JP5708977B2 - 組電池 - Google Patents
組電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5708977B2 JP5708977B2 JP2010154183A JP2010154183A JP5708977B2 JP 5708977 B2 JP5708977 B2 JP 5708977B2 JP 2010154183 A JP2010154183 A JP 2010154183A JP 2010154183 A JP2010154183 A JP 2010154183A JP 5708977 B2 JP5708977 B2 JP 5708977B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- active material
- electrode active
- positive electrode
- negative electrode
- ion secondary
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
- Battery Mounting, Suspending (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
このような問題に対応すべく、従来技術として、特許文献1から8が挙げられる。例えば、特許文献1には、各単電池の電圧を検出して基準となる電圧との電圧差が閾値以上の単電池を充電し又は放電させて電圧の均等化を図ろうとする技術が記載されている。
そこで、本発明は、上述した従来の課題を解決すべく創出されたものであり、その目的は、組電池を充電する際に単電池のSOCのバラツキに伴う過充電を防止するリチウムイオン二次電池を提供することである。また、該リチウムイオン二次電池を備える組電池を提供すること他の目的とする。
また、本明細書において「負極活物質」とは、二次電池において電荷担体となる化学種(ここではリチウムイオン)を可逆的に吸蔵および放出(典型的には挿入および離脱)可能な負極側の活物質をいう。
さらにまた、本明細書において「SOC」とは、リチウムイオン二次電池の充電状態をいい、主正極活物質と主負極活物質とに基づいて決定され、主正極活物質と主負極活物質の電位差が最大(電池の上限電圧)となったときをSOC100%とし、主正極活物質と主負極活物質の電位差が最小(電池の下限電圧)となったときのSOCを0%とする。
このように、正極活物質層内に主正極活物質よりも酸化還元電位の高い高電位正極活物質が含まれていることで、リチウムイオン二次電池内に主正極活物質のみからなる正極の上限電圧(即ちSOC100%)よりも高い電圧平坦部(充電時の電圧変動が極めて小さい領域)を設けることができる。このため、リチウムイオン二次電池を充電する際に所定の酸化還元電位を有する主正極活物質からのリチウムイオンの放出が完了して上限電圧に達した後にさらに充電が行われる場合であっても、高電位正極活物質が反応し(リチウムイオンが放出され)、該リチウムイオン二次電池の電圧の上昇は高電位正極活物質による電圧平坦部で抑えられて過充電にならない。これにより、上限電圧異常(過充電によって発生し得る正極の分解に伴う発熱等の不具合)を未然に防止することができる。
従って、本発明のリチウムイオン二次電池を電気的に相互に(典型的には直列に)複数(典型的には10個以上、好ましくは10〜30個程度、例えば20個)接続して組電池を構築した場合に、各二次電池においてSOCのバラツキがあっても充電の際には過充電に伴う不具合の発生を防止することができると共に、各二次電池のSOCのバラツキを是正して充電状態を同じ、即ち全てのリチウムイオン二次電池を所定のSOC(典型的には70%〜100%)に揃えることができる。また、SOCのバラツキの補正は、各電池内の正極活物質層に高電位正極活物質を含めることにより行われるため、従来と比較してより簡易な構成となる。
かかる構成によると、主正極活物質からのリチウムイオンの放出が完了してリチウムイオン二次電池のSOCが100%に達した後にさらに充電される場合に、上限電圧異常(過充電によって発生し得る正極の分解に伴う発熱等の不具合)を効果的に防止することができる。
かかる構成によると、リチウムイオン二次電池の所定のSOC(典型的には70%〜100%)における容量を十分に確保すると共に、過充電による上限電圧異常を効果的に防止することができる。
かかる構成によると、オリビン型リチウム含有酸化物は、リチウムイオンの放出が完了した後も安定した構造であるため、過充電による上限電圧異常をより効果的に防止することができる。
このように、負極活物質層内に主負極活物質よりも酸化還元電位の高い高電位負極活物質が含まれていることで、リチウムイオン二次電池内に主負極活物質のみからなる負極の下限電圧(即ちSOC0%)よりも低い電圧平坦部(充電時の電圧変動が極めて小さい領域)を設けることができる。このため、リチウムイオン二次電池を放電する際に所定の酸化還元電位を有する主負極活物質からのリチウムイオンの放出が完了して下限電圧に達した後にさらに放電が行われる場合であっても、高電位負極活物質が反応するため、該リチウムイオン二次電池の電圧の下降は高電位負極活物質による電圧平坦部で抑えられて過放電にならない。これにより、下限電圧異常(過放電によって発生し得る負極の分解に伴う容量の劣化等の不具合)を未然に防止することができる。
従って、上記リチウムイオン二次電池を電気的に相互に(典型的には直列に)複数接続して組電池を構築した場合に、各二次電池においてSOCのバラツキがあっても放電の際には過放電を防止すると共に各二次電池のSOCのバラツキを是正して充電状態を同じ、即ち各リチウムイオン二次電池間のSOCを均等化する。
かかる構成によると、D50(メジアン径)が上記範囲内のチタン酸リチウムは低い抵抗値を示すため、リチウムイオン二次電池の抵抗低減の観点から負極活物質として好ましく使用することができる。
かかる構成によると、リチウムイオン二次電池のSOCが100%を超えてさらに充電される場合に、レッドクスシャトル剤が反応して電圧の上昇を抑えることができるため、上限電圧異常(正極の分解による発熱等)をより効果的に防止することができる。
正極を備えることによって特徴づけられる。
また、正極活物質層に含まれる高電位正極活物質の量は適宜決定されるが、主正極活物質100質量部に対して凡そ5〜25質量部(より好ましくは凡そ10〜15質量部)の使用が好ましい。高電位正極活物質が主正極活物質100質量部に対して5質量部よりも少なすぎると、過充電による上限電圧異常を効果的に防止できなくなる。また、上記25質量部よりも多すぎると、リチウムイオン二次電池の所定のSOC(典型的には70%〜100%)において十分な容量が得られない。
他方、従来の構成(高電位正極活物質を含まない)のリチウムイオン二次電池では、図7に示すように、SOC100%の電圧(上限電圧)よりも高い電圧を有する電圧平坦部がないため、SOC100%を超えて充電した場合には、電圧が急上昇して過充電に伴う不具合が発生してしまう。
以上より、上記正極を用いて構築したリチウムイオン二次電池を複数個相互に(典型的には直列に)接続してなる組電池は、各二次電池においてSOCのバラツキがあっても充電の際には過充電を防止することができると共に、各二次電池のSOCのバラツキを是正して所定の充電状態(SOC)に揃えることができる。
また、負極活物質層に含まれる高電位負極活物質の量は適宜決定されるが、主負極活物質100質量部に対して凡そ5〜25質量部(より好ましくは凡そ10〜15質量部)の使用が好ましい。高電位負極活物質が主負極活物質100質量部に対して5質量部よりも少なすぎると、過放電による下限電圧異常を効果的に防止できなくなる。また、上記25質量部よりも多すぎると、リチウムイオン二次電池の所定のSOC(典型的には70%〜100%)において十分な容量が得られない。
上記負極は、主負極活物質(及び高電位負極活物質)と結着材等とを従来と同様の適当な溶媒(水、有機溶媒等)に分散させてなるペースト状の組成物(以下、負極活物質層形成用ペーストという)を調製する。調製した該負極活物質層形成用ペーストを負極集電体に塗布し、乾燥させた後、圧縮(プレス)することによって、負極集電体と該負極集電体上に形成された負極活物質層とを備える負極(負極シート)を作製することができる。
他方、従来の構成(高電位負極活物質を含まない)のリチウムイオン二次電池では、図7に示すように、SOC0%の電圧(下限電圧)よりも低い電圧を有する電圧平坦部がないため、SOC0%を超えて放電した場合には、電圧が急降下して過放電に伴う不具合が発生してしまう。
以上より、上記主負極活物質と高電位負極活物質とを含む負極を用いて構築したリチウムイオン二次電池を複数個相互に(典型的には直列に)接続してなる組電池は、各二次電池においてSOCのバラツキがあっても放電の際には過放電を防止することができると共に、各二次電池のSOCのバラツキを是正して放電状態を揃えることができる。
また、電解液に含まれるレッドクスシャトル剤の量は適宜決定されるが、凡そ0.01〜0.3mol/Lのレッドクスシャトル剤を電解液に混合することが好ましい。
以上より、上記電解液を用いて構築したリチウムイオン二次電池を複数個相互に(典型的には直列に)接続してなる組電池は、各二次電池においてSOCのバラツキがあっても充電の際には過充電を防止することができると共に、各二次電池のSOCのバラツキを是正して所定の充電状態を揃えることができる。
なお、上記レドックスシャトル剤を含む電解液および上記主負極活物質と高電位負極活物質とを含む負極を用いてリチウムイオン二次電池を構築しても、上記正極および上記主負極活物質と高電位負極活物質とを含む負極を用いて構築されたリチウムイオン二次電池と同様の効果が得られる。
なお、以下の図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略することがある。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は、必ずしも実際の寸法関係を反映するものではない。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池10は、正極(正極シート)66として、正極活物質層64に主正極活物質と高電位正極活物質とが含まれる正極(正極シート)66が用いられている。図1及び図2に示すように、リチウムイオン二次電池10は、電極体50と、該電極体50および適当な電解液を収容する角型形状(典型的には扁平な直方体形状)の電池ケース15とを備える。
なお、負極シート76として、負極活物質層74に主負極活物質と高電位負極活物質とが含まれる負極(負極シート)76を用いてもよい。また、電解液に上記レッドクスシャトル剤を混合したものを用いてもよい。
そして、隣接する単電池10間において、一方の正極端子60と他方の負極端子70とが、接続部材(バスバー)140によって電気的に接続されている。このように各単電池10を直列に接続することにより、所望する電圧の組電池100が構築されている。
[組電池の作製]
[サンプル1−1]
主正極活物質としてのLiFePO4と、導電材としてのアセチレンブラック(AB)と、結着材としてのPVDFとの質量比が85:5:10となるように秤量し、これら材料を溶媒NMPに分散させて正極活物質層形成用ペーストを調製した。該ペーストを厚さ15μmのアルミニウム箔上に塗布し、ロールプレスによる処理を行って、該アルミニウム箔上に正極活物質層を形成してなる正極シートAを作製した。
一方、主負極活物質としてのD50粒径12μm(レーザー回折方式に基づく)の天然黒鉛系炭素材料(グラファイト)と、結着材としてのSBRと、増粘材であるカルボキシメチルセルロース(CMC)との質量比が95:2.5:2.5となるように秤量し、これら材料をイオン交換水に分散させて負極活物質層形成用ペーストを調製した。該ペーストを厚さ10μmの銅箔上に塗布し、ロールプレスによる処理を行って、該銅箔上に負極活物質層を形成してなる負極シートAを作製した。なお、正極の理論容量と負極の理論容量との比率が1(正極):1.5(負極)となるように上記ペーストの塗布量をそれぞれ調節した。
電解液としては、ECとEMCとの体積比1:1の混合溶媒に1mol/LのLiPF6を溶解させた電解液Aを用いた。
得られた正極シートAと負極シートAとを、二枚のセパレータシート(ポリプロピレン/ポリエチレン複合体多孔質膜)と共に重ね合わせて捲回し、得られた捲回電極体を上記電解液Aとともに円筒型の容器(内容積100cc)に収容してサンプル1−1に係るリチウムイオン二次電池を作製した。
サンプル1−1に係るリチウムイオン二次電池について、25℃の温度条件下、定電流定電圧によって正極理論容量から予測した電池容量(Ah)の3分の1の電流値で各充電上限電圧(表1参照)まで充電を行った。即ち、定電圧充電時の最終電流値が初期の電流値の10分の1になる点まで充電を行った。上記充電後、サンプル1−1に係る電池を6個直列に接続してサンプル1−1に係る組電池を作製した。
主負極活物質としてのD50粒径12μmのグラファイトと高電位負極活物質としてのD50粒径3μmのチタン酸リチウム(Li4Ti5O12)との質量比が90:10となるように秤量し、負極活物質の混合物を得た。
上記負極活物質の混合物と、結着材としてのSBRと、増粘材であるCMCとの質量比が95:2.5:2.5となるように秤量し、これら材料をイオン交換水に分散させて負極活物質層形成用ペーストを調製した。該ペーストを厚さ10μmの銅箔上に塗布し、ロールプレスによる処理を行って、該銅箔上に負極活物質層を形成してなる負極シートBを作製した。なお、正極の理論容量と負極の理論容量との比率が1(正極):1.5(負極)となるように上記ペーストの塗布量を調節した。得られた負極シートBを用いた他はサンプル1−1と同様にして、サンプル1−2に係るリチウムイオン二次電池を作製してサンプル1−2に係る電池を6個直列に接続してサンプル1−2に係る組電池を作製した。
電解液として、ECとEMCとの体積比1:1の混合溶媒に1mol/LのLiPF6とレドックスシャトル剤として0.01mol/Lの1,2‐ジメトキシ‐4−フルオロベンゼンとを溶解させた電解液Bを用いた他はサンプル1−1と同様にして、サンプル1−3に係るリチウムイオン二次電池を作製してサンプル1−3に係る電池を6個直列に接続してサンプル1−3に係る組電池を作製した。
主正極活物質としてのLiFePO4と高電位正極活物質としてのLiFe0.5Mn0.5PO4との質量比が90:10となるように秤量し、正極活物質の混合物を得た。
上記正極活物質の混合物と、導電材としてのABと、結着材としてのPVDFとの質量比が85:5:10となるように秤量し、これら材料を溶媒NMPに分散させて正極活物質層形成用ペーストを調製した。該ペーストを厚さ15μmのアルミニウム箔上に塗布し、ロールプレスによる処理を行って、該アルミニウム箔上に正極活物質層を形成してなる正極シートBを作製した。なお、正極の理論容量と負極の理論容量との比率が1(正極):1.5(負極)となるように上記ペーストの塗布量を調節した。得られた正極シートBを用いた他はサンプル1−1と同様にして、サンプル1−4に係るリチウムイオン二次電池を作製してサンプル1−4に係る電池を6個直列に接続してサンプル1−4に係る組電池を作製した。
電解液Aに代えて電解液Bを用いて、負極シートAに代えて負極シートBを用いた他はサンプル1−1と同様にして、サンプル1−5に係るリチウムイオン二次電池を作製してサンプル1−5に係る電池を6個直列に接続してサンプル1−5に係る組電池を作製した。
正極シートAに代えて正極シートBを用いて、負極シートAに代えて負極シートBを用いた他はサンプル1−1と同様にして、サンプル1−6に係るリチウムイオン二次電池を作製してサンプル1−6に係る電池を6個直列に接続してサンプル1−6に係る組電池を作製した。
サンプル1−1からサンプル1−6の6種類の組電池をそれぞれ恒温層(25℃)内に設置し、各組電池の一番目のリチウムイオン二次電池の正極と六番目のリチウムイオン二次電池の負極とに端子を接続した。そして、各組電池に対して、充放電を500サイクル繰り返し、500サイクル後に電圧異常の発生の有無を確認した。1サイクルの充放電条件は、各リチウムイオン二次電池を1Cで上限電圧までCCCV充電(定電流定電圧充電)行い(即ち組電池の全てのリチウムイオン二次電池が上限電圧に達するまで充電を行った)、その後各リチウムイオン二次電池を1Cで下限電圧までCC放電(定電流放電)を行った(即ち組電池の全てのリチウムイオン二次電池が下限電圧に達するまで放電を行った)。各リチウムイオン二次電池の上限電圧及び下限電圧を表1に示す。また、1サイクル目の放電容量に対する500サイクル目の放電容量から放電容量維持率(%)を算出した。その結果を表1に示す。
なお、組電池の充電中に異常(安全弁の開弁等)が確認できた場合には、上限電圧異常と判定した。一方、組電池の放電中にいずれかのリチウムイオン二次電池が下限電圧を0.3V以上下回った場合には、下限電圧異常と判定した。
上記サンプル1−2、サンプル1−5およびサンプル1−6では、D50粒径が3μmのチタン酸リチウムを使用したが、チタン酸リチウムのD50粒径によって抵抗がどのように変化するのかを測定した。以下のサンプル2−1からサンプル2−6まで用意した。
サンプル2−2:レーザー回折方式に基づくD50粒径が0.15μmのチタン酸リチウムを用いた他は、サンプル1−2と同様にして、サンプル2−2に係るリチウムイオン二次電池を構築した。
サンプル2−3:レーザー回折方式に基づくD50粒径が0.5μmのチタン酸リチウムを用いた他は、サンプル1−2と同様にして、サンプル2−3に係るリチウムイオン二次電池を構築した。
サンプル2−4:レーザー回折方式に基づくD50粒径が3μmのチタン酸リチウムを用いて、サンプル1−2と同様にして、サンプル2−4に係るリチウムイオン二次電池を構築した。
サンプル2−5:レーザー回折方式に基づくD50粒径が5.5μmのチタン酸リチウムを用いた他は、サンプル1−2と同様にして、サンプル2−5に係るリチウムイオン二次電池を構築した。
サンプル2−6:レーザー回折方式に基づくD50粒径が7μmのチタン酸リチウムを用いた他は、サンプル1−2と同様にして、サンプル2−6に係るリチウムイオン二次電池を構築した。
図8に示すように、D50粒径が1μmよりも大きい場合のリチウムイオン二次電池の抵抗は、D50粒径が1μmよりも小さい場合と比較して、小さくなることが確認できた。従って、リチウムイオン二次電池の抵抗低減の観点から、チタン酸リチウムはD50粒径が1μmよりも大きいものを好ましく用いることができることが確認できた。
15 電池ケース
20 開口部
25 蓋体
30 ケース本体
40 安全弁
50 捲回電極体
60 正極端子
62 正極集電体
64 正極活物質層
66 正極シート
70 負極端子
72 負極集電体
74 負極活物質層
76 負極シート
80 セパレータシート
100 組電池
110 冷却板
120 エンドプレート
130 拘束バンド
140 接続部材(バスバー)
150 スペーサ部材
155 ビス
Claims (5)
- 正極と負極と電解液とを備えるリチウムイオン二次電池を複数個組み合わせた組電池であって、
前記正極は、集電体と、該集電体上に形成された正極活物質層であって、主成分として所定の酸化還元電位を有する主正極活物質と該主正極活物質よりも酸化還元電位の高い高電位正極活物質とを含む正極活物質層を備え、
前記主正極活物質は、オリビン型リチウム含有酸化物であり、
前記高電位正極活物質は、前記主正極活物質を構成するオリビン型リチウム含有酸化物よりも高い酸化還元電位を有しかつ前記主正極活物質を構成するオリビン型リチウム含有酸化物とは異なる組成式で表されるオリビン型リチウム含有酸化物であり、
前記正極活物質層は、前記主正極活物質100質量部当たり前記高電位正極活物質を5〜25質量部含むことを特徴とする組電池。 - 前記高電位正極活物質は、前記主正極活物質よりも少なくとも0.2V高い酸化還元電位を有することを特徴とする請求項1に記載の組電池。
- 前記負極は、集電体と、該集電体上に形成された負極活物質層であって、主成分として所定の酸化還元電位を有する主負極活物質と該主負極活物質よりも酸化還元電位の高い高電位負極活物質とを含む負極活物質層を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の組電池。
- 前記主負極活物質又は高電位負極活物質は、レーザー回折方式或いは光散乱方式に基づいて測定される粒度分布におけるD50(メジアン径)が1μmより大きいチタン酸リチウムであることを特徴とする請求項3に記載の組電池。
- 前記電解液は、前記主正極活物質よりも酸化還元電位の高いレドックスシャトル剤を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の組電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010154183A JP5708977B2 (ja) | 2010-07-06 | 2010-07-06 | 組電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010154183A JP5708977B2 (ja) | 2010-07-06 | 2010-07-06 | 組電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012018775A JP2012018775A (ja) | 2012-01-26 |
JP5708977B2 true JP5708977B2 (ja) | 2015-04-30 |
Family
ID=45603906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010154183A Active JP5708977B2 (ja) | 2010-07-06 | 2010-07-06 | 組電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5708977B2 (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5931572B2 (ja) * | 2012-04-27 | 2016-06-08 | 旭化成株式会社 | 非水系二次電池用レドックスシャトル剤、非水系二次電池用電解液及び非水系二次電池 |
JP6331246B2 (ja) * | 2012-11-06 | 2018-05-30 | 株式会社カネカ | 非水電解質二次電池用電極及びそれを用いた電池 |
US20140370388A1 (en) * | 2013-06-18 | 2014-12-18 | Seeo, Inc. | Method for determining state of charge in lithium batteries through use of a novel electrode |
JP5924314B2 (ja) * | 2013-08-06 | 2016-05-25 | 株式会社デンソー | 組電池 |
JP6183472B2 (ja) | 2014-01-16 | 2017-08-23 | 株式会社カネカ | 非水電解質二次電池およびその組電池 |
JP6547295B2 (ja) * | 2014-12-26 | 2019-07-24 | 日本電気株式会社 | 電池およびその製造方法 |
JP6634676B2 (ja) * | 2014-12-26 | 2020-01-22 | 日本電気株式会社 | 電池およびその製造方法 |
JP6583009B2 (ja) * | 2016-01-19 | 2019-10-02 | スズキ株式会社 | 車両の充放電装置 |
JP6377881B2 (ja) * | 2016-06-08 | 2018-08-22 | 昭和電工株式会社 | リチウムイオン二次電池用負極及びリチウムイオン二次電池 |
EP3514878A4 (en) | 2016-10-21 | 2019-11-06 | GS Yuasa International Ltd. | ENERGY STORAGE DEVICE FOR VEHICLE, VEHICLE DISCHARGE SYSTEM, DISCHARGE CONTROL METHOD AND ENERGY STORAGE ELEMENT FOR VEHICLE |
JP7264077B2 (ja) * | 2020-01-31 | 2023-04-25 | トヨタ自動車株式会社 | 全固体電池 |
CN116547831A (zh) * | 2020-10-27 | 2023-08-04 | 株式会社杰士汤浅国际 | 异常探测方法、异常探测装置、蓄电装置以及计算机程序 |
JP2024109373A (ja) * | 2023-02-01 | 2024-08-14 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電装置、及び蓄電装置の製造方法 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3705728B2 (ja) * | 2000-02-29 | 2005-10-12 | 株式会社東芝 | 非水電解液二次電池 |
JP3959929B2 (ja) * | 2000-04-25 | 2007-08-15 | ソニー株式会社 | 正極及び非水電解質電池 |
JP4626058B2 (ja) * | 2001-01-11 | 2011-02-02 | 日本電気株式会社 | 非水電解液二次電池 |
JP2004063394A (ja) * | 2002-07-31 | 2004-02-26 | Sanyo Electric Co Ltd | 非水電解質電池 |
US7041239B2 (en) * | 2003-04-03 | 2006-05-09 | Valence Technology, Inc. | Electrodes comprising mixed active particles |
JP4580662B2 (ja) * | 2004-02-27 | 2010-11-17 | 三井化学株式会社 | 非水電解質および非水電解質二次電池 |
KR20080012832A (ko) * | 2005-03-02 | 2008-02-12 | 유시카고 아르곤, 엘엘씨 | 리튬 전지의 과충전 보호를 위한 신규 산화 환원 셔틀 |
JP5137312B2 (ja) * | 2006-03-17 | 2013-02-06 | 三洋電機株式会社 | 非水電解質電池 |
JP2009093924A (ja) * | 2007-10-09 | 2009-04-30 | Nissan Motor Co Ltd | リチウムイオン二次電池 |
JP2010027409A (ja) * | 2008-07-21 | 2010-02-04 | Toyota Motor Corp | リチウムイオン二次電池 |
JP5376894B2 (ja) * | 2008-10-20 | 2013-12-25 | 古河電池株式会社 | オリビン構造を有する多元系リン酸型リチウム化合物粒子、その製造方法及びこれを正極材料に用いたリチウム二次電池 |
JP5332983B2 (ja) * | 2009-07-08 | 2013-11-06 | トヨタ自動車株式会社 | 電池システム |
US9419271B2 (en) * | 2010-07-02 | 2016-08-16 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Electrode material and method for forming electrode material |
-
2010
- 2010-07-06 JP JP2010154183A patent/JP5708977B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012018775A (ja) | 2012-01-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5708977B2 (ja) | 組電池 | |
EP3210252B1 (en) | Nonaqueous electrolyte secondary battery | |
US9209462B2 (en) | Non-aqueous electrolyte solution type lithium ion secondary battery | |
JP5257700B2 (ja) | リチウム二次電池 | |
KR20190019995A (ko) | 전극, 비수전해질 전지, 전지 팩 및 차량 | |
EP2975668A1 (en) | Battery system | |
JP5896024B2 (ja) | 二次電池の充電制御方法および充電制御装置 | |
US20140141335A1 (en) | Nonaqueous electrolyte secondary battery | |
KR101483891B1 (ko) | 리튬 이온 이차 전지 | |
JP2016018731A (ja) | 非水系二次電池 | |
JP2011086530A (ja) | 組電池および電源装置 | |
JP2009199929A (ja) | リチウム二次電池 | |
JP2009259607A (ja) | 組電池 | |
US20140272552A1 (en) | Nonaqueous electrolyte battery | |
JP2013062089A (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
JP5620499B2 (ja) | 非水電解質電池 | |
JP5397715B2 (ja) | リチウム二次電池 | |
US8980482B2 (en) | Nonaqueous electrolyte lithium ion secondary battery | |
WO2011058979A1 (ja) | リチウム二次電池 | |
JP2012238461A (ja) | 二次電池及びその製造方法 | |
JP2013069579A (ja) | リチウムイオン二次電池とその製造方法 | |
JP2015090806A (ja) | 非水電解液二次電池の製造方法 | |
JP6493766B2 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
JP6735036B2 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
JP6125712B2 (ja) | 非水電解質電池及びバッテリーシステム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130329 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131211 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140109 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140310 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141016 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141211 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150205 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150218 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5708977 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |