JP5713518B2 - 積層防汚塗膜、基材の防汚方法、積層防汚塗膜付き基材およびプライマー組成物 - Google Patents

積層防汚塗膜、基材の防汚方法、積層防汚塗膜付き基材およびプライマー組成物 Download PDF

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Description

本発明は積層防汚塗膜、基材の防汚方法、積層防汚塗膜付き基材およびプライマー組成物に関し、特に船舶のプロペラの防汚に有用な積層防汚塗膜、プロペラの防汚方法、積層防汚塗膜付きプロペラおよびプロペラの防汚に有用なプライマー組成物に関する。
船舶のプロペラ(本明細書において単に「プロペラ」ともいう。)には、水中に長期間さらされることにより、その表面に、カキ、イガイ、フジツボ等の動物類、ノリ(海苔)等の植物類、あるいはバクテリア類などの各種水棲生物が付着・繁殖し、プロペラによる推進力が低下し船速が低下するという問題がある。
これら各種水棲生物の付着・繁殖を防止するために、プロペラ表面には防汚塗料が塗布され防汚塗膜が形成されるが、プロペラに防汚塗膜を強固に付着させることは困難であるため、プロペラとこの防汚塗膜との付着性を高めるために両者の間にはプライマー層が設けられることがある。プライマー層は、高速回転するプロペラにかかる高せん断力にも耐え得ることも必要であり、このようなプライマー層を形成するための塗料として、従来はクロム化合物を含有する組成物が用いられていた。
一方、特公昭58−56591号公報(特許文献1)には、エポキシ樹脂、有機リン化合物、亜鉛末およびマグネシウム化合物を必須成分とする金属被膜用組成物が開示されている。
また特公平6−68008号公報(特許文献2)には、少なくとも1つのP−OH結合を含むリン酸化合物、エポキシ、硬化剤および鉄よりもイオン化傾向の大きい金属からなる水中硬化性エポキシ樹脂組成物が開示されており、この組成物が水中鋼構築物の腐食や汚損を有効に防止し得ると記載されている。
しかしながらこれらの特許文献には、プロペラの汚染を防止することや、組成物から得られる塗膜上にさらに防汚塗膜を形成することは記載されていない。
特公昭58−56591号公報 特公平6−68008号公報
上述したように、船舶のプロペラにプライマー層を形成するための塗料として、従来はクロム化合物を含有する組成物が用いられていたが、クロム化合物が人体に有害な金属であるという問題があった。本発明はこのような問題を解決することを課題としており、クロム化合物を含有せず、プロペラに防汚塗膜を強固に付着可能であり、長期防汚性にも優れた積層防汚塗膜を提供することを目的としている。
また本発明は、クロム化合物を用いることなく、基材表面、特にプロペラ表面を長期間防汚する方法を提供することを目的としている。
さらに本発明は、クロム化合物を含有せず、長期間の防汚性に優れた積層防汚塗膜付き基材(特にプロペラ)を提供することを目的としている。
また本発明は、クロム化合物を含有せず、基材表面、特にプロペラ表面への付着力に優
れたプライマー塗膜の形成に好適なプライマー組成物を提供することを目的としている。
本発明の積層防汚塗膜は、エポキシ樹脂(A)と硬化剤(B)とを含有するプライマー組成物から形成されたプライマー塗膜(P)と、該プライマー塗膜(P)の表面に形成された防汚塗膜(Q)とからなることを特徴としている。
前記プライマー組成物は、好ましくは、イオン化傾向が銅よりも大きい金属(ただしクロムを除く。)の粒子(C)をさらに含有する。また前記エポキシ樹脂(A)は、好ましくは、リン原子に結合した水酸基を少なくとも1つ有する化合物でエポキシ樹脂を変性してなる樹脂(A2)を含有する。
前記プライマー組成物は、前記エポキシ樹脂(A)の固形分100重量部に対して、好ましくは前記硬化剤(B)を1〜80重量部、および前記イオン化傾向が銅よりも大きい金属(ただしクロムを除く。)の粒子(C)を1〜400重量部含有し、さらに好ましくは前記硬化剤(B)を5〜50重量部、および前記イオン化傾向が銅よりも大きい金属(ただしクロムを除く。)の粒子(C)を5〜300重量部含有する。なお、「組成物の固形分」の重量とは、組成物中に含まれることのある揮発性の溶剤(希釈剤)を除いた成分の総重量である。したがって、エポキシ樹脂(A)そのものが液体であっても、その重量は固形分の重量として扱うものとする。
前記金属は亜鉛、好ましくはアルミニウムおよびマグネシウムからなる群から選ばれた少なくとも1種の金属であり、さらに好ましくはアルミニウムである。
前記粒子(C)は、好ましくは鱗片状のアルミニウム粒子(C1)である。
前記防汚塗膜(Q)は、好ましくはシリコーン樹脂またはシリコーン樹脂含有組成物を硬化させてなる塗膜である。
本発明の基材の防汚方法は、基材の表面を、基材/前記プライマー塗膜(P)/前記防汚塗膜(Q)の順序となるように、本発明の積層防汚塗膜で被覆することを特徴としている。
前記基材の防汚方法としては、基材の表面に前記プライマー塗膜(P)を形成し、該プライマー塗膜(P)の表面に前記防汚塗膜(Q)を形成する方法が挙げられる。
前記基材としては、プロペラが好ましい。
本発明の積層防汚塗膜付き基材は、基材の表面が、基材/前記プライマー塗膜(P)/前記防汚塗膜(Q)の順序となるように、本発明の積層防汚塗膜で被覆されてなることを特徴としている。
前記基材としては、プロペラが好ましい。
本発明のプライマー組成物は、エポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)および鱗片状のアルミニウム粒子(C1)を含有することを特徴としている。
前記エポキシ樹脂(A)は、リン原子に結合した水酸基を少なくとも1つ有する化合物でエポキシ樹脂を変性してなる樹脂(A)を含有することが好ましい。
本発明の積層防汚塗膜は、基材、特にプロペラとの付着性に優れている。本発明の積層防汚塗膜を船舶のプロペラ表面に形成すると、プロペラ表面の汚染を長期間防止することができる。
また本発明の基材の防汚方法を用いると、基材表面、特にプロペラ表面の汚染を長期間防止することができる。
さらに本発明の積層防汚塗膜付き基材は、長期間の防汚性に優れている。
本発明のプライマー組成物を用いると、基材(特にプロペラ)に防汚塗膜を強固に付着可能なプライマー塗膜(プライマー層)を形成することができる。
以下、本発明の積層防汚塗膜、プロペラの防汚方法などをより詳細に説明する。
[積層防汚塗膜]
本発明の積層防汚塗膜は、エポキシ樹脂(A)と硬化剤(B)とを含有するプライマー組成物から形成されたプライマー塗膜(P)と、該プライマー塗膜(P)の表面に形成された防汚塗膜(Q)とからなることを特徴としている。
<プライマー組成物>
前記プライマー組成物は、エポキシ樹脂(A)および硬化剤(B)を含有している。
(A)エポキシ樹脂:
前記エポキシ樹脂(A)としては、ビスフェノールA型のジグリシジルエーテル、ビスフェノールF型のジグリシジルエーテル、ビスフェノール類のアルキレンオキシド付加物のジグリシジルエーテル、ダイマー酸ジグリシジルエステル、ダイマー酸変性BPA型エポキシこれらビスフェノール型エポキシ樹脂の水添物、フェノールノボラックエポキシ樹脂、ならびにエポキシ樹脂をリン原子に結合した水酸基を少なくとも1つ有する化合物で変性して得られる樹脂(A2)(以下「変性エポキシ樹脂(A2)」ともいう。)などが挙げられる。この変性エポキシ樹脂(A2)の詳細については後述する。なお、本明細書においては、変性エポキシ樹脂(A2)以外のエポキシ樹脂を「エポキシ樹脂(A1)」ともいう。
ビスフェノールA型のジグリシジルエーテルとしては、例えば、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールAポリプロピレンオキシドジグリシジルエーテル、ビスフェノールAエチレンオキシドジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールAジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールAプロピレンオキシドジグリシジルエーテル等のビスフェノールA型ジグリシジルエーテルなどが挙げられ;
ビスフェノールF型のジグリシジルエーテルとしては、例えば、ビスフェノールFジグリシジルエーテル等のビスフェノールF型ジグリシジルエーテルが挙げられる。
このようなエポキシ樹脂としては、常温で液状のものであれば、「エポトートYD−128(商品名)」(東都化成(株)製、エポキシ当量184〜194、粘度12,000〜15,000cPs/25℃)、「エピコート828(商品名)」(ジャパンエポキシレジン(株)製、エポキシ当量180〜190、粘度12,000〜15,000cPs/25℃)、「エポトートYDF−170(商品名)」(東都化成(株)製、エポキシ当量160〜180、粘度2,000〜5,000cPs)、「フレップ60(商品名)」(東レチオコール(株)製、エポキシ当量約280、粘度約17,000cPs/25℃)などを挙げることができ、
常温で半固型状のものであれば、「E−834−85X(T)(商品名)」(大竹明新(株)エポキシ当量230〜270)、「エピコート834(商品名)」(ジャパンエポキシレジン(株)製、エポキシ当量230〜270)、「エポトートYD134(商品名)」(東都化成(株)製、エポキシ当量230〜270)、「エポトートYD−172(商品名)」(東都化成(株)製、エポキシ当量600〜700)などを挙げることができ、
常温で固型状のものであれば、「エピコート1001(商品名)」(ジャパンエポキシレジン(株)製、エポキシ当量450〜500)などを挙げることができる。
また非ビスフェノールタイプのエポキシ樹脂としては、環状脂肪族系、非環状脂肪族系、エポキシ化油系などのエポキシ樹脂を挙げることができる。
前記エポキシ樹脂(A1)のエポキシ当量は、好ましくは160〜500、さらに好ましくは160〜300である。エポキシ当量が上記範囲にあると、得られるプライマー塗膜(P)と基材(特にプロペラ)との付着力が優れると共に、前記プライマー組成物を塗装する際の作業性が良好である。
前記変性エポキシ樹脂(A2)は、エポキシ樹脂とリン酸化合物とを反応させることにより得ることができ、具体的には、エポキシ樹脂とリン酸化合物とを、通常はエポキシ基が残存するような割合で、すなわち変性前の(リン酸化合物で変性する前の(以下も同様である。))エポキシ樹脂中のエポキシ基1モルに対しリン酸化合物中の水酸基が通常0.05〜0.9モルとなる量で、好ましくは0.05〜0.5モルとなる量で配合し、加熱処理することによって製造される。前記加熱処理は、通常50〜130℃、好ましくは80〜110℃で行われる。
前記リン酸化合物は、少なくとも1つのリン原子に結合した水酸基を有するリン酸、そのエステル又はその塩であり、リン酸としては、たとえばオルトリン酸、メタリン酸、ピロリン酸、亜リン酸、ポリリン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸等が挙げられ、特にオルトリン酸が好ましい。
リン酸のエステルとしては、前記リン酸のエステル、好ましくは炭素原子数8以下のアルキルエステル(水酸基を1個以上有するもの)及びヒドロキシアルキルエステルが挙げられ、例えば、エチル基、n−ブチル基、2−エチルヘキシル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシブチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシベンチル基等の基を有するリン酸エステルが挙げられ、特にジブチルホスフェート等の、n−ブチル基または2−エチルヘキシル基を有する、モノジリン酸エステルまたはジリン酸エステルが好ましい。
また、リン酸の塩としては、上記のリン酸の塩、例えばカリウム、ナトリウム、リチウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウム、スズ、バリウム等の塩が挙げられ、中でもカリウム、ナトリウム、カルシウムの第1または第2リン酸塩が好ましい。
エポキシ樹脂とリン酸化合物との反応においては、溶剤は必須ではないが、溶剤の共存下に反応を行っても良い。この溶剤としては、たとえばトルエン、キシレン、スチレン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルブチルケトン等を挙げることができる。これらの溶剤の使用量は、変性前のエポキシ樹脂100重量部に対し、通常10〜100重量部である。
変性エポキシ樹脂(A2)のエポキシ当量は3000以下、好ましくは190〜2000である。
変性エポキシ樹脂(A2)としては、プライマー組成物から形成される塗膜が強靱かつ柔軟性であり基材(特にプロペラ)に対する付着力に優れる点で、前記ビスフェノール型エポキシ樹脂をリン酸化合物で変性してなる変性エポキシ樹脂が好ましい。さらに塗装作業性、乾燥性等を考慮すると、このビスフェノール型エポキシ樹脂の中でも、ビスフェノールA型のジグリシジルエーテルが特に好ましく、市販品であれば「E−834―85X(T)(商品名)」(大竹明新(株)製、エポキシ当量230〜270)を好適に使用できる。
前記プライマー組成物中に、前記エポキシ樹脂(A)は、プライマー組成物の固形分100重量部当たり好ましくは5〜80重量部、より好ましくは10〜50重量部含まれる。前記エポキシ樹脂(A)の配合量が上記範囲にあると、形成されるプライマー塗膜(P)は強靭かつ柔軟性があるため基材(特にプロペラ)への付着力に優れる。
また、前記エポキシ樹脂(A)の一部は前記変性エポキシ樹脂(A2)であることが好ましく、前記プライマー組成物の固形分100重量部当たり、前記エポキシ樹脂(A1)を1〜50重量部、好ましくは3〜30重量部、前記変性エポキシ樹脂(A2)を1〜50重量部、好ましくは3〜30重量部配合することが望ましい。前記変性エポキシ樹脂(A2)の配合量が上記範囲にあると、形成されるプライマー塗膜(P)と基材(特にプロペラ)と付着性が著しく向上する。
(B)硬化剤:
前記硬化剤(B)としては、アミン系硬化剤を使用することができ、このアミン系硬化剤の中でも、フェノール類と、ホルマリンと、アミン化合物とのマンニッヒ縮合反応で形成されたマンニッヒ変性アミン類(b1)、ケチミン類(b2)および脂肪族ポリアミン類(b3)が好ましく、マンニッヒ変性アミン類(b1)が特に好ましい。硬化剤(B)としてマンニッヒ変性アミン類(b1)を用いると、本発明の組成物の硬化速度、低温硬化性が優れる。
マンニッヒ変性アミン類(b1)
前記マンニッヒ変性アミン類(b1)は、フェノール類と、ホルムアルデヒドと、アミン化合物とのマンニッヒ(脱水)縮合反応で形成されるが、このフェノール類としては、不飽和置換基含有フェノール、飽和置換基含有フェノールが挙げられる。
不飽和置換基含有フェノールとしては、分子中に少なくとも1個のモノヒドロキシフェニル基を含み、かつフェニル基水素の一部、すなわち該水素1〜5個が不飽和炭化水素基で置換されたものなどが挙げられる。
該不飽和炭化水素基としては、例えば、炭素数1〜10程度のアルキレン基、前記アルキレン基を含有したフェニル基などが挙げられる。
このような不飽和置換基含有フェノールとしては、具体的には、例えば、カルダノール(cardanol)、イソプロペニルフェノール、ジイソプロペニルフェノール、ブテニルフェノール、イソブテニルフェノール、シクロヘキセニルフェノール、
モノスチレン化フェノール(C65−CH=CH−C64−OH)、
ジスチレン化フェノール((C65−CH=CH)2−C63−OH)、
などが挙げられる。
また、飽和置換基含有フェノールは、1価でも多価でもよく、単核でも多核でもよく、具体的には、例えば、1価単核フェノールのフェノール;2価単核フェノールのレゾルシノール、ハイドロキノンなど;2価多核フェノール類の1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、2,6−ジヒドロキシナフタレンなどの他に、アルキルフェノール(アルキル基の炭素数1〜10、好ましくは1〜5)、ハロゲン化フェノール、アルコキシフェノール(アルコキシ基の炭素数はアルキル基の場合と同様)、ビスフェノールA(2,2−ジ(p−ヒドロキシフェニル)−プロパン、ビスフェノールF(ジ(p−ヒドロキシフェニル)−メタン)などが挙げられる。
さらに具体的には、前記アルキルフェノールとしては、メチルフェノール(o,m,p−クレゾール)、エチルフェノール、ブチルフェノール、ターシャリブチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、ドデシルフェノール、ジノニルフェノール等の
1価フェノールが挙げられ、
ハロゲン化フェノールとしては、クロルフェノール等の1価フェノールが挙げられる。
これらのうちでは、1価の単核フェノールが好ましい。
アミン化合物としては、芳香環の立体障害及び塩基性が劣ることより常温での硬化が困難な芳香族アミンに比べ、常温で硬化可能な脂肪族アミンが望ましく、例えばアルキレンポリアミン、ポリアルキレンポリアミン、脂環族ポリアミン、芳香環を含む脂肪族アミン類等が挙げられ、
より具体的には、前記アルキレンポリアミンとしては、例えば、式:H2N−R1−NH2
(R1:炭素数1〜10の炭化水素基側鎖を1個または複数個有していてもよい主鎖炭素
数1〜12の二価炭化水素基)で表され、例えば、メチレンジアミン、エチレンジアミン、1,2−ジアミノプロパン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミノオクタン、1,9−ジアミノノナン、1,10−ジアミノデカン等が用いられる。
前記ポリアルキレンポリアミンとしては、例えば、式:H2N−(Cm2mNH)nH(
m:1〜10の整数、n:2〜10、好ましくは2〜6の整数)で表され、より具体的には、例えば、ジエチレントリアミン、ジプロピレントリアミン、トリエチレンテトラミン、トリプロピレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、テトラプロピレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ノナエチレンデカミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン等が挙げられる。
その他の脂肪族系ポリアミン類としては、特公昭49−48480号公報第24欄などに記載されているような、テトラ(アミノメチル)メタン、テトラキス(2−アミノエチルアミノメチル)メタン、1,3−ビス(2’−アミノエチルアミノ)プロパン、トリエチレン−ビス(トリメチレン)ヘキサミン、ビス(3−アミノエチル)アミン、ビスヘキサメチレントリアミン[H2N(CH2nNH(CH2nNH2、n=6]、等が挙げられる。
脂環族ポリアミン類としては、より具体的には、1,4−シクロヘキサンジアミン、4,4’−メチレンビスシクロヘキシルアミン、4,4’−イソプロピリデンビスシクロヘキシルアミン、ノルボルナジアミン、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ジアミノジシクロヘキシルメタン、イソホロンジアミン、メンセンジアミン(MDA)、N−メチルピペラジン[CH3−N(CH2CH22NH]、1,4−ビス−(8−アミノプロピル)−ピペラジン、ピペラジン−1,4−ジアザシクロヘプタン、1−(2’−アミノエチルピペラジン)、1−[2’−(2”−アミノエチルアミノ)エチル]ピペラジン、1,11−ジアザシクロエイコサン、1,15−ジアザシクロオクタコサン等が挙げられる。
芳香環を含む脂肪族系のアミン類としては、より具体的には、例えば、o−キシリレンジアミン、m−キシリレンジアミン(MXDA)、p−キシリレンジアミン、2,4,6−トリス(3−アミノメチルフェニルメチルアミノメチル)フェノール等が挙げられる。
その他、ジエチルアミノプロピルアミン、ポリエーテルジアミン等が挙げられる。
本発明では、これらのアミン化合物は、1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
これらアミン化合物のうちでは、脂肪族系に属する前記アルキレンポリアミン、ポリアルキレンポリアミンが好ましく、さらには、エチレンジアミン、ジエチレンポリアミンが好ましい。
前記マンニッヒ脱水縮合反応の際には、例えば、フェノール類の1種であるカルダノールと、ホルムアルデヒドと、アミン化合物のキシリレンジアミンとを、理論的には等モルで用いればよいが、通常、フェノール類1モルに対して、ホルムアルデヒドは0.5〜2.5モルの量で、アミン化合物は0.5〜2.5モルの量で用いて、50〜180℃程度の温度で3〜12時間程度加熱保持すればよい。
このように不飽和置換基含有フェノールと、ホルムアルデヒドと、アミン化合物とをマンニッヒ縮合反応させて得られるマンニッヒ変性アミン類(c1)のうちでは、前記不飽和置換基含有フェノールのカルダノールと、ホルムアルデヒドと、アミン化合物の前記アルキレンポリアミンまたはポリアルキレンポリアミンとを反応させて得られるマンニッヒ変性アミンが好ましい。
これらマンニッヒ変性アミン類(b1)のアミン価(mgKOH/g)が300〜500の範囲にあると、基材との付着性、耐水性、防食性に優れた塗膜を形成することができるため好ましい。
このようなマンニッヒ変性アミン類(b1)としては、具体的には、
エアー・プロダクツ社製:アンカミン2432(NV43.5%、アミン価387)、アンカミン2089M(NV100%、アミン価368)、
コグニスジャパン社製:バーサミンF20(NV100%、アミン価400〜480)、バーサミンI−368(NV100%、アミン価370〜400)、バーサミンM−1(NV100%、アミン価375〜425)、
シェル社製:エピキュアー3549(NV100%)、エピキュアー3378(NV74.5%)、
Witco社製:TL0712(NV94.3%、アミン価705)、
旭電化(株)製:アデカハードナーEH342M(NV40.2%、アミン価307)、アデカハードナーEH342M17(NV33.3%、アミン価386)、アデカハードナーEH350(NV52.8%、アミン価385)、アデカハードナーEH351(NV46.9%、アミン価306)、
三和化学工業(株):サンマイドW−3000(NV100%、アミン価340)、サンマイドW−1000(NV100%、アミン価340)、サンマイドW−500(NV100%、アミン価280)、サンマイドCX−102(NV89.8%、アミン価288)、
大都産業(株):ダイトクラールSK900FCB(NV100%、アミン価385)、
大日本インキ化学工業(株):ラッカマイドV6−221(NV100%、アミン価420)
などが挙げられる。これらのマンニッヒ変性アミン類(b1)は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、本発明においては、マンニッヒ変性アミン類(b1)が、水に難溶性または不溶性であるマンニッヒ変性アミンであることが望ましい。マンニッヒ変性アミン類(b1)が、水に容易に溶解するものであると、得られるエポキシ樹脂組成物を湿潤面に塗布することが困難になる。
ケチミン類(b2)
ケチミン類(ケチミン硬化剤)(b2)は、特許第3327833号公報に記載されているような、ジエチレントリアミン(DETA)、トリエチレンテトラミン(TETA)、ジエチルアミノプロピルアミン(DEAPA)、m−キシリレンジアミン(MXDA)
、変性脂肪族ポリアミンなどの脂肪族ポリアミンと、メチルエチルケトン(MEK)、イソブチルメチルケトン(MIBK)といったケトンとの反応によって製造される硬化剤である。
ケチミン類(ケチミン硬化剤)(b2)の具体例としては、たとえばアデカハードナーEH−235シリーズ((株)ADEKA製)、エピキュアH−6(ジャパンエポキシレジン(株)製)が挙げられる。
これらのケチミン類(ケチミン硬化剤)(b2)は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
脂肪族ポリアミン類(b3)
前記脂肪族ポリアミン類(b3)としては、たとえば、アルキレンポリアミン、ポリアルキレンポリアミン、その他の脂肪族系ポリアミン類などが挙げられる。
具体的には、前記アルキレンポリアミンとしては、例えば、式:H2N−R1−NH2
1:炭素数1〜10の炭化水素基側鎖を1個または複数個有していてもよい主鎖炭素数
1〜12の二価炭化水素基)で表され、例えば、メチレンジアミン、エチレンジアミン、1,2−ジアミノプロパン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミノオクタン、1,9−ジアミノノナン、1,10−ジアミノデカン等が用いられる。
前記ポリアルキレンポリアミンとしては、例えば、式:H2N−(Cm2mNH)nH(
m:1〜10の整数、n:2〜10、好ましくは2〜6の整数)で表され、より具体的には、例えば、ジエチレントリアミン、ジプロピレントリアミン、トリエチレンテトラミン、トリプロピレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、テトラプロピレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ノナエチレンデカミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン等が挙げられる。
その他の脂肪族系ポリアミン類としては、特公昭49−48480号公報第24欄などに記載されているような、テトラ(アミノメチル)メタン、テトラキス(2−アミノエチルアミノメチル)メタン、1,3−ビス(2’−アミノエチルアミノ)プロパン、トリエチレン−ビス(トリメチレン)ヘキサミン、ビス(3−アミノエチル)アミン、ビスヘキサメチレントリアミン[H2N(CH2nNH(CH2nNH2、n=6]、等が挙げられる。
本発明においては、これらの脂肪族ポリアミン類(c3)は、1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
これら脂肪族ポリアミン類(b3)のアミノ基の活性水素当量(g/equiv)は、一概に決定されないが、通常80〜250の脂肪族ポリアミン類(b3)が用いられる。
脂肪族ポリアミン類(b3)としては、具体的には、例えば、「ACIハードナー(R)K−39」(PTIジャパン社=IBPTRジャパン社製)、「サーウェットR」、「アンカミン1784」(いずれもエアープロダクツジャパン(株)製)、「アデカハードナーEH240」,「アデカハードナーEH270」(いずれも(株)ADEKA製)などが挙げられる。これらの脂肪族ポリアミン類(b3)は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
前記プライマー組成物中に、前記硬化剤(B)は、前記樹脂(A)の固形分100重量部に対して1〜80重量部、好ましくは5〜50重量部含まれる。
硬化剤(B)の配合量が上記範囲にあると、該組成物から形成される塗膜は、金属基材(特にプロペラ)への付着性、耐水性に優れる。
金属粒子:
前記プライマー組成物が水中で用いられる金属製基材の塗装に適用される場合には、該プライマー組成物には、水中での耐食性が該基材金属よりも劣る金属の粒子が含まれることが好ましい。このような金属の粒子を用いることにより、金属性基材の耐食性を向上させることができる。
この金属の粒子は、基材の種類に応じて選択される。たとえば金属製基材が銅合金製のプロペラである場合には、前記金属の粒子としては、イオン化傾向が銅よりも大きい金属の粒子(C)(以下「金属粒子(C)」ともいう。)が好ましい。該金属粒子(C)を含有するプライマー組成物から形成されたプライマー塗膜(P)は、銅合金製のプロペラの耐食性を向上させ、また銅合金製のプロペラとの付着性に特に優れる。
前記金属粒子(C)における金属としては、亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、ジルコニウム、あるいはこれらの合金など挙げられ、中でも亜鉛、アルミニウムおよびマグネシウムが好ましく、アルミニウムが特に好ましい。これらは1種単独でまたは2種以上を併用することができる。
金属粒子(C)は、通常の金属粒子であってもよく、金属粒子にさらに前記の金属をメッキまたは蒸着した複合粒子であってもよい。金属粒子(C)の平均粒子径は、好適には1〜300μmであり、平均粒子径がこの範囲にあると、本発明の組成物から形成される塗膜は水中での付着性に優れ、外観にも優れる。
金属粒子(C)の形状としては、球状、鱗片状(フレーク状)および針状などが挙げられ、鱗片状(フレーク状)が好ましい。鱗片状(フレーク状)の金属粒子(C)を用いると、特に鱗片状の金属粒子(C)を含有する本発明の組成物から塗膜(P)(プライマー層)を形成し、その表面に後述するシリコーン系の防汚塗膜(Q)を形成すると、塗膜(P)と防汚塗膜(Q)との付着性が特に優れる。
鱗片状の金属粒子(C)の中でも鱗片状のアルミニウム粒子(C1)が特に好ましく、鱗片状のアルミニウム粒子(C1)を用いると、上述した塗膜(P)と防汚塗膜(Q)との付着性がさらに優れる。
鱗片状の金属粒子(C)としては、市販品であれば、アルペースト0100M−C、アルペースト0638−70C(商品名、東洋アルミ(株)製)などを好ましく用いることができる。
前記金属粒子(C)は、予め、前記樹脂(A)を主成分とする配合系、若しくは硬化剤(B)を主成分とする配合系のいずれか一方若しくはその両方に混合しておいても良いし、樹脂(A)を主成分とする配合系と硬化剤(B)を主成分とする配合系とを混合する時に添加しても良い。
前記プライマー組成物中に、金属粒子(C)は、前記樹脂(A)の固形分100重量部に対して1〜400重量部、好ましくは5〜300重量部含まれる。
金属粒子(C)の配合量が上記範囲にあると、該組成物から得られる塗膜は金属基材(特に銅合金製のプロペラ)への付着性及び防食性に優れる。
その他の成分:
本発明の組成物は、エポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)、金属粉子(C)および前記変性エポキシ樹脂およびエポキシ樹脂の混合物(D)以外にも、体質顔料、着色顔料、防錆顔料、揺変剤などを、本発明の目的を逸脱しない範囲で含有していてもよい。
前記体質顔料としては、炭酸カルシウム、タルク、クレー、ベレトナイト、カーボンブラック、ホワイトカーボン、スゾライトマイカ、沈降性バリウム、シリカ等が挙げられる。体質顔料は、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明の組成物が体質顔料を含有していると、該組成物から形成される塗膜(P)の耐水性が向上する観点から好ましい。
体質顔料は、本発明の組成物の固形分100重量部あたり、好ましくは5〜70重量部、さらに好ましくは20〜50重量部用いられる。
前記着色顔料としては、従来公知の着色顔料、たとえばカーボンブラック、チタン白、弁柄、酸化鉄、黄色酸化鉄、水酸化鉄、群青等の無機顔料、シアニンブルー、シアニングリーン等の有機顔料が挙げられる。着色顔料は、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
たとえば、銅基材上に本発明の塗膜(P)を形成する場合であれば、着色顔料としてチタン白、黄色酸化鉄を用いることが、銅基材と塗膜(P)との色相差を低減できる点で好ましい。
着色顔料は、本発明の組成物の固形分100重量部あたり、好ましくは0.5〜30重量部、さらに好ましくは1.0〜15重量部用いられる。
前記揺変剤としては、有機、無機、複合系があり、有機系では水添ひまし油系、アマイド系、酸化ポリエチレン系、植物油重合油系、界面活性剤系の揺変剤が、無機系ではシリカやベントナイト等の揺変剤が、複合系ではアマイド/ポリエチレン系の揺変剤などが挙げられる。この遥変剤として、上市されているものとしては、例えば、「エロジール200」(日本アエロジル(株)製)、「ディスパロン4200−20」(楠本化成(株)製、酸化ポリエチレン系)などが挙げられる。
揺変剤は、本発明の組成物の固形分100重量部あたり、好ましくは0.01〜10重量部、さらに好ましくは0.1〜5重量部用いられる。
さらに本発明の組成物は溶剤(D)を含有していてもよい。溶剤(D)としては、例えば、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ブチルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル等の有機溶剤が挙げられる。
溶剤(D)は、本発明の組成物の固形分100重量部に対し、好ましくは5〜70重量部、さらに好ましくは10〜60重量部用いられる。
(プライマー組成物)
本発明のプライマー組成物は、前記エポキシ樹脂(A)と、前記硬化剤(B)とを含有し、好ましくは前記金属粒子(C)をさらに含有し、さらに前記溶剤(D)等を含有していていもよい。このプライマー組成物は、船舶等のプロペラ表面に防汚塗膜の下塗り塗膜であるプライマー塗膜を形成するための“プロペラ用プライマー組成物”として好適に使用することができる。
前記プライマー組成物の中でも、形成されるプライマー塗膜(P)が銅合金製のプロペラとの付着性および積層される防汚塗膜との付着性に特に優れる点で、鱗片状のアルミニウム粒子(C1)を含有する組成物が好ましい。
本発明のプライマー組成物は、上記各成分を攪拌・混合することにより調製できる。この攪拌・混合の際には、ハイスピードディスパー、サンドグラインドミル、バスケットミル、ボールミル、三本ロール、ロスミキサー、プラネタリーミキサー、万能品川攪拌機など、従来公知の混合・攪拌装置が適宜用いられる。
前記プライマー組成物は、たとえば、前記エポキシ樹脂(A)を含有する主剤成分(I)を収容した第1容器、前記硬化剤(B)を含有する硬化剤成分(II)を収容した第2容器、および必要に応じて他の成分を収容した第3容器とからなる本発明のプライマー塗料セットを用いて調製することができる。前記主剤成分(I)と前記硬化剤成分(II)とは、使用直前まで別々となるように貯蔵または搬送される。
前記金属粒子(C)、前記体質顔料、前記着色顔料、前記防錆顔料、前記揺変剤、前記溶剤(D)は、それぞれ、前記第1容器、前記第2容器または前記第3容器のいずれに収容されていても良い。
<積層防汚塗膜>
本発明の積層防汚塗膜は、前記プライマー組成物から形成されたプライマー塗膜(P)と、該プライマー塗膜(P)の表面に形成された防汚塗膜(Q)とからなる。
この防汚塗膜(Q)は防汚剤を含む自己研磨型の防汚塗膜であってもよいが、前記積層防汚塗膜をプロペラ表面に形成する場合には、プロペラの高速回転により防汚塗膜の消耗が速いため、長期防汚性の点で問題がある。したがって、前記積層防汚塗膜をプロペラ表面に形成する場合には、防汚塗膜(Q)としては、防汚剤を含まなくても長期防汚性を発揮する、シリコーン樹脂塗料から形成される防汚塗膜が好ましい。
この防汚塗膜(Q)を形成するための防汚塗料としては、(メタ)アクリル酸の金属塩から誘導される単位または(メタ)アクリル酸のシリルエステルから誘導される単位とこれらの成分単位と共重合しうる成分単位から形成される共重合体を含む防汚塗料、少なくとも2個の縮合反応性官能基を有するオルガノポリシロキサンを含む防汚塗料などを用いることができ、より具体的には、特開2001−139816号公報、特許公開2001−181509号公報などに記載の従来公知の塗料もしくは組成物を用いることができる。
前記特開2001−139816号公報に記載の硬化性組成物とは、(A)分子の両末端に縮合反応性官能基を有するオルガノポリシロキサンと、(B)疎水性シリカとを含有する硬化性組成物であって、前記疎水性シリカ(B)がオルガノポリシロキサン(A)と加熱処理されていることを特徴とする硬化性組成物であり、前記オルガノポリシロキサン(A)は、下記式[α]:
Figure 0005713518
(式[α]中、Wは水酸基または加水分解性基を示し、R1、Rは、それぞれ独立に炭素
数1〜12の非置換または置換の1価炭化水素基を示し、複数のR1、Rは、それぞれ互
いに同一でも異なっていてもよく、nは5以上の整数を示し、aは0、1または2を示す。)で示される化合物であることが望ましく、上記式[α]中のWが水酸基であり、かつaが2である場合には、このような前記オルガノポリシロキサン(A)と前記疎水性シリカ(B)とに加えて、さらに、(C)式[I]:R1 bSiX4-b(式[I]中、R1は炭素数1〜8の非置換または置換の1価炭化水素基を示し、Xは加水分解性基を示し、bは0または1を示す。)で示されるオルガノシランまたはその部分加水分解物を含有することが望ましい。
前記プライマー塗膜(P)の膜厚は、通常20〜300μmであり、前記防汚塗膜(Q)の膜厚は、通常50〜300μmである。
基材上に、本発明の積層防汚塗膜は、基材/前記プライマー塗膜(P)/防汚塗膜(Q)の順序となるように形成される。この基材としては、水中構造物、船舶外板、漁網および漁具などが挙げられ、中でもプロペラ、特に銅合金製のプロペラが好ましい。このプロペラの詳細については後述する。
[基材の防汚方法]
本発明の基材の防汚方法は、基材の表面を、基材/前記プライマー塗膜(P)/前記防汚塗膜(Q)の順序となるように、本発明の積層防汚塗膜で被覆することを特徴としている。基材の表面に、前記プライマー塗膜(P)を形成し、該プライマー塗膜(P)の表面に前記防汚塗膜(Q)を形成することにより、基材を前記積層防汚塗膜で被覆することができる。前記プライマー組成物および前記防汚塗料の塗装方法は、特に限定されず、従来公知の塗装方法を採用することができる。
前記基材としては、水中構造物、船舶外板、漁網および漁具などが挙げられるが、中でもプロぺラ、特に銅合金製のプロペラが好ましい。本発明のプロペラの防汚方法によれば、高速回転により高せん断力がかかるプロペラの表面であっても、汚染を長期間防止することができる。
前記プライマー塗膜(P)(プライマー層)は、前記プライマー組成物を硬化させてなり、基材、特にはプロペラとの付着性に優れている。
このプロペラの材料としては、高力黄銅鋳物(JIS記号CAC301)、アルミニウム青銅鋳物(JIS記号CAC703)などの銅合金;アルミニウム;ステンレスなどが挙げられる。
また前記プライマー塗膜(P)は、前記防汚塗膜(Q)との付着性にも優れている。
このように、本発明の積層防汚塗膜や基材の防汚方法によれば、基材表面、特にプロペラ表面への、アオサ、フジツボ、アオノリ、セルプラ、カキ、フサコケムシ等の水棲生物の付着を長期間防止できる。
[実施例]
以下、本発明について実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本発明は、係る実施例により何ら限定されるものではない。
<プロペラ用プライマー組成物の調製>
[合成例1]
リン酸変性エポキシ樹脂(PCEX−1)の合成:
攪拌機、コンデンサー、温度計、滴下装置、窒素導入管、加熱ジャケットおよび冷却ジャケットを備えた反応容器に、エポキシ樹脂(商品名:エポトート170、東都化成(株)製、エポキシ当量180〜190、不揮発分100重量%)850重量部を仕込み、こ
れらを窒素雰囲気下で、100℃となるまで加熱しながら攪拌した。100℃を保持しながら、上記樹脂中に、滴下装置からジメチルフォスフェート150重量部を1時間かけて滴下した。次いで、100℃でさらに4.5時間攪拌を行った後、冷却し、リン酸変性エポキシ樹脂(PCEX−1)を得た。
[合成例2]
リン酸変性エポキシ樹脂(PCEX−2)の合成:
滴下成分およびその量を表1に記載されたように変えた他は合成例1と同様にして、リン酸変性エポキシ樹脂(PCEX−2)を製造した。
Figure 0005713518
実施例1]
主剤成分の調製:
エポキシ樹脂(商品名:E−834−85X(T) 大竹明新(株) エポキシ当量230〜270) 13重量部、
リン酸亜鉛(商品名:LFボウセイZP-N) 3.5重量部、
黄色酸化鉄(商品名:タロックスLCXLO) 5重量部
酸化チタン(商品名:チタンR-5N) 3.5重量部、
タルク(商品名:TTKタルク) 22重量部、
スゾライトマイカ(商品名:スゾライトマイカ200−HK) 3.5重量部
酸化ポリエチレンワックス(商品名:ASA D-120) 1重量部、
有機ベントナイト(商品名:ベントン27の重量NV10%プレゲル) 7重量部
ヒュームドシリカ(商品名:エロジール#200) 0.5部
メチルイソブチルケトン 重量部、
キシレン 16重量部および
プロピレングリコールモノメチルエーテル 4重量部
を混合し主剤成分を調製した。
硬化剤成分の調製:
マーニッヒ型硬化剤(商品名:ラッカマイドV6−221) 3.0重量部及び1−ブタノール 3重量部を混合し硬化剤成分を調製した。
<試験方法>
1.室内試験;
<試験板の作成>
上記の主剤成分と硬化剤成分とを混合し、プライマー組成物を調製した。この組成物を、サンドペーパーにより面粗しされた70×150×10mmのアルミニウム青銅鋳物(JIS記号CAC703)板の表面にスキマ400μmのアプリケーターを用いて塗装し、室内で室温(約20℃)にて1日間かけて硬化させプライマー塗膜(プライマー層)を形成した。
このプライマー塗膜の表面に、表3に示す組成の防汚塗料(シリコーン系AF(Si−1、商品名:バイオクリンデラックス、中国塗料製)を、室温(約20℃)下でスキマ400μmのアプリケーターを用いて塗装し、アルミニウム青銅鋳物板上にプライマー塗膜と防汚塗膜とからなる積層防汚塗膜が形成されてなる試験板を作成した。
<付着性試験>
以下の方法で試験を行った。
[プライマー塗膜とアルミニウム青銅鋳物板との付着性]
上記試験板を、25℃の海水を入れた恒温槽に90日間静置浸漬した後に、プライマー塗膜とアルミニウム青銅鋳物板との付着性を、以下の(1)、(2)の手順(ナイフテスト)で評価した。
(1)塗膜表面に、互いに30度の角度で交わりプロペラに達する長さ約40mmの2本の切り傷をつける。この切り傷は、カッターナイフを、スチール製定規等に当て、その刃先を塗膜表面に対して35〜45度の範囲の一定の角度に保ちながら、約0.5秒間かけて等速で引くことで形成される。
(2)次に2本の切り傷の交差する箇所のプライマー塗膜とアルミニウム青銅鋳物板との層間にナイフの刃先を挿入し、刃先を積層方向に動かす。その時に塗膜がアルミニウム青銅鋳物板上に残存せず面状に容易にハガレが発生する場合はアルミニウム青銅鋳物板とプライマー塗膜との付着性が不良であり、層間剥離と判断する。また、アルミニウム青銅鋳物板表面にプライマー塗膜が残存し塗膜内での破壊が認められる場合はアルミニウム青銅鋳物板とプライマー塗膜との付着性が良好であり、凝集破壊と判断する。
評価基準の詳細は以下のとおりである。数値が大きいほど、アルミニウム青銅鋳物板とプライマー塗膜との密着性が優れる。
5:凝集破壊のみが生じ、層間剥離は生じなかった。
4:大部分で凝集破壊が生じ、一部で層間剥離が生じた。
3:層間剥離および凝集破壊がほぼ同面積で生じた。
2:大部分で層間剥離が生じ、一部で凝集破壊が生じた。
1:層間剥離のみが生じ、凝集破壊は生じなかった。
[プライマー塗膜と防汚塗膜との付着性]
上記試験板を、25℃の海水を入れた恒温槽に90日間静置浸漬した後に、プライマー塗膜と防汚塗膜との付着性を、ナイフテストにて評価した。ナイフテストは、プライマー塗膜と防汚塗膜との層間にナイフの刃を挿入した以外は前記同様の方法で行った。防汚塗膜がプライマー塗膜上に残存せず面状に容易にハガレが発生する場合はプライマー塗膜と防汚塗膜との付着性が不良であり、層間剥離と判断する。また、プライマー塗膜表面に防汚塗膜が残存、プライマー塗膜または防汚塗膜内での破壊が認められる場合はプライマー塗膜と防汚塗膜との付着性が良好であり、凝集破壊と判断する。
評価基準の詳細は以下のとおりである。数値が大きいほど、プライマー塗膜と防汚塗膜との密着性が優れる。
5:凝集破壊のみが生じ、層間剥離は生じなかった。
4:大部分で凝集破壊が生じ、一部で層間剥離が生じた。
3:層間剥離と凝集破壊がほぼ同面積で生じた。
2:大部分で層間剥離が生じ、ごく一部で凝集破壊が生じた。
1:層間剥離のみが生じ、凝集破壊は生じなかった。
試験結果を表2に示す。
2.実船試験;
<試験塗装船概要>
実船試験では、下記の船を使用した。
船種:漁船、
サイズ:全長17.01m、19ton
プロペラ:パワーツールにより面粗しされたアルミニウム青銅鋳物(JIS規格CAC703)プロペラ
<積層塗膜の形成>
上記の主剤成分と硬化剤成分とを混合し、プロペラ用エポキシプライマー組成物を調製した。この組成物を、上記船のプロペラ表面に、刷毛により、乾燥膜厚が約100μmになるように塗装し、屋外(気温約20℃)にて3時間かけて硬化させ、プライマー塗膜(プライマー層)を形成した。
このプライマー塗膜の表面に、防汚塗料(商品名:バイオクリンデラックス、中国塗料製)を乾燥膜厚が約70μmになるように刷毛にて塗装し屋外(気温約20℃)で12時間かけて硬化させて防汚塗膜を形成した。
<実船プロペラにおける付着性試験>
上記のようにプロペラ表面にプライマー塗膜および防汚塗膜が形成された前記の船を、船速24〜30ノット、稼働率20%の条件で6ヶ月運行させた後、目視及びナイフテストにて評価を行った。
評価基準は以下のとおりである。なお「剥離面積」とは、プライマー塗膜を形成した際のプロペラ表面とプライマー塗膜との接触面の面積(100%)に対する、上記ナイフテストによりプロペラ基材とプライマー塗膜との間に剥離が生じた部分の面積の割合である。また、数値が大きいほど、プロペラ基材とプライマー塗膜との付着性が優れる。
5:層間剥離は生じなかった。
4:剥離面積は5%未満であった。
3:剥離面積が5%以上〜15%未満であった。
2:剥離面積が15%以上〜35%未満であった。
1:剥離面積が35%以上であった。
試験結果を表2に示す。
実施例2〜10、比較例1〜3]
主剤成分および硬化剤成分中の、配合成分および配合量を表2に記載のように変更した以外は実施例1と同様にして、積層塗膜を形成した。各積層塗膜についての試験結果を表2に示す。
Figure 0005713518
Figure 0005713518
Figure 0005713518

Claims (5)

  1. エポキシ樹脂(A)と硬化剤(B)とを含有し、該硬化剤(B)がフェノール類と、ホルマリンと、アミン化合物とのマンニッヒ縮合反応で形成されたマンニッヒ変性アミン類(b1)、ケチミン類(b2)および脂肪族ポリアミン類(b3)から選択されるプライマー組成物(ただし、エポキシ樹脂、エポキシ樹脂用硬化剤、および改質剤を含む組成物であって、該改質剤が水酸基含有石油樹脂または水酸基含有テルペンフェノール樹脂からなる改質剤、あるいは水酸基含有石油樹脂または水酸基含有テルペンフェノール樹脂と、クマロン樹脂とからなる改質剤である組成物を除く。)から形成されたプライマー塗膜(P)と、該プライマー塗膜(P)の表面に形成された防汚塗膜(Q)とからなり、前記防汚塗膜(Q)が、シリコーン樹脂またはシリコーン樹脂含有組成物を硬化させてなる塗膜である、船舶の銅合金製のプロペラの表面を被覆するための積層防汚塗膜。
  2. 前記エポキシ樹脂(A)が、リン原子に結合した水酸基を少なくとも1つ有する化合物でエポキシ樹脂を変性してなる樹脂(A2)を含有することを特徴とする請求項に記載の積層防汚塗膜。
  3. 船舶の銅合金製のプロペラである基材の表面を、基材/前記プライマー塗膜(P)/前記防汚塗膜(Q)の順序となるように、請求項1または2に記載の積層防汚塗膜で被覆することを特徴とする基材の防汚方法。
  4. 前記基材の表面に前記プライマー塗膜(P)を形成し、該プライマー塗膜(P)の表面に前記防汚塗膜(Q)を形成することを特徴とする請求項に記載の基材の防汚方法。
  5. 船舶の銅合金製のプロペラである基材の表面が、基材/前記プライマー塗膜(P)/前記防汚塗膜(Q)の順序となるように、請求項1または2に記載の積層防汚塗膜で被覆されてなる、積層防汚塗膜付き基材。
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