JP5711905B2 - 積層板 - Google Patents

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本発明は、車両用デッキボード等として好適に用いることが可能な積層板に関する。
車両用デッキボートとして好適な積層板が特許文献1に提案されている。
この特許文献1に提案されている積層板は、熱可塑性樹脂からなる表面シートと、熱可塑性樹脂からなる裏面シートと、これらの表面シートと裏面シート間に配置された発泡樹脂からなる嵩上げ架橋材と、剛性を向上させるための補強部材としてのアルミニウム製のリインフォースとから形成されている。
このような積層板を製造するには、裏面シートを予め加熱軟化させた状態で、キャビティーを有する上下に配置した一対の金型のうちの下方の金型に真空吸引させながら下方の金型の内面形状を真空賦形させ、真空賦形させた裏面シートの所定の位置に発泡樹脂とリインフォースとを載置し、その上に予め加熱軟化させた状態で表面シートを配置し、上下の金型を型締めすることにより裏面シートと表面シートの外周縁部を溶着して積層板を形成する。
この積層板では、リインフォースが熱可塑性樹脂からなる表面シートと裏面シートとの間に介在することによって強度剛性を高めることができ、成型後の歪みを抑制できる。
特開2008−247003号公報
ところが、表面シートあるいは裏面シートを金型によって型締めする際に、表面シートあるいは裏面シートが発泡樹脂とリインフォースに当たると表面シートあるいは裏面シートの表面側にすじムラが発生する。
このすじムラは、発泡部材とリインフォースとの熱伝導率の違いから金属製のリインフォースに当たった部分は表面シートあるいは裏面シートの温度が早く低下して収縮し、発泡樹脂に当たった部分は温度の低下が遅いことが原因となるものであり、リインフォースに当たった部分の表面側にスジが発生する。
この場合、裏面シート側にすじムラが発生しても、例えば車両用のデッキボードの場合は裏面側を表側にして使用することは希なので、特に商品価値として問題にはならないが、表面シートの表面側に発生すると商品価値が低下する。
近年、積層板によっては、積層板の表裏両面を使用できることが要求されており、この場合には、表面シート及び裏面シートの両方の表面側に絞を施すことがなされている。このように表面シート及び裏面シートに絞を施して、表面シートだけでなく裏面シート側も使用するような場合、スジむらが表れることは好ましくない。
そこで、本発明は、スジむらの発生を抑制して、表面シート側、裏面シート側のいずれの面で使用しても商品価値の低下がない積層板の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、表面側の板部と、この表面側の板部と端部同士が溶着される裏面側の板部と、これらの表面側の板部と裏面側の板部との間に介在する熱可塑性発泡体からなる嵩上げ架橋材と、この嵩上げ架橋材と共に、前記表面側の板部と裏面側の板部との間に設けられて剛性を高める補強部材とを備え、前記嵩上げ架橋材と補強部材とは熱伝導率が異なる積層板であって、前記裏面側の板部の表面側に絞加工が施され、前記表面側の板部は、不織布を含み、前記裏面側の板部と前記嵩上げ架橋材及び補強部材との間に熱可塑性発泡シートを介在させたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の積層板であって、前記表面側の板部が熱可塑性樹脂製の板材と不織布を含む表皮材とで形成され、前記裏面側の板部が熱可塑性樹脂の絞加工が施された板材で形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の積層板であって、前記表面側の板部の表皮材には、微細な孔が形成されており、前記表皮材は熱可塑性樹脂の絞付き被覆シートと不織布とが積層されて構成されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、裏面側の板部の表面側に絞加工が施されていることにより、裏面側の板部を上側に配置しても積層板として使用可能となる。
又、請求項1記載の発明によれば、前記裏面側の板部と前記嵩上げ架橋材及び補強部材との間に熱可塑性発泡シートが介在することにより、熱可塑性発泡樹脂シートが裏面側の板部と嵩上げ架橋材及び補強部材とが直接に接触することを阻止している。従って、嵩上げ架橋材及び補強部材の熱伝導率が異なっていても、この熱伝導率の差に影響されることなく裏面側の板部の全体が均一に収縮することができる。このため、裏面側の板部に対するスジむらの発生を抑制できる。これにより、裏面側の板部を上側に配置しても積層板として使用することができ、表面側の板部、裏面側の板部のいずれの面を上側に配置して使用しても商品価値が低下することがない積層板とすることができる。
請求項2記載の発明によれば、表面側の板部が熱可塑性樹脂製の板材と表皮材とで形成されることにより、金型内での熱可塑性樹脂製の板材にスジが発生しても、熱可塑性樹脂製の板材が表皮材によって被覆されていることからスジが見えることがなくなる。
この場合においても、裏面側の板部に絞加工され、しかも裏面側の板部と嵩上げ架橋材及び補強部材との間に熱可塑性発泡シートが介在しているため、嵩上げ架橋材及び補強部材の熱伝導率に影響されることなく裏面側の板部の全体が均一に収縮する。これにより裏面側の板部に対してスジむらの発生を抑制することができる。従って、表面側の板部、裏面側の板部のいずれの面を上側に配置して使用しても商品価値が低下することがない積層板とすることができる。
請求項3記載の発明によれば、絞付き被覆シートと不織布とからなる表皮材が表面側の板部の表面側に形成されていることにより、スジむらのない絞模様を表面側の板部に設けることができる。このため、商品価値が低下することがない積層板とすることができる。
本発明の第1実施形態の積層板を示す断面図である。 本発明の第2実施形態の積層板を示す断面図である。 本発明の第3実施形態(参考例)の積層板を示す断面図である。 本発明の積層板を成形するための金型を示す断面図である。
以下、本発明を図示する実施形態により具体的に説明する。なお、各実施形態において、同一の部材には同一の符号を付して対応させてある。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の積層板を示す断面図である。
積層板1は、車両用デッキボードとして用いられる。車両用デッキボードは、自動車のラゲッジルームの床を覆うように用いられるものである。
積層板1は、熱可塑性樹脂からなる裏面側の板部2と、裏面側の板部2と対向するように設けられた表面側の板部3と、これらの裏面側の板部2及び表面側の板部3との間に介在した嵩上げ架橋材4、リインフォース5及び熱可塑性発泡シート6とを備えている。
表面側の板部3は、裏面側の板部2と対向する熱可塑性樹脂製の板材7と、熱可塑性樹脂製の板材7を被覆する表皮材8とによって形成されている。又、表皮材8は、熱可塑性樹脂製の板材7側に設けられた不織布9と、不織布9を被覆する熱可塑性の絞付き被覆シート10とによって形成されている。
裏面側の板部2及び表面側の板部3における熱可塑性樹脂製の板材7は、ポリプロピレン(PP)によって形成されている。また、絞付き被覆シート10は、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー(TPO)又は熱可塑性ポリ塩化ビニル(PVC)によって形成されている。
嵩上げ架橋材4は、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂発泡成形体(EPP)によってブロック状に形成されており、裏面側の板部2及び表面側の板部3を支持するものである。リインフォース5は、裏面側の板部2及び表面側の板部3の間に介在して積層板1の剛性を高めるものであり、この実施形態では、断面H字形に形成されたアルミニウム或いはアルミニウム合金が用いられる。嵩上げ架橋材4及びリインフォース5は、同じ高さなるように形成されるものである。又、嵩上げ架橋材4及びリインフォース5は、裏面側の板部2及び表面側の板部3の間に複数が並べられた状態で配置される。
熱可塑性発泡シート6は、ポリプロピレン発泡シート(PPF等)の熱可塑性樹脂の発泡体からなり、裏面側の板部2における裏面側(表面側の板部3との対向面側)の端部2aを除く略全面に積層され、その上に嵩上げ架橋材4及びリインフォース5が載置される。熱可塑性発泡シート6は、予め片側に粘着加工が施されており、嵩上げ架橋材4とリインフォース5が接着されている。熱可塑性発泡シート6は裏面側の板部2とリインフォース5及び嵩上げ架橋材4との間に設けることにより、裏面側の板部2とリインフォース5及び嵩上げ架橋材4とが直接に接触することを阻止することができる。
表面側の板部3に用いられる表皮材8における不織布9は、ポリプロピレンとポリエチレンテレフタレート(PET)と低密度PETとを例えば50:20:30の重量比で混合した材料が用いられ、この材料が100g/m〜200g/m好ましくは150g/mの目付け量で用いられる。
又、表皮材8に用いられる熱可塑性の絞付き被覆シート10は、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー(TPO)が用いられる。この熱可塑性の絞付き被覆シート10は、表面側に微細な孔が形成されることにより、真空賦形する時、熱可塑性の絞付き被覆シート10と熱可塑性樹脂板7の間に出来るエア溜まりを抑えて、熱可塑性の絞付き被覆シート10の絞形状を保持しながら溶着する事が出来る。この熱可塑性の絞付き被覆シート10を表面側の板部3の表面側(露出面側)に設けることにより、表面側の板部3の表面側には、絞模様が形成された状態となる。
積層板1は、熱可塑性発泡シート6が積層された裏面側の板部2と、表面側の板部3との間に嵩上げ架橋材4及びリインフォース5を介在させた状態で裏面側の板部2の端部2a及び表面側の板部3における熱可塑性樹脂製の板材7の端部7aを相互に溶着させることにより形成されるものである。
この実施形態の積層板1の製造は、第1の工程、第2の工程、第3の工程及び第4の工程を経ることにより製造される。
第1の工程においては、その準備工程として2枚の板部を加熱軟化させる。一方の板部は、表面側の板部3となるものであり、他方の板部は裏面側の板部2となるものである。又、製造においては、図4に示すように、キャビティを有する上下に配置された一対の金型41、42が用いられるものである。
第1の工程において、加熱軟化させた2枚の板部のうち、一方の板部(表面側の板部3)を一対の金型における下方の金型41に真空吸引させながら下方の金型41の内面形状に真空賦形する。
この場合、熱可塑性樹脂製の板材7の表面側(下型41側)には、不織布9及び熱可塑性の被覆シート10(表皮材8)が積層されており、この積層状態で真空賦形される。この真空賦形においては、不織布9のアンカー効果により熱可塑性樹脂製の板材7と、不織布9と、熱可塑性の絞付き被覆シート10とが相互に貼り合わされる。
第2工程においては、真空賦形された一方の板部(表面側の板部3)に、予め熱可塑性発泡シート6と嵩上げ架橋材4とリインフォース5とを接着された状態で熱可塑性発泡シート6を上面にして所定の位置に配置する。この配置において、熱可塑性発泡シート6は、次の第3工程において裏面側の板部2と熱溶着される。
第3の工程においては、予め加熱軟化された他方の板部(熱可塑性樹脂製の板材2)を熱可塑性発泡シート6の上面に配置する。
第4の工程においては、一対の金型41、42をそれぞれ真空吸引しながら型締めする。これにより、嵩上げ架橋材4とリインフォース5の上面に配置された他方の板部(熱可塑性樹脂製の板材2)を上方の金型42の内面形状に真空賦形させる。この真空賦形においては、上方の金型42の内面には絞模様が形成されており、この内面形状の真空賦形により裏面側の板部2の表面側には、絞加工が施される。
第4工程においては、上述した他方の板部の真空賦形と同時に、2枚の板部の内部に圧縮空気を注入するブロー成形により、嵩上げ架橋材4とリインフォース5とを熱可塑性樹脂製の板材7及び裏面側の板部2上の熱可塑性発泡シート6に溶着して固定する。これと同時に、裏面側の板部2の端部2a及び熱可塑性樹脂製の板材7の端部7aを溶着し、溶着した端部の周辺部を切り離す。この切り離しの際においては、熱可塑性樹脂製の板材7に貼り付けられている不織布9及び熱可塑性の絞付き被覆シート10の周辺部も同時に切り離される。
以上により車両用デッキボードに用いられる積層板1が形成される。
このような第1実施形態によれば、裏面側の板部2の表面側に絞加工が施されるため、表面側の板部3だけでなく裏面側の板部2も使用可能となる。
又、裏面側の板部2と嵩上げ架橋材4及びリインフォース5との間に熱可塑性発泡シート6が介在しているため、裏面側の板部2と嵩上げ架橋材4及びリインフォース5とが直接に接触することがない。このため、嵩上げ架橋材4及びリインフォース5の熱伝導率が異なっていても熱伝導率の差に影響されることなく、裏面側の板部2の全体が均一に収縮する。裏面側の板部2の全体が均一に収縮することにより、裏面側の板部2にスジむらが発生することを抑制できる。従って、表面側の板部3及び裏面側の板部2のいずれの面を上側に配置しても車両用デッキボードとして使用することができ、商品価値が低下することのない積層板1とすることができる。
又、この実施形態では、表面側の板部3を構成する熱可塑性樹脂製の板材7に表皮材8が被覆しているため、金型内で熱可塑性樹脂製の板材7にスジが発生しても外から見えることがなく、外観が向上する。さらにこの実施形態では、表面側の板部3の表皮材8に熱可塑性の絞付き被覆シート10が用いられるため、スジむらのない絞模様を表面側の板部3に設けることができ、商品価値が低下することがない積層板1とすることができる。
[第2実施形態]
図2は、本発明の第2実施形態における積層板21を示す。
この実施形態の積層板21においては、第1実施形態の積層板1と同様に、裏面側の板部2の裏面側(表面側の板部3との対向面側)に熱可塑性発泡シート6が積層され、嵩上げ架橋材4及びリインフォース5の上面側に熱可塑性樹脂製の板材7が載置されている。
裏面側の板部2の表面側には、上方の金型の内面形状の真空賦形の際に、上方の金型の内面に形成された絞模様が賦形される。この実施形態においても、裏面側の板部2と嵩上げ架橋材4及びリインフォース5との間に熱可塑性発泡シート6が介在しているため、裏面側の板部2と嵩上げ架橋材4及びリインフォース5とが直接に接触することがなく、嵩上げ架橋材4及びリインフォース5の熱伝導率が異なっていても、この熱伝導率の差に影響されることなく裏面側の板部2が均一に収縮することができ、裏面側の板部2にスジむらが発生することを抑制できる。
この実施形態においては、表面側の板部3が、前記熱可塑性樹脂製の板材7と、熱可塑性樹脂製の板材7を被覆する不織布22とによって形成されている。不織布22は、ポリプロピレンとポリエチレンテレフタレート(PET)と低密度PETとを混合させ、合計重量比が100となるように混合した材料が用いられる。第2実施形態の不織布22は、10:80:10の重量比で混合した材料が用いられ、この材料が150g/m〜350g/mの目付け量範囲が用いられる。
熱可塑性樹脂製の板材7が不織布22によって被覆されることにより表面側の板部3の表面側には絞模様が形成されることがないが、この場合においても不織布22によって商品価値の低下が防止されている。
この実施形態の積層板21の製造は、第1実施形態と同様に、その第1の工程で一対の金型における下方の金型表面側の板部3(一方の板部)を載置して真空賦形する。
第2の工程において、表面側の板部3の所定の位置、嵩上げ架橋材4とリインフォース5と載置し、これらの嵩上げ架橋材4とリインフォース5上に熱可塑性発泡シート6を積層する。
第3の工程においては、予め加熱軟化させた熱可塑性樹脂製の板材(他方の板部2)を積層状態で配置する。
第4の工程においては、熱可塑性樹脂製の板材(他方の板部2)を上方の金型の内面形状の真空賦形させると同時に、熱可塑性樹脂製の板材7(一方の板部3)と裏面側の板部2(他方の板部)との間に圧縮空気を注入してブロー成形することにより、嵩上げ架橋材4とリインフォース5とを熱可塑性樹脂製の板材7及び裏面側の板部2上の熱可塑性発泡シート6に溶着して固定する。
このような第2実施形態においても、絞模様が形成された裏面側の板部2にスジむらが発生することを抑制できるため、裏面側の板部2を上側に配置しても車両用デッキボードなどの積層板21として使用することができる。このように、表面側の板部3及び裏面側の板部2のいずれの面を上側に配置して使用しても商品価値が低下することのない積層板21とすることができる。
[第3実施形態(参考例)]
図3は、本発明の第3実施形態(参考例)の積層板31を示す断面図である。
この実施形態の積層板31においては、第1実施形態の積層板1及び第2実施形態の積層板21と同様に、裏面側の板部2の裏面側(表面側の板部3との対向面側)に熱可塑性発泡シート6が積層され、表面側の板部3と嵩上げ架橋材4及びリインフォース5の間にも熱可塑性発泡シート32が介在されている。
裏面側の板部2の表面側には、上方の金型の内面形状による真空賦形の際に、上方の金型の内面に形成された絞模様が賦形される。この実施形態においても、裏面側の板部2と嵩上げ架橋材4及びリインフォース5との間に熱可塑性発泡シート6が介在している。このため、裏面側の板部2と嵩上げ架橋材4及びリインフォース5とが直接に接触することがなく、嵩上げ架橋材4及びリインフォース5の熱伝導率が異なっていても、この熱伝導率の差に影響されることなく裏面側の板部2が均一に収縮することができ、裏面側の板部2にスジむらが発生することを抑制できる。
この実施形態において、予め嵩上げ架橋材4とリインフォース5の表面側と裏面側の両面側に熱可塑性発泡シート6、32が粘着材で接着されている。
熱可塑性発泡シート32は、表面側の板部3と嵩上げ架橋材4及びリインフォース5との間に介在している。これにより、表面側の板部3と嵩上げ架橋材4及びリインフォース5とが直接に接触することがなく、嵩上げ架橋材4及びリインフォース5の熱伝導率が異なっていても、この熱伝導率の差に影響されることない。このため裏面側の板部2と同様に、表面側の板部3が均一に収縮することができ、表面側の板部3に対してもスジむらが発生することを抑制できる。
この実施形態の積層板31を成形する一対の金型においては、表面側の板部3に対して真空賦形する下方の金型の内面に絞模様が形成されるものである。すなわち、第4の工程において、表面側の板部3に対して下方の金型の内面形状を真空賦形させると同時に、下方の金型の内面の絞模様を表面側の板部3の表面側に転写する。これにより、表面側の板部3の表面側に絞加工を施すことができる。又、第4の工程におけるブロー成形においては、裏面側の板部2の熱可塑性発泡シート6及び表面側の板部3の熱可塑性発泡シート32が熱溶着固定される。
このような第3実施形態(参考例)では、裏面側の板部2及び表面側の板部3の両方の表面側に絞加工が施されるため、表面側の板部3を上側に配置しても裏面側の板部2を上側に配置しても積層板31として使用することが可能となる。
又、裏面側の板部2及び表面側の板部3の双方に熱可塑性発泡シート6,32を設けてこれらの板部2、3と、嵩上げ架橋材4及びリインフォース5との直接の接触を阻止しているため、裏面側の板部2及び表面側の板部3の表面側にスジむらが発生することを抑制できる。これにより、裏面側の板部2及び表面側の板部3のいずれの面を上側に配置して使用しても商品価値が低下することがない積層板31とすることができる。
1,21、31 積層板
2 裏面側の板部
3 表面側の板部
4 嵩上げ架橋材
5 リインフォース(補強部材)
6、32 熱可塑性発泡シート
7 熱可塑性樹脂製の板材
8 表皮材
9、22 不織布
10 熱可塑性の絞付き被覆シート

Claims (3)

  1. 表面側の板部(3)と、この表面側の板部(3)と端部(2a、7a)同士が溶着される裏面側の板部(2)と、これらの表面側の板部(3)と裏面側の板部(2)との間に介在する熱可塑性発泡体からなる嵩上げ架橋材(4)と、この嵩上げ架橋材(4)と共に、前記表面側の板部(3)と裏面側の板部(2)との間に設けられて剛性を高める補強部材(5)とを備え、前記嵩上げ架橋材(4)と補強部材(5)とは熱伝導率が異なる積層板(1、21)であって、
    前記裏面側の板部(2)の表面側に絞加工が施され、
    前記表面側の板部(3)は、不織布(9、22)を含み、
    前記裏面側の板部(2)と前記嵩上げ架橋材(4)及び補強部材(5)との間に熱可塑性発泡シート()を介在させたことを特徴とする積層板(1、21)。
  2. 請求項1記載の積層板(1)であって、
    前記表面側の板部(3)が熱可塑性樹脂製の板材(7)と不織布(9)を含む表皮材(8)とで形成され、前記裏面側の板部(2)が熱可塑性樹脂の絞加工が施された板材で形成されていることを特徴とする積層板(1)。
  3. 請求項2記載の積層板(1)であって、
    前記表面側の板部(3)の表皮材(8)には、微細な孔が形成されており、前記表皮材(8)は熱可塑性樹脂の絞付き被覆シート(10)と不織布(9)とが積層されて構成されていることを特徴とする積層板(1)。
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