JP5704015B2 - アンテナ - Google Patents
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Description
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、不使用時にコンパクトに収納することができるアンテナを提供することを目的としている。
この場合、導電性を有する筒状のスリーブに各反射素子部を内嵌することにより、各反射素子部と固定部材との導通性を高めることができるとともに、各反射素子部を固定部材に強固に固定することができる。
この場合、ネジにより反射素子部をスリーブに締め付け固定することにより、反射素子部がスリーブから抜け出すのを防止することができるとともに、反射素子部とスリーブとの導通性を高めることができる。
この場合、スリーブに対する各反射素子部の内嵌位置を位置決め部材により容易に位置決めすることができる。また、各反射素子部の端部が導電性を有する位置決め部材にそれぞれ当接しているため、各反射素子部同士の導通性を高めることができる。
この場合、ボルトにナットを螺合させることで、各反射素子部の外周面と前記スリーブの内周面とを圧着させることができるため、各反射素子部がスリーブから抜け出すのを抑制することができるとともに、各反射素子部とスリーブとの導通性をさらに高めることができる。
この場合、位置決め部材の当接部に各反射素子部の端面を当接させることにより、スリーブに対する各反射素子部の内嵌位置を容易に位置決めすることができる。また、導電性を有する位置決め部材の嵌合部に各反射素子部を外嵌することにより、各反射素子部同士の導通性をさらに高めることができる。
この場合、反射素子部をスリーブに内嵌させた状態で、反射素子部に設けられたニップルの雌ネジ部をスリーブの雄ネジ部に螺合させることにより、反射素子部をスリーブに固定することができる。これにより、反射素子部がスリーブから抜け出すのを確実に防止することができる。
この場合、スリーブの雄ネジ部にニップルの雌ネジ部を螺合させると、反射素子部に外嵌固定された導電性を有するカラーがスリーブの端面に当接するため、反射素子部とスリーブとの導通性をさらに高めることができる。
この場合、スリーブの雄ネジ部にニップルの雌ネジ部を螺合させると、スリーブの切欠溝の溝幅が狭まることでスリーブのテーパ端部が縮径されるため、スリーブの内周面を反射素子部の外周面に圧着させることができる。これにより、反射素子部とスリーブとの導通性をさらに高めることができる。
この場合、固定部材をアーム部材に対して折り畳むことにより、固定部材の少なくとも一部によって放射器の給電点の取付部分を保護することができる。したがって、アンテナの不使用時に、放射器の給電点の取付部分が破損するのを抑制することができる。
この場合、アンテナの不使用時に、放射器を長手方向に分割して構成する一対の放射素子を、アーム部材に対して折り畳むことができるため、放射器をコンパクトに収納することができる。したがって、備蓄用のアンテナをさらに省スペースで保管することができる。
この場合、一対のネジにより、放射素子の一端部がアーム部材に締め付け固定されているため、アーム部材に対する放射素子の支持剛性を確保しつつ、アーム部材と放射素子との導通性を高めることができる。また、前記一対のネジによる締め付けを緩めるだけで、放射素子を折り畳むことができるため、放射素子を折り畳む際にネジが紛失するのを防止することができる。
この場合、他方のネジを長孔部に沿って固定位置から可動位置まで移動させるのに、他方のネジを円弧状又は少なくとも二方向にそれぞれ直線状に移動させる必要があるため、固定位置にある他方のネジに当該ネジを一方向に直線状に移動させる外力が作用しても、他方のネジが可動位置に移動するのを効果的に抑制することができる。これにより、アンテナの使用中に、一方のネジがアーム部材の切欠部から離脱しにくくなるため、アーム部材と放射素子との導通性の低下を抑制することができる。
この場合、固定部材はアーム部材に取り付けられた支持部材により支持されるため、固定部材をアーム部材に対して所定角度開いた状態で強固に支持することができる。また、支持部材の長手方向の長さがアーム部材の長手方向の長さ以下に設定されているため、支持部材をアーム部材に対して着脱する際に、その取り扱いが容易となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係るアンテナを示す斜視図である。図2はアンテナの側面図であり、図3はアンテナの平面図である。このアンテナは、テレビ及びFM放送用のアンテナであって、アーム部材1に放射器2、反射器3及び無給電素子4が取り付けられたものである。アーム部材1は、水平方向に延びる主アーム11と、この主アーム11の上側にその長手方向に沿って固定された左右一対の給電トラップ12とによって構成されている。
左右一対の給電トラップ12は、その長手方向の二箇所をブラケット15を介して主アーム11に固定されている。また、給電トラップ12は、主アーム11の基端部(図1の左端部)から先端部に向けて延び、その先端部に放射器2が接続されており、前記基端部側に配置された給電部(図示省略)から放射器2に給電するようになっている。
次に、反射器3における反射素子部32aの固定構造について説明する。図4は、図3のC部拡大平面図であり、スリーブ31b及び反射素子部32aを断面で示す図である。図4において、左右一対の反射素子部32aは、スリーブ31bにその長手方向両端からそれぞれ着脱可能に内嵌されている。スリーブ31bの長手方向中央部には、各反射素子部32aの端部を当接させて当該各反射素子部32aの内嵌位置を位置決めする位置決め部材34が取り付けられている。
次に、放射器2の取付構造について説明する。図6は放射器2の取り付け構造を示す図1のE部拡大斜視図であり、図7は、放射器2の放射素子21を折り畳んだ状態を示す拡大斜視図である。図6において、アーム部材1の各給電トラップ12は、その先端部に放射器2の各放射素子21の給電点をそれぞれ取り付ける取付部分である取付体13をそれぞれ有している。各取付体13は、略直方体状に形成されており、一対の取付体13同士は、連結金具14により連結固定されている。
次に、図1の使用状態にあるアンテナを収納する手順について、図面を参照しながら説明する。まず、図8に示すように、無給電素子4を主アーム11から取り外すとともに、固定部材31から反射素子32を取り外す。反射素子32を取り外す場合は、図4において、位置決め部材34のナット34bを緩めるとともに、スリーブ31bの端部及び反射素子部32aを貫通しているネジ37を取り外し、反射素子部32aをスリーブ31bから抜き出す。
さらに、支持部材33の長手方向の長さL2が、主アーム11の長手方向の長さL1以下に設定されているため、支持部材33をアーム部材1に対して着脱する際に、その取り扱いが容易となる。
図11は、本発明の第2実施形態に係るアンテナにおける反射素子部の固定構造を示す拡大平面図である。本実施形態と第1実施形態とが異なる点は、位置決め部材34の構成と、ニップル38を用いている点である。本実施形態の位置決め部材34は、スリーブ31b内に挿入された略円柱状の位置決め本体34cと、この位置決め本体34cをスリーブ31bに締め付け固定する一対のネジ34dとからなる。位置決め本体34cは、スリーブ31b内に挿入された各反射素子部32aの端部がそれぞれ着脱可能に外嵌される一対の嵌合部34c1と、これらの嵌合部34c1に各反射素子部32aが外嵌された状態で当該各反射素子部32aの端面が当接する当接部34c2とを有している。
なお、本実施形態の位置決め部材34及びニップル38は、必ずしも同時に使用する必要はなく、上述のように、各部材の導通性を考慮して適宜選択して使用すればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施形態の放射素子21は、アーム部材1の取付体13に対して回動可能に取り付けられているが、取付体13に対して着脱可能に取り付けられていてもよい。
さらに、取付体13の長孔部13cは、二方向にそれぞれ直線状に延びるL字形に形成されているが、円弧状に形成されていてもよい。
2 放射器
3 反射器
8 第1ヒンジボルト(ネジ)
9 第2ヒンジボルト(ネジ)
13 取付体(放射器の給電点の取付部分)
13b 切欠部
13b1 開口
13c 長孔部
21 放射素子
31 固定部材
31b スリーブ
31b1 雄ネジ部
31b2 切欠溝
31b3 テーパ端部
32 反射素子
32a 反射素子部
33 支持部材
34 位置決め部材
34a ボルト
34b ナット
34c1 嵌合部
34c2 当接部
37 ネジ
38 ニップル
38a 雌ネジ部
39 カラー
Claims (12)
- アーム部材に放射器及び反射器が取り付けられるアンテナであって、
前記反射器は、前記アーム部材に対して折り畳み可能に取り付けられる固定部材と、この固定部材に取り付けられる反射素子とを備え、
前記反射素子は、当該反射素子を長手方向に分割して構成する一対の反射素子部を有し、
前記固定部材は、導電性を有する筒状のスリーブを備え、
前記各反射素子部が、前記スリーブにその長手方向両端からそれぞれ着脱可能に内嵌され、
前記各反射素子部の端部を当接させて当該各反射素子部の内嵌位置を位置決めする導電性を有する位置決め部材が、前記スリーブの長手方向中央部に取り付けられていることを特徴とするアンテナ。 - 前記反射素子部が、前記スリーブに内嵌された状態で当該スリーブにネジで締め付け固定される請求項1に記載のアンテナ。
- 前記位置決め部材は、外周面に前記各反射素子部の端面が当接するボルトと、前記ボルトに螺合されることで前記各反射素子部の外周面と前記スリーブの内周面とを圧着させるナットとからなる請求項1又は2に記載のアンテナ。
- 前記各反射素子部が、筒状に形成されており、
前記位置決め部材は、前記各反射素子部の端部が着脱可能に外嵌される嵌合部と、この嵌合部に前記各反射素子部が外嵌された状態で当該各反射素子部の端面が当接する当接部とを有している請求項1又は2に記載のアンテナ。 - アーム部材に放射器及び反射器が取り付けられるアンテナであって、
前記反射器は、前記アーム部材に対して折り畳み可能に取り付けられる固定部材と、この固定部材に取り付けられる反射素子とを備え、
前記反射素子は、当該反射素子を長手方向に分割して構成する一対の反射素子部を有し、
前記固定部材は、導電性を有する筒状のスリーブを備え、
前記各反射素子部が、前記スリーブにその長手方向両端からそれぞれ着脱可能に内嵌され、
前記スリーブは、その長手方向の端部の外周に雄ネジ部を有し、
前記反射素子部が前記スリーブに内嵌された状態で前記雄ネジ部に螺合される雌ネジ部を有するニップルが、前記反射素子部の外周に設けられているアンテナ。 - 前記スリーブの雄ネジ部に前記ニップルの雌ネジ部が螺合されることで前記スリーブの端面に当接される導電性を有するカラーが、前記反射素子部の外周に外嵌固定されている請求項5に記載のアンテナ。
- 前記スリーブは、円筒状に形成されているとともに、前記雄ネジ部が形成された端部に切欠溝とテーパ端部とを有し、
前記切欠溝は、前記スリーブの雄ネジ部に前記ニップルの雌ネジ部が螺合されることで、その溝幅を狭めて前記スリーブのテーパ端部を縮径するように形成されている請求項5又は6に記載のアンテナ。 - 前記固定部材の少なくとも一部が、前記アーム部材に対して折り畳まれた状態で、前記アーム部材における前記放射器の給電点の取付部分の前後に亘って近接して配置される請求項1〜7のいずれか一項に記載のアンテナ。
- 前記放射器は、当該放射器を長手方向に分割して構成する一対の放射素子を有し、
前記各放射素子が、前記アーム部材に対してそれぞれ折り畳み可能に取り付けられる請求項1〜8のいずれか一項に記載のアンテナ。 - アーム部材に放射器及び反射器が取り付けられるアンテナであって、
前記反射器は、前記アーム部材に対して折り畳み可能に取り付けられる固定部材と、この固定部材に取り付けられる反射素子とを備え、
前記反射素子は、当該反射素子を長手方向に分割して構成する一対の反射素子部を有し、
前記各反射素子部が、前記固定部材にそれぞれ着脱可能に取り付けられ、
前記放射器は、当該放射器を長手方向に分割して構成する一対の放射素子を有し、
前記各放射素子が、前記アーム部材に対してそれぞれ折り畳み可能に取り付けられ、
前記放射素子の一端部が、前記アーム部材に一対のネジで締め付け固定されており、
前記一対のネジのうちの一方のネジは、前記放射素子を前記アーム部材に対して折り畳み可能とすべく、前記一対のネジによる締め付けを緩めることで、前記放射素子とともに前記アーム部材から離脱可能とされているアンテナ。 - 前記アーム部材は、前記一対のネジのうちの前記一方のネジが離脱可能に挿通される切欠部と、他方のネジが挿通される長孔部とを有し、
前記他方のネジは、前記放射素子を締め付け固定する固定位置から、前記一方のネジが前記切欠部の開口から離脱して前記放射器を折り畳み可能とする可動位置まで、前記長孔部に沿って移動可能とされており、
前記長孔部は、前記固定位置から前記可動位置まで円弧状又は少なくとも二方向にそれぞれ直線状に延びて形成されている請求項10に記載のアンテナ。 - 前記反射器は、前記アーム部材に着脱可能に取り付けられ、かつ当該アーム部材に対して略直交する方向に延びるとともに前記固定部材を所定角度開いた状態で支持する支持部材をさらに備え、
前記支持部材の長手方向の長さが、前記アーム部材の長手方向の長さ以下に設定されている請求項1〜11のいずれか一項に記載のアンテナ。
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