JP5708466B2 - デュアルインジェクタ - Google Patents
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Description
液体燃料(潤滑性の高い流体の一例)の噴射を行う第1噴射ノズルと、気体燃料(潤滑性の低い流体の一例)の噴射を行う第2噴射ノズルとを搭載したデュアルインジェクタが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
なお、特許文献1のデュアルインジェクタは、第1噴射ノズルと第2噴射ノズルを同軸上に配置したものであり、特許文献2のデュアルインジェクタは、第1噴射ノズルと第2噴射ノズルを平行軸上(2軸上)に配置したものである。
特許文献1、2に開示されるデュアルインジェクタは、エンジン気筒内に、液体燃料と気体燃料とを独立噴射するものである。
第1噴射ノズルは、液体燃料を噴射する。このため、第1噴射ノズルにおける第1ニードルと、この第1ニードルが着座する第1弁座とが当接する第1シート部が、液体燃料によって潤滑され、第1シート部の摩耗が防がれる。
即ち、従来技術のデュアルインジェクタは、長期に亘って使用されると、第2シート部の摩耗が進行する懸念がある。
第1噴射ノズルから液体燃料を噴射すると、噴射終了時において、第1噴射ノズルの第1サック室の内部や、第1噴射ノズルの第1噴孔の内部に液体燃料の一部が残留する。
この残留燃料は、気筒内の燃焼エネルギーと気筒内の残留空気によって燃焼する。しかし、残留燃料はノズルボディに付着した状態であり、残留燃料が燃焼することで煤が多く発生し、エミッションの悪化を招く不具合がある。
・第1の目的は、長期に亘って摩耗を抑えることのできる信頼性の高いデュアルインジェクタの提供にあり、
・第2の目的は、第1噴射ノズルに液体燃料が残留するのを防いでエミッションを向上できるデュアルインジェクタの提供にある。
本発明のデュアルインジェクタは、潤滑性の高い流体の一部によって第2噴射ノズルの潤滑を行うため、デュアルインジェクタを長期に亘って使用しても、第2噴射ノズルにおける摩耗を長期に亘って抑制することができ、デュアルインジェクタの信頼性を高めることができる。
また、潤滑性の高い流体の一部を第2噴射ノズルに導く手段は、第1噴射ノズルのシート下流側と、第2噴射ノズルのシート下流側とを連通する連通孔である。
これにより、第1噴射ノズルが作動(燃料噴射)すると、第1シート部の下流側に導かれた潤滑性の高い流体の一部が、連通孔を通って第2シート部の下流側に導かれる。その結果、潤滑性の高い流体によって、第2噴射ノズルの第2シート部を潤滑できる。
このため、デュアルインジェクタを長期に亘って使用しても、第2噴射ノズルにおける第2シート部の摩耗を長期に亘って抑制することができる。
さらに、連通孔の延長上には、第2噴射ノズルにおける第2ニードルの一部が配置される。
これにより、連通孔を通過した潤滑性の高い流体を第2ニードルに付着させて第2シート部に導く効果を高めることができる。即ち、第2シート部の潤滑性を高めることができる。
潤滑性の高い流体の一部を第2噴射ノズルに導く手段は、第1噴射ノズルのシート下流側と、第2噴射ノズルのシート下流側とを連通する連通孔である。
これにより、第1噴射ノズルが作動(燃料噴射)すると、第1シート部の下流側に導かれた潤滑性の高い流体の一部が、連通孔を通って第2シート部の下流側に導かれる。その結果、潤滑性の高い流体によって、第2噴射ノズルの第2シート部を潤滑できる。
このため、デュアルインジェクタを長期に亘って使用しても、第2噴射ノズルにおける第2シート部の摩耗を長期に亘って抑制することができる。
連通孔は、第1噴射ノズルの第1サック室(第1シート部の下流側の空間)と、第2噴射ノズルの第2サック室(第2シート部の下流側の空間)とを連通する。
これにより、第1サック室に流入した潤滑性の高い流体の一部が、連通孔を通って第2サック室に導かれ、第2シート部を潤滑することができる。
第2噴射ノズルにおける第2ニードルの先端に、円柱体を設ける。
これにより、第2ニードルの先端部を延長できるとともに、第2ニードルの先端部の表面積を大きくすることができ、連通孔を通過した潤滑性の高い流体を第2ニードルに付着させて第2シート部に導く効果を高めることができる。即ち、第2シート部の潤滑性を高めることができる。
第1噴射ノズルは、液体燃料を噴射する。この液体燃料の一部が、第2噴射ノズルにおける第2サック室の底部に設けた油溜に溜まる。そして、第2ニードルの先端が、油溜に溜まった液体燃料に触れるように設けられる。
これにより、油溜によって第2ニードルの先端を液体燃料によって確実に濡らすことができ、第2シート部の潤滑性を高めることができる。
第1噴射ノズルは、液体燃料を噴射する。
第2噴射ノズルの第2ニードルに溝を設ける。
第2噴射ノズルに導かれた液体燃料が溝に接すると、溝による毛細管現象によって液体燃料を第2シート部に向けて導くことができ、第2シート部の濡れ性を高め、第2シート部の潤滑性を高めることができる。
あるいは、溝内に液体燃料が保持されることで、第2ニードルにおける液体燃料の濡れ性が高められるため、結果的に第2シート部の潤滑性を高めることができる。
第1噴射ノズルは、液体燃料を噴射し、第2噴射ノズルは気体(気体燃料や空気)を噴射するものであり、第2噴射ノズルは、第1噴射ノズルの液体噴射後に、気体噴射を実施する。
これにより、第2噴射ノズルの作動時(気体噴射時)に、気体によって第1噴射ノズルに残留した液体燃料を第1噴射ノズルの外部(気筒内等)に吹き飛ばすことができる。
第1噴射ノズルの外部に吹き飛ばされた残留燃料は、周囲の空気と混合して燃焼するため、エミッションを向上することができる。
デュアルインジェクタ1は、液体燃料(潤滑性の高い流体の一例)の噴射を行う第1噴射ノズルAと、気体(気体燃料または空気:潤滑性の低い流体の一例)の噴射を行う第2噴射ノズルBとが、共通のノズルボディ2に設けられる。このノズルボディ2の内部には、第1噴射ノズルAを開閉する第1ニードルA1と、第2噴射ノズルBを開閉する第2ニードルB1とが設けられている。
第1アクチュエータA2の作動により第1ニードルA1が第1弁座A3から離座すると、加圧された液体燃料が第1サック室A4を通って第1噴孔A5から噴射される。
同様に、第2アクチュエータB2の作動により第2ニードルB1が第2弁座B3から離座すると、加圧された気体が第2サック室B4を通って第2噴孔B5から噴射される。
第1噴射ノズルAの作動時(燃料噴射時)には、第1シート部A6の下流側に導かれた液体燃料の一部が、連通孔3を通って第2シート部B6の下流側に導かれる。その結果、液体燃料によって第2ニードルB1の先端を濡らすことができ、第2噴射ノズルBの第2シート部B6を液体燃料によって潤滑することができる。
これにより、デュアルインジェクタ1を長期に亘って使用しても、第2噴射ノズルBにおける第2シート部B6の摩耗を長期に亘って抑制することができ、デュアルインジェクタ1の信頼性を高めることができる。
この気体噴射により、第2シート部B6の下流側に導かれた気体の一部が、連通孔3を通って第1噴射ノズルAの第1シート部A6の下流側に吹き込まれ、第1噴射ノズルAに残留した液体燃料を外部に吹き飛ばすことができる。
第1噴射ノズルAの外部に吹き飛ばされた残留燃料は、周囲の空気と混合して燃焼するため、エミッションを向上することができる。
なお、以下の実施例において、上記[発明を実施するための形態]と同一符号は、同一機能物を示すものである。また、以下では、図2の上側を上、図2の下側を下と称して説明するが、実際のエンジンへの搭載方向を限定するものではない。
このノズルボディ2の内部には、第1噴射ノズルAの第1ニードルA1と、第2噴射ノズルBの第2ニードルB1とが配置されている。この第1ニードルA1および第2ニードルB1は、ノズルボディ2に対して上下方向に延びて配置されている。
逆に、圧力制御バルブA8は、ピエゾアクチュエータA2が放電されると、背圧室の排圧を停止する。すると、加圧された液体燃料が排圧室に充填され、第1ニードルA1が下降する。そして、第1ニードルA1が第1弁座A3に着座すると、加圧された液体燃料が第1シート部A6を通過できなくなり、液体燃料の噴射が停止する。
逆に、電磁アクチュエータB2の通電が停止されると(即ち、コイルB7の通電が停止されると)、図示しないリターンスプリングの付勢力により可動コアB8とともに第2ニードルB1が下降する。そして、第2ニードルB1が第2弁座B3に着座すると、加圧された気体燃料が第2シート部B6を通過できなくなり、気体燃料の噴射が停止する。
ノズルボディ2には、図3(a)に示すように、上方から下方へ向けて燃料を導く第1ノズル孔A9と第2ノズル孔B9とが平行に穿設されている。
第1ニードルA1は、上下方向へ延びるシャフト形状を呈するものであり、第1ノズル孔A9の中心部において上下方向へ摺動自在に支持される。
第1ニードルA1の下端には、円錐形状を呈する縮径部が設けられており、この縮径部の外縁(角部)に、第1弁座A3に着座する第1シールエッジA10が設けられている。そして、第1シールエッジA10と第1弁座A3とが当接する第1シート部A6によって、液体燃料の噴射を停止するための液密機能部(環状接触部)が設けられる。
第2ニードルB1は、上下方向へ延びるシャフト形状を呈するものであり、第2ノズル孔B9の中心部において上下方向へ移動可能に配置される。
第2ニードルB1の下部には、円錐形状を呈する縮径部が設けられており、この縮径部の外縁(角部)に、第2弁座B3に着座する第2シールエッジB10が設けられている。そして、第2シールエッジB10と第2弁座B3とが当接する第2シート部B6によって、気体燃料の噴射を停止するための気密機能部(環状接触部)が設けられる。
この実施例のデュアルインジェクタ1は、液体燃料の一部を第2噴射ノズルBの第2シート部B6へ導く手段を備え、第2シート部B6に導いた液体燃料によって第2シート部B6の潤滑を行うように設けられている。
液体燃料の一部を第2噴射ノズルBの第2シート部B6へ導く手段の具体的な一例として、この実施例では、第1噴射ノズルAの第1シート部A6の下流側に形成される第1サック室A4(第1シート部A6の下側の空間)と、第2噴射ノズルBの第2シート部B6の下流側に形成される第2サック室B4(第2シート部B6の下側の空間)とを連通する連通孔3を用いている。
また、図3(a)では、連通孔3を形成する具体例として、ノズルボディ2の外部からドリル孔によって第1サック室A4と第2サック室B4を連通させた後、ドリル孔の外端を塞ぐ例を示すが、ドリル孔の外端を塞がずに、燃料の噴射を行う噴孔として利用しても良い。言い換えると、噴孔(第1噴孔A5または第2噴孔B5の一方)を延長して連通孔3を形成しても良い。
この実施例のデュアルインジェクタ1は、図3に示すように、連通孔3の延長上に、第2ニードルB1の一部を配置している。
具体的には、連通孔3の延長上に「第2ニードルB1が第2弁座B3に着座した状態」における「第2シート部B6の下側の第2ニードルB1」が存在するように、連通孔3が形成されている。
この実施例のデュアルインジェクタ1は、図3(a)に示すように、第2噴射ノズルBにおける第2ニードルB1の先端(下端)に、円柱体B11を設けている。
この円柱体B11は、第2ニードルB1の先端の中心部に、第2ニードルB1の一部として設けられた円柱形状を呈するものである。
この実施例のノズルボディ2には、図3(a)に示すように、第2サック室B4の底部に、液体燃料を蓄える油溜B12が設けられる。
この油溜B12は、「第2ニードルB1が第2弁座B3に着座した状態」において第2シート部B6の先端(この実施例では円柱体B11の下端)が、油溜B12に溜まった液体燃料に接触するように設けられている。
これにより、油溜B12に溜まった液体燃料によって、第2ニードルB1の先端を確実に濡らすことができ、第2シート部B6を液体燃料によって確実に潤滑することができる。
この実施例のデュアルインジェクタ1は、図3(a)および図4に示すように、第2ニードルB1に溝を設けている。
溝は、第2シート部B6の下側の第2ニードルB1に設けられるものであり、この実施例では、上下方向に延びる複数の縦溝B13と、水平方向に延びる1つあるいは複数の横溝B14とからなる。
なお、この実施例では、溝形状の一例として図4(c)では断面コ字形を示すが、もちろん限定されるものではなく、V字溝やU字溝など他の形状を用いても良い。この実施例では、溝の一例として縦溝B13と横溝B14を設ける例を示すが、横溝B14を廃止しても良い。また、縦溝B13は斜めに設けられるものであっても良い。
また、縦溝B13は、第2ニードルB1の下端(具体的にこの実施例では円柱体B11の下端)から、図4(a)に示すように、第2シールエッジB10{図3(a)参照}の近傍(極めて近い部位)まで延びて設けられる。
このように設けることにより、第2シールエッジB10が初期摩耗した際、図4(b)に示すように、縦溝B13の上端が第2シート部B6(第2ニードルB1と第2弁座B3の当接部)に触れて、第2シート部B6に液体燃料を導くことができ、第2シート部B6を液体燃料によって確実に潤滑することができる。
これにより、縦溝B13の一部に潤滑油が不足する不具合を回避することができ、第2シート部B6に偏摩耗が生じる不具合を回避することができる。
また、縦溝B13および横溝B14に液体燃料が保持されることで、第2ニードルB1における液体燃料の濡れ性が高められるため、液体燃料による第2シート部B6の潤滑性を高めることができる。
この実施例のデュアルインジェクタ1は、図5〜図7の各タイムチャート(クランク角度に対する「ピストン5の変位状態」、「吸気バルブ7および排気バルブ9の開閉状態」、「第1噴射ノズルAおよび第2噴射ノズルBの作動状態」)に示すように、第1噴射ノズルAによる液体噴射の終了後に、第2噴射ノズルBによる気体噴射を実施する。
先ず、圧縮工程が開始される前(燃料の噴射タイミングの前)までに、制御装置で算出した液体燃料および気体燃料のそれぞれの噴射指令値を取得する(ステップS1)。
そして、ステップS5の実行後に、点火用に噴射した液体燃料が着火し、予混合気が燃焼する。
図9(a)に示すように、前回の燃焼が完了してから次回の噴射が開始されるまでは、第1噴射ノズルAおよび第2噴射ノズルBが閉弁した状態に維持される。
続いて、図9(d)に示すように、第2ニードルB1が上昇して第2噴射ノズルBが開弁すると、気体燃料が第2サック室B4を通過して第2噴孔B5から噴射されるとともに、第2サック室B4に導かれた気体燃料の一部が連通孔3を通って第1サック室A4に導かれ、第1噴射ノズルAの第1サック室A4および第1噴孔A5に残留した液体燃料を気筒内に吹き飛ばす。そして、気筒内に吹き飛ばされた残留燃料(液体燃料)は、気筒内の空気と混合する。
また、第1噴射ノズルA内で残留燃料が不完全燃焼することで生じるカーボンの体積による第1噴孔A5の詰まりを、液体噴射の終了後に気体噴射を実施することで回避することができるため、デュアルインジェクタ1の信頼性を高めることができる。
具体的には、
・第1、第2噴射ノズルA、Bの両方から液体(潤滑性の高い液体と潤滑性の低い液体)を噴射するデュアルインジェクタ1に本発明を適用しても良いし、
・第1、第2噴射ノズルA、Bの両方から気体(潤滑性の高い気体と潤滑性の低い気体)を噴射するデュアルインジェクタ1に本発明を適用しても良いし、
・第1、第2噴射ノズルA、Bの一方または両方から「液体として扱われるが噴射ノズル内で気体になる燃料など気体と液体の区別が困難な燃料」を噴射するデュアルインジェクタ1に本発明を適用しても良い。
2 ノズルボディ
3 連通孔
A 第1噴射ノズル
A1 第1ニードル
A2 ピエゾアクチュエータ(第1アクチュエータ)
A3 第1弁座
A4 第1サック室
A5 第1噴孔
A6 第1シート部
B 第2噴射ノズル
B1 第2ニードル
B2 電磁アクチュエータ(第2アクチュエータ)
B3 第2弁座
B4 第2サック室
B5 第2噴孔
B6 第2シート部
B11 円柱体
B12 油溜
B13 縦溝
B14 横溝
Claims (11)
- 潤滑性の高い流体の噴射を行う第1噴射ノズル(A)と、潤滑性の低い流体の噴射を行う第2噴射ノズル(B)とを具備するデュアルインジェクタ(1)において、
このデュアルインジェクタ(1)は、潤滑性の高い流体の一部によって前記第2噴射ノズル(B)の潤滑を行うものであり、
潤滑性の高い流体の一部を前記第2噴射ノズル(B)に導く手段は、
前記第1噴射ノズル(A)のシート下流側と、前記第2噴射ノズル(B)のシート下流側とを連通する連通孔(3)であり、
前記連通孔(3)の延長上に、前記第2噴射ノズル(B)における第2ニードル(B1)の一部が配置されることを特徴とするデュアルインジェクタ - 潤滑性の高い流体の噴射を行う第1噴射ノズル(A)と、潤滑性の低い流体の噴射を行う第2噴射ノズル(B)とを具備するデュアルインジェクタ(1)において、
このデュアルインジェクタ(1)は、潤滑性の高い流体の一部によって前記第2噴射ノズル(B)の潤滑を行うものであり、
前記第2噴射ノズル(B)における第2ニードル(B1)の先端には、円柱体(B11)が設けられることを特徴とするデュアルインジェクタ。 - 潤滑性の高い流体の噴射を行う第1噴射ノズル(A)と、潤滑性の低い流体の噴射を行う第2噴射ノズル(B)とを具備するデュアルインジェクタ(1)において、
このデュアルインジェクタ(1)は、潤滑性の高い流体の一部によって前記第2噴射ノズル(B)の潤滑を行うものであり、
潤滑性の高い流体は、液体燃料であり、
前記第2噴射ノズル(B)における第2サック室(B4)の底部には、液体燃料を溜める油溜(B12)が設けられ、
前記第2噴射ノズル(B)における第2ニードル(B1)の先端部が前記油溜(B12)に溜まった液体燃料に触れることを特徴とするデュアルインジェクタ。 - 潤滑性の高い流体の噴射を行う第1噴射ノズル(A)と、潤滑性の低い流体の噴射を行う第2噴射ノズル(B)とを具備するデュアルインジェクタ(1)において、
このデュアルインジェクタ(1)は、潤滑性の高い流体の一部によって前記第2噴射ノズル(B)の潤滑を行うものであり、
潤滑性の高い流体は、液体燃料であり、
前記第2噴射ノズル(B)における第2ニードル(B1)は、溝(B13、B14)を備えることを特徴とするデュアルインジェクタ。 - 潤滑性の高い流体の噴射を行う第1噴射ノズル(A)と、潤滑性の低い流体の噴射を行う第2噴射ノズル(B)とを具備するデュアルインジェクタ(1)において、
このデュアルインジェクタ(1)は、潤滑性の高い流体の一部によって前記第2噴射ノズル(B)の潤滑を行うものであり、
潤滑性の高い流体は、液体燃料であり、
潤滑性の低い流体は、気体であり、
前記第2噴射ノズル(B)は、前記第1噴射ノズル(A)による液体噴射の終了後に、気体を噴射することを特徴とするデュアルインジェクタ。 - 請求項2〜請求項5のいずれかに記載のデュアルインジェクタ(1)において、
潤滑性の高い流体の一部を前記第2噴射ノズル(B)に導く手段は、
前記第1噴射ノズル(A)のシート下流側と、前記第2噴射ノズル(B)のシート下流側とを連通する連通孔(3)であることを特徴とするデュアルインジェクタ。 - 請求項1または請求項6に記載のデュアルインジェクタ(1)において、
前記連通孔(3)は、前記第1噴射ノズル(A)の第1サック室(A4)と、前記第2噴射ノズル(B)の第2サック室(B4)とを連通することを特徴とするデュアルインジェクタ。 - 請求項1、請求項3〜請求項7のいずれかに記載のデュアルインジェクタ(1)において、
前記第2噴射ノズル(B)における第2ニードル(B1)の先端には、円柱体(B11)が設けられることを特徴とするデュアルインジェクタ。 - 請求項1、請求項2、請求項4〜請求項8のいずれかに記載のデュアルインジェクタ(1)において、
潤滑性の高い流体は、液体燃料であり、
前記第2噴射ノズル(B)における第2サック室(B4)の底部には、液体燃料を溜める油溜(B12)が設けられ、
前記第2噴射ノズル(B)における第2ニードル(B1)の先端部が前記油溜(B12)に溜まった液体燃料に触れることを特徴とするデュアルインジェクタ。 - 請求項1〜請求項3、請求項5〜請求項9のいずれかに記載のデュアルインジェクタ(1)において、
潤滑性の高い流体は、液体燃料であり、
前記第2噴射ノズル(B)における第2ニードル(B1)は、溝(B13、B14)を備えることを特徴とするデュアルインジェクタ。 - 請求項1〜請求項4、請求項6〜請求項10のいずれかに記載のデュアルインジェクタ(1)において、
潤滑性の高い流体は、液体燃料であり、
潤滑性の低い流体は、気体であり、
前記第2噴射ノズル(B)は、前記第1噴射ノズル(A)による液体噴射の終了後に、気体を噴射することを特徴とするデュアルインジェクタ。
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