JP5705759B2 - 多層記憶媒体のデアイシング - Google Patents

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Description

本発明は、光学的に書換可能なタイプの記録担体上に情報を記録する装置であって、記録担体の層上のデータの記録および取出しのために、その記録担体を走査する走査手段と、ユーザデータ領域を規定する予め規定された記録フォーマットに従って、記録担体のフォーマット処理を行うフォーマット手段とを含み、上記のフォーマット処理が、ユーザデータ領域内の位置が未記録である際に、それらの位置にダミーデータを書き込むことによるデアイシング処理を含むものである装置に関するものである。
本発明はまた、光学的に書換可能なタイプの記録担体を、データの記録および取出しのためにフォーマットする方法であって、ユーザデータ領域を規定する予め規定された記録フォーマットに従って、記録担体をフォーマットする工程を含み、そのフォーマットする工程が、ユーザデータ領域内の位置が未記録である際に、それらの位置にダミーデータを書き込むことによりデアイシングを行う工程を含むものである方法にも関するものである。
本発明はさらに、記録担体をフォーマットするコンピュータプログラムにも関するものである。
光記録担体に記録を行うための1つの装置および方法が、米国特許第6151281号より知られている。この記録担体は、情報が記録されるべきトラックの位置を示す案内溝(通常、プリグルーブと呼ばれる)により構成された、プリトラックパターンを有する。情報は、予め規定された記録フォーマット(たとえばDVD(デジタル・バーサタイル・ディスク))に従って符号化され、光学的に読取可能なマークを記録することにより表される。プリグルーブは、横断方向への周期的なトラック偏位(以下、ウォブルと呼ぶ)により蛇行している。ウォブルは、アドレスのような追加情報に従って周期的に変動させられてもよい。記録装置には、トラックを走査してマークを書き込むため、放射ビームを発生させるヘッドが設けられている。空の記録担体が最初に使用される際、その記録担体のステータスを示すため、予め規定された量の制御データが記録担体に付与される。さらに、記録領域内にも、たとえばファイルシステム情報のようないくらかのデータが記録され得る。ここで示したような記録担体の初期化は、通常、フォーマット処理と呼ばれる。
予め記録されたディスク用に設計された再生装置内で記録担体の読取りが行われる際、かかる再生装置は、予め規定された記録フォーマットに従って、完全に記録がなされたディスク、とりわけ空の領域を含まないディスクを想定する。そのような空の未記録領域は、通常、「アイス」と呼ばれる。これは、プリグルーブを検出することができない再生装置は、この「アイス(氷)状態の」領域を読みだそうとすると、制御を失うからである。上記の米国特許には、記録担体をフォーマットする1つの方法が記載されており、この方法では、記録領域の始点からスタートして、連続書込みされた領域が生成される。これは通常、デアイシング(de−icing)と呼ばれる。
現在、記録可能な多層記録担体が開発されている。多層記録担体上では、各層が自己の円環状のデータ領域を有する。それらの円環状データ領域が協働して、単一の論理的なデータ記憶スペースを構成してもよい。たとえば、二層型の記録担体では、第1の層上においては、円環状データ領域がリードイン領域を伴って始まり、中間制御領域により終端させられる。その場合、第2の層は、中間制御領域を伴って始まり、リードアウト制御領域により終端させられる。
しかしながら、上記の米国特許に従う記録担体のデアイシング処理は、かなりの時間を要し、記録担体の使用を開始しようとするユーザを苛立たせる。また、上記の米国特許は、多層記録担体をデアイシングする方法を提示していない。
したがって、本発明の1つの目的は、記録担体をフォーマットして再生装置内で使用できるように準備することが必要な際に、遅延を防止するような、多層型の記録担体をフォーマットする装置および方法を提供することである。
本発明の第1の側面によれば、冒頭の段落で述べたような情報記録装置であって、上記のフォーマット手段が、
− 第1の層と、予め規定された記録フォーマットに従ってユーザデータが最初に記録される、第1の層上の位置を示す第1の半径方向位置とを決定すること、および
− 上記の第1の半径方向位置において、記録担体の第2の層上へのダミーデータの書込みを開始すること
により、多層記録担体のデアイシング処理を行うように構成されている装置によって、上記の目的が達成される。
本発明の第2の側面によれば、冒頭の段落で述べたような記録担体のフォーマット方法であって、フォーマット処理を行う工程が、
− 第1の層と、予め規定された記録フォーマットに従ってユーザデータが最初に記録される、第1の層上の位置を示す第1の半径方向位置とを決定すること、および
− 上記の第1の半径方向位置において、記録担体の第2の層上へのダミーデータの書込みを開始すること
により、多層記録担体のデアイシング処理を行う工程を含んでいることを特徴とする方法によって、上記の目的が達成される。
上記の方策の効果は、フォーマット処理が、多層記録担体のための効果的なデアイシング処理を含むようになった点である。具体的には、記録担体の最初にデアイシングされる部分は、多層記録担体の第2の層上の部分であって、ユーザデータが最初に記録される第1の層上の部分に対応する部分とされる。有利なことに、そのように部分的にデアイシングされた多層記録担体は、読出専用タイプのプレーヤー内において、記録担体の未だ空の領域をプレーヤーが偶発的に走査するリスクを伴わずに、使用することができる。
本発明はまた、以下の認識にも基づいている。多層記録担体を考えると、異なる層上の記録領域は、たとえばDVDまたはBDといったような、予め規定された記録フォーマットに従ってフォーマットされ得る。そのような記録フォーマットでは、複数の層のそれぞれにある利用可能な記録スペースは、単一の論理的に連続したユーザデータ領域に統合されるか、各層上の独立したユーザデータ領域としてフォーマットされる。従来より、記録担体をフォーマットする際には、利用可能な記録スペースが、先行するリードイン領域と終端のリードアウト領域とを有する、データ領域にフォーマットされていた。導入部において米国特許第6151281号を引用して説明したように、フォーマット処理は、デアイシング処理、すなわち、最後に書込みが行われた領域に隣接する半径方向位置から開始して、リードアウト領域へと向かうトラック方向に、ダミーデータを書き込む処理を含み得る。本発明の発明者は、この従来型のデアイシング処理を多層記録担体に適用すると、結果として、まず第1の層を完全にデアイシングし、続いてリードアウト領域へと向かう方向にダミーデータを書き込むことにより、さらなる層をデアイシングする処理となることを予見した。しかしながら、読出専用プレーヤーのような、空の層を正しく処理する能力を有さないプレーヤー内にかかる記録担体が提供されると、第1の層上の記録済みのユーザデータに対向する物理的に空の層部分が、リスクをもたらす。かかる能力を有さないプレーヤーは、第1の層上の記録済みのデータにアクセスしようとする際に、誤って別の層に合焦してしまうかもしれない。本発明の発明者は、本発明で規定するダミーデータの書込シーケンスおよび書込順序を提案することにより、完全にはデアイシングされていない多層記録担体につき、上記のリスクを軽減する解決策を提供した。
本発明の発明者は、国際公開WO2005/0020232号に、多層記録担体上に情報を記録する方法が記載されていることに注目した。この方法では、ユーザデータは、予め決められた量の記憶スペースのブロックの単位で、複数の層に亘って実質的に均等に分配されて記録される。しかしながら、この文献は、本発明のようなデアイシング方法は提案していない。そうではなく、この文献は、読出専用プレーヤーに適応させるために、対応の半径方向領域上に記録済領域を有する読出専用型記録担体と類似の態様で、ユーザデータファイルを均等に分布させることを提案している。
最後に、本発明の発明者は、追記型の二層記憶媒体に適したいくつかの記録装置が、市場に登場していることに注目した。しかしながら、そのようなレコーダーは、明らかにデアイシングには関係ない。なぜならば、かかるデアイシングは、追記型の記録担体には適用できないからである。
上記の装置の1つの実施形態では、少なくとも第1の層および第2の層と、その第1の層上に第1の部分を有し、第2の層上に第2の部分を有するユーザデータ領域を構成するための、第1の方向に延びる第1の層上のトラック、およびその第1の方向と反対向きの第2の方向に延びる第2の層上のトラックとを含む、多層記録担体に適応させるため、上記のフォーマット手段は、上記の第1の半径方向位置として、上記の第1の方向において上記の第1の部分に先行する開始領域の、近傍位置を特定すること、および、上記の第2の方向において上記の第2の部分に後続する終端領域の、第2の層上における近傍位置に、第1のダミーユニットが書き込まれるようにして、ダミーデータをダミーユニット単位で書き込むことにより、上記のデアイシング処理を行うように構成される。この形態は、第1の半径方向位置が固定位置であり、ユーザデータを記録するための第1の層が固定層であり、それらが予め規定された記録フォーマットから導出されるものであるという利点を有する。したがって、ダミーデータの書込みを開始する位置もまた固定されており、異なる層上において反対向きのトラック方向を有する多層のデアイシングを、容易に可能とする。上記の装置のさらなる実施形態では、フォーマット手段は、第2の層上の第1のダミーユニットの後に、その第1のダミーユニットに隣接する隣接部分のシーケンスであって、上記の第2の方向と反対向きの方向を有するシーケンスで、後続のダミーユニットを書き込むことにより、デアイシング処理を行うように構成される。こうして、デアイシングされている各々の層のトラック方向と反対向きの方向で、シーケンスが記録される。
上記の装置の1つの実施形態では、フォーマット手段は、第1の層上において、その位置までその第1の層上に予め規定された記録フォーマットに従ってユーザデータが記録される境界半径方向位置を示す、第2の半径方向位置を決定すること、および、記録担体の第2の層上において、上記の第1の半径方向位置から上記の第2の半径方向位置まで、ダミーデータを書き込むことにより、デアイシング処理を行うように構成される。この形態は、まず第2の層がデアイシングされ、一方、ほどなく第1の層上にデータが記録され得るという利点を有する。
上記の装置の1つの実施形態では、フォーマット手段は、第1の層上において、その位置までその第1の層上にユーザデータが記録済みである中間半径方向位置を示す、第3の半径方向位置を決定すること、および、記録担体の第2の層上において、上記の第1の半径方向位置から第3の半径方向位置までダミーデータを書き込み、続いて、第1の層上において、上記の第3の半径方向位置に隣接する位置に、ダミーデータを書き込むことにより、デアイシング処理を行うように構成される。この形態は、既にユーザデータを含む第1の層の部分に対向する第2の層の領域において、デアイシングが開始し、記録済みのユーザデータに隣接する部分において第1の層のデアイシングが続くという利点を有する。この形態は、上記で述べたような能力を有さないプレーヤーが、記録済みのユーザデータの直後に続く、第1の層上の空き領域に触れることを防止する。
上記の装置の1つの実施形態では、フォーマット手段は、先行ダミーユニットに隣接する位置の各シーケンスであって、各層上のそれら各シーケンスが同一の半径方向を有する各シーケンスで、後続のダミーユニットが、上記の第1の層上および少なくとも1つの別の層上に交互に記録されるようにして、ダミーデータをダミーユニット単位で書き込むことにより、デアイシング処理を行うように構成される。上記の実施形態は、3つ以上の層を有する多層記録担体にも使用可能である点に留意されたい。この実施形態では、ダミーデータは、空である各々すべての層上において、類似の半径方向位置に書き込まれる。したがって、各々すべての層上において、デアイシングが生じる。その後、同一の方向、すなわち第1の層上におけるユーザデータの書込み方向に沿って、次の半径方向位置へとデアイシングが進行する。
本発明に係る方法および装置のさらなる好ましい実施形態は、さらなる請求項において提示されている。
ディスク形状の記録担体を示した図 多層光ディスクを示した図 記録装置を示した図 オポジットトラックパスの記録担体上への記録を示した図 1つのバックグラウンドフォーマット方法を示した図 記録システムのフォーマット機能を示した図 1つのバックグラウンドフォーマット方法を示した図
以下の説明において図面を参照しながら例として説明される実施形態を参照することにより、本発明の上記およびその他の特徴が、さらに明らかとされる。図中において、説明済みの要素に対応する要素は、同一の参照番号を有する。
図1は、トラック9と中心穴10とを有する、ディスク形状の記録担体11を示している。トラック9は、情報層上において、実質的に平行なトラックを構成する複数巻の螺旋パターンに従って配されている。記録担体は、記録可能型の情報層を有する光ディスクであってもよい。記録可能型ディスクの例としては、CD−R、CD−RWおよびDVD+RWが挙げられる。記録可能型の記録担体上のトラック9は、空の記録担体の製造時に付与されたプリトラック構造(たとえばプリグルーブ)により示されている。記録された情報は、トラックに沿って記録された光学的に検出可能なマークによって、情報層上に表される。マークは、第1の物理的なパラメータの変動によって構成されており、したがって周囲とは異なる光学特性を有する。マークは、反射ビーム中の変動、たとえば反射率の変動によって検出可能とされている。
空の記録担体の走査中において、プリトラックパターン(たとえばウォブル変調を含むパターン)は、トラッキングサーボ信号を生成するための検出器セグメントまたは追加の検出器により検出可能な反射ビームの断面強度の変動といったような、別のタイプの放射変動によって検出可能とされている。トラッキングサーボシステムのためにウォブルを利用することは、CD−R/RWおよびDVD+RWシステムからよく知られている。ウォブル変調は、たとえば米国特許第6538982号に記載されているように、物理アドレスおよび制御情報を符号化するのに利用される。
記録担体は、たとえばビデオもしくはオーディオ情報、またはコンピュータデータのような他の情報といったような、リアルタイム情報を担持することを意図されているかもしれない。
本発明に係る情報記録システムは、記録担体の同じ側から記録可能な少なくとも2つの層を有する、多層記録担体に関連するものである。DVDでは、第1の層(L0;論理的な記録順序において最初の層であることを示す)が、第2の層(L1)よりも、入射面に近い位置に配されている。ここで、通常は、「第1の」層がレーザーの入射面により近い層であり、「第2の」とは、レーザーの入射面から遠い側の層を示す点に留意されたい。
既存の読出専用の標準化された(たとえばDVD−ROM規格)記録担体との間に要求される互換性のため、DVDタイプの二層記録可能型(または書換可能型)ディスクのレイアウトには、2つの可能な選択肢がある。これら2つのオプションは、両方の層の螺旋の方向を表して、「パラレルトラックパス」(PTP)および「オポジットトラックパス」(OTP)と呼ばれる。PTPディスクでは、(単一のアドレス指定可能なスペースに論理的に統合され得る)1層につき1つの情報領域が存在する。一方、OTPディスクでは、情報領域は、第1の層(L0)上に第1の部分を有し、第2の層(L1)上に第2の部分を有する。オポジットトラックパス(OTP)モードの二層ディスク用のDVD−ROM規格では、単一の情報領域が、2つの層に亘って規定されている。
図2は、多層光ディスクを示している。L0は第1の層40であり、L1は第2の層41である。第1の透明層43は第1の層をカバーしており、スペーサ層42は両方の層40と41とを隔てており、基板層44は第2の層41の下に示されている。第1の層40は、第2の層41と比べて、記録担体の入射面47により近い位置に配されている。L0層に合焦させられた第1の状態45のレーザービーム、およびL1層に合焦させられた第2の状態46のレーザービームが図示されている。
多層ディスクは、DVD−ROMまたはDVD−Videoといったような読出専用の予め記録されたディスクとしては、既に入手可能となっている。また、書込可能な二層ディスクも知られている。二層DVD+RWディスクが近年提案されており、このディスクは、二層DVD−ROM規格と互換性を有するものとされている。L0層は、約40−60%の透過率を有する。両層の実効反射率は、典型的には7%であるが、より低いまたはより高い値(3%−18%)も可能である。3層以上の層を有する書込可能型および書換可能型の光記憶媒体も、検討されている。
DVD+RW DLは、二層DVD+RWディスクである。単層ディスクと同様に、製造ラインから出てきたときは、いずれの層も全く未書込みの状態である。ディスク上の未書込みの領域は「アイス」と呼ばれる。これは、DVD−ROMディスクの読取りしかできない通常の光ドライブは、この空の層を平坦面として認識し、その層上においてトラッキングを行うことができないためである。そのような性能の限られたドライブが書換可能型ディスク上をトラッキングするためには、DVD+RWディスクに書き込む機能を有するドライブが、ディスク上にデータを書き込まなくてはならない。書換可能型ディスク上の書込済みの領域は、「デアイシングされた」領域とも呼ばれる。いったん単層ディスクのリードイン領域からリードアウト領域まで書込みが行われると、DVD−ROMを読み出す性能しか有さないドライブも、問題なくディスクを読み出すことができる。
二層または多層の書換可能型ディスクは、単層型に加えて、DVD−ROMドライブとの互換性に関し追加の問題を有する。それは、DVD−ROMドライブは、任意の層に意図しないジャンプを行う可能性があるという問題である。このことは、1つの層のみが完全に書き込まれた多層記録担体がそのようなドライブ内で使用されると、たとえユーザデータがなくても(したがって理由がなくても)、ドライブが第2の層にジャンプするため、DVD−ROMプレーヤがクラッシュしかねないことを示唆する。したがって、多層の書換可能型ディスクに関し、通常は内径側から外径側であるユーザデータの書込方向で、すべての層に同量(すなわち、少なくとも書き込まれるユーザデータの量に対応する量)の書込みを行わせることが提案される。
図3は、記録装置を示している。この装置には、記録担体11上のトラックを走査する走査手段が設けられており、この走査手段は、記録担体11を回転させる駆動ユニット21と、ヘッド22と、ヘッド22をトラック上に位置決めするためのサーボユニット25と、制御ユニット20とを含む。ヘッド22は、光学素子を介して導光され記録担体の情報層のトラック上の放射スポット23に集光させられる、放射ビーム24を発生させるための、既知のタイプの光学系を含んでいる。放射ビーム24は、たとえばレーザーダイオードのような放射源により発生させられる。ヘッドはさらに、ビームの光軸に沿って放射ビーム24の焦点を移動させるフォーカシングアクチュエータと、トラック中心上にスポット23の半径方向位置を細かく位置決めするトラッキングアクチュエータとを含んでいる(図示せず)。トラッキングアクチュエータは、光学素子を半径方向に移動させるコイルを含んでいてもよいし、あるいは、反射素子の角度を変えるように構成されていてもよい。フォーカシングアクチュエータおよびトラッキングアクチュエータは、サーボユニット25からのアクチュエータ信号により駆動される。読取りのため、情報層により反射された放射は、ヘッド22内の通常タイプの検出器(たとえば4分割ダイオード)により検出され、この検出器は、フロントエンドユニット31にカップリングされる検出信号を生成する。フロントエンドユニット31は、主走査信号33と、トラッキングおよびフォーカシングのためのエラー信号35とを含む、様々な走査信号を生成する。エラー信号35は、トラッキングアクチュエータおよびフォーカシングアクチュエータを制御するため、サーボユニット25にカップリングされる。主走査信号33は、通常タイプの読取処理ユニット30によって処理される。この読取処理ユニット30は、情報を取得するため、復調器、デフォーマッタ、および出力ユニットを含む。制御ユニット20は、たとえばマイクロプロセッサ、プログラムメモリおよびコントロールゲートといった、制御回路系を含んでいる。制御ユニット20はまた、論理回路内にステートマシンとして実装されてもよい。
この装置には、書込可能型または書換可能型の多層記録担体上に情報を記録するための、記録手段が設けられている。記録手段は、入力ユニット27と、フォーマッタ28と、レーザーユニット29とを含んでおり、ヘッド22およびフロントエンドユニット31と協働して、書込用の放射ビームを発生させる。フォーマッタ28は、制御データの追加、および記録フォーマットに従ったフォーマット処理ならびにデータの符号化を行う。このフォーマット処理および符号化は、たとえば、エラー訂正コード(ECC)の追加、パターンの同期化、インターリービングおよびチャネル符号化により行われる。フォーマットされたユニットは、アドレス情報を含み、制御ユニット20による制御下において、記録担体上の対応のアドレス指定可能な位置に書き込まれる。フォーマッタ28の出力部からのフォーマットされたデータは、選択された層内にマークを書き込むべくレーザーパワーを制御するレーザーユニット29へと受け渡される。
ある実施形態では、記録装置は、記憶システムのみ、たとえばコンピュータで利用される光ディスクドライブとされる。制御ユニット20は、標準化されたインターフェースを介して、ホストコンピュータシステム内の処理ユニットと通信するように構成されている。デジタルデータは、フォーマッタ28および読取処理ユニット30に、直接インターフェースされる。
ある実施形態では、装置は、たとえば民生用のビデオ記録装置といったような、スタンドアロン型のユニットとして構成される。制御ユニット20、または装置内に含まれる追加のホスト制御ユニットは、ユーザにより直接制御され、ファイル管理システムの機能を実行するように構成される。装置は、アプリケーションデータの処理、たとえばオーディオおよび/またはビデオの処理回路を含む。ユーザ情報は、入力ユニット27において提示される。この入力ユニット27は、アナログのオーディオならびに/もしくはビデオ、または圧縮されていないデジタルのオーディオ/ビデオといったような入力信号のための、圧縮手段を含んでいてもよい。適切な圧縮手段としては、たとえば、オーディオに関しては国際公開WO98/16014−A1(PHN 16452)に記載されているものが、ビデオに関してはMPEG2規格に記載されているものが挙げられる。入力ユニット27は、オーディオおよび/またはビデオを処理して、フォーマッタ28に受け渡される情報のユニットとする。読取処理ユニット30は、適当なオーディオおよび/またはビデオ復調ユニットを含んでいてもよい。
制御ユニット20は、図4および5を参照して以下で説明するようにして、多層記録担体にフォーマット機能を実行するフォーマットユニット16を含んでいる。ここで、フォーマット機能は、上記に代えてあるいは少なくとも部分的に、別の処理ユニット内で実行されてもよく、たとえばソフトウェアドライバを介してホストコンピュータ内で実行されてもよい点に留意されたい。
記録装置の多くの機能は、予め規定された規格に従って規定されてもよい。たとえば、光記録担体のフォーマット処理が、National Committee for Information Technology Standards(NCITS):ワーキングドラフト、T10/1675−D、改訂第1版(Revision 1)、2004年10月11日、「INFORMATION TECHNOLOGY−Multimedia Commands MMC−5(情報技術−マルチメディアコマンドMMC−5)」というドラフト案から知られている(以下、本明細書ではMMC−5と呼ぶ)。MMC−5では、ユーザデータの書込みを可能とする前に、DVD+RWディスクをフォーマットする必要がある。フォーマットコマンドは、MMC−5で規定されているように、既知のプロトコルに従って与えられてもよい。このフォーマットに従って、ユーザデータ領域が生成される。このユーザデータ領域に先行して、リードイン制御領域が存在する。また、リードイン制御領域に後続するデータ領域の後には、通常はリードアウトと呼ばれるさらなる制御領域が、データ領域の終端境界に記録されてもよい。
さらなる機能が、MMC−5(第1章)中で記述されている周知のATA/ATAPI規格、およびMMC−5(第2.1.2章)中で引用されているパケットインターフェース5を伴うNCITS T13/1321D ATアタッチメント(ATA/ATAPI−5)で規定されている。かかる装置は、ATA/ATAPI装置と呼んでもよい。
一般的に、空のディスクは、DVD−ROMドライブにより読出可能とされるためには、順序立ててフォーマットされなくてはならない。フォーマットコマンド(FORMATコマンド)が与えられると、装置は、たとえばリードイン制御領域を書き込むことにより、実際のフォーマット処理を開始することができる。このコマンドおよびそれに伴う潜在的な処理をただちに完了しなくてはならないか否かは、具体的なフォーマットコマンドに依存する。フォーマット処理がただちに完了されなくてはならない場合は、ドライブは、リードインが完全にフォーマットされるまで、ATAバスを占有する。しかしながら、通常、フォーマットコマンドは、デアイシング処理を特に必要としない。デアイシング処理は、フォーマットコマンドによってトリガされてもよいし、記録装置自体の動作において記録装置により開始されてもよい。一般的に、デアイシング処理は、記録装置の制御下におけるバックグラウンド処理として、すなわちコマンドの受信からは独立して、実行することができる。デアイシング処理が進行する一方、装置は、記録担体上のユーザデータの記録または取出しを行うコマンドの受信および実行も行い、このことがデアイシング処理を一時的に中断させる。
本発明の主な関心は、多層記録担体のフォーマット処理、とりわけデアイシング処理にある。フォーマット手段16は、以下のようにして多層記録担体のデアイシング処理を行うように構成されている。ユーザデータが最初に記録された、または通常はユーザデータが最初に記録される、第1の半径方向位置および第1の層が決定される。したがって、第1の半径方向位置は、ユーザデータが最初に記録される第1の層上の位置を示し、この位置は、予め規定された記録フォーマットに従って選択される。ユーザデータが既に記録されている場合には、そのユーザデータの実際の位置が使用されてもよい。続いて、デアイシングのためのダミーデータの書込みが、記録担体の第2の層上において、第1の半径方向位置から開始される。実際には、書込みは、かかる第1の半径方向位置の前から始まり同位置の後で終了してもよく、ブロック単位で進行してもよい。明らかなことであるが、その記録担体上の別の位置にいくらかのデータが既に記録されている場合には、かかる位置は、ダミーデータの書込中においてスキップされる。ある実施形態では、記録担体のどの領域が既に書込済みであるかを示す、ステータス情報が保持されている。かかるステータス情報は、たとえばファイル管理システムから情報を取り出すことにより、一部記録済みの記録担体に対して生成されてもよいし、以前に使用された記録担体をフォーマットする場合には、記録担体の表面を走査することにより生成されてもよい。
多層記憶媒体のための1つの実施形態では、媒体は、隣接する層において反対方向のトラックパターンを有する、オポジットトラックパス記録担体と呼ばれるものであってもよい。たとえば、オポジットトラックパスを有する二層ディスクは、L0と呼ばれる第1の層上の最も小さな半径方向位置に、記録可能領域の物理的な内側境界を構成するリードイン領域を、第1の制御領域として有していてもよい。L1と呼ばれる第2の層上には、物理的な内側境界の対応の半径方向位置に、リードアウト領域と呼ばれる第1の制御領域が記録され、このリードアウト領域が、L1上のデータ領域を終端させる。
図4は、オポジットトラックパス記録担体上への記録を示している。通常はL0と呼ばれる第1の層40、および通常はL1と呼ばれる第2の層41が、中心穴10に半径方向の中心が置かれた状態で示されている。L0層は、そのL0層上の第1の半径方向位置61に記録された第1の制御領域51と、そのL0層上の第2の半径方向位置62に記録された第2の制御領域52とを有している。L1層は、第1の半径方向位置61に記録された第1の制御領域54と、第2の半径方向位置62に記録された第2の制御領域53とを有している。各層上において、両方の制御領域の間には、円環状データ領域が形成され、この円環状データ領域は、上記の半径方向位置により決定されるデータサイズを有する。ここで、両方の層上におけるトラック方向は、逆向きであると想定されている。その場合、L0層上の第1の制御領域51が、通常、リードイン領域と呼ばれ、L1層の第1の制御領域54が、通常、リードアウト領域と呼ばれる。中間的に層を開始または終端させるさらなる領域は、中間領域と呼ばれてもよい。各層上において同一のトラック方向を有する記録担体では、複数の層が、独立した複数のユーザデータ領域を構成してもよいし、組み合わされて単一の論理的に連続したデータ領域とされてもよい。ここで、上記の制御領域は、さらなる制御データの記録前に記録されても、さらなる制御データの記録後に記録されてもよく、とりわけ上記のデアイシング処理は、制御領域の記録前に既に開始していてもよい。
ユーザデータファイル55が、記録済みの領域として示されている。従来のデアイシング方法によれば、空の表面をデアイシングするための第1のダミーデータが、ユーザデータファイル55に隣接する次の領域56に書き込まれる。さらなるダミーデータが、連続シーケンスとして記録される。このシーケンスは、L0を完了した後、矢印57で示すように論理アドレスおよびトラック方向の順序に沿って、さらなる層上において継続する。ここで、単層ディスクのフォーマット処理は、常に最も低い論理アドレスから最も高い論理アドレスに向かって進行する点に留意されたい。多層ディスクに対して行う論理的な方法もまた、矢印57で示すように、最も低い論理アドレスから最も高い論理アドレスに向かってのフォーマット処理であろう。
図5は、オポジットトラックパス記録担体に対する多層バックグラウンドフォーマット処理を示している。図4と同様に、第1の層40および第2の層41が示されており、L0層は、第1の制御領域51(リードイン領域)および第2の制御領域52を有している。L1層は、第1の制御領域54(リードアウト領域)および第2の制御領域53を有している。ユーザデータファイル55は、記録済みの領域として示されている。ここで、第1の半径方向位置にある矢印50は、最初にユーザデータを記録する初期位置を示す点に留意されたい。この位置は、円環状の記録可能領域の内側境界近く、リードイン領域のすぐ隣の位置である。
新規な多層デアイシング方法によれば、第1のダミーデータユニット60が、L1層の空の表面をデアイシングするために、第1の半径方向位置50に書き込まれる。L1層上において、トラック方向とは反対向きの矢印59で示す方向に、複数のダミーデータユニットが書き込まれている。ここで、データの書込みは、通常と同様、二層OTPディスクのL1層上では外径側から内側へと向かう、トラック方向に行われなくてはならない点に留意されたい。しかしながら、矢印59は、後続のダミーユニットがさらに外側の位置に記録されること(すなわち、各回において、トラック内の先行するダミーユニットより前のアドレスから開始すること)、およびかかる前のアドレスまでの領域にダミーデータの書込みを行うことを示している。そのような領域に書込みを行った後、ヘッドは、次の開始アドレスまで後方ジャンプしなくてはならない。こうして、デアイシングされた領域58がユーザデータファイル55に対向して生成され、ダミーデータは、矢印59により示すようにL1上で続く、連続したシーケンスとして記録される。ここで、2つよりも多くの層を有する多層記録担体上では、各層上に平面共通のデアイシング領域を形成するために、さらなる層に続けて書き込みが行われる。
この新規な多層デアイシング方法は、L0層上においてL0sizeまでの完全な書込みがまだ行われていないようなDVD+RW DLディスクにおいて、L1層上の書込済領域が、常に、L0上の書込済領域と等しいか、L0上の書込済領域より大きい状態を実現する。好ましくは、L1層上の書込済領域は、予め決められた量だけ、L0上の書込済領域よりも大きくされる。これは、より性能の低いドライブが、異なる層上の書込済領域にジャンプする際に、決してアイスに当たらないことを確かにするためである。L1領域は、とりわけ、ディスクが取り出され、デアイシング処理が中断される際に、書き込まれる必要がある。一部のみデアイシングされた多層記録担体は、「中間的な」ディスクフォーマットを施されたディスクと呼ばれ、かかるディスクでも、より性能の低い再生装置と互換性を有する。
図6は、記録システムの1つのフォーマット機能を示している。このフォーマット機能は、ソフトウェアプログラムに基づいて、PCまたはマイクロプロセッサといったようなプログラミング可能なユニット内で実行されてもよい。あるいは、このフォーマット機能は、光ディスクドライブのような記録装置内に内蔵されてもよい。まず、開始点61において、システムは使用できる状態になっていると想定する。マウント工程62では、記憶媒体11が入れられ(たとえば挿入またはアクティブ化され)、記憶媒体に物理的にアクセスするためのユニットがアクティブ化される。受信工程63では、コマンドが、インターフェース(たとえばユーザインターフェースまたはPCシステムへのインターフェース)を介して受信され得る。ここでは、フォーマットコマンドが受信されるものと想定する。次に、デアイシング処理が開始される。決定工程64では、最初のデータが到達した際に論理的に用いられる、ユーザデータの記録位置が決定される。具体的には、第1の半径方向位置および第1の層が決定される。この第1の半径方向位置は、予め規定された記録フォーマットに従ってユーザデータが最初に記録される、第1の層上の位置を示す。続いて、位置設定工程65において、別の層上においてダミーデータの書込みを開始する位置が設定される。この位置は、第1の半径方向位置に基づいている(すなわち、この位置は、第1の半径方向位置をカバーする)。ダミー記録工程66において、1ユニットのダミーデータが記録される。次への工程67において、さらなるダミーデータユニットが必要であるか否かが特定される。すべての空の領域の書込みが完了している場合には、準備完了点68において、デアイシング処理が終了させられる。次への工程67において、さらなるダミーユニットの書込みが必要な場合には、ダミー記録工程66に戻る決定がなされる。書込みが行われるべき次の位置は、たとえば以下で述べるようなデアイシング方法に従って設定される。
図7は、1つのバックグラウンドフォーマット方法を示している。フォーマット方法の第1の例71が、図の上側部分に示されており、フォーマット方法の第2の例72が、下側部分に示されている。いずれの例においても、層L0と層L1とを有し、L0上に記録済みのユーザデータ領域を有する多層記録担体が示されている。
第1の例71では、ダミーデータユニット(ダミー1、ダミー2等と番号付けされている)のシーケンスが付与されており、このシーケンスは、L0上のユーザデータの開始点に対向する、L1上の位置において(ダミー1で)始まる。後続のダミーデータユニットは、L0上にユーザデータが記録されたのと同一の方向で、L1上に記録される。層L1が完全にデアイシングされると(ダミー8)、このシーケンスは、L0上のユーザデータの後において継続する(ダミー9)。
第2の例72では、L0上のユーザデータの開始点に対向する、L1上の位置において(ダミー1で)始まるが、第3の半径方向位置73をカバーする位置(ダミー4)までしか続かない、ダミーデータユニットの別のシーケンスが付与されている。この第3の半径方向位置は、既に記録済みのユーザデータの終端をマークしている。その後のダミーデータユニットは、L0上にユーザデータが記録されたのと同一の方向で、L0上とL1上とに交互に記録される。次のダミーデータ(ダミー5)は、L0上の、既に記録済みのユーザデータに隣接する位置に記録され得る。
ここで第2の例72では、L0層上の最初のダミーデータ(ダミー5)は、ダミーユニットを規則的なパターンに整列させるために、他のユニットよりも短いものとして図示されている点に留意されたい。このようなパターンを用いると、どの領域がデアイシング済みであるかに関するステータス情報を、容易に保持することができる。ダミーデータユニットを記録するためのこの交互のシーケンスは、両方の層が完全にデアイシングされるまで続く(ダミー13)。
1つの実施形態では、フォーマットユニットは、多層記録担体の各層について、連続して書き込まれた領域のサイズおよび/または位置を示す、ステータス情報を保持するように構成される。とりわけ、そのようなステータス情報は、デアイシング処理が中断された際に後で利用するために、たとえば記録装置のメモリ内に保存される。さらに、ステータス情報は、たとえば取出コマンドが実行される際に、記録担体自体に記録されてもよい。フォーマット手段は、記録担体が挿入された際に、このステータス情報を取り出すために記録担体を走査してもよい。1つの具体的なケースでは、少なくとも第1の半径方向位置から延在する、連続して書き込まれた領域のサイズが保持される。
以上、主にDVD+RW二層光ディスクを用いた実施形態によって本発明を説明してきたが、本発明は、四角形の光カード、光磁気ディスク、高密度(ブルーレイ)ディスク、または円環状の領域にフォーマットされるべき記録可能な多層担体を有する任意の他のタイプの情報記憶系といった、他の多層記録担体にも適したものである。とりわけ、層の数は、二層よりも多くてもよい。その場合、開始および終端境界を与える対応の制御領域は、複数層のスタックのユーザデータ領域が空間的に一致するようにして、各層上に配置され得る。デアイシングは、任意の他の層に記録されたユーザデータと平面共通の、各層上の対応する半径方向位置で行われる。
ここで、本明細書および特許請求の範囲において、「含む」または「備える」との語は、列挙された以外の要素または工程の存在を排除するものではなく、ある要素に先行する「1つの」との語は、そのような要素が複数存在することを排除するものではなく、いずれの参照符号も特許請求の範囲を限定するものではなく、本発明は、ハードウェアとソフトウェアとの両方によって実装可能であり、いくつかの「手段」または「ユニット」が、ハードウェアまたはソフトウェアの同一項目によって代表されてもよい点に留意されたい。さらに、本発明の技術的範囲は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の思想は、上記で述べた新規な特徴およびそれら特徴の組合せの各々すべてに見出されるものである。

Claims (1)

  1. データの記録および取出しのために、光学的に書換可能なタイプの記録担体をフォーマットする方法であって、
    ユーザデータ領域を規定する予め規定された記録フォーマットに従って、前記記録担体のフォーマット処理を行う工程であって、該フォーマット処理が、前記ユーザデータ領域内の位置が未記録である際に、該位置にダミーデータを書き込むことによるデアイシング処理を含むものである工程を含み、
    前記フォーマット処理を行う工程が、
    − 第1の層と、前記予め規定された記録フォーマットに従ってユーザデータが最初に記録される、前記第1の層上の位置を示す第1の半径方向位置とを決定すること、および
    −前記第1の半径方向位置において開始する、前記記録担体の第2の層上への前記ダミーデータの書込みを行なうこと
    により、多層記録担体のデアイシング処理を行う工程を含み、
    前記デアイシング処理を行う工程において、前記第1の層がユーザデータで記録済みの領域を有する場合、前記第2の層上の書込済領域が、前記第1の層上の前記記録済みの領域より予め決められた量大きくされる、ことを特徴とする方法。
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