JP5914320B2 - 階段昇降機の安全装置 - Google Patents

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本発明は、階段に設置され、足の不自由な人を載せて階段に沿って昇降する階段昇降機に係り、詳しくは、昇降体(椅子)が設定速度以上で下降する場合、該昇降体を停止する安全装置に関する。
従来、階段昇降機に適用され、昇降体の移動に応じて回転する回転体の回転速度が過速状態であることを検出する過速状態検出装置が案出されている(特許文献1)。該過速状態検出装置は、回転体の回転に伴って回転するカム部材(速度検出カム)と、該カム部材のカム面に接触する方向に付勢され、揺動自在に支持された従動体(従動アーム)と、を備え、上記カム部材は、回転体の周方向に延びかつ回転方向下手側ほど漸次径方向外側に位置するように延びる複数のカム面(例えば3角形状)を有し、回転体が設定回転速度未満の場合、従動体の径方向外方側への跳ね上げ量が設定量未満となって、カム面への追従を継続し、回転体の回転速度が設定速度以上の場合、従動体の径方向外方側への跳ね上げ量が設定量以上となって、上記カム面の外径側に設けられた係合突起に当接する。
従動体は、先端に上記カム面に当接するローラを有するアームからなり、該アームに、その枢支軸と平行な軸(例えば回転体を支持する回転軸)に揺動自在に保持部材が支持されており、前記従動体の係合突起への当接により、回転体からの回転力が係合突起を介して従動体に伝わって該従動体を回動し、その結果、上記保持部材がスプリングに抗して上記回転軸を中心に回転し、該保持部材に形成された制動作用部がガイドレールの上面に接触作用して、昇降体(椅子)の下降側への移動を阻止すると共に、上記保持部材の回動によりリミットスイッチを切換えて電磁ブレーキを作動する。
特開2009−113944号公報
前記階段昇降機は、階段に沿って配置されるレールを有し、該レールの上面にラックを構成するローラチェーンが配設されており、昇降体(椅子)に設けられた駆動スプロケットが上記ローラチェーンに噛合して、該駆動スプロケットをモータにより回転することにより昇降する。前記過速状態検出装置は、前記昇降体に配置され、その回転体は、上記ローラチェーンに噛合するスプロケットからなり、何等かの理由により昇降制御が不能になった場合、上記回転体であるスプロケットが過回転状態となって、上述したように保持部材の制動部がレールに圧接して、昇降体の下降を阻止する。
前記保持部材は、上記スプロケット(回転体)の回転軸に回転自在に支持され、該スプロケットは、昇降体を駆動する駆動スプロケットと同じローラチェーンに噛合するため、上記過速状態検出装置のスプロケット(回転体)と上記駆動スプロケットとは、レールの上面に沿って並んで配置されることとなり、上記保持部材の制動部は、レールの上面に圧接して制動することになる。
このため、上記過速状態検出装置を設けた階段昇降機は、設置時の安全確認及び定期検査等により、安全装置の作動を確認する際、レール上面に上記保持部材の制動部が圧接し、外部に露出して目だつ場にあるレール上面を傷付けることがあり、意匠上問題を生じて、商品としての価値を損なう懸念がある。また、上記レールの上面に、上記ローラチェーンを配設する外に、上記保持部材の制動部が接触するブレーキ接触部が必要であり、レール上面の幅を広くして、階段昇降機の設置スペースのコンパクト化の妨げになる虞がある。
前記昇降体の移動に伴って回転する前記回転体を、上記ローラチェーンに噛合して回転するスプロケットに代えて、昇降体(椅子)をレールに案内する走行ローラとすることも考えられるが、この場合、前記制動部を有する保持部材を支持する支軸は、上記回転体の回転軸と平行に配置される関係上、上記制動部は、走行ローラを案内するレールのガイド面に圧接することになる。このため、上記制動部が該レールのガイド面を傷付けることがあり、昇降体の昇降作動時に異音を発生する原因となる虞がある。
また、前記過速状態検出装置及び制動部を有する保持部材は、いずれもレールの鉛直線上に配置する必要があり、設置スペースが限られ、階段の角度によっては、本安全装置の配置が困難になる場合がある。
そこで、本発明は、調速機(過速状態検出装置)の回転軸に対して、制動作用部を有する非常止め部材(保持部材)の支軸を正面視直交する方向に配置し、もって上述した課題を解決した階段昇降機の安全装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、駆動部(12)及び複数の走行ローラ(26,27)を有する昇降体(5)と、ローラガイド(19,20)及びラック(17)を有するレール(3)と、を備え、前記走行ローラを前記ローラガイドに案内すると共に、前記駆動部の駆動ギヤ(18)を前記ラックに噛合して前記昇降体を前記レールに沿って昇降する階段昇降機(1)の安全装置(13)において、
前記昇降体(5)に配置され、該昇降体の昇降に伴って回転する速度検出部材(36)と、該速度検出部材により揺動する従動体(40)と、を有する調速機(15)と、
前記昇降体(5)に配置され、前記レール(3)の垂直面に位置する制動作用面(50)に作用する制動部(31a)及び係合部(31b)を有し、前記速度検出部材(36)の回転軸(34)と正面視において直交する方向に延びる支軸(49)に回転自在に、かつ前記制動部が前記制動作用面に圧接する方向に付勢(51)される非常止め部材(31)と、前記従動体(40)に連動して、前記係合部に係脱し得るロック体(47)と、を有する制動装置(33)と、備え、
前記速度検出部材(36)が、設定回転速度以上で回転することにより前記従動体(40)が所定範囲を越えて回動すると、前記ロック体(47)による前記係合部(31b)の係合が解除されて、前記制動部(31a)を前記制動作用面(50)に圧接するように前記非常止め部材(31)を回動してなる、
ことを特徴とする階段昇降機の安全装置にある。
なお、上記正面視において直交するとは、図3に示す方向からみた状態であり、具体的には、速度検出部材(36)の回転軸(34)と非常止め部材(31)の支軸(49)とが、これら回転軸及び支軸を含む、互いに平行する異なる平面において直交する方向に配置されることを意味する。
例えば図5〜図12を参照して、前記速度検出部材が、前記走行ローラの1個(27A)と回転軸(34)を介して一体に回転し、傾斜面からなるカム面(41a,41b)を有する外径方向に延びる複数の突出部(41)を有する速度検出カム(36)であり、
前記従動体が、先端に、前記突出部に転接するローラ(43)を有する従動アーム(40)である。
好ましくは、前記従動アーム(40)は、前記ローラ(43)が前記速度検出カム(36)に上方から接し、かつその支軸(39)が前記速度検出カム(36)の側方に位置し、前記ローラと前記支軸との間に前記速度検出カムから離れる方向に張り出すように配置された重力部(40a)を有すると共に、前記支軸(39)に対して前記ローラの反対側にアーム部(40b)を有し、
前記ロック体は、支軸(46)により揺動自在に支持されるロック体(47)であり、該ロック体の支軸の上部(47a)が前記アーム部(40b)に当接し、かつ前記支軸の下部(47b)が前記非常止め部材(31)の前記係合部(31b)に係脱してなる。
例えば図2〜図12を参照して、前記昇降体(5)の本体フレーム(21)に取付けられる装着部材(35,37)に、前記走行ローラの1個と前記速度検出カム(36)とを連動する回転軸(34)を支持すると共に、前記従動体(40)の支軸(39)及びロック体(47)の支軸(46)を取付け、かつ互いに平行する前記回転軸(34)及び前記各支軸(39)(46)と正面視直交する方向に前記非常止め部材(31)の支軸(49)を前記速度検出カム(36)の下方において取付けてなる。
例えば図2,図10〜図12を参照して、前記制動作用面(50)が、上下にガイド面(20a,20b)を有する前記ローラガイド(20)の下方に配置されてなる。
前記非常止め部材(31)は、当接部(31c)を有し、
該非常止め部材が、前記ロック体(47)による前記係合部(31b)への係合が解除されて回動する際、前記当接部(31c)により、電磁ブレーキを作動するように切換えられるリミットスイッチ(32)を備えてなる。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲に記載の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、調速機における速度検出部材の回転軸と制動装置における非常止め部材の支軸とを、正面視において直交するように配置したので、非常止め部材の制動部がレールにおける垂直面からなる制動作用面に作用し、外部に露出するレールの上面又はローラガイドのガイド面を制動部により傷付けることを防止でき、かつ上記調速機及び制動装置からなる安全装置の配置スペースを得ることができる。
請求項2に係る本発明によると、調速機が突出部を有する速度検出カム及びその従動アームからなるので、調速機の構成が簡単になると共にコンパクトに構成することができる。
請求項3に係る本発明によると、設定速度未満の場合、従動アームは、重力部による付勢により速度検出カムに追従し、かつ設定速度以上になると、上記重力部の付勢に抗して跳ね上げられるので、簡単な構成でもって、正常の走行状態にあっては、係合部にロック板を係合して非常止め部材を正確に非作動状態に保持できると共に、非常時には、ロック板による係合部への係合を確実に解除して、レールの制動作用面に制動部を圧接し、安全装置の信頼性を向上することができる。
請求項4に係る本発明によると、一体部材からなる装着部材に、平行軸からなる回転軸及び各支軸を配置し、かつその下方において上記平行軸と正面視直交する非常止め部材の支軸を配置するので、安全装置をコンパクトな構成にてユニット化して、容易に昇降機の本体フレームに取付けることができる。
請求項5に係る本発明によると、レールの制動作用面は、ローラガイドの下方に配置されるので、例え該制動作用面に制動部の圧接により傷が付いても目立つことはなく、かつ階段昇降機の機能上の問題となることはない。
請求項6に係る本発明によると、上記非常止め部材が回動して、制動部がレール制動作用面に圧接する際、同時にリミットスイッチにより電磁ブレーキを作動するので、2重の安全装置を簡単な構成で提供することができる。
本発明を適用し得る階段昇降機の全体を示す斜視図。 その昇降体である椅子部分を示す一部破断した側面図。 本発明に係る安全装置部分を示す正面図。 その斜視図。 本発明に係る安全装置全体を示す斜め上方からみた斜視図。 その斜め下方からみた斜視図。 昇降体の移動速度が通常の状態にある安全装置を示す正面図。 昇降体の移動速度が過速状態にある安全装置を示す正面図。 その斜め下方からみた斜視図。 その斜め上方からみた斜視図。 非常止め状態を示す斜め下方からみた斜視図。 その斜め上方からみた斜視図。
以下、図面に沿って本発明の実施の形態について説明する。階段昇降機1は、図1に示すように、階段2の幅方向端部に沿って施設されたレール3と、該レール3に案内される昇降体である椅子5と、からなる。階段2の上下階側には、椅子5を呼び寄せたり、椅子に配置されたスイッチと共に昇降制御するスイッチ6a,6bがそれぞれ配設されている。
椅子5は、図2に示すように、折畳み式の座面7、フットレスト9及びアームレスト10を有する本体11を備えており、該本体11にはモータ等の駆動部12及び本発明に係る安全装置13が配置されている。また、図3に示すように、上記レール3は、型材からなり、その上面3aの奥側にラック17が配設されており、またその奥側側面及び手前側側面にローラガイド19,20が形成されている。前記駆動部12は、モータ出力に連動している駆動ギヤ18を有しており、該駆動ギヤ18は上記ラック17に噛合している。なお、本実施の形態にあっては、上記駆動ギヤ18は、歯として、ピンに回転自在に支持されたローラ18aを有しており、かつ上記ラック17がスプロケット歯形状からなるが、これは、ラック17がローラチェーンからなり、駆動ギヤ18がスプロケットから構成されてもよく、また通常のラックアンドピニオンでもよく、回転・往復運動変換機構であればどのような構成でもよい。
前記椅子5の本体11は、図3及び図4に示すように、本体フレーム21からなり、該本体フレーム21は、互いに連結された2枚のプレート22,23を有し、その間に前記駆動部12を配置した上部フレーム部21aと、下部フレーム部21bとからなる。下部フレーム部21bは、上記2枚のプレート22,23を連結する連結プレート24により上部フレーム部21aと仕切られ、該上部フレーム部の奥側プレート23が連結プレート24より下方に延び、また上記連結プレート24から垂下した中間プレート25から構成される。該下部フレーム部21bにおいて、奥側プレート23には前後方向に2個の走行ローラ26,26が水平方向軸を中心に回転自在に支持され、また中間プレート25には同じく2個の走行ローラ27,27が回転自在に支持されており、これら走行ローラ26,27は、それぞれローラガイド19,20の上下ガイド面19a,19b,20a,20bにガイドされて、前記椅子5をレール3に昇降自在に案内する。また、前記奥側プレート22及び中間プレート25には、垂直方向軸を中心に回転自在に横振れ防止用ローラ29,29及び30が支持されており、これらローラ29,30は、ローラガイド19,20の側面(垂直面)19c,20cに転接して椅子の横振れを防止している。
安全装置13は、図4〜図12に示すように、調速機(過速状態検出装置)15と、非常止め部材(保持部材)31及び作動検出用リミットスイッチ32を有する制動装置33とからなり、該安全装置13全体が、装置固定部35により中間プレート25に取付けられている。図5ないし図9に示すように、手前側の走行ローラ27の一方、例えば上側ローラが、上記調速機15の速度検出ローラ(回転体)27Aとなり、該速度検出ローラ27Aを固定した回転軸34が前記装置固定部35に回転自在に支持されて手前側に延び、その先端部に速度検出カム(カム部材)36が一体に固定されている。前記装置固定部35に一体に支持ブラケット37が取り付けられており、該支持ブラケット37に植設された支軸39により従動アーム(従動体)40が回転自在に支持されている。
上記速度検出カム36は、外径方向に突出する4個の突出部41…を有しており、該突出部41は、その回転方向両側にそれぞれ谷部42から所定傾斜角で立上るカム面41a,41bと、アール面41cを介して平坦面又は大きな半径の曲面からなる頂部41dとからなる。上記従動アーム40は、その先端に上記速度検出カム36に転接するローラ43が回転自在に支持され、かつ速度検出カム36から離れる方向に張り出すように配置された湾曲凸形状からなる重力部40aを有し、かつ上記支軸39が速度検出カムの側方に配置されている。上記重力部40aの重力とローラ43及び支軸39の位置関係とにより、上記従動アーム40は、重力からなる所定付勢力で上記速度検出カム36に接し、該カムの突出部41により、該カムの回転速度が所定設定値未満の場合、ローラ43が上記速度検出カム36に接して所定範囲で上下に揺動し、該カムの回転速度が所定設定値(危険速度)を超えると、ローラ43が上記突出部41で跳ね上げられて、所定範囲以上に回動する。なお、速度検出カム36の形状は、回転方向下流側に向って外径方向に傾斜するカム面を有する突出部を備えていればよく、3角形等の多角形でもよい。
前記従動アーム40は、支軸39に対して上記ローラ43の反対側にアーム部40bが延びており、該アーム部の先端にピン45が裏面に突出するように植設されている。また、前記支持ブラケット37には支軸46によりロック板(ロック体)47が回動自在に支持されている。ロック板47は、支軸46の上方及び下方に延びる直線状プレートからなり、その上部47aに対して下部47bが長くなっており、その上部47aが上記ピン45に当接し得る。なお、前記速度検出ローラ27Aと速度検出カム36とを連結する回転軸34、上記従動アーム40の支軸39、及び上記ロック板47の支軸46は、水平方向である同じ方向に平行に延びる平行軸からなる。また、上記ピン45は、ロック板47の上部47aに植設してもよく、また該ピン45を介することなく、従動アーム40のアーム部40bとロック板47の上部47aとを直接当接するようにしてもよい。
前記装置固定部35の下面には、正面視において上記平行軸方向と直交する方向に延びる支軸49(図7、図8参照)が取り付けられている。前記非常止め部材31が、前記支軸49に回転自在に支持されており、該非常止め部材31は、その先端にローレットが形成された制動部31aを有し、かつその他端にロック板嵌合用の凹溝(係合部)31bを有している。該非常止め部材31は、上記支軸49を囲むように配置された捩りスプリング51により上記制動部31aがレール3に接触する方向に付勢されており、かつ該レール3の傾斜方向と平行する面に沿って回動し、上記制動部31aは、上記付勢方向下流側が上記支軸49からの長さが漸次増大するように形成されている。また、前記ロック板47は、その下部47bが下方に垂下して上記非常止め部材31の凹溝31bに嵌合するように、重力又はスプリングにより付勢されている。
前記速度検出ローラ27A、速度検出カム(部材)36及び従動アーム(体)40が、前記調速機15を構成し、前記ロック板(体)47及び非常止め部材31が、前記制動装置33を構成する。また、一体の前記装置固定部35及び支持ブラケット37が、昇降体(椅子)の本体フレーム21に取付けられる装着部材を構成し、該装着部材に、前記回転軸34が回転自在に支持されると共に、前記各支軸39,46,49が取付けられて、上記調速機15及び制動装置33からなる安全装置13がユニット化されている。なお、互いに平行軸からなる前記回転軸34及び従動アーム40及びロック板47の各支軸39,46と、前記非常止め部材31の支軸49とは、図3で示す正面視において直交するように配置されている。即ち、上記回転軸34及び支軸49とをそれぞれ含む平行な平面において、上記回転軸34と支軸49とが直交するように配置されている。
前記制動部31aが接触するレール3は、図3及び図10〜図12に示すように、手前側ローラガイド20の下方に位置する垂直面からなる制動作用面50になる。該制動作用面50は、走行ローラ26,27を案内するローラガイド19,20のガイド面19a,19b,20a,20bと異なり、例え非常止め部材31により傷付けても、走行ローラ26,27の走行に支障となることはなく、また傷が意匠的に問題となる外部に露出するレール上面3aでもない。
前記非常止め部材31の一側面が前記作動検出用リミットスイッチ32の当接部31cとなっており、該リミットスイッチ32は、前記装置固定部35に取付けられたブラケット52に固定されている。該リミットスイッチ32は、上記非常止め部材31が作動(ブレーキ)すべく回動すると、その作動子32aが前記当接部31cから離れて、モータをオフすると共に、電磁ブレーキを作動する。
次いで、本階段昇降機1の安全装置13の作用について説明する。使用者が椅子5に座って、スイッチを操作することにより、椅子5は、レール3に沿って昇降する。該階段昇降機1の通常の昇降状態、即ち下階から上階への上昇作動及び上階から下階への下降作動のいずれにあっても、設定速度未満の速度で椅子5が移動している通常状態にあっては、速度検出ローラ27Aから回転軸34を介して伝達される調速機15の速度検出カム36の回転速度は、設定速度未満であって、重力部40aに基づく所定付勢力により従動アーム40は、そのローラ43が上記カム36のカム面41a,41b,41c,41dに追従して転接しながら往復回動する。
この状態にあっては、従動アーム40は、支軸39を中心に所定範囲内で揺動する。該従動アーム40の所定揺動範囲にあっては、ピン45がロック板47に当接することはなく、従ってロック板47の下部47bは、非常止め部材31の凹溝31bに嵌合した状態に維持され、該非常止め部材31は、レール3に接触しない非作動状態に保持される。
そして、階段昇降機1の上記該昇降作動の途中で、制御部が故障したり、駆動ギヤ18とラック17との噛合が外れたり等の何等かの理由により、椅子5がレール3に沿って滑り落ちると、上記速度検出ローラ27Aの回転速度も速くなり、それと一体の速度検出カム36の回転速度も速くなる。調速機15である該速度検出カム36が設定速度以上になると、従動アーム40のローラ43が、上記カム36の突出部41により跳ね上げられる。詳しくは、上記突出部41の傾斜カム面41aの回転によるローラ43の外径方向の加速度が、重力部40aによる付勢力に打ち勝って、従動アーム40を反対方向(時計方向)に大きく回動する。
これにより、アーム部40bのピン45がロック板47に当接して、該ロック板を支軸46を中心に反時計方向に大きく回動して、凹溝31bの嵌合から外れる。制動装置33を構成する非常止め部材31は、上記凹溝31bからロック板47が外れることにより、捩りスプリング51の付勢力により支軸49を中心に回動し、該非常止め部材31の制動部31aが、レール3の垂直面からなる制動作用面50に圧接する。上記制動部31aは、椅子(昇降体)5の落下方向に対して半径が増大する自縛方向に回転し、上記制動作用面50に喰い込むように作動して、確実に椅子5の滑り落ちを防止する。この状態では、上記従動アーム40が、重力部40aによる付勢力に抗して揺動して、ロック板47の非常止め部材31の凹溝31bへの嵌合が外れる範囲に揺動すれば、該非常止め部材31は、捩りスプリング51で回動してロック板47が凹溝31bへ再び嵌合することはない。なお、上記速度検出カム36が設定速度以上で回転して、従動アーム40が跳ね上げられる状態で、上記従動アーム40が、重力部40aの重心点が支軸39の鉛直線上(思案点)を越えて、反対方向(時計方向)に倒れ込むように設定してもよい。この場合、従動アーム40は、思案点越えにより、安定して保持される。
上記非常止め部材31の回動により、その当接部31cが作動子32aとの接触から外れて、作動検出用リミットスイッチ32を切換え、駆動部12のモータをオフすると共に電磁ブレーキを作動する。なお、昇降体(椅子)5がレール3に沿って滑り落ちる非常状態について説明したが、何等の理由により昇降体が設定速度以上で上昇方向に暴走した場合も、本安全装置は同様に作用する。
前記制動装置33は、非常止め部材31の制動部31aがレール3に喰い込むように作動する際、レール3を傷付けることがあるが、該制動作用部分である制動作用面50は、ローラガイド20の下方に位置して、該傷が外部から目だつことがなく、かつ走行ローラ27がローラガイド20を走行する際の異音の発生等の支障となることはない。
なお、前記調速機15は、速度検出カム36が設定速度以上になると、従動アーム40が該カム36により跳ね上げられて過速状態を検出しているが、これに限らず、遠心力により拡がる部材により過速状態を検出し、従動体を揺動する調速機を用いてもよい。また、ロック体を従動アームとピンにより連動したが、これは、リンク機構等の他の連動機構で連動してもよく、またロック体は、従動アームの一部又は一体に設けてもよい。走行ローラの1個を速度検出用回転体として用いたが、昇降体の昇降に連動して回転する回転体であれば、ラックに噛合して回転するギヤ等の他の回転体でもよく、また回転体と速度検出部材36とは、回転軸で一体に連結したものに限らず、ギヤ等を介して連動してもよい。
1 階段昇降機
3 レール
5 昇降体(椅子)
12 駆動部
13 安全装置
15 調速機
17 ラック
18 駆動ギヤ
19 ローラガイド
19a,19b ガイド面
20 ローラガイド
20a,20b ガイド面
21 本体フレーム
26,27 走行ローラ
27A 1個の走行ローラ(速度検出ローラ,回転体)
31 非常止め部材
31a 制動部
31b 係合部(凹溝)
31c 当接部
32 作動検出用リミットスイッチ
33 制動装置
34 回転軸
35,37 装着部材(装置固定部、支持ブラケット)
36 速度検出部材(カム)
39 支軸
40 従動体(従動アーム)
40a 重力部
40b アーム部
46 支軸
47 ロック体(ロック板)
47a 上部
47b 下部
49 支軸
50 制動作用面
51 捩りスプリング

Claims (6)

  1. 駆動部及び複数の走行ローラを有する昇降体と、ローラガイド及びラックを有するレールと、を備え、前記走行ローラを前記ローラガイドに案内すると共に、前記駆動部の駆動ギヤを前記ラックに噛合して前記昇降体を前記レールに沿って昇降する階段昇降機の安全装置において、
    前記昇降体に配置され、該昇降体の昇降に伴って回転する速度検出部材と、該速度検出部材により揺動する従動体と、を有する調速機と、
    前記昇降体に配置され、前記レールの垂直面に位置する制動作用面に作用する制動部及び係合部を有し、前記速度検出部材の回転軸と正面視において直交する方向に延びる支軸に回転自在に、かつ前記制動部が前記制動作用面に圧接する方向に付勢される非常止め部材と、前記従動体に連動して、前記係合部に係脱し得るロック体と、を有する制動装置と、備え、
    前記速度検出部材が、設定回転速度以上で回転することにより前記従動体が所定範囲を越えて回動すると、前記ロック体による前記係合部の係合が解除されて、前記制動部を前記制動作用面に圧接するように前記非常止め部材を回動してなる、
    ことを特徴とする階段昇降機の安全装置。
  2. 前記速度検出部材が、前記走行ローラの1個と回転軸を介して一体に回転し、傾斜面からなるカム面を有する外径方向に延びる複数の突出部を有する速度検出カムであり、
    前記従動体が、先端に、前記突出部に転接するローラを有する従動アームである、
    請求項1記載の階段昇降機の安全装置。
  3. 前記従動アームは、前記ローラが前記速度検出カムに上方から接し、かつその支軸が前記速度検出カムの側方に位置し、前記ローラと前記支軸との間に前記速度検出カムから離れる方向に張り出すように配置された重力部を有すると共に、前記支軸に対して前記ローラの反対側にアーム部を有し、
    前記ロック体は、支軸により揺動自在に支持されるロック体であり、該ロック体の支軸の上部が前記アーム部に当接し、かつ前記支軸の下部が前記非常止め部材の前記係合部に係脱してなる、
    請求項2記載の階段昇降機の安全装置。
  4. 前記昇降体の本体フレームに取付けられる装着部材に、前記走行ローラの1個と前記速度検出カムとを連動する回転軸を支持すると共に、前記従動体の支軸及びロック体の支軸を取付け、かつ互いに平行する前記回転軸及び前記各支軸と正面視直交する方向に前記非常止め部材の支軸を前記速度検出カムの下方において取付けてなる、
    請求項3記載の階段昇降機の安全装置。
  5. 前記制動作用面が、上下にガイド面を有する前記ローラガイドの下方に配置されてなる、
    請求項1ないし4のいずれか記載の階段昇降機の安全装置。
  6. 前記非常止め部材は、当接部を有し、
    該非常止め部材が、前記ロック体による前記係合部への係合が解除されて回動する際、前記当接部により、電磁ブレーキを作動するように切換えられるリミットスイッチを備えてなる、
    請求項1ないし5のいずれか記載の階段昇降機の安全装置。
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