JP5706488B2 - レールクランプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レールクランプ装置に関する。
従来、レールに沿って走行するコンテナクレーン等の荷役機械に付設される逸走防止用のレールクランプ装置は、左右一対のクランプレバーのシューを、レールの頭部側面に挟持状に圧接させてクランプしていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−238069号公報
従来は、荷役機械が走行する際に、シューの圧接面を、レールの頭部側面から分離するように水平方向に逃がしていたため、レールが弯曲していたり、走行中の横揺れ等によって、シューがレールに摺接して、シュー及びレールが磨耗するといった問題があった。つまり、シューとレールの磨耗によって、クランプ力が低下したり、シューの交換サイクルが短くなるといった問題があった。
また、上述の問題を解決するために、レールを走行する走行台車に、左右一対のクランプレバーを備えたクランプユニットを昇降自在に設けて、シューを上方へ逃がすように構成すると、走行ローラのガイド鍔部の磨耗等によって、クランプユニットの左右方向の中心がレールの左右方向の中心と大幅にズレた場合に、降下する一対のシューの間に、レールの頭部がおさまらず、適切に挟み込むことができなくなるといった問題があった。
そこで、本発明は、荷役機械や開閉式屋根装置等のレール移動構造物の走行中は、シューを上方位置へ逃がして、シュー圧接面がレールの頭部側面に摺接するのを防止し、さらに、クランプユニットを降下させる際に、一対のシューをレール頭部両側面の左右外方位置に確実に配設可能なレールクランプ装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、レールの頭部上面を走行する走行台車に、該レールの頭部側面に圧接自在なシューを有する左右一対のクランプレバーを備えたクランプユニットを、昇降自在に搭載したレールクランプ装置であって、上記レールに対して上記クランプユニットのセンタリングを行うセンタリング手段を備え、上記センタリング手段は、上記クランプユニットの昇降に連動して揺動開閉する左右一対の揺動レバーを備え、上記クランプユニットが降下する際に、一対の揺動レバーの下端部を閉揺動させ、該下端部が上記レールの頭部側面を押圧する反力によって上記センタリングを行うものである。
また、上記センタリング手段は、上記クランプレバーのクランプ状態と上記走行台車の走行状態で、上記一対の揺動レバーの下端部が開状態となるように構成したものである。
また、上記センタリング手段は、上記一対の揺動レバーを上記走行台車に枢着し、上記クランプユニットに枢着した一対のリンク部材を、上記一対の揺動レバーの上端部に連結したリンク機構によって、上記クランプユニットの昇降に連動して揺動開閉するように構成したものである。
本発明によれば、クランプユニットを降下させる際に、レールに対してクランプユニットをセンタリングし、シューをレールの頭部側面よりも側外方に配設できる。一対のシューをレールの頭部両側面近傍の所定位置に確実に配設でき、適切に挟み込むことができる。クランプユニットを降下させる際に、シューがレールに乗り上げるように接触せず、シューの損傷を防止できると共に、クランプユニットの降下を常に安定して行うことができる。また、コンテナクレーン等のレール移動構造物の走行中に、一対のシューを上方へ逃がして、シュー圧接面が、レール頭部側面に摺接するのを防止できる。レール及びシューの磨耗を防止して、耐久性を向上できる。シュー及びレールの磨耗によるクランプ力の低下を防止でき、適切なクランプ力を常に安定して発揮できる。シューやレールの点検・交換作業等の頻度を少なくできる。
本発明の実施の一形態を示す斜視図である。 シュー圧接状態の正面図である。 シュー圧接状態の断面正面図である。 図3のA−A断面図である。 シュー開放逃がし状態の断面正面図である。 図5のB−B断面図である。 シュー圧接状態の要部拡大端面図である。 シュー開放状態の要部拡大端面図である。 作用を説明するための要部拡大端面図である。 シュー開放逃がし状態の要部拡大端面図である。 センタリング手段の一例を示す正面図である。 クランプユニット最降下位置でのセンタリング手段を示す要部拡大正面図である。 クランプユニット最上昇位置でのセンタリング手段を示す要部拡大正面図である。 クランプユニット昇降中間位置でのセンタリング手段を示す要部拡大正面図である。 作用を説明するための要部拡大正面図である。 作用を説明するための要部拡大正面図である。
以下、図示の実施形態に基づき本発明を詳説する。
本発明に係るレールクランプ装置は、レールを走行するコンテナクレーン等の荷役機械や、レールに沿って移動する開閉屋根装置などのレール移動構造物に付設され、停止中のレール移動構造物が強風等によって逸走するのを防止するものである。
図1乃至図3に示すように、横断面Iの字状のレールRの頭部側面Rbに圧接自在なシュー22を下端部21aに有する左右一対のクランプレバー21,21と、シュー22が頭部側面Rbに圧接するように左右一対のクランプレバー21,21を弾発付勢するための閉作動用弾発付勢部材29と、閉作動用弾発付勢部材29の弾発力に抗して左右一対のクランプレバー21,21をシュー開放状態にするための開作動用油圧アクチュエータ28と、を有するクランプユニット2を備えている。
クランプユニット2は、開作動用油圧アクチュエータ28と閉作動用弾発付勢部材29を下方から支持すると共にクランプレバー21の下端部21aを前後水平状の枢着軸心L21廻りに揺動自在に枢支するクランプユニット用のベース部材27を備えている。
ベース部材27の水平面状のベース面27aに、圧縮コイルバネから成る閉作動用弾発付勢部材29を鉛直状に立て置きし、その内側に、開作動用油圧アクチュエータ28を上下方向に重ね、かつ、平面視で同軸心状に配設している。
なお、以下、開作動用油圧アクチュエータ28を、開用シリンダ28と呼び、閉作動用弾発付勢部材29を、閉用バネ29と呼び、クランプレバー21を、レバー21と呼ぶ場合もある。
クランプユニット2は、開用シリンダ28のロッド28bの先端が連結されると共に閉用バネ29によって上方へ常時弾発付勢される連動部材26に前後水平状の回転軸心L25廻りに回転自在に枢着され左右一対のレバー21,21の上端部21b,21bに夫々当接する左右一対の押圧ローラ25,25と、レバー21の上端部21bを押圧ローラ25に通常接触させるために左右一対のレバー21,21の上端部21b,21b同士が互いに接近して閉じるように弾発付勢する引っ張りバネ(開作動用弾発付勢部材)24と、を備えている。レバー21は上端部21bに押圧ローラ25に摺接する側面視楔状の当り部材23を有している。
クランプユニット2は、開用シリンダ28の非作動状態では、閉用バネ29の上方弾発力によって、連動部材26を介して押圧ローラ25,25が上昇され、左右一対のレバー21,21の上端部21b,21bが(引っ張りバネ24に抗して)相互に離間するように押し広げられ、左右一対のレバー21,21の下端部21a,21aが相互に接近するように閉じて、図7に示すように、シュー22をレールRの頭部側面Rbに圧接させて、レールRの頭部を挟持状にクランプし、レール移動構造物の逸走を防止するように構成している。
また、開用シリンダ28の作動状態では、閉用バネ29の上方弾発力に抗して短縮し、連動部材26を介して閉用バネ29を短縮させつつ押圧ローラ25,25を降下させ、引っ張りバネ24によって左右一対のレバー21,21の上端部21b,21bが相互に接近するように閉じさせ、左右一対のレバー21,21の下端部21a,21aが相互に離間するように開き、図8に示すように、シュー22を頭部側面Rbから左右外方(水平方向)に開放寸法Zだけ離間させたシュー開放状態となるように構成している。
そして、図1と図2及び図4に示すように、クランプユニット2は、レールRの頭部上面Raを転動する前後一対の走行ローラ31,31と、走行ローラ31,31を左右水平状軸心廻りに回転自在に保持する走行基台32と、を有する走行台車3に搭載されている。
走行ローラ31は、レールRの頭部両側面Rb,Rbに対応する(対面する左右一対のガイド鍔部31a,31aを有している。ガイド鍔部31aは、走行基台32に振動等が発生した場合に、頭部側面Rbに当接することで、走行台車3の左右方向の振れ幅(位置ズレ)を規制すると共に脱線を防止している。
また、クランプユニット2は、(二点鎖線で示す)ブラケット1に、前後左右を包囲されている。ブラケット1は、図示省略のレール移動構造物に固着される。
図示省略のレール移動構造物がレールRに沿って走行すると、ブラケット1の内部に設けた図示省略の凸部がクランプユニット2に当接して押圧して、走行台車3が走行する。
さらに、走行台車3にクランプユニット2を昇降自在に搭載している。図3乃至図6に示すように、クランプユニット2と走行台車3の間に、クランプユニット2を上昇させる逃がし用アクチュエータ5を、設けている。
逃がし用アクチュエータ5は、例えば、油圧シリンダ5Aから成り、ベース部材27と、走行基台32と、の間に、上下伸縮自在に設けると共に、レール頭部の左右方向の中心位置に設けている。
図5及び図6に示すように、逃がし用の油圧シリンダ5Aは、伸長して、走行基台32とベース部材27の間を上下方向に離間させて、シュー開放状態のクランプユニット2を上方へ持ち上げ、図10に示すように、シュー22の下面22cがレールRの頭部上面Raよりも上方位置となるシュー開放逃がし状態にする。
ここで、開用シリンダ28と油圧シリンダ5Aの動作(制御)について説明する。
図2は開用シリンダ28が、閉用バネ29からの上方弾発力を受けて伸長し、逃がし用油圧シリンダ5Aがクランプユニット2の荷重を受けて短縮しているシュー圧接状態(クランプ状態)である。
そして、シュー開放状態とするには、圧油を開用シリンダ28に流して、閉用バネ29の上方弾発力に抗して短縮させる(クランプレバー21,21が開く)。油圧シリンダ5Aには圧油を流さない。
また、シュー開放状態からシュー開放逃がし状態とする際(走行させる際)は、逃がし用の油圧シリンダ5Aに圧油を送って伸長させる。
また、シュー開放逃がし状態から、シュー圧接状態(クランプ状態)にするには、逃がし用の油圧シリンダ5Aへの圧油を戻し、クランプユニット2の荷重により短縮させると共に、圧油で開用シリンダ28の短縮状態を保持する。すると、シュー開放逃がし状態からクランプユニット2が降下したシュー開放状態(シュー圧接準備状態)となる。その後、開用シリンダ28への圧油を戻すと、開用シリンダ28が閉用バネ29の上方弾発力を受けて伸長し、シュー圧接状態となる。
さらに、本発明は、図11に示すように、レールRに対してクランプユニット2のセンタリングを行うセンタリング手段9を備えている。
センタリング手段9は、クランプユニット2の昇降に連動して前後水平状揺動軸心L14廻りに揺動開閉する左右一対の揺動レバー12,12と、揺動レバー12,12の中間部を走行台車3の走行基台32に枢着するためのレバーピン14,14と、クランプユニット2のベース部材27に前後水平状軸心廻りに枢着される左右一対のリンク部材11,11と、一対のリンク部材11,11の各基端部をベース部材27に枢着する1本の枢着ピン15と、リンク部材11の揺動先端部11aと、揺動レバー12の上端部12bと、を連結するリンクピン13,13と、を備えている。リンク部材11の揺動先端部11aに取着したリンクピン13を、揺動レバー12の上端部12bに設けた長孔型の連結孔18に差し込んで連結したリンク機構である。
図1と図2と図4及び図6に於てセンタリング手段9を図示省略したが、センタリング手段9は、前後一対設けられ、前後一対の走行ローラ31,31の間(走行ローラ31よりも前後内方位置)かつ、走行ローラ31の近傍に配設している。
一対のリンク部材11,11は、ベース部材27の支柱部材71用取付ボス部27dに垂下状に固着した取付板19に枢着されている。
一対の揺動レバー12,12は、走行基台32において走行ローラ31よりも前後内方位置に設けた取付部に枢着され、下端部12a,12aが、常時、レールRの頭部側面Rb,Rbの左右外方位置に対面状に配設されている。
図11及び図12に示すように、クランプユニット2の最降下位置(クランプ状態及びシュー開放状態)で、一対のリンク部材11,11がV字状となって、リンクピン13が連結孔18の左右内方端部18aに当接し、各揺動レバー12,12の上端部12b,12bを左右内方に引き込んで、一対の揺動レバー12,12の下端部12a,12aが所定の揺動レバー開寸法Waをもった開状態となるように構成している。
揺動レバー開寸法Waは、左右一対のシュー22,22の圧接面22a,22aの下端縁22b,22bのシュー開寸法W2よりも大きく設定している。また、レール幅寸法Wrよりも8mm以上12mm以下大きく設けている。
図13に示すように、クランプユニット2の最上昇位置(シュー開放逃がし状態)で、一対のリンク部材11,11が逆V字状となって、リンクピン13が連結孔18の左右内方端部18aに当接し、各揺動レバー12,12の上端部12b,12bを左右内方に引き込んで、一対の揺動レバー12,12の下端部12a,12aが上述の揺動レバー開寸法Waをもった開状態となるように構成している。
図14に示すように、クランプユニット2の昇降中間状態(位置)、より具体的には、クランプユニット2の昇降中に於てシュー22の下面22cがレールRの頭部上面Raよりも上方位置である状態で、一対のリンク部材11,11が横一文字状となって、リンクピン13が連結孔18の左右外方端部18bに当接し、揺動レバー12の上端部12bを左右外方へ押して、一対の揺動レバー12,12の下端部12a,12aが揺動レバー閉寸法Wbをもった閉状態となるように構成している。
揺動レバー閉寸法Wbは、シュー開寸法W2よりも小さく(狭く)設定している。
また、揺動レバー閉寸法Wbは、レール幅寸法Wrよりも大きく設けている。例えば、レール幅寸法Wrよりも2mm以上6mm以下大きく設けている(Wr+2mm≦Wb≦Wr+6mmに設定している)。或いは、揺動レバー閉寸法Wbを、レール幅寸法Wr以上レール幅寸法Wrの6mm以下の大きさに設けても良い(Wr≦Wb≦Wr+6mmに設定しても良い。)
なお、図14及び図16では、揺動レバー閉寸法Wbがレール幅寸法Wrよりも大きい場合を図示している。
また、揺動レバー12の重心位置は、レバーピン14(前後水平状揺動軸心L14)よりも左右外方かつ下端部12a寄りに設けているので、クランプユニット2の最降下位置及び最上昇位置で、上端部12bが左右外方へ揺動しようとし、連結孔18の左右内方端部18aがリンクピン13に当接して、所定の揺動レバー開寸法Waをもった開状態に保持されている。
次に、センタリング手段9の作用について説明する。
例えば、走行ローラ31のガイド鍔部31aが大きく磨耗して、図15に示すように、レールRの左右中心線Erに対して、走行台車3及びクランプユニット2の左右中心線Eaが、揺れや振動に比べて大幅にレールRの左右外方へズレることがある。
このような左右方向心ズレ状態において、クランプユニット2を降下させると、シュー22の下面22cが頭部上面Raよりも上方位置にあるうちに、一対の揺動レバー12,12の下端部12a,12aが閉揺動し、一方の揺動レバー12の下端部12aがレールRの一方の頭部側面Rbに当接して押圧する。すると、図16に示すように、一方の下端部12aがレールRを(左右内方へ)押圧する反力によって、クランプユニット2及び走行台車3が左右一方向(矢印D方向)へ移動して、クランプユニット2及び走行台車3の左右中心線Eaが、レールRの左右中心線Erに接近して略一致するセンタリングが行われる。つまり、一対のシュー22,22の間に、レールRの頭部がおさまるようにクランプユニット2及び走行台車3が位置決めされる。引き続きクランプユニット2が降下すると、シュー22,22がレール頭部上面Raに乗り上げるようなことがなく、確実にシュー22の圧接面22aがレールRの頭部側面Rbと対面状となった適切なシュー圧接可能状態(位置)となる。また、クランプユニット2の最降下位置では、一対の揺動レバー12,12は、一対のシュー22,22よりも開いた状態で保持される。
なお、図示省略するが、揺動レバー閉寸法Wbがレール幅寸法Wrと同じ場合は、左右一対の下端部12a,12aの挟持力の反力によってクランプユニット2及び走行台車3の左右中心線Eaが、レール左右中心線Erとが一致する。
つまり、本発明においてセンタリングとは、一対のシュー22,22の間に、レールRの頭部がおさまるようにクランプユニット2及び走行台車3の位置調整を行うことであり、クランプユニット2及び走行台車3の左右中心線Eaを、レール左右中心線Erと一致又は略一致させることである。略一致とは、クランプユニット2及び走行台車3の左右中心線Eaとレール左右中心線Erとの左右方向の心(芯)ズレ距離eが、シュー開寸法W2とレール幅寸法Wrの差の半分の値よりも、小さくなるように位置調整することであって、0<e<(W2−Wr)/2が満たされるように、クランプユニット2及び走行台車3の左右中心位置調整することである。一致又は略一致とは、0≦e<(W2−Wr)/2が満たされることである。
クランプユニット2の降下後に、一対のクランプレバー21,21を閉作動させて、シュー圧接状態(クランプ状態)にすると、クランプレバー21,21の挟持力(クランプ力)の反力によって、クランプユニット2及び走行台車3の左右中心線Eaと、レール左右中心線Erが一致する。
その後、シュー開放状態にして、クランプユニット2を上昇させる(シュー22を上へ逃がす)場合も、昇降中間位置で、一対の揺動レバー12,12が閉状態となり、走行台車3(走行ローラ31)の左右中心線Eaを整えて、走行開始の際に、ガイド鍔部31aがレールRの頭部側面Rbに接触する機会を減少させることができる。
また、連結孔18を長孔にしたことで、こじれ等が発生しにくく故障を防止できると共に、クランプユニット2側や走行台車3側へのリンク部材11や揺動レバー12の組み付けを容易に行うことができる。
また、図7乃至図10に示すように、シュー22は、圧接面22aの下端縁22bに接すると共に下方に向かうにつれて左右外方へ広がる面取り状の誘導勾配面22dを有している。
図10のシュー開放逃がし状態からシュー22を降下させて、シュー開放状態(シュー圧接準備状態)にする際に、センタリング後に左右方向の横揺れ等があっても、誘導勾配面22dにレールRの頭部上角部Rdが摺接して、シュー22の降下がガイドされ、シュー22が下方からレールRによって突き上げられるような不具合を防止し、スムーズに圧接面22aをレールRの頭部側面Rbと対面状に配設できる。降下の際に、シュー22の下面22cが、頭部上面Raに当接する(乗る)のを防止でき、作動停止等の不具合を防止してスムーズな降下を可能としている。
また、シュー開放状態(図8参照)では、シュー22はレールRから左右外方に開放寸法Zだけ離間しているが、図9に示すように、シュー22の下面22cがレールRの頭部上面Raより低位置であっても、シュー22は、誘導勾配面22dによって、レールRから左右方向に上記開放寸法Zよりも大きい左右逃がし寸法Sをもって、離間し、レールRの変形や横揺れによるレールRとの摺接を防止可能としている。この状態で、左右方向の相対的な振れによってレール頭部側面Rbに当接したとしても、クランプ力に直接に関係のない誘導勾配面22dであり、クランプ力を発揮するための圧接面22aの磨耗(損傷)は確実に防がれる。
次に、ベース部材27と、走行基台32と、の間に、油圧シリンダ5Aによるベース部材27の上昇を規制する上昇ストッパ機構6を設けている。
上昇ストッパ機構6は、走行基台32に鉛直状に立設され上端部に当り用の拡大段差部61aを有するストッパ杆部61と、ベース部材27に設けられ所定寸法上昇した際に拡大段差部61aに下方から当接する当り面62aと、を備えている。当り面62aは、ストッパ杆部61(の中間部)が貫通する貫孔62の上方側開口縁部から成る。
上昇ストッパ機構6によって、図10に示すように、シュー22の下面22cが、頭部上面Raから、所定逃げ高さ寸法Hを越えて上昇するのを、逃がし用の油圧シリンダ5Aへの油量やセンサ制御を行うよりも容易かつ高精度に規制できる。
さらに、クランプユニット2を鉛直状姿勢に保持しつつ昇降させるための姿勢保持手段7を備えている。姿勢保持手段7は、クランプユニット2の前後に設けている。具体的には、クランプユニット2の前方側とブラケット1の前方側内面1aの間、及び、クランプユニット2の後方側とブラケット1の後方側内面1bの間に、設けている。
姿勢保持手段7は、ベース部材27に下端部71aが取着されると共に連動部材26に上端部71bが挿通する鉛直状の丸棒型の支柱部材71と、支柱部材71が挿通するガイド孔部72aとガイド孔部72aの軸心と直交する水平面状に突設された突片72bとを有する連結部材72と、ブラケット1の内面に固着され突片72bの上面側に微小間隙寸法をもって対面状に配設される横長水平面状の下面73aを有する上当り部材73と、ブラケット1の内面に固着され突片72bの下面側に微小間隙寸法をもって対面状に配設される横長水平面状の上面74aを有する下当り部材74と、を備えている。支柱部材71と連動部材26とを相対的に上下方向スライド自在に設け、支柱部材71と連結部材72とを相対的に上下方向スライド自在に設けている。
クランプユニット2が昇降する際に、揺れ等により左右外方へ傾いても、突片72bの上面側が上当り部材73の水平面状下面73aに当接、或いは、突片72bの下面側が下当り部材74の水平面状上面74aに当接して、突片72bを水平状に保持することで、ガイド孔部72aの軸心を鉛直状とし、支柱部材71を鉛直状姿勢に保持し、(ベース部材27のベース面27aを水平状とし)、クランプユニット2(開用シリンダ28や閉用バネ29)の上下方向軸心が鉛直状姿勢を保持しつつ昇降するように構成している。
また、突片72bは、ブラケット1側から左右水平方向の規制は受けず、シュー圧接状態で、ブラケット1が揺れても、上当り部材73及び下当り部材74から左右方向の押圧力を受けず、クランプユニット2の姿勢は安定して保持される。
また、図3乃至図6に示すように、走行基台32は、油圧シリンダ5Aのバレル部(容器部)51が挿通する貫孔を中心に有する球面座部32aを有している。油圧シリンダ5Aは、球面座部32aに対応する(側面視半球下方凸状)の外鍔部52が、球面座部32aに載置され、軸心を首振自在として、ロッド等に曲げ応力を受けないように設けている。また、球面座部32aの貫孔にバレル部51を挿通してバレル部51の下端部を走行基台32から下方へ突出させて、低重心化を図っている。
次に、図1に示すように、ブラケット1に固着されたケーシング10内に、開用シリンダ28と逃がし用の油圧シリンダ5Aとを作動させる共用油圧発生用ユニットY及び制御部8を備えている。共用油圧発生用ユニットYとは、電動油圧ポンプPと、電動油圧ポンプ駆動用のモータMと、油圧タンクT等を備えている。共用油圧発生用ユニットYを備えているので、装置や配管の部品点数を少なくでき、小型化・軽量化に貢献できる。レール移動構造物への取付(施工)を容易かつ迅速に行うことができる。
なお、本発明は、設計変更可能であって、リンク部材11に連結孔18を設け、揺動レバー12にリンクピン13を取着しても良い。また、連結孔18を、円形型に設けても良い。クランプユニット2は、開用シリンダ28や閉用バネ29が左右方向に伸縮するもの、開用シリンダ28と閉用バネ29が、上下方向に重ならず直列状に配置したもの、左右方向に並設したもの等であっても良い。逃がし用アクチュエータ5は、電動アクチュエータであっても良い。また、リンク部材11に代わって、クランプユニット2の昇降力を、カム機構を介して揺動レバー12,12に伝達する(連動させる)も良い。
以上のように本発明のレールクランプ装置は、レールRの頭部上面Raを走行する走行台車3に、レールRの頭部側面Rb,Rbに圧接自在なシュー22,22を有する左右一対のクランプレバー21,21を備えたクランプユニット2を、昇降自在に搭載したレールクランプ装置であって、レールRに対してクランプユニット2のセンタリングを行うセンタリング手段9を備え、センタリング手段9は、クランプユニット2の昇降に連動して揺動開閉する左右一対の揺動レバー12,12を備え、クランプユニット2が降下する際に、一対の揺動レバー12,12の下端部12a,12aを閉揺動させ、該下端部12aがレールRの頭部側面Rbを押圧する反力によってセンタリングを行うので、容易かつ確実に、シュー22をレールRの頭部側面よりも側外方に配設したシュー圧接準備状態にすることができる。クランプ作動の際に、一対のシュー22をレールRの両側の所定位置に確実に配設でき、適切に挟み込むことができる。クランプユニット2を降下させる際に、シュー22の損傷を防止できると共に、クランプユニット2の降下を常に安定して行うことができる。レール移動構造物の走行中に横揺れが発生した場合や、レールRが変形している場合に、シュー22が、頭部側面Rbに摺接するのを防止できる。レールR及びシュー22の磨耗を防止でき、耐久性を向上できる。シュー22及びレールRの磨耗によるクランプ力の低下を防止でき、常に適切なクランプ力を安定して発揮できる。シュー22やレールRの点検・交換作業等の頻度を少なくできる。特に左右一方だけが磨耗するような偏磨耗を確実に防止でき、適切なクランプ力を安定して発揮できる。
また、センタリング手段9は、クランプレバー21,21のクランプ状態と走行台車3の走行状態で、一対の揺動レバー12,12の下端部12a,12aが開状態となるように構成したので、クランプ状態及び走行状態で、揺動レバー12,12とレールRが当接せず、磨耗や損傷を防止して、耐久性を向上できる。
また、センタリング手段9は、一対の揺動レバー12,12を走行台車3に枢着し、クランプユニット2に枢着した一対のリンク部材11,11を、一対の揺動レバー12,12の上端部12b,12bに連結したリンク機構によって、クランプユニット2の昇降に連動して揺動開閉するように構成したので、クランプユニット2を昇降させる力(圧油による油圧シリンダ5Aの伸長と、クランプユニット2の荷重による油圧シリンダ5Aの短縮と、)を利用して、揺動レバー12,12を開閉作動させることができ、センタリング手段9専用の駆動源が必要なく、装置の構成を簡素化できると共に軽量化できる。揺動レバー12,12を、電気的制御せず(センサ等用いず)に、確実にクランプユニット2の昇降に連動させることができる。
2 クランプユニット
3 走行台車
9 センタリング手段
11 リンク部材
12 揺動レバー
12a 下端部
12b 上端部
21 クランプレバー
22 シュー
R レール
Ra 頭部上面
Rb 頭部側面

Claims (3)

  1. レール(R)の頭部上面(Ra)を走行する走行台車(3)に、該レール(R)の頭部側面(Rb)(Rb)に圧接自在なシュー(22)(22)を有する左右一対のクランプレバー(21)(21)を備えたクランプユニット(2)を、昇降自在に搭載したレールクランプ装置であって、
    上記レール(R)に対して上記クランプユニット(2)のセンタリングを行うセンタリング手段(9)を備え、
    上記センタリング手段(9)は、上記クランプユニット(2)の昇降に連動して揺動開閉する左右一対の揺動レバー(12)(12)を備え、上記クランプユニット(2)が降下する際に、一対の揺動レバー(12)(12)の下端部(12a)(12a)を閉揺動させ、該下端部(12a)が上記レール(R)の頭部側面(Rb)を押圧する反力によって上記センタリングを行うことを特徴とするレールクランプ装置。
  2. 上記センタリング手段(9)は、上記クランプレバー(21)(21)のクランプ状態と上記走行台車(3)の走行状態で、上記一対の揺動レバー(12)(12)の下端部(12a)(12a)が開状態となるように構成した請求項1記載のレールクランプ装置。
  3. 上記センタリング手段(9)は、上記一対の揺動レバー(12)(12)を上記走行台車(3)に枢着し、上記クランプユニット(2)に枢着した一対のリンク部材(11)(11)を、上記一対の揺動レバー(12)(12)の上端部(12b)(12b)に連結したリンク機構によって、上記クランプユニット(2)の昇降に連動して揺動開閉するように構成した請求項1又は2記載のレールクランプ装置。
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