JP5706096B2 - ナノシートを含有するガスバリアシート - Google Patents
ナノシートを含有するガスバリアシート Download PDFInfo
- Publication number
- JP5706096B2 JP5706096B2 JP2010091340A JP2010091340A JP5706096B2 JP 5706096 B2 JP5706096 B2 JP 5706096B2 JP 2010091340 A JP2010091340 A JP 2010091340A JP 2010091340 A JP2010091340 A JP 2010091340A JP 5706096 B2 JP5706096 B2 JP 5706096B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dispersion
- gas barrier
- nanosheet
- organic solvent
- onium compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
Description
該ガスバリア層が、(a)ナノシート、(b)有機オニウム化合物及び(c)アクリル樹脂を含み、
該(a)ナノシートが、スメクタイト族及び雲母族からなる群より選ばれる1種類以上の層状無機化合物のへき開物であり、
該(a)ナノシートの平均アスペクト比が150以上であり、
該(c)アクリル樹脂が、アミノ基、アミド基及びイソシアヌル酸環のうち1種以上を有し、かつ
該ガスバリア層において、該(a)ナノシートの面方向が該ガスバリア層の面方向と略平行であるように該(a)ナノシートが積層されている、ガスバリアシート。
[2] 該(b)有機オニウム化合物が、アンモニアにプロトンが結合しているアンモニウム化合物である、上記[1]に記載のガスバリアシート。
[3] 該(b)有機オニウム化合物が、アミンにプロトンが結合しているアミノ化合物である、上記[1]に記載のガスバリアシート。
[4] 該アミンが、炭素数8以下のアミンである、上記[3]に記載のガスバリアシート。
[5] 該(a)ナノシートの平均アスペクト比が500以上である、上記[1]〜[4]のいずれかに記載のガスバリアシート。
[6] 該ガスバリア層中の(a)ナノシートの含有量が45質量%以上である、上記[1]〜[5]のいずれかに記載のガスバリアシート。
[7] 該(c)アクリル樹脂が、アクリル基を2つ以上有するアクリルモノマーの重合体である、上記[1]〜[6]のいずれかに記載のガスバリアシート。
[8] 該層状無機化合物が、スメクタイト族のフッ素化スメクタイトである、上記[1]〜[7]のいずれかに記載のガスバリアシート。
[9] 該層状無機化合物が、雲母族のフッ素化雲母である、上記[1]〜[7]のいずれかに記載のガスバリアシート。
[10] 上記[1]〜[9]のいずれかに記載のガスバリアシートを製造する方法であって、
(1)スメクタイト族及び雲母族からなる群より選ばれる1種以上の層状無機化合物のへき開物である(a)ナノシートが水に分散してなる水分散体を、(b)有機オニウム化合物を含有するイオン交換樹脂で処理して、(a)ナノシートと(b)有機オニウム化合物とを含有するプレ分散液を得る、プレ分散液調製工程と、
(2)該プレ分散液中の水の一部若しくは全部を有機溶媒で置換することによって、又は該プレ分散液に有機溶媒を添加することによって、有機溶媒分散液を得る、有機溶媒分散液調製工程と、
(3)該有機溶媒分散液に、アミノ基、アミド基及びイソシアヌル酸環のうち1種以上を有するアクリルモノマーを添加して塗工液を調製する塗工液調製工程と、
(4)該塗工液を基板上に塗布した後、塗工液中の分散媒を除去することによって、塗工膜を基板上に形成する、製膜工程と、
(5)該塗工膜を光照射及び/又は加熱に供してアクリルモノマーを重合させることによって、(a)ナノシート、(b)有機オニウム化合物及び(c)アクリル樹脂を含むガスバリア層を形成する、硬化工程と、
を上記記載の順で行うことを含む、ガスバリアシートの製造方法。
[11]該塗工液調製工程において、該有機溶媒分散液に、陽イオンの付加によって(b)有機オニウム化合物を与える化合物である有機オニウム化合物前駆体をさらに添加する、上記[10]に記載のガスバリアシートの製造方法。
[12] (1)スメクタイト族及び雲母族からなる群より選ばれる1種以上の層状無機化合物のへき開物であり平均アスペクト比が150以上である(a)ナノシートが水に分散してなる水分散体を、(b)有機オニウム化合物を含有するイオン交換樹脂で処理して、(a)ナノシートと(b)有機オニウム化合物とを含有するプレ分散液を得る、プレ分散液調製工程と、
(2)該プレ分散液中の水の一部若しくは全部を有機溶媒で置換することによって、又は該プレ分散液に有機溶媒を添加することによって、有機溶媒分散液を得る、有機溶媒分散液調製工程と、
(3)該有機溶媒分散液に、アミノ基、アミド基及びイソシアヌル酸環のうち1種以上を有するアクリルモノマーを添加して塗工液を調製する塗工液調製工程と、
を上記記載の順で行うことを含む、塗工液の製造方法。
[13] 該塗工液調製工程において、該有機溶媒分散液に、陽イオンの付加によって(b)有機オニウム化合物を与える化合物である有機オニウム化合物前駆体をさらに添加する、上記[12]に記載の塗工液の製造方法。
本発明は、ガスバリア層を有するガスバリアシートであって、該ガスバリア層が、(a)ナノシート、(b)有機オニウム化合物及び(c)アクリル樹脂を含み、該(a)ナノシートが、スメクタイト族及び雲母族からなる群より選ばれる1種類以上の層状無機化合物のへき開物であり、該(a)ナノシートの平均アスペクト比が150以上であり、該(c)アクリル樹脂が、アミノ基、アミド基及びイソシアヌル酸環のうち1種以上を有し、かつ該ガスバリア層において、該(a)ナノシートの面方向が該ガスバリア層の面方向と略平行であるように該(a)ナノシートが積層されている、ガスバリアシートを提供する。本発明のガスバリアシートは、上記の(a)ナノシート、(b)有機オニウム化合物及び(c)アクリル樹脂の組合せにより、ガスバリア層において、(a)ナノシートの層間に、(c)アクリル樹脂の少なくとも一部をインターカレートさせることができる。よって、(c)アクリル樹脂中に(a)ナノシートが固定されている状態を形成でき、(a)ナノシートの面方向がガスバリア層の面方向と略平行に並ぶことができ、ガスバリア層は優れた水蒸気バリア性を有することができる。なお、本明細書において用いる用語「ガスバリア層」は、水蒸気ガスバリア性(すなわち、水蒸気を含むガス及び水蒸気自体に対するバリア性)を発現する層を指し、「ガスバリアシート」は、該ガスバリア層を少なくとも1層有するシートを指す。すなわち、ガスバリアシートは、ガスバリア層のみから成るもの、及びガスバリア層と他の層とから成るものの両者を包含する。典型的には、(b)有機オニウム化合物及び(c)アクリル樹脂のそれぞれの少なくとも一部が(a)ナノシートの層間に存在する。
本発明において用いる、スメクタイト族及び雲母族からなる群より選ばれる1種以上の層状無機化合物(以下、単に層状無機化合物ということもある)のへき開物である(a)ナノシートについて説明する。(a)ナノシートは、典型的な態様として層間に(b)有機オニウム化合物を有する。スメクタイト族及び雲母族の層状無機化合物は、有機溶媒中でへき開(剥離)しやすいという利点を有する。
次に、本発明において用いる有機オニウム化合物について説明する。(b)有機オニウム化合物は、非共有電子対に陽イオン(ここで、「陽イオン」とは、プロトン及び他の陽イオンを包含する)が付加してなる多原子陽イオンの化合物全般を意味する。(b)有機オニウム化合物は、スメクタイト族及び雲母族からなる群より選ばれる1種以上の層状無機化合物のへき開物である(a)ナノシートが本来的に有するアニオンに吸着し、典型的には、(b)有機オニウム化合物の少なくとも一部はガスバリア層中で(a)ナノシートの層間に存在している。
次に、本発明において用いる(c)アクリル樹脂について説明する。(c)アクリル樹脂は、アミノ基、アミド基及びイソシアヌル酸環のうち1種以上を有するアクリル樹脂である。(c)アクリル樹脂が、アミノ基、アミド基及びイソシアヌル酸環のうち1種以上を有することにより、(a)ナノシート表面及び(b)有機オニウム化合物との親和性が高まるため、(b)有機オニウム化合物を介して(a)ナノシートに吸着できる。これにより、(c)アクリル樹脂の少なくとも一部は(a)ナノシートの層間に存在できる。
本発明のガスバリアシートは、(a)ナノシート、(b)有機オニウム化合物及び(c)アクリル樹脂を含むガスバリア層を有する。ガスバリアシートは、ガスバリア層単独でもよいし、例えば後述する方法で基板上にガスバリア層が製膜により積層されてなる、基板とガスバリア層とからなるものでもよいし、基板上に積層したガスバリア層を剥離し、これを新たな支持体上に積層して形成された、支持体とガスバリア層とからなるガスバリアシートでもよい。またガスバリアシートは、ガスバリア層と基板及び/又は支持体とに加えて、後に詳しく述べるような、用途に応じた、無機材料からなるガスバリア膜、樹脂材料等からなる補強材、傷等を防ぐための保護層、表面を平滑化するための平滑化層、ガスバリア層と基板及び/又は支持体との接着性を改善する為のアンカーコート層等の層をさらに有してもよい。
ガスバリア層においては、(a)ナノシートの面方向がガスバリア層の面方向と略平行であるように該(a)ナノシートが積層されている。これによって、優れた水蒸気ガスバリア性が付与される。X線回折装置によりガスバリア層のX線回折スペクトルを測定すると、積層した(a)ナノシートを構成する鉱物結晶の001面の一次回折によるスペクトルが明瞭に観察でき、かつその他のピークとしても00n面(nは整数)の一次回折を示すピークしか現れない。このことから、ガスバリア層中の(a)ナノシートの面方向がガスバリア層の面方向と略平行に並んでいることが確認される。
次に本発明に係るガスバリアシートの製造方法について説明する。本発明のガスバリアシートの製造方法としては、例えば以下のような方法を採用できる。
(1)スメクタイト族及び雲母族からなる群より選ばれる1種以上の層状無機化合物のへき開物である(a)ナノシートが水に分散してなる水分散体を、(b)有機オニウム化合物を含有するイオン交換樹脂で処理して、(a)ナノシートと有機オニウム化合物とを含有するプレ分散液を得る、プレ分散液調製工程と、
(2)該プレ分散液中の水の一部若しくは全部を有機溶媒で置換することによって、又は該プレ分散液に有機溶媒を添加することによって、有機溶媒分散液を得る、有機溶媒分散液調製工程と、
(3)該有機溶媒分散液に、アミノ基、アミド基及びイソシアヌル酸環のうち1種以上を有するアクリルモノマーを添加して塗工液を調製する塗工液調製工程と、
(4)該塗工液を基板上に塗布した後、塗工液中の分散媒を除去することによって、塗工膜を基板上に形成する、製膜工程と、
(5)該塗工膜を光照射及び/又は加熱に供してアクリルモノマーを重合させることによって、(a)ナノシート、(b)有機オニウム化合物及び(c)アクリル樹脂を含むガスバリア層を形成する、硬化工程と、
を上記記載の順で行うことを含む、ガスバリアシートの製造方法を提供する。
(水分散液の調製)
本工程においては、上述した(a)ナノシートが水に分散してなる水分散体からプレ分散液を得る。まず、交換性イオンを有する層状無機化合物をへき開して形成した(a)ナノシートが水に分散されてなる水分散液を調製する。水分散液とは、分散媒中の水が50質量%超100質量%以下である分散液を意味する。分散媒は、水に加え、例えば1種以上の有機溶剤を含んでもよい。
次に、上記で調製した水分散液から本発明におけるプレ分散液を得るために、該水分散液を処理する。
本工程においては、プレ分散液中の水の一部若しくは全部を有機溶媒に置換することによって、又は該プレ分散液に有機溶媒を添加することによって、有機溶媒分散液を得る。有機溶媒分散液とは、分散媒中の有機溶媒が50質量%超100質量%以下である分散液を意味する。上記有機溶媒分散液調製工程を経ることにより、(a)ナノシートの有機修飾を必要とせずに、水に難溶なアクリル樹脂又はアクリルモノマーを(a)ナノシートと組み合わせて用いることができる。
本工程においては、有機溶媒分散液に、アミノ基、アミド基及びイソシアヌル基のうち1種以上を有するアクリルモノマー(すなわち所望の(c)アクリル樹脂の原料のアクリルモノマー)を添加することで、塗工液を調製できる。(c)アクリル樹脂の原料であるアクリルモノマーの種類の好ましい態様については、[(c)アクリル樹脂]の項で前述した通りである。なお本工程において、前述したような追加のアクリルモノマーをさらに添加しても良い。
本工程においては、塗工液を基板上に塗布した後、塗工液中の分散媒を除去することによって、塗工膜を基板上に形成する。塗工液を基板上に塗工する方法としては、例えば、バーコート、グラビアコート、ローラーコート、ダイコート、ブレードコート、ディップコート、ドクターナイフ、スプレーコート、フローコート、スピンコート、スリットコート、はけ塗り、及びこれらを組み合わせた方法等が挙げられる。
本工程においては、上記塗工膜を光照射及び/又は加熱に供し、塗工膜中のアクリルモノマーを重合させて(c)アクリル樹脂を形成する。
上記手順により、ガスバリア層を有するガスバリアシートを製造できる。
(1)スメクタイト族及び雲母族からなる群より選ばれる1種以上の層状無機化合物のへき開物であり平均アスペクト比が150以上である(a)ナノシートが水に分散してなる水分散体を、(b)有機オニウム化合物を含有するイオン交換樹脂で処理して、(a)ナノシートと有機オニウム化合物とを含有するプレ分散液を得る、プレ分散液調製工程と、
(2)該プレ分散液中の水の一部若しくは全部を有機溶媒で置換することによって、又は該プレ分散液に有機溶媒を添加することによって、有機溶媒分散液を得る、有機溶媒分散液調製工程と、
(3)該有機溶媒分散液に、アミノ基、アミド基及びイソシアヌル酸環のうち1種以上を有するアクリルモノマーを添加して塗工液を調製する塗工液調製工程と、
を上記記載の順で行うことを含む、塗工液の製造方法を提供する。
イオンクロマトグラフィー分析に関しては、陽イオンの場合、TSKgel Super IC−Cationカラム(サイズ4.6mmI.D.×15cm)によって、0.50mMol/Lのヒスチジンと2.5mMolの硝酸との混合溶液を溶離液として用い、流速1.0mL/分、注入量30μLの条件にて実施して定量した。陰イオンに関しては、TSKgel Super IC−APカラム(サイズ4.6mmI.D.×15cm)によって、1.7mMolのNaHCO3溶液と1.8mMolのNa2CO3溶液との混合溶液を溶離液として用い、流速0.8mL/分、注入量30μLの条件にて実施して定量した。
動的光散乱法によって平均粒子径を決定した。装置としては、大塚電子株式会社製のゼータ電位・粒径測定システムELSZ−2を用い、液温25℃にて約0.005質量%から0.5質量%の範囲で分散液の濃度を変化させ、その範囲内で濃度に対するゼータ電位の依存性が認められない範囲を決定した。さらにその範囲内で散乱強度の高い濃度を任意に決定し、その濃度で3回測定を実施して、キュムラント解析結果に基づく平均粒子径の平均値をその分散液中の(a)ナノシートの平均粒子径とした。
JIS K7126に準拠したGTRテック株式会社製のガス・水蒸気透過率測定装置GTR−30XAASを用い、透過面積50.24cm2、差圧1気圧、酸素ガスをキャリアガスとして40℃相対湿度90%において5分積算にて測定した。装置の測定限界は0.002g/m2・day未満である。なお測定は高湿度環境側にガスバリア層を接触させて実施した。
JIS K7129Bに準拠した、MOCON社製の水蒸気透過率測定装置PERMATRAN W3/33を用い、透過面積50cm2、40℃相対湿度90%にて行った。
株式会社リガクのX線回折装置「RINT−2500」によって行った。X線波長は、Cu/Kαの1.54056Åを用いた。測定環境は気温25℃相対湿度50%で行った。
日立株式会社のTEM「HF−2000」にて200kVで観察を行った。得られたガスバリアシートの断面をFIBにより加工してサンプル作製した。
[ナノシート原料の準備]
層状無機化合物として、陽イオン交換容量が約80meq/100gであり、層間イオンが主としてナトリウムイオンである溶融法によって合成されたフッ素化ヘクトライトの分散液(商品名:分級NHT、トピー工業株式会社製)を用いた。
(水分散液の準備1)
前記フッ素化ヘクトライトの分散液を純水で希釈して固形分濃度を2質量%とした分級NHT水分散液400gを、遠心分離装置himac CR20(株式会社日立製作所製)を用い、ローター番号13、500ml遠沈管を用い、8000rpm10分の条件で遠心分離を行って、沈降物を分離除去した。得られた水分散液1の固形分濃度は0.92質量%であった。また、分散液中の固形分に対するナトリウムイオンの存在割合は4.2質量%、フッ素イオンが同0.28質量%、硫酸イオンが同0.11質量%であった。動的散乱法によって測定された(a)ナノシートの平均粒子径は約1800nmであった。この平均粒子径の値と、(a)ナノシートの単位厚みが0.95nmであることとから、(a)ナノシートの平均アスペクト比は1895と算出される。
1Nの水酸化カリウムによって十分に水酸化物イオン型に調整した後に純水で十分に洗浄した陰イオン交換樹脂(アンバーライトIRA400、オルガノ株式会社製)40mlをガラス製のカラムに詰めて、200mlの水分散液1を1秒毎に約1滴の速度で上記の陰イオン交換樹脂の詰まったカラムに通し、水酸化物イオンへの陰イオン交換を行った。
前記プレ分散液1の50gとN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)50gとを混合し、ロータリーエバポレーターにて約30〜120hPa,55℃の条件にて減圧加熱して分散媒を除去し、残留水分の割合が約4質量%にまで低減された、DMFを主たる分散媒とする、固形分濃度が約1.67質量%の透明な有機溶媒分散液1を約24g得た。
前記(水分散液の準備1)と同様の材料及び手順で、固形分濃度2質量%の分級NHT水分散液400gを、遠心分離装置により8000rpm10分の条件で遠心分離を行った。その後、遠沈管の上層の260gと下層とを除去して得られた90gを取り分け、水分散液2を得た。得られた水分散液2の固形分濃度は2.4質量%であった。また、水分散液2中の固形分に対するナトリウムイオンの存在割合は4.2質量%、フッ素イオンが同0.28質量%、硫酸イオンが同0.11質量%であった。動的散乱法によって測定された(a)ナノシートの粒子径は約3000nmであった。この値から、(a)ナノシートの平均アスペクト比は3158と算出される。
水分散液2を、固形分濃度が0.90質量%となるように希釈し、(イオン交換処理1)におけるイオン交換と同様の手順で水分散液2のイオン交換を実施し、プレ分散液2を得た。上記イオン交換処理により、プレ分散液2中にはアンモニウムが(b)有機オニウム化合物として存在する。
前記プレ分散液2の500gとDMF300gとを1Lのナスフラスコに入れ、ロータリーエバポレーターにて約30〜120hPa,55℃の条件にて減圧加熱して分散媒を除去し、残留水分の割合が約7質量%にまで低減された、DMFを主たる分散媒とする、固形分濃度が約2.91質量%の透明な有機溶媒分散液2を約180g得た。
前記有機溶媒分散液に、所望のアクリルモノマー、有機オニウム化合物前駆体である、N原子を有する化合物、及び重合開始剤等の添加剤を、後述の通り添加し、攪拌した。添加したものが有機溶媒分散液に溶解したら攪拌しながらダイアフラムポンプで減圧脱気し、塗工液を得た。
各実施例中に記載の手順で実施し、基板上に塗工膜が積層されてなる積層シートを得た。
得られた積層シートに、高圧水銀灯にてi線強度で25mW/cm2の強度にて500mJ/cm2のエネルギー量を大気下にて露光した。次いで、オーブンにて50℃から180℃まで2時間かけて昇温し、180℃にて2時間保持をする加熱処理を施し、ガスバリアシートを得た。
上記[プレ分散液調製工程1]及び[有機溶媒分散液調製工程1]を経て得られた、固形分濃度が約1.67質量%の有機溶媒分散液10gと、イソシアヌル酸環を有するアクリルモノマーであるアロニックスM−215(東亞合成株式会社製)48mg、イソシアヌル酸環を有するアクリルモノマーであるNC−3000(日本化薬株式会社製)16mg、アミド基を有するアクリルモノマーであるN,N’−メチレンビスアクリルアミド(東京化成株式会社製)16mg、及び光ラジカル開始剤イルガキュアOXE−01(チバ・ジャパン株式会社製)4mgを6.62gのDMFに溶かした溶液を混合し、[塗工液調製工程]に記載する手順で、実施例1の塗工液を得た。
上記[プレ分散液調製工程1]及び[有機溶媒分散液調製工程1]を経て得られた、固形分濃度が約1.67質量%の有機溶媒分散液7.95gと、イソシアヌル酸環を有するアクリルモノマーであるアロニックスM−215(東亞合成株式会社製)106mg、アミノ基及びアミド基を有するアクリルモノマーであるN−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]アクリルアミド(東京化成株式会社製)27mg、及び光ラジカル開始剤イルガキュアOXE−01 7mgを0.72gのDMFに溶かした溶液とを混合し[塗工液調製工程]に記載する手順で、実施例2の塗工液を得た。
上記[プレ分散液調製工程1]及び[有機溶媒分散液調製工程1]を経て得られた、固形分濃度が約1.67質量%の有機溶媒分散液10gと、イソシアヌル酸環を有するアクリルモノマーである、アロニックスM−215 48mg及びNC−3000 16mg、アミド基を有するアクリルモノマーであるN,N’−メチレンビスアクリルアミド8mg、アミノ及びアミド基を有するアクリルモノマーであるN−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]アクリルアミド8mg、並びに光ラジカル開始剤イルガキュアOXE−01 6mgを6.62gのDMFに溶かした溶液とを混合し、[塗工液調製工程]に記載する手順で、実施例3の塗工液を得た。
上記[プレ分散液調製工程1]及び[有機溶媒分散液調製工程1]を経て得られた、固形分濃度が約1.67質量%の有機溶媒分散液9.58gと、イソシアヌル酸環を有するアクリルモノマーである、アロニックスM−215 30mg及びNC−3000 10mg、アミド基を有するアクリルモノマーであるN,N’−メチレンビスアクリルアミド10mg、並びに光ラジカル開始剤イルガキュアOXE−01 2.5mgを5.97gのDMFに溶かした溶液とを混合し[塗工液調製工程]に記載する手順で、実施例4の塗工液を得た。
上記[プレ分散液調製工程1]及び[有機溶媒分散液調製工程1]を経て得られた、固形分濃度が約1.67質量%の有機溶媒分散液9.58gと、イソシアヌル酸環を有するアクリルモノマーである、アロニックスM−215 19.7mg及びNC−3000 7mg、アミド基を有するアクリルモノマーであるN,N’−メチレンビスアクリルアミド7mg、並びに光ラジカル開始剤イルガキュアOXE−01 2mgを5.97gのDMFに溶かした溶液とを混合し[塗工液調製工程]に記載する手順で、実施例5の塗工液を得た。
上記[プレ分散液調製工程2]及び[有機溶媒分散液調製工程2]を経て得られた、固形分濃度が約2.91質量%の有機溶媒分散液5gに、有機オニウム化合物前駆体である(±)−trans−1,2−ジアミノシクロヘキサン17mg、イソシアヌル酸環を有するアクリルモノマーであるアロニックスM−313 44mg並びに光ラジカル開始剤イルガキュア127(チバ・ジャパン株式会社製)2mgを0.78gのDMFに溶かした溶液とを混合し、[塗工液調製工程]に記載する手順で、実施例6の塗工液を得た。
上記[プレ分散液調製工程2]及び[有機溶媒分散液調製工程2]を経て得られた、固形分濃度が約2.91質量%の有機溶媒分散液をそのまま塗工液として用い、実施例6同様にPEN基板上に塗工した。塗工した基板をオーブンで50℃にて10分乾燥し、塗膜の流動性がなくなったら更に温度を上げ乾燥を施し、積層シートを得、次いで[硬化工程]に記載の処理を施し、比較例1のガスバリアシートを得た。
上記[プレ分散液調製工程1]及び[有機溶媒置換工程1]を経て得られた、固形分濃度が約1.42質量%の有機溶媒分散液10gと、NKオリゴEA1020(新中村化学株式会社製)42.6mg、及び光ラジカル開始剤イルガキュアOXE−01 4mgを0.379gのDMFに溶かした溶液とを混合し[塗工液調製工程]に記載する手順で、比較例2の塗工液を得た。
Claims (16)
- ガスバリア層を有するガスバリアシートであって、
該ガスバリア層が、(a)ナノシート、(b)有機オニウム化合物及び(c)アクリル樹脂を含み、
該(a)ナノシートが、スメクタイト族及び雲母族からなる群より選ばれる1種類以上の層状無機化合物のへき開物であり、
該(a)ナノシートの平均アスペクト比が150以上であり、
該(c)アクリル樹脂が、イソシアヌル酸環を有し、かつ
該ガスバリア層において、該(a)ナノシートの面方向が該ガスバリア層の面方向と略平行であるように該(a)ナノシートが積層されている、ガスバリアシート。 - 該(c)アクリル樹脂が、イソシアヌル酸環を有しかつアミノ基を有さない、請求項1に記載のガスバリアシート。
- 該(b)有機オニウム化合物が、アンモニアにプロトンが結合しているアンモニウム化合物である、請求項1又は2に記載のガスバリアシート。
- 該(b)有機オニウム化合物が、アミンにプロトンが結合しているアミノ化合物である、請求項1又は2に記載のガスバリアシート。
- 該アミンが、炭素数8以下のアミンである、請求項4に記載のガスバリアシート。
- 該(a)ナノシートの平均アスペクト比が500以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のガスバリアシート。
- 該ガスバリア層中の(a)ナノシートの含有量が45質量%以上である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のガスバリアシート。
- 該(c)アクリル樹脂が、アクリル基を2つ以上有するアクリルモノマーの重合体である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のガスバリアシート。
- 該層状無機化合物が、スメクタイト族のフッ素化スメクタイトである、請求項1〜8のいずれか1項に記載のガスバリアシート。
- 該層状無機化合物が、雲母族のフッ素化雲母である、請求項1〜8のいずれか1項に記載のガスバリアシート。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載のガスバリアシートを製造する方法であって、
(1)スメクタイト族及び雲母族からなる群より選ばれる1種以上の層状無機化合物のへき開物である(a)ナノシートが水に分散してなる水分散体を、(b)有機オニウム化合物を含有するイオン交換樹脂で処理して、(a)ナノシートと(b)有機オニウム化合物とを含有するプレ分散液を得る、プレ分散液調製工程と、
(2)該プレ分散液中の水の一部若しくは全部を有機溶媒で置換することによって、又は該プレ分散液に有機溶媒を添加することによって、有機溶媒分散液を得る、有機溶媒分散液調製工程と、
(3)該有機溶媒分散液に、イソシアヌル酸環を有するアクリルモノマーを添加して塗工液を調製する塗工液調製工程と、
(4)該塗工液を基板上に塗布した後、塗工液中の分散媒を除去することによって、塗工膜を基板上に形成する、製膜工程と、
(5)該塗工膜を光照射及び/又は加熱に供してアクリルモノマーを重合させることによって、(a)ナノシート、(b)有機オニウム化合物及び(c)アクリル樹脂を含むガスバリア層を形成する、硬化工程と、
を上記記載の順で行うことを含む、ガスバリアシートの製造方法。 - 該塗工液調製工程において、該有機溶媒分散液に、陽イオンの付加によって(b)有機オニウム化合物を与える化合物である有機オニウム化合物前駆体をさらに添加する、請求項11に記載のガスバリアシートの製造方法。
- (1)スメクタイト族及び雲母族からなる群より選ばれる1種以上の層状無機化合物のへき開物であり平均アスペクト比が150以上である(a)ナノシートが水に分散してなる水分散体を、(b)有機オニウム化合物を含有するイオン交換樹脂で処理して、(a)ナノシートと(b)有機オニウム化合物とを含有するプレ分散液を得る、プレ分散液調製工程と、
(2)該プレ分散液中の水の一部若しくは全部を有機溶媒で置換することによって、又は該プレ分散液に有機溶媒を添加することによって、有機溶媒分散液を得る、有機溶媒分散液調製工程と、
(3)該有機溶媒分散液に、イソシアヌル酸環を有するアクリルモノマーを添加して塗工液を調製する塗工液調製工程と、
を上記記載の順で行うことを含む、塗工液の製造方法。 - 該塗工液調製工程において、該有機溶媒分散液に、陽イオンの付加によって(b)有機オニウム化合物を与える化合物である有機オニウム化合物前駆体をさらに添加する、請求項13に記載の塗工液の製造方法。
- ガスバリア層を有するガスバリアシートを製造する方法であって、
(1)スメクタイト族及び雲母族からなる群より選ばれる1種以上の層状無機化合物のへき開物であり平均アスペクト比が150以上である(a)ナノシートが水に分散してなる水分散体を、(b)有機オニウム化合物を含有するイオン交換樹脂で処理して、(a)ナノシートと(b)有機オニウム化合物とを含有するプレ分散液を得る、プレ分散液調製工程と、
(2)該プレ分散液中の水の一部若しくは全部を有機溶媒で置換することによって、又は該プレ分散液に有機溶媒を添加することによって、有機溶媒分散液を得る、有機溶媒分散液調製工程と、
(3)該有機溶媒分散液に、アミノ基、アミド基及びイソシアヌル酸環のうち1種以上を有するアクリルモノマーを添加して塗工液を調製する塗工液調製工程であって、該有機溶媒分散液に、陽イオンの付加によって(b)有機オニウム化合物を与える化合物である有機オニウム化合物前駆体を添加することをさらに含む塗工液調整工程と、
(4)該塗工液を基板上に塗布した後、塗工液中の分散媒を除去することによって、塗工膜を基板上に形成する、製膜工程と、
(5)該塗工膜を光照射及び/又は加熱に供してアクリルモノマーを重合させることによって、(a)ナノシート、(b)有機オニウム化合物及び(c)アクリル樹脂を含むガスバリア層を形成する、硬化工程と、を上記記載の順で行うことを含み、
該ガスバリア層において、該(a)ナノシートの面方向が該ガスバリア層の面方向と略平行であるように該(a)ナノシートが積層されている、ガスバリアシートの製造方法。 - (1)スメクタイト族及び雲母族からなる群より選ばれる1種以上の層状無機化合物のへき開物であり平均アスペクト比が150以上である(a)ナノシートが水に分散してなる水分散体を、(b)有機オニウム化合物を含有するイオン交換樹脂で処理して、(a)ナノシートと(b)有機オニウム化合物とを含有するプレ分散液を得る、プレ分散液調製工程と、
(2)該プレ分散液中の水の一部若しくは全部を有機溶媒で置換することによって、又は該プレ分散液に有機溶媒を添加することによって、有機溶媒分散液を得る、有機溶媒分散液調製工程と、
(3)該有機溶媒分散液に、アミノ基、アミド基及びイソシアヌル酸環のうち1種以上を有するアクリルモノマーを添加して塗工液を調製する塗工液調製工程であって、該有機溶媒分散液に、陽イオンの付加によって(b)有機オニウム化合物を与える化合物である有機オニウム化合物前駆体を添加することをさらに含む塗工液調整工程と、
を上記記載の順で行うことを含む、塗工液の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010091340A JP5706096B2 (ja) | 2010-04-12 | 2010-04-12 | ナノシートを含有するガスバリアシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010091340A JP5706096B2 (ja) | 2010-04-12 | 2010-04-12 | ナノシートを含有するガスバリアシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011219651A JP2011219651A (ja) | 2011-11-04 |
JP5706096B2 true JP5706096B2 (ja) | 2015-04-22 |
Family
ID=45037040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010091340A Expired - Fee Related JP5706096B2 (ja) | 2010-04-12 | 2010-04-12 | ナノシートを含有するガスバリアシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5706096B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019188783A (ja) * | 2018-04-27 | 2019-10-31 | 凸版印刷株式会社 | ガスバリア性フィルム |
JP6814454B2 (ja) * | 2018-05-16 | 2021-01-20 | Dic株式会社 | 組成物、ガスバリア材、コーティング材、接着剤、成形体、積層体及び成形体の製造方法 |
JP7136485B2 (ja) * | 2020-10-30 | 2022-09-13 | 株式会社コバヤシ | 光硬化性組成物 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11181190A (ja) * | 1997-12-24 | 1999-07-06 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | シート用樹脂複合材料 |
JPH11335116A (ja) * | 1998-01-16 | 1999-12-07 | Toyobo Co Ltd | 有機無機複合体、それを用いたハイブリッド材料、およびそれらの製造方法 |
JP3766240B2 (ja) * | 1999-09-02 | 2006-04-12 | 積水化学工業株式会社 | 変性層状珪酸塩/樹脂複合体及び前記複合体を含有した熱可塑性樹脂組成物 |
JP5034782B2 (ja) * | 2007-08-29 | 2012-09-26 | 住友化学株式会社 | 樹脂混合液の製造方法 |
JP5398995B2 (ja) * | 2008-03-25 | 2014-01-29 | 株式会社豊田中央研究所 | 塗料組成物 |
WO2010009306A1 (en) * | 2008-07-18 | 2010-01-21 | Dow Global Technologies Inc. | Process of making polymer nanocomposites |
-
2010
- 2010-04-12 JP JP2010091340A patent/JP5706096B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011219651A (ja) | 2011-11-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10259948B2 (en) | Coating compositions and coating products made therefrom | |
JP5716080B2 (ja) | 粘土薄膜の製造方法 | |
JP5437751B2 (ja) | 層状無機化合物を含有する分散体及びその製造方法 | |
JP5688783B2 (ja) | 粘土膜及びその製造方法 | |
EP3660109B1 (en) | Ink composition, film, and display | |
US20130071674A1 (en) | Water vapor barrier film and method for producing same | |
JP5462482B2 (ja) | 層状無機化合物を含有する固体材料の製造方法、固体材料及びこれを用いて形成された形成体 | |
Hou et al. | Nanodiamond decorated graphene oxide and the reinforcement to epoxy | |
JP5706096B2 (ja) | ナノシートを含有するガスバリアシート | |
JP5400825B2 (ja) | 層状無機化合物を含有するガスバリアシート | |
JP5486534B2 (ja) | 層状無機化合物のナノシートを含有するガスバリアシート | |
US20110189476A1 (en) | Organized clay composite, method for producing the same, and resin composite containing organized clay composite | |
JP4930917B2 (ja) | 粘土薄膜フィルム、その製造方法および粘土薄膜積層体 | |
EP3122916A1 (en) | Coating compositions and coating products made therefrom | |
JP2007268801A (ja) | 薄膜およびそれを用いた薄膜積層体 | |
JP2007313891A (ja) | 無機化合物膜及びその製造方法 | |
JP2018177634A (ja) | 無機ナノシート分散液およびその製造方法 | |
JP7123336B2 (ja) | 樹脂組成物、成形体、積層体、コーティング材及び接着剤 | |
Chang et al. | Comparison of properties of poly (vinyl alcohol) nanocomposites containing two different clays | |
US20070059519A1 (en) | Barrier coating composition containing an inorganic flake material as well as a device containing this barrier coating composition | |
Huang et al. | Characterizations of UV‐curable montmorillonite/epoxy nanocomposites prepared by a hybrid of chemical dispersion and planetary mechanical milling process | |
WO2014063009A1 (en) | Multi-functional high performance nanocoatings from a facile co-assembly process | |
JP5183261B2 (ja) | 粘土薄膜及び薄膜積層体 | |
JP4763552B2 (ja) | 粘土薄膜及びその積層体 | |
JP5271501B2 (ja) | 粘土薄膜、その積層体及び粘土薄膜の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130411 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140331 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140624 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140822 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150217 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150226 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5706096 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |