JP5708466B2 - デュアルインジェクタ - Google Patents

デュアルインジェクタ Download PDF

Info

Publication number
JP5708466B2
JP5708466B2 JP2011273641A JP2011273641A JP5708466B2 JP 5708466 B2 JP5708466 B2 JP 5708466B2 JP 2011273641 A JP2011273641 A JP 2011273641A JP 2011273641 A JP2011273641 A JP 2011273641A JP 5708466 B2 JP5708466 B2 JP 5708466B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection nozzle
fluid
dual injector
injection
needle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011273641A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013124586A (ja
Inventor
直規 栗本
直規 栗本
武山 雅樹
雅樹 武山
英人 武田
英人 武田
正博 岡嶋
正博 岡嶋
邦典 鈴木
邦典 鈴木
友基 藤野
友基 藤野
勇介 本江
勇介 本江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2011273641A priority Critical patent/JP5708466B2/ja
Publication of JP2013124586A publication Critical patent/JP2013124586A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5708466B2 publication Critical patent/JP5708466B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

本発明は、潤滑性の高い流体の噴射を行う第1噴射ノズルと、潤滑性の低い流体の噴射を行う第2噴射ノズルとを有するデュアルインジェクタに関する。
(従来技術)
液体燃料(潤滑性の高い流体の一例)の噴射を行う第1噴射ノズルと、気体燃料(潤滑性の低い流体の一例)の噴射を行う第2噴射ノズルとを搭載したデュアルインジェクタが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
なお、特許文献1のデュアルインジェクタは、第1噴射ノズルと第2噴射ノズルを同軸上に配置したものであり、特許文献2のデュアルインジェクタは、第1噴射ノズルと第2噴射ノズルを平行軸上(2軸上)に配置したものである。
(従来技術の問題点1)
特許文献1、2に開示されるデュアルインジェクタは、エンジン気筒内に、液体燃料と気体燃料とを独立噴射するものである。
第1噴射ノズルは、液体燃料を噴射する。このため、第1噴射ノズルにおける第1ニードルと、この第1ニードルが着座する第1弁座とが当接する第1シート部が、液体燃料によって潤滑され、第1シート部の摩耗が防がれる。
一方、第2噴射ノズルは、気体燃料を噴射する。このため、第2噴射ノズルにおける第2ニードルと、この第2ニードルが着座する第2弁座とが当接する第2シート部とは、潤滑油の無い金属同士が繰り返し強く当たることになり、第2シート部の摩耗が進行し易い不具合がある。
即ち、従来技術のデュアルインジェクタは、長期に亘って使用されると、第2シート部の摩耗が進行する懸念がある。
(従来技術の問題点2)
第1噴射ノズルから液体燃料を噴射すると、噴射終了時において、第1噴射ノズルの第1サック室の内部や、第1噴射ノズルの第1噴孔の内部に液体燃料の一部が残留する。
この残留燃料は、気筒内の燃焼エネルギーと気筒内の残留空気によって燃焼する。しかし、残留燃料はノズルボディに付着した状態であり、残留燃料が燃焼することで煤が多く発生し、エミッションの悪化を招く不具合がある。
特表2002−525475号公報 米国特許出願公開第2010/0199948号明細書
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、
・第1の目的は、長期に亘って摩耗を抑えることのできる信頼性の高いデュアルインジェクタの提供にあり、
・第2の目的は、第1噴射ノズルに液体燃料が残留するのを防いでエミッションを向上できるデュアルインジェクタの提供にある。
[請求項1の手段]
本発明のデュアルインジェクタは、潤滑性の高い流体の一部によって第2噴射ノズルの潤滑を行うため、デュアルインジェクタを長期に亘って使用しても、第2噴射ノズルにおける摩耗を長期に亘って抑制することができ、デュアルインジェクタの信頼性を高めることができる。
また、潤滑性の高い流体の一部を第2噴射ノズルに導く手段は、第1噴射ノズルのシート下流側と、第2噴射ノズルのシート下流側とを連通する連通孔である。
これにより、第1噴射ノズルが作動(燃料噴射)すると、第1シート部の下流側に導かれた潤滑性の高い流体の一部が、連通孔を通って第2シート部の下流側に導かれる。その結果、潤滑性の高い流体によって、第2噴射ノズルの第2シート部を潤滑できる。
このため、デュアルインジェクタを長期に亘って使用しても、第2噴射ノズルにおける第2シート部の摩耗を長期に亘って抑制することができる。
さらに、連通孔の延長上には、第2噴射ノズルにおける第2ニードルの一部が配置される。
これにより、連通孔を通過した潤滑性の高い流体を第2ニードルに付着させて第2シート部に導く効果を高めることができる。即ち、第2シート部の潤滑性を高めることができる。
[請求項の手段]
潤滑性の高い流体の一部を第2噴射ノズルに導く手段は、第1噴射ノズルのシート下流側と、第2噴射ノズルのシート下流側とを連通する連通孔である。
これにより、第1噴射ノズルが作動(燃料噴射)すると、第1シート部の下流側に導かれた潤滑性の高い流体の一部が、連通孔を通って第2シート部の下流側に導かれる。その結果、潤滑性の高い流体によって、第2噴射ノズルの第2シート部を潤滑できる。
このため、デュアルインジェクタを長期に亘って使用しても、第2噴射ノズルにおける第2シート部の摩耗を長期に亘って抑制することができる。
[請求項の手段]
連通孔は、第1噴射ノズルの第1サック室(第1シート部の下流側の空間)と、第2噴射ノズルの第2サック室(第2シート部の下流側の空間)とを連通する。
これにより、第1サック室に流入した潤滑性の高い流体の一部が、連通孔を通って第2サック室に導かれ、第2シート部を潤滑することができる。
[請求項2および請求項8の手段]
第2噴射ノズルにおける第2ニードルの先端に、円柱体を設ける。
これにより、第2ニードルの先端部を延長できるとともに、第2ニードルの先端部の表面積を大きくすることができ、連通孔を通過した潤滑性の高い流体を第2ニードルに付着させて第2シート部に導く効果を高めることができる。即ち、第2シート部の潤滑性を高めることができる。
[請求項3および請求項9の手段]
第1噴射ノズルは、液体燃料を噴射する。この液体燃料の一部が、第2噴射ノズルにおける第2サック室の底部に設けた油溜に溜まる。そして、第2ニードルの先端が、油溜に溜まった液体燃料に触れるように設けられる。
これにより、油溜によって第2ニードルの先端を液体燃料によって確実に濡らすことができ、第2シート部の潤滑性を高めることができる。
[請求項4および請求項10の手段]
第1噴射ノズルは、液体燃料を噴射する。
第2噴射ノズルの第2ニードルに溝を設ける。
第2噴射ノズルに導かれた液体燃料が溝に接すると、溝による毛細管現象によって液体燃料を第2シート部に向けて導くことができ、第2シート部の濡れ性を高め、第2シート部の潤滑性を高めることができる。
あるいは、溝内に液体燃料が保持されることで、第2ニードルにおける液体燃料の濡れ性が高められるため、結果的に第2シート部の潤滑性を高めることができる。
[請求項5および請求項11の手段]
第1噴射ノズルは、液体燃料を噴射し、第2噴射ノズルは気体(気体燃料や空気)を噴射するものであり、第2噴射ノズルは、第1噴射ノズルの液体噴射後に、気体噴射を実施する。
これにより、第2噴射ノズルの作動時(気体噴射時)に、気体によって第1噴射ノズルに残留した液体燃料を第1噴射ノズルの外部(気筒内等)に吹き飛ばすことができる。
第1噴射ノズルの外部に吹き飛ばされた残留燃料は、周囲の空気と混合して燃焼するため、エミッションを向上することができる。
エンジンの要部断面図である。 デュアルインジェクタの断面図である。 (a)第1噴射ノズルと第2噴射ノズルの要部断面図、(b)ノズルボディに設けられる第1噴孔と第2噴孔の説明図である。 (a)〜(c)第2ニードルに設けられる溝の説明図である。 軽負荷時における作動説明用のタイムチャートである。 中負荷時における作動説明用のタイムチャートである。 高負荷時における作動説明用のタイムチャートである。 デュアルインジェクタの制御例を示すフローチャートである。 (a)〜(d)デュアルインジェクタの作動説明図である。
図面を参照して実施形態を説明する。
デュアルインジェクタ1は、液体燃料(潤滑性の高い流体の一例)の噴射を行う第1噴射ノズルAと、気体(気体燃料または空気:潤滑性の低い流体の一例)の噴射を行う第2噴射ノズルBとが、共通のノズルボディ2に設けられる。このノズルボディ2の内部には、第1噴射ノズルAを開閉する第1ニードルA1と、第2噴射ノズルBを開閉する第2ニードルB1とが設けられている。
第1ニードルA1は、第1アクチュエータA2(後述する実施例ではピエゾアクチュエータ)を用いて駆動されるものであり、第2ニードルB1は、第2アクチュエータB2(後述する実施例では電磁アクチュエータ)を用いて駆動されるものである。
第1アクチュエータA2の作動により第1ニードルA1が第1弁座A3から離座すると、加圧された液体燃料が第1サック室A4を通って第1噴孔A5から噴射される。
同様に、第2アクチュエータB2の作動により第2ニードルB1が第2弁座B3から離座すると、加圧された気体が第2サック室B4を通って第2噴孔B5から噴射される。
ノズルボディ2には、第1噴射ノズルAにおける第1シート部A6の下流側と、第2噴射ノズルBにおける第2シート部B6の下流側とを連通する連通孔3(潤滑性の高い流体の一部を第2噴射ノズルBに導く手段の一例)が設けられる。
第1噴射ノズルAの作動時(燃料噴射時)には、第1シート部A6の下流側に導かれた液体燃料の一部が、連通孔3を通って第2シート部B6の下流側に導かれる。その結果、液体燃料によって第2ニードルB1の先端を濡らすことができ、第2噴射ノズルBの第2シート部B6を液体燃料によって潤滑することができる。
これにより、デュアルインジェクタ1を長期に亘って使用しても、第2噴射ノズルBにおける第2シート部B6の摩耗を長期に亘って抑制することができ、デュアルインジェクタ1の信頼性を高めることができる。
また、デュアルインジェクタ1の作動を制御する制御装置は、液体噴射の終了後に、第2噴射ノズルBを作動させて気体噴射を実施する。
この気体噴射により、第2シート部B6の下流側に導かれた気体の一部が、連通孔3を通って第1噴射ノズルAの第1シート部A6の下流側に吹き込まれ、第1噴射ノズルAに残留した液体燃料を外部に吹き飛ばすことができる。
第1噴射ノズルAの外部に吹き飛ばされた残留燃料は、周囲の空気と混合して燃焼するため、エミッションを向上することができる。
以下において本発明が適用された具体的な一例(実施例)を、図面を参照して説明する。実施例は具体的な一例を開示するものであって、本発明が実施例に限定されないことはいうまでもない。
なお、以下の実施例において、上記[発明を実施するための形態]と同一符号は、同一機能物を示すものである。また、以下では、図2の上側を上、図2の下側を下と称して説明するが、実際のエンジンへの搭載方向を限定するものではない。
この実施例のデュアルインジェクタ1は、直噴型で圧縮点火型(自己着火型)のエンジン(内燃機関)に搭載されるものであり(限定されるものではない)、各気筒毎に搭載される。なお、エンジンは周知なものであり、図1に示すように、各気筒毎には、シリンダ4内で上下方向に往復駆動されるピストン5、吸気ポート6の開閉を行う吸気バルブ7、排気ポート8の開閉を行う排気バルブ9が設けられる。
デュアルインジェクタ1は、加圧された液体燃料(潤滑性の高い流体の一例:ジメチルエーテル、アルコール燃料、軽油、GTL、混合液体燃料等:限定されるものではない)の噴射を行う液体燃料インジェクタと、加圧された気体燃料(潤滑性の低い流体の一例:天然ガス、エタン、プロパン、ブタン、混合ガス燃料等:限定されるものではない)の噴射を行う気体燃料インジェクタとを、1つのインジェクタに設けたものである。
具体的に、デュアルインジェクタ1は、液体燃料の噴射を行う第1噴射ノズルAと、気体燃料の噴射を行う第2噴射ノズルBとを、共通のノズルボディ2に設けている。
このノズルボディ2の内部には、第1噴射ノズルAの第1ニードルA1と、第2噴射ノズルBの第2ニードルB1とが配置されている。この第1ニードルA1および第2ニードルB1は、ノズルボディ2に対して上下方向に延びて配置されている。
第1ニードルA1の駆動手段として、この実施例では、ピエゾアクチュエータA2を用いている。具体的に、デュアルインジェクタ1の内部には、ピエゾ素子を上下方向に多数積層してなるピエゾアクチュエータA2の他に、このピエゾアクチュエータA2の出力(変位量)を拡大する変位拡大手段A7と、この変位拡大手段A7により駆動される圧力制御バルブA8とが配置されている。
この圧力制御バルブA8は、第1ニードルA1の上端に設けられた背圧室の油圧をコントロールするものであり、ピエゾアクチュエータA2が充電(電圧印加)されると、背圧室の油圧を排圧する。すると、第1ニードルA1が上昇して第1ニードルA1が第1弁座A3から離座し、第1ニードルA1の周囲に加圧供給された液体燃料が、第1シート部A6の下流の第1サック室A4に導かれ、第1噴孔A5を通って気筒内に噴射される。
逆に、圧力制御バルブA8は、ピエゾアクチュエータA2が放電されると、背圧室の排圧を停止する。すると、加圧された液体燃料が排圧室に充填され、第1ニードルA1が下降する。そして、第1ニードルA1が第1弁座A3に着座すると、加圧された液体燃料が第1シート部A6を通過できなくなり、液体燃料の噴射が停止する。
第2ニードルB1の駆動手段として、この実施例では、電磁アクチュエータB2を用いている。具体的に、デュアルインジェクタ1の内部には、通電により磁力を発生するコイルB7と、このコイルB7の通電時に、コイルB7の発生する磁力により上方へ磁気吸引される可動コアB8とが配置されている。
この可動コアB8は、第2ニードルB1の上部に固定されるものであり、電磁アクチュエータB2が通電されると(即ち、コイルB7が通電されると)、可動コアB8とともに第2ニードルB1が上昇して第2ニードルB1が第2弁座B3から離座する。すると、第2ニードルB1の周囲に加圧供給された気体燃料が、第2シート部B6の下流の第2サック室B4に導かれ、第2噴孔B5を通って気筒内に噴射される。
逆に、電磁アクチュエータB2の通電が停止されると(即ち、コイルB7の通電が停止されると)、図示しないリターンスプリングの付勢力により可動コアB8とともに第2ニードルB1が下降する。そして、第2ニードルB1が第2弁座B3に着座すると、加圧された気体燃料が第2シート部B6を通過できなくなり、気体燃料の噴射が停止する。
次に、第1噴射ノズルAおよび第2噴射ノズルBを具体的に説明する。
ノズルボディ2には、図3(a)に示すように、上方から下方へ向けて燃料を導く第1ノズル孔A9と第2ノズル孔B9とが平行に穿設されている。
第1ノズル孔A9の下端には、円錐形状を呈する第1弁座A3が設けられている。この第1弁座A3の下部には、図3(b)に示すように、液体燃料を気筒内に噴射するための第1噴孔A5が放射状に設けられている。
第1ニードルA1は、上下方向へ延びるシャフト形状を呈するものであり、第1ノズル孔A9の中心部において上下方向へ摺動自在に支持される。
第1ニードルA1の下端には、円錐形状を呈する縮径部が設けられており、この縮径部の外縁(角部)に、第1弁座A3に着座する第1シールエッジA10が設けられている。そして、第1シールエッジA10と第1弁座A3とが当接する第1シート部A6によって、液体燃料の噴射を停止するための液密機能部(環状接触部)が設けられる。
第1ノズル孔A9に対して平行に設けられる第2ノズル孔B9の下端には、円錐形状を呈する第2弁座B3が設けられている。この第2弁座B3の下部には、図3(b)に示すように、気体燃料を気筒内に噴射するための第2噴孔B5が放射状に設けられている。
第2ニードルB1は、上下方向へ延びるシャフト形状を呈するものであり、第2ノズル孔B9の中心部において上下方向へ移動可能に配置される。
第2ニードルB1の下部には、円錐形状を呈する縮径部が設けられており、この縮径部の外縁(角部)に、第2弁座B3に着座する第2シールエッジB10が設けられている。そして、第2シールエッジB10と第2弁座B3とが当接する第2シート部B6によって、気体燃料の噴射を停止するための気密機能部(環状接触部)が設けられる。
(実施例の特徴技術1)
この実施例のデュアルインジェクタ1は、液体燃料の一部を第2噴射ノズルBの第2シート部B6へ導く手段を備え、第2シート部B6に導いた液体燃料によって第2シート部B6の潤滑を行うように設けられている。
液体燃料の一部を第2噴射ノズルBの第2シート部B6へ導く手段の具体的な一例として、この実施例では、第1噴射ノズルAの第1シート部A6の下流側に形成される第1サック室A4(第1シート部A6の下側の空間)と、第2噴射ノズルBの第2シート部B6の下流側に形成される第2サック室B4(第2シート部B6の下側の空間)とを連通する連通孔3を用いている。
連通孔3は、ノズルボディ2に設けられるものであり、図3(a)では、具体的な一例として、連通孔3を水平に設ける例を示すが、限定されるものではなく、第1サック室A4から第2サック室B4に向かって連通孔3を上り勾配に設けても良いし、逆に第1サック室A4から第2サック室B4に向かって連通孔3を下り勾配に設けても良い。
また、図3(a)では、連通孔3を形成する具体例として、ノズルボディ2の外部からドリル孔によって第1サック室A4と第2サック室B4を連通させた後、ドリル孔の外端を塞ぐ例を示すが、ドリル孔の外端を塞がずに、燃料の噴射を行う噴孔として利用しても良い。言い換えると、噴孔(第1噴孔A5または第2噴孔B5の一方)を延長して連通孔3を形成しても良い。
このように、ノズルボディ2に連通孔3を設けて、連通孔3により第1サック室A4と第2サック室B4とを連通することにより、第1噴射ノズルAの作動時(液体インジェクタの作動時)に、第1シート部A6の下流側に導かれた液体燃料の一部が、連通孔3を通って第2シート部B6の下流側に導かれる。その結果、液体燃料によって第2ニードルB1の先端を濡らすことができ、第2噴射ノズルBの第2シート部B6を液体燃料によって潤滑することができる。
これにより、デュアルインジェクタ1を長期に亘って使用しても、第2噴射ノズルBにおける第2シート部B6の摩耗を長期に亘って抑制することができる。このため、第2シート部B6のシール性を長期に亘って良好に保つことがき、デュアルインジェクタ1の信頼性を高めることができる。
(実施例の特徴技術2)
この実施例のデュアルインジェクタ1は、図3に示すように、連通孔3の延長上に、第2ニードルB1の一部を配置している。
具体的には、連通孔3の延長上に「第2ニードルB1が第2弁座B3に着座した状態」における「第2シート部B6の下側の第2ニードルB1」が存在するように、連通孔3が形成されている。
これにより、第1噴射ノズルAの作動時に、連通孔3を通って第2シート部B6の下流側に導かれる液体燃料を、第2ニードルB1の先端(第2シート部B6の下側の第2ニードルB1)に確実に付着させることができる。このため、第2ニードルB1の先端を液体燃料で確実に濡らすことができ、第2シート部B6を液体燃料によって確実に潤滑することができる。
(実施例の特徴技術3)
この実施例のデュアルインジェクタ1は、図3(a)に示すように、第2噴射ノズルBにおける第2ニードルB1の先端(下端)に、円柱体B11を設けている。
この円柱体B11は、第2ニードルB1の先端の中心部に、第2ニードルB1の一部として設けられた円柱形状を呈するものである。
このように、第2ニードルB1の先端に円柱体B11を設けることにより、第2ニードルB1の先端の表面積を大きくすることができる。これにより、連通孔3から第2サック室B4に導かれた液体燃料を確実に第2ニードルB1の先端に付着させることができる。このため、第2ニードルB1の先端を液体燃料で確実に濡らすことができ、第2シート部B6を液体燃料によって確実に潤滑することができる。
また、第2ニードルB1の先端に円柱体B11を設けたことにより、第2ニードルB1の先端を下方へ延長することができる。これにより、後述するように、第2ニードルB1の先端を第2サック室B4の底部に設けた油溜B12に接触させることが可能になる。
(実施例の特徴技術4)
この実施例のノズルボディ2には、図3(a)に示すように、第2サック室B4の底部に、液体燃料を蓄える油溜B12が設けられる。
この油溜B12は、「第2ニードルB1が第2弁座B3に着座した状態」において第2シート部B6の先端(この実施例では円柱体B11の下端)が、油溜B12に溜まった液体燃料に接触するように設けられている。
これにより、油溜B12に溜まった液体燃料によって、第2ニードルB1の先端を確実に濡らすことができ、第2シート部B6を液体燃料によって確実に潤滑することができる。
(実施例の特徴技術5)
この実施例のデュアルインジェクタ1は、図3(a)および図4に示すように、第2ニードルB1に溝を設けている。
溝は、第2シート部B6の下側の第2ニードルB1に設けられるものであり、この実施例では、上下方向に延びる複数の縦溝B13と、水平方向に延びる1つあるいは複数の横溝B14とからなる。
なお、この実施例では、溝形状の一例として図4(c)では断面コ字形を示すが、もちろん限定されるものではなく、V字溝やU字溝など他の形状を用いても良い。この実施例では、溝の一例として縦溝B13と横溝B14を設ける例を示すが、横溝B14を廃止しても良い。また、縦溝B13は斜めに設けられるものであっても良い。
縦溝B13は、円柱体B11に付着した液体燃料や油溜B12の液体燃料を、毛細管現象によって上方へ吸い上げる溝幅に設けられる。
また、縦溝B13は、第2ニードルB1の下端(具体的にこの実施例では円柱体B11の下端)から、図4(a)に示すように、第2シールエッジB10{図3(a)参照}の近傍(極めて近い部位)まで延びて設けられる。
このように設けることにより、第2シールエッジB10が初期摩耗した際、図4(b)に示すように、縦溝B13の上端が第2シート部B6(第2ニードルB1と第2弁座B3の当接部)に触れて、第2シート部B6に液体燃料を導くことができ、第2シート部B6を液体燃料によって確実に潤滑することができる。
一方、横溝B14は、各縦溝B13に対して水平に交差する環状溝であり、潤滑油を保持するとともに、潤滑油を各縦溝B13に分散供給して、各縦溝B13にムラなく潤滑油を供給する機能を果たす。
これにより、縦溝B13の一部に潤滑油が不足する不具合を回避することができ、第2シート部B6に偏摩耗が生じる不具合を回避することができる。
また、縦溝B13および横溝B14に液体燃料が保持されることで、第2ニードルB1における液体燃料の濡れ性が高められるため、液体燃料による第2シート部B6の潤滑性を高めることができる。
(実施例の特徴技術6)
この実施例のデュアルインジェクタ1は、図5〜図7の各タイムチャート(クランク角度に対する「ピストン5の変位状態」、「吸気バルブ7および排気バルブ9の開閉状態」、「第1噴射ノズルAおよび第2噴射ノズルBの作動状態」)に示すように、第1噴射ノズルAによる液体噴射の終了後に、第2噴射ノズルBによる気体噴射を実施する。
図5は、軽負荷時におけるデュアルインジェクタ1の作動例を示すものであり、液体噴射を複数回実施するマルチ噴射により、液体燃料を微粒化させて、低NOxおよび低PM(パーティキュル・マター)燃焼を実施する作動例であり、液体噴射の終了直後に気体噴射を実施するものである。
図6は、中負荷時におけるデュアルインジェクタ1の作動例を示すものであり、先ず気体燃料を噴射し、続いて液体噴射を進角噴射することで、燃料を広域分散させて、PCCI燃焼(予混合圧縮着火燃焼)を実施する作動例であり、液体噴射の終了直後に気体噴射を実施するものである。
図7は、高負荷時におけるデュアルインジェクタ1の作動例を示すものであり、ピストン上昇初期(圧縮工程の初期)から気体燃料を噴射し、その後、点火用の液体噴射を噴射することで、気体燃料の着火を実施する作動例であり、液体噴射の終了直後に気体噴射を実施するものである。
デュアルインジェクタ1は、制御装置(例えば、ECU:エンジン・コントロール・ユニットの略)により制御される。制御装置は、マイクロコンピュータを用いたものであり、制御装置に読み込まれたセンサ類の信号(エンジンパラメータ:乗員の運転状態、エンジンの運転状態等に応じた信号)に応じて、ピエゾアクチュエータA2および電磁アクチュエータB2の通電制御を実施する。
即ち、制御装置は、読み込まれた車両の運転状態から、運転状態に応じた噴射形態、噴射タイミング、燃料の噴射量の算出を行うとともに、算出された噴射形態、噴射タイミング、燃料の噴射量が得られるように、ピエゾアクチュエータA2および電磁アクチュエータB2を通電制御して、第1噴射ノズルAおよび第2噴射ノズルBの作動制御を実施するものである。
デュアルインジェクタ1の具体的な制御例を、図8のフローチャートを参照して説明する。
先ず、圧縮工程が開始される前(燃料の噴射タイミングの前)までに、制御装置で算出した液体燃料および気体燃料のそれぞれの噴射指令値を取得する(ステップS1)。
次に、ステップS1で取得した指令値に従って電磁アクチュエータB2を通電制御して、気体燃料を噴射する(ステップS2)。このステップS2の実行により、第2噴射ノズルBから気体燃料が噴射されると、気筒内に噴射された気体燃料と空気とが混合して予混合気を形成する。なお、このステップS2は、気体燃料を1回噴射させる制御、気体燃料を複数回噴射させる制御の他に、気体燃料を噴射させない制御(例えば、図5に示す軽負荷時等)を含むものである。
続いて、ステップS1で取得した指令値に従ってピエゾアクチュエータA2を通電制御して、液体燃料を噴射する(ステップS3)。このステップS3の実行により、気体燃料の予混合気中に液体燃料を分散させることができ、予混合気の着火性を向上できる。また、このステップS3の実行により、液体燃料の一部が連通孔3を通って第2シート部B6の下流側に導かれ、第2ニードルB1の下端に液体燃料を吹き付けるとともに、液体燃料を油溜B12に供給する。なお、このステップS3は、液体燃料を1回噴射させる制御、液体燃料を複数回噴射させる制御の他に、液体燃料を噴射させない制御(例えば、図7に示す高負荷時等)を含むものである。
続いて、ステップS1で取得した指令値に従ってピエゾアクチュエータA2を通電制御して、点火用の液体燃料を噴射する(ステップS4)。このステップS4の実行により、圧縮される予混合気中に点火に適した混合気を形成できる。なお、このステップS4の噴射による混合気は、着火遅れがあるため、噴射燃料は直ぐに着火しない。
続いて、電磁アクチュエータB2を通電制御して、パージ用の気体燃料を噴射する(ステップS5)。このステップS5の実行により、第2噴射ノズルAの第1サック室A4および第1噴孔A5に残留した液体燃料を気筒内に吹き飛ばすことができる。気筒内に吹き飛ばされた残留燃料(液体燃料)は、気筒内の空気と混合する。
そして、ステップS5の実行後に、点火用に噴射した液体燃料が着火し、予混合気が燃焼する。
次に、図9を参照して、第1噴射ノズルAに液体燃料が残留する行程と、第1噴射ノズルAに残留した液体燃料をパージする行程を説明する。
図9(a)に示すように、前回の燃焼が完了してから次回の噴射が開始されるまでは、第1噴射ノズルAおよび第2噴射ノズルBが閉弁した状態に維持される。
図9(b)に示すように、第1ニードルA1が上昇して第1噴射ノズルAが開弁すると、液体燃料が第1サック室A4を通過して第1噴孔A5から噴射される。この時、第1サック室A4に導かれた液体燃料の一部が連通孔3を通って第2サック室B4に導かれ、第2ニードルB1の先端部に液体燃料を吹き付けるとともに、液体燃料を油溜B12に供給する。
図9(c)に示すように、第1ニードルA1が下降して第1噴射ノズルAが閉弁すると、液体燃料が第1サック室A4および第1噴孔A5に残留する。
続いて、図9(d)に示すように、第2ニードルB1が上昇して第2噴射ノズルBが開弁すると、気体燃料が第2サック室B4を通過して第2噴孔B5から噴射されるとともに、第2サック室B4に導かれた気体燃料の一部が連通孔3を通って第1サック室A4に導かれ、第1噴射ノズルAの第1サック室A4および第1噴孔A5に残留した液体燃料を気筒内に吹き飛ばす。そして、気筒内に吹き飛ばされた残留燃料(液体燃料)は、気筒内の空気と混合する。
このように、液体噴射の終了後に気体噴射を実施することで、「残留燃料がノズルボディ2に付着した状態で燃焼する不具合(従来技術の不具合)」を回避することができ、残留燃料の燃焼性を高めることができる。即ち、残留燃料の燃焼により煤が多く発生する従来技術の不具合を、液体噴射の終了後に気体噴射を実施することで回避することができ、エミッションを向上することができる。
また、第1噴射ノズルA内で残留燃料が不完全燃焼することで生じるカーボンの体積による第1噴孔A5の詰まりを、液体噴射の終了後に気体噴射を実施することで回避することができるため、デュアルインジェクタ1の信頼性を高めることができる。
上記の実施例では、第2噴射ノズルBが加圧された気体燃料を噴射する例を示したが、第2噴射ノズルBから加圧空気を噴射するように設けても良い。具体的には、「加圧空気を噴射させる第2噴射ノズルB」を備えるデュアルインジェクタ(所謂、エアブラストインジェクタ)1に本発明を適用しても良いし、「気筒内に渦流(タンブル流やスワール流等)を発生させる第2噴射ノズルB」を備えるデュアルインジェクタ1に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、気筒内に直接燃料を噴射する直噴型のデュアルインジェクタ1に本発明を適用する例を示したが、吸気通路(吸気ポート等)の内部に燃料を噴射するデュアルインジェクタ1に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、圧縮点火型(自己着火型)のエンジンに搭載されるデュアルインジェクタ1に本発明を適用する例を示したが、火花点火型のエンジンに搭載されるデュアルインジェクタ1(例えば、液体燃料としてガソリン等を用いるもの)に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、第1噴射ノズルAを駆動するアクチュエータの一例としてピエゾアクチュエータA2を用いる例を示したが、第1噴射ノズルA(具体的には第1ニードルA1)を駆動する駆動手段は限定されるものではなく、電磁アクチュエータなど他の駆動手段を用いても良い。
上記の実施例では、第2噴射ノズルBを駆動するアクチュエータの一例として電磁アクチュエータB2を用いる例を示したが、第2噴射ノズルB(具体的には第2ニードルB1)を駆動する駆動手段は限定されるものではなく、ピエゾアクチュエータなど他の駆動手段を用いても良い。
上記実施例では、潤滑性の高い流体の一例として液体燃料を用い、潤滑性の低い流体の一例として気体(燃料あるいは空気)を用いる例を示したが、潤滑性の高い流体が液体燃料に限定されるものではなく、潤滑性の低い流体が気体に限定されるものではない。
具体的には、
・第1、第2噴射ノズルA、Bの両方から液体(潤滑性の高い液体と潤滑性の低い液体)を噴射するデュアルインジェクタ1に本発明を適用しても良いし、
・第1、第2噴射ノズルA、Bの両方から気体(潤滑性の高い気体と潤滑性の低い気体)を噴射するデュアルインジェクタ1に本発明を適用しても良いし、
・第1、第2噴射ノズルA、Bの一方または両方から「液体として扱われるが噴射ノズル内で気体になる燃料など気体と液体の区別が困難な燃料」を噴射するデュアルインジェクタ1に本発明を適用しても良い。
上記実施例では、潤滑性の高い流体を第2噴射ノズルBに導く手段として連通孔3を用いる例を示したが、限定されるものではなく、第1噴射ノズルAが潤滑性の高い流体を第2シート部B6の上流側に噴射するなど、他の手段を採用しても良い。
1 デュアルインジェクタ
2 ノズルボディ
3 連通孔
A 第1噴射ノズル
A1 第1ニードル
A2 ピエゾアクチュエータ(第1アクチュエータ)
A3 第1弁座
A4 第1サック室
A5 第1噴孔
A6 第1シート部
B 第2噴射ノズル
B1 第2ニードル
B2 電磁アクチュエータ(第2アクチュエータ)
B3 第2弁座
B4 第2サック室
B5 第2噴孔
B6 第2シート部
B11 円柱体
B12 油溜
B13 縦溝
B14 横溝

Claims (11)

  1. 潤滑性の高い流体の噴射を行う第1噴射ノズル(A)と、潤滑性の低い流体の噴射を行う第2噴射ノズル(B)とを具備するデュアルインジェクタ(1)において、
    このデュアルインジェクタ(1)は、潤滑性の高い流体の一部によって前記第2噴射ノズル(B)の潤滑を行うものであり、
    潤滑性の高い流体の一部を前記第2噴射ノズル(B)に導く手段は、
    前記第1噴射ノズル(A)のシート下流側と、前記第2噴射ノズル(B)のシート下流側とを連通する連通孔(3)であり、
    前記連通孔(3)の延長上に、前記第2噴射ノズル(B)における第2ニードル(B1)の一部が配置されることを特徴とするデュアルインジェクタ
  2. 潤滑性の高い流体の噴射を行う第1噴射ノズル(A)と、潤滑性の低い流体の噴射を行う第2噴射ノズル(B)とを具備するデュアルインジェクタ(1)において、
    このデュアルインジェクタ(1)は、潤滑性の高い流体の一部によって前記第2噴射ノズル(B)の潤滑を行うものであり、
    前記第2噴射ノズル(B)における第2ニードル(B1)の先端には、円柱体(B11)が設けられることを特徴とするデュアルインジェクタ。
  3. 潤滑性の高い流体の噴射を行う第1噴射ノズル(A)と、潤滑性の低い流体の噴射を行う第2噴射ノズル(B)とを具備するデュアルインジェクタ(1)において、
    このデュアルインジェクタ(1)は、潤滑性の高い流体の一部によって前記第2噴射ノズル(B)の潤滑を行うものであり、
    潤滑性の高い流体は、液体燃料であり、
    前記第2噴射ノズル(B)における第2サック室(B4)の底部には、液体燃料を溜める油溜(B12)が設けられ、
    前記第2噴射ノズル(B)における第2ニードル(B1)の先端部が前記油溜(B12)に溜まった液体燃料に触れることを特徴とするデュアルインジェクタ。
  4. 潤滑性の高い流体の噴射を行う第1噴射ノズル(A)と、潤滑性の低い流体の噴射を行う第2噴射ノズル(B)とを具備するデュアルインジェクタ(1)において、
    このデュアルインジェクタ(1)は、潤滑性の高い流体の一部によって前記第2噴射ノズル(B)の潤滑を行うものであり、
    潤滑性の高い流体は、液体燃料であり、
    前記第2噴射ノズル(B)における第2ニードル(B1)は、溝(B13、B14)を備えることを特徴とするデュアルインジェクタ。
  5. 潤滑性の高い流体の噴射を行う第1噴射ノズル(A)と、潤滑性の低い流体の噴射を行う第2噴射ノズル(B)とを具備するデュアルインジェクタ(1)において、
    このデュアルインジェクタ(1)は、潤滑性の高い流体の一部によって前記第2噴射ノズル(B)の潤滑を行うものであり、
    潤滑性の高い流体は、液体燃料であり、
    潤滑性の低い流体は、気体であり、
    前記第2噴射ノズル(B)は、前記第1噴射ノズル(A)による液体噴射の終了後に、気体を噴射することを特徴とするデュアルインジェクタ。
  6. 請求項〜請求項5のいずれかに記載のデュアルインジェクタ(1)において、
    潤滑性の高い流体の一部を前記第2噴射ノズル(B)に導く手段は、
    前記第1噴射ノズル(A)のシート下流側と、前記第2噴射ノズル(B)のシート下流側とを連通する連通孔(3)であることを特徴とするデュアルインジェクタ。
  7. 請求項1または請求項6に記載のデュアルインジェクタ(1)において、
    前記連通孔(3)は、前記第1噴射ノズル(A)の第1サック室(A4)と、前記第2噴射ノズル(B)の第2サック室(B4)とを連通することを特徴とするデュアルインジェクタ。
  8. 請求項1、請求項3〜請求項7のいずれかに記載のデュアルインジェクタ(1)において、
    前記第2噴射ノズル(B)における第2ニードル(B1)の先端には、円柱体(B11)が設けられることを特徴とするデュアルインジェクタ。
  9. 請求項1、請求項2、請求項4〜請求項8のいずれかに記載のデュアルインジェクタ(1)において、
    潤滑性の高い流体は、液体燃料であり、
    前記第2噴射ノズル(B)における第2サック室(B4)の底部には、液体燃料を溜める油溜(B12)が設けられ、
    前記第2噴射ノズル(B)における第2ニードル(B1)の先端部が前記油溜(B12)に溜まった液体燃料に触れることを特徴とするデュアルインジェクタ。
  10. 請求項1〜請求項3、請求項5〜請求項9のいずれかに記載のデュアルインジェクタ(1)において、
    潤滑性の高い流体は、液体燃料であり、
    前記第2噴射ノズル(B)における第2ニードル(B1)は、溝(B13、B14)を備えることを特徴とするデュアルインジェクタ。
  11. 請求項1〜請求項4、請求項6〜請求項10のいずれかに記載のデュアルインジェクタ(1)において、
    潤滑性の高い流体は、液体燃料であり、
    潤滑性の低い流体は、気体であり、
    前記第2噴射ノズル(B)は、前記第1噴射ノズル(A)による液体噴射の終了後に、気体を噴射することを特徴とするデュアルインジェクタ。
JP2011273641A 2011-12-14 2011-12-14 デュアルインジェクタ Expired - Fee Related JP5708466B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011273641A JP5708466B2 (ja) 2011-12-14 2011-12-14 デュアルインジェクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011273641A JP5708466B2 (ja) 2011-12-14 2011-12-14 デュアルインジェクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013124586A JP2013124586A (ja) 2013-06-24
JP5708466B2 true JP5708466B2 (ja) 2015-04-30

Family

ID=48776017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011273641A Expired - Fee Related JP5708466B2 (ja) 2011-12-14 2011-12-14 デュアルインジェクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5708466B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10465616B2 (en) 2013-08-05 2019-11-05 Achates Power, Inc. Dual-fuel constructions for opposed-piston engines with shaped combustion chambers
JP2015175311A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 ヤンマー株式会社 デュアルフューエルエンジン
EP3196436B1 (en) 2014-09-18 2018-12-05 IHI Corporation Reciprocating engine
CN104989570B (zh) * 2015-07-07 2017-12-08 南京航空航天大学 主辅一体式非线性校正喷油器

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3243175C2 (de) * 1982-11-23 1986-06-19 Deutsche Forschungs- und Versuchsanstalt für Luft- und Raumfahrt e.V., 5000 Köln Kraftstoff-Einspritzventil
JPH07259686A (ja) * 1994-03-16 1995-10-09 Unisia Jecs Corp 気体−液体燃料噴射制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013124586A (ja) 2013-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4239995B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JP4419795B2 (ja) インジェクタ
JP5188899B2 (ja) 燃料噴射弁
JP5708466B2 (ja) デュアルインジェクタ
CN102840074B (zh) 具有降低的衔铁腔压力的燃料喷射器
JP2006144774A (ja) 気体燃料噴射インジェクタ
JP7130651B2 (ja) 燃料噴射ノズルを備え、燃焼を促進する媒体が燃焼室内に付加的に供給される内燃機関
US20150369192A1 (en) Low Soot Dual Tip Variable Conicity Injector
US8881709B2 (en) Fluid injector with back end rate shaping capability
JP5478306B2 (ja) 燃料噴射装置および燃料噴射弁
US8783229B2 (en) Internal combustion engine, combustion charge formation system, and method
JP5725150B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2013024047A (ja) 燃料噴射弁
JP2009281298A (ja) 内燃機関のインジェクタ
EP2634414A2 (en) Fuel-injection valve for an internal combustion engine
CN105545525A (zh) 用于气体燃料的端口喷射系统
JP2011174390A (ja) インジェクタ
JP2011202624A (ja) 燃料噴射制御装置
JP2982542B2 (ja) 燃料噴射装置
JP2017008866A (ja) 燃料噴射ノズル
JP5825228B2 (ja) 燃料噴射弁
JP7403269B2 (ja) 燃料噴射弁
JP6782856B2 (ja) 燃料噴射弁
JP5321418B2 (ja) 燃料噴射弁
JP5335608B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150216

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5708466

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees