JP5708968B2 - フィルム状成形体用組成物、フィルム状成形体及びフィルム状成形体の製造方法 - Google Patents
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Description
CH2=CR1−COO−(X)−COCR1=CH2 ・・・(1)
但し、(X)は数平均分子量500以上のポリアルキレングリコール、ポリエステルジオール及びポリカーボネートジオールから選ばれる少なくとも1種の残基で、R1は水素原子又はメチル基を示す。
(A)成分
本発明で使用される(A)成分は式(1)で示される単量体で、フィルム状成形体の1構成単位を形成するための原料である。
(B)成分
本発明で使用される(B)成分はフィルム状成形体の1構成単位を形成するための原料である。
(B’)成分
本発明で使用される(B’)成分は後述する重合体(C)の1構成単位を形成するための原料である。
重合体(C)
本発明で使用される重合体(C)は、(B’)成分から選ばれる少なくとも1種の(メタ)アクリレートを重合して得られる重合体で、アルキル(メタ)アクリレートの単独重合体又はアルキル(メタ)アクリレートの共重合体が挙げられる。
本組成物(イ)
本組成物(イ)は(A)成分35〜100質量%、(B)成分0〜65質量%及び重合体(C)0〜40質量%を含有するものである。
本組成物(ロ)は、(A’’)成分又は(A’’)成分と(B’’)成分の混合物(以下、これらを「本部分重合体用原料」という)を部分重合して得られたシラップ状組成物(D)を、(A)成分又は(A)成分と(B)成分の混合物に添加したもので、本組成物(ロ)中の(A)成分とシラップ状組成物(D)を得るために使用された(A’’)成分の合計が35〜100質量%であり、本組成物(ロ)中の(B)成分とシラップ状組成物(D)を得るために使用された(B’’)成分の合計が0〜65質量%である。
(A’’)成分
本発明において(A’’)成分としては(A)成分と同様のものが挙げられる。尚、(A’’)成分は(A)成分と同一のものでも異なるものでもよい。
(B’’)成分
本発明において(B’’)成分としては(B)成分と同様のものが挙げられる。尚、(B’’)成分は(B)成分と同一のものでも異なるものでもよい。
シラップ状組成物(D)
本発明で使用されるシラップ状組成物(D)は本部分重合体用原料を部分重合して得られたシラップ状物で、(A’’)成分に(A’’)成分の部分重合体が溶解したもの又は(A’’)成分及び(B’’)成分の混合物中に(A’’)成分及び(B’’)成分の部分共重合体(以下、部分重合体及び部分共重合体を総称して「本部分重合体」という)が溶解したものである。
フィルム状成形体
フィルム状成形体は、(A)成分の単独重合体若しくは(A)単位及び(B)単位を含有する共重合体60〜100質量%並びに(B’)単位を含む重合体(C)0〜40質量%を含有するフィルム状成形体であって、フィルム状成形体中の(A)単位の含有量が35〜100質量%であり、フィルム状成形体中の(B)単位及び(B’)単位の合計が0〜65質量%であるフィルム状成形体、又は(A)成分の単独重合体若しくは(A)単位及び(B)単位を含有する共重合体並びに(A’’)成分の部分重合体若しくは(A’’)成分及び(B’’)成分の部分共重合体を含有するフィルム状成形体であって、フィルム状成形体中の(A)単位及び(A’’)単位の合計が35〜100質量%であり、フィルム状成形体中の(B)単位及び(B’’)単位の合計が0〜65質量%であるフィルム状成形体である。
(1)粘度
B型粘度計((株)東京計器製)を用いて、25℃におけるシラップ組成物(D)の粘度を測定した。
(2)弾性率
JIS K6251に準拠して、スーパーダンベルカッター((株)ダンベル製、SDK−100D(商品名))を用いてダンベル状1号型のフィルム状成形体の試験片を5枚作製した。得られた試験片を用いて、ストログラフT((株)東洋精機製作所製、商品名)により室温23℃及び引張速度500mm/分の条件で5回の引張試験を実施し、その時の応力歪み曲線の接線の平均値を求め、弾性率とした。
(3)切断時の伸び
上記弾性率の評価に使用したものと同様の試験片5枚を用いて、ストログラフT((株)東洋精機製作所製、商品名)により室温23℃及び引張速度500mm/分の条件で5回の引張試験を実施し、切断時の伸びを平均値として求めた。
(4)全光線透過率
5cm角に切り出したフィルム状成形体をJIS K7361−1に準拠して、NDH2000(日本電色工業(株)製、商品名)を用いて全光線透過率を測定した。
(5)ヘーズ値
5cm角に切り出したフィルム状成形体をJIS K7105に準拠して、NDH2000(日本電色工業(株)製、商品名)を用いてヘーズ値を測定した。
(6)YI値
5cm角に切り出したフィルム状成形体をJIS K7105に準拠して、分光色差計SE−2000(日本電色工業(株)製、商品名)を用いてYI値を測定した。
(7)熱収縮率
12cm角に切り出したフィルム状成形体の表面に、3本の平行な直線を5cm間隔に引き、更にそれらと直交する3本の平行な直線を5cm間隔に引いて、各直線の10cmの間隔をノギスで正確に計測した。計測は6本の直線の6箇所で行った。次いで、フィルム状成形体を150℃の乾燥機中で10分間加熱した。この後、フィルム状成形体を乾燥機から取り出して室温まで冷却し、加熱前に計測した6箇所における間隔を再度測定した。加熱前及び加熱後の6箇所の間隔の測定値の平均値を用い、下式より熱収縮率を算出した。
熱収縮率(%)={(加熱前の間隔―加熱後の間隔)/加熱前の間隔}×100
[実施例1]
(A)成分としてアクリエステルPBOM(A−1)(三菱レイヨン(株)製ポリブチレングリコールジメタクリレート、n=9、商品名)40部、(B)成分としてメチルメタクリレート(B−1)60部、重合開始剤としてt−ヘキシルパーオキシピバレート0.3部及び離型剤としてスルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)ナトリウム(三井サイテックス(株)製A−OT、製品名)0.05部を攪拌混合した後に減圧下で脱気処理を行い、フィルム状成形体用組成物を得た。
アクリエステルPBOM(A−1)及びメチルメタクリレート(B−1)の使用量を表1に示す量とする以外は実施例1と同様にしてフィルム状成形体を得た。評価結果を表1に示す。
[実施例5]
アクリエステルPBOM(A−1)60部、メチルメタクリレート(B−1)25部、重合体(C)としてメチルメタクリレート単位40質量%及びn−ブチルメタクリレート単位60質量%を含有する質量平均分子量が60,000の重合体(三菱レイヨン(株)製BR−107、商品名)(C−1)15部、光重合開始剤として1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(チバ・スペシャルティーケミカルズ社製IRG184、商品名)0.3部及び離型剤としてスルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)ナトリウム(三井サイテックス(株)製A−OT、製品名)0.05部を攪拌混合し、減圧下で脱気処理を行い、フィルム状成形体用組成物(イ)を得た。
[実施例6]
冷却管、温度計及び攪拌機を備えた反応器に、アクリエステルPBOM(A’’−1)30部、メチルメタクリレート(B’’−1)70部及び連鎖移動剤としてn−オクチルメルカプタン(関東化学(株)製)(n−OM)3部を仕込み、撹拌しながら加熱を開始した。
[実施例7]
シラップ状組成物(D−1)を得る際の重合時間を表1に示す値とする以外は実施例6と同様にしてフィルム状成形体を得た。評価結果を表1に示す。
[比較例1]
(A)成分としてアクリエステルPBOM(A−1)30部、(B)成分としてメチルメタクリレート(B−1)70部、重合開始剤としてt−ヘキシルパーオキシピバレート0.3部及び離型剤としてスルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)ナトリウム(三井サイテックス(株)製A−OT、製品名)0.05部を攪拌混合した後に減圧下で脱気処理を行い、フィルム状成形体用組成物を得た。
Claims (3)
- 下式(1)で表されるジ(メタ)アクリレート(A)35〜100質量%、メチルメタクリレート(B)0〜65質量%及びメチルメタクリレート(B’)単位を含む重合体(C)0〜40質量%(但し、(A)、(B)及び(C)の合計を100質量%とする。)を含有する光学部材フィルム状成形体用組成物。
CH2=CR1−COO−(X)−COCR1=CH2 ・・・(1)
但し、(X)は数平均分子量500以上のポリブチレングリコールの残基で、R1は水素原子又はメチル基を示す。 - 下式(1)で表されるジ(メタ)アクリレート(A)の単独重合体又は下式(1)で表されるジ(メタ)アクリレート(A)の単量体単位及びメチルメタクリレート(B)単位を含有する共重合体60〜100質量%並びにメチルメタクリレート(B’)単位を含む重合体(C)0〜40質量%を含有するフィルム状成形体であって、
フィルム状成形体中のジ(メタ)アクリレート(A)単位の含有量が35〜100質量%であり、
フィルム状成形体中のメチルメタクリレート(B)単位及びメチルメタクリレート(B’)単位の合計が0〜65質量%である光学部材フィルム状成形体。
CH2=CR1−COO−(X)−COCR1=CH2 ・・・(1)
但し、(X)は数平均分子量500以上のポリブチレングリコールの残基で、R1は水素原子又はメチル基を示す。 - 請求項1の光学フィルム状成形体用組成物を注型重合する光学部材フィルム状成形体の製造方法。
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