝達行列を求める。ここで、Sパラメータが既知の光70は、基準投光器71内で平行単色光源72からの平行光を、偏光板PL1及び1/4波長板QWP1に透過させることによって得られる。偏光板PL1は方位固定で透過軸が撮像部15における方位の基準方向を0°とし、0°に配されている。1/4波長板QWP1はモータ駆動の連続回転機構(図示省略)を有し、偏光伝達行列の測定においてこれを連続回転させて用いる。波長板QWP1の実際の遅相量と軸方位は既知のものを用い、進相軸方位も撮像部15における基準方位を0°として定義する。
既知の光70は、基準投光器71の光軸中心辺りの光束である。1回の測定で結合セル1個の偏光伝達行列を測定する。基準投光器71の光束の光軸中心が、撮像部15の測定対象となっている結合セルの中心を通るように、基準投光器71のXY移動機構71aを用い基準投光器71と撮像部15を相対させる。1個の結合セルの偏光伝達行列測定が終了すると、XY移動機構71aを用いて隣の測定画素の偏光伝達行列測定を行なう。こうして、撮像部15のすべての結合セルの偏光伝達行列を測定する。
ここで、光70の既知Sパラメータを|Pとして、ある1つの結合セルの偏光伝達行列の測定方法を説明する。
この結合セルの信号出力値と測定に用いた光70のSパラメータには、この結合セルの偏光伝達行列を[数3]で記述した場合に、[数4]の関係がある。
Figure 0005715381
光70のSパラメータの各要素をQWP1の定数を使って詳しく記述すると[数5]で表される。
Figure 0005715381
ここでは、QWP1の方位をγ、位相差をε、C=cos2γ、S=sin2γとしている。
K´は実際のCCDカメラ41の出力値との整合をとるための係数でこの測定中に決まる実数である。
以上より、P、P、P、Pは、以下の[数6]となる。
Figure 0005715381
[数6]を[数4]へ代入すると[数7]が得られる。
Figure 0005715381
この[数7]についてQWP1の方位γでDFT(Discrete Fourier Transformation)を行なうと、[数8]に示すように、直流成分ならびに下記周波数成分の出力値を示す4本の関係式が得られる。ここで、Fdcは直流成分、Fcos4はcos4γ成分、Fsin4はsin4γ成分、Fsin2はsin2γ成分の測定された振幅を表す。
Figure 0005715381
ここで、FdcにはCCDの暗電流(光量ゼロでもあるCCDはある値を出力する)分のかさ上げがされていることに注意が必要である。この数値をBGとしたとき、[数8]におけるFdcからBGを差し引いたものが以後の計算に用いるべき直流成分であり、[数8]の4式は[数9] に修正される。なお、BGはCCDカメラの光を完全に遮断することで特定でき、事前にこの値を得ておく。
Figure 0005715381
[数9]に示す4本の式において、未知数はK・K´、M12、M13、M14の4個であるので値が求まる。例えば、(1)÷(2)からM12が特定でき、続いてK・K´が特定でき、その後M13、M14が特定できる。
こうして、1個の結合セルの偏光伝達行列のすべての要素とK・K´の値が特定できる。これを全結合セルCPで繰り返すことで、撮像部15のすべての結合セルCPにおける偏光伝達行列とK・K´の値が特定できる。K・K´の値のうち、Kは結合セルごとに異なる値であるが、K´は本測定準備において使った光の強さに関係する値でこの測定の間一定あったとみなせる。よって、ここで特定されたK・K´の値は、以後の測定(キャリブレーション測定、実測定)において各結合セル間での相対的信号強度比として使える。さらに以後の測定において、光の強さが今回の測定準備の測定と異なることがあったとしても、各結合セル間での相対的信号強度比としてはこの値を使用することが出来る。
ここで、特定した各結合セルCPにおける偏光伝達行列の各要素は、コンピュータ16内に記憶しておく。このとき、ここで特定されたK・K´の値は、以後の説明においてはあらためてKという記号で参照する。
このように、波長板、偏光板、レンズ、CCDを、組みあがった後に一括で偏光伝達行列として測定するので、1つ1つを特定する必要がない。これは、測定の負荷を減らす大きなメリットを生み出す。
次に、キャリブレーション測定と実測定の詳細について述べる(図6のフローチャート参照)。動作は双方とも全く同じで、測定対象がキャリブレーション測定では面照明部14であり、実測定では光学フイルム12となる点が異なる。以下では、実測定を例にして説明を行う。
キャリブレーション測定も実測定も、コンピュータ16内に一時的な出力値記憶領域を設けてCCDの出力値を記憶する。この出力値記憶領域は、測定画素Eの測定ステージにおけるXYの2次元アドレスで区別される配列で、1つの配列要素が図9に示すような波長板の数と1つの波長板における測定数で区別される2次元構造であり、全体では4次元構造になっている。
キャリブレーション測定及び実測定では、まず撮像部15をY方向の所定位置に静止させた状態で、試料ステージ13をX方向にその一端から他端まで移動させる。試料ステージ13が移動すると撮像トリガが発行されて自動的に撮像が行われる。試料ステージ13上には面照明部14と光学フイルム12(以下単に「光学フイルム12等」いう)があり、撮像部15が光学フイルム12等の他端まで撮像すると、カメラの視野幅分の測定が終了した状態であるので、カメラ視野を変更するために今度は撮像部15をY方向に視野幅分移動させる。その後再び、光学フイルム12等の他端から一端まで移動させ、光学フイルム12等の未撮像部分を撮像する。上記手順を繰り返し、光学フイルム12等全体の撮像を行なう。
以下に撮像からSパラメータが算出されるまでの過程を示す。なお、CCDは撮像タイミングで全画素同時に撮像が行われるので、1回の撮像で全結合セルからデータを取得するが、以下の説明では、代表例として1つの測定画素Eに着目して説明する。また、説明を簡単にするために、CCDカメラ41の各撮像エリア50〜53には、X方向に5個の結合セルCPが配列されているものとして、対象である測定画素Eの像が通過するX方向のある1つの断面で説明を行う。なお、ここでは測定画素EがCCD上で結合セルCPのサイズと同じになるように設定してある。この設定は、テレセントリックレンズの倍率設定または結合セル数で調整できる。
図10(A)に示すように、第1撮像エリア50に設けられた5つの第1結合セルをCP11〜CP15とし、第2撮像エリア51に設けられた5つの第2結合セルをCP21〜CP25とし、第3撮像エリア52に設けられた5つの第3結合セルをCP31〜CP35とし、第4撮像エリア53に設けられた5つの第4結合セルをCP41〜CP45とする。また光学フイルム12の測定画素をE1〜En(nは2以上の自然数)とする。そして、光学フイルム12をX方向に移動させる際に発する撮像トリガの間隔は、測定画素EがCCD上で結合セルのX方向の長さL(=1つの測定画素におけるX方向の長さ)だけ進む距離に設定する。CCDの各撮像エリアにはX方向に5つの結合セルが配列されていることから、1つの測定画素Eが各撮像エリアを通過すると、各撮像エリアで5回の撮像が行われることになる。
まず、光学フイルムがX方向に移動することによって、あるタイミングで測定画素E1の像が第1撮像エリアの第1結合セルCP11上に到達する。そして、図10(B)に示すように、測定画素E1の像が第1結合セルCP11上に位置したときに、第1結合セルCP11は測定画素E1を撮像する。この撮像により得られた出力値は、コンピュータ16内の測定画素E1用の出力値記憶領域EM1に記憶される。EM1は図9に示したような2次元配列で、行方向が撮像エリア数、列方向が測定値の個数である。この出力値は、出力値記憶領域EM1の第1撮像エリア用の行EM11に格納される。
次に、光学フイルム12がX方向に1撮像トリガの移動量分だけ移動すると、光学フイルム12の測定画素E1の像は第1結合セルエリアCP12上に位置する。そして、第1結合セルエリアCP12が測定画素E1を撮像する。この撮像により得られた出力値は、
測定画素E1用の出力値記憶領域EM1の第1撮像エリア用の行EM11の別の領域に記憶される。そして、同様にして、第1結合セルエリアCP13〜CP15で測定画素E1を撮像し、この撮像により得られる出力値をEM11に記憶する。したがって、測定画素E1が第1撮像エリアを通過することで、合計5回の撮像が行われる。
次に、図11(A)に示すように、測定画素E1が第2撮像エリア51内の結合セルCP21上に到達すると、結合セルCP21は測定画素E1を撮像する。この撮像により得られた出力値は、コンピュータ16内の出力値記憶領域EM1の第2撮像エリア用行EM12に記憶される。そして、同様にして、測定画素E1が第2結合セルCP22〜CP25を通過するごとに撮像を行い、撮像により得られた出力値はEM12に順に記憶される。
そして、図11(B)に示すように、測定画素E1が第3撮像エリア52内の第3結合セルCP31〜CP35を通過したときも、同様にして撮像を行なう。これら第3結合セルCP31〜CP35で測定画素E1を撮像したときの出力値は、出力値記憶領域EM1の第3撮像エリア用行EM13に記憶される。また、図11(C)に示すように、測定画素E1が第4撮像エリア53内の第4結合セルCP41〜CP45を通過したときも、同様にして撮像を行ない、出力値は出力値記憶領域EM1の第4撮像用エリア用行EM14に記憶される。
そして、測定画素E1が第4撮像エリア53内の第4結合セルCP45を通過することで、測定画素E1に対する測定は完了する。測定画素E1の進行方向に対し1つ後方に位置する測定画素E2は、測定動作が測定画素E1に対し撮像トリガ1回分遅れて始まり、遅れて終了するものの、同様の内容が行われる。さらに後方に位置する測定画素E3、E4、E5、・・・ Enもそれぞれさらに撮像トリガ1回分ずつずれながら撮像が行われ終了する。それらの各出力値は、図10〜図11で示した出力値記憶領域EM11〜EM14に相当する測定画素E2〜En用の出力値記憶領域EM21〜EMn4に記憶される。その対応関係を、図12に示す。
次に、出力値記憶領域EM1に記憶された測定画素E1の出力値と、測定準備工程で特定された結合セルの偏光伝達行列とから、測定画素E1におけるSパラメータを求める方法を示す。
測定画素E1におけるSパラメータを求めるに際して、まず、以下の[数10]に示すように、第1〜第4撮像エリアでの撮像により得られた出力値の合計、即ちEM11〜EM14のそれぞれに記憶された5つの出力値の合計S11―Σ〜S14―Σを求める。本発明においては、このような出力値の合計を測定値と呼び、Sに_Σの添字をつけて表す。また、S11〜S14というSに添えた最初の数字1は、測定画素を識別する番号で本来なら2次元アドレスに対応する数字群となるが、この例の場合ではE1の1に相当する。2番目の数字1ならびに4は撮像エリア1〜4に対応しており、測定に使われた波長板の番号である。_A1〜_A5の添字は、1つの撮像エリアにおける測定の順番、すなわち1番目の測定〜5番目の測定結果であることを表している。
Figure 0005715381
一方、結合セルCP11〜CP45には、それぞれ固有の偏光伝達行列があり、この値は測定準備工程で特定されている。CP11〜CP45の偏光伝達行列を、定義に従って順に書き出すと[数11]となる。
Figure 0005715381
ここで、添字_CP11等の番号は、結合セルを区別する番号である。
本例では、出力値S11_CP11〜S14_CP45 は、結合セルCP11〜CP45で個別に測定されたものであるため、以下の[数12]に示すように、その結合セルの偏光伝達行列と測定画素E1のSパラメータ |S0_E1 S1_E1 S2_E1 S3_E1Tとの行列積で定義されるものになっているはずである。ここで、添字_E1は、測定画素E1のSパラメータであることを示している。
Figure 0005715381
ここで、[数10]の測定値S11_Σ に、[数12]の出力値の定義を代入してSパラメータで整理すると[数13]が得られる。
Figure 0005715381
この[数13]において測定値S11_Σは、各Sパラメータ要素に、それぞれ何らかの係数がかかった形となっている。これら係数は、測定準備工程で既に特定済みの既知の値を積・和したものになっている。ここで、[数14]に示すように、この係数群を既知量という名前で定義する。既知量は、事前計算が可能であり、以降1つの数値として扱うことが出来る。
Figure 0005715381
既知量の添字の最初の数は、係数となるSパラメータの要素番号を示し、2番目の数字は波長板を区別する番号である。_Nは、結合セルのY方向での位置を区別する添字であるが、この例ではX方向の1つの断面を扱っているので、ある断面位置を示す値になる。
[数14]を[数13]に代入することで、以下の[数15]が得られる。
Figure 0005715381
[数10]の測定値S12_Σ〜測定値S14_Σにも同様の処理が適用でき、[数16]が得られる。
Figure 0005715381
[数15]と[数16]を合わせた4本の式は、未知数がSパラメータの4個であり、式の数が4本であるので、解くことができる。これにより、測定画素E1におけるSパラメータが求まる。
以上のように、1つの測定画素E1が結像されるCCD上のX方向に並んだ結合セルによって順次撮像され、最終的にSパラメータが算出される様子を述べた。CCDは、全画素同時に撮像が行われるため、上記の処理が行われる間も、全部の結合セルが光学フイルム12上のどこかの測定画素Eを捕らえて、同時進行で同様な処理が行われる。CCD全体で見れば、視野内の結合セル分の処理能力を有している。
こうして、測定画素E1におけるSパラメータの求め方と同様にして、すべての測定画素EにおけるSパラメータを求めることができる。求められたSパラメータは、測定画素EのXYアドレスに従ってコンピュータ16内の実測定用Sパラメータ記憶領域に記憶される。
上記測定が、キャリブレーション測定であった場合には、測定画素Eの変わりに面照明部14の全投光画素LのSパラメータが測定される。この全投光画素LのSパラメータは、コンピュータ16内のキャリブレーション測定用のSパラメータ記憶領域に記憶される。
また、測定画素EのXYアドレスと投光画素LのXYアドレスは、撮像トリガが発行されるときの試料ステージの位置で決まるので、結果的にXYアドレスが同じ測定画素Eと投光画素Lは、上下に重なった位置関係になる。またテレセントリックレンズの深い焦点深度と光軸に平行な光の成分を選別補足する機能により、測定画素Eを照らす光は同じXYアドレスの投光画素Lから照射されたとみなすことが出来る。
さらに、試料ステージ13のどの位置で撮像トリガを発行するかは事前にコンピュータ16で指定できるので、既知量といわれる数値は事前に計算可能である。このことは、2次元測定という大量の測定データを処理する必要のある用途において処理の高速化に非常に有利に働くという効果がある。
最後に、光学フイルム12の偏光特性の算出方法を示す。コンピュータ16は、キャリブレーション測定で求めた面照明部14の全面のSパラメータと、実測定で求めた光学フイルム12全面のSパラメータとに基づいて、光学フイルム全面の主軸方位とレタデーションを算出する。光学フイルム12のある測定画素Eから透過した光のSパラメータを|1 Φ Ψ ξ|Tとし、Eの直下にある投光画素Lの発する光のSパラメータを|1 X Y Z|Tとするとき測定画素Eにあたる光学フイルム12の複屈折の主軸方位αと遅相量δは[数17]であらわすことができる。
Figure 0005715381
ここで、S=sin2α、 C=cos2α である。この関係式を用い、光学フイルム12のすべての測定画素Eの複屈折の主軸方位αと遅相量δを計算することで、光学フイルム12の偏光特性分布を試料解像度で測定することができる。
なお、本実施形態の説明では、各撮像エリアにおいて合計5回の撮像を行うようにしたが、測定精度を上げるために、5回以上、例えば10回の撮像を行なってもよい。この場合には、以下に示すようにオーバーラップ撮像(1回の撮像視野と次の撮像視野が一部重なること)することで行われる。
オーバーラップ撮像は、1撮像トリガ間の試料ステージの移動量を測定画素のX方向の長さL以下にすることで行う。このような移動量に設定した場合には、1つの測定画素が隣接する2つの結合セルに跨って撮像されるため、出力値の振り分けが必要となる。例えば、図13は1撮像トリガ間の移動量をLの3/10に設定していた場合の、図10の例での第2回目の撮像の様子である。この撮像タイミングでは、測定画素E1が、結合セルCP11のうち7/10の領域上に位置するとともに、結合セルCP12のうち3/10の領域上に位置している。このような場合には、SUB結合セルが定義される。SUB結合セルは、X方向が結合セルCPの1/10の整数倍、Y方向が結合セルと同じ大きさのもので、SUB結合セルの中に含まれるCCDの撮像セルの出力平均をそのSUB結合セルの出力値とする。図13では 7のエリア(斜線で示す)でCP11のSUB結合セルが形成されその出力値としてSUB出力値S11_CP11をつくり、CP12の3のエリア(斜線で示す)でCP12のSUB結合セルが形成されその出力値としてSUB出力値S11_CP12 が作られ、おのおのをEM11に記憶する。
また、このときの、出力値は[数18]に示す内容で構成されているものとして扱う。
Figure 0005715381
図14に、1撮像トリガ間の移動量をLの5/10に設定していた場合の、撮像エリア50における様子、図15に第3回目の撮像時SUB結合セルの様子を示す。測定画素E1はCP11〜CP15で合計11回の撮像が行われる。11回の出力値の定義は、[数19]になる。
Figure 0005715381
´記号と´´記号は、測定のタイミングの違いを明示するためにつけた記号で他意はない。この結果における既知量を計算すると[数20]となる。これは、[数14]の2倍であり、撮像が2倍に増加した結果と解釈できる。
Figure 0005715381
[数18]、[数19]等の配分の関係式により、既知量を修正する。撮像タイミングは試料ステージの位置で決まるので、全部の撮像タイミングで測定画素Eがどの結合セルCPまたはSUB結合セルで撮像されるかは事前に設計できる。全部の撮像タイミングにおける、結合セルの大きさと既知量を事前に計算しておくことが出来る。
このように、各測定画素Eには、1回の撮像について2個のSUB結合画素からのデータが配分される場合が発生するが、1つの撮像エリアの測定値は依然としてその撮像エリアで得られた全出力値の加算で扱うことができる。この結果、測定値の式が、波長板の種類の数だけにまとめられて、以後、上記説明と同じ方法で測定対象の複屈折分布が求められる。
本実施例では、第1〜第4波長板45〜48は、遅相量略135°の波長板であり、主軸方位(進相軸方位)は、第1波長板45が、図3において水平方向を0°とした時に略20°の軸方位になるように配置し、第2波長板46は第1波長板45に対し軸方位が略36°加わった方位に配置し、第3波長板47は第2波長板46に対し更に軸方位が略36°加わった方位に配置し、第4波長板48は第3波長板47に対し更に軸方位が略36°加わった方位に配置した。なお偏光板49は、透過軸が0°の方位になるように配置した。ここで「略」という言葉が使われている理由は、図6のフローチャートに示す測定準備工程において、撮像部を結合セルCP単位で偏光伝達行列を特定し、以後偏光伝達行列の方を使うので、ここでは厳密さが不要になるためである。おおむね、±0.5°の範囲にあればよい。
本例では、波長板の種類は4種類としたが、波長板の種類は4種類以上であれば良い。例えば、N種類(Nは5以上の自然数)の波長板を使用する場合は、N個の波長板は主軸方位が180°を均等に配分する形で配置することが好ましい。また、各々の波長板の遅相量は略135°が好ましい。このような構成であれば、第1の波長板の主軸方位は任意の方向でよい。
このように配置した理由は、[数15]、[数16]を連立方程式で解くときの誤差が最小になるからである。[数15]、[数16]から、光のSパラメータを求めるとき、各式の測定値(左辺)にはCCDの出力値に載るノイズが含まれている。これらは、多重撮像による平均効果により削減されているもののゼロではないため、結果的に算出したSパラメータに誤差として含まれる。[数15]、[数16]の左辺に載ったノイズが、コンピュータ16による計算過程でSパラメータに誤差として反映されるその量は、[数15]、[数16]の変数(Sパラメータ)にかかる係数で決まる。すなわち、適切な係数となるように系を組めば、このCCDの計算誤差(CCDのノイズの影響)を最小にすることができる。この係数の選択こそ、波長板の仕様(遅相量と主軸方位の選択)に他ならない。
筆者らがシミュレーション繰り返した結果、以下のことがわかった。まず、遅相量が同じ波長板を用いて設置の主軸方位を変えて偏光状態の変化を具現化する場合に、波長板の数を多くしても計算精度におおきな改善効果を与えないことがわかった。これは、波長板の数が増えても、1枚の波長板の面積は小さくなるので1枚の波長板での測定値の信頼度が下がってしまうためである。さらに、波長板の種類を増やすと、波長板の境目にあたる結合セルは使えないので、実質的にCCDの受光面積が減ってしまうことになる。受光面積の減少はS/N比の低下を意味する。一方で、波長板の数が多いと信号に含まれるノイズの遮断周波数を高くできる効果もある。両者を考えて、波長板の数の最小値はSパラメータを決定するに必要な4種、最大値は40程度までといえる。
波長板の種類は、遅相量が同じ波長板を用いて主軸方位の配置で差をつけることがよく、180°を波長板の数で割った角度だけお互いに方位に差をつけて配置したときが、一番計算誤差が小さくなった。このような、設置波長板の設置方法を、以後、均等割りと呼び、波長板の個数を分割数という。
一方、波長板の間隔角度差が45°の場合では、波長板の種類の数をいくつにしても、計算誤差が大きくなった。波長板が4種では、均等割り角度が45°となるため、一番計算誤差が小さくなるはずの均等割り角度使えなかった。このため、本実施例の配置を選択した。
一方、波長板の遅相量は、図16A及びBに示すように、すべての波長板の数で135°あたりに計算誤差が最小になる領域があることがわかった。波長板の方位の角度分割は均等割り(ただし4分割だけは36°差)に設定している。4〜40分割のすべてにおいてこの傾向があることが確認された。
波長板の位置については、本実施形態では、第1〜第4波長板45〜48をテレセントリックレンズの物体側に設けたが、これに代えて、図17に示すように、第1〜第4波長板45〜48をCCDカメラの直前に設けてもよい。ここで、第1〜第4波長板45〜48とCCDカメラ41との間には偏光板49が設けられている。
このようにした場合は、波長板を小さくできてコストが低くなるメリットがある。その一方で、テレセントリックレンズが偏光板の外に来るので複屈折伝達関数を求めるときの誤差が大きくなるデメリットがある。
また、本実施形態では、光学フイルム12全面を照明する大きさの面照明部14を用い、撮像部15をX方向とY方向に移動させる方式を示したが、図18に示すように、面照明部14に代えて、幅を撮像部15のY方向の視野幅を照明するに足りるまで細くし、撮像部15がY移動するときに照明部14もY方向に移動させる様にした照明部101を使用してもよい。このように構成した場合では、面照明部14のコストを下げるとともにストークスパラメータの取得時間を短縮できる効果が得られる。なお、照明部101を使用した場合には、試料ステージ13に代えて、光学フィルム12が載置される部分に開口が形成された試料ステージ102が用いられる。
また、本実施形態では、1台のCCDカメラ41をX方向とY方向に移動させることによって、光学フイルム12全体の光学特性の測定を行なったが、測定時間を更に短縮するためには、複数台のCCDカメラで測定を行なってもよい。そのときは、図19に示すように、カメラ1台について1台の専用のカメラCPUを設け、更に、複数台のカメラCPUを統合するメインCPUを上位に設ける。カメラの各結合セルの偏光伝達行列はメインCPU側に置いて、各既知量も事前に算出しておく。キャリブレーション測定用ならびに実測定用のSパラメータ記憶領域もメインCPU内に置く。各カメラでの測定結果を格納する出力値記憶領域もメインCPU側に置いておくが、カメラCPU側には出力値記憶領域の複製(レプリカ)を用意しておく。そして測定ステージのX方向への移動に伴い、各CCDカメラは撮像を繰り返す。カメラCPUは結合セル単位(場合によってSUB結合セル)で出力値を計算し出力値記憶領域の複製(レプリカ)の方に格納していく。X方向への撮像が走査端に到達すると各カメラの視野幅分のY移動と試料ステージのX方向の走査開始端への移動が行われるが、この移動の間は撮像が行われないのでカメラCPUは撮像負荷がなくなる。この負荷の谷間を利用しカメラCPUは、出力値記憶領域の複製からメインCPU側の出力値記憶領域へのデータコピーを行う。メインCPUは、出力値記憶領域へのデータのコピーを検出し、Sパラメータの算出と記憶、さらに光学フイルムの偏光特性の計算を行う。メインCPUは、CCDカメラの撮像中も撮像負荷から免れているので、C`PUパワーの大部分をこの計算にあてがうことができる。以上のように、カメラCPUもメインCPUも効率よく動作させることができて、カメラ台数を増やすことによる処理の高速化効果が得られる。
本実施形態では、キャリブレーション測定及び実測定において、撮像開始と終わりについて詳細に述べなかったが、撮像開始と終わりはCCDカメラの視野全部が有効ではないので、このときの撮像により得られた出力値は事後の計算においては使用しないようにする。また、第1〜第4波長板の境目について詳細に述べなかったが、測定画素Eの撮像が第1〜第4波長板の境目上で行なわれたときは、この撮像により得られた出力値は事後の計算において使用しないようにする。これは、CCDの各結合セルが試料ステージ13のどこを捉えているか位置検出手段で常に特定できているので、試料ステージの不要な位置における情報を除外することが可能なためである。さらに、波長板のつなぎ目が結像される位置にある結合セルも事前にわかるので、この部分を使用しないことが可能になる。
なお、本発明においては、隣接する複数の撮像セルを結合した結合セル単位で撮像を行なったが、撮像セルサイズが十分大きくノイズの問題が無いようであれば撮像セル単位で撮像を行なってもよい。
10 光学特性測定装置
12 光学フイルム
13 試料ステージ
14 面照明部
15 撮像部
16 コンピュータ
20 X方向移動機構
33 Y方向移動機構
41 CCDカメラ
45〜48 第1〜第4波長板
50〜53 第1〜第4撮像エリア
55 CCD
CP1〜CP4 第1〜第4結合セル

Claims (10)

  1. 測定分解能で仮想的に複数の測定画素に細分化された測定対象に特定の偏光照明を照射する投光手段と、
    偏光特性がそれぞれ異なり、第1の方向に整列して配列された少なくとも4種類の波長板と、各々の前記波長板に対応して複数の撮像エリアに区画され、かつ、各々の前記撮像エリアで前記測定画素を複数回撮像して、前記測定画素ごとに複数の出力値を出力するイメージセンサと、を有する撮像手段と、
    前記測定対象に対して前記撮像手段を相対的に前記第1の方向に移動させる走査手段とを備え、
    前記走査手段による撮像手段の相対移動に伴って前記測定対象を撮像することにより、各々の前記撮像エリアで前記測定画素ごとに複数の前記出力値を取得し、
    前記測定画素ごとに、各々の前記撮像エリアで取得した複数の前記出力値を加算して、各々の前記撮像エリアの測定値とし、
    各々の前記撮像エリアの前記測定値を用いて前記測定画素ごとにストークスパラメータを算出することを特徴とする光学特性測定装置。
  2. 前記イメージセンサは、隣接する複数の画素を結合した結合セルごとに1つの前記出力値を出力することを特徴とする請求項1に記載の光学特性測定装置。
  3. 前記測定対象から出た光とイメージセンサの各撮像エリアから出力される出力値との関係を表す偏光伝達行列を、測定の前に前記結合セル単位で求めておいて、前記偏光伝達行列と各々の前記撮像エリアの前記測定値とを用いて、前記測定画素ごとにストークスパラメータを求めることを特徴とする請求項2に記載の光学特性測定装置。
  4. 前記イメージセンサは、隣接する2つの前記結合セルに跨って前記測定画素を撮像することを特徴とする請求項2または3に記載の光学特性測定装置。
  5. 前記出力値は、一方の結合セルのうち前記測定画素を撮像した画素が占める割合とその画素の出力平均値を掛けたものと、他方の結合セルのうち前記測定画素を撮像した画素が占める割合とその画素の出力平均値を掛けたものとからなることを特徴とする請求項4に記載の光学特性測定装置。
  6. 前記走査手段は、前記測定対象又は前記撮像手段の少なくともいずれか一方を前記第1の方向に移動させるとともに、前記撮像手段による前記測定対象の第1の方向の撮像が完了するごとに、前記測定対象又は前記撮像手段の少なくともいずれか一方を前記第1の方向に直角で前記測定対象とは平行な第2の方向に移動させることを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項に記載の光学特性測定装置。
  7. 前記走査手段が、前記第2の方向に移動させる場合には、前記撮像手段と前記投光手段の前記第2の方向における位置関係に変化が生じないように移動させ、前記投光手段は前記偏光照明の照射幅を、前記撮像手段の前記第2の方向に沿った視野幅したことを特徴とする請求項6に記載の光学特性測定装置。
  8. 前記波長板によって具現化される偏光の種類の数が、4ないし40であることを特徴とする請求項1ないしいずれか1項に記載の光学特性測定装置。
  9. 前記波長板は、遅相量が70°ないし170°または、190°ないし290°のいずれかであることを特徴とする請求項1ないし8いずれか1項に記載の光学特性測定装置。
  10. 測定分解能で仮想的に複数の測定画素に細分化された測定対象に特定の偏光照明を照射する投光手段と、偏光特性がそれぞれ異なり、第1の方向に整列して配列された少なくとも4種類の波長板と、各々の前記波長板に対応して複数の撮像エリアに区画され、かつ、各々の前記撮像エリアで前記測定画素を複数回撮像して、前記測定画素ごとに複数の出力値を出力するイメージセンサと、を有する撮像手段と、前記測定対象に対して前記撮像手段を相対的に前記第1の方向に移動させる走査手段とを用いて、前記走査手段による撮像手段の相対移動に伴って前記測定対象を撮像することにより、各々の前記撮像エリアで前記測定画素ごとに複数の前記出力値を取得し、
    前記測定画素ごとに、各々の前記撮像エリアで取得した複数の前記出力値を加算して、各々の前記撮像エリアの測定値とし、
    各々の前記撮像エリアの前記測定値を用いて前記測定画素ごとにストークスパラメータを算出することを特徴とする光学特性測定方法。
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