JP5703018B2 - ポリエーテルイミドとポリフェニレンエーテルスルホンとのブレンド類 - Google Patents

ポリエーテルイミドとポリフェニレンエーテルスルホンとのブレンド類 Download PDF

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Description

本発明は、ポリエーテルイミドとポリフェニレンエーテルスルホンとのブレンド類、該ブレンド類の製造方法、および該ブレンド類由来の物品に関する。該ブレンド類は、特に有利な特性の組み合わせを有する。
複数のポリマーから成るブレンド類は、単相(混和性ブレンド)あるいは多相(非混和性あるいは相分離ブレンド)を有し得る。相分離ブレンド類は複雑で予測不能である。これらのブレンド類は、層間剥離から優れた衝撃強度までの、あるいは不透明から透明までの多くの特性を呈し得る。相分離した多相ポリマー系の複雑さと予測不可能性は、組成や加工におけるわずかな変化によって、1つあるいは複数の物性に劇的な影響が出るほどのものである。このために全体として、1つの物性を解決するためのポリマー系の改良が他の物性に大きな変化をもたらし得るために、所望の物性組み合わせを得ることは非常に難しい。
これは特に、エンジニアリング熱可塑性樹脂、特にポリエーテルイミドなど高ガラス転移温度を有するエンジニアリング熱可塑性樹脂にあてはまる。ポリエーテルイミド類は有益な特性を多く有するものの、加水分解安定性、高多軸衝撃エネルギー、高熱変形温度および高弾性率の組み合わせを有するポリマー類あるいはポリマーブレンド類への要望は益々高まっている。
疾病、例えば、牛海綿状脳症、クロイツフェルトヤコプ病およびプリオンなどの蔓延に対する懸念から、高温殺菌に対する関心が高まった。105℃でのオートクレーブなどの装置を用いた殺菌は、過去には受け入れられたかもしれないが、こうした新たな懸念の出現により、殺菌温度は多くの場合、130〜138℃あるいはそれ以上にまで上昇してきている。こうしたオートクレーブ滅菌と殺菌温度によって、医療分野と共に、フードサービスおよび調理分野に用いられるプラスチック器具類に対して、さらなる要求が出されてきている。多くの化学反応速度は温度が10℃上昇するごとに倍になるために、こうした高温殺菌温度によって化学分解を起こし、最終的には、プラスチック物品類の破損へと繋がる。こうしたオートクレーブの高温度で簡単に溶解するプラスチック類もある。このために、高温殺菌および高温オートクレーブ滅菌に耐えるプラスチック樹脂が求められている。一部の分野、例えば、数回使用される物品では、130〜138℃での殺菌が100サイクル、500サイクル、さらには1000サイクルなどのように多く繰り返される高温殺菌にさらされた後の物性保持が求められることもある。オートクレーブ装置や付随配管の腐食を防ぎ保護するために、例えば、モルホリンやアルキルアミン類などの補助剤を蒸気に添加する場合もある。蒸気にこうした化学塩基類を添加することによって、熱可塑性樹脂の分解は一層促進され、好適な候補樹脂にはさらに多くの性能が求められることになる。
こうした物品には、耐オートクレーブ滅菌性に加えて、使用中の破損を防ぐために、高衝撃性などの他の特性も要求される。殺菌中の溶解や反りを防ぐために、高熱変形温度としての耐熱性も要求される。さらに、トレーやハンドル、ビン、容器、動物かごおよびコネクターなどの器具としての最終用途に対して剛性と強度を与えるために、高弾性と高剛性も求められる。また、中身が観察できるように、透明のこうした器具類が有用な場合もある。
上記の理由から、高衝撃エネルギー、高剛性および熱暴露時の耐変形性を有し、130〜138℃でのオートクレーブ蒸気滅菌の繰り返しに対しても物性を保持する物品と組成物に対して、まだ満たされていないニーズがある。
相分離ブレンドを含有する熱可塑性組成物であって、前記相分離ブレンドは、25〜90重量%のポリエーテルイミドと、10〜75重量%のポリフェニレンエーテルスルホンと、を含み、前記重量%は、前記ポリエーテルイミドと前記ポリフェニレンエーテルスルホンとの合計重量に対してのものであることを特徴とする熱可塑性組成物が開示される。分散相の平均断面サイズは0.01〜10μmである。該組成物は、多軸衝撃エネルギーが45ft−lbs(61Jourles(J))以上の、高衝撃強度と高靭性とを有する。該組成物は、130〜138℃×300時間のオートクレーブ蒸気滅菌暴露後の多軸衝撃エネルギーが20ft−lbs(27J)以上であり、優れた加水分解安定性を呈する。また、該組成物の引張弾性率は425,000pounds/inch2(psi)(2,930メガパスカル(MPa)以上であり、熱変形温度(HDT)は150℃以上である。さらに、前述の組成を含む物品が開示される。
一部の実施形態では、組成物は、上記の分散相平均断面サイズを有する相分離ブレンドを含む。該相分離ブレンドは、ポリエーテルイミドとポリフェニレンエーテルスルホンの合計重量に対して、60〜80重量%のポリエーテルイミドと、20〜40重量%のポリフェニレンエーテルスルホンと、を含む。該組成物の初期多軸衝撃エネルギーは45ft−lbs(61J)以上であり、130〜138℃×300時間のオートクレーブ蒸気滅菌暴露後の多軸衝撃エネルギーは20ft−lbs(27J)以上であり、引張弾性率は425,000psi(2,930MPa)超であり、熱変形温度(HDT)は175℃以上である。さらに、該組成物の透過率(%T)は、3.2mm厚さで50%以上である。
一部の実施形態では、組成物は、上記の分散相平均断面サイズを有する相分離ブレンドを含む。該相分離ブレンドは、ポリエーテルイミドとポリフェニレンエーテルスルホンの合計重量に対して、60〜80重量%のポリエーテルイミドと、20〜40重量%のポリフェニレンエーテルスルホンと、を含む。該ポリフェニレンエーテルスルホンは、下記式の繰り返し単位を含む。
Figure 0005703018
式中、Rは、水素、アルキル、アリール、アルキルアリール、アルコキシ、ハロゲンあるいはこれらの組み合わせであり、xは0〜4、nは25〜1000である。該アリールスルホン結合は、4,4’結合、3,3’結合、3,4’結合およびこれらの混合物からなる群から選択される。前記ポリエーテルイミドおよびポリフェニレンエーテルスルホンは各々、重量平均分子量が20,000〜70,000であり、2つのポリマーの分子量の差は、より高い分子量の20%未満である。該組成物の初期多軸衝撃エネルギーは45ft−lbs(61J)以上であり、130〜138℃×300時間のオートクレーブ蒸気滅菌暴露後の多軸衝撃エネルギーは20ft−lbs(27J)以上であり、引張弾性率は425,000psi(2,930MPa)超であり、熱変形温度(HDT)は175℃以上である。
一部の実施形態では、組成物は、上記の分散相平均断面サイズを有する相分離ブレンドを含む。該相分離ブレンドは、ポリエーテルイミドとポリフェニレンエーテルスルホンの合計重量に対して、60〜80重量%のポリエーテルイミドと、20〜40重量%のポリフェニレンエーテルスルホンと、を含む。該ポリフェニレンエーテルスルホンは、下記式の繰り返し単位を含む。
Figure 0005703018
式中、n>m、n+m=25〜100である。該組成物の初期多軸衝撃エネルギーは45ft−lbs(61J)以上であり、130〜138℃×300時間のオートクレーブ蒸気滅菌暴露後の多軸衝撃エネルギーは20ft−lbs(27J)以上であり、引張弾性率は425,000psi(2,930MPa)超であり、熱変形温度(HDT)は175℃以上である。
図1〜図4は、ポリエーテルイミド/ポリフェニレンエーテルスルホンブレンドの電子顕微鏡写真である。
実施例1の透過型電子顕微鏡写真を示す。 実施例2の透過型電子顕微鏡写真を示す。 実施例3の透過型電子顕微鏡写真を示す。 実施例13の透過型電子顕微鏡写真を示す。
本明細書で用いられる、「第1の」「第2の」などや、「第1位の」「第2位の」など、および「(a)」「(b)」などの用語は、いかなる順序や量あるいは重要度を表すものではなく、ある成分と他の成分とを区別するために用いるものである。単数表現は複数も包含する。「適宜な」あるいは「適宜に」は、後述する事象や状況が起こっても起こらなくてもよいことを意味し、関連する説明は事象が起こった場合と事象が起こらなかった場合の両方を包含する。同成分あるいは同特性に係るすべての範囲の終点は、その終点を含んでおり独立に組み合わせることができる。明細書全体において、「1つの実施形態」、[他の実施形態]、「ある実施形態」「一部の実施形態」などは、該実施形態に関連して記載される特定の要素(例えば、特長や構造、特性、およびまたは特徴など)が本明細書の少なくとも1つの実施形態に含まれていることを意味しており、これ以外の実施形態に含まれていても含まれていなくてもよい。また、記載された要素(類)は、種々の実施形態で適切に組み合わせられるものと理解されたい。
化合物は正式名称を用いて記述される。例えば、示された基によって置換されていない位置は、示された結合あるいは水素原子で飽和する原子価を有するものと理解されたい。2つの文字間あるいは記号間にない「−」は、置換基の結合点を示している。例えば、−CHOはカルボニル基の炭素を経由して結合される。
用語「アルキル」は、指定された数の炭素原子を有するC1−30の分枝鎖および直鎖の不飽和脂肪族炭化水素基類を含むものとする。アルキルには、これに限定されないが、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、s−ペンチル、n−およびs−ヘキシル、n−およびs−ヘプチル、およびn−およびs−オクチルなどが含まれる。用語「アリール」は、これに限定されないが、指定された炭素数を含むフェニル、トロポン、インダニル、あるいはナフチルなどの、芳香族部分を意味するものとする。
作用例を除き、あるいは別途明示がある場合を除き、明細書および請求項で用いられている成分量や反応条件等を表す数字や表現は、すべての場合について「約」という用語で修飾されるものと理解されたい。本明細書では種々の数値範囲が開示されている。これらの範囲は連続的であり、最小値と最大値間のすべての数値を含む。別途明示がある場合を除き、本明細書のこうした様々な数値範囲は近似である。
別途明記した場合を除き、ASTM試験はすべて、ASTM標準2003年度版からのものである。溶融粘度データと値はすべてASTM D1238に準拠して測定し、150℃で1時間超乾燥させた試料に対して、温度337℃または267℃×6.7Kg−fの条件とした。多軸衝撃エネルギーデータと値はすべてASTM D3763に準拠して測定し、代替温度が明記されているデータ点を除き、実施例に記載されるように温度73°F(23℃)とした。引張弾性率データと値はすべて、実施例で記載されるようにASTM D638に準拠して測定した。熱変形温度データと値はすべて、3.2mm厚の棒体を用いてASTM D648に準拠して測定し、応力は264psi(1.8MPa)とした。屈折率データと値はすべてASTM D542に準拠して測定した。透過率(%T)とおよびヘイズ率(%H)のデータと値はすべて、3.2mm厚の試料を用い、ASTM D1003に準拠して測定した。
本発明は、一定量の材料を特定的に組み合わせることにより、特定の有用な特性の組み合わせを有する組成物(および物品)、すなわち、初期多軸衝撃エネルギーが45ft−lbs(61J)以上、130〜138℃×300時間のオートクレーブ蒸気暴露後の多軸衝撃エネルギーが20ft−lbs(27J)以上、引張弾性率が425,000psi(2930MPa)以上、および熱変形温度が150℃以上である組成物(物品)の製造がいまや可能であるとの発見に基づいている。上記のとおり、相分離ブレンド類は複雑であり予測不能である。実際に、多相を有するブレンド類(相分離ブレンド類)において所望の物性の組み合わせを得ることは非常に困難である。なぜなら、ある物性について所望の変化を与えるようにブレンドの改良を行うと、他の物性に予期しない悪影響を与え得るためである。
本発明の組成物は相分離ブレンドを含む。該相分離ブレンドは連続相と分散相とを含む。該分散相の平均断面サイズは0.01〜10μmである。この範囲内において、該平均断面は0.1μm以上、より具体的には0.3μm以上にできる。またこの範囲内において、該平均断面は5μm以下、より具体的には3μm以下にできる。該平均断面は、ルテニウム四酸化物で染色した射出成形試料の透過型電子顕微鏡によって求められる。
上記の範囲の平均断面サイズを有するために、該樹脂類の混合は良好に行われ、2つのポリマーは互いに良好な化学的親和性を有することがわかる。このことは巨視的には、高多軸衝撃エネルギーや高引張破断伸び率などの良好な機械的特性に表わされる。微細形態や極微小な構造的特長によって、高透過率値にみられる高い透明性などの光学的特性が向上することがよくある。2つのポリマー間の良好な親和性も安定したレオロジー特性に見られ、この特性によって、ペレット用ストランドに容易に押出される溶融ブレンドが得られる。
該組成物の溶融体積速度は1.0〜25.0cm/10分である。また、ポリエーテルイミド単独の場合と比較して、加水分解安定性が向上している。該組成物は、例えば、110℃×20日間の蒸気暴露後で初期溶融体積速度の60%以上を保持する。一部の実施形態では、該組成物は、初期溶融体積速度の70%以上を保持する。ここでの「初期溶融体積速度」とは、110℃×20日間の蒸気暴露直前の組成物の溶融体積速度を指す。
また、該組成物の多軸衝撃エネルギーは、45ft−lbs(61J)以上である。この範囲内において、多軸衝撃エネルギーは50ft−lbs(68J)以上、より具体的には55ft−lbs(74J)以上も可能である。また、この範囲内において、多軸衝撃エネルギーは70ft−lbs(95J)以下とすることができる。
該組成物の引張弾性率は425,000psi(2930MPa)以上である。この範囲内において、引張弾性率は450,000psi(3103MPa)以上、より具体的には500,000psi以上(3447MPa)とすることができる。一部の実施形態では、引張弾性率は600,000(4137MPa)以下である。
さらに、該組成物の熱変形温度は150℃以上であり、より具体的には175℃以上、さらにより具体的には190℃以上である。熱変形温度は300℃以下とすることができる。
一部の実施形態、特に顔料を含まない組成物における実施形態では、組成物の屈折率(RI)は1.620〜1.670である。一部の実施形態では、該ポリフェニレンエーテルスルホンと該ポリエーテルイミドのRIは共に1.620〜1.670である。この範囲内において、屈折率は1.625以上、より具体的には1.630以上とすることができる。また、この範囲内において、屈折率は1.665以下、より具体的には1.660以下とすることができる。
一部の実施形態では、該組成物は透明な相分離ブレンドを含む。3.2mm厚の成形品における透過率(%T)は50%以上、より具体的には70%以上とすることができる。%Tは90%未満とすることができる。ヘイズ率(%H)は10%以下、より具体的には5%以下とすることができる。
また、該ポリエーテルイミドと該ポリフェニレンエーテルスルホンとのブレンドは良好な溶融親和性を有し、合成あるいは押出し時に、過剰なダイスウェルやサージの発生、層間剥離、皮膜形成あるいはストランド破壊などを生じることなく、ストランド成形やペレット化ができる、ことが重要である。
ポリエーテルイミド樹脂は、(1)式の構造単位を複数、通常10〜1000、より具体的には10〜500含んでいてもよい。
Figure 0005703018
式中、Rは、これに限定されないが、(a)炭素数6〜24の芳香族炭化水素基類およびそれらのハロゲン化誘導体類;(b)炭素数2〜20の直鎖または分枝鎖アルキレン基類;(c)炭素数3〜24のシクロアルキレン基類、あるいは(d)下記式(2)の二価基類、などの置換あるいは未置換の二価有機基類を含む。Tは、−O−または−O−Z−O−基の二価結合が3,3’、3,4’、4,3’、あるいは4,4’の位置に存在する−O−または−O−Z−O−基である。Zは、これに限定されないが、(a)炭素数が約6〜約20の芳香族炭化水素基類およびそれらのハロゲン化誘導体類;(b)炭素数が約2〜約20の直鎖または分枝鎖アルキレン基類;(c)炭素数が約3〜約20のシクロアルキレン基類、あるいは(d)一般式(2)の二価基類、などの置換あるいは未置換の二価有機基類を含む。
Figure 0005703018
式中、Qは、これに限定されないが、−O−、−S−、−C(O)−、−SO−、−SO−、−C2y−(yは1〜8の整数)、および、パーフルオロアルキレン基類を含むそれらのフッ素化誘導体からなる群から選択される二価部分を含んでいる。Zは、式(3)の典型的な二価基類を含んでいてもよい。
Figure 0005703018
一部の実施形態では、前記ポリエーテルイミドは共重合体であってもよい。ポリエーテルイミド類の混合体類を用いてもよい。
前記ポリエーテルイミドは、当業者に周知の任意の方法で調製でき、その中には、式(4)の芳香族ビス(エーテル無水物)
Figure 0005703018
と、式(5)の有機ジアミンとの反応も含まれる。
N−R−NH (5)
式中、TとRは上記に定義した通りである。
具体的な芳香族ビス無水物と有機ジアミンの例は、例えば、米国特許第3,972,902号および同第4,455,410号に開示されている。芳香族ビス無水物の具体例としては、3,3−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物、4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルエーテル二無水物、4、4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルフィド二無水物、4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ベンゾフェノン二無水物、4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルホン二無水物、2,2−ビス[4−(2,3−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物、4,4’−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルエーテル二無水物、4,4’−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルフィド二無水物、4,4’−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキシ)ベンゾフェノン二無水物、4,4’−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルホン二無水物、4−(2,3−ジカルボキシフェノキシ)−4’−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニル−2,2−プロパン二無水物、4−(2,3−ジカルボキシフェノキシ)−4’−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルエーテル二無水物、4−(2,3−ジカルボキシフェノキシ)−4’−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルフィド二無水物、4−(2,3−ジカルボキシフェノキシ)−4’−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ベンゾフェノン二無水物、および4−(2,3−ジカルボキシフェノキシ)−4’−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルホン二無水物、およびそれらの種々の混合物類が挙げられる。
上式(4)によって包含される芳香族ビス(エーテル無水物)類の別の分類は、これに限定されないが、Tが式(6)のものであり、
Figure 0005703018
4,4’位置のエーテル結合は、3,3’、3,4’、あるいは4,3’位置であってもよく、また、Qは上記に定義した通りである。
有機ジアミン類には、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、トリメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、1,12−ドデカンジアミン、1,18−オクタデカンジアミン、3−メチルヘプタメチレンジアミン、4,4−ジメチルヘプタメチレンジアミン、4−メチルノナメチレンジアミン、5−メチルノナメチレンジアミン、2,5−ジメチルヘキサメチレンジアミン、2,5−ジメチルヘプタメチレンジアミン、2,2−ジメチルプロピレンジアミン、N−メチル−ビス(3−アミノプロピル)アミン、3−メトキシヘキサメチレンジアミン、1,2−ビス(3−アミノプロポキシ)エタン、ビス(3−アミノプロピル)スルフィド、1,4−シクロヘキサンジアミン、ビス−(4−アミノシクロヘキシル)メタン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノトルエン、2,6−ジアミノトルエン、m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン、2−メチル−4,6−ジエチル−l,3−フェニレン−ジアミン、5−メチル−4,6−ジエチル−l,3−フェニレン−ジアミン、ベンジジン、3,3’−ジメチルベンジジン、3,3’−ジメトキシベンジジン、1,5−ジアミノナフタレン、ビス(4−アミノフェニル)メタン、ビス(2−クロロ−4−アミノ−3,5−ジエチルフェニル)メタン、ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2,4−ビス(p−アミノ−t−ブチル)トルエン、ビス(p−アミノ−t−ブチルフェニル)エーテル、ビス(p−メチル−o−アミノフェニル)ベンゼン、ビス(p−メチル−o−アミノペンチル)ベンゼン、1,3−ジアミノ−4−イソプロピルベンゼン、ビス(4−アミノフェニル)スルフィド、ビス(4−アミノフェニル)スルホン、およびビス(4−アミノフェニル)エーテルなどが含まれる。これら化合物の混合物も用いられる。一部の実施形態では、前記有機ジアミンには、m−フェニレジジアミン、p−フェニレンジアミン、スルホニルジアニリンあるいはこれらの1つまたは複数を含む組み合わせが含まれる。
ある実施形態では、前記ポリエーテルイミド樹脂は式(1)の構造単位を含んでおり、ここで、Rはそれぞれ独立に、p−フェニレン、m−フェニレンあるいはこれあらの混合物であり、Tは式(7)の二価基である。
Figure 0005703018
多くのポリエーテルイミド製造方法の内、米国特許第3,847,867号、同第3,852,242号、同第3,803,085号、同第3905,942号、同第3,983,093号、同第4,443,591号および同第7,041,773号に開示されたものが含まれる。これらの特許では、教示の目的でまた例示として、一般的なポリイミド類の調製方法および特定的な調製方法について言及している。一部のポリエーテルイミド(PEI)材料は、ASTM D5205−96のポリエーテルイミド材料標準分類システムに記載されている。
ポリエーテルイミド類のメルトインデックスは、ASTM D1238に準拠し、6.7キログラム(kg)の重量を用い340〜370°Cで測定して、0.1〜10g/minであってもよい。一部の実施形態では、該ポリエーテルイミド樹脂の重量平均分子量(Mw)は、ポリスチレン標準を用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィで測定して、10,000〜150,000g/モルである。一部の実施形態では、該ポリエーテルイミドのMwは、20,000〜70,000である。こうしたポリエーテルイミド樹脂類の固有粘度は、通常、25°Cのm−クレゾール中で測定して、0.2dl/g超であり、より具体的には0.35〜約0.7dl/gである。
ポリエーテルイミドの量は、ポリエーテルイミドとポリフェニレンエーテルスルホンの合計重量に対して25〜90重量%である。この範囲内において、ポリエーテルイミドの量は50重量%以上、より具体的には60重量%以上とすることができる。また、この範囲内において、ポリエーテルイミドの量は90重量%以下、より具体的には85重量%以下とすることができる。
ポリフェニレンエーテルスルホンは、式(8)に示すように、ポリマー骨格にエーテル結合とアリールスルホン結合の両方を有する繰り返し単位を含む。
Figure 0005703018
式中、Rは水素、アルキル、アリール、アルキルアリール、アルコキシ、ハロゲンあるいはこれらの組み合わせ、xは0〜4、nは25〜1000、より具体的には25〜500、さらに具体的には25〜100である。アリールスルホン結合は、4,4’、3,3’、3,4’およびこれらの混合物であってもよい。一部の実施形態では、アリールスルホン結合は、4,4’ジアリールスルホンである。一部の実施形態では、主鎖スルホン結合の50モル%以上はビフェノールから誘導される。
典型的なビフェノールポリフェニレンエーテルスルホンは、式(9)に示されるものである。
Figure 0005703018
式中、nは上記に定義された通りである。
一部の実施形態では、ポリフェニレンエーテルスルホンは、式(10)のポリフェニレンエーテルスルホン共重合体である。
Figure 0005703018
式中、Aは、−O−、−S−、−SO−、C−C18アリールおよびC−C12アルキルから選択される結合基である。一部の実施形態では、Aはイソプロピリデンである。Aとアリール基との結合位置は、4,4’、3,3’、3,4’あるいはこれらの混合であってもよい。多くの実施形態では、該結合位置は4,4’である。Rとxは上記の定義の通りであり、n>m、また、n+mは20〜1000、より具体的には25〜500、さらにより具体的には25〜100である。アリールスルホン結合位置は、4,4’、3,3’、3,4’あるいはこれらの混合であってもよい。多くの実施形態では、該結合の位置は4,4’である。一部の実施形態では、前記ポリフェニレンエーテルスルホンのnは、n+mの合計に対して70%であり、mは30%である。一部の実施形態では、n+mの合計に対して、nは80%、mは20%である。
ポリフェニレンエーテルスルホン共重合体の製造に用いられる芳香族ジヒドロキシ化合物としては、ビスフェノールA、ジメチルシクロヘキシルビスフェノール、ジヒドロキシジフェニルエーテル、ヒドロキノン、メチルヒドロキノンおよび4,4’−ビフェノールなどのビスフェノール類やビフェノール類が含まれる。他の典型的な芳香族ジヒドロキシ化合物は、米国特許出願番号第2006/0167216号、同第2005/0113558号および同第2006/0069236号に記載されている。
該ポリフェニレンエーテルスルホンは、ホモポリマー、共重合体あるいはこれらの組み合わせを含むことができる。共重合体には、ランダム共重合体、非ランダム共重合体およびブロック共重合体が含まれる。
ポリフェニレンエーテルスルホン共重合体の一例は、下記式(11)で示される。
Figure 0005703018
式中、n>mおよびn+mは25〜100、式(10)のAはイソプロピル、すべてのアリール結合は4,4’位置にあり、式(10)のRは水素である。
ビフェノールとジクロロジフェニルスルホンとの重縮合製品を含むポリフェニレンエーテルスルホン類は、市販されている。Solvay社から市販されているRADEL R(商標登録)はPPSU樹脂の1例である。
ポリフェニレンエーテルスルホンの調製方法は周知であり、その内のいくつかの適切な方法は当該技術によく記述されている。カーボネート法とアルカリ金属水酸化物法の2つの方法は当業者に既知である。アルカリ金属水酸化物法では、二価フェノールの2倍のアルカリ金属塩が、実質的に無水条件下で、双極性非プロトン溶媒の存在下において、ジハロベンゼノイドと接触する。カーボネート法では、二価フェノールおよびジハロベンゼノイド化合物は、例えば、炭酸ナトリウムまたは重炭酸ソーダと、第2のアルカリ金属炭酸塩あるいは重炭酸ソーダと共に加熱されるが、この方法も、例えば、米国特許第4,176,222号に開示されている。あるいは、該ポリフェニレンエーテルスルホンは、上記に引用した米国特許出版物に記載されたものを含む当分野で既知の種々の方法の中の任意の方法により調製されてもよい。
塩化メチレン、クロロホルム、N−メチルピロリドンなどの適切な溶媒中で低減する粘度で示されるポリフェニレンエーテルスルホンの分子量は、0.3dl/g以上、より具体的には0.4dl/g以上とすることができ、通常、1.5dl/gを越えないでないであろう。
ポリフェニレンエーテルスルホンの重量平均分子量は、ASTM D5296に準拠して測定し、ポリスチレン標準を用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィで求めて、10,000〜100,000g/molとすることができる。一部の実施形態では、該ポリフェニレンエーテルスルホンの重量平均分子量は、20,000〜70,000g/molにできる。ポリフェニレンエーテルスルホンのガラス転移温度は180〜250℃である。
該ポリフェニレンエーテルスルホンの量は、ポリエーテルイミドとポリフェニレンエーテルスルホンの合計重量に対して、10〜75重量%である。この範囲内において、該ポリフェニレンエーテルスルホンは、20重量%以上、より具体的には30重量%以上であってもよい。またこの範囲内では、該ポリフェニレンエーテルスルホンの量は、60重量%以下、より具体的には50重量%以下であってもよい。
本発明の他の実施形態は、溶解時および成形加工中に比較的小さな分子量変化も起きないように、溶融加工に必要な安定性を有するポリフェニレンエーテルスルホンとポリエーテルイミドとのブレンドの製造方法に関する。このためには、溶解物内で反応して分子量を変化させる結合をそれぞれのポリマーが本質的に含まないことが必要である。ポリフェニレンエーテルスルホンおよびポリエーテルイミドにベンジルプロトンが存在すると、通常、溶液中のポリマー分子量を変化させる反応を加速する。出来たポリマーは溶融安定性が向上しているために、芳香族ジアミン類、芳香族二無水物類、ビスフェノール類あるいはジアリールスルホン類、および本質的にベンジルプロトンを含まないキャッピング剤から誘導される構造単位を有するポリフェニレンエーテルスルホンとポリエーテルイミドとのブレンド類は、一部の分野、特に、重合後の溶融物および溶融加工からの分離を含む分野には好適である。本明細書において、「本質的にベンジルプロトンを含まない」とは、該ポリフェニレンエーテルスルホンおよびポリエーテルイミドの、ベンジルプロトンを含有するモノマおよびまたは末端キャップから誘導される構造単位の含有量が5モル%未満、あるいは3モル%未満、あるいは1モル%未満であることを指す。ある実施形態では、該ポリフェニレンエーテルスルホンおよび該ポリエーテルイミドはベンジルプロトンを含まない。
ポリエーテルイミドおよびポリフェニレンエーテルスルホンには、残余の溶剤およびまたは水などの揮発性物質が低レベル残っていることがあり得る。一部の実施形態では、該ポリエーテルイミドおよび該ポリフェニレンエーテルスルホンは各々、濃度1000ppm未満、より具体的には500ppm未満、さらにより具体的には300ppm未満、さらにより具体的には100ppm未満の、残余揮発性物質を有する。一部の実施形態では、該組成物は、濃度1000ppm未満、より具体的には500ppm未満、さらにより具体的には300ppm未満、さらにより具体的には100ppm未満の、残余揮発性物質を有する。
残余揮発性物質には、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、ジメチルホルムアミド(DMF)などの非プロトン性極性溶媒、N−メチルピロリジノン(NMP)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジアリールスルホン、スルホラン、ピリジン、フェノール、ベラトロール、アニソール、クレゾール、キシレノール、ジクロロエタン、テトラクロロエタン、ピリジンおよびこれらの混合物などのハロゲン化芳香族化合物類が含まれる。
最終のポリマー製品中の残余揮発性物質の低レベル化は、既知の方法、例えば、蒸気液化あるいは蒸留などによって達成される。一部の実施形態では、任意の溶剤の大部分および任意の残余揮発性物質は、任意に減圧下で、蒸気液化あるいは蒸留によってポリマー製品から取り除かれてもよい。他の実施形態では、重合反応が溶剤中で所望のレベルが完成するまで行われた後、重合が本質的に終了し、大部分の残余の水は、溶液中での初期反応に続く少なくとも1つの蒸気液化工程中に除去される。一般に、ポリマー混合物を液化させ、溶剤と他の揮発性物質を良好な溶融加工に必要な低濃度にまで低減させる装置では、ポリマー面積を迅速に高表面積化できると共に真空下で高温加熱が可能なために、揮発性物質の除去が促進される。一般に、そうした装置の混合部分からは十分なパワーが供給されており、非常に粘性が高く、高温で不定形のポリフェニレンエーテルスルホンとポリエーテルイミド溶解物を汲み出し、揺動し、撹拌することができる。好適な蒸気液化装置には、これに限定されないが、例えばLUWA社製の薄膜蒸留装置や、例えば、特にWerner Pfleiderer社やWelding Engineers製の複数の吸引孔を備えた二軸スクリュー押出機などの脱蔵押出機などがある。
一部のブレンドでは、該ポリエーテルイミドおよび該ポリフェニレンエーテルスルホン各々の重量平均分子量(Mw)は20,000〜70,000g/molであり、2つのポリマー間の分子量の差はより高い分子量の20%未満である。一部の実施形態では、上記2つのポリマー間の分子量の差は、より高い分子量の10%未満である。ポリエーテルイミドとポリフェニレンエーテルスルホン樹脂成分間の分子量に大きな差があると、溶融混合および押出中に、例えば、サージやダイスウェルなどの問題を引き起こす可能性があり、そのためにブレンド類の効率的な混合やペレット化が妨げられる。ポリマー間の分子量差を例えば、20%未満などのように小さくすることによって、溶融加工が容易になる。
一部の実施形態では、該ポリエーテルイミドのガラス転移温度は200〜280℃であり、該ポリフェニレンエーテルスルホンのそれは200〜250℃である。
異物や炭化粒子、架橋樹脂あるいは同様の不純物の除去に既知の溶融ろ過技術を用いて、ポリエーテルイミドおよびポリフェニレンエーテルスルホン樹脂を溶融ろ過することは有用である場合が多い。溶解ろ過は、初期樹脂分離中あるいはその後の工程で用いられる。ポリエーテルイミドとポリフェニレンエーテルスルホン類あるいはポリフェニレンエーテルスルホン共重合体類とのブレンドを、それらを混合する同様の押出操作中に溶融ろ過できる。溶解ろ過は、100μm以上あるいは40μm以上の大きさの粒子を十分に除去できるポアサイズのフィルタを用いて行うことができる。
該組成物は、紫外線吸収剤などの添加剤類、光安定剤その他の安定剤類、潤滑剤類、可塑剤類、顔料類、染料類、着色剤類、帯電防止剤類、起泡剤類、発泡剤類、金属不活性剤類、およびこれらを1つあるいは複数含む組み合わせ、などを任意に含んでもよい。酸化防止剤類は、亜リン酸塩類や亜ホスホン酸エステル類、ヒンダードフェノールあるいはこれらの混合物などの化合物類でありうる。トリアリール亜リン酸塩およびアリール亜ホスホン酸塩を含むリン含有安定剤類は、有用な添加剤として注目される。二官能性リン含有化合物も用いられる。一部の実施形態では、溶融混合中、あるいは射出成形などのその後の溶融成形加工中の安定剤の損失を防ぐために、分子量500g/mole〜5,000g/moleのリン含有安定剤は有用である。該添加剤は分子量が500g/mole超のヒンダードフェノール類を含有できる。一部の実施形態では、前記添加剤は、離型剤と、亜リン酸安定剤類、亜ホスホン酸安定剤類、ヒンダードフェノール安定剤類およびこれらの組み合わせから成る群から選択される安定剤と、の混合物を含むことができる。リン含有安定剤類の量は、組成物の合計重量に対して0.01〜1.0重量%であってよい。
該組成物は任意に離型剤を含有できる。この離型剤には、これに限定されないが、天然パラフィンおよび合成パラフィン、ポリエチレンワックス類、フルオロカーボン類、およびその他の炭化水素離型剤類;ステアリン酸、およびその他の高級脂肪酸類、ステアリン酸アミド、エチレンビスステアリルアミド類、および他の脂肪酸アミド類、アルキレンビス脂肪酸アミド類、およびその他の脂肪酸アミド離型剤類;ブチルステアリン酸塩、ペンタエリスリトールテトラステアリン酸塩、およびその他の脂肪酸アルコールエステル類、脂肪酸多価アルコールエステル類、およびその他の脂肪酸エステル離型剤類;シリコーン油、およびその他のシリコーン離型剤類、およびこれらのものの混合物類などが含まれる。一部の実施形態では、該組成物の合計重量に対して0.01〜5.0重量%の、C15〜C30のカルボン酸、C15〜C30の脂肪族カルボン酸アミドおよびこれらの混合物から成る群から選択される離型剤が用いられる。離型剤は、他の添加剤、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ガラス繊維、ナノスケールの鉱物を含む鉱物、顔料、着色剤、炭素繊維、セラミック繊維などとともにフ使用することができる。
離型剤の量は、組成物の合計重量に対して0.1重量%以上にできる。ある実施形態では、離型剤の量は、組成物の合計重量に対して0.1〜2重量%である。別の実施形態では、離型剤の量は、同じく合計重量に対して0.3〜1重量%である。
前記ポリエーテルイミドとポリフェニレンエーテルスルホンとのブレンドは、本明細書に列挙した多軸衝撃エネルギー、引張弾性率および熱変形温度特性などを損なわない量で用いられるならば、さらに他のポリマー類、例えば、ポリスルホン類やポリエーテルスルホン類、シリコーンポリエーテルイミド類、ポリアミド類、ポリフェニレンエーテル類、ポリオレフィン類およびこれらの混合物、を含んでいてもよい。一部の実施形態では、こうしたポリマー類の添加量は、組成物の合計重量に対して1〜40重量%、あるいは1〜30重量%、あるいは1〜20重量%とすることができる。
該熱可塑性組成物は、溶融混合あるいは乾式混合と溶融混合との組み合わせにより調製される。溶融混合は、単軸または二軸スクリュー式押出機、あるいは組成物にせん断と熱を加えられる同様の混錬機中で行える。溶融混合は、ポリエーテルイミドおよびポリフェニレンエーテルスルホンの融解温度以上で、該組成物の任意の成分の分解温度未満の温度範囲で行われる。一部の実施形態では、好適な溶融混合は、2つのポリマーのガラス転移温度の内高い方の温度以上である、125〜150℃の範囲で実現される。
すべての成分を処理系の最初で添加してもよい。一部の実施形態では、それらの成分を順次添加してもよく、あるいは1つあるいは複数のマスターバッチの使用を通して添加してもよい。
上記の組成物を物品(物品の一部を含む)の製造に用いることができる。物品は任意の適切な方法、例えば、射出成形、圧縮成形、焼結法、熱成形ブロー成形、異形押出し、溶融紡糸、ガスアシスト成形、構造用フォーム成形、回転成形、溶剤キャスティングなどを用いて製造される。
ポリエーテルイミドとポリフェニレンエーテルスルホンとの組成物を含む物品には、成形部品類やシート類、スラブ類、異型物類、フィルム類あるいは繊維類が含まれる。こうした物品には、医療機器類、膜類、手術用器具トレー類、ハンドル類、動物かご類、水道設備部品、殺菌あるいは汚染除去システム、ビール、ワイン、ミルク、チーズ、あるいは他の乳製品の収集用、運搬用あるいは取り扱い用の部品や装置なども含まれる。給湯設備の一部、あるいは、水溶液またはエマルジョン取り扱いシステムが存在する場合は、該物品は、特に使用温度が40℃以上、あるいは80℃以上の場所に特に好適に使用される。こうした物品は、特に湿気と高温とが遭遇する場所での調理に使用される。
物品はまた、照明器具、反射器、金属化反射器、ヘルメットまたは他の保護器具、防火ヘルメット、フェイスシールド、安全ガラス、眼鏡鏡であってもよい。物品はまた、任意のエネルギー吸収性安全装置であってもよい。物品はさらに、フードサービス、食品貯蔵あるいは調理に使用することもできる。我々の組成物は特に、使用後に蒸気殺菌、特に繰り返し殺菌が必要な任意の物品に有用である。
(実施例)
以下の制限しない実施例を用いて、該組成物についてさらに説明する。
(実施例1〜15および比較実施例A〜I)
本実施例で用いた材料は以下の通りである。
PEIは、GEプラスチック社から市販されているULTEM 1000ポリエーテルイミドであり、Mw=55,000(GPC、PS標準)、屈折率=1.6586(633nmを用い、温度23℃で測定)、Tg=221℃である。PEIは、0.1重量%のヒンダードフェノール(IRGANOX 1010)および0.1重量%のトリス(ジ−2,4−tertブチルフェニル)亜リン酸塩(IRGAPHOS 168)を含有する。
PEISは、ビスフェノール−A二無水物(BPADA)とほぼ等モル量の4,4’−ジアミノジフェニルスルホン(DDS)との反応から製造されたポリスルホンエーテルイミドであり、Mwは約34,000、Tg=248℃、屈折率=1.6611(633nmを用い、温度23℃で測定)である。
PPSUは、Solvay社から市販されているRADEL R5100であり、Mw=49,600(GPC、PS標準)、屈折率=1.6673(633nmを用い、温度23℃で測定)、Tg=224℃である。
PPSU−PSUは、80モル%のビフェニレン4,4’−ジフェニルスルホン結合と20モル%のビスフェノール−A−4,4’−ジフェニルスルホン結合とを有する共重合体であり、米国特許出願番号第2005/0113558号、同第2006/0069236号および同第2006/0167216号に準拠して製造したものであり、Mw=51,000(GPC、PS標準)、屈折率=1.6673(633nmを用い、温度23℃で測定)、Tg=217℃である。
PSUは、Solvay社から市販されているUDEL P1700(BPAポリスルホン)であり、Mw=66,500(GPC、PS標準)、Tg=192℃である。
(技術と手順)
本実施例で用いた技術と手順は以下の通りである。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)はASTM D5296に準拠して行い、キャリブレーションにはポリスチレン標準を用いた。
前記ポリフェニレンエーテルスルホンと前記ポリエーテルイミドの混合物を2.5インチ(63.5mm)の単軸真空吸引孔押出機に押出してブレンドを調製した。組成物は、そうでないことが明記されている場合を除き、組成物の合計重量に対する重量%で表にした。押出機の温度を約325〜360℃に設定した。減圧下、マイルドな混合スクリューを用い、約180rpmでブレンドを行い、減圧度は約20インチ(508mm)Hgとした。一部の例では、40μmのフィルタを用いて該ブレンドを溶液ろ過した。押出品を冷却しペレットにした後、135℃で乾燥した。設定温度350〜375℃、型温度120℃、スクリュー速度約60rpm、背圧50psi(0.345Mpa)、サイクルタイム30秒で、試験サンプルを射出成形した。
ASTM試験方法に準拠して特性測定を行った。成形された試料はすべて、試験に先立ち、相対湿度50%×48時間調整した。熱変形温度(HDT)を3.2mm厚の棒体を用いてASTM D648に準拠して測定し、応力は264psi(1.8MPa)とした。引張特性をASTM D638に準拠して測定し、クロスヘッド速度は5mm/min、3.2mm厚のタイプI棒体で測定した。引張弾性率を正接として測定した。引張弾性率はKpsiで報告されるが、ここで、Kpsi=psi/1000である。溶融体積速度をASTM D1238に準拠して測定し、温度は337℃、荷重は6.7kgとした。粘度測定試験前に試料を150℃×1時間超乾燥させた。透過率(%T)およびヘイズ率(%H)は、3.2mm厚の射出成型サンプルを用いてASTM D1003に準拠して測定した。多軸衝撃エネルギーはASTM D3763に準拠し、DYNATUP装置を用い、速度3.3m/secで、102×3.2mmディスク上の全エネルギーとして測定した。
オートクレーブ試験は、50ppmのモルホリンを含む蒸気を用い、温度134℃で、射出成形部品上で行った。250、500の、750および1000サイクル後に試料を試験した。サイクル毎の蒸気暴露時間は20分であった。
一部の試料について透過型電子顕微鏡写真を撮った。試料は、樹脂流れに垂直な方向の射出成形棒体から薄片切断した。薄片切断断面をルテニウム四酸化物(RuO)で染色した。より明るい連続相はポリエーテルイミドである。より暗い相はポリフェニレンエーテルスルホンである。各図の暗い線は0.5μm長さを表す。
文字は比較実施例であることを示し、数字は発明実施例であることを示す。
(実施例1、2および3;比較実施例A、B、CおよびD)
実施例1、2および3の目的は、PPSUとPEIのそれぞれと比較して発明ブレンドの性能がいかに違っているかを評価すると共に、PEIとPPSU以外の他のブレンド類と比較して、発明ブレンドの性能がいかに違っているかを評価することである。より詳細には、PPSU(対照A)、PEI(対照B)およびそれらのブレンドの成形品性能を表1に示す。
Figure 0005703018
PPSU(対照A)は引張強度が非常に低く、引張弾性率も425Kpsiを下回っている。PEI(対照B)は多くの場合で衝撃強度が不足しており、多軸衝撃エネルギーは45ft−lbsを下回っている。PPSUを3〜5重量%添加したもの(対照C、D)でもほとんど有益な効果はなかった。
対照的に、PPSUを高含量含むブレンド(実施例1、2、3)は衝撃と剛性とで良好なバランスを示しており、多軸衝撃エネルギーはPEIおよびPPSUのいずれよりも高い。弾性率は、PPSUに対して大幅に向上した。また、実施例1、2および3で用いたブレンドは良好な破断伸び率(50%超)を示した。大応力(264psi、1.8MPa)下での熱変形温度は、さらに非常に良好(195℃超)である。実施例1、2および3のブレンドは押出が容易であり、他のPEI−ポリスルホンブレンドで見られたダイスウェルやサージを生じることなく均一なストランドが得られた。さらに、該ポリマーブレンドは驚くほど透明であり、%Tは70%超、エイズ率は10%未満であった。さらに驚くべきことには、該ブレンドが非常に微細な相構造(平均断面サイズが約5μm未満)を有して相分離している(図1、2、3)ことが電子顕微鏡で示されたことである。黄色度指数(YI)の81から73〜77への低減は、PPSUをPEIに添加したことにより生じた。
(オートクレーブ試験)
実施例A、B、1、2および3の射出成形物品を、50ppmのモルホリンを含む蒸気を用いた、134℃でのオートクレーブ試験に供した。250サイクル、500サイクル、750サイクルおよび1000サイクル後に試料を試験した。各サイクル毎の蒸気暴露時間は20分とした。物品の引張特性および多軸衝撃エネルギー特性を測定した。その結果を表2に示す。
Figure 0005703018
表2に示されるように、PEI(B)は高引張弾性率を有しそれはオートクレーブ滅菌後も保持されていたが、わずか250サイクルの130℃蒸気暴露後で多軸衝撃エネルギーと破断伸び率が低下した。PPSU(A)については、衝撃特性は良好に保持されたが、引張弾性率が低かった。
対照的に、実施例1、2および3は、上記いずれの対照よりも高い多軸衝撃エネルギーを示した。PPSUの量がブレンド中わずか20重量%のもの(実施例1)であっても、1000サイクル後において、多軸衝撃エネルギーは依然として20ft−lbs(27J)超であった。実施例1、2、3はすべて優れた引張弾性率を保持しており、破断伸び率も134℃蒸気暴露後で、PEI(B)よりも高かった。該ブレンド(実施例1、2、3)はすべて、オートクレーブ滅菌後も初期透明度と低ヘイズとを良好に保持していた。
(比較実施例E、F、G)
比較実施例E、FおよびGの目的は、PEIとPSUとのブレンドの性能を評価することであった。一連の対照実験(実施例E、F、G)では、PEIとPSUとのブレンドについて試験を行い、その結果を表3に示す。
Figure 0005703018
これらの結果から、PEI−PPSUブランドとは反対に、PEI−PSUブレンドは押出性が非常に劣っており、サージとダイスウェルが発生してペレットに切断するためのストランドとすることができないことがわかった。PEI−PSUブレンドは不透明であり真珠光沢を呈した。
(実施例4、5、6)
実施例4、5および6の目的は、時効処理暴露後のPPSU−PEIブレンドの性能を示すことであった。脱イオン水を用い、110℃×20日間圧力鍋で劣化させたPPSU−PEIブレンド(実施例4、5、6)を表4に示す。
Figure 0005703018
この結果から、337℃で測定しcm/10分で表される溶融体積速度(MVR)は、対照(B)のPEIでは大きく増加しており、PEIポリマーが分解していることがわかる。実施例4、5、6のPEI−PPSUブレンドではMVRの変化は非常に小さく、110Cの蒸気暴露に対してより良好な安定性を示すことがわかった。PPSUの含有量が低い(10重量%)ものであっても、MVR損失に対する保護となった。
(実施例7〜12)
実施例7〜12の目的は、PEI−PPSUブレンドの性能を評価することであり、その結果を表5に示す。
Figure 0005703018
これらの結果から、これらの組成物が有用な特性を有していることがわかる。実施例8は、離型性などの表面特性改質作用を有するアルキルカルボン酸アミドであるエルカ酸アミドの0.2重量%添加を示している。エルカ酸アミドを含有しない実施例7の高%Tと低%H、高引張弾性率と高多軸衝撃エネルギーが、エルカ酸アミドを含有する実施例8では保持されていることが注目される。同様に、離型性などの表面特性改質に作用したアルキル脂肪酸であるステアリン酸を0.2重量%を含有する実施例10および12は、ステアリン酸を含有しない実施例9および11のPPSU−PEIブレンドに見られる良好な特性の保持を示した。
(比較実施例Hおよび実施例13)
比較実施例Hおよび実施例13の目的は、PEIとPPSU−PSU共重合体とを含有するブレンドの性能を評価することであった。該共重合体は、ジクロロジフェニルスルホンとの反応により、20モル%のBPAと80モル%のビフェノールポリマーを有していた。結果を表6に示す。
Figure 0005703018
この結果から、共重合体ブレンド(13)は、高多軸衝撃エネルギーと高引張弾性率、良好な伸びおよび高透明性と低ヘイズとを有することがわかる。該PEI−PPSU−PSU共重合体ブレンド(13)の性能は、PPSUホモポリマー−PEIブレンド(11)の性能と同様であった。PEIを含有する該PPSU−PSU共重合体ブレンドは、共重合体中のBPA−アリールの存在にもかかわらず、ダイスウェルあるいはサージを生じることなく良好に押出された。電子顕微鏡により、非常に微細な相構造(約5μm未満)を有する相分離が示された(図4)。
(オートクレーブ滅菌)
射出成形したPPSU−PSU共重合体PEIブレンド(13)部分に対して、50ppmのモルホリンを含む蒸気を用い、134℃でオートクレーブ滅菌試験を行った。250サイクル、500サイクルおよび1000サイクル後に、試料をテストした。各サイクル毎の蒸気暴露時間は20分とした。結果を表7に示す。
Figure 0005703018
この結果から、我々の組成物は、実施例13で用いたPEI−PPSU−PSU共重合体ブレンドに対して、多軸衝撃エネルギーが良好に保持されることがわかる。
(比較実施例Iおよび実施例14、15)
比較実施例Iおよび実施例14、15の目的は、PPSUとポリエーテルイミドスルホンとを含有するブレンドの性能を評価することであった。結果を表8に示す。
Figure 0005703018
PEIの場合のように、PEIS−PPSUブレンドは、PPSUに対して高引張弾性率を示し、PEISに対して多軸衝撃エネルギーが向上している。多軸衝撃エネルギーは低温で保持されている。PEI−PPSUブレンドの場合よりHDTが高いことは注目される。これらのPEIS−PPSUブレンド(実施例14、15)もまた、サージやダイスウェルを生じることなく、良好に押出できた。
いくつかの実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく様々な変更が可能であり、それらの要素の代わりに等価物が用いられてもよいことは、当業者には理解されるであろう。さらに、本発明の本質的な範囲を逸脱することなく、特定の状況や材料を本発明の教示に適応させるために、多くの改良が可能である。従って、本発明は、本発明の最良の形態として開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲に包含されるすべての形態を包含するものである。

Claims (9)

  1. 相分離ブレンドを含有する組成物であって、
    下記式の構造単位を有する25〜90重量%のポリエーテルイミド
    Figure 0005703018
    (式中、Tは下記式の二価基であって、
    Figure 0005703018
    Rは、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミンまたはスルホニルジアニリンから得られる)と、
    ,4’−ビフェノールまたはビスフェノールAと4,4’−ビフェノールの組み合わせから得られた10〜75重量%のポリフェニレンエーテルスルホンと、
    を含み、
    前記相分離ブレンドは、平均断面が0.01〜10μmの分散相を含み、
    前記組成物の初期多軸衝撃エネルギーは45ft−lbs(61Joules)以上であり、130〜138℃のオートクレーブ蒸気滅菌暴露300時間後の多軸衝撃エネルギーは20ft−lbs(27Joules)以上であり、ここで、多軸衝撃エネルギーはASTM D3763に準拠して温度23℃で測定されたものであり、
    前記組成物の引張弾性率は、ASTM D638に準拠して測定し、425,000psi(2930MPa)以上であり、
    前記組成物の熱変形温度は、3.2mm厚の試料を用いてASTM D648に準拠して測定し、応力264psi(1.8MPa)で150℃以上であり、
    重量%は、ポリエーテルイミドとポリフェニレンエーテルスルホンとの合計重量に対してのものである、ことを特徴とする組成物。
  2. 前記ポリエーテルイミドを60〜80重量%含有し、
    前記ポリフェニレンエーテルスルホンを20〜40重量%含有し、
    前記組成物の熱変形温度は、3.2mm厚の試料を用いてASTM D648に準拠して測定し、応力264psi(1.8MPa)で175℃以上である請求項1に記載の組成物。
  3. 3.2mm厚での透過率は、ASTM D1003に準拠して測定して50%以上である請求項2に記載の組成物。
  4. 前記ポリフェニレンエーテルスルホンが下記式の繰り返し単位を含む請求項2に記載の組成物。
    Figure 0005703018
    (式中、n>m、n+m=25〜100である。)
  5. 前記ポリエーテルイミドおよび前記ポリフェニレンエーテルスルホンは各々、重量平均分子量(Mw)が20,000〜70,000grams/moleであり、2つのポリマーの分子量の差は、分子量がより高い側の20%未満であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 前記ポリフェニレンエーテルスルホンは、その主鎖スルホン結合の50モル%以上がビフェニールから誘導されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の組成物。
  7. 前記ポリエーテルイミドはポリエーテルイミドスルホンであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の組成物。
  8. 前記組成物はさらに、シリコーンポリエーテルイミド、ポリアミド類、ポリフェニレンエーテル類、ポリオレフィン類、ポリスルホン類、ポリエーテルスルホン類およびこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1員を、前記組成物の合計重量に対して1〜30重量%含むことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の組成物。
  9. 前記ポリフェニレンエーテルスルホンは下記式の繰り返し単位を含んでおり、
    Figure 0005703018
    式中、nは25〜1000、Rは、水素、アルキル、アリール、アルキルアリール、アルコキシ、ハロゲンあるいはこれらの組み合わせであり、xは0〜4であり;前記アリールスルホン結合は、4,4’結合、3,3’結合、3,4’結合およびこれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項1乃至請求項3または請求項5乃至請求項8のいずれかに記載の組成物。
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