JP5710231B2 - 衝撃吸収衣類 - Google Patents

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本発明は、人体の腰部から臀部を被覆する身生地と、身生地の上縁部に設けられ、胴部を緊締する弾性帯状体と、身生地に固定され、皮下に触知可能な左右の大転子の可動領域を覆う大きさの一対の衝撃吸収パッドとを備えている衝撃吸収衣類に関する。
高齢者の骨折の多くは、骨強度の低下が原因となり、軽微な外力によって発生する脆弱性骨折であり、大腿骨頚部、脊椎、上腕骨頚部、橈骨遠位端、骨盤、肋骨等が主な骨折部位となる。そして、無症候性の椎体変形が多い脊椎骨折を除いて、その殆どが転倒等による臨床骨折である。
大腿骨頚部骨折は、加齢に伴って指数関数的に増加する傾向が見られ、高齢者の骨折のうち生命予後及び機能予後が最も不良な骨折である。安静によって健常な上肢や骨折していない下肢までもが弱くなり、動けなくなることで肺炎や床ずれなどの合併症も起こり易くなる。
そのため、特許文献1には、図7に示すように、装着感に優れ、大腿骨頸部骨折を予防しうる人体保護用具を提供することを目的として、緩衝体Pと装着体2とを備え、この緩衝体Pが、大転子が動きうる領域Rを覆うように、その長手方向が前上がりに傾いた状態で装着体に取り付けられている人体保護用具1が提案されている。
そして、このような装着体2が、ズボン、半ズボン、スウェットパンツ等の衣類である場合が例示されている。また、自然転倒過程において、後側方への転倒が最も発生頻度の高い転倒態様であり、この後側方への転倒時に股関節が外旋屈曲位にあることが確認されたとして、緩衝体が大転子前縁相当箇所から坐骨相当箇所に至る範囲を覆うように位置させることにより、最も発生頻度の高い後側方への転倒時に、緩衝体によって大転子への衝撃が吸収される旨が開示されている。
特開2007−131990号公報
特許文献1のように、装着体として半ズボン等のように非伸縮性の身生地が使用される場合や、僅かな伸縮性を備えた身生地が使用される場合には、装着状態で緩衝体である衝撃吸収パッドが大転子の可動範囲からずれることがなく、適正に大腿骨頚部骨折に繋がるような衝撃が吸収されると想定される。
しかし、常時そのような衝撃吸収衣類を穿いた状態で生活するのは、不快であり、必要な場合にのみ下着の上に、或はズボンの上に容易に装着できる衝撃吸収衣類が望まれている。
そのような要望に応えるべく、装着部を構成する身生地がパワーネットのごとき伸縮性生地で構成された衝撃吸収衣類が望まれている。このような衝撃吸収衣類によれば、下着の上やズボンの上であっても極めて容易に着脱でき、快適であることが判明したが、身生地が伸縮性生地であるために、腰回りに沿って左右何れかに偏った姿勢で装着される場合に、衝撃吸収パッドが大転子の可動範囲からずれる虞があるという問題があった。
そこで、装着状態に関わらず衝撃吸収パッドが大転子の可動範囲からずれることがないように、衝撃吸収パッドの大きさを大きくすることも考えられるが、その場合には、大きな衝撃吸収パッドに対する違和感が大きく、着心地が悪くなり、また、その上からズボン等を穿いたときにスマートなシルエットが得られないという問題もあった。
本発明の目的は、上述した問題点に鑑み、腰部から臀部を被覆する伸縮性の身生地に小さな衝撃吸収パッドを保持させる場合であっても、装着時に衝撃吸収パッドの位置ずれが発生しない衝撃吸収衣類を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による衝撃吸収衣類の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、人体の腰部から臀部を被覆する身生地と、前記身生地の上縁部に設けられ、胴部を緊締する弾性帯状体と、前記身生地に保持され、左右の大転子の可動領域を覆う大きさの一対の衝撃吸収パッドとを備えている衝撃吸収衣類であって、前記身生地が伸縮性生地で構成されるとともに、当該伸縮性生地に立位安静時の大転子前縁位置から坐骨側にかけて前記衝撃吸収パッドが保持され、前記衝撃吸収パッドの前縁に隣接して前記伸縮性生地の上縁部から下縁部に所定幅の伸び止め部材が縫着されている点にある。
上述の構成によれば、腰部から臀部を被覆する身生地が伸縮するので、下着やズボン等の上からであっても、極めて容易に装着できるようになり、伸び止め部材により不要な伸びが回避されるため、装着した状態で衝撃吸収パッドが適正位置でフィットするようになる。そして、仮に装着時に胴部を緊締する弾性帯状体が、装着者によって腰周りに沿って左右何れかの方向に大きく引き回された場合であっても、伸縮性生地の上縁部から下縁部に縫着された伸び止め部材によって、必要以上の引き回しが抑制され、衝撃吸収パッドが立位安静時の大転子前縁位置から坐骨を覆う範囲から逸脱するような事態の発生が回避できるようになる。従って、日常の衝撃吸収衣類の装着時等の上げ下げ動作や、装着した状態での歩行やリハビリ運動等の生活動作では、衝撃吸収パッドが立位安静時の大転子前縁位置から坐骨を覆う範囲から逸脱するようなことは殆ど無く、小サイズの衝撃吸収パッドであっても効果的に保護できるようになる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一特徴構成に加えて、一つの伸び止め部材が、各衝撃吸収パッドの前縁に位置する上下方向の脇線に沿ってそれぞれ縫着されている点にある。
衝撃吸収衣類を装着すると、身生地のうち脚口が大腿部で収縮した状態で固定される。この状態で、胴部を緊締する弾性帯状体が、例えば装着者によって腰周りに沿って右方向に引き回されても、右側の脚口から腰部の弾性帯状体までの間に縫着されている伸び止め部材によって、右側の脚口を基準に身生地の伸張が阻止された状態で僅かな角度だけ右方向に傾くだけですみ、右側の衝撃吸収パッドが立位安静時の大転子前縁位置から右後方に逸脱するような事態の発生が回避できるようになる。尚、この例では、左側の脚口から腰部の弾性帯状体までの間に縫着されている伸び止め部材によって、左側の脚口を基準に身生地の伸張が阻止された状態で僅かな角度だけ右方向に傾くだけですみ、左側の衝撃吸収パッドが立位安静時の坐骨を覆う位置から右後方に逸脱するような事態の発生が回避できる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一特徴構成に加えて、一対の伸び止め部材が、各衝撃吸収パッドの前縁に位置する上下方向の脇線に沿って交差するようにそれぞれ縫着されている点にある。
衝撃吸収衣類を装着すると、身生地のうち左右の脚口が大腿部で収縮した状態で固定される。この状態で、胴部を緊締する弾性帯状体が、装着者によって腰周りに沿って左右いずれかに引き回されても、一対の伸び止め部材のいずれか一方によって引き回し方向に対する身生地の伸張が阻止されるので、より確実に衝撃吸収パッドの位置ずれを回避することができるようになる。例えば、胴部を緊締する弾性帯状体が、装着者によって右回りに引き回される場合、右側脇線の左前下から右後上にかけて縫着されている伸び止め部材によって、右回りへの引き回しが阻止され、逆に、左回りに引き回される場合、右側脇線の右前下から左後上にかけて縫着されている伸び止め部材によって、左回りへの引き回しが阻止されるので、何れの方向への引き回し操作に対しても、衝撃吸収パッドの位置ずれが効果的に回避されるようになる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、前記伸び止め部材が、非伸縮生地または前記身生地の伸縮性よりも低い伸縮性の伸縮性生地である点にあり、伸び止め部材の素材として、非伸縮生地または前記身生地の伸縮性よりも低い伸縮性の伸縮性生地を好適に用いることができる。
以上説明した通り、本発明によれば、腰部から臀部を被覆する伸縮性の身生地に小さな衝撃吸収パッドを保持させる場合であっても、装着時に衝撃吸収パッドの位置ずれが発生しない衝撃吸収衣類を提供することができるようになった。
本発明による衝撃吸収衣類の説明図 本発明による衝撃吸収衣類の説明図で、(a)は正面図、(b)は側面図 別実施形態を示す本発明による衝撃吸収衣類の装着状態の説明図で、(a)は正面図、(b)は側面図 比較例を示す衝撃吸収衣類の説明図で、(a)は比較例1の正面図、(b)は比較例1の側面図、(c)は比較例2の正面図 本発明による衝撃吸収衣類の衝撃吸収パッドと大転子を含む骨盤付近の骨格との相対位置を示す説明図 (a)から(c)は本発明による衝撃吸収衣類の性能実験の説明図、(d)から(f)は比較例の衝撃吸収衣類の性能実験の説明図 従来の衝撃吸収衣類の説明図
以下、本発明による衝撃吸収衣類を説明する。衝撃吸収衣類は主に高齢者に用いられ、リハビリテーションを行なうときや日常生活で、主に後側方への転倒時に、人体に加わる衝撃を吸収して、主に大腿骨頚部骨折を防止するために使用される。
図1に示すように、衝撃吸収衣類1は、パンツ型の衣類で、人体の腰部から臀部を被覆する身生地2と、身生地2の上縁部に設けられ、胴部を緊締する弾性帯状体(腰ゴム)3と、身生地2に保持され、皮下に触知可能な左右の大転子の可動領域を覆う大きさの一対の衝撃吸収パッドPとを備え、下方に左右の脚口7が形成されるとともに前身頃側に排尿のための開口部6が形成されている。
図5に示すように、身生地2のうち、立位安静時の大転子10の前縁位置R1から坐骨11の後縁位置R2を覆う範囲Rに位置するように、衝撃吸収パッドPが保持されている。当該衝撃吸収パッドPは身生地と同一生地で縫着された収容部に被覆されるように収容されている。尚、収容部に開口が設けられ、衝撃吸収パッドPが開口から着脱可能に構成されてもよいが、不用意に衝撃吸収パッドPが離脱しないように開口には留め具が設けられていることが好ましい。図中、符号12は肌面を示す。
衝撃吸収パッドPは、シリコーンゲル等のゲル状材料、ポリウレタン樹脂を組成とした連通気泡の発泡体などの低反発フォーム材料、超低硬度ゴム材料等の材料を用いて、適当なサイズ及び厚みに形成されている。
図1に戻り、身生地2は伸縮性生地で構成され、衝撃吸収パッドPを保持する保持部4の前縁に隣接して、伸縮性生地2の裏面に上縁部から下縁部にかけて伸び止め部材5が縫着されている。
伸び止め部材5は、左右それぞれ所定幅の一本の非伸縮性生地等で構成され、各衝撃吸収パッドPの前縁に位置する上下方向の脇線に沿ってそれぞれ縫着されている。伸び止め部材5を構成する生地は非伸縮性生地に限らず、身生地の伸縮性よりも低い伸縮性を示す伸縮性生地であってもよい。
身生地2を構成する伸縮性生地として、ナイロンなどにポリウレタン弾性繊維を交編したパワーネットが好適に用いられる。パワーネットは、ラッセル編みの一種で、プレーンパワーネット生地、サテンパワーネット生地、ツーウェイラッセル生地、ツーウェイトリコット生地等の複数の種類のうち何れを用いることも可能である。地糸の太さは、44〜78dtx程度、弾性糸の太さは、200〜400dtx程度が好ましい。
また、パワーネット以外に、伸縮性を備えた生地であれば身生地として使用可能であり、例えば横方向に伸縮性を備えたフライス編等の他の生地も使用可能である。
図2に示すように、本実施形態では、伸び止め部材5として幅40mmのマーキゼットが身生地2の裏面側に縫着されている。伸び止め部材5は、経編地に限るものではないが、経編地を用いる場合には、マーキゼットよりも伸縮率が小さいものであれば任意の生地を用いることができる。また、布帛等の織物を用いることも可能である。さらにそれらを二枚重ねることにより、さらに伸縮率を小さくすることも可能である。
伸び止め部材5の幅は10mm〜50mm程度の範囲が好適で、30mm〜40mmがさらに好ましい。
上述の構成によれば、腰部から臀部を被覆する身生地2が伸縮するので、下着やズボン等の上からであっても、極めて容易に装着できるようになり、伸び止め部材5により不要な伸びが回避されるため、装着した状態で衝撃吸収パッドPが適正位置でフィットするようになる。
そして、伸び止め部材5の作用によって、日常の衝撃吸収衣類の装着時等の上げ下げ動作や、装着した状態での歩行やリハビリ運動等の生活動作では、衝撃吸収パッドが立位安静時の大転子前縁位置から坐骨を覆う範囲から逸脱するようなことは殆ど無く、小サイズの衝撃吸収パッドであっても効果的に保護できるようになるので、スマートなシルエットを実現することができる。
仮に、装着時に胴部を緊締する弾性帯状体3が、装着者によって腰周りに沿って左右何れかの方向に大きく引き回された場合であっても、伸縮性生地2の上縁部から下縁部に縫着された伸び止め部材5によって、必要以上の引き回しが抑制され、衝撃吸収パッドが立位安静時の大転子前縁位置から坐骨を覆う範囲から逸脱するような事態の発生が回避できるようになる。
さらに具体的に説明する。装着が完了すると身生地2のうち脚口7が大腿部で収縮した状態で固定される。この状態で、胴部を緊締する弾性帯状体3が、例えば装着者によって腰周りに沿って左方向に力F1で引き回されても、例えば左側の脚口7から腰部の弾性帯状体3までの間に縫着されている伸び止め部材5によって、左側の脚口を基準に力F2が作用することによって、身生地2の上下方向への伸張が阻止されるとともに回転方法への伸びも抑制され、僅かな角度だけ左方向に傾くだけですみ(図1中、破線5´で示す)、右側の衝撃吸収パッドPが立位安静時の大転子前縁位置から右後方に逸脱するような事態の発生が回避できるようになる。
図6には、プレーンパワーネット生地を身生地2に用い、伸び止め部材5を縫着した衝撃吸収衣類と、伸び止め部材5を縫着していない衝撃吸収衣類を用いて、衝撃吸収パッドPがどの程度の位置変動するのかを確認した実験の結果を示す写真が示されている。写真中白丸は大転子の位置を示している。
図6中、(a)から(c)は本発明による衝撃吸収衣類を着用した場合の結果、(d)から(f)は伸び止め部材5を縫着していない衝撃吸収衣類を着用した場合の結果であり、(a),(d)は立位安静姿勢時の状態、(b),(e)は股関節を可能な限り旋回させる股関節運動時の状態、(c),(f)は弾性帯状体3を掴んで右側に最大回転させる強制的最大ズレ発生時の状態が示されている。
伸び止め部材5を縫着していない衝撃吸収衣類を着用した場合には、図6(f)に示すように、強制的最大ズレ発生時に大転子位置(白丸)から衝撃吸収パッドPがずれるのに対して、本発明による衝撃吸収衣類を着用した場合には図6(c)に示すように、強制的最大ズレ発生時に大転子位置(白丸)から衝撃吸収パッドPがずれることが無い。
衝撃吸収衣類を着用者毎にサイズを合わせて製造するようなことは不可能であり、ある程度大きさの異なる複数のサイズから最もフィットする衝撃吸収衣類を選択する必要がある。そのような場合であっても、本発明による衝撃吸収衣類であれば、装着状態によって、衝撃吸収パッドが大転子の可動領域からずれるような状態が発生することが無い。
そのため、衝撃吸収パッドのサイズを大転子の可動領域とほぼ同程度の小さなサイズに形成することができ、着心地が良く、また、その上からズボン等を穿いたときにスマートなシルエットが確保できる。
図3には、本発明による衝撃吸収衣類1の別実施形態が示されている。一対の伸び止め部材5が、各衝撃吸収パッドPの前縁に位置する上下方向の脇線に沿って交差するようにそれぞれ縫着されている。
このように、脇線に沿って略X字状に伸び止め部材5を縫着すると、胴部を緊締する弾性帯状体3が、装着者によって腰周りに沿って左右いずれかに引き回されても、一対の伸び止め部材5のいずれか一方によって引き回し方向に対する身生地の伸張が阻止されるので、より確実に衝撃吸収パッドPの位置ずれを回避することができるようになる。
例えば、胴部を緊締する弾性帯状体3が、装着者によって右回りに引き回される場合、右側脇線の左前下から右後上にかけて縫着されている伸び止め部材によって、右回りへの引き回しが阻止され、逆に、左回りに引き回される場合、右側脇線の右前下から左後上にかけて縫着されている伸び止め部材によって、左回りへの引き回しが阻止されるので、何れの方向への引き回し操作に対しても、衝撃吸収パッドの位置ずれが効果的に回避されるようになる。
図4には、図2,3とは異なる位置に伸び止め部材5を縫着した場合の比較例が示されている。図4(a),(b)は、左右の衝撃吸収パッドP間をつなぐように水平方向に伸び止め部材5を縫着した例で、図4(c)は前マチ部に沿って、また裾内側に及ぶように伸び止め部材5を縫着した場合の例である。
図4(a),(b)に示す例では、横方向への伸縮性が阻害されて着脱操作がし辛い上に着心地が悪く、さらには、日常の衝撃吸収衣類の装着時等の上げ下げ動作や、装着した状態での歩行やリハビリ運動等で、衝撃吸収衣類の装着姿勢が容易に変化して、衝撃吸収パッドが立位安静時の大転子前縁位置から坐骨を覆う範囲から大きく逸脱し、また装着時に弾性帯状体3を腰周りに沿って何れかに引き回すような動作が行なわれると、全体が弾性帯状体3と一体に大きく回転し、衝撃吸収パッドPが大きくずれてしまう。また、図4(c)に示す例では、衝撃吸収パッドPの位置変動を抑制する効果が多少は見られるが、上述の何れの実施形態よりもズレが大きいという結果が得られている。従って、図2または図3に示伸び止め部材5の態様が好ましいことが判明した。
本発明による巻付け型の衝撃吸収装具は、男女を問わず、高齢者のリハビリテーションや日常生活で、後側方への転倒等によって発生する大腿骨頸部骨折を回避するために用いられる。
1:衝撃吸収衣類
2:身生地(伸縮性生地)
3:弾性帯状体
4:保持部
5:伸び止め部材
6:開口部
7:脚口
P:衝撃吸収パッド

Claims (4)

  1. 人体の腰部から臀部を被覆する身生地と、前記身生地の上縁部に設けられ、胴部を緊締する弾性帯状体と、前記身生地に保持され、左右の大転子の可動領域を覆う大きさの一対の衝撃吸収パッドとを備えている衝撃吸収衣類であって、
    前記身生地が伸縮性生地で構成されるとともに、当該伸縮性生地に立位安静時の大転子前縁位置から坐骨側にかけて前記衝撃吸収パッドが保持され、前記衝撃吸収パッドの前縁に隣接して前記伸縮性生地の上縁部から下縁部に所定幅の伸び止め部材が縫着されている衝撃吸収衣類。
  2. 一つの伸び止め部材が、各衝撃吸収パッドの前縁に位置する上下方向の脇線に沿ってそれぞれ縫着されている請求項1記載の衝撃吸収衣類。
  3. 一対の伸び止め部材が、各衝撃吸収パッドの前縁に位置する上下方向の脇線に沿って交差するようにそれぞれ縫着されている請求項1記載の衝撃吸収衣類。
  4. 前記伸び止め部材が、非伸縮生地または前記身生地の伸縮性よりも低い伸縮性の伸縮性生地である請求項1から3の何れかに記載の衝撃吸収衣類。
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